スーパーロボット大戦EX

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スーパーロボット大戦EX
シリーズ 旧シリーズ
移植版 スーパーロボット大戦コンプリートボックス
前作 第3次スーパーロボット大戦
次作 第4次スーパーロボット大戦
開発元 ウィンキーソフト
発売元 バンプレスト
対応機種 スーパーファミコン
プレイステーション
プロデューサー じっぱひとからげ
シナリオ 阪田雅彦
キャラクターデザイン 阪田雅彦
坂木和史
メカニックデザイン 福地仁
守谷淳一
レイアップ
音楽 細井一司
田中伸一
山根昇
発売日 1994年3月25日(SFC版)
2000年1月6日(PS版)
価格 9,800円(SFC版)
2,100円(PS版)
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スーパーロボット大戦EX』は「スーパーロボット大戦シリーズ」のゲーム作品。「旧シリーズ」の1つ。

概要

第2次スーパーロボット大戦』から続いているシリーズ(旧シリーズ)の第3作だが、外伝的な作品で「第○次」の名称は使用されていない。

それまではゲストキャラクターとしての側面が強かったオリジナル作品『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』(当時は『魔装機神サイバスター』と呼称)がメインで扱われており、ストーリーは全編を通して地底世界ラ・ギアスで展開される。

PS版の単品版は2000年代最初のスパロボである。

システム

新システム

シナリオ選択
本作ではゲームスタート時にシナリオを選択可能。
初めはマサキの章(易しい)とリューネの章(普通)、トレーニングモードがある。マサキの章かリューネの章のいずれかをクリアすると、トレーニングモードが消えシュウの章(難しい)が出現する。
トレーニングモードは所謂チュートリアルで、シリーズ初の実装。
ISS
シナリオフラグ干渉システム。詳しくはリンク先を参照。
サウンドセレクト
『第3次』では裏技であったが、本作よりオプション項目として正式実装された。

既存システムと変更点

改造システムの変更点
武器の改造が可能になった。
精神コマンドの変更点
サブパイロットの概念が本格導入され、ゲッターロボ系列以外の複数のパイロットがいるユニットも、パイロット全員分の精神コマンドが使えるようになった。ただし本作には合体するユニットが登場しないので、該当ユニットはゴーショーグンのみ。PS版では妖精システムが導入されたため『聖戦士ダンバイン』系ユニットも該当。
その他の変更点
  • 反撃命令を個別に出せるようになった。
  • PPでの攻撃の際、武器を選び対象を決定した後、キャンセルができるようになった。
  • パイロット、ユニット共に攻撃力も地形適応も設定されていない。そのため、武器の攻撃力・地形適応とパイロットの気力、ユニットの装甲値から攻撃力・防御力が算出されるようになり、ダメージ計算式が単純化された。これは本作のみの仕様。
  • 戦闘中のダメージ表示が無いため気付きにくいが、ダメージ上限が9999と低めに設定されてある。このためゲッタードラゴンのシャインスパークなどといった一部の高威力武器は、無改造状態かつ「熱血」無しでも与ダメージが容易にカンストしてしまう場合が多々ある。HPの高い敵を倒す際はこの仕様により手数が増えてしまう原因となる。PS版でも同様だが、全体的な攻撃力が抑えられているためカンスト値を出せるのはネオ・グランゾンぐらい。

難易度

SFC版は全体的に低めであり、高難度とされる「リューネの章」も難易度は『第3次』、『第4次』よりは易しい。

「マサキの章」は主人公クラスの強力なユニットが多く参入するうえ、MAP兵器搭載ユニットも多数存在するため他の章よりも格段に易しい。また、中盤までに参入キャラがほぼ出揃うため、育成・運用の目星もつけやすい。各ステージが広めのMAPなのも特徴。初期レベルは14で、クリアレベルは35~37ほど。

「リューネの章」は参入ユニットの多くがマサキの章から1ランクほど低くなっており、MAP兵器搭載機体も激減。不用意な突出や反撃が命取りとなるシビアなバランスであり、マサキの章より計画的なユニット運用が肝要となる。初期レベルは14~15で、クリアレベルは36~38ほど。

「シュウの章」はライバル格のパイロットばかりが参入するダークヒーロールート。いずれも性能面では申し分ないが、とにかく頭数が不足する。戦艦系ユニットが存在しない事も難易度上昇に拍車をかけており、最終面の難易度も他の章より大幅に引き上げられている。他方、戦力を大きく左右する隠し要素も多数用意されており、これらを活用すれば難易度を大幅に低減させることも可能。初期レベルは15で、クリアレベルは28~31ほど。

攻撃力の高い武器を持つ敵が多いが、大抵「にいる敵にしか使えない」「Iフィールドビーム吸収持ちには使えない」等の制限がかかっているため、それらを利用して被害を抑える様に立ち回るのが基本。自軍も同様であるため、逆に味方ユニットは上手く攻撃力の高い武器を使っていく必要がある。

先述の通り、武器改造の追加やパラメーター・ダメージ計算式の仕様変更により、前作に比べてプレイヤーへの敷居が下がっている。またチュートリアルの初実装や難易度別のシナリオなど、当時のスパロボの中では比較的ユーザーフレンドリーな作りになっている。

話題

  • BGMはほとんど『第3次』のものを引き継いでいるが、タイトルが変更されている。
  • 本作は宇宙での戦いはないが、『第3次』の宇宙マップの曲が胞子の谷に割り当てられている。
  • 戦闘が全くないシナリオが何度かある。他に同様の例があるのは『LOE』と『α』くらいである。
  • SFC版では母艦入手後、部隊を展開せずに出撃機体が全機搭載状態で始まるステージが少なくない。PS版では同じステージでも展開状態で開始されるようになった。
  • パッケージイラストがシリーズでも珍しい、戦闘中のワンシーンを描いたものになっている。またギルドーラバフォーム(+ごく小さくギルドーラIIらしきシルエット)といったバンプレストオリジナルの敵機体が初めてパッケージに描かれた作品でもある。ただしイラストが描かれた時点ではまだ設定が固まっていなかったのか、ギルドーラとバフォームのカラーリングはゲーム本編と全く異なっている。
  • 2000年1月6日にはプレイステーション移植版が発売(価格:2,000円)。これは『スーパーロボット大戦コンプリートボックス』に収録された『EX』の部分のみを分割して発売されたものであり、内容は『コンプリートボックス』とほぼ同一である。ユニット性能などのバランス調整の結果、リューネの章の方がシュウの章より難しいと思われるような場面も生じている。
  • 2011年1月26日には上記の単品版がPlayStation Storeのゲームアーカイブスで配信された(価格:1,000円)。
  • プレイステーション移植版では菅原正志氏がナレーター、タイトルコールと、『第3次』における『EX』の予告を担当している。
  • 前作『第3次』が思いの外売り上げが伸びず、本作は売れるだろうと踏んで開発したところ、値崩れを起こすほど余ってしまい、バンプレストを危機に陥れた。しかし値崩れの結果低年齢層には売れたため、プレイ層を広げる事には成功しており、最後にもう一作出させてくれと頼んで完結作として『第4次』の製作が決まったとのこと。[1]

登場作品

新規参戦は★の2作品。

他に『劇場版マジンガーシリーズ』の機体が登場する。

『ガンダム0080』はシリーズでも珍しい「人物のみ参戦」となっており、原作メカが全く登場しない。ただしリメイク版ではザク改ドムIIが登場するようになった。

世界観

世界観/旧シリーズ」を参照。

バンプレストオリジナル

本作に登場するオリジナルメカ、オリジナルの人物の大半はラ・ギアスに由来しているもので、『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』と関係が深い。

詳細はそれぞれ以下を参照。

上記以外では、オリジナルメカとしてヴァルシオン系が登場する。

ヴァルシオン
ヴァルシオン改

用語

ラ・ギアス
『スーパーロボット大戦EX』および『魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL』の舞台となる地球内部の空洞。地上の物理法則では存在しないとされる空洞世界だが、精霊力と魔力により存在しているらしい。古代に施された魔術の力でラ・ギアスにおいては核反応が抑制されるそうで、核弾頭等の兵器は使用できず、GP-02Aヴァル・ヴァロ譲りと思われるプラズマリーダーに換装していた。が、核動力であるモビルスーツに対する言及はなかった模様(ニュートロンジャマーと同じく「核分裂」にのみ作用するのであれば「核融合」で動く宇宙世紀のモビルスーツが動く説明はつくが)。
魔装機
王室アカデミーで予言された危機に対応するために、神聖ラングラン王国の魔術、練金学を結集して造られた汎用兵器。
魔装機神
精霊との契約に成功した16体の「正魔装機」のうち、高位の精霊と契約した4体の魔装機。

ゲーム中データ

分類 記事
全話一覧 全話一覧/EX
隠し要素 隠し要素/EX
精神コマンド 精神コマンド/EX
強化パーツ 強化パーツ/EX
特殊能力 特殊能力/EX
特殊技能 特殊技能/EX
メカ&キャラクターリスト メカ&キャラクターリスト/EX
裏技 裏技/EX

商品情報

ゲーム本体

スーパーファミコン

発売日
1994年3月25日

プレイステーション

発売日
2000年1月6日

スーパーロボット大戦コンプリートボックス

発売日
1999年6月10日

攻略本