「未参戦作品」の版間の差分

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=== 知名度の問題 ===
 
=== 知名度の問題 ===
放送時期的に古すぎる、視聴方法が限られている、単に話題性が無いなどの理由により知名度が低い作品がある。それらは参戦しても喜んでくれる原作ファンやスパロボファンが少なく、同時に売上に貢献しないという考え方である。例として、古谷徹氏は寺田Pと食事に行った際、自身が主演した『グロイザーX』の参戦を希望したが、寺田Pは「誰も知らないでしょ」と返答したとのこと。
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放送時期が古すぎる、視聴方法が限られている、話題性が無いなどの理由により知名度が低い作品がある。それらは参戦しても喜んでくれる原作ファンやスパロボファンが少なく、同時に売上に貢献しないという考え方である。例として、[[スタッフ:寺田貴信|寺田貴信]]Pは『超人戦隊バラタック』と『[[合身戦隊メカンダーロボ]]』について「出して誰が買うんだろう」と語っていた<ref>『新スーパーロボット大戦を一生楽しむ本』104頁。</ref>(後者は後に参戦を果たした)。
  
 
ファンサービス的にも、商業的にも、より多く参戦を望まれている作品が優先されるのは仕方ないことではあるが、知名度が低いからといって絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、シリーズを重ねるにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。2010年発売の『[[スーパーロボット大戦L|L]]』までの携帯機用スパロボには声が無く、製作費が安いことから知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われ、そちらで初参戦した作品が好評だった場合は据置機用スパロボに再参戦することもあった。中でも初参戦の3作全てがマイナー作品だった『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』が『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』としてリメイクされたことは好例といえる。
 
ファンサービス的にも、商業的にも、より多く参戦を望まれている作品が優先されるのは仕方ないことではあるが、知名度が低いからといって絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、シリーズを重ねるにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。2010年発売の『[[スーパーロボット大戦L|L]]』までの携帯機用スパロボには声が無く、製作費が安いことから知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われ、そちらで初参戦した作品が好評だった場合は据置機用スパロボに再参戦することもあった。中でも初参戦の3作全てがマイナー作品だった『[[スーパーロボット大戦COMPACT2|COMPACT2]]』が『[[スーパーロボット大戦IMPACT|IMPACT]]』としてリメイクされたことは好例といえる。

2020年7月5日 (日) 12:50時点における版

スーパーロボット大戦シリーズに参戦経験のない作品全体を指す用語。該当作品はこのWikiにおいても、「(SRW未参戦)[1]と付記される。

参戦にあたって障害になり得るとされる要素は様々に推測されているが、本項ではそのうち有力とされている説を挙げる。未参戦作品の中でも話題の焦点になりやすいものは未参戦作品/一覧‎を参照。

注意点

語義からすれば「参戦不可能な作品」ではなく「未だ参戦していない作品」全般を指すと考えるのが普通で、実際に後者の意味で扱われることが多いが、前者のニュアンスを持たせた上で用いられる場合も少なくない。これは「この作品は需要があるのにいまだ参戦していないのはおかしい」という考えをするファンがどの作品にも少なからずいるためである。そのようなファンたちが考察する「未参戦の理由」はもっともらしいものからどう考えても思い込みなものまで様々で、それらの検証に関する話題はファンの間でも格好の話題の種になっている。

ただし、その主張のほとんどはあくまで「ごく一部のファンの意見または推測」が広まったものであって、必ずしも確定事項であったりファン全体の共通認識であったりするわけではない。また、噂の域を出ないにも関わらず、信用され広まるのにも「不自然さがない」「十分あり得る」と感じさせるのが理由の一つであり、悪意がこもっているとは限らないことも忘れてはならない。

本項を読み進める際にはこれらを念頭に置いて読んでもらいたい。

未参戦の主な原因

放送時期の問題

スパロボの新作開発がスタートした際に放送中の作品は参戦できないというもの。本来の意味での未参戦作品と言える。

過去には

のように、制作開始時に本編展開中の作品が参戦することがあった。しかし、いずれの場合もゲーム中で原作再現が行われることは少なく、その実態は「いるだけ参戦」となっていた。そのためか、現在のスパロボでは参戦作品を放送終了済の作品から選ぶ方針をとっている。

開発には年単位の期間を要することから、開発スタート時には放送終了直後であっても、発売される際には放送後からかなりの期間が空くこととなる。また、放送終了後に一定期間おいた作品が即参戦するとは限らない。下記の理由との兼ね合いや、スパロボ制作サイドの「初参戦は大々的に扱いたい」という方針等で参戦が見送られる場合もある。ただし、「劇場版○部作」のように一区切り付いている場合は完結していなくても参戦することがある。

例外として、『スーパーロボット大戦X-Ω』はオンライン作品ならではのフットワークの軽さにより期間限定参戦という形で『劇場版 マジンガーZ / INFINITY』『機動戦士ガンダムNT』『コードギアス 復活のルルーシュ』などのショートスパン参戦を実現させている。

知名度の問題

放送時期が古すぎる、視聴方法が限られている、話題性が無いなどの理由により知名度が低い作品がある。それらは参戦しても喜んでくれる原作ファンやスパロボファンが少なく、同時に売上に貢献しないという考え方である。例として、寺田貴信Pは『超人戦隊バラタック』と『合身戦隊メカンダーロボ』について「出して誰が買うんだろう」と語っていた[2](後者は後に参戦を果たした)。

ファンサービス的にも、商業的にも、より多く参戦を望まれている作品が優先されるのは仕方ないことではあるが、知名度が低いからといって絶対に参戦できないという訳ではない。メジャー作品だけでは参戦作品がいつも似たような顔ぶれになることもあり、シリーズを重ねるにしたがって一般的に知名度が低いと言われるような作品の参戦機会も増えてきている。2010年発売の『L』までの携帯機用スパロボには声が無く、製作費が安いことから知名度の低い作品でも試験的に参戦しやすいと言われ、そちらで初参戦した作品が好評だった場合は据置機用スパロボに再参戦することもあった。中でも初参戦の3作全てがマイナー作品だった『COMPACT2』が『IMPACT』としてリメイクされたことは好例といえる。

2013年発売の『UX』からは据え置き同様の戦闘シーンフルボイス化が為されたため、従来の携帯機シリーズのような試験的な採用は難しくなった可能性があるが、2015年リリースの『X-Ω』がそのポジションを受け継いでいる。

なお、スパロボに参戦したのちに作品の知名度が上がり、放送当時の玩具の復刻やリメイク作品が製作されるなどのケースもある。

過激な表現と対象年齢の問題

CEROの区分が『V』発売以前はC(15歳以上対象)以上に区分されたことが無かったため、過度なお色気描写やグロテスク要素を持つ作品等も参戦に不向きであると考えられることもあった。そういった要素を持つ作品に『戦え!! イクサー1』が当てはまるが、『L』参戦時にはこれらの要素は軒並み描写されないようになっていた。

18歳未満の購入・閲覧を禁止している成人向け作品の場合、年齢制限の無い(全年齢向け)作品での名義で参戦することで解決される。

とはいえ、CERO:Z以外は強制力が存在していないのが実情であり、杞憂である側面は否めない。

世界観・設定の問題

他作品と絡ませにくい設定の作品や、メインキャラクターが戦争に不向きな少年少女あるいは不向きな職種である作品の場合、制作スタッフの方針で参戦が見送られる場合がある。特に、シリーズを重ねるごとに参戦作品の世界観や諸設定の再現する度合いが強くなっていくにつれて、作品設定の擦り合わせという面で作品の組み合わせにも影響するようになっている。

これらの作品は『α外伝』や『COMPACT3』『NEO』『X』のように主な舞台を異世界にすることで、参戦が可能になる場合がある。そのため「あの作品がいるならこの作品は出しやすいor出しにくい」というような相性の問題として議論になる場面も多い。ただし『機動武闘伝Gガンダム』の「ガンダムファイト」、『蒼穹のファフナー』の「日本列島消滅」等のように舞台装置が大幅改変・無視されることも常態化しているため、一概に「この設定では参戦できない」と断言することは出来ない。

多元世界」が導入された『Zシリーズ』の登場以降、各作品同士を平行世界の関係に置くことでこの問題をクリアしているスパロボは多く、日に日にハードルは下がっている。

作品のジャンルの問題

『スーパーロボット大戦』という名前である以上、「ロボットアニメのみが参戦できる」と考えるのは自然だが、いわゆる「ロボットアニメ」という括りが明確に定義されているわけではないため、「この作品はロボットアニメなのかどうか」で参戦の可否が問われることもある。現在ではロボットアニメとして、スパロボ常連として認知されている『新世紀エヴァンゲリオン』も、「活躍するのが人造人間で、その描写も生物的でロボットらしくない」「作品自体が変身巨大ヒーローもののオマージュだから、いわゆるロボットアニメとはジャンルが違う」という理由で参戦に抵抗感を示す意見が『F』で参戦が発表された当時から現在でも見受けられている。

特に『疾風!アイアンリーガー』のような「ロボットによるスポーツが主題」の作品や、『ケロロ軍曹』のような「そもそもロボットバトルが主題ではない」作品、さらには「実写であるがゆえにアニメと並べると違和感が出る」とされる特撮作品の『恐竜戦隊ジュウレンジャー』までもが参戦を果たした現在においては、スパロボに参戦できる作品の定義はより曖昧になってきている。 ただ、これらの参戦先はいずれも実験色の強い作品・それまでとは趣向の違う作品の傾向にあり、ゆえに参戦が実現したという見方もできる。これは#知名度の問題で触れた「一度試験的に出してみて、好評であれば再参戦させる」という手法に通じるものがある。

ジャンル 作品 初参戦先
変身ヒーロー 宇宙の騎士テッカマンブレード スーパーロボット大戦J
宇宙の騎士テッカマンブレードII スーパーロボット大戦W
宇宙刑事ギャバン スーパーロボット大戦X-Ω
スクライド
デビルマン (原作漫画版) スーパーロボット大戦DD
ロボットが暫定的出演で話の主体ではない ケロロ軍曹 スーパーロボット大戦Operation Extend
リトルウィッチアカデミア スーパーロボット大戦X-Ω
少年アシベ GO!GO!ゴマちゃん
ポプテピピック
ロボットはいるが戦闘が主体ではない 疾風!アイアンリーガー スーパーロボット大戦NEO
フリクリ スーパーロボット大戦X-Ω
ヘボット!
ROBOTICS;NOTES
ロボット作品の擬人化 SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors スーパーロボット大戦UX
ロボットガールズZ スーパーロボット大戦X-Ω
サン娘 Girl's Battle Bootlog
ロボット単体としての参戦 「電脳戦機バーチャロン」シリーズ フェイ・イェンHD スーパーロボット大戦UX
巨大怪獣物 ゴジラ対エヴァンゲリオン スーパーロボット大戦X-Ω
巨大ロボットのいないアンドロイド物 ロックマン (ゲーム)
Cutie Honey Universe
特撮巨大ロボット 恐竜戦隊ジュウレンジャー
海賊戦隊ゴーカイジャー
ガンヘッド
劇中劇がロボット物 クレヨンしんちゃん
アイドルマスター シンデレラガールズ
アイカツ!
ROBOTICS;NOTES
参戦の為にオリジナルロボットを設定 ハッカドール
セガ・ハード・ガールズ
艦船が中心で人型ロボットがない 宇宙戦艦ヤマト2199 スーパーロボット大戦V
ふしぎの海のナディア スーパーロボット大戦X
わが青春のアルカディア 無限軌道SSX スーパーロボット大戦T
ホビーロボットアニメ ガンダムビルドファイターズ スーパーロボット大戦X-Ω
メダロット
ロボット要素の少ないSF作品 カウボーイビバップ スーパーロボット大戦T
ギャラクシーエンジェル スーパーロボット大戦X-Ω
スクライド
ロボット要素を持たないファンタジー作品 舞-HiME
バトルスピリッツ ブレイヴ

展開メディアの問題

漫画・小説で展開されたもののアニメ化がまだ成されていない作品。このとき、戦闘アニメーションのモデルとなる素材がないことや声優が設定されていない等といった問題が発生する。そのあたりを手間隙かけて実際にゼロから設定するとしても、原作版権所持側からは許可されづらいケースもある。

メディアミックスに積極的な出版社であれば、その漫画や小説の映像化を自分たち主導でやりたいと考えるのが当然であるため、先にスパロボが独自の解釈で作った「動きや声のイメージ」を読者に植え付けるのは好ましくないというわけである。その漫画・小説作品がよほど高い知名度でない限りは、これらの問題点をクリアするまでの手間をかけるメリットは少ないのが正直なところだろう。

実際に参戦した漫画・小説作品としては以下のものがある。

内容 作品
ロボットのみ登場
キャラクターが共通するアニメ作品が存在する
他のゲーム作品で声優BGMが設定済み
音声収録のないスパロボに参戦
共通の世界観を持つシリーズ作品と同時参戦
アニメ版と同時参戦

ただし参戦を果たした作品は、いずれも既存のアニメ作品と紐付けられたものとなっており、完全に漫画や小説のみで展開された作品は未だ参戦していない。

権利上の問題

競合他社が権利を所有している

スパロボの販売元である旧バンプレストやバンダイナムコエンターテインメントは、玩具メーカー・バンダイを含む「バンダイナムコグループ」の系列会社であるため、競合関係にあるタカラトミーやコナミがスポンサーを務めて商品化権を握っている作品の参戦は難しいというもの。スパロボに関わる権利は「コンピューターゲームの販売権」であり、基本的には玩具の販売権を取得している会社がゲームも販売することが多く、玩具の発売会社を確認することで大まかに判断できる。ただし稀にそれぞれの権利を別会社が取得している作品(例:『魔神英雄伝ワタル』『超速変形ジャイロゼッター』)もあるので注意が必要。

ゲーム業界に絞って考えれば、バンダイナムコエンターテインメントはほとんどの同業他社と競合関係にあるため、他社が開発・販売したロボットゲーム作品、それらを原作とするロボットアニメ作品を参戦させることも困難とされている。ただし2000年代以降のゲーム業界は異なるメーカー間のコラボレーションが積極的に行われており、以前ほど難しくはないとも捉えることができる。スパロボではSEGAの『電脳戦機バーチャロンシリーズ』の参戦が象徴的な例といえるだろう。

版権料が高い・権利の所在が不明

ライバル企業が関わっていない作品であっても、制作会社の解散で版権の所在がはっきりしなくなっていたり、版権の管理に複数の企業が関わっていたりする場合、版権取得が困難になりやすい。中には、単純に版権料が高額なので参戦が見送られているのではないかと噂されているものもある。一例としては『ジャイアントロボ THE ANIMATION 地球が静止する日』が『α』を最後に参戦がないのは、この作品の版権管理は見直された結果、キャラクターの出典元である複数の横山光輝作品にも版権料を支払わないとならなくなったためという説がある。この他、原作者が版権を持つ作品の場合、原作者がスパロボシリーズに否定的であると、バンダイが玩具化するには問題はないがスパロボへの参戦は許可が下りない場合もある。逆にダイナミックプロ作品など、原作者・制作サイドがスパロボに好意的・協力的である場合、スポンサーが競合関係にある企業である場合でも参戦した例もある。

また、ロボットアニメの制作サイドとスポンサーの関係には大きく2種類が存在する。1つは『マジンガーZ』や『新世紀エヴァンゲリオン』のように既に制作中の作品に玩具メーカーが出資し見返りとして商品化権を得るというもの、もう1つは、「マシンロボシリーズ」のように玩具メーカーがデザインを持ち込みアニメ化させるというもの。大元の生みの親ががどちらであるかは版権事情にも大きく影響してくる。「マシンロボ」シリーズのように玩具そのものを原作とし、タイトルごとにアニメの制作会社が異なる作品もあれば、『伝説巨神イデオン』のように玩具会社からの持ち込み企画であるにも関わらず玩具会社が手放した作品、「勇者シリーズ」のように複雑な背景事情で映像と玩具が離れ離れになってしまう作品もある。これによって、参戦可能のように思える作品が参戦できない、その逆に不可能だと思われた作品が参戦する、同じシリーズなのに参戦可能なタイトルと不可能なタイトルが存在したりとバラつきが起こることがある。

海外企業が関わっている

海外企業が権利を所有している場合と、国内の企業が海外に権利を売却してしまったことの2パターンがある。特に後者の場合、一度該当作が参戦した後であっても海外の企業に版権を取らなくてはならなければ版権料の高さ等から再参戦は絶望的となる。現在、海外で製作された作品は一切参戦したことがないことが裏付けとなっている。

参戦可能・不可能論議

どの作品がいつ、どんな形で参戦するかは、スパロボユーザーの間で最も注目度の高い項目といっても過言ではない。それ故に「ある作品がスパロボに参戦する可能性はどれほどなのか」という点は各所で論争の火種となっている(この記事自体も、その論議の延長線上にある)。

今日、ある作品が未参戦である理由は概ね前述の7種[5]に整理されて語られるが、Webの草創期にネット上で行われたこの手の議論について言えば、「その作品の設定がスパロボの世界観との親和性を有するかどうか」という世界観や設定に関する問題提起が非常に多かった。

その中には例えば

といった主張が存在していた。

これは黎明期のスパロボが、宇宙世紀ガンダムを母体に『マジンガーシリーズ』や『ゲッターロボシリーズ』(いわゆる御三家)、『超電磁ロボ コン・バトラーV』や『無敵鋼人ダイターン3』といったスーパーロボットアニメの代表作が、スパロボの世界観(あるいは雰囲気)を形成しレギュラーとして定着していた、ひいては「それらと作風の違う作品が参戦するなどあり得ない」と思われていたことに起因する。また、『旧シリーズ』の参戦作品のほとんどがマニア向けでなく、一般向けバラエティ番組で取り上げられるような高い知名度の作品や、児童向けの玩具販促アニメで占められていたことも不安視された一因であろう。

結局これらは参戦を果たし、スパロボ劇中でも問題なく活躍しており、上記の指摘が単なる杞憂に過ぎなかったことは言うまでもない。この例が意味するところは「設定の問題に関して言えば、ユーザー側が考えるよりはスパロボ参戦への壁は低い」ということであり、根本的に話題に昇ったことがあったか疑わざるを得ない疾風!アイアンリーガー』の『NEO』への参戦はそれを顕著に示した例である。

今後の展望

「スパロボは当時のバンプレストが権利関係の調整に秀でていたからこそ実現したシリーズ」という製作者サイドの発言が物語っているように、参戦に対するハードルの高さは、実際のところはほぼ権利関係の調整難度に帰着するものと思われる。権利者の一人でもある原作者の心理的障壁を取り払う意味では、原作の雰囲気を損なわずに参戦可能な世界観を構築することもまた参戦実現に不可欠なため、それらに関する課題もないとは言い切れないが、権利の問題に比してその比重がかなり小さいことは間違いない。

2015年11月、「Side-BN倶楽部」のメールマガジンに、スパロボシリーズの購入者限定の製品開発アンケートが紹介されていた。その中の「スパロボに入っていれば是非プレイしたいと思う参戦作品」という質問で提示されている作品が「未参戦作品/一覧‎」にある他会社の作品やホビーロボットアニメ、さらに『宇宙戦艦ヤマト』『銀河英雄伝説』のような艦隊戦がメインの作品も含めた全226作品の選択肢があり、その後実際に『宇宙戦艦ヤマト2199』が参戦した。2017年5月にも同様のアンケートが行われ、選択出来る作品が全264作品に増加していた。このアンケートは製作側が参戦作品の幅を広げようと試みていることの証左であり、ファンの間では参戦が難しいとされてきた作品も、参戦の可能性があるのではないかと話題になっている。2017年12月の生スパロボチャンネルでは寺田氏が『ふしぎの海のナディア』を指して「戦艦枠というか、ロボじゃなくてもいい枠」と明言している。

これらを踏まえると、参戦の障害として焦点となるのは「権利上の問題」「展開メディアの問題」「作品のジャンルの問題」の3つに絞られたと見ることもできる。

関連項目・用語

登場作品
未参戦作品とは逆に一度でも登場(参戦)した作品。
いるだけ参戦
ストーリーが再現されなかった、あるいは機体のみであった場合の俗称。
登場作品早見表
登場作品がどのスパロボに参戦したか表にまとめた記事。
アニメ放映年表
映像化された作品の放映順年表。未参戦作品の中で登場作品に関連するものも掲載。

脚注

  1. 登場人物やメカ、設定等には「SRW未登場」や「SRW未採用」が当てられる場合もある。
  2. 『新スーパーロボット大戦を一生楽しむ本』104頁。
  3. 3.0 3.1 上述の「他のゲーム作品で声優BGMが設定済み」にも該当する(ゲーム『GENARATION of C.E.』等。またゲーム以外に『SEED MSV』プロモーションビデオでも声優キャスティングが行われている)が、アッシュ・グレイなど一部キャスト未決定のキャラクターも存在する。
  4. X-Ω』では、アニメ版デザインのゲッター號に漫画版デザインの一文字號たちという組み合わせになっており、上述の「キャラクターが共通するアニメ作品が存在する」にも該当する。
  5. 「単に機会に恵まれていないだけ」「実はいつでも出せるが、あえて出さない」という理由を含めると9種。