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| 黄道十二星座とは、天球上の88の星座のうち、領域内を黄道が通過する12の星座のこと。 | | 黄道十二星座とは、天球上の88の星座のうち、領域内を黄道が通過する12の星座のこと。 |
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− | 一般的には「星占いに用いられている星座」として、数ある星座の中でも特に馴染み深いものとなっている。しかし、本来占星術において用いられるのは『'''黄道十二宮'''』であり、純粋に天文学の用語である黄道十二星座はそれとは別物である。
| + | 一般的には「星占いに用いられている星座」として、数ある星座の中でも特に馴染み深いものとなっている。しかし、本来占星術において用いられるのは「'''黄道十二宮'''」であり、純粋に天文学の用語である黄道十二星座はそれとは別物である。 |
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| ただ、天文学と占星術は古代から一体的に発展してきたものであって、名称設定にかかる起源も同一(いずれも古代の神話に由来する)である。このため、天文学的な意味で用いなければならない場面以外では、特段目くじらを立てて両者を区別する必要もないものと思われる。 | | ただ、天文学と占星術は古代から一体的に発展してきたものであって、名称設定にかかる起源も同一(いずれも古代の神話に由来する)である。このため、天文学的な意味で用いなければならない場面以外では、特段目くじらを立てて両者を区別する必要もないものと思われる。 |
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| == 黄道十二星座とは == | | == 黄道十二星座とは == |
− | ;'''黄道''' | + | ;黄道 |
| :地球は太陽の周りを1年かけて公転するわけだが、これを地球から見ると太陽が天球上を移動しているように見える。もし昼間にも星空が出ていたとすると、太陽は星空の中を1年かけて1周するように動くはずであるが、この太陽の通過するルートを黄道という。 | | :地球は太陽の周りを1年かけて公転するわけだが、これを地球から見ると太陽が天球上を移動しているように見える。もし昼間にも星空が出ていたとすると、太陽は星空の中を1年かけて1周するように動くはずであるが、この太陽の通過するルートを黄道という。 |
− | ;'''十二星座''' | + | ;十二星座 |
| :上記の黄道が領域内を通過している星座を特に黄道十二星座と呼ぶ。一覧は以下の通り。 | | :上記の黄道が領域内を通過している星座を特に黄道十二星座と呼ぶ。一覧は以下の通り。 |
− | | + | :*おひつじ座 |
− | *おひつじ座 | + | :*おうし座 |
− | *おうし座 | + | :*ふたご座 |
− | *ふたご座 | + | :*かに座 |
− | *かに座 | + | :*しし座 |
− | *しし座 | + | :*おとめ座 |
− | *おとめ座 | + | :*てんびん座 |
− | *てんびん座 | + | :*さそり座 |
− | *さそり座 | + | :*いて座 |
− | *いて座 | + | :*やぎ座 |
− | *やぎ座 | + | :*みずがめ座 |
− | *みずがめ座 | + | :*うお座 |
− | *うお座 | + | :なお、現在IAU(The International Astronomical Union:国際天文学連合)が定めた星座の領域においては、もう1つ'''へびつかい座'''も黄道が通過している(さそり座→いて座間)。このため十三星座と呼ぶ向きもあるが、原則的な呼び方は現在も「黄道十二星座」である。 |
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− | なお、現在IAU(The International Astronomical Union:国際天文学連合)が定めた星座の領域においては、もう1つ'''へびつかい座'''も黄道が通過している(さそり座→いて座間)。このため十三星座と呼ぶ向きもあるが、原則的な呼び方は現在も「黄道十二星座」である。 | |
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| == 黄道十二宮 == | | == 黄道十二宮 == |
| 星占いの基になっている西洋占星術においては天球を十二の帯に区分しており、名称はそれぞれの領域に含まれる十二星座に対応したものとなっている。この帯一つ一つを「宮」と呼ぶ(→十二の領域があるため「十二宮」となる。現在は一般に「サイン」と呼ばれる)。十二星座との対応関係は以下の通り。 | | 星占いの基になっている西洋占星術においては天球を十二の帯に区分しており、名称はそれぞれの領域に含まれる十二星座に対応したものとなっている。この帯一つ一つを「宮」と呼ぶ(→十二の領域があるため「十二宮」となる。現在は一般に「サイン」と呼ばれる)。十二星座との対応関係は以下の通り。 |
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| + | 天文学における黄道上の星座には前述の通りへびつかい座が含まれる他、星座毎の領域に長短がある。一方十二宮は天球を十二等分したものなので、一つの星座に対し約1カ月の期間がほぼ規則的に対応する。尚、前出のへびつかい座の関係で13星座占いが提唱されたこともあったが、一般にはあまり広まらなかった。フィクションに於いては「数の枠が定まった集団や物品」に番外ナンバーが登場することは少なからずあるため、その場合黄道十二星座ではへびつかい座が挙げられる。 |
− | 天文学における黄道上の星座には前述の通りへびつかい座が含まれる他、星座毎の領域に長短がある。一方十二宮は天球を十二等分したものなので、一つの星座に対し約1カ月の期間がほぼ規則的に対応する。尚、前出のへびつかい座の関係で13星座占いが提唱されたこともあったが、一般にはあまり広まらなかった。フィクションに於いては『数の枠が定まった集団や物品』に番外ナンバーが登場することは少なからずあるため、その場合黄道十二星座ではへびつかい座が挙げられる。
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| == 関連する作品 == | | == 関連する作品 == |
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| === [[スフィア]]の設定([[Zシリーズ]]) === | | === [[スフィア]]の設定([[Zシリーズ]]) === |
− | Zシリーズで登場したスフィアの設定は、黄道十二星座に関連付けたものとなっている。
| + | Zシリーズに登場するスフィアの設定は、黄道十二星座に関連付けたものとなっている。 |
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− | 第2次Z破界篇において、ZEUTHの面々からスフィアについての説明を受けた[[兜甲児 (真マジンガー)|甲児]]が「黄道十二星座」に因んだネーミングであるとの推察を述べており、再世篇にてユーサーから「黄道十二星座」が由来である事が明言された。
| + | 『[[第2次Z破界篇]]』において、ZEUTHの面々からスフィアについての説明を受けた[[兜甲児 (真マジンガー)|甲児]]が「黄道十二星座」に因んだネーミングであるとの推察を述べており、『[[第2次Z再世篇]]』にてユーサーから「黄道十二星座」が由来である事が明言された。 |
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| 尚、作中で「十二の鍵」との発言があるが、へびつかい座を意識して造形されている[[アドヴェント]]&[[アスクレプス]]が登場している。 | | 尚、作中で「十二の鍵」との発言があるが、へびつかい座を意識して造形されている[[アドヴェント]]&[[アスクレプス]]が登場している。 |
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| === [[新機動戦記ガンダムW]]シリーズ === | | === [[新機動戦記ガンダムW]]シリーズ === |
− | ガンダムWシリーズでは、メカの名称に黄道十二星座が用いられている。
| + | ガンダムWシリーズでは、メカの名称に黄道十二星座が用いられている。一部を除いて名前だけ貰った感が強いが、これは機体名が「ロールアウトした月にちなんでつけられた」という設定があるため([[ヴァイエイト]]と[[メリクリウス]]はロールアウトした月が被ったため別の名前になった)。 |
− | 一部を除いて名前だけ貰った感が強いが、これは機体名が「ロールアウトした月にちなんでつけられた」という設定があるため([[ヴァイエイト]]と[[メリクリウス]]はロールアウトした月が被ったため別の名前になった)。
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− | 尚、Endless Waltzにおいて「13番目の星座」の触れ込みで登場する「サーペント」は、下記の通りへび座の原語による設定と思われる。<br />また、へびつかい座は由来となった医神の名にちなむ。
| + | 尚、『Endless Waltz』において「13番目の星座」の触れ込みで登場する「サーペント」は、下記の通りへび座の原語による設定と思われる。また、へびつかい座は由来となった医神の名にちなむ。 |
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| == 資料リンク == | | == 資料リンク == |
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− | ;'''外部リンク'''
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| *[http://www.astroarts.co.jp/alacarte/kiso/kiso02-j.shtml AstroArts-天文の基礎知識] | | *[http://www.astroarts.co.jp/alacarte/kiso/kiso02-j.shtml AstroArts-天文の基礎知識] |
| *[http://www.astronomy.orino.net/site/kataru/galaxy/constellation/12ecliptic_constellations.html サラリーマン、宇宙を語る。-黄道十二星座を語る] | | *[http://www.astronomy.orino.net/site/kataru/galaxy/constellation/12ecliptic_constellations.html サラリーマン、宇宙を語る。-黄道十二星座を語る] |
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| [[Category:資料]] | | [[Category:資料]] |