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| メインパイロットは[[キョウスケ・ナンブ]]中尉、認識コードは『COMPACT2』ではPTX-003-001(Mk-IIIの試作1号機)、『α ORIGINAL STORY』以降はPTX-003C(Mk-Iの3号機のカスタム機)。『α ORIGINAL STORY』以降は、[[ATX計画]]により誕生した砲戦用PT、[[ヴァイスリッター]]とセットでの運用を前提として設計されている。OGシリーズでは設計・改修を担当した[[マリオン・ラドム]]博士の意向によって、不安定要素の多い異星人の超技術[[EOT]]は使用されておらず、機体の信頼性は高い。 | | メインパイロットは[[キョウスケ・ナンブ]]中尉、認識コードは『COMPACT2』ではPTX-003-001(Mk-IIIの試作1号機)、『α ORIGINAL STORY』以降はPTX-003C(Mk-Iの3号機のカスタム機)。『α ORIGINAL STORY』以降は、[[ATX計画]]により誕生した砲戦用PT、[[ヴァイスリッター]]とセットでの運用を前提として設計されている。OGシリーズでは設計・改修を担当した[[マリオン・ラドム]]博士の意向によって、不安定要素の多い異星人の超技術[[EOT]]は使用されておらず、機体の信頼性は高い。 |
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− | 本機は「'''絶対的な火力を以て正面突破を可能とする機体'''」をコンセプトとした、言わば強攻型の機体である。武装のほとんどを近接~中距離戦用の実体(実弾)兵器としており、分厚い装甲と陸戦機にあるまじきハイパワーブースターによる爆発的な加速とで非常に高い近接戦闘能力を持つ。そのすさまじい加速能力は、本機より軽いとはいえ出力では本機以上であろう、[[ヴァルシオン改・タイプCF]]を押してしまうほど。「Record of ATX」ではキョウスケですら初操縦時にその加速性<ref>ちょっとアクセルを踏んだら'''一瞬で敵機の目の前に移動した'''</ref>に驚き、ステークのトリガーを引き損ねてしまったほど。 | + | 本機は「'''絶対的な火力を以て正面突破を可能とする機体'''」をコンセプトとした、言わば強攻型の機体である。武装のほとんどを近接~中距離戦用の実体(実弾)兵器としており、分厚い装甲と陸戦機にあるまじきハイパワーブースターによる爆発的な加速とで非常に高い近接戦闘能力を持つ。そのすさまじい加速能力は、本機より軽いとはいえ出力では本機以上であろう、[[ヴァルシオン改・タイプCF]]を押してしまうほど。「Record of ATX」ではキョウスケですら初操縦時にその加速性<ref>ちょっとアクセルを踏んだら'''一瞬で敵機の目の前に移動した'''</ref>に驚き、ステークのトリガーを引き損ねてしまったほど。そもそもコンセプトを文章通り解釈するなら「実弾を撃ち尽くし正面突破を果たしたら仕事は終わり」、早い話が有人特攻兵器<ref>そういう面でも時代に逆行していると言える</ref>。 |
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| 反面、機体バランスの悪さゆえに非常に繊細かつ大胆な操作技術が必要となってしまった<ref>「Record of ATX」ではゼンガーが駆るカスタムガーリオンとの戦闘を通じて、アルトの性能を引き出しきるためにはOSだけに頼らず、機体各部をマニュアル操縦でコントロールする必要があるとパイロットのキョウスケは結論づけている</ref>。特にその暴力的な加速度はパイロットにも相当のGがかかるようで、キョウスケは平然としているが、「Record of ATX」にてブリットはキョウスケが「大した事がない」というシミュレーターだけで体調を崩した。キョウスケ自身もアルトで無茶な駆動を行った際、吐血したり、骨にヒビが入ったりしている。その為武装と合わせて「時代に逆行している」とされ、量産機としての採用はされなかった。[[OGシリーズ]]では採用機となった暁には'''ゲシュペンストMk-III'''となるはずだった名称も、テスト時のコードネームである'''アルトアイゼン'''<ref>[[ドイツ語]]で'''古い鉄'''。意訳するなら'''クズ鉄'''</ref>という蔑称で定着してしまった。尤も、キョウスケはこの名を気に入っていたようである。 | | 反面、機体バランスの悪さゆえに非常に繊細かつ大胆な操作技術が必要となってしまった<ref>「Record of ATX」ではゼンガーが駆るカスタムガーリオンとの戦闘を通じて、アルトの性能を引き出しきるためにはOSだけに頼らず、機体各部をマニュアル操縦でコントロールする必要があるとパイロットのキョウスケは結論づけている</ref>。特にその暴力的な加速度はパイロットにも相当のGがかかるようで、キョウスケは平然としているが、「Record of ATX」にてブリットはキョウスケが「大した事がない」というシミュレーターだけで体調を崩した。キョウスケ自身もアルトで無茶な駆動を行った際、吐血したり、骨にヒビが入ったりしている。その為武装と合わせて「時代に逆行している」とされ、量産機としての採用はされなかった。[[OGシリーズ]]では採用機となった暁には'''ゲシュペンストMk-III'''となるはずだった名称も、テスト時のコードネームである'''アルトアイゼン'''<ref>[[ドイツ語]]で'''古い鉄'''。意訳するなら'''クズ鉄'''</ref>という蔑称で定着してしまった。尤も、キョウスケはこの名を気に入っていたようである。 |
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| 作中では「'''[[アルト]]'''」と略して呼ばれることが多く、[[エクセレン・ブロウニング]]からは「'''アルトちゃん'''」と呼ばれる。ラドム博士は長らくアルトアイゼンの名を気に入らず、量産機候補から脱落した後も本機をMk-IIIだと言い張っていたが、最終的にはアルトと呼ぶようになった。 | | 作中では「'''[[アルト]]'''」と略して呼ばれることが多く、[[エクセレン・ブロウニング]]からは「'''アルトちゃん'''」と呼ばれる。ラドム博士は長らくアルトアイゼンの名を気に入らず、量産機候補から脱落した後も本機をMk-IIIだと言い張っていたが、最終的にはアルトと呼ぶようになった。 |
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− | ゲーム上では、性能的にはPTでありながら[[スーパーロボット]]の方に近いが、最後まで後継機のないOG1を除き、[[HP]]や[[装甲]]はイメージほど高いわけではない。そもそもコンセプトを文章通り解釈するなら「実弾を撃ち尽くし正面突破を果たしたら仕事は終わり」、早い話が有人特攻兵器<ref>そういう面でも時代に逆行していると言える</ref>。武装も主人公機としてはかなりクセがあるほうで使い分けが必要である。しかしパイロットのキョウスケが「この機体に乗るための人物」と言えるようなステータスをしており、何より必殺武器や合体攻撃の火力が高いため、十分主力として使っていける。
| + | この機体の真の弱点は'''接近戦'''。そもそもアルトアイゼンという機体は、武装こそ接近戦タイプであるものの、その真の力は「'''加速によって距離を詰め、かつ威力を高めた実弾による攻撃'''」である。そのため、[[ソウルゲイン]]のような'''ショートレンジでの接近戦専門'''の機体を相手取った場合、加速のための「距離」が得られず一方的に殴られることになる。 |
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− | 最大の欠点は射程の短さで、距離を取られると手も足も出ない。しかし上記の設計思想から設計者本人は「相手より高機動ならば接近戦に持ち込める」と考えたようであり、ゲーム的にもOGシリーズでは[[換装武器]]でフォロー可能。むしろ『OGs』での描写からも解るように、[[ソウルゲイン]]のような自機と同じような近接戦闘用機体に極端に距離を詰められた場合に、加速能力を活かせず一方的に攻撃を受ける危険性の方が致命的になりかねない。また、対空戦闘はヴァイスリッター任せなせいか苦手。ただし、Record of ATXでキョウスケは「真上に直進する」だけなら問題ないとしている。
| + | また、対空戦闘はヴァイスリッター任せなせいか苦手。ただし、Record of ATXでキョウスケは「真上に直進する」だけなら問題ないとしている。 |
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| なお、その特性上、[[PS装甲]]は本機の天敵と言える存在である(幸いそのような存在はOG世界には存在しないが)。…パイロットと機体がアレなので無理矢理ステークで「どんな装甲だろうと、撃ち貫」きそうな気もするが。 | | なお、その特性上、[[PS装甲]]は本機の天敵と言える存在である(幸いそのような存在はOG世界には存在しないが)。…パイロットと機体がアレなので無理矢理ステークで「どんな装甲だろうと、撃ち貫」きそうな気もするが。 |
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| + | === ゲーム中のパラメータ === |
| + | PTでありながら性能的には[[スーパーロボット]]の方に近いが、最後まで後継機のないOG1を除き、[[HP]]や[[装甲]]はイメージほど高いわけではない。武装も主人公機としてはかなりクセがあるほうで使い分けが必要である。しかしパイロットのキョウスケが「この機体に乗るための人物」と言えるようなステータスをしており、何より必殺武器や合体攻撃の火力が高いため、十分主力として使っていける。 |
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| + | 最大の欠点は射程の短さで、距離を取られると手も足も出ない。しかし上記の設計思想から設計者本人は「相手より高機動ならば接近戦に持ち込める」と考えたようであり、ゲーム的にもOGシリーズでは[[換装武器]]でフォロー可能。 |
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| == 登場作品と操縦者 == | | == 登場作品と操縦者 == |
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| === [[OGシリーズ|ORIGINAL GENERATIONシリーズ]] === | | === [[OGシリーズ|ORIGINAL GENERATIONシリーズ]] === |
| ;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION]] | | ;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION]] |
− | :ATX計画の機体として登場。デフォルトパイロットは[[キョウスケ・ナンブ]]。OGシリーズでは汎用機扱いになり、他のパイロットへも[[乗り換え|乗せ換え]]られるようになっているが合体攻撃はパイロット固定。[[換装武器]]の登場により、武器の癖の強さをある程度カバーできるようになった。本作ではリーゼが登場しないので最後までこの機体のまま。物語中盤に機体性能が強化され『[[切り札]]』『ランページ・ゴースト』が追加、ビームコートがABフィールドに強化。無印アルトと[[ヴァイスリッター]]の[[合体攻撃]]は本作が初出。 | + | :ATX計画の機体として登場。デフォルトパイロットは[[キョウスケ・ナンブ]]。OGシリーズでは汎用機扱いになり、他のパイロットも[[乗り換え]]られるようになっているが合体攻撃はパイロット固定。[[換装武器]]の登場により、武器の癖の強さをある程度カバーできるようになった。本作ではリーゼが登場しないので最後までこの機体のまま。物語中盤に機体性能が強化され『[[切り札]]』『ランページ・ゴースト』が追加、ビームコートがABフィールドに強化。無印アルトと[[ヴァイスリッター]]の[[合体攻撃]]は本作が初出。 |
| :なお、精神コマンドの関係上、カチーナとの相性も悪くないが、彼女は射撃の方が高いのに注意。 | | :なお、精神コマンドの関係上、カチーナとの相性も悪くないが、彼女は射撃の方が高いのに注意。 |
| ;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2]] | | ;[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2]] |
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| === [[合体攻撃]] === | | === [[合体攻撃]] === |
| ;ランページ・ゴースト | | ;ランページ・ゴースト |
− | :[[エクセレン・ブロウニング]]の[[ヴァイスリッター]]と息の合った連携攻撃を行う。初出のIMPACTでは覚えるのはリーゼになってからだった。<br />アルトアイゼンとしては数少ないEN消費攻撃。乗り換え可能な場合もアルト側にキョウスケ、ヴァイス側にエクセレンが搭乗していないと発動できない。非常に高い火力を持ち、射程もあり、空中の敵へ普通に届くP属性攻撃なので使い勝手はよい。なお現行作品ではアルトアイゼンから放つと格闘攻撃に、ヴァイスリッター側から放った場合は射撃攻撃になる。<br />GBA版OG1では、ヴァイスの3連マシンキャノンで牽制、アルトのヒートホーンで吹き飛ばし、背後に回っていたヴァイスのEモードで飛ばし返し、リボルビングステーク連打&背後からヴァイスのプラズマカッターの挟み打ちで締め。<br />[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|ディバイン・ウォーズ]]ではイングラムが乗る[[R-GUN]]との決戦で使用。3連マシンキャノンとEモードで牽制、さらにクレイモアで畳み掛け、背後に取り付いたヴァイスがEモードを直撃させ、バランスを崩している隙をついてリボルビング・ステーク連打を叩きこんだ。<br />GBA版OG2では、ヴァイスの3連ビームキャノンで牽制、背後に回ったアルトがヒートホーンで吹き飛ばし、ヴァイスが前からEモードで飛ばし返し、背後からリボルビングステーク連打&前からヴァイスの零距離Bモードの挟み打ちで締め。<br />PS2版では、まずクレイモア&Eモードをぶち込んで、前方から3連マシンキャノン&背後に回った3連ビームキャノンで挟み打ちしながら接近、そしてリボルビング・ステーク連打と零距離Bモード連射を完全に同タイミングで行なう。 | + | :[[エクセレン・ブロウニング]]の[[ヴァイスリッター]]と息の合った連携攻撃を行う。初出のIMPACTでは覚えるのはリーゼになってからだった。<br />アルトアイゼンとしては数少ないEN消費攻撃。乗り換え可能な場合もアルト側にキョウスケ、ヴァイス側にエクセレンが搭乗していないと発動できない。非常に高い火力を持ち、射程もあり、空中の敵へ普通に届くP属性攻撃なので使い勝手はよい。なお現行作品ではアルトアイゼンから放つと格闘攻撃に、ヴァイスリッター側から放った場合は射撃攻撃になる。<br />GBA版OG1では、ヴァイスの3連マシンキャノンで牽制、アルトのヒートホーンで吹き飛ばし、背後に回っていたヴァイスのEモードで飛ばし返し、リボルビングステーク連打&背後からヴァイスのプラズマカッターの挟み打ちで締め。<br />[[スーパーロボット大戦OG ディバイン・ウォーズ|ディバイン・ウォーズ]]ではイングラムが乗る[[R-GUN]]との決戦で使用。3連マシンキャノンとEモードで牽制、さらにクレイモアで畳み掛け、背後に取り付いたヴァイスがEモードを直撃させ、バランスを崩している隙をついてリボルビング・ステーク連打を叩きこんだ。<br />GBA版OG2では、ヴァイスの3連ビームキャノンで牽制、背後に回ったアルトがヒートホーンで吹き飛ばし、ヴァイスが前からEモードで飛ばし返し、背後からリボルビングステーク連打&前からヴァイスの零距離Bモードの挟み打ちで締め。なお、技術の限界なのかアルトのグラフィックは左右反転状態。<br />PS2版では、まずクレイモア&Eモードをぶち込んで、前方から3連マシンキャノン&背後に回った3連ビームキャノンで挟み打ちしながら接近、そしてリボルビング・ステーク連打と零距離Bモード連射を完全に同タイミングで行なう。 |
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| === [[特殊能力]] === | | === [[特殊能力]] === |