「ナイア」を編集中
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{{登場人物概要 | {{登場人物概要 | ||
− | | 外国語表記 = [[外国語表記::Nya]] | + | | 外国語表記 = [[外国語表記::Nya]] |
| 登場作品 = {{登場作品 (人物)|機神咆吼デモンベイン}} | | 登場作品 = {{登場作品 (人物)|機神咆吼デモンベイン}} | ||
| 声優 = {{声優|折笠愛}} | | 声優 = {{声優|折笠愛}} | ||
− | | キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|Niθ}} | + | | キャラクターデザイン = {{キャラクターデザイン|Niθ}}(原案)<br/>橋本秀樹<br/>桜井正明 |
| 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦UX}} | | 初登場SRW = {{初登場SRW (人物)|スーパーロボット大戦UX}} | ||
| SRWでの分類 = [[NPC]] | | SRWでの分類 = [[NPC]] | ||
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妖艶な雰囲気と上着の胸元を大きくはだけたセクシーな姿が印象的な美女。度々[[大十字九郎]]の前に現われては意味深な言葉を残して立ち去っていき、彼と[[ブラックロッジ]]の戦いを独自に観察する謎の人物で、[[マスターテリオン]]とも浅からぬ関係を持つ。一人称は『僕』。 | 妖艶な雰囲気と上着の胸元を大きくはだけたセクシーな姿が印象的な美女。度々[[大十字九郎]]の前に現われては意味深な言葉を残して立ち去っていき、彼と[[ブラックロッジ]]の戦いを独自に観察する謎の人物で、[[マスターテリオン]]とも浅からぬ関係を持つ。一人称は『僕』。 | ||
− | その正体は'''[[クトゥルフ神話]]'''に名高い''' | + | その正体は'''[[クトゥルフ神話]]'''に名高い'''邪神ナイアルラトホテップ(ニャルラトホテプ)'''の化身の一つであり、全ての事件の黒幕。「'''這い寄る混沌'''」、「'''千の無貌'''」など様々な異名を持ち、その化身があらゆる世界に偏在しているとされている。 |
表向きは掴みどころのない性格の女性を演じているが、その本性は性悪かつ邪悪そのもので、皮肉と嘲笑、悪意で満たされている。幾星霜も繰り返される九郎とマスターテリオンの戦いを楽しみつつ独自の計画を遂行させている。 | 表向きは掴みどころのない性格の女性を演じているが、その本性は性悪かつ邪悪そのもので、皮肉と嘲笑、悪意で満たされている。幾星霜も繰り返される九郎とマスターテリオンの戦いを楽しみつつ独自の計画を遂行させている。 | ||
本性を表すと顔が影がかかったように黒く染まり、三つの燃え上がるような目と嗤っているような形の亀裂のような口が浮かび上がる。なお、この姿は原典『The Haunter of the Dark』(邦題:闇をさまようもの)に言及があり、異名の1つにも「'''燃える三眼'''」がある。 | 本性を表すと顔が影がかかったように黒く染まり、三つの燃え上がるような目と嗤っているような形の亀裂のような口が浮かび上がる。なお、この姿は原典『The Haunter of the Dark』(邦題:闇をさまようもの)に言及があり、異名の1つにも「'''燃える三眼'''」がある。 | ||
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== 登場作品と役柄 == | == 登場作品と役柄 == | ||
=== 携帯機シリーズ === | === 携帯機シリーズ === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦UX]] |
:初登場作品。アニメ版設定。立ち位置は原作アニメと原作ゲームに概ね準拠しているが、その原作での立ち位置故にナイアも本作の物語と世界観に深く関わる立場であり、『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』の世界そのものと、そこで起こる戦いの真相に当初から気づいている……と言うより、彼女のやっていることが全ての元凶であり、簡単に言えば本作においても原作同様に'''「だいたいこいつのせい」'''である。 | :初登場作品。アニメ版設定。立ち位置は原作アニメと原作ゲームに概ね準拠しているが、その原作での立ち位置故にナイアも本作の物語と世界観に深く関わる立場であり、『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』の世界そのものと、そこで起こる戦いの真相に当初から気づいている……と言うより、彼女のやっていることが全ての元凶であり、簡単に言えば本作においても原作同様に'''「だいたいこいつのせい」'''である。 | ||
:しかし、その性質故か基本的には手出しをせず観察するだけに留まっており、その油断からヒーローマンをはじめとする数多の不確定要素への対応や自身がやらかしたミスのリカバリーができず、最後は九郎やアルは勿論、[[アルティメット・クロス]]の面々にも完全否定されて、結局『UX』でも彼女の計画は木端微塵に粉砕され、『ユガ』の向こう側に放逐される結末を迎えた(原作と同じく、今際の台詞では自身の計画さえもより大きなループに組み込まれていた事を仄めかしている)……が、エンディングでデモンベインの続編『機神飛翔』の「血の怪事件」が起こっているため、別の並行世界でも依然として暗躍し、彼女の新たな陰謀は既に始まっているものと思われる。 | :しかし、その性質故か基本的には手出しをせず観察するだけに留まっており、その油断からヒーローマンをはじめとする数多の不確定要素への対応や自身がやらかしたミスのリカバリーができず、最後は九郎やアルは勿論、[[アルティメット・クロス]]の面々にも完全否定されて、結局『UX』でも彼女の計画は木端微塵に粉砕され、『ユガ』の向こう側に放逐される結末を迎えた(原作と同じく、今際の台詞では自身の計画さえもより大きなループに組み込まれていた事を仄めかしている)……が、エンディングでデモンベインの続編『機神飛翔』の「血の怪事件」が起こっているため、別の並行世界でも依然として暗躍し、彼女の新たな陰謀は既に始まっているものと思われる。 | ||
=== 単独作品 === | === 単独作品 === | ||
− | ; | + | ;[[スーパーロボット大戦X-Ω]] |
:PS2版設定。2019年10月のイベント「地上の星々が紡ぐ叫びと祈り」期間限定参戦。シナリオNPC。 | :PS2版設定。2019年10月のイベント「地上の星々が紡ぐ叫びと祈り」期間限定参戦。シナリオNPC。 | ||
− | : | + | :2020年7月のイベント「其れは御伽噺のように」でもNPCとして参戦。こちらは概ね原作最終盤準拠の立ち回りを行うが、今回は'''[[マジンガーZERO|彼女をも利用した存在がいた]]'''。 |
== 人間関係 == | == 人間関係 == | ||
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:玩具その2。特に直接の手駒に近い立ち位置であり、因果を捻じ曲げる呪いをかけ、傀儡としている。 | :玩具その2。特に直接の手駒に近い立ち位置であり、因果を捻じ曲げる呪いをかけ、傀儡としている。 | ||
;[[アル・アジフ]] | ;[[アル・アジフ]] | ||
− | :彼女には著者であるアブドゥル・アルハザードが識った限りの外なる神々や邪悪な怪異の知識が記されているが、ナイアおよびその本性たる無貌の神や、その計画の最終目的である輝くトラペゾヘドロンあたりの記述に関しては、予備知識を持たれては困るので'''彼女という本に神として検閲をかけ''' | + | :彼女には著者であるアブドゥル・アルハザードが識った限りの外なる神々や邪悪な怪異の知識が記されているが、ナイアおよびその本性たる無貌の神や、その計画の最終目的である輝くトラペゾヘドロンあたりの記述に関しては、予備知識を持たれては困るので'''彼女という本に神として検閲をかけ'''、アル自身にもその知識を閲覧できなくしている。 |
;旧神 | ;旧神 | ||
:[[デモンベイン|魔を断つ剣]]の行き着く可能性の1つであり、自ら生み出してしまった『愛しの怨敵』。愛/憎悪/憧憬などが入り混じった複雑な感情を抱く。幾億もの戦いを繰り広げ、負け続けている。 | :[[デモンベイン|魔を断つ剣]]の行き着く可能性の1つであり、自ら生み出してしまった『愛しの怨敵』。愛/憎悪/憧憬などが入り混じった複雑な感情を抱く。幾億もの戦いを繰り広げ、負け続けている。 | ||
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;[[ヨグ=ソトース]] | ;[[ヨグ=ソトース]] | ||
:同じくアザトースから産まれた邪神。 | :同じくアザトースから産まれた邪神。 | ||
− | + | ||
− | |||
=== ナイアルラトホテップの化身 === | === ナイアルラトホテップの化身 === | ||
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;ナイ神父 | ;ナイ神父 | ||
:ナイアルラトホテップの化身の一つ。アウグストゥスと同じ姿をしている。SRW未登場。 | :ナイアルラトホテップの化身の一つ。アウグストゥスと同じ姿をしている。SRW未登場。 | ||
;ニアーラ | ;ニアーラ | ||
− | :前日譚『斬魔大聖デモンベイン 機神胎動』に登場した化身。本性を現すまでの間、後に[[覇道瑠璃|瑠璃]] | + | :前日譚『斬魔大聖デモンベイン 機神胎動』に登場した化身。本性を現すまでの間、後に[[覇道瑠璃|瑠璃]]の母となるオーガスタ・エイダ・ダーレスにメイドとして仕えていた。外見は金髪に小麦色の肌をし、眼鏡をかけた人間の女性。その名は「ナイア」同様に「ナイアルラトホテップ」のアナグラムである。 |
:続編『機神飛翔デモンベイン』においてもこの貌が現れ、『機神胎動』の登場人物をあざ笑っている。 | :続編『機神飛翔デモンベイン』においてもこの貌が現れ、『機神胎動』の登場人物をあざ笑っている。 | ||
;鼠 | ;鼠 | ||
:前日譚『斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲』に登場した化身。喋る鼠。 | :前日譚『斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲』に登場した化身。喋る鼠。 | ||
+ | ;[[アウグストゥス]] | ||
+ | :上記の通りナイ神父と同じ姿をした男性。その正体は無自覚なナイアルラトホテップの化身の一つである。 | ||
;機械仕掛けの悪夢(クロックワーク・ファントム) | ;機械仕掛けの悪夢(クロックワーク・ファントム) | ||
:続編『機神飛翔デモンベイン』に登場した、鬼械神という形式で形成した化身。無限に増殖を続ける機械部品が組み合わさった超巨大機構であり、全てを自身に組み込もうと侵食し続ける混沌機械。その中央に中枢のロボット部分が存在する。 | :続編『機神飛翔デモンベイン』に登場した、鬼械神という形式で形成した化身。無限に増殖を続ける機械部品が組み合わさった超巨大機構であり、全てを自身に組み込もうと侵食し続ける混沌機械。その中央に中枢のロボット部分が存在する。 | ||
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:『UX』でのナイアのシナリオにおいて、UXの世界の「外側」からこの世界へと現れた彼女「たち」は、まさに決定的と言えるほどの最大の不確定要素だった。 | :『UX』でのナイアのシナリオにおいて、UXの世界の「外側」からこの世界へと現れた彼女「たち」は、まさに決定的と言えるほどの最大の不確定要素だった。 | ||
:この「外側」には初音ミクがいた“どこかの世界”が含まれるが、ボーカロイドという音楽作成ソフトが存在する世界、つまりは我々「プレイヤ-の世界」であると仮定できる。彼女が『スーパーロボット大戦UX』という作品に登場したことでプレイヤーの世界と『UX』世界がつながり、ゲームという形でプレイヤーが『UX』世界に干渉できるようになったのかもしれない。 | :この「外側」には初音ミクがいた“どこかの世界”が含まれるが、ボーカロイドという音楽作成ソフトが存在する世界、つまりは我々「プレイヤ-の世界」であると仮定できる。彼女が『スーパーロボット大戦UX』という作品に登場したことでプレイヤーの世界と『UX』世界がつながり、ゲームという形でプレイヤーが『UX』世界に干渉できるようになったのかもしれない。 | ||
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;[[サヤ・クルーガー]] | ;[[サヤ・クルーガー]] | ||
:『UX』では序盤の初対面時、ナイアの禍々しい正体の一端に恐怖と共に勘付くようなそぶりを見せていた。 | :『UX』では序盤の初対面時、ナイアの禍々しい正体の一端に恐怖と共に勘付くようなそぶりを見せていた。 | ||
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;[[カリ・ユガ]] | ;[[カリ・ユガ]] | ||
:『UX』のラスボスであり、全ての可能性を閉じる力を持つ「神にして悪魔」。ナイアの悪意によって繰り返され続け、可能性を生みすぎた世界を完全に閉ざすべく、UXの前に姿を現す。 | :『UX』のラスボスであり、全ての可能性を閉じる力を持つ「神にして悪魔」。ナイアの悪意によって繰り返され続け、可能性を生みすぎた世界を完全に閉ざすべく、UXの前に姿を現す。 | ||
− | |||
== 名台詞 == | == 名台詞 == | ||
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;「そうつれなくするなよ、九郎君。たしかに僕にとって君は手駒だったけどね」<br>「君のことを気に入っていたのは事実」<br>「僕は君を愛しているのさ。ただ僕にはこんな愛し方しか出来ないだけで」<br>「全ては終わったんだ……後はただ、君のことを愛し続けよう」 | ;「そうつれなくするなよ、九郎君。たしかに僕にとって君は手駒だったけどね」<br>「君のことを気に入っていたのは事実」<br>「僕は君を愛しているのさ。ただ僕にはこんな愛し方しか出来ないだけで」<br>「全ては終わったんだ……後はただ、君のことを愛し続けよう」 | ||
:原作ゲームより。悪夢の世界の入り口にて。トラペゾヘドロンを今まさに解き放たんとする勇者を捕らえ、邪神は囁く。これは愛なのだと。真実の悪は愛にも似て英雄を堕落へ導く―――。<br>大十字九郎が彼女の誘惑を破れるかは、直前の選択肢にかかっている。汝、三位一体の英雄。汝の片翼に真実の愛を示すべし―――! | :原作ゲームより。悪夢の世界の入り口にて。トラペゾヘドロンを今まさに解き放たんとする勇者を捕らえ、邪神は囁く。これは愛なのだと。真実の悪は愛にも似て英雄を堕落へ導く―――。<br>大十字九郎が彼女の誘惑を破れるかは、直前の選択肢にかかっている。汝、三位一体の英雄。汝の片翼に真実の愛を示すべし―――! | ||
− | ;「真逆―――君も同じだったのか?」<br>「だとしたら……僕は知らずに、自ら巨大な運命の輪に囚われていたのか―――」 | + | ;「真逆―――君も同じだったのか?」<br />「だとしたら……僕は知らずに、自ら巨大な運命の輪に囚われていたのか―――」 |
:原作ゲームアルルート最終決戦にて。邪神の計略はここに崩れ去った。かくして、かくも壮大な狂騒劇は、されど誰にも知られることなく静かに幕を下ろす。後は大団円を待つだけだ。 | :原作ゲームアルルート最終決戦にて。邪神の計略はここに崩れ去った。かくして、かくも壮大な狂騒劇は、されど誰にも知られることなく静かに幕を下ろす。後は大団円を待つだけだ。 | ||
:ちなみに「真逆」は「まさか」と読み、'''「まぎゃく」という単語を現す言葉ではない'''。 | :ちなみに「真逆」は「まさか」と読み、'''「まぎゃく」という単語を現す言葉ではない'''。 | ||
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;「然らば、私も苛烈なる憎悪を以って、お前たちを愛し抜こう!」<br>「魅せてみよ!この、盲目にして痴愚なる神の夢―――」<br>「泡沫の宇宙で何処まで生き足掻く事が出来るか……この私に魅せてみよ!」<br>「神のシナリオすら超える窮極の破壊者! 神殺しの刃!」<br>「そう、お前達はヒトが創りし神!」<br>「最も新しき神―――『旧神』よ!」 | ;「然らば、私も苛烈なる憎悪を以って、お前たちを愛し抜こう!」<br>「魅せてみよ!この、盲目にして痴愚なる神の夢―――」<br>「泡沫の宇宙で何処まで生き足掻く事が出来るか……この私に魅せてみよ!」<br>「神のシナリオすら超える窮極の破壊者! 神殺しの刃!」<br>「そう、お前達はヒトが創りし神!」<br>「最も新しき神―――『旧神』よ!」 | ||
− | : | + | :原作ゲームアルルートノーマルエンドより「ナイ神父」の台詞。邪神が紡いだ物語は終わった。残るは最も新しき旧き神と、曠野の混沌の永劫の争いのみ。かくて、神話は大団円―――最も陳腐な大団円(デウス・エクス・マキナ)を迎える――― |
;「……どうやら完全に僕の負けのようだね。真逆、こんな奇蹟が起こるなんて。僕ですら予測もつかなかった」<br>「だけどね。輪廻が砕ければ、今までの世界もまた砕け散る。結局、君達の世界は、僕の輪廻の上に在ったんだ」<br>「総てはなかったことになる。アル。九朗君。瑠璃お嬢ちゃん。君達の戦いも苦しみも勇気も絶望も、出会いも別れも喜びも悲しみも全部。ただの幻なのさ」<br>「君達も所詮は狂った因果の産物さ。さあ……総ては正しく因果に還る。君たちも還るが良い。僕はまた、宇宙の外から、生き足掻くちっぽけな君たちを嘲笑い続けよう」 | ;「……どうやら完全に僕の負けのようだね。真逆、こんな奇蹟が起こるなんて。僕ですら予測もつかなかった」<br>「だけどね。輪廻が砕ければ、今までの世界もまた砕け散る。結局、君達の世界は、僕の輪廻の上に在ったんだ」<br>「総てはなかったことになる。アル。九朗君。瑠璃お嬢ちゃん。君達の戦いも苦しみも勇気も絶望も、出会いも別れも喜びも悲しみも全部。ただの幻なのさ」<br>「君達も所詮は狂った因果の産物さ。さあ……総ては正しく因果に還る。君たちも還るが良い。僕はまた、宇宙の外から、生き足掻くちっぽけな君たちを嘲笑い続けよう」 | ||
:原作瑠璃ルートトゥルーエンディングより。概ね、この邪神の失敗は敵を侮りまくった末の「予想外・予測不能」である。自業自得といえるが、'''この周回はただの少女にループを粉砕されてしまった'''というクトゥグアにマイフィールドを焼きつくされた時並の大黒星となってしまった。 | :原作瑠璃ルートトゥルーエンディングより。概ね、この邪神の失敗は敵を侮りまくった末の「予想外・予測不能」である。自業自得といえるが、'''この周回はただの少女にループを粉砕されてしまった'''というクトゥグアにマイフィールドを焼きつくされた時並の大黒星となってしまった。 | ||
:そしてこの無貌の邪神は、今回のように永劫に敗れ続ける運命であるといえる。なぜなら、そのちっぽけなヒトの意思を幻と嘲笑することしか出来ないのだから。 | :そしてこの無貌の邪神は、今回のように永劫に敗れ続ける運命であるといえる。なぜなら、そのちっぽけなヒトの意思を幻と嘲笑することしか出来ないのだから。 | ||
;「それでも私ゃ、あなた方のことが大好きですよ。……私なりにね」 | ;「それでも私ゃ、あなた方のことが大好きですよ。……私なりにね」 | ||
− | : | + | :前日譚『斬魔大聖デモンベイン 機神胎動』でニアーラが言った台詞。彼女もまた人類の事を気に入っているのである。それが玩具に対する愛情だとしても。 |
;「いやいや、私は元来、混沌に奉仕する者だからね。君の振る賽の目がどう出るか、私の興味はそこにある。君にはちょっとした仕事をしてもらうつもりだが、それとて強制されるものではない。……さあ、どうかね? 君は定められた運命におとなしく従うか、それとも新たな力を手に入れて、自らの運命を切り開くか――ただし、その新たな運命の行く先は、今より悲惨なものかもしれないがね」 | ;「いやいや、私は元来、混沌に奉仕する者だからね。君の振る賽の目がどう出るか、私の興味はそこにある。君にはちょっとした仕事をしてもらうつもりだが、それとて強制されるものではない。……さあ、どうかね? 君は定められた運命におとなしく従うか、それとも新たな力を手に入れて、自らの運命を切り開くか――ただし、その新たな運命の行く先は、今より悲惨なものかもしれないがね」 | ||
− | : | + | :前日譚『斬魔大聖デモンベイン 軍神強襲』で鼠の姿の化身が、死の淵にある主人公のエドガーの救出を提案した時の台詞。一見寛大な提案を持ちかけているようで、上記の通り人間は玩具に過ぎず、エドガーにしても実験の使い捨ての手駒としか見なしていない。<br>また、ナイアルラトホテップの嗜好として'''人間が自分の意志で力を得て、その力で自滅するのが好き'''というものがあり、その趣味が現れた台詞でもある。 |
;「ああ、それは当たっているかもしれない」<br>「私のことをそう呼ぶ人間もいるよ。まあ、呼び名などはどうでもいいことだがね」 | ;「ああ、それは当たっているかもしれない」<br>「私のことをそう呼ぶ人間もいるよ。まあ、呼び名などはどうでもいいことだがね」 | ||
− | : | + | :前日譚『軍神強襲』で、エドガーに悪魔と呼ばれたのを肯定しながら。実際、クトゥルフ神話のナイアルラトホテップは、キリスト教の悪魔のイメージが多分に入っている。 |
;「ずいぶん楽しそうじゃないか、九郎君。でもね…本当に楽しくなるのはこれからだよ」 | ;「ずいぶん楽しそうじゃないか、九郎君。でもね…本当に楽しくなるのはこれからだよ」 | ||
:アニメ版の第5話より。リゾート地でバカンスを満喫している九郎達を遠くから眺めていた時の台詞。 | :アニメ版の第5話より。リゾート地でバカンスを満喫している九郎達を遠くから眺めていた時の台詞。 | ||
:このシーンにおけるナイアはビキニ姿で麦わら帽子とサングラスを着用している等、自身もバカンスを満喫しているかのような格好であった。 | :このシーンにおけるナイアはビキニ姿で麦わら帽子とサングラスを着用している等、自身もバカンスを満喫しているかのような格好であった。 | ||
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== スパロボシリーズの名台詞 == | == スパロボシリーズの名台詞 == | ||
;「長い年月を経たモノには、魂や意志…命が宿っていても不思議ではないと思わないかい? 力を秘めた本物の魔導書や、あるいは…人の想いが込められた、人形も…」 | ;「長い年月を経たモノには、魂や意志…命が宿っていても不思議ではないと思わないかい? 力を秘めた本物の魔導書や、あるいは…人の想いが込められた、人形も…」 | ||
− | :『[[スーパーロボット大戦UX|UX]] | + | :『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』第1部第3話「I AM PROVIDENCE」より。「いつものように」古本屋に現れた九郎(とジョーイ達)の前に姿を現して、ヒーローマンの存在を知っている事を暗に示している。 |
: ただ、そのヒーローマンが「本当は何であるのか」については最後の最後になるまでわからなかったらしい。 | : ただ、そのヒーローマンが「本当は何であるのか」については最後の最後になるまでわからなかったらしい。 | ||
;「『見よ、かの輝きはすぐに来る。災いなるかな、呪われし大地』」<br>「そう…G記の最終章、『黙示録』の一文だったよねぇ? 実はこの世界にも、似たような書物があるんだ。世界の終末を描いた、預言書がさ…」<br>「気になるじゃないか。このあまりにも似た、それでいて微妙に異なるふたつの歴史…森羅万象、表裏一体。けれど、僕たちはその片側からしか視ることができない…」<br>「ああ、僕たちは何を為すべきか!? 何に成ればいいんだろう!? そうだよ、きっと…天は、すべてを熾っている…!」 | ;「『見よ、かの輝きはすぐに来る。災いなるかな、呪われし大地』」<br>「そう…G記の最終章、『黙示録』の一文だったよねぇ? 実はこの世界にも、似たような書物があるんだ。世界の終末を描いた、預言書がさ…」<br>「気になるじゃないか。このあまりにも似た、それでいて微妙に異なるふたつの歴史…森羅万象、表裏一体。けれど、僕たちはその片側からしか視ることができない…」<br>「ああ、僕たちは何を為すべきか!? 何に成ればいいんだろう!? そうだよ、きっと…天は、すべてを熾っている…!」 | ||
− | : | + | :『UX』第1部第14話アメリカルート「I, ROBOT」より。曹操と司馬懿の前に姿を現し、二人の正体や素性を知っている事を突きつけると共に、続け様に放った台詞。異世界である[[三璃紗]]も知り得ている事を突きつけ、更にG記の中でも特に謎が多い『黙示録』すらも知り尽くしている事を仄めかし、司馬懿に更なる衝撃を与える。「森羅万象~」から「天は~」までのくだりの一部は赤壁の戦いにて曹操が[[龍装劉備ガンダム|劉備]]や[[猛虎装孫権ガンダム|孫権]]達との対決時に言い放った台詞であり、最後の一言に対し一瞬僅かに動揺する曹操に対し、曹操の事も全てお見通しだ、とでも言わんばかりに嘲笑を響かせたところで、彼らの前から姿を消す。その禍々しきナイアの存在と突きつけられた言葉に司馬懿は動揺を隠せなかったが、ナイアの挑発に揺らぐような曹操ではなく、彼はすぐに、この世界で為すべき事を決意する。 |
− | |||
;「だったらどうだろう? ヒロインの交代劇というのは…」 | ;「だったらどうだろう? ヒロインの交代劇というのは…」 | ||
− | : | + | :『UX』第2部第33話宇宙ルート「対話の刻」より。V型感染症候群に苦しむシェリルとグレイスの前に姿を現し、彼女達の心に悪意を注ぎ込もうとする。 |
;「おや、自分たちのことは棚上げかい?」 | ;「おや、自分たちのことは棚上げかい?」 | ||
:直後に[[ブレラ・スターン|ブレラ]]から「人間なのか…?」と問われて。ブレラもグレイスも全身を[[インプラント|フルインプラント]]し、[[サイボーグ]]化した事を承知の上での発言だが、最初から'''人間ですらない'''ナイアには言われたくはなかっただろう。 | :直後に[[ブレラ・スターン|ブレラ]]から「人間なのか…?」と問われて。ブレラもグレイスも全身を[[インプラント|フルインプラント]]し、[[サイボーグ]]化した事を承知の上での発言だが、最初から'''人間ですらない'''ナイアには言われたくはなかっただろう。 | ||
;「お前なのか…? 決定的な不確定要素は! 可能性の集約が生んだ異世界からの介入は!」 | ;「お前なのか…? 決定的な不確定要素は! 可能性の集約が生んだ異世界からの介入は!」 | ||
− | : | + | :『UX』第3部第51話「STRANGE EONS」に於ける[[フェイ・イェンHD]]とマスターテリオンとの戦闘前会話より。今更になってフェイが自身のシナリオにおいて最大級のイレギュラーだった事を確信する。だが時既に遅し、外の世界からの介入者となった一人のバーチャロイドと一人の電脳の歌姫は、この世界で出会った仲間達と共に、邪神の仕掛けた宿命の罠を既に瓦解させていた。邪神のシナリオはもうボロボロだ、彼女達はそう突きつける。 |
;「まさか、その子もそうなのか? 因果の理の中で積み重ねた意志。それが、英雄の化身を生み出したと!?」 | ;「まさか、その子もそうなのか? 因果の理の中で積み重ねた意志。それが、英雄の化身を生み出したと!?」 | ||
:同上。[[ヒーローマン]]との戦闘前会話より。当初こそそれなりに警戒はしていたものの、大した存在ではないと判断し放置していたが、ここにきてようやくヒーローマンの正体を知り、愕然とする。そう、ヒーローマンは彼女のシナリオを破壊するために現れた「白き英雄」にして、もう一本の「魔を断つ剣」だったのだから。 | :同上。[[ヒーローマン]]との戦闘前会話より。当初こそそれなりに警戒はしていたものの、大した存在ではないと判断し放置していたが、ここにきてようやくヒーローマンの正体を知り、愕然とする。そう、ヒーローマンは彼女のシナリオを破壊するために現れた「白き英雄」にして、もう一本の「魔を断つ剣」だったのだから。 | ||
;「君は本来この場所にいない存在! 運命にそう定められていたはずなのに!」 | ;「君は本来この場所にいない存在! 運命にそう定められていたはずなのに!」 | ||
− | :同上。[[ドクター・ウェスト | + | :同上。[[ドクター・ウェスト]]との戦闘前会話より。ナイアのシナリオでは登場しないはずのウェストがこの場にいたことに驚愕と動揺を露わにする。実際原作ゲームのアルルート及びそれを下地にしたTV版ではウェストは最終決戦の場には居合わせない。しかし、当のウェストは己の血と汗と涙と、天才的頭脳の前には、邪神のシナリオなど越えて然るべき事象に過ぎないと一蹴。 |
:そもそもウェストは『機神飛翔』において邪神の計略を思いっきり捻じ曲げたので、ある意味当然の成り行きだとも言える。 | :そもそもウェストは『機神飛翔』において邪神の計略を思いっきり捻じ曲げたので、ある意味当然の成り行きだとも言える。 | ||
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== 余談 == | == 余談 == | ||
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*クトゥルフ神話においては、火の邪神クトゥグアのことだけは一貫して苦手としており、『デモンベイン』原作でも初めて九郎がクトゥグアの力を使った際に「気に入らない」と零していた。 | *クトゥルフ神話においては、火の邪神クトゥグアのことだけは一貫して苦手としており、『デモンベイン』原作でも初めて九郎がクトゥグアの力を使った際に「気に入らない」と零していた。 | ||
*スパロボ初登場作品となった『[[スーパーロボット大戦UX]]』では版権作品出身のキャラクターでありながら物語全ての黒幕としての暗躍を見せた。この立ち位置は、[[K]]における[[ダイモン (バーチャロン)|ダイモン]]と共通している。「全ての黒幕」という立ち位置は[[バンプレストオリジナル]]のラスボス・黒幕ポジションの登場人物の中では[[ユーゼス・ゴッツォ]]らとも共通しているが、ナイアの無尽蔵の悪意に満ちた性質や愉快犯じみたやり口を顧みれば、スパロボ登場キャラの中では先述のダイモンや[[ジ・エーデル・ベルナル]]、[[御使い]](中でも[[楽しみのテンプティ]])が特にナイアと共通点の多いキャラと言える。ジ・エーデルやテンプティとは「わざわざ[[ジエー・ベイベル|下位の存在]]に身を落としてまで自らの快楽を優先する」という点でも似ているが、メンタリティはどちらかといえばややダイモンに近いとも言える。強いて言うなら、'''足して二乗した存在'''とでもいうべきか。 | *スパロボ初登場作品となった『[[スーパーロボット大戦UX]]』では版権作品出身のキャラクターでありながら物語全ての黒幕としての暗躍を見せた。この立ち位置は、[[K]]における[[ダイモン (バーチャロン)|ダイモン]]と共通している。「全ての黒幕」という立ち位置は[[バンプレストオリジナル]]のラスボス・黒幕ポジションの登場人物の中では[[ユーゼス・ゴッツォ]]らとも共通しているが、ナイアの無尽蔵の悪意に満ちた性質や愉快犯じみたやり口を顧みれば、スパロボ登場キャラの中では先述のダイモンや[[ジ・エーデル・ベルナル]]、[[御使い]](中でも[[楽しみのテンプティ]])が特にナイアと共通点の多いキャラと言える。ジ・エーデルやテンプティとは「わざわざ[[ジエー・ベイベル|下位の存在]]に身を落としてまで自らの快楽を優先する」という点でも似ているが、メンタリティはどちらかといえばややダイモンに近いとも言える。強いて言うなら、'''足して二乗した存在'''とでもいうべきか。 | ||
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*作家ごとに設定が違う上にそれぞれが真実であるため一概には言えないが、基本的に「クトゥルフ」と呼ばれる存在は「旧支配者(グレートオールドワン=超強力な宇宙人)」にすぎない為、『デモンベイン』シリーズにおいて唯一主人公と対決する「外なる神(アウターゴッド=邪神)」はナイアルラトホテップだけである。なお、同じ外なる神である[[ヨグ=ソトース]]は登場するが、戦うことはない(一応、続編である『機神飛翔デモンベイン』では戦闘中に現れることはあるが、出現した時点でプレイヤーが負けるため戦うことは出来ない)。 | *作家ごとに設定が違う上にそれぞれが真実であるため一概には言えないが、基本的に「クトゥルフ」と呼ばれる存在は「旧支配者(グレートオールドワン=超強力な宇宙人)」にすぎない為、『デモンベイン』シリーズにおいて唯一主人公と対決する「外なる神(アウターゴッド=邪神)」はナイアルラトホテップだけである。なお、同じ外なる神である[[ヨグ=ソトース]]は登場するが、戦うことはない(一応、続編である『機神飛翔デモンベイン』では戦闘中に現れることはあるが、出現した時点でプレイヤーが負けるため戦うことは出来ない)。 | ||
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