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48 バイト追加 、 2018年10月30日 (火) 03:22
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== 概要 ==
 
== 概要 ==
中国古典小説「三国志演義」の世界観をモデルにしており、武将たちが大陸の覇権を巡って戦争を繰り返している戦乱の世界である。
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中国古典[[小説]]「三国志演義」の世界観をモデルにしており、武将たちが大陸の覇権を巡って戦争を繰り返している戦乱の世界である。
    
[[SDガンダムシリーズ]]に出てくる架空の地名や組織名は、本家の[[ガンダムシリーズ]]に出てくるなんらかの単語を拝借するのが伝統になっているが、「三璃紗」の名前も『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』の[[ミリシャ]]からとられている。ただしこれはあくまで名前の元ネタというだけであり、『∀ガンダム』をモチーフとするキャラクターばかりが主役級に扱われているようなことはない<ref>それどころか、『∀ガンダム』出身MSが演じているキャラクターは外伝にしか登場しない。</ref>。三国志つながりで「三」という漢字を使える単語が採用されたという側面もあったと思われる。
 
[[SDガンダムシリーズ]]に出てくる架空の地名や組織名は、本家の[[ガンダムシリーズ]]に出てくるなんらかの単語を拝借するのが伝統になっているが、「三璃紗」の名前も『[[∀ガンダム (TV)|∀ガンダム]]』の[[ミリシャ]]からとられている。ただしこれはあくまで名前の元ネタというだけであり、『∀ガンダム』をモチーフとするキャラクターばかりが主役級に扱われているようなことはない<ref>それどころか、『∀ガンダム』出身MSが演じているキャラクターは外伝にしか登場しない。</ref>。三国志つながりで「三」という漢字を使える単語が採用されたという側面もあったと思われる。
    
== 住人たち ==
 
== 住人たち ==
この世界は擬人化されたSDモビルスーツたちが知的種族として文化を作り上げているが、(少なくとも作中で描かれる範囲では)人間の存在は確認されていない。SDガンダムシリーズの例に漏れず、彼らはロボットではなく「機械の身体をもった生物」として扱われる。畑を耕し、作物を口から食し、結婚して子供を授かるなど、人間となんら変わらない生活サイクルが送られている。
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この世界は擬人化されたSDモビルスーツたちが知的種族として文化を作り上げているが、(少なくとも作中で描かれる範囲では)人間の存在は確認されていない。SDガンダムシリーズの例に漏れず、彼らはロボットではなく「機械の身体を持った生物」として扱われる。畑を耕し、作物を口から食し、結婚して子供を授かるなど、人間となんら変わらない生活サイクルが送られている。
    
この世界の科学技術や文化は古代中国のものがベース。兵器としては弓矢や槍などが主流であり、銃などの火器は基本的に登場しない。……が、開発されたばかりの新兵器として'''液体火薬'''が使われたり、使用者の気力を弾丸として撃ち出す「大砲」が造られたりなどしているため、「火薬を用いて質量弾を発射する火器」が登場しないだけで火薬や銃砲の概念は存在しているようだ。
 
この世界の科学技術や文化は古代中国のものがベース。兵器としては弓矢や槍などが主流であり、銃などの火器は基本的に登場しない。……が、開発されたばかりの新兵器として'''液体火薬'''が使われたり、使用者の気力を弾丸として撃ち出す「大砲」が造られたりなどしているため、「火薬を用いて質量弾を発射する火器」が登場しないだけで火薬や銃砲の概念は存在しているようだ。
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武将たちはモチーフとなった[[モビルスーツ]]の特徴的な武装を再現した固有武器を有している。中には飛行能力やバリアのようなーオーバーテクノロジーの産物や、変形能力を備えた人物までいるが、同時に呪術なども存在する世界観であるため、所謂「気」や「超能力」の範疇として捉えられている。
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武将たちはモチーフとなった[[モビルスーツ]]の特徴的な武装を再現した固有武器を有している。中には飛行能力や[[バリア]]のようなーオーバーテクノロジーの産物や、変形能力を備えた人物までいるが、同時に[[魔法|呪術]]なども存在する世界観であるため、所謂「気」や「[[超能力]]」の範疇として捉えられている。
    
== 主な勢力 ==
 
== 主な勢力 ==
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:三国志演義の蜀に対応する。『戦神決闘編』で劉備の仲間たちが益州に建国。建国前までしか描かれないアニメ版では「劉備軍」や「劉備の仲間たち」などと呼ばれている。
 
:三国志演義の蜀に対応する。『戦神決闘編』で劉備の仲間たちが益州に建国。建国前までしか描かれないアニメ版では「劉備軍」や「劉備の仲間たち」などと呼ばれている。
 
:アニメ版での劉備軍は武将と軍師はいても一般兵はおらず、その為にアニメ版での劉備軍は本当の意味での「軍」と呼べるようなものではなかった。しかし、少数精鋭ゆえに、どんな場所にも駆けつけられるフットワークの軽さを持てたといえる。
 
:アニメ版での劉備軍は武将と軍師はいても一般兵はおらず、その為にアニメ版での劉備軍は本当の意味での「軍」と呼べるようなものではなかった。しかし、少数精鋭ゆえに、どんな場所にも駆けつけられるフットワークの軽さを持てたといえる。
:翔に属する武将たちの演者(モチーフとなったモビルスーツ)のほとんどは、宇宙世紀を舞台にするガンダムシリーズで主役を飾った[[ガンダムタイプ]]たちで構成されている。
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:翔に属する武将たちの演者(モチーフとなったモビルスーツ)のほとんどは、[[宇宙世紀]]を舞台にするガンダムシリーズで主役を飾った[[ガンダムタイプ]]たちで構成されている。
 
;機駕(ギガ) / [[曹操軍]]
 
;機駕(ギガ) / [[曹操軍]]
 
:三国志演義の魏に対応する。『戦神決闘編』で曹操の領土を引き継いだ曹丕が、新たに国号を改めることで建国された。建国前までしか描かれないアニメ版では「曹操軍」や「曹操の仲間たち」などと呼ばれている。
 
:三国志演義の魏に対応する。『戦神決闘編』で曹操の領土を引き継いだ曹丕が、新たに国号を改めることで建国された。建国前までしか描かれないアニメ版では「曹操軍」や「曹操の仲間たち」などと呼ばれている。
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:三国志演義の呉に対応する。『英雄激突篇』で孫一族が江東を開拓して地方領主となり、『戦神決闘編』で正式に国として名乗りを上げる。建国前までしか描かれないアニメ版では「孫権軍」や「孫権の仲間たち」などと呼ばれている。
 
:三国志演義の呉に対応する。『英雄激突篇』で孫一族が江東を開拓して地方領主となり、『戦神決闘編』で正式に国として名乗りを上げる。建国前までしか描かれないアニメ版では「孫権軍」や「孫権の仲間たち」などと呼ばれている。
 
:演義の呉と同様、水軍が強い国。アニメ版では一番目立っていた勢力で、主人公が劉備でなく孫権と揶揄されることもしばしば。
 
:演義の呉と同様、水軍が強い国。アニメ版では一番目立っていた勢力で、主人公が劉備でなく孫権と揶揄されることもしばしば。
:轟に属する武将たちの演者は、OVA作品に登場したモビルスーツが主体である。特に孫一族はGPシリーズで固められている。
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:轟に属する武将たちの演者は、OVA作品に登場したモビルスーツが主体である。特に孫一族は[[ガンダム開発計画|GPシリーズ]]で固められている。
 
;董卓軍
 
;董卓軍
:第一部『風雲豪傑編』の敵勢力。董卓[[ザクI|ザク]]とその配下によって構成される。配下としては呂布トールギスが率いる呂布隊と、張兄弟率いる黄巾隊がいるが、『BBW』では黄巾隊は董卓軍とは無関係となっており、黄巾賊とされた。
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:第一部『風雲豪傑編』の敵勢力。董卓[[ザクI|ザク]]とその配下によって構成される。配下としては[[呂布トールギス]]が率いる呂布隊と、張兄弟率いる黄巾隊がいるが、『BBW』では黄巾隊は董卓軍とは無関係となっており、黄巾賊とされた。
 
:演者は『[[新機動戦記ガンダムW]]』の敵モビルスーツが目立つ。
 
:演者は『[[新機動戦記ガンダムW]]』の敵モビルスーツが目立つ。
 
;袁術軍
 
;袁術軍
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;南方軍
 
;南方軍
 
:第三部『戦神決闘編』中盤の敵勢力。三国志演義の南蛮に相当し、孟獲[[ゴッドガンダム|ガンダム]]が治める。闇の支配から脱した後、主人公側と共闘。
 
:第三部『戦神決闘編』中盤の敵勢力。三国志演義の南蛮に相当し、孟獲[[ゴッドガンダム|ガンダム]]が治める。闇の支配から脱した後、主人公側と共闘。
:演者は『[[機動武闘伝Gガンダム]]』のモビルファイター。
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:演者は『[[機動武闘伝Gガンダム]]』の[[モビルファイター]]。
    
== 歴史 ==
 
== 歴史 ==
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『三国伝』が始まるよりも400年前の時代においても、三璃紗は群雄割拠していた。楚という国の覇王・項羽が統一寸前までいっていたのだが、これを阻んだのが劉邦[[∀ガンダム|ガンダム]]という武将で、最終的に劉邦によって大陸は統一された。この歴史は史実の漢王朝設立とほぼそのままである。『三国伝』の時代には項羽の魂を継ぐ武将「項羽[[ターンX]]」が登場する(『三国伝外伝・武勇激闘録』)。
 
『三国伝』が始まるよりも400年前の時代においても、三璃紗は群雄割拠していた。楚という国の覇王・項羽が統一寸前までいっていたのだが、これを阻んだのが劉邦[[∀ガンダム|ガンダム]]という武将で、最終的に劉邦によって大陸は統一された。この歴史は史実の漢王朝設立とほぼそのままである。『三国伝』の時代には項羽の魂を継ぐ武将「項羽[[ターンX]]」が登場する(『三国伝外伝・武勇激闘録』)。
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劉邦がつくりあげた王朝の国名は不明。三国伝の時代に出てくる「朝廷」の名も不明だが、劉邦の王朝との継続性があると考えることも可能。
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劉邦が建てた王朝の国名は不明。三国伝の時代に出てくる「朝廷」の名も不明だが、劉邦の王朝との継続性があると考えることも可能。
    
=== 風雲豪傑編 ===
 
=== 風雲豪傑編 ===
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この時代の三璃紗は黄巾賊の略奪により荒れ果てており、さらには皇帝であった霊帝ガンダムが暗殺され、混乱の極みになっていた。黄巾賊の鎮圧で名をあげた武将・董卓ザクは朝廷の実権を握り、皇帝の証である玉璽を独占した。しかし、董卓は玉璽の力に魅入られ、心が闇に囚われる。董卓は三璃紗を暴虐により支配し、人民は苦しめられた。官軍の闘将であった[[曹操ガンダム]]は董卓を討つための反董卓連合軍の結成を三璃紗全土に呼びかけ、最終的に董卓を打ち倒す。
 
この時代の三璃紗は黄巾賊の略奪により荒れ果てており、さらには皇帝であった霊帝ガンダムが暗殺され、混乱の極みになっていた。黄巾賊の鎮圧で名をあげた武将・董卓ザクは朝廷の実権を握り、皇帝の証である玉璽を独占した。しかし、董卓は玉璽の力に魅入られ、心が闇に囚われる。董卓は三璃紗を暴虐により支配し、人民は苦しめられた。官軍の闘将であった[[曹操ガンダム]]は董卓を討つための反董卓連合軍の結成を三璃紗全土に呼びかけ、最終的に董卓を打ち倒す。
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この連合軍の結成により、[[劉備ガンダム]]、[[曹操ガンダム]]、[[孫権ガンダム]]の三人の「三候の魂を継ぐもの」がはじめて集合する。董卓の部下の[[呂布トールギス]]は連合軍と何度も対決し、この三人との因縁を深めた。この四将が後の時代のキーパーソンとなる。
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この連合軍の結成により、[[劉備ガンダム]]、曹操ガンダム、[[孫権ガンダム]]の三人の「三候の魂を継ぐもの」がはじめて集合する。董卓の部下の呂布トールギスは連合軍と何度も対決し、この三人との因縁を深めた。この四将が後の時代のキーパーソンとなる。
    
=== 英雄激突編 ===
 
=== 英雄激突編 ===
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;[[スーパーロボット大戦UX]]
 
;[[スーパーロボット大戦UX]]
 
:プロローグで主要キャラクターたちが「こちらの世界」に飛ばされ、三璃紗自体は最後まで舞台にならない。
 
:プロローグで主要キャラクターたちが「こちらの世界」に飛ばされ、三璃紗自体は最後まで舞台にならない。
:当初、この世界は並列世界かと思われていたが、実際には[[ラドリオ星]]と同様に'''未来の地球'''であることが終盤にて判明する。
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:当初、この世界は[[平行世界]]かと思われていたが、実際には[[ラドリオ星]]と同様に'''未来の地球'''であることが終盤にて判明する。
 
:[[ヒトマキナ]]が人間の意義を正しく理解し、魂を持った機人へと変化、三璃紗という世界を創造していったループでの地球にあたる。
 
:[[ヒトマキナ]]が人間の意義を正しく理解し、魂を持った機人へと変化、三璃紗という世界を創造していったループでの地球にあたる。
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ちなみにSDガンダムシリーズではSD戦国伝の世界と、[[SDガンダム外伝]]の世界「スダ・ドアカ・ワールド」が地続きに存在することが示唆されている。そしてその遥か未来にあたる「SDコマンド戦記」の世界には人間が登場しているため、スダ・ドアカ・ワールドに暮らす人間族が滅びることなく遥か未来まで存続していくことが確定している。つまり三璃紗もSD戦国伝の未来にあたるのであれば、'''国外には人間族が存在している'''可能性が非常に高い。『UX』において孫権や[[孫尚香ガーベラ|孫尚香]]は「やわらか人間」の存在に驚いていたが、実は三璃紗の外ではそんなに珍しいものでもなかったりする。
 
ちなみにSDガンダムシリーズではSD戦国伝の世界と、[[SDガンダム外伝]]の世界「スダ・ドアカ・ワールド」が地続きに存在することが示唆されている。そしてその遥か未来にあたる「SDコマンド戦記」の世界には人間が登場しているため、スダ・ドアカ・ワールドに暮らす人間族が滅びることなく遥か未来まで存続していくことが確定している。つまり三璃紗もSD戦国伝の未来にあたるのであれば、'''国外には人間族が存在している'''可能性が非常に高い。『UX』において孫権や[[孫尚香ガーベラ|孫尚香]]は「やわらか人間」の存在に驚いていたが、実は三璃紗の外ではそんなに珍しいものでもなかったりする。
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== 脚注 ==
 
== 脚注 ==
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