「マジンカイザーSKL (OVA)」の版間の差分

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
(→‎WSO)
(25人の利用者による、間の35版が非表示)
3行目: 3行目:
  
 
== 概要 ==
 
== 概要 ==
2001年から2003年にかけてリリースされたOVA『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]』シリーズの最新作にあたるが、前作シリーズと設定上の繋がりはなく、主役ロボ“[[マジンカイザー]]”のデザインや主要なキャラクターなど、ほぼ全てが本作オリジナルの設定となっている。
+
2001年から2003年にかけてリリースされた[[OVA]]『[[マジンカイザー (OVA)|マジンカイザー]]』シリーズの最新作にあたるが、前作シリーズと設定上の繋がりは無く、主役ロボ“[[マジンカイザー]]”のデザインや主要なキャラクター等、ほぼ全てが本作オリジナルの設定となっている。
  
スピーディーなスタイリッシュアクションを楽しむことに徹底した娯楽作品が目指されている反面、舞台設定やキャラクター設定は必要最低限しか説明されず、この[[OVA]]単体では謎や伏線が解決されない部分もある。<br/>
+
スピーディーなスタイリッシュアクションを楽しむ事に徹底した娯楽作品が目指されている反面、舞台設定やキャラクター設定は必要最低限しか説明されず、このOVA版単体では謎や[[伏線]]が解決されない部分も有る。
OVA版の内容を大幅に補足したメディアとして、漫画版『マジンカイザーSKLヴァーサス』や小説『PROJECT KAISER 誕生編』(書籍『魔神大戦21』に収録)が別個存在するので、気になる人はそちらも見てみるとよいだろう。
+
 
 +
OVA版の内容を大幅に補足したメディアとして、[[漫画]]『マジンカイザーSKLヴァーサス』や[[小説]]『PROJECT KAISER 誕生編』(書籍『魔神大戦21』に収録)が別個存在するので、気になる人はそちらも見てみると良いだろう。
  
 
== ストーリー ==
 
== ストーリー ==
16行目: 17行目:
 
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
 
スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。
 
*[[メカ&キャラクターリスト/UX]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/UX]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/CC]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/BX]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω]]
  
 
=== [[WSO]] ===
 
=== [[WSO]] ===
 
;[[海動剣]](かいどう けん)  
 
;[[海動剣]](かいどう けん)  
:[[マジンカイザーSKL|カイザー]]のパイロットで[[主人公]]一人目。コードネームは「アモン6」。熱血・粗野・猪突猛進を地で行く男で、戦う事以外には殆ど興味を示さない。
+
:[[マジンカイザーSKL|カイザー]]のパイロットで、[[主人公]]一人目。[[コールサイン|コードネーム]]は「アモン6」。
:剣撃・徒手による戦闘が得意で、生身の戦闘も楽にこなす。
+
:「[[熱血]]・粗野・猪突猛進」を地で行く男で、戦う事以外には殆ど興味を示さない。 [[白兵戦|剣撃による戦闘]]を得意とする。
 
;[[真上遼]](まがみ りょう)
 
;[[真上遼]](まがみ りょう)
:カイザーのもう一人のパイロットで主人公二人目。コードネームは「ルシファー4」。ニヒルでクールだが一度キレると手が付けられない危険人物と化す。
+
:カイザーのもう一人のパイロットで、主人公二人目。コードネームは「ルシファー4」。
:銃撃戦を得意とする。
+
:ニヒルでクールだが、一度キレると手が付けられない危険人物と化す。銃撃戦を得意とする。
 
;[[由木翼]](ゆうき つばさ)
 
;[[由木翼]](ゆうき つばさ)
 
:海動と真上を補佐する技術士官の女性。[[ウイングル]]も操縦。
 
:海動と真上を補佐する技術士官の女性。[[ウイングル]]も操縦。
 
;[[スカーレット・ヒビキ]]
 
;[[スカーレット・ヒビキ]]
:海動と真上の上官であるグレンファルコン隊の[[指揮官]]。[[ウイングル]]の初代パイロット。
+
:海動と真上の上官であるグレンファルコン隊の[[指揮官]]。[[ウイングル]]の初代パイロット。原作では開幕早々に命を落とす。
:原作では開幕早々に命を落とすが、『[[スーパーロボット大戦UX]]』ではなんと無条件に生存し、[[戦術指揮|戦術指揮官]]として使用可能。
 
 
;[[荒神谷]]
 
;[[荒神谷]]
 
:WSOの参謀。
 
:WSOの参謀。
;唐吉
+
;[[唐吉]]
:顔が[[ボス]]に似ているWSOの幹部。SRW未登場。
+
:顔が[[ボス]]に似ているWSOの幹部。
 
;[[WSO隊員]]
 
;[[WSO隊員]]
 
:WSOの一般隊員。
 
:WSOの一般隊員。
42行目: 45行目:
 
:キバの部下。SRW未登場。
 
:キバの部下。SRW未登場。
 
;[[キバの輩]]
 
;[[キバの輩]]
:キバ軍の荒くれ者共。頭目同様の無法者揃い。
+
:キバ軍の荒くれ者共。頭目同様の無法者揃い。また、女性に対する態度が非常に露骨。
  
 
=== [[ガラン軍]] ===
 
=== [[ガラン軍]] ===
50行目: 53行目:
 
:ガランの側近を勤める謎の美女。
 
:ガランの側近を勤める謎の美女。
 
;[[ガラン軍兵士]]
 
;[[ガラン軍兵士]]
:ガラン軍の一般兵。古風な台詞回しが印象的。
+
:ガラン軍の一般兵。古風な台詞まわしが印象的。
  
 
=== [[八稜郭]] ===
 
=== [[八稜郭]] ===
67行目: 70行目:
 
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
 
スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。
 
*[[メカ&キャラクターリスト/UX]]
 
*[[メカ&キャラクターリスト/UX]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/CC]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/BX]]
 +
*[[メカ&キャラクターリスト/X-Ω]]
  
 
=== WSO ===
 
=== WSO ===
 
;[[マジンカイザーSKL]]
 
;[[マジンカイザーSKL]]
:海動と真上が操るマジンガー。SKL(スカル)の名前の通り、ドクロのデザインが特徴。
+
:海動と真上が操るマジンガー。SKL(スカル)の名前の通り、ドクロのデザインが特徴。なお、劇中ではもっぱら「カイザー」と呼称される。
;;スカルパイルダー
+
:;スカルパイルダー
::SKL版パイルダー。ドクロ型の戦闘機。UXではユニットアイコンのみの登場。
+
::SKL版パイルダー。ドクロ型の戦闘機。『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』ではユニットアイコンのみの登場。
 +
:
 
;[[ウイングル]]
 
;[[ウイングル]]
:マジンカイザーSKLの女性型サポートロボット。頭部に巨大な翼を持つ。<br />[[ミネルバX]]と『デビルマン』のシレーヌをモチーフにした『マジンガーエンジェル』版ミネルバXがモチーフ。
+
:マジンカイザーSKLの女性型サポートロボット。頭部に巨大な翼を持つ。
 +
:[[ミネルバX]]および(永井豪氏原作の[[漫画]]『デビルマン』に登場する女[[天使・悪魔|デーモン]]のシレーヌをモチーフにした)『[[マジンガーエンジェル]]』版ミネルバXがモチーフ。
  
 
=== キバ軍 ===
 
=== キバ軍 ===
80行目: 88行目:
 
:キバ専用ロボット。戦車のようなマシンに乗っている。
 
:キバ専用ロボット。戦車のようなマシンに乗っている。
 
;[[GRK-7]]
 
;[[GRK-7]]
:キバ軍の量産型ロボット。頭部に巨大なカマを持つ。<br />モチーフは[[ガラダK7]]。
+
:キバ軍の量産型ロボット。頭部に巨大なカマを持つ。
 +
:モチーフは[[ガラダK7]]。
 
;[[DBM-2]]
 
;[[DBM-2]]
:キバ軍の量産型ロボット。2本の長い首を持つ。<br />モチーフは[[ダブラスM2]]。
+
:キバ軍の量産型ロボット。2本の長い首を持つ。
 +
:モチーフは[[ダブラスM2]]。
  
 
=== ガラン軍 ===
 
=== ガラン軍 ===
 
;[[ガイストテレス]]
 
;[[ガイストテレス]]
:ガラン専用ロボット。力・装甲・機動性の全てがSKLを上回る。
+
:ガラン専用ロボット。力・装甲・機動性の全てがカイザーを上回る。
 
;[[エクスバトラー]]
 
;[[エクスバトラー]]
:ガラン軍の量産型ロボット。鎧姿の兵士のような外見をしている。<br />モチーフは[[キングダンX10]]。
+
:ガラン軍の量産型ロボット。鎧姿の兵士のような外見をしている。
 +
:モチーフは[[キングダンX10]]。
 
;[[アイアンカイザー]]
 
;[[アイアンカイザー]]
 
:ガランの居城に隠されていたロボット。物語終盤、[[キバ|とある人物]]に強奪される。
 
:ガランの居城に隠されていたロボット。物語終盤、[[キバ|とある人物]]に強奪される。
95行目: 106行目:
 
;[[サイコギア]]
 
;[[サイコギア]]
 
:八稜郭を守る女性型量産型ロボット。
 
:八稜郭を守る女性型量産型ロボット。
;;サイコギアαH
+
:;サイコギアαH
::ハリケーン用サイコギア。
+
::ハリケーン用サイコギア。黒髪ロングタイプ。
;;サイコギアβH
+
:;サイコギアβH
::フラッシュ用サイコギア。
+
::フラッシュ用サイコギア。赤毛のツインテールタイプ。
;;サイコギアγH(M)
+
:;サイコギアγH(M)
::ミスティ用サイコギア。
+
::ミスティ用サイコギア。[[フェアリオン|青毛の縦ロール]]タイプ。
;;サイコギアγH(F)
+
:;サイコギアγH(F)
 
::ファンシー用サイコギア。
 
::ファンシー用サイコギア。
  
108行目: 119行目:
 
:『マジンカイザーSKL』に登場する国際機関。本作の主人公である海動と真上は、WSOの戦闘チーム「スカルフォース」の所属。
 
:『マジンカイザーSKL』に登場する国際機関。本作の主人公である海動と真上は、WSOの戦闘チーム「スカルフォース」の所属。
 
;[[奇械島]]
 
;[[奇械島]]
:日本近海太平洋上に浮かぶ重力カーテンで覆われた島。島内では、キバ軍、ガラン軍、八稜郭の三つの勢力が互いに争っている。
+
:[[日本]]近海太平洋上に浮かぶ重力カーテンで覆われた島。島内ではキバ軍、ガラン軍、八稜郭の三つの勢力が互いに争っている。
 
;[[キバ軍]]
 
;[[キバ軍]]
 
:キバ率いる荒くれ者どもの集団。
 
:キバ率いる荒くれ者どもの集団。
117行目: 128行目:
 
;[[エルプスユンデ]]
 
;[[エルプスユンデ]]
 
:『マジンカイザーSKL』に登場する[[人造人間]]。劇中では、[[真上遼|とある人物]]の正体がエルプスユンデである。
 
:『マジンカイザーSKL』に登場する[[人造人間]]。劇中では、[[真上遼|とある人物]]の正体がエルプスユンデである。
 +
;重力炉
 +
:奇械島に所在する動力炉。これが崩壊すると世界が滅亡してしまう。その危機を防ぐ為に「スカルフォース」は奇械島に乗り込んだ。
  
== 主題歌とBGM ==
+
== 楽曲 ==
;「The ETERNAL SOLDIERS」
+
;オープニングテーマ
:(歌:LOUDNESS)
+
:
:オープニングテーマ。ヘヴィメタルだがサビでは「マジンカイザー」を連呼するというある種由緒正しいアニメソング。UXで通常戦闘BGMとして採用。
+
:;「The ETERNAL SOLDIERS」
;「LEGEND of KAISER」
+
::歌:LOUDNESS
:(歌:Rey)
+
::ヘヴィメタルだが、サビでは「マジンカイザー」を連呼するというある種由緒正しいアニメソング。
:挿入歌。第3巻のウイングクロスからの戦闘シーンで使われた。UXでウイングクロス後の戦闘BGMとして採用。
+
::『[[スーパーロボット大戦UX|UX]]』『[[スーパーロボット大戦BX|BX]]』で通常戦闘BGMとして採用。
 +
:
 +
;エンディングテーマ
 +
:
 +
:;「Juggernaut」
 +
::歌:sadie
 +
:
 +
;挿入歌
 +
:
 +
:;「THE DANGER ZONE」
 +
::歌:LOUDNESS
 +
:;「LEGEND of KAISER」
 +
::歌:Rey
 +
::第3巻のウイングクロスからの戦闘シーンで使われる。
 +
::『UX』『BX』でウイングクロス後の戦闘BGMとして採用。
  
 
== 登場作と扱われ方 ==
 
== 登場作と扱われ方 ==
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
=== 携帯機シリーズ ===
 
;[[スーパーロボット大戦UX]]
 
;[[スーパーロボット大戦UX]]
:初参戦作。ダイナミック作品が1作品のみという参戦形態で、これはシリーズ初。また、UXにおける参戦作品の中で(連載中の[[鉄のラインバレル|原作版ラインバレル]]を除き)'''一番最後に完結した作品'''であり、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』において『[[機動戦士ガンダムUC]]』の参戦が発表されるまで'''最新の参戦作品が[[マジンガーシリーズ]]'''という異例の事態となった。
+
:初参戦作。ダイナミックプロ作品が1作品のみという参戦形態で、これはシリーズ初。また、『UX』における参戦作品の中で(『UX』発売当時は連載中だった[[鉄のラインバレル|原作版『鉄のラインバレル』]]を除き)'''一番最後に完結した作品'''であり、『[[第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇]]』において『[[アクエリオンEVOL (TV)|アクエリオンEVOL]]』と『[[機動戦士ガンダムUC]]』の参戦が発表されるまで'''最新の参戦作品が[[マジンガーシリーズ]]'''という異例の事態となった。
:描かれるストーリーはOVA版の部分だけだが、漫画版で語られた設定が盛り込まれている他、[[フェイ・イェンHD]]やバンプレストオリジナル勢と大きく絡む。全3巻という原作の短さ故に、原作再現のある作品の中で真っ先に決着が付くが、その分エピソードの再現率は高い。
+
:描かれるストーリーはOVA版の部分だけだが、漫画版で語られた設定が盛り込まれている他、[[フェイ・イェンHD]]やバンプレストオリジナル勢と大きく絡む。全3巻という原作の短さ故に、原作再現のある作品の中で真っ先に決着が付くが、むしろそこからが本番と言わんばかりに滲むように多くの作品とクロスオーバーしていく。例えば、[[奇械島]]でも[[ミール]]が発見されたり終盤では恐るべき実験の場所にもなったりしていた。
 +
;[[スーパーロボット大戦BX]]
 +
:本作は原作終了後の参戦。『CC』に続き『[[真マジンガー 衝撃! Z編]]』との共演を果たし、クロスオーバーにより設定レベルで『真マジンガー』の物語に深く関わっている。また、'''「海動&真上が[[バイストン・ウェル]]に[[聖戦士]]候補として召喚される」'''という驚きの展開がプロローグで起こっており、『[[聖戦士ダンバイン]]』のキャラクターとの絡みも豊富で、原作終了後設定だが大きな存在感を放っている。
 +
:重力炉が富士山にも3万年以上前に作られたオーパーツとして存在し'''実は「境界の力を利用するため[[ミケーネ神|ミケーネ]]が作り出したもの」'''で、奇械島等に設置されたのは境界の力を引き出せない不完全な複製品という事になった。
 +
:奇械島のファイナルアラートが、守護点の一つの消失で発生していた境界の揺らぎを悪化させ[[異世界]]からの侵攻の引き金となった他、[[ショット・ウェポン]]、[[ゼット・ライト]]がバイストン・ウェルへ飛ばされる事になったのも、重力炉の実験が原因であった事実が[[リムル・ルフト|リムル]]から語られており、[[地球]]だけではなく時空を超えて色々な場所に波乱を引き起こす原作以上に迷惑な存在となった。
 +
:さらに、'''「奇械島の[[エルプスユンデ]]達はそれぞれ異なる遺伝子を使い生み出され、その一つである古代ミケーネ人のDNAで作られたのが[[キバ]]である」'''という驚愕のクロスオーバーが存在している。何と、第37話「降臨!大いなる神の化身!」において、[[Dr.ヘル]]が未来が視える[[アイラ]]を捕えた事によって[[あしゅら男爵|あしゅら]]の企みを事前に知り、[[ピグマン子爵|ピグマン]]を変わり身として使う事で血の儀式を阻止するが、キバが自らに流れるミケーネの血の力によって[[暗黒大将軍]]を降臨させている…という原作を知る者達にとって連続のどんでん返し展開を繰り広げた。
 +
 
 +
=== 単独作品 ===
 +
;[[スーパーロボット大戦Card Chronicle]]
 +
:初の他のマジンガーシリーズとの共演が実現し、[[マジンガーシリーズ]]のみならず[[ゲッターロボシリーズ]]や『[[鋼鉄神ジーグ]]』とも共演。
 +
:『[[マジンカイザー (OVA)|OVA版マジンカイザー]]』や『真マジンガー 衝撃! Z編』の物語にも関わり、圧巻の4大マジンガーの夢の共闘が展開される。
 +
;[[スーパーロボット大戦X-Ω]]
 +
:第3期参戦作品の第6弾として発表され、2017年10月に追加参戦。
  
 
== 主要スタッフ ==
 
== 主要スタッフ ==
 
;制作
 
;制作
:マジンカイザー製作委員会(プロデュース)<br />アクタス(アニメーション制作)
+
:マジンカイザー製作委員会(プロデュース)
 +
:アクタス(アニメーション制作)
 
;監督
 
;監督
 
:川越淳
 
:川越淳
142行目: 182行目:
 
:伊東岳史
 
:伊東岳史
 
;メカニックデザイン
 
;メカニックデザイン
:阿部宗孝<br />堀井敏之<br />小川浩
+
:阿部宗孝
 +
:堀井敏之
 +
:小川浩
 
;音楽
 
;音楽
:栗山善親<br />寺田志保<br />横関敦
+
:栗山善親
 +
:寺田志保
 +
:横関敦
 +
 
 +
== 余談 ==
 +
*本作の監督である川越淳氏が2015年に手掛けたコラボレーション作品『サイボーグ009VSデビルマン』において[[海動剣]]役の浅沼晋太郎氏、[[真上遼]]役の日野聡氏、[[由木翼]]役の早見沙織氏が出演しており、それぞれが不動明/デビルマン、飛鳥了、牧村美樹を演じている。
 +
**これに関して川越監督は、上記の映画の舞台挨拶で「僕は『マジンカイザーSKL』で浅沼君とご一緒した経験から、デビルマン役は浅沼君だと最初から決めていた」と話している。
 +
**そもそも、海動剣と真上遼はそれぞれ、永井豪氏原作の[[漫画]]『デビルマン』に登場する不動明/デビルマン、飛鳥了をモチーフの一つとしているキャラクターである。故に上述のキャスティングになった事は、ある意味必然であったとも言える。
 +
**なお、'''『マジンガーZ対暗黒大将軍』で[[剣鉄也]]を演じた田中亮一氏はアニメ『デビルマン』で不動明/デビルマンを演じていた'''という経緯がある。
 +
*本作に登場する機体は、漫画『マジンカイザーSKLヴァーサス』に登場する機体も含めて'''軒並み頭部にコックピットが設置されている'''。
  
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
153行目: 204行目:
 
=== 公式ムック(小説版「PROJECT KAISER 誕生編」収録) ===
 
=== 公式ムック(小説版「PROJECT KAISER 誕生編」収録) ===
 
<amazon>4775311107</amazon>
 
<amazon>4775311107</amazon>
 
<!---
 
== 話題まとめ ==
 
-->
 
  
 
== 資料リンク ==
 
== 資料リンク ==
 
*[http://www.mazinkaizer-skl.com/ 公式サイト]
 
*[http://www.mazinkaizer-skl.com/ 公式サイト]
 
 
{{マジンガーシリーズ}}
 
{{マジンガーシリーズ}}
 
{{DEFAULTSORT:ましんかいさあSKL OVA}}
 
{{DEFAULTSORT:ましんかいさあSKL OVA}}
 
[[Category:登場作品]]
 
[[Category:登場作品]]
 
[[Category:マジンガーシリーズ|*ましんかいさあSKL OVA]]
 
[[Category:マジンガーシリーズ|*ましんかいさあSKL OVA]]

2018年4月17日 (火) 01:09時点における版

概要

2001年から2003年にかけてリリースされたOVAマジンカイザー』シリーズの最新作にあたるが、前作シリーズと設定上の繋がりは無く、主役ロボ“マジンカイザー”のデザインや主要なキャラクター等、ほぼ全てが本作オリジナルの設定となっている。

スピーディーなスタイリッシュアクションを楽しむ事に徹底した娯楽作品が目指されている反面、舞台設定やキャラクター設定は必要最低限しか説明されず、このOVA版単体では謎や伏線が解決されない部分も有る。

OVA版の内容を大幅に補足したメディアとして、漫画『マジンカイザーSKLヴァーサス』や小説『PROJECT KAISER 誕生編』(書籍『魔神大戦21』に収録)が別個存在するので、気になる人はそちらも見てみると良いだろう。

ストーリー

はるかな未来――日本近海の奇械島では、本能的に戦いを求める者達が死闘を繰り広げていた。そこに現れた漆黒のロボットは、身の丈ほどの剣と百発百中の銃で敵を次々と血祭りにあげていく。

禍々しくも雄雄しいその雄姿! その巨大ロボットをある者は魔神、ある者はカイザーと呼んだ!!

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

WSO

海動剣(かいどう けん)
カイザーのパイロットで、主人公一人目。コードネームは「アモン6」。
熱血・粗野・猪突猛進」を地で行く男で、戦う事以外には殆ど興味を示さない。 剣撃による戦闘を得意とする。
真上遼(まがみ りょう)
カイザーのもう一人のパイロットで、主人公二人目。コードネームは「ルシファー4」。
ニヒルでクールだが、一度キレると手が付けられない危険人物と化す。銃撃戦を得意とする。
由木翼(ゆうき つばさ)
海動と真上を補佐する技術士官の女性。ウイングルも操縦。
スカーレット・ヒビキ
海動と真上の上官であるグレンファルコン隊の指揮官ウイングルの初代パイロット。原作では開幕早々に命を落とす。
荒神谷
WSOの参謀。
唐吉
顔がボスに似ているWSOの幹部。
WSO隊員
WSOの一般隊員。

キバ軍

キバ
カイザーと敵対する勢力の一つ“キバ軍”の頭目。粗暴で欲望のままに暴れる人物。
ゴウダ
キバの部下。SRW未登場。
キバの輩
キバ軍の荒くれ者共。頭目同様の無法者揃い。また、女性に対する態度が非常に露骨。

ガラン軍

ガラン
カイザーと敵対する勢力の一つ“ガラン軍”の首領。武人気質。
ヒミコ
ガランの側近を勤める謎の美女。
ガラン軍兵士
ガラン軍の一般兵。古風な台詞まわしが印象的。

八稜郭

アイラ
女性だけの集団“八稜郭”を治める神秘的な雰囲気の美女。
ハリケーン
八稜郭の女たちの一人。勇敢な性格で、前線でのリーダー格。
ファンシー
八稜郭の女たちの一人。テレパシー能力を持つオペレーター。
フラッシュ
八稜郭の女たちの一人。
ミスティ
八稜郭の女たちの一人。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

WSO

マジンカイザーSKL
海動と真上が操るマジンガー。SKL(スカル)の名前の通り、ドクロのデザインが特徴。なお、劇中ではもっぱら「カイザー」と呼称される。
スカルパイルダー
SKL版パイルダー。ドクロ型の戦闘機。『UX』ではユニットアイコンのみの登場。
ウイングル
マジンカイザーSKLの女性型サポートロボット。頭部に巨大な翼を持つ。
ミネルバXおよび(永井豪氏原作の漫画『デビルマン』に登場する女デーモンのシレーヌをモチーフにした)『マジンガーエンジェル』版ミネルバXがモチーフ。

キバ軍

爆劉鬼
キバ専用ロボット。戦車のようなマシンに乗っている。
GRK-7
キバ軍の量産型ロボット。頭部に巨大なカマを持つ。
モチーフはガラダK7
DBM-2
キバ軍の量産型ロボット。2本の長い首を持つ。
モチーフはダブラスM2

ガラン軍

ガイストテレス
ガラン専用ロボット。力・装甲・機動性の全てがカイザーを上回る。
エクスバトラー
ガラン軍の量産型ロボット。鎧姿の兵士のような外見をしている。
モチーフはキングダンX10
アイアンカイザー
ガランの居城に隠されていたロボット。物語終盤、とある人物に強奪される。

八稜郭

サイコギア
八稜郭を守る女性型量産型ロボット。
サイコギアαH
ハリケーン用サイコギア。黒髪ロングタイプ。
サイコギアβH
フラッシュ用サイコギア。赤毛のツインテールタイプ。
サイコギアγH(M)
ミスティ用サイコギア。青毛の縦ロールタイプ。
サイコギアγH(F)
ファンシー用サイコギア。

用語

WSO
『マジンカイザーSKL』に登場する国際機関。本作の主人公である海動と真上は、WSOの戦闘チーム「スカルフォース」の所属。
奇械島
日本近海太平洋上に浮かぶ重力カーテンで覆われた島。島内ではキバ軍、ガラン軍、八稜郭の三つの勢力が互いに争っている。
キバ軍
キバ率いる荒くれ者どもの集団。
ガラン軍
ガラン率いる武人然とした兵士達の集団。
八稜郭
アイラ率いる超能力を使用する女性達の集団。
エルプスユンデ
『マジンカイザーSKL』に登場する人造人間。劇中では、とある人物の正体がエルプスユンデである。
重力炉
奇械島に所在する動力炉。これが崩壊すると世界が滅亡してしまう。その危機を防ぐ為に「スカルフォース」は奇械島に乗り込んだ。

楽曲

オープニングテーマ
「The ETERNAL SOLDIERS」
歌:LOUDNESS
ヘヴィメタルだが、サビでは「マジンカイザー」を連呼するというある種由緒正しいアニメソング。
UX』『BX』で通常戦闘BGMとして採用。
エンディングテーマ
「Juggernaut」
歌:sadie
挿入歌
「THE DANGER ZONE」
歌:LOUDNESS
「LEGEND of KAISER」
歌:Rey
第3巻のウイングクロスからの戦闘シーンで使われる。
『UX』『BX』でウイングクロス後の戦闘BGMとして採用。

登場作と扱われ方

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初参戦作。ダイナミックプロ作品が1作品のみという参戦形態で、これはシリーズ初。また、『UX』における参戦作品の中で(『UX』発売当時は連載中だった原作版『鉄のラインバレル』を除き)一番最後に完結した作品であり、『第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』において『アクエリオンEVOL』と『機動戦士ガンダムUC』の参戦が発表されるまで最新の参戦作品がマジンガーシリーズという異例の事態となった。
描かれるストーリーはOVA版の部分だけだが、漫画版で語られた設定が盛り込まれている他、フェイ・イェンHDやバンプレストオリジナル勢と大きく絡む。全3巻という原作の短さ故に、原作再現のある作品の中で真っ先に決着が付くが、むしろそこからが本番と言わんばかりに滲むように多くの作品とクロスオーバーしていく。例えば、奇械島でもミールが発見されたり終盤では恐るべき実験の場所にもなったりしていた。
スーパーロボット大戦BX
本作は原作終了後の参戦。『CC』に続き『真マジンガー 衝撃! Z編』との共演を果たし、クロスオーバーにより設定レベルで『真マジンガー』の物語に深く関わっている。また、「海動&真上がバイストン・ウェル聖戦士候補として召喚される」という驚きの展開がプロローグで起こっており、『聖戦士ダンバイン』のキャラクターとの絡みも豊富で、原作終了後設定だが大きな存在感を放っている。
重力炉が富士山にも3万年以上前に作られたオーパーツとして存在し実は「境界の力を利用するためミケーネが作り出したもの」で、奇械島等に設置されたのは境界の力を引き出せない不完全な複製品という事になった。
奇械島のファイナルアラートが、守護点の一つの消失で発生していた境界の揺らぎを悪化させ異世界からの侵攻の引き金となった他、ショット・ウェポンゼット・ライトがバイストン・ウェルへ飛ばされる事になったのも、重力炉の実験が原因であった事実がリムルから語られており、地球だけではなく時空を超えて色々な場所に波乱を引き起こす原作以上に迷惑な存在となった。
さらに、「奇械島のエルプスユンデ達はそれぞれ異なる遺伝子を使い生み出され、その一つである古代ミケーネ人のDNAで作られたのがキバである」という驚愕のクロスオーバーが存在している。何と、第37話「降臨!大いなる神の化身!」において、Dr.ヘルが未来が視えるアイラを捕えた事によってあしゅらの企みを事前に知り、ピグマンを変わり身として使う事で血の儀式を阻止するが、キバが自らに流れるミケーネの血の力によって暗黒大将軍を降臨させている…という原作を知る者達にとって連続のどんでん返し展開を繰り広げた。

単独作品

スーパーロボット大戦Card Chronicle
初の他のマジンガーシリーズとの共演が実現し、マジンガーシリーズのみならずゲッターロボシリーズや『鋼鉄神ジーグ』とも共演。
OVA版マジンカイザー』や『真マジンガー 衝撃! Z編』の物語にも関わり、圧巻の4大マジンガーの夢の共闘が展開される。
スーパーロボット大戦X-Ω
第3期参戦作品の第6弾として発表され、2017年10月に追加参戦。

主要スタッフ

制作
マジンカイザー製作委員会(プロデュース)
アクタス(アニメーション制作)
監督
川越淳
シリーズ構成
早川正
キャラクターデザイン
伊東岳史
メカニックデザイン
阿部宗孝
堀井敏之
小川浩
音楽
栗山善親
寺田志保
横関敦

余談

  • 本作の監督である川越淳氏が2015年に手掛けたコラボレーション作品『サイボーグ009VSデビルマン』において海動剣役の浅沼晋太郎氏、真上遼役の日野聡氏、由木翼役の早見沙織氏が出演しており、それぞれが不動明/デビルマン、飛鳥了、牧村美樹を演じている。
    • これに関して川越監督は、上記の映画の舞台挨拶で「僕は『マジンカイザーSKL』で浅沼君とご一緒した経験から、デビルマン役は浅沼君だと最初から決めていた」と話している。
    • そもそも、海動剣と真上遼はそれぞれ、永井豪氏原作の漫画『デビルマン』に登場する不動明/デビルマン、飛鳥了をモチーフの一つとしているキャラクターである。故に上述のキャスティングになった事は、ある意味必然であったとも言える。
    • なお、『マジンガーZ対暗黒大将軍』で剣鉄也を演じた田中亮一氏はアニメ『デビルマン』で不動明/デビルマンを演じていたという経緯がある。
  • 本作に登場する機体は、漫画『マジンカイザーSKLヴァーサス』に登場する機体も含めて軒並み頭部にコックピットが設置されている

商品情報

BD&DVD

漫画

公式ムック(小説版「PROJECT KAISER 誕生編」収録)

資料リンク