至高神ソル

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至高神ソル(Spelme God SOL)

惑星エス・テランにて、御使いがオリジン・ローを制御するためのシステムとして生み出した人造神。

Zシリーズ本編開始の1万2000年前、御使いの行いを戒めるため、自我に目覚めたソルは自らを破壊したのだが、この時に生まれたのが、心の欠片たるスフィアと、記憶の欠片たる黒の英知である。さらに、肉体の残骸から造られた神器が、核から成るヘリオースと抜け殻から成る台座たるプロディキウムであり、力から生まれたのが黒い太陽である。

陰陽の概念から成る太極=至高神ソルのあり方は、矛盾を孕みながら生きていく人間そのものであり、スフィアのうち「いがみ合う双子」はそのミニチュアとしての側面を持っている。

1億2000万年に一度の大崩壊を阻止すべく、御使いによってスフィアの収集によるソルの再誕が急がれたが、独自の目的のもと行動していたアドヴェントにより、「いがみ合う双子」「悲しみの乙女」「傷だらけの獅子」「揺れる天秤」の代わりに御使い3人とアサキムの存在を生贄にすることで、新たな姿至高神Zとして新生することになった。

この存在は御使い以外の者からは一貫して「太極」と呼ばれており、ソルの名が判明したのは天獄篇終盤。

関連ワード

時間の環
無印Zのはるか古から延々と続いてきた、1億2000万年周期で訪れる無限平行世界の分離・再融合の繰り返しのこと。Zの時点では時空振動弾発動→時空崩壊で融合→黒歴史に突入して分岐→どこかの世界で時空振動弾発動……というループだったが、ZEUTHにより切断。だが、これによって閉ざされていた可能性、特にアクエリオンと天翅族の因果が解放され、時獄篇の時点では後述の黒歴史がスラングとなるほど未来の時系列……つまり「EVOL」の世界が時間の環に組み込まれ、さらに時間の環それ自体が最後の一周に突入しているらしい。つまり時間の環には次の周回がなく、その末端に存在するのが「根源的な災厄」の訪れによる「神話の果ての終焉」である。宇宙魔王やグーラがかつていた宇宙はこの時間の環の終焉により崩壊している。
なお「1万2000年の環」とは、「存在しようとする力」と「消滅しようとする力」の衝突により、宇宙の生まれ変わる周期を現している。この時間の環は1万2000年を1回のループとして死と新生を行い、それを何度か繰り返したところで真化の階梯が進むと次の時代に突入する。これが「獣の時代」「水の時代」「風の時代」「火の時代」「太陽の時代」であり、「太陽の時代」に突入するとその宇宙の人間はシンカの最終階梯に差し掛かり、ここで正しく真化できれば己の存在をそのままにアセンションが成功する。ただし、「太陽の時代」は時間の環の最後の部分であるため、この時代が終わると環自体がなくなり、次の宇宙が始まる。この時、真化を遂げていない生命体は時間の環の再構築についていけず全滅することになる。
ちなみに最初の時代は「けもののじだい」ではなく「じゅうのじだい」と読む。
「不死であり、そうであることを望み、己を神と自覚する、永遠を得た存在」。真化により高次元生命体となった者を示す。該当するのはハーデス神ゼウス神トワノ・ミカゲワイズマンアーカーシャの剣の集合無意識(「神の存在」)、宇宙魔王ズール皇帝。候補は不動ZEN渚カヲル。何らかの方法で正誤を問わず真化を遂げた存在が該当するが、正しく真化していない場合は人の姿を保っていない(人の「形」をしていても怪物じみている)。
御使い
惑星エス・テランの生命全てが融合し、そこから分離した原初の感情を司る4人。物語においても「ナニモノカ」「神」「彼ら」「奴ら」と断片的に語られている。
「喜びのアドヴェント」「怒りのドクトリン」「哀しみのサクリファイ」「楽しみのテンプティ」から成る。
彼らも1億2000万年前に真化を遂げた高次元生命体である。
真化
火の文明に至った生命体が、手を取り合い共に生きる、即ち相互理解と融和の境地に至ることで実現する、高次元生命体へのアセンション。「いがみ合う双子」のスフィア・アクトはこれを擬似的に行うもので、マシンに対してパイロットが行うものは「真化融合」と呼ばれる。時獄篇では「シンカ」とカタカナ表記でぼかされていた。
終末予言
宇宙魔王尸空が口にする「獣の血」「水の交わり」「風の行き先」「火の文明」「太陽の輝き」の5つのファクターのこと。元ネタがマヤのカレンダーであるため便宜上呼称。
「獣の血」はダンクーガに象徴される原初の本能、「水の交わり」はアクエリオンに象徴される他存在との融和、「風の行き先」は螺旋力に象徴される新たな地平の開拓、「火の文明」はガンダムに象徴される進化が呼ぶ戦争と戦争による進化を意味し、「太陽の輝き」はシンカの最初の段階である。
ただ、これは必ずしも成功するとは限らず、遥か昔から延々と展開→収束→再展開……を繰り返してきている。そのため、失敗することもある。争うことを止められなければ「獣の血」から逃げられず、受け入れることを拒めば「水の交わり」には至れず、進化が過ぎれば「風の行き先」は滅亡となり、科学力を過信すれば「火の文明」はゆっくりと滅ぶ。そしてそれらを超えて「太陽の輝き」に至っても、真理を歪んで捉えれば誤った真化を遂げることになる。
スパイラルネメシス
上述の真化を経るのに必要な進化の方向性を違えた場合に起きる、螺旋力の暴走による宇宙すべての消滅。一度発生すると、何者にも防ぐ事ができないらしく、これを恐れた御使いはスパイラルネメシスを阻止しようと、その原因となる生命体を宇宙ごと滅却していたが、実は自分たちの存在とその行いが、全ての並行世界の消滅の原因となっていた。
血塗られた目
次元震から生き残った人間が発症する症状。両目が赤く染まり、恐怖以外の感情が破壊される。ヒビキも軽症ではあるがこの症状を持っており、左目が赤く染まっている。引き起こした存在の正体は不明だが、唯一当時の記憶を保持するヒビキはその印象から元凶を“テンシ”と呼称している。
御使いの存在に触れたことでその力への畏怖と恐怖に精神が潰されると発症する。御使いはこれを「血の証」と呼ぶ。
烙印(スティグマ)
放浪者に刻まれているという罪人の証。大規模な時空震動の場に居合わせ、さらに次元の枠を越えた者に与えられる。強度が存在し、時空震動の中心点に近ければ近いほど強くなる。
実はサクリファイによって与えられた、真化の可能性を持った存在を守るためのマークポイントで、最終的にはこれを目印に時の牢獄たる蒼の地球に集められた。
次元力
太陽などの恒星に由来する「破壊と再生の力」であり、正式名称は「オリジン・ロー」。全ての存在の根幹に在る「存在の力」にして、次元を超える、あるいは超えた力。その本質は、万物万象の心たる「霊子」に同調し、事象を制御する強制力。
スフィア
砕け散った太極の力の欠片。12個全てを手にしたものが「最後の勝利者」となり、全てを手にするという。特性に関しては該当項目参照。
聖鍵戦争
次元を超えたスフィアの奪い合い。「最後の勝利者」は未だ現れておらず、ガイオウ曰く二つのスフィアを手にした人間自体珍しいという。
スフィアを集めることは至高神再誕に繋がるため、この戦争自体が御使いが仕組んだ茶番と言える。事実サイデリアルはサードステージに至ったスフィア・リアクターを組織に引き入れる形でスフィアを集めている。
黒歴史
Zの多元世界における「輪になった時間の中で繰り返され、いずれ起こる未来の戦い」。第2次Zの多元世界のどこかにおいては、神話として伝えられる過去の戦い。黒の英知の中に、その一端として記録されている。
エスターや葵の出身世界では「なかったことにしたい過去」というスラングで使われている。つまり、第2次Zの多元世界の中に、Zの多元世界の遙か未来の世界があるとも考えられる。であるならば、時獄篇で参戦した「アクエリオンEVOL」あたりがその「Zの多元世界の遙か未来の世界」になるのだろうか?
ちなみに単語自体は「∀ガンダム」の固有名詞であるため、未参戦の時獄篇では「黒い歴史」とぼやかされている。
真戦
「『真化』を遂げた高次存在同士の戦い」「神と悪魔の果てしなき闘争」を示す。
12000年のループの終わりである「太陽の時代」に発生するバアルとの決戦のことであるが、これと戦うのは「神」即ち真化に至り高次元生命体と化した者達であり、人間の領域では本来ない。
時獄/エタニティ・フラット
哀しみのサクリファイによって隔絶された次元内で発生する絶対時間の停止。天獄の対応に当たる「二つの地獄」の一つで、またの名を「時の牢獄」。これに陥ると、次元境界線の固定によりバアルの襲来は退けられるが、代わりに誕生も老いもなくなり死が残るため、全ての生命が緩やかに滅亡していくことになる。真戦の対応に当たる選択肢であり、ある種の慈悲であるという。
劇中では新多元世紀0001年11月11日に完成するとされていた。これは寺田プロデューサーの誕生日と同じだが、攻略本あとがきによると日付に深い意味はなく、ただの偶然とのこと(ちなみにステージ開始時の日付のスタートは発売日と同じ4月10日)。
天獄
「天の獄」と呼ばれる。惑星エス・テランのあるカオス・コスモスのことで、アドヴェント曰く「発展のないまま無為に時が流れる楽園という名の牢獄」。
黒の英知
正確には「クロノエイチ」で漢字は当て字。砕け散った太極の記憶の欠片。スフィアに深く共鳴した者が垣間見る全能の智恵であるが、その中にはZシリーズの生命体に関連する「根源的な災厄」に関する記述がある。過去にこれを垣間見た者達により、インサラウムなど一部には文献としてその一端が記されている。初代Zの「黒歴史」はこの一部。
本当の表記は「CHRONO H」、「時の境界」である。。
根源的な災厄
Zシリーズの生命体の行く末に待つという災厄。これとの遭遇は次元の壁を越え、あらゆる世界を巻き込んで全てを滅ぼすという。時獄篇では「根源的災厄」と接続詞がなくなっている。
エルガンやシャルル、ワイズマンの言動から総合すると、イノベイターを初めとする「人類の革新」、ラグナレクの接続といった「人類の意思統一」がこの災厄に対抗する大きな力となるという。
諸々の要素から正体としてスパイラルネメシスが有力視されていたが、上述の通りそれを恐れる御使いが正体。
アンチスパイラルはこれを阻止するために螺旋生命の監視を行っていた。
神話の果ての終焉
太極に近しいもの達が1億2000万年の周期に発生する全ての並行世界の終焉である宇宙の大崩壊を示す呼称。この場合の「神話」とは一部の世界における黒歴史=神話として語られる過去の戦いを意味する。
バアル
Zシリーズの生命体共通の敵。
次元将
遙か古、どこかの世界で「人類の希望」として生み出された存在。宇宙全てを襲った滅びの危機に対抗し、「神」を殺すために人としての全てを捨てて生まれ変わった人間達。竜馬達とともにバアルと戦っていたが、内の一人が敗れ、インサラウムへと現れることになる。その目的は「神殺し」「『真戦』の再来を抑止すること」であるという。
Zの終局
時獄戦役終盤でアンチスパイラルが口にした言葉。ここに至ると、意志や思いをエネルギーに変えることが出来るという。
天獄篇でもこの言葉の意味は特に語られなかった為、詳しい詳細は不明だが『意志や思いをエネルギーに変える』という点では、おそらく真化を指す言葉だと思われる。

陰陽と星座との関係

スフィア』の名称は「黄道十二星座」に対応したものだが、大極の「陰陽」に当て嵌めると以下の通り(陰陽説では旧月で当て嵌める)。

陰陽表と星座
新月 旧月 陰陽 性別 数学 星座 リアクター
2月 1月 +(正) 水瓶座 ユーサー・インサラウム
3月 2月 −(負) 魚座 アサキム・ドーウィン
4月 3月 +(正) 牡羊座 アイム・ライアード
5月 4月 −(負) 牡牛座 エルーナルーナ・バーンストラウス
6月 5月 +(正) 双子座 ガドライト・メオンサム
ヒビキ・カミシロ
7月 6月 −(負) 蟹座 尸空
8月 7月 +(正) 獅子座 ランド・トラビス
9月 8月 −(負) 乙女座 セツコ・オハラ
10月 9月 +(正) 天秤座 クロウ・ブルースト
11月 10月 −(負) 蠍座 バルビエル・ザ・ニードル
12月 11月 +(正) 射手座 次元将ヴィルダーク
1月 12月 −(負) 山羊座 アサキム・ドーウィン (奪取。元所持者は女性)

この通り、リアクターと陰陽の割り振りはほぼ一致しているが、尸空の登場で崩れている。

太極とタロット

太極の欠片とされる十二のスフィアはそれぞれ、対応する星宮に関連付けられるタロットの寓画・寓意を元ネタとする能力や属性を持っているが、このタロットの中にはZシリーズにおいて太極そのものの代名詞となっている「太陽」が存在する。

前記した要素や情報を踏まえて太陽の示す寓意を見てみると、正位置が「成功」「誕生」、逆位置が「不調」「衰退」である。正位置の中には「約束された将来=運命」もあり、運命そのものと言える太極に関連できる。

マルセイユ版の寓画が示しているのは互いに相反する、あらゆる二つの要素の結合であり、陰陽それぞれの融合で成り立つ太極の概念に合致する。さらに太陽の下に描かれる二人の人間は「別個に認識されるようになった相反するふたつ」の象徴であり、「異性の双子」として現されている。ここから「あらゆる対立物、男と女、霊と肉、心と身体が直接的、人間的に関わりあえるようになった」ことを意味している。そして後方の壁や黄金の床は、簡単に言うと「破壊することの出来ない本質」を表しており、シリーズから切り離すことが出来ず、どのストーリーにもついて回る太極の存在を思わせる。前述の通り、太極とは元々陰陽という相反する二つが絡み合う形となっており、「相反する二つの融合」という要素が前面に出されている。ウェイト版の寓画では、これだけ重んじた「双子」の要素が描かれておらず、「赤い旗を持ち、白馬にまたがったひとりの子供」となっている。これはマルセイユ版とは示す意味がそもそも異なり、ウェイト版のこれは錬金術的な意味が大きく含まれている。本当に簡単に言うと「人類の終わりなき前進を先導する、月と太陽の導きによって完全存在となった=物質的・動物的本質を完全にコントロールできる存在」である(赤い旗は錬金術における「赤化(ルベド)」、白い馬は自然そのものを意味する)。

ちなみに「太陽」のアルカナにはもう一つのデザインとして「運命の糸を紡ぐ女」というものがある。

また、登場人物である双子(正確にはほぼ同じ外見+同じもしくは真逆の特性を持つ1対)というファクターはタロットでも度々登場している重要要素であり、双子座のスフィアが持つ特性も「相反する二つ」をテーマとしているなど浅からぬ関係が伺える。なお、双子相当の要素を持つタロットは女教皇・教皇・戦車・吊られた男・悪魔・月・太陽と、恋人も加えると1/3以上のアルカナに登場している。

この「太陽」における二つの要素の接触は、きわめて重要な本質的変革(=シンカ)の一歩目であり、「人が太陽の時代を生き、シンカの入り口に立った」時獄篇の物語を連想することが出来る。それは、破界篇・再世篇において多くの者が試みた「人の意志の合一」が「根源的な災厄」への対抗策だとされていることからも伺える。

さらに大アルカナはこの「太陽」の次に「審判」「世界」の2枚が続くが、この2枚はZシリーズの物語を表すかのような寓意・寓画が続いている。それを示すように人間が干渉しうるアルカナは太陽までであり、残る2枚は超常的な意思に依存する=キャラが関知し得ないストーリー展開と言える。

「審判」は「発展」/「行き詰まり」を表しており、寓画は「光と音で逃れられない干渉を行う天使と、三位一体となって復活した人物」を描いている。この天使は「恋人」のものとは異なり、人間がその存在を認識した上で意識的にコンタクトを取っているとされており、「神の使徒=代行者」の意志に従って永遠を甘受しようとするクロノ保守派の動向と関連している。さらに「光と音で干渉する天使」という存在は、ヒビキが物語以前に遭遇し、笑い声と次元震の光と共に多くの人間の心を破壊した「テンシ」を思わせる。

またこのアルカナの正位置と逆位置は、シンカ=「発展」の方向性を誤って可能性を潰した=「行き詰まり」に至った存在への「審判」を連想させる。関連要素の数まで参考にしていると思われるZシリーズにおいて、3人の人物と天使はそれぞれ誰に割り当てられるのだろうか。ちなみに、カード自体は最後の審判をモチーフとしており、この審判では全ての死者は蘇り永遠の命を得るか地獄に落ちるという。太極によって永遠に生きるという地獄に落ちた男が登場しているが、関係性は不明。

そして最後の「世界」は「完全」/「臨界点・調和の崩壊」を意味しており、止まった時間の中でゆっくりと滅んでいくエタニティ・フラットとの関連が予想できる。また、描かれている人物は最初の「愚者」に戻って新しい旅=ループを始めるという解釈もあり、この説では「世界」は終わりであると同時に始まりでもあり、輪廻転生を繰り返すことで限りなく終わりに近づいていくことが重要だという。これは、12000年周期でループを繰り返し、その果てに終焉を迎えようとしている多元世界そのものの設定元とも取れる。寓画のデザインは楕円状に伸びる植物に囲まれた性別不詳の人物を中心に、四大属性を象徴する存在が四隅に配置されている、という構成が特徴。この4体を御使いとするなら、その中心に座するのは至高神ソルもしくはZであるとも取れる。

なお、十二星座と無関係な他のアルカナも太陽と同じくZシリーズに関与しているのかは不明(確証はないが、何人かのキャラがタロット及び「神」なる力と関連している様子がある)。

関連人物

エンジェル
至高神ソルは死した後、彼女を媒介にして人間の在り方を見定め、御使いを止める事を人類に託した。

余談

ゼノサーガ』『ゼノギアス』設定との類似点
上位存在と下位存在、それぞれの領域が不都合な影響を与え合う事に対する措置が、多大な犠牲を伴う上での時間と領域の閉鎖ループ。その手段や副作用で出現する凶暴な怪物(元は人間)、ループを解放してしまうと回避が著しく困難な終末が襲い掛かるという警告など、ゼノサーガとは共通するキーワードが多く見られる。また太極と、それに辿り付く鍵であるスフィアに関する設定も、ゼノギアス・ゼノサーガ共通の最大の要素「ゾハル」と、それへの接続システムである12基の「アニマの器」のものと酷似しているのでは、という声も聞かれる(しかも、アニマの器には「同調者」というその力を扱う者が存在する)。
もう少し具体的なことを言うと、
  • ゾハル=現在含む近い未来から「使用者」の望む事象を引っ張り出し、それに伴うエネルギーを引き出す、宇宙創世から存在する以前から全能そのものであるが意思がない何か
  • アニマの器=全12基からなる無機物と融合しゾハルのエネルギーを引き出す補基。適応した人間たる同調者と、宿しておくための機械(搭乗型巨大ロボット)が必要
  • スレイブジェネレータ=ゾハルからエネルギーを受信することで稼動する無限動力
  • エーテル保有者=器を介さず直接ゾハルにアクセス出来る人間
と、太極&次元力、スフィア&スフィア・リアクター、擬似スフィア、シンカした存在の関係によく似ている。ゾハルの力は「望んだ可能性以外の可能性を全て排除し、強制的に望んだ可能性へ現在、もしくは過去、未来を変える」と同時に「事象変異に伴ったエネルギーを引き出す」というものである。「事象そのものをコントロールする」太極と次元力とは差異がある。またゾハル自身が 『確率0』の事象を選択し、全ての次元が始まるの前の存在、超高次世界そのものであり無限の力そのもの、「無」のゆらぎ、あるいは「波動存在」と呼ばれるものを取り込んでいる。波動存在どのような事象の変異を可能だが、同様に意思事態は存在しない(劇中では三次元世界に降臨した際に観測者に定義づけられ意思を持つことになる)。