ミノフスキー粒子

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ミノフスキー粒子とは、宇宙世紀を舞台としたガンダムシリーズに登場する物質。

概要

ロシア系のジオン人、トレノフ・Y・ミノフスキー博士によって発見された静止質量が殆ど0の正か負に帯電した素粒子。

ものすごいざっくりした言い方をすると「レーダーや電波を強力にかく乱する霧」である。ただし目には見えない。

設定上では光子と対になる粒子とされ、通常では存在せず、人為的に散布しないとその効果は現れない。また厳密には一定以上の濃度が無いと効果は低く戦闘時に最も有効となるその濃度は「戦闘濃度」という俗称が付いており、一度散布されると消滅するまでの約一ヶ月間、その効果を発揮し続ける。ミノフスキー粒子はプラスかマイナスの電荷をもっており、互いの斥力により立体格子状のフィールドを形成する。これにより「空間そのものが電荷をもっている」状態になり、電磁波がエネルギーを失い漸減吸収される事で既存の電波や電子機器、通信機器やミサイルなどの自動追尾装置や照準装置が機能しなくなり使用不能に陥る[1]モビルスーツ同士を直接密着させた状態であれば「接触回線」という技術のおかげで会話は可能である(俗に「お肌のふれあい通信」と呼ばれる)。

赤外線や一部の可視光線も阻害する性質を持っており、シャアのパーソナルカラーである赤はその効果を狙ったという説が、後付けでなされた作品に存在する。

このミノフスキー粒子によって安全な『M&Y型小型核融合炉』や重力に逆らうミノフスキークラフト、メガ粒子砲や各種ビーム兵装、厳密にはMAWS(Minovsky-theory Applied Weapon System=ミノフスキー理論応用兵装体系)、あるいはMBW(Minovsky Beam Weapon=ミノフスキービームウェポン=ミノフスキー粒子兵器)という分類呼称がされた物や 、Iフィールド等が生み出されている。また、モビルスーツにはミノフスキー粒子下での通信用に接触回線としてワイヤーが装備されていたり、粒子が散布されていない状態での索敵観測や簡易ミノフスキー粒子濃度チェッカーとしてレーダーが標準装備されている。

登場作品

基本的に宇宙世紀ガンダムが参戦する作品では既知の物質として扱われている。その為、他作品の登場人物やメカニックも利用したり影響を受けたりする事がある。例えば『64』では梁山泊が高濃度のミノフスキー粒子に覆われており、『IMPACT』では他星系のテクノロジーであるエルシャンクの索敵システムにすら干渉する事が明かされ、『A』ではリョーコらがミノフスキー粒子の影響でナデシコを見失い合流に失敗し、火星極冠遺跡ではナデシコ・Yユニットが演算ユニットとそのダミーを木連に視認されないようにミノフスキー粒子を散布している。

第2次スーパーロボット大戦
全ての敵の命中率が1ターンの間半減するアイテム…なのだが、第2話でしか販売されないにも関わらず18000Gもするため、事実上入手不可能

関連用語

核融合炉
ミノフスキー効果により核融合炉に必要な大規模施設の敷設が必要なくなる。
モビルスーツ
通称「MS」。小型核融合炉を搭載することで、それまでに無い装甲と運動性とを兼ね備えた人型の機動兵器。ミノフスキー粒子の影響下では、この形が一番都合が良いらしい。
モビルアーマー
汎用性と運用性を求めたモビルスーツと違い、機能を特化させるために大型化させ人の形をさせていないものを指す。
ミノフスキークラフト
ミノフスキー粒子を格子状に配列することで擬似的な斥力場を作り、その上に乗って浮遊する機構。これによって、大型艦船や大型モビルアーマーの大気圏内での飛行を可能にする。
ミノフスキードライブ
ミノフスキー粒子によってエネルギーフィールドを発生させて生じる反発力を推進力とする機構。その副産物として「光の翼」が発生する。
ニュートロンジャマー
機動戦士ガンダムSEEDシリーズに登場する粒子であり、ミノフスキー粒子と同じように通信阻害効果を持つが、それは副次的な効果に過ぎない。一番の効果はその名の通り核分裂の抑制である。
GN粒子
レーダーを無効化させたり、通信障害を起こさせる点が共通している。それらの点はミノフスキー粒子のオマージュであると考えられるが、GN粒子の特性はそれだけに止まらない

余談

  • ミサイル等の遠隔操作可能な兵器を無力化してしまうミノフスキー粒子の設定は、巨大人型兵器による白兵戦を現実化させる理由付けために富野由悠季監督が考案したものである。
    • なお現実の技術が発達したことで、画像識別を用いて自動追尾するミサイルのような、可視光線に対する影響が少ないミノフスキー粒子では無力化できない兵器が現れてしまった。その為、後発のガンダムシリーズでは白兵戦を現実化させるためにまた異なる理由付けを考案している。
  • 機動戦士ガンダムUC』の原作小説では、現実の歴史において21世紀までに普及の一途を辿った携帯電話やインターネットなどの「無線通信」の文化が、ミノフスキー粒子の誕生によって大幅に廃れてしまったという歴史が明言されている。

脚注

  1. あくまで電磁波エネルギーが失われる機能不全に過ぎない為先述の電子機器等そのものは物理的に壊れる訳ではない、粒子効果が消えた時点で機能は正常に復帰する物である。

資料リンク