ミスター・ブシドー

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ミスター・ブシドー
外国語表記 Mr. Bushido
登場作品

ガンダムシリーズ

声優 中村悠一
デザイン 高河ゆん(原案)
千葉道徳
本名 グラハム・エーカー
種族 地球人
性別
星座 乙女座
年齢 32歳
所属 アロウズ
資格 ライセンサー
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概要

アロウズに所属する謎の男。仮面[1]を被っているだけでなく、陣羽織を身に纏う等いささか異様な風貌をしている。

独自行動権限を持つ「ライセンサー」なだけあって実力は非常に高く、近接戦用の専用機でガンダムと互角に渡り合うなどかなりのものを持つ。だが、ガンダムと戦うこと以外には興味が無かった。その上、「ワンマンアーミー」を自称して「ライセンサー」であることを理由に単独行動をしたり、上官からの命令に従わない事も多く、ブシドーに対して不満を持つ者も多かった。

素性については自分の星座が乙女座であること、そしてビリー・カタギリと親友であり、彼から「グラハ…」と言われるといった形で示唆されていたが、その正体は元ユニオングラハム・エーカーであった。

コロニー「エクリプス」宙域で刹那・F・セイエイに正体を明かし、決闘を申し込む。だが刹那に敗北し、死に急ごうとするが彼に「生きるために戦え」と諭され、思い留まる。そして、全ての戦いが終わりアロウズ解体後に仮面と妄念を捨て去り、元のグラハム・エーカーへと戻ったのであった。

その正体について

視聴者には仮面の必要性が皆無な程(台詞回しやで)正体がバレバレだったのだが、本編では本人が口にするまで徹底的に正体が伏せられていた。挙句の果てに「ミスター・ブシドー」の名前が出てくる以前の回では「仮面の男」とクレジットされている。[2][3]これは「ミスター・ブシドー」が、本人が名を明かさないので外見から他者がつけたニックネームであり、本人は迷惑がっているということもあるかもしれない。

登場作品と役柄

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
ブシドーとしての初登場作品。今回は正体を明かしてもキャラクター名が「ブシドー」のまま。刹那が出撃すると彼を執拗に狙って来るが、今回は初戦の時点で既にを習得しており、HARDモードでの最終戦ではエースボーナスによって確実に先手を取って来るので、なめて掛かると痛い目をみる。
結末は原作通り生きて撤退するのだが、刹那との決闘は最終戦ではなく、ゼロレクイエムルートなら皇帝ルルーシュの旗下に入って決戦に現れ、黒の騎士団ルートではホワイトファングに回収されてミリアルドの協力者として出てくる。
ちなみに前作でグラハムが刹那に絡みまくっていたせいか、初戦で刹那に正体がバレている(原作ではブシドーが自ら正体を明かすまで気付かれなかった)。また、特殊戦闘台詞の種類がグラハムと同様(対刹那、対各種ガンダム、対アルト)で、今回は対藤堂特殊戦闘台詞も用意されたが、味方側の専用台詞(対アロウズ以外)がまさかのアムロだけという散々な目に…。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
『00』は劇場版で参戦なので登場しないが、グラハムが「ミスター・ブシドー」であった頃を恥じている言動を見せたり、ロックオン「もう変な仮面被るなよ」とネタにされたりしている。
しかし、皮肉なことに第一部終盤でグラハムが「ミスター・ブシドー」でなかったがために世界の危機に出撃する事が出来ないという場面が存在する。

単独作品

スーパーロボット大戦OperationExtend
第5章にてブシドー名義で味方参戦する
初登場は第3章。ゼクスと同様、キシリア配下のオルトロス隊に参加した元連邦のエースとして登場、呼称に対する抵抗も無い。原作より視野は広く、ミューカスの脅威を認識しキシリアに賛同しているが、一方でガンダムエクシアの少年との決着も所望している。
第5章サブミッション「仮面の下の決意」にて、シャアゼクスと共にコネクト・フォース達に決闘を挑む。しかし、戦闘中にミューカスの襲撃に会い、迷う事無く決闘を中断してミューカスへの戦闘に移った三人を見て、「自分達は決闘に拘るあまりに対処が遅れた」と精神的な敗北を悟る。そしてゼクスと共にコネクト・フォースへ参加する事になる。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
本作において登場しない『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』のネオ・ロアノークの立ち位置を部分的に担っている(彼の正体であるムウ・ラ・フラガがMIAにならない為)。

パイロットステータス設定の傾向

能力値

『第2次Z再世篇』ではルートによっては事実上の『00』の版権ラスボスになる(ゼロレクイエムはアロウズとリボンズ勢力壊滅後に設定されている)。能力はミリアルドよりいくらか劣るが、それでもなおスキルも機体も初戦からかなり強い。接近してブシドーと戦う場合は、いくらエースボーナスとイノベイターを習得した刹那でも油断できない。

精神コマンド

第2次Z再世篇
加速直感突撃熱血気迫
OE
加速集中熱血気合

特殊技能(特殊スキル)

第2次Z再世篇
底力カウンター気力限界突破闘争心Eセーブサイズ差補正無視ダッシュ
最初から8つのスキル所持の上に、性格と闘争心のおかげであっという間に極が発動する。…というか、シナリオ中では「極みに達する事が出来ない」と言われたのに「」がある点がツッコミ所である。
OE
味方時
底力武士道闘争心
敵時
底力二連撃

固有エースボーナス

特殊スキル『カウンター』発生率+100%
第2次Z再世篇』で採用。HARDモードで修得された敵エースボーナスにしては珍しくユニークかつ強力なものではなく、味方キャラである星刻と同一(今回はルナマリアガイオウのエースボーナスと同一だが)。どちらにせよ反撃に備えずに挑むことはまずないので、実害はあまりない。どう考えても、グラハムの頃のエースボーナスの方が厄介である。
なお、「必ず相手の先手を取る」というのは戦闘技術としては優れたものであり、ブシドーが「極み」を目指した境地という事の表現とも考えられる。しかし、かつてのように精神コマンドを伴わないということは、見方によっては彼の「極み」には精神が伴っていないという暗喩なのかもしれない。
気力(初期気力+5/気力最大値+10)
OE』で採用。

パイロットBGM

「儚くも永久のカナシ」
2nd前期のOPテーマ。

人間関係

ビリー・カタギリ
ブシドー本人曰く「盟友」。口を滑らして危うく(?)ブシドーの正体を言いかけた[4] 。その後は専用機を開発し、彼をサポートする。
カティ・マネキン
ライセンサーである事を盾にして命令に従わないブシドーに、不満を隠せなかった。
バラック・ジニン
同僚だが、「ガンダムを見逃す」といったブシドーの行為に対して困り果てていた。
ルイス・ハレヴィ
部下。直接の関わりは少ないが、ブシドーについて知っていた様子。
刹那・F・セイエイ
「愛を超え、憎しみを超越し、宿命となった」因縁の相手(どちらかと言えば、ブシドーが一方的に絡んでいる)。
一方、刹那は「自分たちが生み出した歪みの一つ」として果し合いを受ける。
ホーマー・カタギリ
アロウズ司令官。彼を通じて武士道を学んだ(内容理解が不十分な事をどう思っていたかは描写されていない)だけでなく、「ライセンサー」の免許を渡した。
リボンズ・アルマーク
彼を通じて果し合いの場を設けた。リボンズはブシドーの事を「ガンダムと対等に戦える数少ないパイロット」と評し、本来イノベイターが自由行動を行う為に存在する「ライセンサー」の免許を彼に渡している事からもその実力を評価していたようである。
ハワード・メイスンダリル・ダッジ
今は亡きかつての部下達。彼等への思いからか、マスラオビームサーベルの銘は「ハワード」と「ダリル」である。

他作品との人間関係

ガンダムシリーズ

キシリア・ザビ
OE』では、彼女が設立した連邦ジオンの和平を目的とした特殊部隊「オルトロス隊」に参加することに。
シャア・アズナブル
『OE』におけるオルトロス隊の同僚。同じく同僚のゼクスと共に三人とも仮面を被り「ガンダム」に対して並々ならぬ因縁を抱えている者同士である。PVで三人の会話が流れた際にはユーザーの笑いを誘ったとか誘ってないとか。
ゼクス・マーキス(ミリアルド・ピースクラフト)
第2次Z再世篇』における以前からの戦友で、ブシドーの過去を知る彼は初対面時にすぐにブシドーの正体を見抜いている。
『第2次Z再世篇』終盤にはゼロレクイエムルートでも黒の騎士団ルートでも共に因縁の相手たるガンダムパイロットとの決着を着け、生きる事を選び行方を眩ます。
『OE』ではオルトロス隊の同僚。
トレーズ・クシュリナーダ
『第2次Z再世篇』黒の騎士団ルートにおいては最終的に彼に付き、刹那との最後の対決に赴く。

リアル系

藤堂鏡志朗
第2次Z再世篇』では彼との絡みが多く、戦闘アニメでの特殊戦闘台詞も用意されている。
初対面時にブシドーが去った後、心の中で呟いた「私情で剣を抜くものに極みは達せない」という言葉は、ブシドーというキャラクターの核心を突いている。
扇要玉城真一郎
『第2次Z再世篇』にて、初めて対面した際に度肝を抜かされる。
枢木スザク
『第2次Z再世篇』では、彼を「『修羅道』に堕ちた若武者」と評する。
また、終盤の黒の騎士団ルートでは彼に「ナイトオブゼロ(原作でのゼロに仕える騎士という意味ではなく、仕える者の無い騎士という意味)」の称号を与えるというクロスオーバーが有る。
ルルーシュ・ランペルージ
『第2次Z再世篇』ゼロレクイエムルートにおいては最終的に彼に付き、刹那との最後の対決に赴く。
早乙女アルト
イプシロン
『第2次Z再世篇』アザディスタン制圧戦にて対面して「モビルドールを否定し、信念で戦う者同士」で共感している。

名台詞

「少年!」
刹那の事をこう呼ぶ。
1stシーズンでもアザディスタンで会った際や最終話で刹那のことを「少年」と言っているのでブシドーになって言い始めたわけではないが、しつこくこう呼ぶので印象に残った視聴者も多いはず。
「そうか…現れてくれたか。自分が乙女座であったことを、これほど嬉しく思ったことはない」
2nd第1話「天使再臨」より。ソレスタルビーイングのガンダムが現れたという知らせを聞いて。相変わらず乙女座に拘っているらしい。というか、別にガンダムが現れたのは乙女座とは関係無い。
「なんという僥倖! 生き恥を晒した甲斐が、あったというもの!」
2nd第4話「戦う理由」より。ダブルオーガンダムパイロットが刹那であることを察して。本当に感極まった様子である。
なお、上記の台詞に対して武士道に被れたブシドーの恰好が生き恥じゃないのか?」とツッコんだ視聴者もいたとか…。
「断固辞退する。私は司令部より、独自行動の免許を与えられている。つまりはワンマンアーミー…たった一人の軍隊なのだよ」
2nd第5話「故国燃ゆ」より。カティの命令を拒否して。組織からすれば、傍迷惑なんてものではないだろう。
「興が乗らん!」
カタロンへのオートマトン襲撃作戦をこの一言で抜ける。要するに「たとえ命令でも虐殺には加担しない」という事。良識を捨てていない事が伺える。
だが、その一方でピーリスやカティ等やむなく作戦に参加する人物も描写されている為、ライセンサーの権限とはいえ問題行動に見えてしまう。
とはいえ、ライセンサーに許されているのは独自行動だけ(つまり部隊の作戦を中止する権限は無い)なので、やむを得ない点も有るには有るのだが…。
「肩に動力のある二個付きのガンダムは私が相まみえる。干渉、手助け、一切無用!」
2nd第6話「傷痕」より。ダブルオーが相手にいることを確認して。言わずとも、ガンダムを相手に出来るのはブシドーくらいだろうが…。
「そうだ…これとやりたかった!」
2nd第7話「再会と離別と」より。トランザムを発動したダブルオーに対して。ようやく本気を出したと嬉しい様子。
その後、実際にトランザムを発動したダブルオーと互角に渡り合えているのだから、ブシドーの実力は凄まじいものである。
「ならば斬る価値も無し!」
直後、オーバーロードを起こしたダブルオーを見逃して。ブシドーにとっては本気の機体でなければ意味が無いので気持ちは解るが、この後ジニンから「いくらなんでも勝手が過ぎる!」と当然の突っ込みを受けた…が、当の本人は「聞く耳持たぬ」とどこ吹く風。
なお、スペシャルエディションII「エンド・オブ・ワールド」では上記の台詞がカットされている。
「勝手にそう呼ぶ…迷惑千万だな」
2nd第9話「拭えぬ過去」より。ビリーから「今はミスター・ブシドーだったね」と言われて。何と今の名前は他称だった上に自分は嫌っていた事が判明した瞬間。
だが、服装や本名を名乗らない[5]故に、そう言われても説得力が無い。ビリーには「気に入っているのかと思っていた」と突っ込まれている。
「最高のスピードと最強の剣を所望する」
ビリーが試作していたモビルスーツに対する注文。ビリーはこのブシドーからのオーダーに応えて新型機マスラオを完成させる(2nd第14話にて)。
ちなみに、マスラオの完成時にはフラッグの面影が垣間見える…見事な造形だ! カタギリ」と感想を述べた。
「邪険にあしらわれるとは! ならば、君の視線を釘付けにする!」
「とくと見るがいい…盟友が作りし、我がマスラオの奥義を!」
2nd第15話「反攻の凱歌」(および2nd第16話「悲劇への序章」)より。アフリカタワーで刹那を待ち伏せして。そして「奥義」であるトランザムを発動し、刹那を驚愕させる。
ちなみに、脚本家の黒田洋介氏はミスター・ブシドーがトランザムを使用する際の台詞に「いきり立て! 私のマスラオ!!」というものを考えていたのだが、水島精二監督からストップを掛けられて没にしたとの事。
「私は純粋に戦いを望む! ガンダムとの戦いを! そしてガンダムを超える! それが私の…生きる証だ!!」
2nd第16話「悲劇への序章」より。刹那と交戦して。だが、刹那は「今は戦いを望んでいない自分がいる」と返しており、この時点で二人の明暗が分かれている。
「あえて言うぞ、少年! 覚えておくがいい!」
交戦相手の刹那にプトレマイオス2からの増援が来た事、またトランザムによってマスラオのGN粒子残量が残りわずかとなった為にブシドーは撤退した。
一見迷台詞にも思われるが、「あえて言うぞ」というあたりにせっかくの勝負がまたしても水入りになってしまった事に対する悔しさがにじみ出ているようだ。
「この私、グラハム・エーカーは君との果し合いを所望する!」
2nd第21話「革新の扉」より。仮面を外し、決闘を申し込む。ようやく正体が判明した瞬間…なのだが、最初からバレバレだったのは言うまでもない。
「無論だ! 私の空を汚し、同胞や恩師を奪い、フラッグファイターとしての矜持すら打ち砕いたのは他でもない、君とガンダムだ!」
「そうだとも! もはや愛を超え、憎しみをも超越し、宿命となった!!」
刹那に対しての糾弾。
同胞や恩師を奪ったが自分らの陣営に立ち、輩の根源を生み出した存在=ソレスタルビーイングと対峙している。その苛立ちをガンダムにぶつけなければ自分を保てなかったのだろう。当然のことながら刹那は4年前のの告白の時のように「宿命!?」と思わず鸚鵡返しに発言していた。
「一方的と笑うか? だが、最初に武力介入を行ったのはガンダムだということを忘れるな!」
上記の台詞の締め。一理有るし、刹那も「グラハムの歪みを生んだのは自分達」と認めているが、刹那に対して最初に仕掛けてきたのはグラハムの方である(1st第2話「ガンダムマイスター」ラストシーンより)。
「た、戦え…少年…! 私を切り裂き、その手に勝利を掴んでみせろぉ!!」
2nd第22話「未来のために」より。機体を撃破され、介錯を求める。だが、刹那からは「生きる為に、戦え」と諭される。
それにしても、ガンダムで勝利を掴めと聞くととその愛機を連想してしまう。
武士道とは…死ぬことと見つけたり…」
「くっ…武士道とは…!!」
自決しようとするが、刹那の言葉で思い留まる。そして…。

他媒体での名台詞

そうだ、キミは私のプリマドンナ!
エスコートをさせてもらおう!
ノベライズ版におけるダブルオーガンダムとの初戦闘時の地の文。
相変わらずガンダムを女性扱いであるが、この直前に刹那に向けて「決着はついていない」だの、「心ゆくまで踊りあかそうではないか」だの、ねちっこく決着を(地の文で)迫っている(一々語尾に「ガンダム」ではなく、「少年」と付けているので…)。しつこくて諦めが悪いのも相変わらずのようだ。
正確には、182回と言わせてもらおう!
ノベライズ版における「(ダブルオーライザーと)何回剣戟を重ねたかわからないほどだ」と地の文に言われた際のツッコミ
一々剣戟の回数を数えているだけでも相当アレだが、ギャグ作品でもないのに地の文にツッコミを入れるとは……。この迷発言のせいで刹那とは別の意味で変革していると言われる事も。一応、その前後の地の文は全てブシドーのものと考えればフォローは可能ではある。

迷台詞

「よぉーし全員手を上げろ! 地面にヒザを着いて、両手を頭の後ろにおけぇ! いいから早くしろ時間がないんだ!」
「俺だ! 今容疑者を確保した。核爆弾の解除コードをそちらに転送する! 15分? 10分でやるんだ!」
「すまない、約束する。後でかけ直す!」
ドラマCD第3弾「機動戦士ガンダム00 アナザーストーリー COOPERATION 2312」より。初登場時の台詞。
米国のドラマ『24』シリーズの主人公ジャック・バウアー(声優の小山力也氏が吹き替えを担当)のモノマネなのだが、妙に似ている。
「君、萌えが足りんのだよ!」
「私はノンケな美少年が嫌がりながらも私に屈服していく状況を所望している!」
「収録が終ったら謝ります! 作家が!! 土下座もさせていただきます! 作家が!! だから!」
「はぁ、わかった…末吉君、済まん! 聞いてるか!? 末吉君! 済まんッ!!」
「さらばだ、少年! ちょりーっす!!」
同ドラマCDより。仮面を付けても相変わらずである。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

「既に名は捨て去った。呼びたければミスター・ブシドーとでも呼んでくれればいい」
「兵士たちが自分を遠巻きにしながら、そう口にしていた」
第2次Z再世篇』での初登場時の名乗り。原作ではミスター・ブシドーと呼ばれるのを不快に思っており、自分からそう名乗った事は無い(そもそも名を捨て去ったなどとは一言も言っていない)が、『第2次Z』では気にしない事にしたらしい。
「フ…仮面を脱ぎ捨てたあなたと仮面を身につけた私の再会か…。奇妙な縁だな」
『第2次Z再世篇』より。ミリアルドとなったゼクスと再会しての一言。
「カタギリ…。君も修羅道に…いや魔道に堕ちたのか…」
『第2次Z再世篇』より。ゼロシステムの影響を受けて豹変したビリーの様子に絶句して。
「アヘッドよ…。今日まで、よく私と共に戦ってくれた。お前の忠義を私は忘れない」
「ZEXIS! そして、ガンダムよ! 次は我が友が造りし、新たな剣でお相手を願おう!」
『第2次Z再世篇』より。アヘッド・サキガケを破壊されて。原作では戦闘機会が少なく退場してしまったアヘッドに対しても愛着があった事が伺える。
「フ…そのような無粋な真似を同志に出会えた喜びに震える私が何故しなければならない?」
「左様。…人は私をミスター・ブシドーと呼ぶ。貴官と同じく誇りを背負い戦う者だ」
『第2次Z再世篇』より。モビルドールを嫌悪するイプシロンにその事を上層部に伝えるかと問われた際の台詞。
(若武者も修羅道に堕ちたか…人は変わるものだ)
『第2次Z再世篇』より。炎に包まれるアザディスタン王国ZEXISを包囲し、ゼロへの敵意を剥き出しにするスザクを一瞥してのモノローグ。また、暗に己自身を自嘲する台詞にもなっている。
「なるほど! ナイトオブゼロという事か!」
『第2次Z再世篇』より。黒の騎士団ルートにてスザクと対峙した際に「ナイトオブセブンの名は今の自分に相応しくない」「今の自分は空っぽの騎士だ」と言われた際の返答。
まさかのブシドーによるナイトオブゼロ命名に多くのプレイヤーが驚愕したが、スザクは前向きに受け取り、以後「ナイトオブゼロ」を名乗るようになる。
「生き恥と笑わば笑うがいい。だが、私は生まれ変わるために己を越えなければならん!」
「そのためには愛も憎しみも宿命も超越した戦いをここに所望する!」
『第2次Z再世篇』より。再登場時の台詞。原作では刹那に敗れたあとエピローグでビリーの下に訪れるまで音沙汰がなかったブシドーだが、本作では「武士道とは死ぬことと見つけたり」に自分なりの答えを出し、ガンダムではなく自分自身の歪みに決着をつけるべく戦場に立つ。
「…ゼクス・マーキス……我が永遠の戦友よ…」
『第2次Z再世篇』第53話(黒の騎士団ルート)「最後の勝利者」で撃墜せずにシナリオクリアした場合。ここから下の台詞のガンダムと仮面との別れの部分につなぎ、そのまま戦場を去っていく。
下の台詞の場合、彼なりの武士道にけりをつけた姿を藤堂が認める言葉があるが、この結末の場合は特にコメントはない。
「我が魂が浄化されていくようだ……」
「さらば、ガンダム……さらば、我が仮面よ……」
同じく『第2次Z再世篇』より。第53話(黒の騎士団ルート)「最後の勝利者」での撃墜後。
この後スサノオが爆散するためまるで死んだように見えるが、劇場版の事や「我が仮面」に別れを告げている事、刹那が直後に「生きろ」と言っている事から、本来の自分に戻ったのであろう。
「最後の侍、藤堂鏡志郎! いざ勝負!!」
「さすがは藤堂! 我が士道の心の師!」
『第2次Z再世篇』より。藤堂鏡志朗に対する特殊戦闘台詞
「ブシドーです。以後、お見知りおきを」
OE』にてオルトロス隊合流時の自己紹介。…お前は一体何を名乗ってるんだ

搭乗機体

一貫して変形機構が存在しない、近接戦闘に特化した機体に搭乗する。

アヘッド・サキガケ
アロウズでの搭乗機。ブシドーの拘りを反映したのか、近接戦闘向きの機体であり、GNビームサーベルも日本刀を模した形状である。
マスラオ
盟友に製作を頼んだ機体。フラッグベースの新型試作機を急遽改造したものであり、盟友には「最高のスピード」と「最強の剣」を所望した。
スサノオ
マスラオの改造発展機。
アヘッド
プレイステーション2ソフト『機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ』における搭乗機体。
ただし、使用する武器はアヘッド・サキガケと同じく日本刀状のGNビームサーベルになっている。

余談

  • ミスター・ブシドーの振る舞いは、スタッフが語ったように「『五輪書』等を頑張って英訳した、間違った武士かぶれである。
    • ブシドー本人は『00』1stシーズンで刹那から「歪み」を指摘されての行動だったようだが、何かを勘違いしてしまったようにしか思えない。ただし、「ガンダムに執着していなければ自分を保てなかった」等といった発言も有る為、色々迷走していたのだろう。
  • 実は、ミスター・ブシドーは『機動戦士ガンダム00』1stシーズン最終話「刹那」のエピローグにて初登場している
    • ただし、初登場した際のブシドーは仮面を付けていたが、陣羽織を着用していない。ついでに、制服も連邦軍仕様となっている。
  • 『00』のキャラクターデザイン(原案)を担当した高河ゆん氏によると「元々の設定では、ミスター・ブシドーの仮面には顔面に固定する為の紐が存在していた」との事。
    • なお、高河氏は「紐が有る仮面の方が格好良い」との考えの元、カード用イラスト(カードダスマイスターズ 機動戦士ガンダム00 マイスターワークス 4ever)において紐付きの仮面を着用したミスター・ブシドー(とグラハム)を描いている。
  • 『機動戦士ガンダム00』と同じく黒田洋介氏がシリーズ構成を務めた『機神咆吼デモンベイン』には「ミスター・ブシドー」の異名を持つ魔術師ティトゥスが登場する。
  • 声優の杉田智和氏はWebラジオ番組『スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE』のコーナーの中で、ミスター・ブシドーのパロディキャラクター「ミスター・リビドー」を披露している。
    • ラテン語で「欲望(特に、性的衝動を指す)」の意を持つリビドー(Libido)という単語から容易に予想できる事であるが、「ミスター・リビドー」を演じた杉田氏はミスター・ブシドー(およびブシドーの正体である人物)の名台詞を下ネタ風にアレンジした台詞を連発した。
    • なお、「ミスター・リビドー」については杉田氏の同業者達の話題になった模様で、杉田氏は後日ミスター・ブシドーを演じた声優である中村悠一氏(杉田氏の親友)本人から怒られてしまったらしい。

脚注

  1. 顔面に直接着用する形式で、固定する為の紐が存在しないのが特徴である。また、ブシドーの仮面には普段用と戦闘用(顎の部分が無い簡素なもの)の2種類の仮面が存在しており、その点はスパロボにおいても律儀に再現されている。
  2. なお、『機動戦士ガンダム00』の1stシーズンまでのストーリーを扱ったプレイステーション2ソフト『機動戦士ガンダム00 ガンダムマイスターズ』においても、ミスター・ブシドーの正体バレを防ぐ為か、「仮面の男」名義で登場している。
  3. 一方、アリー・アル・サーシェスリジェネ・レジェッタ等は、本編で名前が出てくる前からしっかりフルネームでクレジットされていた。
  4. なお、第2次Z再世篇』では思いきり「グラハム」と言ってしまっている
  5. とは言え、確かに作中で「ミスター・ブシドー」と名乗った場面もなく、「本名を名乗らない」というのはあくまで視聴者視点でしかない。周囲には普通に「グラハム・エーカー」と名乗っていた可能性ももちろん有る。

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