大空魔竜

提供: スーパーロボット大戦Wiki
2018年6月1日 (金) 02:13時点におけるエンドラン (トーク | 投稿記録)による版 (→‎αシリーズ)
ナビゲーションに移動 検索に移動
大空魔竜
外国語表記 Daiku Maryu
登場作品 大空魔竜ガイキング
全長 400 m
重量 3,800 t
動力 原子力
光子力
磁力
最高速度
宇宙
亜光速
飛行速度 マッハ3
走行速度 200 km/h
水中速度 120ノット
装甲材質 ゾルマニウム合金
開発者 大文字洋三
サコン・ゲン
所属 大空魔竜戦隊
乗員人数 68名
主な搭乗員
【指揮】
大文字洋三
【操縦】
ピート・リチャードソン
【通信担当】
フジヤマ・ミドリ
テンプレートを表示

ここでは大空魔竜ガイキング』に登場した大空魔竜について説明する。

ガイキング LEGEND OF DAIKU-MARYU』に登場したものについては「大空魔竜 (LOD)」を参照。

概要

宇宙からの脅威に備え、東西大学教授・大文字洋三博士が、若き天才科学者・サコン・ゲンの協力を得、国連管轄下の地球防衛機関の母艦として12年の歳月をかけて完成させた恐竜型の移動要塞。

大文字博士自身の発表した超金属ゾルマニウムで身を包み、多数の武装を内蔵し、深海から宇宙空間までも活動が可能で、しかも非公式には恒星間往復航行まで行い、ダリウス大帝率いる暗黒ホラー軍団の地球侵略に立ち向かう。

一見すると、とてもヒーロー側メカとは思えない凶悪な外観で[1]某怪獣王そっくりの声で鳴き、悠々と大空を飛翔する。実に強烈なインパクトのあるメカである。

大空魔竜はそれ自体が強力な戦闘能力を有するが、機動戦力として主力戦闘用ロボット・ガイキングをはじめ、に対応するサポートメカとして剣竜バゾラー魚竜ネッサー翼竜スカイラーを搭載する。

頭蓋骨状の頭部はガイキングの合体パーツの一つであり、ガイキング出撃時は分離する。

また艦内には、航法・動力・武装などの戦闘母艦としての機能以外にも長期間の作戦行動も視野に置き、居住区・医療施設・生産工場等を備えており、さながら「空飛ぶ移動基地」といった印象を持つ。

これほどまでに地形適応や攻撃力に優れる万能な大空魔竜だが、実戦ではその巨体が災いして敵の攻撃や罠に晒されることも少なくなく、無敵とは言い難い。戦力としてはガイキングとの連携が不可欠であり、番組タイトル通り『大空魔竜ガイキング』のセットで最大の効果を発揮する。

指揮大空魔竜戦隊の指導者でもある大文字博士自身が行い、メインパイロットは元米軍トップガンのピート・リチャードソン。乗組員は総勢68名である。[2]大文字博士の方針により、そのメンバーには超能力者が優先的に採用されている。

各形態

大空魔竜(頭部無し)
ガイキングが出撃し、頭部パーツが分離した状態。頭部にはガイキングの必殺武器が装備されているため、分離時は大空魔竜の攻撃力は低下する。
大空魔竜(ボリューションプロテクト)
大空魔竜(頭部無し)が首と尾を繋げて丸まった防御特化形態。この状態での体当たりも必殺技になる。
大空魔竜(ヴォーグアイ)
大空魔竜(頭部無し)に新たな頭部「ヴォーグアイ」を装着した形態。

総評

大空魔竜はロボットアニメ史上、初めて主人公側が有した「母艦でもある。[3]

後出の多くの作品でそのパターンが踏襲されるこの「母艦」という存在は、作品の主役たる大空魔竜隊が、たまたま巨大ロボットを有した私的団体による地球防衛ではなく、正式な国際機関として地球防衛を担っていることをアピールしている。

更に、日本所在の「研究所」を拠点とする関係上地球防衛の戦いでありながら、その舞台は研究所の存在する日本国内中心とならざるを得なかったそれ以前のロボット作品に対し、拠点そのものが移動する『大空魔竜ガイキング』ではその戦闘の舞台は地球全域から宇宙にまで拡がっており、まさに地球防衛に相応しいスケールを演出することに成功した。

登場作品と操縦者

αシリーズ

第2次スーパーロボット大戦α
スーパー系男ルートでは、第1話「悪を断つ剣」から登場する。今作あたりから全体的に母艦の戦闘面での活躍が期待できるようになったが、やはりスーパー系に劣らぬ攻撃力を持ち、ガイキングを出撃させていても充分前線で活躍できる能力。ジャイアントカッターはサンアタック以上の攻撃力を持ち、サイズ補正も加わるので中盤まで最強のボスキラーとなる。その堅牢な装甲と高い攻撃力は、まさに不沈艦である。
母艦としては珍しく移動後攻撃が充実しているため、スーパーロボットの様に敵陣に切り込んでいく使用方法も可能。また、ボリューション形態に変形できるようになった。ちなみに、作中では恐竜帝国メカザウルスに間違えられてしまう場面も。
第3次スーパーロボット大戦α
αナンバーズの母艦では唯一の恒星航行艦であり[4]、外宇宙へと出立する場面が追加される。そのデザイン故に柿崎速雄「どこの異星人の船だ」と驚くシーンも。

単独作品

新スーパーロボット大戦
第1話から登場し、ルート分岐後は地上編での母艦となる。序盤では戦艦にしてはHPが低かったり、行動不能になるイベントが何度も起きたりと困った機体だが、中盤以降はHPや武装が強化されスーパーロボットにも見劣りしない戦力になる。
最終面直前で離脱してしまうのが残念。重要な局面としてムー帝国があるマリアナ海溝標高-10,994mまで潜れる機能が発揮される。ついでながら安西エリ博士が初登場する場面でもある。ここでは水中戦になるが魚竜ネッサーは別行動のため、海Aの本機の独壇場となる。
新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク
フリーバトルに登場。『新』本編未登場のボーグアイ装備形態も登場している。

装備・機能

武装・必殺武器

本体武装

レーザー砲
通常時は首の付け根の両脇にある砲塔から、ボリューションプロテクト形態では首と接続した尻尾から発射。
ボリューション形態単独では唯一の武装で、攻撃力は高くはないが移動後射程6という性能を持つ。
後部機関砲
冷凍光線
ミサイル
速射ミサイル
大型ミサイル砲
ミサイル系の武器は現在新でのみ採用。
ドラゴンカッター
両側面から回転カッターを飛ばす。
ビッグホーン
胴体部の射出口から二本の角を突き出して、相手を串刺しにする。また、ヴォーグアイ使用時はその頭部に合体し、牙としても使用される。
SRWでは低燃費かつ強力な近接攻撃で本機の主力武器となる。『新スーパーロボット大戦 スペシャルディスク』のヴォーグアイ形態でこの武器を使うと、頭部と胴体でビッグホーンが同時装備になってしまう。
ミラクルドリル
射出口からドリル部分を三連結して、両脚へと繋いで貫く。地中を掘って進むことも可能な万能武器だが、実は原作を数えてみると飛び道具としての使用が圧倒的。
ジャイアントカッター
底面からゾルマニウム鋼の刃を展開させ、切り裂く。
』では真横に突っ込んで行く(刃の向きに垂直)ので違和感があるが、αシリーズでは真上から落ちてくる演出になった。戦艦サイズの刃物が降ってくる迫力は斬艦刀を彷彿とさせる。
ゼウスミサイル
第28話「宇宙までとどけ ゼウスミサイル」で登場した大空魔竜最大最強の兵器。その威力はスパイダーズ彗星、つまり彗星を破壊するという最大級の破壊力を誇る。SRW未登場。
名前の元ネタはギリシア神話の主神「ゼウス」。

頭部武装

ガイキング頭部
ガイキングの胴体となる頭部。
ザウルガイザー
頭部から二色の螺旋状の光線を放つ。
αシリーズではヴォーグアイが追加されるまで本艦唯一の全体攻撃。
ハイドロブレイザー
頭部から50万温度の火球を放つ。ガイキングの必殺技として有名だが、大空魔竜にしてみれば強力な武器の一つに過ぎない。
ヴォーグアイ
原作最終話手前になって登場した、まさに最終兵器。
』では没ユニットとして、スペシャルディスクでその姿を見ることができる。
αシリーズでは追加武器で、ガイキングが出撃している(つまり頭部パーツが無い)時に使用可能。強力な「サンダーアイ」で敵を薙ぎ払う全体攻撃
サンダーアイ
両目部分から発射する強力な光線。
スクリューレーザー
これもヴォーグアイの追加武装の一つ。
新スペシャルディスクで見ることができる。

合体攻撃

全てツワブキ・サンシローガイキングと大空魔竜側から使える。

火車カッター
フェイスオープン状態のガイキングが、ボリューション状態の大空魔竜を抱え込み、ガイキングのデスファイヤーで機体全体を包み込んで回転しながら体当たりするという何とも豪快な必殺技。
ジャイアントカッター逆さ斬り
ガイキング (後期型)が、大空魔竜を抱え込み、大空魔竜のジャイアントカッターを自らの「武器」として使うというとんでもない必殺技。『第3次α』で追加。

特殊能力

変形
大空魔竜(ボリューション)に変形する。武装が対空レーザーと合体攻撃の火車カッターのみになるが、装甲値が上昇する。
構造的には大空魔竜の首と尾を丸めるだけなので、原作ではガイキングを搭載している際にも可能。
分離

移動タイプ

飛行可能。ミラクルドリル装備による地中潜行はSRW未採用。

サイズ

2L

機体BGM

「大空魔竜ガイキング」
全ての参戦作品に採用されているOP主題歌。

関連機体

ガイキング
ガイキング (後期型)
翼竜スカイラー/剣竜バゾラー/魚竜ネッサー

余談

  • 『テレビマガジン』をはじめとする一部の児童書籍では、ガイキングではなく大空魔竜を主役メカとして捉えて特集を組むものも有り、扱いの比率もガイキングのそれを大きく上回るものであった。

脚注

  1. 大空魔竜ガイキング』の放送当時、OP開始と共に海面から現れる大空魔竜の顔のアップにビックリした視聴者も多かったという。
  2. なお、乗組員以外の大空魔竜隊構成員が、他に250名ほどいる。
  3. もっとも、敵側の母艦(SRWシリーズで言えば、「戦艦」)は『マジンガーZ』に登場する飛行要塞グールをはじめ、既に多く登場していた。
  4. 前作ではマザー・バンガードも該当するが。