時空振動弾

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時空振動弾(Space Time Oscillation Bomb)

超時空世紀オーガス』に登場する兵器。ABC兵器[1]に次ぐ兵器ということで「D兵器」とも呼ばれる。「超時空振動弾」と呼称されることもあった。

原理は明確に説明されてないが、次元の歪みを発生させることであらゆる物を別の時空へ飛ばすことで消滅させる兵器である。しかし、桂木桂が「敵に奪われるくらいなら」と未調整の状態で起動させたため、本来予想されていた威力とは全く異なる形で発動し、多数の次元を融合させて「相克界」を作り出してしまう結果となった。宇宙全体への変動は説明はなかったが、これは特異点となった人間の思考範囲があくまで「星一つ」しか考え付かなかったことが大きいと思われる。

「様々な次元をくっつける事ができる」という非常に便利な設定により、かねてから「スパロボの最終兵器」と呼ばれていた。そしてそのポテンシャルはZシリーズにて遺憾なく発揮されたのであった。

スパロボシリーズでの扱われ方

スーパーロボット大戦Z
セツコルート序盤で起動する場面が描かれるが、ランド編でも起爆直後の場面がカットインする。
超時空世紀オーガス』の原作再現が為される関係でスポットが当たることが多い。
第2次スーパーロボット大戦Z
第3次スーパーロボット大戦Z
スフィアの力による時空震動が何度か発生。天獄篇終盤では新バスターマシン3号が建造されているほか、アマルガムの開発した時空震動弾が二つ登場している。

関連する用語

類種

スフィア
サード・ステージに到達した場合、スフィア・アクトとは別に時空震動弾としての側面を持つ。
オレンジ
交響詩篇エウレカセブンに登場する爆弾。『Z』では、これも時空振動弾の一種とされている。
新バスターマシン3号
第3次Z天獄篇』においてバアル殲滅作戦のために建造された人類の切り札。
太陽系辺境の「凍結艦隊」こと元祖銀河中心殴りこみ艦隊と、ノリコガンバスターに残されていたバスターマシン3号のデータをベースに、レナードの研究データをブラッシュアップさせる形で完成した超巨大時空震動弾。
MDQミサイル
ソーラリアンに搭載されているミサイル。「マイクロ・ディメンション・クエイク・ミサイル」の略で、一つ一つが極小の時空震動弾。

要素

特異点
超時空世紀オーガス』において大特異点が発生した時空振動弾起動時に中心に存在した人間の事を指す。桂木桂オルソン・D・ヴェルヌがそれにあたり、大特異点から分裂した大特異点の一部とも呼べる存在となっている。
相剋界/相克界
『超時空世紀オーガス』に登場する地上から150mの高さに存在する次元の歪みの層、もしくは時空振動弾の発動によって誕生した混乱時空世紀の世界そのものを指す。
多元世界
Z』における「世界としての相克界」をさす言葉。
ブレイク・ザ・ワールド
本来は『機動戦士ガンダムSEEDシリーズ』におけるユニウスセブンの落下を指す言葉だが、『Z』においては時空振動弾の発動とそれによって多元世界が生まれたことを指す。
大時空震動
第2次Zにおける、上記の『ブレイク・ザ・ワールド』をさす言葉。
新世時空震動
第3次Zにおいて発生した大時空震動。
惑星エス・テラン
Zシリーズの黒幕である御使いの母星。この惑星に存在する神器の一つ「黒い太陽」に時空振動弾の「爆風」が触れ、その結果ブレイク・ザ・ワールドが発生した。

関連人物

桂木桂
Zシリーズでは時空振動弾を起動させたことで、多元世界特異点となった。
オルソン・D・ヴェルヌ
桂と共に時空振動弾の直接的影響を受けたため、多元世界の特異点となった。
ツィーネ・エスピオ
桂やオルソン同様、時空振動弾の直接的影響を受けたため、多元世界の特異点となった。
Zシリーズでは彼女と上記の2人は「原初の特異点」と呼ばれ、真の時空修復に必要不可欠な存在である。
ジ・エーデル・ベルナル
第3次Z天獄篇』では、どこかの並行世界(おそらくコズミック・イラ)のジ・エーデルが絶望の未来から逃避するべく、時空振動弾の開発に関わっていた事が明かされる。

脚注

  1. 「Atomic Weapon(核兵器)」、「Biological Weapon(生物兵器)」、「Chemical Weapon(化学兵器)」等、いわゆる大量破壊兵器の総称。「NBC兵器」とも言う。

余談