マブラヴ オルタネイティヴ

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マブラヴ オルタネイティヴ
外国語表記 Muv-Luv Alternative
開発元 アージュ
発売元 アージュ
対応機種 Windows
プロデューサー 吉宗鋼紀
シナリオ タシロハヤト、松永北斗、吉宗鋼紀
キャラクターデザイン Bou
メカニックデザイン 吉宗鋼紀、仁Niθ(ニトロプラス)、吉成鋼、星野秀輝
音楽 Lantis
主題歌 JAM Project
発売日 2006年2月24日(オリジナル版)
CERO区分 D(PS3,Xbox360,PSVita各移植版)
コンテンツアイコン セクシャル・暴力
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
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マブラヴ オルタネイティヴ』はアダルトゲームメーカー・アージュが制作したアダルトゲーム、およびそれを家庭用に移植したアドベンチャーゲーム作品。家庭用版の販売元は5pb.が担当している。

概要

アージュが制作したマブラヴシリーズ第1作『マブラヴ』の「UNLIMITED編」から繋がる続編にして本編にあたる作品で、宇宙生命体により侵略される地球を護るために戦う人々を描いたハードSF作品である。ジャンル名は「あいとゆうきのおとぎばなし」。

また、『トータル・イクリプス』や『シュヴァルツェスマーケン』、『ユーロフロント』といった多数の派生作品や外伝が存在する。

世界観

本作の舞台は2001年であるが、舞台となる時代の100年以上前から歴史が異なるパラレルワールドとなっている。

  • 大政奉還の際に将軍家と倒幕派が和解。首都機能を京都に移し「大日本帝国」ではなく「日本帝国」が誕生する。そのため、作中の時代でも征夷大将軍と武家の制度が残っている。
  • 第二次世界大戦において、日本は1944年に条件付き降伏。北方領土とサハリンを失わず、二発の原爆は広島と長崎ではなくベルリンに落とされた。
  • 東西冷戦が大戦中から既に深刻化。
  • 宇宙開発が早期に進行。1958年に火星で探査機がBETAとファーストコンタクト。1967年、月面で開戦。1973年、ウイグル自治区カシュガルにBETA降下。
  • 作中時点でソ連はBETAによる打撃を受けつつも崩壊していない。ただし、ウラル山脈より西は壊滅してしまい、首都機能はハバロフスクに移っている。
  • ヨーロッパは80年代後半にイギリス本土を除いて壊滅。東ドイツが一時防壁となっていたが、政権を握った秘密警察が暴虐の限りを尽くした事でクーデターが発生。政権は打倒されたが、対BETA戦線が崩壊してしまう。
  • アメリカは本土に侵攻されていないので、世界中に武器や食糧を供給している。一方で国連軍を隠れ蓑にした強引な軍事介入やG弾の無差別投入で多数の犠牲者を出している事から、反米感情が世界的に広がっている。特に日本帝国とは、BETAの本州侵攻時に日本側がG弾の使用に反対していたことなどを理由に米国側が安保条約を一方的に破棄して在日米軍を撤退させた事、明星作戦(横浜ハイヴ攻略及び本州奪還)の際にG弾を事前通告無しで使用した事で両者間に大きな亀裂を生み出している。その結果、本土をBETAに蹂躙されている日本とソ連が緊密な関係となった。
  • 数十年に渡る過酷な総力戦で娯楽文化が衰退を始めており、「テレビゲーム」など近年のものは概念自体が存在しないものもある。
  • 同じく長過ぎる戦争により男性や年長者の人口が損耗。結果として作中時点では軍内の若い女性の割合が増加している。なお、作中開始時の世界人口は約10億人、日本の人口は7200万人前後となっている。

等が挙げられる。その多くはストーリーには影響しないが、深刻な東西冷戦による人類間の不和は作中の時代まで続いており、BETAの地球侵入を始めとして取り返しのつかない事態を繰り返し引き起こす結果となっている。

ストーリー

  • 前作・UNLIMITED編

ある日、自分の家で目を覚ました白銀武は、自宅の周囲が壊滅した状態という惨状に愕然とする。生存者を探し、学園のあった場所に辿り着いたが、そこは軍事施設になっていた。そこで副司令の香月夕呼博士(元の世界では学園の保険医)から武が知らされたのは、この世界は武の住んでいた世界とは異なる平行次元に存在する異世界で、BETAと呼ばれる宇宙生物による侵略を受けている(+この世界の白銀武は既に死亡している)という衝撃の事実であった。

香月博士の計らいにより武は国連軍に入隊し、元居た世界のヒロイン達(一人、元の世界では男だった奴が居るが。また元の世界のメインヒロインの片割れ(幼馴染)だけは存在しない)と似た人物達のチームに加わって戦っていく事になる。すでに長年の軍事訓練を経験しているヒロインたちに対し、平和な世界の一般学生であった主人公はチームのお荷物であったが、元の世界の対戦型ロボットゲームによく似た戦術機と呼ばれるロボットの操縦で戦果を挙げたことで自己の立場を確立する。しかしその矢先、BETAの前に劣勢を強いられた人類は戦う事を諦め、地球脱出計画「オルタネイティヴV」を発動する。

  • 本作

そして3年後、再び家のベッドで目覚めた武は、3年前とまったく同じ光景を目にし、今度は兵士として鍛えられた肉体と精神、以前の記憶を武器にループする世界を救済すべく行動を起こしていく。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

主要人物

白銀武
主人公。平和な世界から異世界へ飛ばされ、世界救済の術を探す。
鑑純夏
ヒロイン。元の世界での武の幼馴染と同じ姿を持つ「00ユニット」と呼ばれる人類救済の鍵。前作UNLIMITED編ではその世界の武と共に死亡している。
御剣冥夜
207B分隊の訓練兵。日本帝国の政威大将軍の双子の妹。
榊千鶴
207B分隊の訓練兵。内閣総理大臣の娘。
彩峰慧
207B分隊の訓練兵。元帝国陸軍中将の娘。
珠瀬壬姫
207B分隊の訓練兵。国連事務次官の娘。
鎧衣美琴
207B分隊の訓練兵。情報省外務二課課長の娘。元の世界では男性だった。
社霞
香月博士と行動を共にする謎の少女。元の世界には存在しなかった人物。
香月夕呼
横浜基地副指令にして「オルタネイティヴIV」最高責任者。

帝国斯衛軍

将軍家の近衛兵のこと。皇帝家の近衛兵と区別するためにこの名前になったらしい。

月詠真那
冥夜の護衛を務める第19独立警備小隊隊長。
神代巽、巴雪乃戎美凪
月詠の部下達。元の世界では武から「三馬鹿」呼ばれるような連中だったが、この世界では堅い軍人。

横浜基地関係者

イリーナ・ピアティフ
横浜基地通信士官。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

吹雪
97式高等練習機。練習機とは言え、下手な第二世代機より高性能なので、実戦にも投入された。
不知火
94式戦術歩行戦闘機。日本帝国の主力機で、アメリカとの共同開発で誕生した。
XG-70b 凄乃皇・弐型
00ユニット専用機。
XG-70d 凄乃皇・四型
「桜花作戦」における武と純夏の乗機。
TSF-Type00 武御雷
日本帝国斯衛軍専用の最新鋭戦術機。第三世代最強の戦術機と呼ばれるが、コストや整備性は度外視されている。
カラーリングは家柄で決まっているが、これは家柄に恥じない働きを求められている(+味方の士気向上)ためである。。
TSF-Type00A 武御雷
一般武家出身者に与えられる白いタイプ。神代たちの機体
TSF-Type00F 武御雷
五摂家に近い有力武家(赤)、及び譜代武家出身者(黄)に与えられるタイプ。月詠は赤の機体。
TSF-Type00R 武御雷
将軍専用に開発された紫のワンオフモデル。冥夜とその姉以外では起動さえ出来ない。

BETA

Beings of the Extra Terrestrial origin which is Adversary of human race(人類に敵対的な地球外起源種)」。

本作の敵勢力となる宇宙生物で、多くの種類が存在しグロテスクな外見が特徴。その圧倒的な物量が最大の武器。 一方で一体一体の性能は巨大ロボットものでも下から数えたほうが早く(例外あり)、長距離射撃を得意とする光線級の出現までは1970年代レベル(ただし、現実よりも技術の進歩は早い)の航空兵器による空爆で何の問題もなく対処できていた。 全体的に生理的嫌悪感を催しかねないような容姿で、それ以上に人命をいとも簡単に奪い取る存在である。 裏設定では主人となる生物から「生物は絶対に傷つけるな」と厳命されているが、その主人が珪素生命体だったために、炭素生命体である地球人を生物と認識していない(故に人類を「殺している」意識も無い)とされている。なおBETA自身も有機生命体であり、ある意味人間と自律型ロボットの立場が逆転している状況と言えよう。

BETA 兵士級 ヴェナトル
全長1.2m。作中最終決戦以前に確認されている中で最小の種。1995年に確認された最新型。人間の数倍の腕力と強化装備を喰い破れるほどの強靭な顎を持つが、機械化強化歩兵(パワードスーツ)でも十分対処可能。…が、本当に恐ろしいのは戦闘中に捕獲した人類や死体を再利用して製造されるという点。遂にはヒロインの頭を食いちぎるスプラッターシーンも描かれ、本作最大のトラウマキャラとされた。
BETA 闘士級 バルルス・ナリス
全長1.7m。象の鼻のような一本腕を持ち、人間の頭程度なら簡単に引き抜ける。動きも俊敏で歩兵が相手をするのは困難だが、当たりさえすれば拳銃でも倒せる防御力。戦術機にとっては脅威にすらならない。
BETA 戦車級 エクウス・ペディス
全長4.4m。小型種だが、厳密には中型。防御力は低く歩兵の重機関銃でも対処できる一方、その顎は戦術機の装甲を噛み砕けるほど強靭。そのため、多数の戦車級に取りつかれて機体ごと衛士が食い殺される例が後を絶たず、教官曰く「最も身近なお友達(=最も多くの衛士を殺したBETA)」。
外伝『トータル・イクリプス』のアニメ版では(本編より先のアニメ化だったため、視聴者に世界観を見せつけるために)「学生時代のヒロインの初出撃で、同級生二人が食い殺されている(特に一人は「両腕が動かないから(自爆も出来ないから)食われる前に殺して」とヒロインに請うたが躊躇されている隙に食われた)[1]」というトラウマシーンが態々追加された(地上波放送だったので流石にスプラッターシーンは描かれなかったが)。
BETA 突撃級 ルイタウラ
全長18m。BETA群の先鋒を務める大型種。モース硬度15以上(ダイヤモンドが10)かつ再生能力を有する装甲殻を持ち、最高時速約170kmの体当たりを行う。反面、後方は脆弱で歩兵の対戦車ミサイルでも有効打になる程度。
BETA 要撃級 メデューム
全長19m。群れの大型種の約6割を占める中核戦力。モース硬度15以上の二本の前肢での近接格闘を行う。
BETA 光線級 ルクス
全長3m程。巨大な2つの単眼を持つBETA。本種の出現により人型兵器が開発されることになる。
2つの眼球から発射される高出力光学レーザーは単純射程距離200~300㎞、距離380㎞・高度1万mの飛翔体を的確に捕捉する精度をもつ。すなわち航空兵器は地平線から顔を出した瞬間に撃墜されるようになり、完全に無力化されてしまった。そのため前線のBETAを飛び越えて(当然、一定以上の高度を上げると撃墜される)光線級を撃破するために開発された新基軸の兵器が戦術機である。
BETA 重光線級 マグヌス・ルクス
全高21m。光線級の強化型。ただし単眼は一つ。単純射程距離1000km以上、高度500mで低空飛行しても100㎞以上が有効射程であり、レーザー出力は天候での減衰を期待できないほど高い。防御力も高まっているが、その分量産性は悪化しレーザー照射のインターバルも伸びている。
この他に超重光線級も存在するが、外伝作が出典かつ事実上ワンオフの決戦兵器のため割愛する。
BETA 要塞級 グラヴィス
全長52m。作中最終決戦以前で最大の種。尾に収められた約50mの触手が武器。例によって先端はモース硬度15以上で、更に命中時には戦術機も瞬時に溶解する強酸を分泌する。小型種の兵員輸送車でもある。

用語

戦術歩行戦闘機(Tactical Surface Fighter)
通称『戦術機』。本作における人型ロボット兵器の総称。現実における戦闘機をモチーフとした機体名とデザインが特徴。腰に装備された「跳躍(ジャンプ)ユニット」により立体的な動きで光線級のレーザーを回避する事を念頭に設計されている(一応、レーザーが命中した場合でも瞬時に気化することで機体を防護する対レーザー蒸散塗料が使用されているものの、あまりにも高出力なので数秒ともたないため、回避が前提である)。現在は第3世代までが開発・配備されている。
BETAに撃破されたパイロットは即死できれば良いほうで、下手をすれば前述のとおり機体ごと生きたまま貪り喰われたり、最悪は捕虜になって凄惨な人体実験が待っている。そのため、S-11というフェンリルが如き自爆装置が標準搭載されている(未搭載の機体でも、跳躍ユニットのエンジンを暴走させることで自爆可能)。
コクピットモジュールは国際規格が定められており(と言うかアメリカが特許を独占している)、全ての機種で流用することが可能。一方で制御OSや機体の特性は各国ごとにまちまちで、日本製は「近接戦闘を重視しているため高性能だが、ピーキーで扱い難い」と評されている。
S-11
戦術機に搭載される高性能爆弾。高価な爆弾であり、前線国家でこそ標準装備だが、後方国家では装備しない例も多い。特に、ハイヴ攻略作戦時には必須の装備となる。
搭載目的は二つ。一つは「ハイヴ最深部の反応炉(頭脳級BETA)の破壊」。もう一つは「自爆装置」である。特に二つ目の目的は、最早BETAに抗う術を失った戦術機と衛士が悲惨な最期を迎えるのを阻止し、人類への最期の貢献として死ぬための、せめてもの手向けである。
反応炉破壊に使用する場合は、機体から取り出して反応炉に設置することで使用する。
衛士
戦術機のパイロットの名称。強化人間の域ではないが基本的に投薬や精神操作を受けている。
前線で戦う為に死亡率は極めて高く、新兵の7割が初陣で戦死する。さらに、その内の多くは戦闘開始から8分以内に戦死するとも。これを指して「死の8分」という。これを乗り越えられるか否かが、その後も衛士として戦っていけるかの基準の一つとなっている。この死亡率の高さにより、前線国家では若い男性の殆どが既に死亡している。
訓練兵用のパイロットスーツは(男女共に)極めて露出度が高く見えるデザインとなっている(正確には肌色なだけで頭部以外は露出していない)。アダルトゲーム初出だからといってしまえばそれまでだが、一応作中設定としては軍で性差に配慮する余裕など無いので羞恥心を麻痺させるためなど、幾つかの真っ当な理由がある。なので正規兵用は普通の色である。
ハイヴ
BETAの前線基地とも言える巣窟。頭脳級を中心にした地下基地で、内部は数十万単位のBETAで溢れている。
カシュガルにある最大のハイヴは、オリジナルハイヴと呼ばれる。現状、地球上にはオリジナルハイヴを含めて29個のハイヴが存在する(内一つ、ヨコハマハイヴは殲滅済み)。
G弾(五次元効果爆弾)
核兵器にすら耐性を付けたBETAに対抗する為に開発された、重力発生兵器。核兵器に代わる大量破壊兵器として、主にアメリカ軍によって使用されている。
元は戦略航空機動要塞の主機関として開発された「ムアコック・レヒテ型抗重力機関」であり、これそのものを兵器として転用した物。適切な量の減速材を搭載することで完全なるムアコック・レヒテ機関として機能し、ラザフォード・フィールドが発生することで光線属種の高出力レーザーを含むあらゆる攻撃を無効化してしまうことから、迎撃不可能の兵器と言われる。
BETA由来の未知の物質であるG元素、その内の一つである「グレイ・イレブン」を利用した兵器であるため、製造可能数は限られる。米国軍がG元素の確保に躍起になっているのもこのため。
使用された場所は放射能の代わりに重力異常が残留して不毛の大地になってしまう(物語の主な舞台である横浜基地がその実例)。ループから脱出できない場合、G弾の無差別投入によって地球は取り返しのつかない被害を被ることになる。
この兵器が作り出されたからこそ、武がパラレルワールドをループする羽目になったとさえ言える最重要ガジェットの一つ。
XM3
白銀武の世界に存在したゲーム「バルジャーノン」のような機動力、すなわち「キャンセル」や「コンボ」、「先行入力」といった格闘ゲームの動きを戦術機で再現出来ないか?というアイデアに基づいて開発された新型OS。オルタネイティヴⅣの技術を流用して開発されたため、これも第4計画の成果の一つと言える。
機体の反応速度が劇的に向上するため、これまでのOSに慣れた衛士からすれば慣熟に時間がかかるが、これまで不可能と思われた柔軟でアクロバティックな機動力を発揮出来るようになるなど、戦術機の性能を大幅に向上させることに成功(第1世代機でさえ、XM3を搭載する他に少々手を加えるだけで第3世代機と互角に渡り合えるようになる)し、後には「衛士の死亡率を半減させた奇跡のOS」と呼ばれるようになる。
一見誰でも思いつきそう…というか実際に武でも思いついたわけであるが、今まで誰も思いつかなかったのは戦争に人類のリソースを奪われてコンピューターゲームという娯楽が生まれなかったためである。
余談だが、搭載された戦術機には機械的なトラブル等の不具合が発生しなかったことから、従来のOSは戦術機の性能を完全に引き出せていなかったことが示唆されている。
神攻電脳VALGERN-ON
通称「バルジャーノン」。白銀武が元いた世界(EXTRA編)でやりこんでいた、3Dロボット対戦格闘ゲーム。武はこのゲームの経験を戦術機の操縦へと応用し、高い適性を示した(戦術機のシミュレーター訓練だけをみっちりやっていたも同然なので)。
また、上記の通りに新型OS・XM3の開発にも大きく貢献している。
桜花作戦
カシュガルにあるオリジナルハイヴ攻略を目指した、対BETA戦争の事実上の最終作戦。作戦発動時の演説は、本作屈指の名場面である。日本帝国と国連軍のほぼ全ての戦力が投入され、更に陽動作戦でソ連軍が他のハイヴに全面攻勢に出るなど、人類の総力を挙げた作戦となった。投入された戦力の大半と引き換えに凄乃皇・四型と207B分隊の武御雷5機がオリジナルハイヴに突入、苛烈な戦いの末に「あ号標的」こと重頭脳級の破壊に成功するが、生還したのは白銀武と社霞だけであった。
オルタネイティヴ計画
タイトル名にもなっている謎の計画。表向きはBETA由来の技術の解析となっており、G弾や凄乃皇の開発技術なども成果の一つである。その実態はBETAの生態を調査し、コミュニケーションを試みるというもので、00ユニットはその為に産み出されたものである。しかし、交渉を行って可能なら和睦を結ぶべきとするオルタネイティヴⅣ派と、G弾の大量投入で完全殲滅するべきとするオルタネイティヴⅤ派の対立があり、上記の桜花作戦には交渉に一縷の望みを賭けたオルタネイティヴⅣ派の苦肉の策という一面がある。作戦の結果、BETAとの交渉は不可能と結論された事でオルタネイティヴⅣは事実上頓挫し、オルタネイティヴⅤを修正(G弾の代わりに凄乃皇を量産)して遂行することとなる。

楽曲

オープニングテーマ
「未来への咆哮」(18禁版)
作詞・作曲:影山ヒロノブ / 編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project[2]
アダルトゲームらしからぬ熱く悲壮感の漂う曲調と歌詞から現在でも絶大的な人気を誇っており、JAM Projectの楽曲としても人気が高い。
『X-Ω』では参戦PVで使用されたほか、イベント「未来への選択」でもクエストBGMに採用。
劇中ではオープニングの他に「桜花作戦」発動時の演説でも使用された。
「Name〜君の名は〜」(全年齢版)
作詞・作曲:影山ヒロノブ / 編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project
「Metamorphose」(Xbox360版)
作詞:奥井雅美 / 作曲:きただにひろし / 編曲:須藤賢一 / 歌:JAM Project
「0-GRAVITY」 (PS3PSV・Steam版)
作詞:谷山紀章 / 作曲・編曲:飯塚昌明 / 歌:GRANRODEO
エンディングテーマ
「マブラヴ」
前作『マブラヴ』OPテーマの再録版。

登場作と扱われ方

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
スパロボ初参戦作品。2018年11月のイベント「未来への選択」限定参戦。207B分隊の6名がパイロットとして参戦し、全員に専用化可能なボイス付きPPが用意されている破格の好遇[3]
イベントでは『勇者王ガオガイガー』『真ゲッターロボ 世界最後の日』『真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』の面々が、異世界から『マブラヴ』世界にやってきたという設定でクロスオーバーが展開される。

余談

  • 前作にあたる『マブラヴ』は、普通の高校生の元に大金持ちのお嬢様が現れ、幼馴染や友人たちとの関係が変化していくという、よくある恋愛ADVであった。
    • が、これは序章(EXTRA編)に過ぎず、本編クリア後に解禁される「UNLIMITED編」では本作と同じ状況のパラレルワールドに飛ばされてしまい、それが本編となっている。本作はUNLIMITED編で人類が敗北して(主人公たちは地球から脱出している[4])から更にもう一度飛ばされたパラレルワールドであり、当初は前作に含められる予定であった。所謂「ループ物」である。
    • この関係から前作をプレイしておかないとストーリーに入り込みづらい作品となっている(とはいえ運営のアナウンス、及び未完エンドで知らていれた為、前作をプレイせずにいきなり本作から入るユーザーはほぼ皆無であった)。
  • 元はアダルトゲームという仕様上、美少女キャラが非常に多い(設定上は前述された通り殆どの男性が戦死している為)が、彼女たちが無残な最期を遂げるなどの非常にショッキングなシーンも多数存在し(と言うかメインヒロインのほとんどが死亡する)、発売当時に大きな物議を醸した。これを受けて残虐描写(R-18G)を抑えるためのパッチが配布されたが、彼女たちが死ぬ運命は変わらない。当然全年齢版でも変わらない。
  • 世界観設定などにプレイステーション用ゲーム『高機動幻想ガンパレード・マーチ(SRW未参戦)』との類似点が多く存在している。
  • 漫画『進撃の巨人』の作者である諫山創氏は本作に大きく影響を受けており、冗談交じりで「(『進撃の巨人』は)マブラヴをパクった」と公言している。
    • それを踏まえてか、DMMから配信されていた『マブラヴ オルタネイティヴ ストライク・フロンティア』(現在はサービス終了)では『進撃の巨人』とのコラボイベントが開催された。
  • 続編の『オルタネイティヴ2』の構想もあったが、企画段階で頓挫したとのこと。
  • 『マブラヴ』EXTRA編とアージュの旧作品『君がいた季節』『君が望む永遠』は時系列こそ異なるが同一世界を舞台としており、それらのキャラクターも『オルタネイティヴ』に出演している。

商品情報

※全年齢版のみを取り扱う。

リンク

脚注

  1. ただしもう一人は食われる前に死んでいた可能性もある。
  2. 「JAM Project featuring 影山ヒロノブ、遠藤正明、きただにひろし、福山芳樹」名義。18禁版である本作のみ男性メンバーのみの参加。
  3. ただしライブカットイン対応は武と冥夜のみ
  4. ただし、本作で判明した「主人公がパラレルワールドに飛ばされる理由」から、3年後には主人公が死亡している可能性を指摘されている。