声優ネタ

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声優ネタ(Voice Actor Material)

キャラクターの声を担当している声優に関連した小ネタ全般を指す俗語。声優を指す「中の人」という俗称に因んで「中の人ネタ」と呼称されることもある。

概要

声優はいくつもの作品で様々なキャラクターの声を担当するのが普通であり、このため、全く関係のない作品のキャラクターであるにも関わらず声が似ている(端的に言ってしまえば「同じ」)…という事例はアニメにおいてはよく見られる出来事である。更に、複数の作品のクロスオーバーを前提としているスパロボでは、同じ声優が演じるキャラクター同士の共演や、スパロボとは全く無関係の有名アニメ作品で共演していた声優同士が偶然に顔を合わせるといった事も珍しくない。

「声優ネタ」とはそれらの事実を下敷きとした小ネタの総称であり、同じ声の別キャラクターのセリフを喋らせたり、同じ声であることを「声が似ている」といった形で別のキャラクターに指摘させたりといった形が典型的なパターンである。

元々は『第2次スーパーロボット大戦』以降のシナリオ製作を担当したウインキーソフトの阪田雅彦氏が取り入れたいわば「遊び」的な要素であったが、シリーズを経るに連れて徐々にエスカレートしていき、現在では同一作で共演しているキャラクター同士のネタに止まらず、スパロボとは関係のない作品に踏み込んだネタも多数採用されている。更に、近年ではスパロボに止まらず、パロディ中心のアニメなどでもよく見られるようになっている。

尚、ある声優が別の作品から特に自分が演じた役のものでない台詞を拝借するケースは単なるパロディであり、「声優ネタ」とは区別される。

スパロボでの扱い

スパロボにおいて、声優ネタはまだ声が入ってなかった第4次の頃から既に複数採用されている。しかしながら、採用される声優ネタの幅が大きく広がるのは、据え置き機対応作品でキャラクターのフルボイス化が実現して以降のことである。

尤も、版権スパロボ作品に登場する原作付きのキャラクターについては「キャラクターの元々のイメージを損なってはいけない」という大前提があり、不用意な使用は原作ファンからの不興を買う恐れもあるため、本編での採用は程々にするのが恒例である(中断メッセージなど、ある程度の遊びが許される箇所では様々なネタが披露される場合が多い。ちなみに、中には版権系作品でありながら程々にしなかった作品も存在する。ただし同作は特撮作品が主軸のゲームであり、採用されているのはいわば「俳優ネタ」である)。

その一方、登場するキャラクターの大半がバンプレストオリジナルのメンバーで構成されているOGシリーズではそういった「キャラクターのイメージ」に関する制約が緩い(版権元への配慮の必要がない)ため、声優ネタに関する自由度はかなり高い。このため、他作品のキャラクターを彷彿とさせるネタを繰り返し投入する…等、大胆な声優ネタも見られるようになっている。

ちなみに、声優別では檜山修之氏、井上和彦氏、関智一氏等の関連キャラクターでの採用が多い。

代表的な声優ネタの数々

担当声優が同じであることから発生するネタ

ブライト・ノア破嵐万丈
両者とも鈴置洋孝氏が演じている。『第4次』でカミーユ万丈に別行動中のブライトと声が似ている事を指摘する場面がある。その際、万丈はブライトのモノマネを披露する。
アムロ・レイ司馬宙(『鋼鉄ジーグ』での宙)(PS2αシリーズ
両者とも古谷徹氏が演じている。PS2版αシリーズで鋼鉄ジーグとなった宙が、ガンダムタイプの敵やシャア・アズナブル(後者は『第2次α』のみ。)と戦うと、相手を名指しする特殊な台詞となる。また、ジーグがアムロを援護する際にも特殊な台詞となる。
ちなみに寺田P曰く、『第2次α』でのシャア相手の宙の特殊台詞の収録は「古谷氏に怒られる」と思ったそうだが、意外にも快諾だったらしい。
東方不敗マスター・アジア衝撃のアルベルト64
両者とも秋元羊介氏が演じている。更に両者の出典元は共に今川泰宏氏の監督作品で、作中のキャラクターぶりにも共通点が多い。そのためか『64』では宿命のライバルという設定になっており、生身での戦闘を繰り広げるシーンがある。また、アルベルトが東方不敗と間違えられてキレるシーンも。
マサキ・アンドーヒイロ・ユイ
両者とも緑川光氏が演じている。『α外伝』の中断メッセージには、マサキがヒイロの真似をして本物のヒイロにツッコミを入れられるというものがある。すなわちヒイロがマサキの物真似の直後に現れるため、「マサキはヒイロとちょっと声が似ているだけ」という二人のキャラクター性を表現した緑川氏の演技も確認できる。
余談だがこの両者のライバルキャラであるゼクス・マーキスシュウ・シラカワはともに子安武人氏が演じているが、こちらの声優ネタは現在のところ存在していない。
獅子王凱ムルタ・アズラエル第3次αW
両者とも檜山修之氏が演じている。『第3次α』でドミニオンジェネシックガオガイガーと戦闘すると、「あのライオンロボを何とかしろよ!!」などとアズラエルが露骨に敵意を剥き出しにする。また、中断メッセージでのアズラエルとナタルの掛け合いにも、凱を意識したセリフが存在する。
尚、『W』では両者が戦闘を行う機会はないものの、ニュートロンジャマーキャンセラーのデータを持つフレイ・アルスターアークエンジェルに収容されてしまった時は、アズラエルが「勝利の鍵が!」と明らかに意識した発言をする。
葛城ミサトマリュー・ラミアス第3次αL
両者とも三石琴乃氏が演じており、主人公の教官的なポジションと言う共通点がある。何れも劇中では仲が良いほどであり、特にマリューはEVAの援護役をすると特殊台詞が発生をする。
ミスマル・ユリカナタル・バジルールJW
両者とも桑島法子氏が演じている。どちらも宇宙戦艦の艦長という肩書きだが性格は全くの正反対であり、『J』ではナタルは敵対心を燃やす。
W』では直接対面する事が無くなる代わりに、ホシノ・ルリがナタルに「いい声ですね。私が目標としている艦長を思い出します」と発言する場面がある。
秋津マサト木原マサキ)とラウ・ル・クルーゼJ
両者とも関俊彦氏が演じている。シナリオ中で両者が関わるシーンは存在しないが、マサトに対するクルーゼの戦闘台詞は全て特殊なものになるという仕様がある。
流竜馬シンクライン皇太子W
両者とも神谷明氏が演じている。『W』でシンクラインが竜馬の声に対し、「親しみを感じる」と言うが、戦闘中の会話では「貴様のその声……気に入らんな!!」「暑苦しい声だ!」と言ったりする。
兜甲児葉月考太郎
両者とも石丸博也氏が演じている。本人同士の絡みは特にないのだが、他者への呼称の仕方で声優ネタが使われている。
藤原忍の愛称は「忍」で同世代のキャラクターもそう呼ぶのだが、甲児だけは葉月博士と同様に「藤原」と呼ぶ。そのため、『F』では忍が「葉月博士に言われているみたいだ」と嫌がるシーンがある。
シン・アスカ工藤シンSC2
両者とも鈴村健一氏が演じており、更に名前も同じ「シン」で有る為、絡むのが非常に多い。
シン・アスカ紅エイジZシリーズ
両者とも鈴村健一氏が演じている。Zシリーズ劇中では仲が良く、絡む場面が多い。
また、Zシリーズ第1作目の『Z』での、ザフトとの決戦においてソルグラヴィオンデスティニーガンダムと戦うと、エイジの台詞が特殊な物に変わる。
クワトロ・バジーナシャア・アズナブル)とギルバート・デュランダルSC2Z
両者とも担当声優が池田秀一氏であるが故に各所で声優ネタがある。クワトロ(シャア)がデュランダルの自分と同じ口調に警戒心を抱いたり、SEEDのキャラにクワトロがデュランダルに似ていると言われる。
また直接の共演ではないが、クワトロが金色のモビルスーツに乗っていたためか、『L』にてアカツキに対して「あのカラーリングで前線とは度胸がある」と遠まわしな自画自賛をする。
ヤザン・ゲーブルジェイソン・ベックZシリーズ
両者とも大塚芳忠氏が演じており、更に各王道シリーズの各最終作までに逆襲をして登場するポジションを使っている。第3の王道シリーズのZシリーズのヤザンはZのみの登場であるが、ベックとの絡み合いが殆んど無かったが、ベックは続編にでも引き続き登場をしており、前シリーズの第2の王道シリーズの旧αシリーズのヤザンのポジションを引き継いで逆襲をして登場をする。
ネオ・ロアノークムウ・ラ・フラガ)とギム・ギンガナムアスハム・ブーンZ
この三者の声優は子安武人氏。三者が(セーブ時のシナリオ状況でネオかムウかは変わるが内容そのものに変更無し)同時に出るセーブ終了時台詞が存在する。
アスハムが絶好調と叫びギンガナムが月光蝶と叫び返して、それを見たネオ(ムウ)が呆れながら締めるという内容。
ちなみにスペシャルディスクでしか確認出来ないがアスハムには対ギンガナム用の戦闘台詞が存在する(ムウにも対ギンガナム用の戦闘台詞が存在するがこちらは本編にて普通に戦闘機会有り)。
キラ・ヤマトミハエル・ギャレットK
両者とも保志総一朗氏が演じている。アニメの放映当初から機体の演出(翼を開く演出など)に類似性を指摘されていたが、今作中ではミハエルの妹であるウェンディ・ギャレットが(これはウェンディの担当声優がフレイと同じ桑島法子氏だからという二重の声優ネタでもあったりする)キラとの会話中に「キラさんと話してると安心する」と言ったり、キラがオリジナル7の面々からミハエルと間違えられたり、当のミハエルはキラに「私の真似事のつもりか!!」と敵意を剥き出しにしたりと、とことんネタが多かった。
また、ミハエルが仲間になった後にキラとパートナーを組むと、援護時の台詞が特殊な物に変わる。
キラ・ヤマトブレラ・スターンジノ・ヴァインベルグL)(第2次Z 再世篇
彼を演じた保志総一郎氏が演じたブレラ・スターンジノ・ヴァインベルグと戦闘すると特殊台詞が発生する。ちなみに援護時にも特殊台詞は発生する。なおキラとブレラは『L』でも特殊戦闘セリフがある。
ロックオン・ストラトス(初代・双子の兄2代目・双子の弟)と青山圭一郎Zシリーズ他)
いずれも三木眞一郎氏が演じている。更にいずれも水島精二氏が監督を務めている創通制作作品であり、キャラのポジションにも共通性がある為か、特に第2次Zではルート分岐を除けば絡む事が非常に多い。また、数話前のルート選択により、後のシナリオパートでの主人公との会話のメンバーが変わるといった要素があった際には、それぞれ別メンバーで全く同じ発言をするという離れ業をやってのけた。
シェリル・ノーム絹江・クロスロード第2次Z 破界篇他)
両者とも遠藤綾氏が演じている。特に第2次Z 破界篇では絹江は死亡するまではシェリルと絡むが、シェリルは絹江の死を受けて怒りをかっている。
ティエリア・アーデミハエル・ブランZシリーズ他)
両者とも神谷浩史氏が演じている。性格はほぼ1つ差だけど声の高さが全く似ているので、ルート分岐を除けば絡む事が非常に多い。ただしソレスタルビーイングのスナイパーはロックオン・ストラトスである。
飛鷹葵城琉菜Zシリーズ
両者とも池澤春菜氏が演じている。さらに両者が出ている『獣装機攻ダンクーガノヴァ』と『超重神グラヴィオンツヴァイ』の両作品はどちらも大張正己氏の監督作品である。そのためか絡みが多い。関連した話題として『ダンクーガノヴァ』の第6話「未知の襲撃」にはスポンサーとしてクライン・サンドマンがゲスト出演しているが、第2次Z 破界篇の第33話「天を突く命」で、このシーンが再現されている。
オズマ・リーカミナヨハン・トリニティ第2次Z 破界篇
三者とも小西克幸氏が演じており、更にキャラの立ち位置が兄貴キャラであるというキャラクター性の共通点もある。第24話以降の中断メッセージでは、三人がそれぞれの弟子達に相応しい「兄貴」かを見る事が出来る。なお、BGMは「トライアングラー」。
アムロ・レイリボンズ・アルマーク第2次Z 再世篇他)
両者とも古谷徹氏が演じている(後者は「蒼月昇」名義)。絡みはかなり多く、戦闘前台詞は必見。また、リボンズがアムロの名台詞を意識した戦闘台詞も存在する。
藤原忍F.S.Zシリーズ他)
両者とも矢尾一樹氏が演じている新旧Wダンクーガシリーズのキャラクターである。ただし原作では両作では200年差である。再世篇の中断メッセージにて両者共に「やってやるぜ!!」を披露、さらに忍がF.S.に「他人の気がしない」と言う事も。
早乙女アルトグラハム・エーカーミスター・ブシドー)(Zシリーズ他)
両者とも中村悠一氏が演じている。それぞれお互いに戦闘を差すとお互いの特殊台詞が発生する。
ヒイロ・ユイアサキム・ドーウィンZシリーズ
両者とも緑川光氏が演じている。第2次Z 破界篇の第23話で初対面し、エリア11ルートの第27話でもその後も度々会うが、何れも絡み合いは無かったが、再世篇でついにZEXIS所属のヒイロがZEUTHの敵であるアサキムと初めて戦う事が出来、もちろんアサキムもヒイロがウイングガンダム系に乗せた際のバスターライフル最大出力のターゲットにも対応され、もちろんヒイロは「ターゲット、アサキム・ドーウィン…!」を言う。

その他の声優が同じキャラクターネタ

リュウセイ・ダテ(『』他)
リュウセイ役を担当する三木眞一郎氏はセガの対戦格闘ゲーム『バーチャファイター』シリーズ(第2作目の『バーチャファイター2』から)の主人公・結城晶を演じている為、「十年早いんだよ!」(そのままではまずいと言うことか、「百年」と言うパターンもある)、「おらおらおらおらおらー!!」など、晶と同じセリフを発する事がある。
関連して『第3次α』では中断メッセージで『電脳戦機バーチャロン マーズ』のイッシー・ハッターが同様の台詞を発しているが、これはハッター役の光吉猛修氏が、1作目の『バーチャファイター』で結城晶の声を担当していたため。
Dr.ヘルF
とある場面で「風邪ひいてまんねん。」と言うが、これは、改源のCMに登場する風邪の神様の台詞が元ネタ。どちらも富田耕生氏が演じている。
車弁慶F
流竜馬が登場する終了メッセージの終わり際に竜馬が「スイッチオン!」と発言した際に特定のボタンを押すと「ポチッとな」という台詞が聞けるおまけ要素がある。これは『ヤッターマン』で八奈見乗児氏の演じたボヤッキーがボタン(スイッチ)を押すときの台詞が元ネタ。
ディアッカ・エルスマンW)、(SC2)、(K)、(L
ディアッカ役の笹沼晃氏が『ゼルダの伝説 トワイライトプリンセス』でリンク役であったことをネタにして、リンクの回転斬りアクション時の「エアァー!」と言う台詞を発する。
イザーク・ジュールギム・ギンガナムZ
イザークがギンガナムと戦闘をすると、「シャイニングフィンガーとやらを見せてみろ!!」と叫ぶ。
これは当然ながら、イザークを演じた関智一氏がドモン・カッシュを演じている事のパロディである。
ドモンが出世作である関氏が演ているキャラは、スパロボではこれ以外にも多数のドモンネタが仕込まれている。なお、『Z』以前にもGジェネ等でイザークとギンガナムが共演をした際にも同様の台詞が出てきた事がある。
相良宗介イザーク・ジュールW
先述した関氏の演じるキャラ同士でのドモンネタの一例。W第45話火星ルートで交戦したとき、イザークが「貴様!この俺にG同士のファイトを挑む気か!?」と言い放ち、それに対して宗介が「何を言っているかわからんが、その頭部を破壊する…!」と返すシーンがある。なお宗介が搭乗しているのはアーム・スレイブであり、ガンダムではない。
黄金旭W
ゲーム中、アキトの作ったラーメンを食べた黄金が、その味にいたく感動して熱くラーメンの美味しさについて語る。黄金役の井上和彦氏が、長寿料理漫画『美味しんぼ』のアニメ版で、主人公・山岡士郎を演じていたから、というネタである。
ゲイツジェイソン・ベック(それぞれWZシリーズ
どちらも大塚芳忠氏が演じている。共演はしていないがお互いをネタにした発言がある。
ゲイツは『W』のオーブルート37話にて、ゲイツがイベントでクルーゾーに攻撃された後もう一度クルーゾーと戦闘になると、「さっきはよくもやってくれたな、このカラス野郎!」と、ベックが忌み嫌っているロジャー・スミスへの蔑称と同じ言葉を向ける。
一方のベックも、Zシリーズにおいては回避時に「危ねえ、モミアゲが!」と、長い揉み上げにアイデンティティを持つゲイツのような台詞を吐く。
叢雲劾W
終盤にアズラエルと対峙した際、アズラエルに「何者だ、お前は!!」と正体を問い質された際、劾は「お前に名乗る名はない」と返しているが、一連のやり取りは、劾同様に井上和彦氏が演じた『マシンロボ クロノスの大逆襲』の主人公ロム・ストールのパロディである。
また、劾は小説版『ASTRAY』においても、やはり同じく井上和彦氏が演じたキャラクターである『蒼き流星SPTレイズナー』の主人公アルバトロ・ナル・エイジ・アスカのおなじみの台詞のパロディを発している。
そもそもゲームなどで劾役に井上氏、ギナに飛田展男氏がキャスティングされたのは、ASTRAYのコミックを担当したときた洸一氏の意見によるものとされているが、「ジェリドカミーユに勝つという声優ネタ」と言う理由だと語られている。
ジュン・リーZシリーズ
演じる阪口大助氏がウッソを演じていたことから、アクエリオンマーズでの回避時に「当たるもんか!…って、一度言ってみたかったんだ」、PSG量子反応砲の使用時に「最大パワーで撃つ!」「悪いけど!PSG量子反応砲!」とウッソの口調に近い台詞を言うことがある。
光司鉄也KL
檜山修之氏が演じている。
戦闘中の台詞に、今作には出ていないが檜山氏が演じたキャラであるシロー・アマダ獅子王凱などを意識したような台詞を喋る他、未参戦の勇者シリーズの一作『勇者特急マイトガイン』の旋風寺舞人のパロディーまである。『K』と『L』は声の収録がないからこそ出来た、と言うこともあるだろう。
アクセル・アルマー(A PORTABLE)
GBA版の『A』では声優が設定されていなかったが、OGシリーズ以降では神奈延年氏がアクセルを演じるようになったため、リメイク時に新たに台詞収録が行われた。その際「アホセル」の被弾時の台詞パターンとして「俺の悲鳴を聴けぇ!!…なんて言ってる場合かよ!!」という、神奈氏の演じた代表的キャラクター、熱気バサラの決まり文句のパロディが用意された。
ちなみに、スパログ執筆者の相沢舞氏はA PORTABLEプレイ時に主人公にアクセル、搭乗機に機体色が赤のラーズアングリフを選択している。理由は赤い機体に乗ってほしかったとか。
リルカーラ・ボーグナインOGS
松本梨香氏が演じている。松本氏の代表作であるアニメ版『ポケットモンスター』の主人公・サトシの決め台詞を用いたネタとして、アインストと戦闘させると、開口一番「アインスト、ゲットだぜ!!」などと嬉々と言う。音声の無いGBA版OG2でも、既に『α』で松本氏が声を当てた後であるために「撃墜マーク、ゲットだよ!」という台詞があった。
明らかに意識した演じ方をしており、声だけを聴けばサトシそのもの。
松本氏の声優ネタとしては、ゲーム本編ではないがGCのテレビコマーシャルがある。このCMでは同作で初参戦となった『絶対無敵ライジンオー』の日向仁役の松本氏がナレーションを務めたが、ファミコンミニ版第2次のプレゼントキャンペーンの告知部分で、サトシ風に「ファミコンミニ、ゲットだぜ!!」という台詞を発している。
厚井鉄男Zシリーズ
彼がニア・テッペリンの料理を食べた際、「まーずーいーぞぉぉぉぉ…!!」と悲鳴をあげるがこれは、ミスター味っ子の味皇こと村田源二郎のアニメ版での「うー・まー・いー・ぞぉぉぉぉっ!!」のパロディ。これは、厚井鉄男の担当声優が味皇役の藤本譲氏であることの声優ネタ。
有栖零児無限のフロンティア
無限のフロンティア』は声優ネタが非常に多いが、井上和彦氏が演じた零児が特に多いため代表例として挙げる。目立つのはロム・ストール関連のネタで、「待てい!」「成敗!」「二刀・一迅!」「天よ地よ、火よ水よ、我に力を与え賜え!」など以外にも、邪鬼銃王(ジャキガンオー)を毎回ジャキカンフーと言い間違えたりもしている(ロム・ストールの機体であるバイカンフーが元ネタ)。他にもアルバトロ・ナル・エイジ・アスカのセルフパロや、やはり井上氏が演じた『サイボーグ009(1979年版)』(SRW不参戦)の主人公である島村ジョー(009)のセルフパロをも披露している。
アテナ・ヘンダーソンZシリーズ
彼女を演じている勝生真沙子氏は『機動戦士Ζガンダム』のレコア・ロンド役でもある。そのためモビルスーツガンダムタイプと戦闘をすると特殊台詞が発生する。モビルスーツに対しては「無用の長物」と見下すが、ガンダムに対しては一目置いている。
ネーナ・トリニティ第2次Z
中断メッセージでネーナがいわゆる「ツンデレ」じみた台詞を放つ。彼女を演じる釘宮理恵氏の十八番であるツンデレ女性キャラを踏まえた、所謂ツンデレネタである。なお、ネーナ自身はツンデレキャラではない。
北斗雷太吉良謙作第2次Z
真マジンガー 衝撃! Z編』を題材にしたシナリオのイベントで両者とも同作(『真マジンガー』)のナレーションの台詞を言うが、これは両者とも同作のナレーションが玄田哲章氏が演じていたからこその声優ネタである。
コーネリア・リ・ブリタニア第2次Z他)
彼女のグロースターが回避や小ダメージを受けた際に「まだまだだね…!」と言うが、これは、コーネリア役の皆川純子氏の出世作『テニスの王子様』の主人公・越前リョーマの決め台詞である。
神勝平第2次Z 破界篇
エンディングで「勝平が大好物のどら焼きを食べる」というシーンがある。スパロボシリーズでは坂本千夏氏であるが、原作の声優の大山のぶ代氏がかつて演じていたドラえもん(テレビ朝日版初代。日本テレビ版を含めたら3代目。)がどら焼きが好きであることのネタにしたものである。
飛鷹葵L
エンディングで草薙剣児美角鏡のレースに割り込んだ際に「マグナム走法を見せてあげる」と言う。これはミニ四駆漫画『爆走兄弟レッツ&ゴー』の主人公の一人、マグナムシリーズのマシンを使う星馬豪をアニメ版で池澤春菜氏が演じたことをネタにしたもの。
檜山キャラ
檜山修之氏の演じる一部のキャラは「おっしゃー!」や「しゃー!」と言うことがある。どちらも檜山氏の演じたことのあるキャラに由来し、前者はSNK(現SNKプレイモア)の『餓狼伝説』、『ザ・キング・オブ・ファイターズ』のジョー・ヒガシの必殺技時の発声、後者は任天堂の『ゼルダの伝説』のリンクの台詞。
若本キャラ
若本規夫氏が担当したキャラクターは会話などで「ぶるあああああああ!!」といった特徴的な雄叫びを出す事がある。これはアニメ『ドラゴンボールZ』で若本氏が担当したキャラ・セルの雄叫びに由来する。また、喋り方も、氏の舌を巻いているような特徴的なものを表現したものもある
一部の一般兵
たまに檜山氏など、スパロボに声を収録する事が常連となっている声優陣が声を担当している事があり、その中で様々なパロディー発言がある。
中には回避させないと聞けない台詞もあり、一般兵はキャラクター辞典に登録されない為、そちらから聴く事も不可能なので、全てを聞くのは結構骨が折れる。

担当声優同士が他作品で共演していることから発生するネタ

アムロ・レイ葛城ミサト
F』でミサトが「アムロがピンチの時助けに来てくれそう」と語っていることがあるが、これはミサト役の三石琴乃氏が『美少女戦士セーラームーン』シリーズで主人公・月野うさぎ/セーラームーンを演じ、アムロ役の古谷徹氏が相手役の地場衛/タキシード仮面を演じた事に起因する。セーラームーンに似た意匠のノーベルガンダムにミサトが関心を示すのも理由は同じ。
MX』では同じく三石氏が演じるベガや(同作は、エヴァ発進シークエンスをベガがミサトの代役で行なうというネタもある)、セーラームーンで水野亜美/セーラーマーキュリーを演じた久川綾氏が声優を務める紫東遙も加わったネタに発展している。
R・ドロシー・ウェインライトホランド・ノヴァク
Z』でタルホの妊娠が発覚した際、他のメンバーがホランドは子供にどう呼ばせるつもりかを話題にしてからかうシーンで、ドロシーがしんのすけ風に「父ちゃん」と言い放ち、困惑したホランドが「その声で言うんじゃねえ!」と返すというシーンがある。
これは『クレヨンしんちゃん』でドロシー役の矢島晶子氏が主人公・野原しんのすけを、ホランド役の藤原啓治氏が父のひろしをそれぞれ演じていることに由来する。没になってしまったが藤原氏の収録データ自体は製品にも残っており、その声はひろしに近い。
余談だが、元ネタとなった『クレヨンしんちゃん』の作中ではこれと逆に、ひろしがホランドの特技「カットバックドロップターン」を口にした事がある。
アニュー・リターナーミレイナ・ヴァスティ(『機動戦士ガンダム00』)
第2次Z 再世篇』のとある話で「超能力」と話す場面がある。超能力少女トリオを主人公とする『絶対可憐チルドレン』のアニメ版で、アニュー役の白石涼子氏とミレイナ役の戸松遥氏が主人公チームの2人を演じていたことをネタにしたものとされる。なおもう1人を演じていた平野綾氏は出演作(『マクロスF』のミーナ・ローシャン役とネネ・ローラ役)の収録がなかったためトリオでの絡みにはなっていない。
なお、ネタ元のアニメ版ではオマージュやネタがところどころに仕込まれている。ガンダム00ネタでも「エスパートリオの上司の皆本光一がグラハム・エーカーの名言を口にする(どちらも演じているのは中村悠一氏)」シーンがある。

担当声優自身の来歴に由来するネタ

上記のパターンに比べると数は少ないが、声優が声をあてているキャラクターの側でなく、声優自身のパーソナリティーにスポットを当てたネタも存在する。前述したスパロボ最初期の声優ネタ「第4次におけるローラネタ」はこのパターンに属する。

ローラ・サリバン(『超獣機神ダンクーガ』)
ローラは原作では清楚で心優しい少女であるが、スパロボでは第4次にて「GGガールズ」というアイドルグループに入って人が変わった様になり雅人と別れたらしい。
TV版ローラの声を演じた藤原理恵氏は、放映当時は清純派アイドル歌手(ダンクーガの主題歌は彼女が担当)として売り出していたが、第4次の発売中にはセクシーアイドルグループ「CCガールズ」の一員として人気を博していた事に由来する。ちなみにスパロボでローラの存在が語られるのは長らくこのシーンだけだった(第2次Z再世篇にてある場面で雅人が名前を出す)。
数ある声優ネタの中でも当時の本人としては黒歴史であろう所を突くかなりブラックなネタであり印象深い。
フェルト・グレイスミレイナ・ヴァスティ(『機動戦士ガンダム00』)
第2次Z 再世篇』にてミレイナがフェルトにアイドルコンビの結成をもちかけているが、これはフェルト役の高垣彩陽氏とミレイナ役の戸松遥氏が女性声優ユニット「スフィア」(スパロボZシリーズアレの事では無い)のメンバーである事から。ちなみに「スフィア」の結成は『ガンダム00』2ndシーズン放送中の時期だった。なお、スフィアは他に2人メンバー(豊崎愛生氏、寿美菜子氏)がいるが、こちらは2012年現在スパロボ未出演である。
ブルックリン・ラックフィールドOGシリーズ
杉田智和氏が演じるキャラクター。氏がスパロボの公式ネットラジオであるうますぎWAVEのパーソナリティーを務めていることから、OGシリーズではブリットがうますぎWAVEに因んだ決めゼリフを喋ることがある。
ルリア・カイツ第3次α
加藤夏希氏が演じるキャラクター。氏は緑川光氏の大ファンで、好きなアニメキャラクターがヒイロ・ユイであるため、ヒイロ向けには特殊な援護セリフが用意されている。また、氏の愛称である「ナッキー」に因んだ攻撃セリフもある。
テュッティ・ノールバックスーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
魔装機神のOGシリーズへのリメイクに際し、テュッティが「私は17歳よ」と発言するシーンが追加された(発生に一定の条件あり)。これはテュッティ役・井上喜久子氏が自己紹介の際に用いるお決まりのセリフに由来する。この「私は17歳」発言は同作の用語集にも収録されており、ただ一言「中の人ネタ。」と極めて簡明に紹介されている。
マサキ・アンドースーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
「男たちの受難」においてマサキは明智光秀のコスプレをしているのだが、マサキ役の緑川光氏は『戦国無双シリーズ』等で明智光秀役を演じているのでそれらにちなんだ声優ネタであろう。
ガエンVSファング・ザン・ビシアススーパーロボット大戦OGサーガ 魔装機神II REVELATION OF EVIL GOD
同作のオープニング戦闘デモにて両者が対決しており、地形から作中のとあるシナリオを再現した場面と推測できるのだが、この二人は物語の展開上、対決する局面が存在しない。特に何も考えずにガエンの相手にファングをあてがった可能性も考えられるが、ガエン役の杉田智和氏とファング役の中村悠一氏は親友として知られているため、それを意識したネタと受け取る事もできる。

余談