ALICE

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ALICE(アリス)は『ガンダム・センチネル』に登場するAI

概要[編集 | ソースを編集]

MSA-0011スペリオールガンダムに実験的に搭載されたAI搭載の教育型コンピューターのこと。「Advenced Logistic & Inconsequence Cognizing Equipment(発展型論理・非論理認識装置)」の頭文字を取って、ALICEと呼ぶ。ALICEシステムは学習型コンピュータと補助機器から成り立っており、稼働には膨大なコンピュータ容量を必要とする為、合体時しかその機能が成立しない。分離時は休眠状態、もしくは仮死状態という事になる。このため、コアファイター単独でALICEが発動するという様な状況は起きない[1]

これはMSの無人化を最終目標とするプロジェクトの過程で生み出されたもので、Sガンダムの複雑な兵器システムの一部を簡便化する役割も担っている。しかし、計画の中心人物であるルーツ博士が爆発事故[2]によって死亡し、人間のパイロットが不要になることで起こる既得権益の喪失を恐れた連邦軍の一部からの圧力も加わって計画は凍結された。

論理では説明出来ない不可思議な感情をパイロットから学習することで戦闘の状況を自律的に判断し、最終的にSガンダムの機体制御をALICE単独で担うように設計されており、「従順且つ、パイロットの命令に反してでも的確な行動を行えるAI」に育つようにと、パイロットとして考えられる範囲で一番無茶で、なおかつ彼女を眠らせていても勝てるほどの技量がない人物としてリョウ・ルーツがパートナーとして選ばれた[3]

ニューディサイズ討伐作戦でSガンダムを実戦投入する際、ALICEはシステムを凍結されているが、実は開発スタッフによる偽装工作で凍結されることなく運用され、リョウの常軌を逸した言動に困惑しつつも学習を続ける。ガンダムMk-Ⅴとの戦闘などで度々覚醒しリョウの窮地を救い、学習を続ける事で人格も形成していったが、最終決戦でSガンダムが大気圏突入する際に「ALICE」が完全に覚醒。リョウ達の乗ったGコアを逃がし、再びAパーツ及びBパーツのみで合体し敵を撃破。Aパーツ及びBパーツを失い休眠状態となった。 最終的に人格を形成するまでに成長してしまった事を考えると、これはこれで失敗作だったと言えるのかも知れない。"彼女"がSガンダムと運命を共にした事によって計画は頓挫、完成を見る事なくして終了している。一部書籍などにはリョウ・ルーツに恋をしたなどという説も存在するが、原作小説においては自我を獲得するに至って情けない人間達に同情を感じただけであって、とてもではないが恋という様な要素はない。また、作中の台詞を借りるなら、「機械のNT」という説も無くはない。少なくともその戦闘力はNTに匹敵するものであり、対峙している相手の感情を正確に感じられるほどのセンスを有する。凡そ機械らしくないが、その淡々と分析する様が逆に機械らしくもある。

登場作品[編集 | ソースを編集]

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第4次スーパーロボット大戦S
現在のところSガンダムが登場する本作でのみ、強化パーツとして登場している。
装備効果は限界+20、運動性+12。反応系パーツとしてはファティマに次ぐ高性能。1つはSガンダムと同時に入手できる。

関連項目[編集 | ソースを編集]

アマクサ
木星帝国の無人モビルスーツ。生身の人間由来のAIとも言うべきバイオ脳の搭載機。
一年戦争時代のアムロ・レイの"戦闘データのみ"をベースとするコンピュータ兵士だったはずだが、その最期にはアムロのNT性を模したとも思えるような挙動を見せた。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 「アリス」と称する人工知能ネタはフィクションに散見され、最先端技術という表現から軍事産業とも関連付けられやすい。
  • A.L.I.C.E. (Artificial Linguistic Internet Computer Entity)」と称する対話プログラムも実在する。ただし、分類上は人工知能でなく「人工無能」に属する。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 作中では分離状態で戦術決定ディスプレイに「合体」の指示を出している。
  2. この爆発事故が反対派の妨害工作だとする疑いも挙がっている。
  3. 熟練パイロットが選ばれなかったのは、彼らがSガンダムで戦った場合ALICEを目覚めさせる前に機体性能を活かして勝ってしまい、AIの育成にならないため。

資料リンク[編集 | ソースを編集]