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例えば主役メカの[[ライディーン]]は[[ムー帝国]]の守護神で、[[ムートロン]]なる神秘的な力によって稼動するという設定に見られるように、放映当時ブームだったオカルト的な要素を取り入れられている。そのデザインも玩具メーカー主導で行われ(日本のロボットアニメ史上最初の作品)、主役ロボの変形が玩具でほぼ再現できているのもそのためである。
 
例えば主役メカの[[ライディーン]]は[[ムー帝国]]の守護神で、[[ムートロン]]なる神秘的な力によって稼動するという設定に見られるように、放映当時ブームだったオカルト的な要素を取り入れられている。そのデザインも玩具メーカー主導で行われ(日本のロボットアニメ史上最初の作品)、主役ロボの変形が玩具でほぼ再現できているのもそのためである。
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スタッフもロボットアニメが初体験の富野喜幸氏をチーフディレクターに起用し、これまでのロボットアニメにないストーリーを目指した。特にオカルト路線は、それまでロボットアニメではあまりなかったストーリーを目指した富野氏の発案とスポンサー側の了承によるものであったが、制作が開始した段階で超常現象の類を糾弾するスタンスを取っていたNET(現:テレビ朝日)側プロデューサーからの[[テコ入れ|圧力]]を受ける。そのため学園ドラマや王道活劇の要素を強めたものの、NET側の現場介入とそれに反発する制作や代理店、スポンサー側との意見対立などの問題は解決しなかった。そのため中盤で富野氏は降板させられ、アニメ業界から一時距離を置いていた長浜忠夫氏を「総監督」に据えるという事態になる。
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スタッフもロボットアニメが初体験の富野喜幸氏をチーフディレクターに起用し、これまでのロボットアニメにないストーリーを目指した。特にオカルト路線は、それまでロボットアニメではあまりなかったストーリーを目指した富野氏の発案とスポンサー側の了承によるものであったが、放映局のNET(現:テレビ朝日)の親会社である朝日新聞社が当時「オカルトや疑似科学のブームに対しては批判的スタンスで挑む」という経営理念を持っていたため、放映直前になって問題視されるようになったという。
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しかし制作現場はすでに動いていて今更企画を練り直すこともできないので、学園ドラマや王道活劇の要素を強めてオカルト色を薄める[[テコ入れ|路線変更]]が行われたものの、基本設定まで変えることはできなかったので、いつまでたってもNET側プロデューサーからはオカルト排除が足りないと文句を言われ続け、NET側の現場介入とそれに反発する制作や代理店、スポンサー側との意見対立が顕在化し、現場は機能不全に陥ってしまう。その責任をとる形で富野氏は降板させられ、アニメ業界から一時距離を置いていた長浜忠夫氏を「総監督」に据えるという事態になる。
    
富野氏同様ロボットアニメの経験がなかった長浜氏だったが、物語の設定から特にムー帝国に纏わる伝承を主軸に据え、伝奇ロマンという新たな方向性を打ち出した。これにより番組開始時に掲げた「神秘性」というテーマを損なう事無く物語は完結を迎えている。
 
富野氏同様ロボットアニメの経験がなかった長浜氏だったが、物語の設定から特にムー帝国に纏わる伝承を主軸に据え、伝奇ロマンという新たな方向性を打ち出した。これにより番組開始時に掲げた「神秘性」というテーマを損なう事無く物語は完結を迎えている。
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