マクロス級

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マクロス級(Macross Class Super Dimension Fortress)

地球に墜落した異星人の宇宙戦艦を改装した「SDF-1 マクロス」をネームシップとする『マクロスシリーズ』に登場する超大型宇宙戦艦。その巨大さから要塞艦とも呼ばれる。事故により、その巨大なベイロード内に民間人を収容したことで艦内に民間人居住区を持つことになり、さらに主砲のエネルギーバイパスを失うことで、強攻型への変形を獲得した過去に類のない艦となった。各種問題を解決し、強攻型への変形も不要となったマクロス級2番艦SDF-2戦艦メガロードが移民船に改装されたこともあり、純粋なマクロス級はマクロス1隻に留まっている。

準同型艦

ASS-1
マクロスの元となった地球に墜落してきた異星人の砲艦の1隻。改装されてマクロスとなると同時に、多数のオーバーテクノロジーをもたらした。後に宇宙空間にて同型艦と思われる艦が発見されるが、ブービートラップの危険性もあり、鹵獲や詳しい調査は行われなかった。

後継艦の種別

ゼントラーディと友好関係を結びその技術を取り入れたことと、銀河系全体で人類の移民を推進することで種と文化の存続を図る「銀河播種計画」によって、恒星間移民船としての機能を備えた後継艦が次々と建造され、超長距離移民船団の中核を務めた。これにより人類は第二の大航海時代を迎えることとなった。あくまで主砲発射のための緊急措置であった強攻型への変形が見直され、通常航行用の要塞艦又はステルス空母から戦闘用の強攻型に変形する機能を有している。

メガロード級
マクロス級戦艦SDF-2メガロードを、移民用として改装したSDF-2メガロード-01をネームシップとする恒星間移民船。マクロス級より大型で、マクロスキャノンを撤去して居住ブロックを設けたため変形機能はなく、防衛は船体に組み込まれたアームド2隻のバリキリー隊と付属艦隊が行う。25隻が建造されたが、建造中に何隻か失われている。基本的に移民船は移住先での開発拠点となるのだが、移民の終わったメガロード級は別の計画に使われており、メガロード級による超長距離移民船団は第30次まで行われたとされているので、何度か長距離移民を行ったメガロード級もあると思われる。
マクロス(SDFN)級
第一世代型純地球製マクロス。強攻型の格闘戦闘能力が見直されたためか、技術吸収により主砲発射に強攻型への変形が不要となった戦艦SDF-2メガロードと異なり、マクロスと同様のトランスフォーメーションが可能となっている。移民船としての機能を重視したメガロード級に代わり、宇宙航路の調査や安全確保といった危険な任務に従事しており、後の新マクロス級のシティ艦とバトル級の関係の走りといえる。12隻建造され、移民先の拠点となっている艦もある。
新マクロス級
NMCV-001マクロス1をネームシップとする第三世代型の恒星間移民船。初代マクロスでは偶発的に居住区を内包してしまい戦闘艦としての行動に制限のかかる弱点があり、移民船メガロード級と戦闘艦マクロス(SDFN)級の組み合わせでも保安上、問題は十分に解決できたとはいえなかった。このため、戦闘と居住の機能を完全分割した純戦闘艦であるバトル級可変ステルス攻撃宇宙航空母艦とシティ艦と呼ばれる都市型移民居住艦の2隻の運用が提案された。普段はドッキングして安全を確保し、必要になれば分離してシティ艦を安全な場所へ移動させ、バトル級は最大限の戦闘力を発揮する。技術の進歩により、西暦2050年代には移民の規模と船団の権限は国家レベルにまで拡大され、必ずしも惑星移住を目的とせずともよくなっている。
アイランド・クラスター級
新マクロス級のうち、閉鎖系バイオプラントによる環境循環システムを導入した第五世代移民船がこう呼称される。シティ艦に多くの環境艦を連結させて環境循環を行うことで、国家規模の移民の収容が可能となっている。一方で環境艦が一定数以上失われると環境維持に致命的な問題が生じる、長い航海の中で倉庫にされたり閉鎖される環境艦も少なくないなど問題点も有る。
その他
新マクロス級のうち、マクロス・ギャラクシーでは密閉式ケミカルプラントを採用している。
バトル級
新マクロス級にてシティ艦先端にドッキングされている可変ステルス攻撃宇宙航空母艦。トランスフォーメーションが可能であり、多数のバリキリー部隊と強力なマクロスキャノンを持つ。
マクロス・クォーター級
通常の戦闘艦(=マクロスの4分の1)のサイズでありながら、その機動性を生かしマクロス級と同等以上の戦闘力と機能を実現した新鋭艦。民間軍事会社であるS.M.Sを中心に配備された。
マクロス・ワンサード級
民間軍事会社であるS.M.Sを中心に配備されたマクロス。名前からマクロスの3分の1ではないかとされているが詳細不明。

スーパーロボット大戦における特徴

巨体にふさわしい耐久力と強力な武装に加えて、優秀な艦長と多くのサブパイロットを備えており、戦艦の中でも特に強力。一方で主砲であるマクロスキャノンの使用には制約が多く、攻撃力を発揮しづらいという弱点もある。

SRW登場の主なマクロス

SDF-1 マクロス
監察軍もしくはメルトランディの中型砲艦を改装した人類初の超時空要塞。ゼントラーディとの戦争終結後はマクロスシティに鎮座し、人類復興のランドマークとなった。
SDF-2 メガロード-01
マクロス級2番艦「メガロード」を改装したメガロード級恒星間移民船の1番船。銀河中心部を航行中に行方不明となった。
バトル7
マクロス7』に登場。新マクロス級7番艦により構成されるマクロス7船団の旗艦である超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母。「バロータ戦役」を独力で解決したが、その戦いで大破している。
バトル・ギャラクシー
マクロスF』に登場。新マクロス級21番艦により構成されるマクロス・ギャラクシー船団の旗艦である超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母。ゼネラル・ギャラクシー社の主導で建造された。TV版では最終戦でマクロス・フロンティア船団により撃沈される。劇場版では登場しない。
バトル・フロンティア
マクロスF』に登場。新マクロス級25番艦により構成されるマクロス・フロンティア船団の旗艦である超大型可変万能ステルス宇宙攻撃空母。アイランド・クラスター級にも分類される。マクロス・クォーターが優秀なこともあり、ユニットとしては未登場。
マクロス・クォーター
マクロスF』に登場。マクロス・クォーター級。劇場版では同型艦が複数登場。

SRW未登場のマクロス

SDF-005 メガロード-04
メガロード級4番船。最近の設定では、マクロスプラスの序盤の舞台、惑星エデンに移民したのは本船となっている。
SDF-014 メガロード-13
メガロード級13番船。バロータ星系を発見、バロータ戦役の発端となった。
メガロード級 オーディーンII
移民任務の終了したメガロード級の1隻。惑星内へ緊急フォールドしたところ、故障により墜落の危機に陥る。
メガロード級同型艦 オーディーンIV
フォールド・システムの暴走により、移民を中止して、地球への帰還を目指す。外観から移民船に改装前の戦艦メガロードの方の同型艦と思われる。
SDFN-1 ハヤセ
マクロス(SDFN)級1番艦。正式名称「ジェネラル・ハヤセ」。
SDFN-4 グローバル
マクロス(SDFN)級4番艦。正式名称「ジェネラル・ブルーノ・J・グローバル」。『マクロスF』に登場。バジュラと遭遇し撃沈されてしまった。
SDFN-8 ブリタイ
マクロス(SDFN)級8番艦。正式名称「ジェネラル・ブリタイ・クリダニク」。『マクロス30 銀河を繋ぐ歌』に登場。惑星ウロボロスを発見し、移民を行った。
NMCV-001 マクロス1
新マクロス級1番艦。最初に旅立った新マクロス級で、シティ艦はシティを覆う防護シェルを持たない構造である。旗艦以外にも新マクロス級が3隻所属している。
NMCV-003 マクロス3
新マクロス級3番艦。2040年に移民事業が完了した。
マクロス4
新マクロス級4番艦。2033年に惑星セフィーラを環境改良して入植。
NMCV-005 マクロス5
新マクロス級5番艦。『マクロス7』に登場。ゼントラーディで構成された移民船団。惑星ラクスに入植するもプロトデビルンによってスピリチア採取の苗床とされてしまった。旗艦以外にも新マクロス級が2隻所属している。
NMCV-006 マクロス6
新マクロス級6番艦。惑星エデン発、地球以外で建造された初めての新マクロス級。以降地球と惑星エデンのそれぞれから新マクロス級が出航している。
NMCV-009 マクロス9
新マクロス級9番艦。閉鎖系バイオプラントを導入した。
NMCV-011 マクロス11
新マクロス級11番艦。後のフロンティア同様シティ艦に接続された環境艦を持つ。羽のようなユニットが特徴。
マクロス13
『マクロス VF-X2』及び『小説版マクロスF』に登場。忌み数として表向き存在しないことになっており、バトル級と専用母港であるシティ艦以外の船団は建造されていない。マクロスキャノンは連射型で、光軸が拡散しているように広がり多数の艦を同時に沈めることが出来る。『マクロス VF-X2』での事件で、統合政府内の一勢力ラクテンスの切り札して投入され撃沈されるも、修理されて統合軍直属のマクロスとなった。後に地球に侵攻してきたバジュラとの戦闘に投入された。
NMCV-014 マクロス14
新マクロス級14番艦。
NMCV-015 マクロス15
新マクロス級15番艦。
マクロス・ヴァリエント
900隻の艦で構成されるマクロス・ヴァリエント船団の旗艦
NMCV-017 マクロス17
新マクロス級17番艦。劇場版にて救援に来たマクロス・クォーターの一隻は本船団所属である。
NMCV-020 マクロス20
新マクロス級20番艦。
NMCV-023 マクロス23
新マクロス級23番艦。劇場版にて救援に来たマクロス・クォーターの一隻は本船団所属である。
NMCV-029 マクロス・ツーナイン
新マクロス級29番艦。武力を放棄した非武装中立船団。
マクロス・オリンピア
フロンティア船団の後方を進むマクロス・オリンピア船団の旗艦。プロトカルチャー由来の技術研究をしておりYF-24の技術供与を受けトライアングル計画に参加するが、独自開発のYF-26の開発を打ち切ってYF-25の共同開発に参加する。
マクロス・エラント
マクロス・エラント船団の旗艦。
マクロス・オデュッセウス
マクロス・オデュッセウス船団の旗艦。
マクロス・チャレンジャー
マクロス・チャレンジャー船団の旗艦。
マクロスキャノン
『マクロスII』に登場した重砲艦。パラレルとされていた同作も最近では年表内に組み込まれることが多いため、現時点で最新のマクロスである。マクロスのマクロスキャノンがあった肩部分と両腕部に合計4隻のノプティ・バガニス(通称ブリタイ艦、劇場版仕様)を連結した荒唐無稽な艦。純粋な砲撃戦専用の砲艦で、5隻のエネルギーを合わせて放たれるマクロスキャノンは確かに高威力だがブリタイ艦自体が4000m級であり、それらと同等以上の巨大な本体含めてバトル級をはるかに上回る全長の為、運動性やダメージコントロールなどその他諸々が劣悪だった。の効果で動きを止めてからキャノンで仕留めるという戦術におんぶに抱っこだったのが災いし、歌に耐性を持つマルドゥーク軍の前ではただの的と成り下がり轟沈してしまった。複数の同型艦が存在するが最初の会戦で4隻が沈み、決戦時に調整不足で先の会戦に参加できなかった2隻が投入されるが何隻残ったかは不明。

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