不動明

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不動明
読み ふどう あきら
登場作品 デビルマン (原作漫画版)
声優 速水奨(OVA版)
武田真治(AMON)
内山昂輝(crybaby)
デザイン 永井豪
初登場SRW スーパーロボット大戦DD
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プロフィール
種族 地球人
悪魔人間(デビルマン)
性別
変身形態 デビルマン
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不動明は『デビルマン』の主人公

概要

両親が海外勤務のため、普段は牧村家に居候している。

親友の飛鳥了からデーモンの存在を知らされ、了からの頼みを受けてデーモンと戦うことを決意する。了によって開かれたサバトによってデーモン族の勇者アモンと合体、悪魔の体と人間の心を併せ持つ「デビルマン」となる。

内気で、運動よりも本を好む性格だったが、デビルマンとなってからは目元に濃い隈が出来て鋭い目つきとなり、デーモンの闘争本能によるものなのか、不良を物ともせずに撃退するなど勇猛果敢かつ好戦的な性格となった。生身の状態でも或る程度の超能力が使用可能で、下級デーモンが相手ならば変身せずとも圧倒出来る程の戦闘能力を秘める。

その一方で「優しさ」や「思慮深さ」といった明本来のパーソナリティも失ってはおらず、それはジンメンに取り込まれた友人[1]に対するリアクションや、何かと非情な決断を口にしがちな了と展開する論争などからも窺える。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦DD
初登場作品。序章ワールド1より登場。パイロットとしてはデビルマン名義となるため、明としての出番はシナリオパートが主となる。
シナリオデモでは物事を悪魔に例えた会話を多くしている。

人間関係

飛鳥了
明の親友。デビルマンとなった切欠は彼が作る事となった。
牧村美樹
居候している牧村家の娘。明がデーモン族と戦う最大の理由。
サッちゃん
牧村家に引っ越してくる前のお隣さん。彼女からは恋人を自称されるほど慕われているが、明としては「親友」という認識。

他作品との人間関係

兜甲児
『DD』では同じ高校に通っている。
ボスヌケムチャ
『DD』では同じ高校に通っている。当初はいじめられていたが、デビルマンとなって以降は逆にやり返すようになっている。
ムルタ・アズラエル
『DD』では彼の所業をデーモンと評する。そしてその後、同じ悪魔として彼を始末する。

名台詞

(こ、困るんだよなー、あてにされても…)
帰宅中に不良たちに絡まれ、美樹から助けを求められるも今一つ乗り気ではなかった。当初の明はこのような弱気な人間だった。
「フーム。了、するとお前はさしずめ、おれを地獄に落とす閻魔大王の役割だな」
「いこうぜ!! 閻魔!! 地獄の扉を開けてくれ!!」
飛鳥邸の地下、了からデーモン族の存在を教えられ彼等に対抗するためにデビルマンとなる強い精神の持ち主だと選ばれた事を知り、涙を流しながらデビルマンとなる決意をする。
(フッフッフ。おれは、手にいれたぞ)
悪魔のからだを手に入れたぞ!」
「おれは! おれは! 悪魔人間(デビルマン)だ!!」
デビルマンとしての第一声。
「こんなザコ片腕一本で片付くさ」
「おれはドスより恐ろしいぜ!」
「片手で充分!」
デビルマンとなった後、再び絡んできた不良たちをあっさりと返り討ちにした際の台詞。明の豹変ぶりを象徴する一幕。
「見るな!」「いまの俺の顔を見るな!」
ジンメンからの電話を受け、サッちゃんが犠牲になったことを察して。悲しみの涙を流しつつ、怒りの形相と腕を振るわせる姿を美樹に見せまいと明は叫ぶ。
『DD』では原作コマの黒塗りのシルエットになる立ち絵が再現されている。
ジンメンこんどほどおまえたちデーモンがにくいと思ったことはないぞ!」
「ゆるさんジンメン!」
ジンメンからの招待におうじて出て来た夜の公園にて。サッちゃん達ジンメンの犠牲となった人々の地の底からひびいてくるようなうらみのこもった死者の声、地獄の声を聞き、そしてその声を発するのがジンメンの甲羅に浮かんだデスマスクだと知った明は叫び、涙を流す。
そして犠牲者達を芸術品とぬけぬけと言い放つジンメンに怒りをぶつけるために、明は人の心を持った悪魔――デビルマンへと変身する。
「フフフフ、抵抗できないのではない、しないのさ。サッちゃんが受けた苦しみの千分の一でも味わわなければ…」
「自分が許せなかったからだ! サッちゃんはおれと、知り合っていたばかりにきさまなどにねらわれた! ジンメン、デビルマンの怒りを受けろ!」
ジンメンとの戦いにて、身体を締め付けられて熱で焼かれる中、ジンメンから挑発を受けての台詞。友人の少女であるサッちゃんを巻き込んでしまった事での後悔が垣間見える。
ジンメン「やめろ~っ!! やめてくれー!! 甲羅をはがすと全員死ぬぞ、いいのか!? 全員死ぬんだぞ!」
デビルマン「だが! きさまも死ぬんだろ!」
甲羅を剥がしてトドメを指す前にジンメンから命乞いをされるも、それを意に介さず甲羅を剥がす。直後、ジンメンと思わしき叫び声が辺りに響き渡る…。
「やあ諸君 とうとうここまでわたくしの話を聞いてしまいましたねえ」
「わたくしこと 不動明が 親友飛鳥了の家の門をくぐったとき「地獄」が待ちうけていたように「あなた」にも!」
「ここまで不動明の物語を ただの作り話として聞いてきた「あなた」にもこれから わざわいがふりかかるのです 「地獄」が待ちうけているのです」
「なぜならこれから待ちうける「地獄」はわたくし個人のドラマではありません」
「日本人全部がまきこまれてしまうのです」
「「あなた」も例外ではない 「あなた」も参加するのです そして「あなた」は
「…………」
単行本第3巻のモノローグでの台詞。この次の話から物語は急展開を迎えることになる。
後年『真マジンガー 衝撃! Z編』にてオマージュとしてあしゅら男爵が同様のモノローグを語っている。
「外道! きさまらこそ、悪魔だ!」
「おれはからだは悪魔になった…だが、人間の心を失わなかった!」
「きさまらは人間のからだを持ちながら悪魔に!」
「悪魔になったんだぞ!」
「これが! これが! おれが身をすてて守ろうとした人間の正体か! 地獄へおちろ人間ども!!」
物語終盤、悪魔特捜隊本部を襲撃したデビルマンは、デーモンへの恐怖に駆られるあまりに狂気に走り「悪魔」と認定された無実の人間たちを惨殺し狂乱の様相を呈する地獄絵図のような現場を目の当たりにする。その中には親愛なる者たちの変わり果てた姿もあった
直後に特捜隊の人間たちが現れ、「自分たちが殺したのは悪魔ではなく人間だから見逃してくれ」と命乞いをした事で、デビルマンの怒りは頂点に達し、彼らをデビルファイアーで焼き殺した。それ以降デビルマンは、デビルマン軍団として所属している者達のみを守護の対象とし、人間とデーモン族両方と敵対しつつ、全ての元凶であるサタンを滅ぼすべく最後の戦いの準備を進める。
原作漫画版『デビルマン』を代表するトラウマ場面の一つ。

スパロボシリーズの名(迷)台詞

明「ボストン土産は期待すんじゃねえぞ」
甲児「あそこの土産って、何なんだ?」
明「そりゃ、ボストンバッグに決まってんだろうが」
DD』1章Part8「黒い悪魔」より。アメリカ軍からの依頼を受けてビルバインに同乗する前、甲児にジョークを飛ばす。もっとも、直後にツッコまれている通り「ボストンバッグ」の名称を使うのは日本とドイツくらいで、別にボストン市名物というわけではないが…。
「息子を黙ってサイボーグにし、自分自身はコンピューター…こんな親子、他にはいねえぜ」
1章Part8「銅鐸の在処」より、司馬遷次郎に対する発言。直後に似た境遇の破嵐万丈が「…そうかも知れないね」と続けているのが…。
「俺が言うのも何だけどよ、皇女は悪魔に取り憑かれたみてえだったぜ」
1章Part12「ゼロ」より、豹変したユフィを評して。
事実、この時のユフィはギアスの効力で本来なら絶対しない行動を取らされており、またかけられた人物のみならず、力に溺れ理想を歪めていった所持者も見られているギアスはまさに「悪魔の力」と形容できるものだろう。
「やっとくたばりやがったか。俺達の世界なら、速攻でデーモンに取り憑かれそうな奴だったぜ」
1章Part11「イントゥ・ザ・ブルー」にて、ガウルンコダールを撃墜した際に。原作的には、寧ろ彼同様にデーモンを乗っ取りそうだが…。
「コーディネーターは無差別で抹殺かよ。まるでデーモンだな」
『DD』2章Part1「怒りの日」より。遂に核ミサイルによるプラント殲滅を決定した地球連合軍を倦厭する。そしてこの怒りが後の思わぬクロスオーバーを招くことに。
なお、原作漫画でも終盤ではデーモンが核を使った人類への虐殺を敢行しているが、こちらは謎の力により阻止された。
「見ての通り悪魔だ。けど、てめえだって、しでかしたことはそうじゃねぇか」
2章Part1「悪魔の所業」より。激しい戦闘の末ドミニオンを無力化し、ブリッジを襲撃した際にアズラエルから「な、何だ、お前は!?」と尋ねられて。
プラントを撃ち込もうとするアズラエルを同じ悪魔として非難する。
凱さん鋼鉄ジーグ、この人をアークエンジェルへ連れて行ってくれ。早く手当をしなきゃ、まずいぜ」
「凱さんが言った通り、降伏して罪を償うのなら、生命は助けてやる」
仲間達に、アズラエルに撃たれて重傷のナタルアークエンジェルへ連れて行くように促し、アズラエルに改心を迫る。その姿を見た凱達はデビルマンに場を任せ先に撤退するのだが…。
アズラエル「おい! 僕を連合軍艦隊へ連れて行け! そうすれば、この場のことは不問にしてやる!」
デビルマン「それだけじゃ、済まねえだろう。お前を生かしておいたら、同じことを…プラントに核を撃つに決まってる」
アズラエル「はあ!? さっきと言っていることが違うじゃないか!!」
デビルマン「悪いな、俺は最初からそのつもりだったんだよ」
アズラエル「お、お、お前はぁぁぁぁぁぁぁ!!」
デビルマン「…悪魔の始末は、俺がやる。デビルマンの俺がな」
二人きりになると「最初からお前を生かしておく気などなかった」と態度を急変、同じ悪魔としてアズラエルに裁きを下す。
作品の枠を超えた命のやり取りであり、デビルマンは「凱といった人命を優先する人物にはできない選択を取る」ダークヒーローとして描かれており、愚かな人間に裁きを下す原作漫画の終盤を彷彿とさせる展開である。
「許さん! ジンメン!」
「ジンメン! 貴様だけは!」
2章Part2で使用される対ジンメン用のイベント専用戦闘台詞。『DD』では特殊戦闘台詞が採用されていないため、ボイス付きでは貴重な名指しの台詞となる。

余談

  • 原作漫画版では大半の場面において学ランを始めとした黒い衣類を着用しているが、TV版は対照的に「A」のマークが入った黄色いシャツなど鮮やかな衣類が主となっている。
  • OVA『サイボーグ009VSデビルマン』では浅沼晋太郎氏が声を担当。本作のメインキャストは監督が同じ『マジンカイザーSKL』と共通しており、明役の浅沼氏は海動剣役を演じていた。海動のコードネーム「アモン6」は明と合体した勇者アモンから取られている。
  • TV版での台詞であるが、東映まんがまつり『マジンガーZ対デビルマン』での「マジンガーZは空からの敵には弱い。俺ならマジンガーZを空から攻めるね」は、当時マジンガーZはジェットスクランダーが無かったために対空戦闘に若干の難があったことが由来。この後、デビルマンはシレーヌ率いるデーモン軍団との空中戦で苦戦を強いられ、マジンガーZ側のスクランダー登場の伏線となる。
    • SRWではキバの輩の特殊台詞でこれを元ネタとしたものがある他、『30』ではグリッドマンに対して兜甲児がこれをオマージュした発言を行っている。
  • TV版『デビルマンレディー』では、漫画版とテレビ版それぞれの不動明の特徴を受け継いだセルフオマージュキャラ・真紀猛が登場する。声はTV版において明を演じた田中亮一氏が担当している。

脚注

  1. OVA版では、この役回りが明の母・不動須美子に改変されている。