「鬼械神」の版間の差分

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== 鬼械神(Deus Machina / デウス・マキナ) ==
 
== 鬼械神(Deus Machina / デウス・マキナ) ==
『[[機神咆吼デモンベイン]]』及び関連作品に登場する、[[魔術師]]が駆る巨大ロボット。
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『[[機神咆吼デモンベイン]]』及び関連作品に登場する、[[魔術師]]が駆る巨大ロボット。高位の[[魔導書]]によってのみ招喚することができる「神の模造品」であり、絶大な戦闘力を誇る。形態・サイズは機体により様々。作中世界では魔術や錬金術についての学問も存在するが、現行技術を遥かに超越したオーバーテクノロジーの産物とも言われている。
 
 
高位の[[魔導書]]によってのみ招喚することができる「神の模造品」であり、絶大な戦闘力を誇る。形態・サイズは機体により様々。
 
作中世界では魔術や錬金術についての学問も存在するが、現行技術を遥かに超越したオーバーテクノロジーの産物とも言われている。
 
  
 
機神招喚はあくまで魔術であり、魔導書に記されている「巨神のイメージ」を魔力によって物質化させたものである(ある意味では[[バーチャロイド]]と同じようなもの)。続編『機神飛翔』において判明するが、術者の技量や属性に魔導書のランク(魔導書の内容は極めて難解かつ危険であるため複製が難しく、写本(コピー)の場合は劣化する)によって同一の魔導書から別の鬼械神が招喚されもする。
 
機神招喚はあくまで魔術であり、魔導書に記されている「巨神のイメージ」を魔力によって物質化させたものである(ある意味では[[バーチャロイド]]と同じようなもの)。続編『機神飛翔』において判明するが、術者の技量や属性に魔導書のランク(魔導書の内容は極めて難解かつ危険であるため複製が難しく、写本(コピー)の場合は劣化する)によって同一の魔導書から別の鬼械神が招喚されもする。
  
鬼械神の機能や武装は基本的に召還した術者の魔術をスケールアップさせたものとなる(例えば[[デモンベイン]]のアトラック・ナチャ等の魔術兵装は九郎自身も使える)ため、術者自身の戦闘スタイルや得手不得手がダイレクトに反映される。共通の特性は、圧倒的な情報密度を誇っている為通常の物理攻撃では存在情報を破壊できず、同じ鬼械神か魔術理論を応用した兵器でないとダメージを与えにくい点。
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鬼械神の機能や武装は基本的に召喚した術者の魔術をスケールアップさせたものとなる(例えば[[デモンベイン]]のアトラック・ナチャ等の魔術兵装は九郎自身も使える)ため、術者自身の戦闘スタイルや得手不得手がダイレクトに反映される。共通の特性は、圧倒的な情報密度を誇っている為通常の物理攻撃では存在情報を破壊できず、同じ鬼械神か魔術理論を応用した兵器でないとダメージを与えにくい点。
 
 
鬼械神の本質は人外の理論の顕現であり、人間の為に作られるものではなく、それゆえに人間が乗れば過度の負担を強いられて消耗し尽くし死んでしまう。基本的にこれを防ぐには術者も人外の存在になる他無いと覇道鋼造によって語られている。
 
 
 
また、[[アル・アジフ]]のような実体化した魔導書の精霊の場合、魔術師が居なくとも機神召還は可能だが、作中で語られるように「魔術師・魔導書・鬼械神の三位一体」こそが機神召還の真髄であるため、真価を発揮する事が出来ない。
 
  
召喚方式は基本的に「術法を行使したその場で鬼械神を組み上げる」ことだが、あくまでマシンであるデモンベインは召喚魔術をゲートに使用して「遠くから転送する」形態である。外伝小説「機神胎動」では術者が意識を失えば鬼械神を物質化している術式が力を失い機体が分解され消滅したが、機体の消滅に関してはある程度は融通が利く(もしくは後付設定による矛盾)ようで、短編小説では同じ鬼械神で術者が死亡しても分解したのは武器だけで機体は残ったままだった。
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鬼械神の本質は人外の理論の顕現であり、人間の為に作られるものではなく、それゆえに人間が乗れば過度の負担を強いられて消耗し尽くし死んでしまう。基本的にこれを防ぐには術者も人外の存在になる他無いと覇道鋼造によって語られている。また、[[アル・アジフ]]のような実体化した魔導書の精霊の場合、魔術師が居なくとも機神召還は可能だが、作中で語られるように「魔術師・魔導書・鬼械神の三位一体」こそが機神召還の真髄であるため、真価を発揮する事が出来ない。邪神クラスの存在になると魔導書を用いずとも召喚できるようで、邪神[[ナイア|ナイアルラトホテップ]]はアンチクロスの鬼械神を6機同時に召喚した。
  
邪神クラスの存在になると魔導書を用いずとも召喚できるようで、邪神[[ナイア|ナイアルラトホテップ]]はアンチクロスの鬼械神を6機同時に召喚した。
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召喚方式は基本的に「術法を行使したその場で鬼械神を組み上げる」ことだが、あくまでマシンであるデモンベインは召喚魔術をゲートに使用して「遠くから転送する」形態である。外伝[[小説]]『機神胎動』では術者が意識を失えば鬼械神を物質化している術式が力を失い機体が分解され消滅したが、機体の消滅に関してはある程度は融通が利く(もしくは後付設定による矛盾)ようで、短編小説では同じ鬼械神で術者が死亡しても分解したのは武器だけで機体は残ったままだった。
  
 
由来は、演劇用語の「デウス・エクス・マキナ」(「機械仕掛けの神」の意)から。作中でも鬼械神を「機械仕掛けの神」と比喩する場面が存在する。
 
由来は、演劇用語の「デウス・エクス・マキナ」(「機械仕掛けの神」の意)から。作中でも鬼械神を「機械仕掛けの神」と比喩する場面が存在する。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
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=== 携帯機シリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦UX]]
 
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:[[マキナ]]繋がりで、[[鉄のラインバレル]]とのクロスオーバーがある。
 
:[[マキナ]]繋がりで、[[鉄のラインバレル]]とのクロスオーバーがある。
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:そのためかこの機体のみ、PS2版『機神咆吼』のギャラリーにおける機体種別は「'''DEUS EX MACHINA'''」表記となっている。
 
:そのためかこの機体のみ、PS2版『機神咆吼』のギャラリーにおける機体種別は「'''DEUS EX MACHINA'''」表記となっている。
 
;サイクラノーシュ
 
;サイクラノーシュ
:魔導書「エイボンの書」の鬼械神。パイロットは[[ウェスパシアヌス]]。儀式魔術や結界を得意とする蜘蛛のような四足歩行の機体。使用されたエイボンの書自体が写本である為、ほかのアンチクロスのデウスマキナに比べて戦闘力がかなり落ちるようである。
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:魔導書「エイボンの書」の鬼械神。パイロットは[[ウェスパシアヌス]]。儀式魔術や結界を得意とする蜘蛛のような四足歩行の機体。使用されたエイボンの書自体が写本である為、他のアンチクロスのデウスマキナに比べて戦闘力がかなり落ちるようである。
 
;アイオーン
 
;アイオーン
 
:魔導書「[[アル・アジフ]]」の鬼械神。「最強の魔導書」に相応しい最高位の力を持つが、原作冒頭でリベル・レギスに破壊される。尚、この機体の動力は術者の霊力を燃料にしており、足りない場合は生命力や魔力を強制的に吸い上げて動力にするため術者の損耗が桁外れに高い。
 
:魔導書「[[アル・アジフ]]」の鬼械神。「最強の魔導書」に相応しい最高位の力を持つが、原作冒頭でリベル・レギスに破壊される。尚、この機体の動力は術者の霊力を燃料にしており、足りない場合は生命力や魔力を強制的に吸い上げて動力にするため術者の損耗が桁外れに高い。
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== 余談 ==
 
== 余談 ==
 
*全体的に重量が重く、[[デモンベイン]]などは全長は[[コン・バトラーV]]とほぼ同じながら重量は8倍近い。
 
*全体的に重量が重く、[[デモンベイン]]などは全長は[[コン・バトラーV]]とほぼ同じながら重量は8倍近い。
 
 
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2015年7月20日 (月) 08:46時点における版

鬼械神(Deus Machina / デウス・マキナ)

機神咆吼デモンベイン』及び関連作品に登場する、魔術師が駆る巨大ロボット。高位の魔導書によってのみ招喚することができる「神の模造品」であり、絶大な戦闘力を誇る。形態・サイズは機体により様々。作中世界では魔術や錬金術についての学問も存在するが、現行技術を遥かに超越したオーバーテクノロジーの産物とも言われている。

機神招喚はあくまで魔術であり、魔導書に記されている「巨神のイメージ」を魔力によって物質化させたものである(ある意味ではバーチャロイドと同じようなもの)。続編『機神飛翔』において判明するが、術者の技量や属性に魔導書のランク(魔導書の内容は極めて難解かつ危険であるため複製が難しく、写本(コピー)の場合は劣化する)によって同一の魔導書から別の鬼械神が招喚されもする。

鬼械神の機能や武装は基本的に召喚した術者の魔術をスケールアップさせたものとなる(例えばデモンベインのアトラック・ナチャ等の魔術兵装は九郎自身も使える)ため、術者自身の戦闘スタイルや得手不得手がダイレクトに反映される。共通の特性は、圧倒的な情報密度を誇っている為通常の物理攻撃では存在情報を破壊できず、同じ鬼械神か魔術理論を応用した兵器でないとダメージを与えにくい点。

鬼械神の本質は人外の理論の顕現であり、人間の為に作られるものではなく、それゆえに人間が乗れば過度の負担を強いられて消耗し尽くし死んでしまう。基本的にこれを防ぐには術者も人外の存在になる他無いと覇道鋼造によって語られている。また、アル・アジフのような実体化した魔導書の精霊の場合、魔術師が居なくとも機神召還は可能だが、作中で語られるように「魔術師・魔導書・鬼械神の三位一体」こそが機神召還の真髄であるため、真価を発揮する事が出来ない。邪神クラスの存在になると魔導書を用いずとも召喚できるようで、邪神ナイアルラトホテップはアンチクロスの鬼械神を6機同時に召喚した。

召喚方式は基本的に「術法を行使したその場で鬼械神を組み上げる」ことだが、あくまでマシンであるデモンベインは召喚魔術をゲートに使用して「遠くから転送する」形態である。外伝小説『機神胎動』では術者が意識を失えば鬼械神を物質化している術式が力を失い機体が分解され消滅したが、機体の消滅に関してはある程度は融通が利く(もしくは後付設定による矛盾)ようで、短編小説では同じ鬼械神で術者が死亡しても分解したのは武器だけで機体は残ったままだった。

由来は、演劇用語の「デウス・エクス・マキナ」(「機械仕掛けの神」の意)から。作中でも鬼械神を「機械仕掛けの神」と比喩する場面が存在する。

登場作品

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
マキナ繋がりで、鉄のラインバレルとのクロスオーバーがある。
加藤機関の首領・加藤久嵩はこの符合の謎を探るべく、序盤で沢渡ユリアンヌらをアーカムシティに調査に向かわせる。
そして終盤デウスエクスマキナの出現を契機に、鬼械神とマキナとの驚愕の繋がりが明らかになる。

機体

スパロボ参戦済

サイクラノーシュ、アイオーンは現時点ではユニットアイコンのみの出演。

デモンベイン
厳密には鬼械神ではなくコピーであるが、基本的には同類として見られる。その性質上、パイロットおよび魔導書は固定されていない。
リベル・レギス
魔導書「ナコト写本」の鬼械神。パイロットはマスターテリオン。術者同様全てにおいて最高レベルの万能型高性能機。
レガシー・オブ・ゴールド
魔導書「金枝篇」の鬼械神。パイロットはアウグストゥス。多数のビーム砲を搭載する火力に優れた砲撃機体。
ベルゼビュート
魔導書「妖蛆の秘密」の鬼械神。パイロットはティベリウス。呪術と再生能力に長けるトリッキーな機体。
クラーケン
魔導書「水神クタアト」の鬼械神。パイロットはカリグラ。水を操る重装甲パワータイプ。
ロードビヤーキー
魔導書「セラエノ断章」の鬼械神。パイロットはクラウディウス。空中戦を得意とし、機動力が高い。
皇餓
魔導書「屍食教典儀」の鬼械神。パイロットはティトゥス。刀剣を主武装とする武者を思わせる近接特化型。
ネームレス・ワン
魔導書「無銘祭祀書」の鬼械神。パイロットはネロ。全長300mオーバーと群を抜いて巨大であり、性能も規格外。
そのためかこの機体のみ、PS2版『機神咆吼』のギャラリーにおける機体種別は「DEUS EX MACHINA」表記となっている。
サイクラノーシュ
魔導書「エイボンの書」の鬼械神。パイロットはウェスパシアヌス。儀式魔術や結界を得意とする蜘蛛のような四足歩行の機体。使用されたエイボンの書自体が写本である為、他のアンチクロスのデウスマキナに比べて戦闘力がかなり落ちるようである。
アイオーン
魔導書「アル・アジフ」の鬼械神。「最強の魔導書」に相応しい最高位の力を持つが、原作冒頭でリベル・レギスに破壊される。尚、この機体の動力は術者の霊力を燃料にしており、足りない場合は生命力や魔力を強制的に吸い上げて動力にするため術者の損耗が桁外れに高い。

スパロボ未参戦

アンブロシウス
ロードビヤーキーと同じく魔導書「セラエノ断章」の鬼械神。パイロットは著者でもあるラバン・シュリュズベリイで、その意味ではこちらが本来の「セラエノ断章」の鬼械神と言える。
「同一の魔導書でも術者の技量や性質によって別の鬼械神となる」ことを如実に表す鬼械神であり、基本的な構造はロードビヤーキーと似ているものの、戦闘機形態に変形したり主武装が大鎌であったりと違いも多い。フーン機関という特殊な動力を搭載し、スペースミードという特殊な燃料で稼働するため燃料切れによる戦闘続行不能がたびたびある。また、運動性と機動性が突き抜けている為、霊酒「黄金の蜂蜜酒」の服用が必須。なお「ミード」とは「蜂蜜酒」の事であり、恐らく両者は同じ物と思われる。
クロックワーク・ファントム
続編『機神飛翔』に登場したナイアルラトホテップの鬼械神。鬼械神という体裁ではあるが、魔導書から招喚されたものではなくナイアルラトホテップの化身の一つ。
歯車や機械部品に満たされた異空間の中心にすえつけられた、胴体から下が蛇のようになった機械の鬼のような姿をしている。ボスらしく形態が変化する。
パイロット(というかインターフェース?)はナイア及びナイ神父

関連用語

魔導書
魔術師

余談