ブラックホール

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ブラックホール(Black Hole)とは、天体の一種。過去には、コラプサー(Collapsar、崩壊した星の意)と呼ばれていた。

概要[編集 | ソースを編集]

光さえ脱出できないほどの極めて大きな重力を持つ天体。

太陽などの恒星は、自身の質量と重力による収縮と、核融合反応による膨張力がどこかで釣り合って形を保っているが、老化し核融合反応が衰えていくと収縮を押し返せずに縮んで行く。太陽のおよそ30倍以上の質量を持つ星は、核融合の燃料を使い果たし超新星爆発を起こした後に残る中性子の核のみの状態になっても尚収縮を止められず、無限に収縮していく。これがブラックホールと呼ばれる。

ブラックホールに「吸い込まれた」物体がどうなるのかについてははっきりとわかっていない。有名な天文学の仮説として「ブラックホールはいわいるワームホールを通して出口である『ホワイトホール』とつながっていて、吸い込まれた物質はそこから放出される」というものがある。これは単なる空想の類ではなく、最初にブラックホールの存在を示唆した「アインシュタイン方程式」で同様に解が見つかったために存在するのではないかと考えられるようになったものだが、その後実在が確認されたブラックホールと違い、現時点ではホワイトホールに該当するような存在が一切見つかっておらず、あくまでも仮説である。

ブラックホールの中央には、理論上重力が無限大となる「重力の特異点」があるとされるが、これも現在の物理学では説明できない現象とされている。また、質量を持つ物質は自身の加速だけでは物理的に光速に到達する事はできないが、ブラックホールに吸い込まれる物体は事象の地平面[1]を超えた所で限りなく光速に近い速度まで加速し、それに伴って時間の停止が起こるなど、ブラックホールの外では実現しえない物理現象が起こるとされている。

これらの「例外」をいくつも内包するような物理的性質と、全てを飲み込むという点から、創作物では破滅の現象(イメージ)や必殺の超兵器として登場することが多い。

SRWではFC版『第2次』及び『第2次G』で侵入不可の宇宙地形として登場したが、流石に無理のある設定だったためか地形として登場したのは両作のみ。

関連設定[編集 | ソースを編集]

宇宙魔王
ブラックホールと一体化した異星人。また、金田正太郎らがブラックホールに突入した際、隕石群や鳥に近い形のロボット(名称不明・SRW未登場)が複数体現れ、エネルギーの消耗した鉄人28号を苦しめた。
ブラックホール爆弾
宇宙怪獣殲滅の切り札で、別名「バスターマシン三号」。『第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇』ではこれのデータを元に「新バスターマシン3号」が開発された。その正体は超巨大な時空振動弾
腸原種
マイクロブラックホールを操る。彼女(?)を含む機界最強7原種が融合した合体原種も同様の能力を使用可能。
スパイラルネメシス
螺旋力による進化が一定のレベルを超えた時に発生する災厄。
グロテクター
ブラックホールエネルギーを発生させる「恐怖のデスクロス現象」を引き起こす。
アクエリオンゲパルトアクエリオンスパーダ
アンディ穴掘力によって発生したナノブラックホールを使用する兵装を持っている(スパーダの方はSRW未採用)。
ブラックホールエンジン
ブラックホールの現象を動力にした装置。ヒュッケバインヒュッケバインEXエグゼクスバインヒュッケバイン30および30thグランゾン旧シリーズのみ)が搭載している。また、ブラックホールを利用した兵装も持っている。
魔空空間
ドン・ホラーが地軸転換装置の力によって発生させる異次元空間で、ナレーションでは「一種のブラックホール」と説明されている。
宇宙犯罪組織マクーの怪人達は、この空間内では3倍のパワーを発揮できる。
ちなみに続編『宇宙刑事シャリバン』には「幻夢界」という同様の異次元空間が登場するが、そちらは「一種のホワイトホール」と語られている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. これ以上近づくと脱出速度が光速を超えてしまうライン。