部位

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部位とは、スーパーロボット大戦シリーズのシステムのひとつ。

概要[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦GC』『スーパーロボット大戦XO』において採用されているシステム。過去にスパロボシリーズで実装されてきたシステムの中でも独自性が際立っており、同作品で採用されている「捕獲」システムとも密接に関係する。

※注:現時点ではGC版の情報をベースに記述しています。XO版独自のデータをご存じの方は適宜追加をお願い致します。

部位ダメージ制[編集 | ソースを編集]

機体を構成するパーツごとにHPが個別に設定され、最高で4つの部位にHPがある。BODY以外の部位は一般ユニットと戦艦・戦闘機で呼び名が違うが、部位の役割自体は同じ。

HPはBODYが最も高い。他の部位HPは、BODYの約2/3前後に設定されている(機体ごとに若干の幅がある)。また『XO』では部位ごとにHPが異なり、大きい順にするとARMS・LEGS・HEADになる機体が多い。

BODY
本体。他作品における通常のHPはこの部位が担当。
ちなみに、ネオゲッター1の「ショルダーミサイル」やギルガザムネの「100連デュアルミサイルポッド」のような肩を用いた武器は、一見ARMSに該当しそうだがBODYに該当する。
HEAD(CONTROL)
頭部、又は制御システム。命中・回避や、EWACの精度に影響する。
ARMS(WEAPON)
腕部、又は火器。武器攻撃力に影響する他、シールド防御の発動有無にも関わる。
LEGS(ENGINE)
脚部、又は機関部。移動力に影響する。

部位攻撃[編集 | ソースを編集]

敵ユニットの各部位が攻撃ターゲットになっており、本体であるBODYのHPを0にすると撃墜可能。それ以外の部位に攻撃することを「部位攻撃」という。

部位攻撃ではHPを0にしても撃墜できない代わり、敵ユニットの各種パラメーターを低下させることができる(味方ユニットも同様に機能が低下する。)。また『GCXO)』では武器使用時に必要な部位が個別に決められていて、BODY以外に設定されている場合は必要な部位が大破すると使用不能になる。特にARMS/WEAPONに装備している武器が多く、全ての武器に必要な部位を破壊すると敵は回復させる手段がない限り攻撃手段を失い、敵の戦力を著しく落とす手段としての作戦になる。

一度に攻撃できる部位は1か所のみだが、BODYに攻撃を当てた場合に限って他の全部位にも10(『XO』では20)%のダメージが加算される。この時既に他の部位を破壊していた場合、その分BODYへのダメージが上昇する。BODY以外の全部位を破壊した状態だと、本体の被ダメージは計30(60)%も増加することになる。BODY以外の部位の破壊を狙う場合、部位のHPが僅かに残った場合は敢えてBODYに攻撃することで他の部位のHPと同時にHPを減らす作戦もある。

なおBODY以外の部位に攻撃を行った場合、狙った部位に応じて攻撃側の命中率に固定値のマイナス補正がかかる。これは、特定の部位のみを狙って攻撃するには高度な技術が必要とされるため。ちなみに実際の戦闘では起こり得そうだが、部位攻撃が外れてBODYまたは狙っていない部位に攻撃が当たるということはない。また、被弾時のパイロットの台詞はBODYのHPを基準に発する。例えばBODYのHPがMAXの状態で他の部位を攻撃されたり、破壊されても軽傷時の台詞を発する。さらに部位が破壊されたことで攻撃が不可能に陥った際は、いかなる距離においても射程外時の台詞を発する。これは部位破壊時の台詞を収録していないことが要因とも言える。

『GC』の目玉システムである「捕獲」を行うには、捕獲可能な敵のBODY以外の全部位を破壊し、自軍母艦を隣接させなければならない。『XO』では母艦指揮範囲内の捕獲可能ユニットを一括で捕獲できるようになり、利便性が増している。

また、当然ながら敵にも部位攻撃を積極的に行なってくる敵が存在し(サイズの小さいSPTなどが代表格)、部位を破壊されると撃墜されずとも攻略に大きな支障をきたす事態になることもあるため、味方機の部位ダメージには常に気を配っておくことも重要である。特にHEAD損傷による命中・回避の減退はもちろん、LEGSは小破でも移動力が-1、-2されるため、地味に痛い。

修理や精神コマンド「信頼」はBODYのみ回復し、消耗した部位までは回復できない。なので、ほかのシリーズ作品以上に母艦での修復が重要になってくる。

部位HP減少・大破による影響[編集 | ソースを編集]

部位名 命中率補正 影響 各部位のHP残量による影響
~80% 79%~ 59%~ 39%~ 19%~ 0%(大破)
BODY 無し 本体耐久力 - - - - - 撃墜
HEAD
(CONTROL)
-15% 命中・回避 - -5% -10% -15% -20% -30%
同部位の武器が使用不能
EWAC範囲
命中率・回避率補正
5マス
+30%
5マス
+25%
3マス
+20%
3マス
+15%
1マス
+10%
EWAC停止
ARMS
(WEAPON)
-10% 最終与ダメージ - -5% -10% -15% -20% -30%、シールド防御不能
同部位の武器が使用不能
LEGS
(ENGINE)
-5% 移動力 - -1 -2 -3 -4 移動力が1になる
同部位の武器が使用不能

:表記している補正値は隣接時の最大効果で、1マス離れるごとに-5%されていく。

BODYは全てのユニットに設定されているが、それ以外の部位はユニットによっては一部・または全て設定されていない場合がある。例を挙げると、胴体と脚部しかないビグ・ザムはBODYとLEGSのみにHPが設定されている。

こういった機体は存在しない部位のダメージでパラメーターが低下することはないが、敵として出た場合は通常より少ない部位破壊で捕獲できるというメリットがある。

各部位が受けたダメージの回復手段[編集 | ソースを編集]

BODY以外の部位は回復手段が制限される代わり、大破しても回復手段を用いれば修復が可能。

  • BODY:他作品のHPと同様に修理やHP回復系の精神コマンド、特殊能力で回復可能。
  • その他:HP回復効果のある地形の上か母艦へ搭載してターン経過させる(両者とも破壊してても回復可能)、強化パーツスペアパーツを使う(破壊してても回復可能)、特殊能力HP回復があるユニットはターンの経過(破壊してると回復不可)、を使う、さらに『XO』では根性ド根性でも回復可能。本作では敵戦艦などもスペアパーツを所持し、回復する手段を取るため、強化パーツを取り逃がしたくない場合は注意が必要である。

部位とサイズ差の関係[編集 | ソースを編集]

部位ダメージ制では、サイズ差によって攻撃できる部位や、攻撃に使える武器が変化する。

部位ダメージ制採用作で登場しているサイズは、S・M・L・LLの4種類。L以上の機体はBODYを直接狙うことができ、逆にM以下の機体は部位破壊(=捕獲準備)に適した能力を持つと言える。

サイズ差が同じ、または1段階異なる[編集 | ソースを編集]

敵・味方どちらもBODYを狙って攻撃できる。また攻撃を受ける側が1段階大きい場合のみBODYに攻撃も部位攻撃も可能。

サイズ差が2段階以上[編集 | ソースを編集]

大きい側のユニット
Lサイズ以上の機体が対象。サイズ制限のある一部武器が攻撃使用不可となる「武器使用制限」が発生する。
「武器選択」画面の「使用可能サイズ」で確認可能。戦艦タイプは主砲を用いた攻撃がS・Mサイズの敵に使えないことが多い。
小さい側のユニット
Mサイズ以下の機体が対象。敵ユニットのHEAD・ARMS・LEGSを全て破壊するまで、BODYへの攻撃ができない「部位攻撃制限」が発生する。戦艦が相手だと撃破に手間がかかってしまう。

サイズ差に関係なく全部位に攻撃できる手段[編集 | ソースを編集]

Sサイズに対して部位攻撃を行えるのは、これら手段でのみ。

特殊技能狙い撃ちを所持
この技能があれば、どんなユニットが相手であっても常時全部位への攻撃が可能。ただし武器使用制限は発動する。
持つパイロットは非常に少ないが、同名スキルパーツの装備中も効果を発揮する。
精神コマンド狙撃を使う
他作品と同様に使用ユニットの最大射程が+2される他、一度だけサイズ差に関係なく全部位に攻撃可能。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 『GC(XO)』にはマジンカイザーレイズナーなど「頭部にコクピットが存在する」機体が登場するため、アンソロジーコミックでは「HEADが破壊され、明らかにパイロットも木っ端微塵になっているように見える状態なのに、ゾンビのように戦い続ける味方機」というネタがかなり多く存在する。
    • 実際のゲーム上では破壊されてもその部位のパーツがなくなるわけではない(『XO』でも煙を上げたり火花が出たりといった演出がある程度)。
  • 『GC』の取扱説明書にあるゲーム画面では、「使用可能サイズ」にゲーム内では存在しない「SS」サイズが記載されている。しかし説明においてはゲーム通りにSサイズが最小となっている。