フライングトルーパー

フライングトルーパーとは、「サンライズ英雄譚」シリーズに登場する機動兵器群。略称は「FT」。

概要[編集 | ソースを編集]

惑星サンライズを覆った、全てを焼き尽くし塵と化す大雲海「クラウドストリーム」を調査するためにクラウディア統一政府が「FZ計画」に基づき建造した、飛行可能な機動兵器の総称。クラウドストリームの調査において、船外での作業を行う多目的マシンが必要とされたため、拡張性の高いモビルトルーパーに飛行能力を追加しようという発想で立ち上げられている。開発のベースになったのは陸戦用の機体であるグランドトルーパーである。

この経緯が示すように、開発目的はあくまでも調査や作業であり、戦闘能力はクラウドストリーム外部での外敵との遭遇を警戒して備えられた後付けのものである。また、ハクト・ロンドが提唱した「クラウドシステム」という独自の燃料機関を有しているのも特徴。これは、クラウドストリームの性質を利用して推進力を得るものであり、クラウドストリームに全域が覆われたサンライズならではのシステムである（つまり、惑星サンライズ以外の環境では飛行は不可能）。

主なフライングトルーパー[編集 | ソースを編集]

インパルス7: FZ計画において先行試作されたインパルスシリーズの7号機。前述のように元々戦闘目的ではないため、武装は最低限しか備わっていない。
インパルス9: インパルスシリーズの9号機。
XFT-2 クラウドセイバー: インパルスシリーズの後継機にあたるXFTシリーズの機体。戦闘の激化に伴い、当初から戦闘を目的に設計されている。; 厳密にはこの機体もまたFTバリエーションズに当たる（ゆえに形式番号が「XFT」）。

FTバリエーションズ[編集 | ソースを編集]

インパルスシリーズの稼働データとFTの基本技術をもとに、クラウドシステムの兵器運用の方向性を探るために設計された試作機。FTをベースにしてはいるが、それぞれの特性は全く異なっている。「サンライズ英雄譚」では版権キャラの乗り換え先になっている。その都合なのかツインアイの機体は皆無。

XFT-S-2 ガーディアル: クラウドシステムのエネルギーを攻撃力に転換する「CSysライフル」の運用を前提とした機体。インパルスシリーズの8倍のエネルギーゲインを持つが、引き換えに大型化した。; 各駆動部をクラウドストリームの空間保持特性で保護する「CSトリートメントシステム」により長期的な作戦行動が想定されており、この点においてFT-W系統とコンセプトを異にしている。; 外見モチーフはガンダム。
XFT-F-02 ガルストーム: クラウドストリーム干渉域を応用し、空中停滞特性を得る「CSバイブレーションフライヤー」を搭載したファイター型の機体。機動力・旋回性能に優れており、排熱量の少なさと合わせてその隠密性は他機種を大きくしのぐ。; 外見モチーフはダンバイン。
XFT-W-02 ウィンテッド: ビームジェネレーターとクラウドシステムを併用した「CSysファイア」を搭載した機体。クラウドセイバー同様の可変機であり、飛行形態に当たる「バードモード」への変形機構と、CSysファイアのエネルギーを放出する「バスターライフル」の運用を行う。; ガーディアルの同系機に当たるが、こちらが属するW型はS型と異なり、一撃離脱の短期運用を想定されている。; 外見モチーフはウイングガンダム。
XFT-A-01 デスグィード: 建造物内部や都市部での制圧戦を想定した機体。システムの応用型である「CSysアブソーバー」を搭載しており、これによる力場で負荷の軽減や地上での高速機動を実現している。FTバリエーションではあるが飛行能力はなく、陸戦特化型。; 外見モチーフはスコープドッグ。
XFT-B-01 エアキャバリア: クラウドストリームを任意に屈折させて防壁とする「CSアーマー」を搭載した機体。消耗武器に頼らない格闘戦をメインとしており、鞭状の剣「ダブルブレードウィブスター」を用いた中距離戦を行う。飛行能力は低いが、防御能力はそれを補って余りある。; 外見モチーフはガリアン。
XFT-P-01 レイフォール: 「サンライズ英雄譚2」で追加された空戦特化型の機体。; 外見モチーフはレイズナー。
XFT-H-02 ヴァールハイト: 同じく「2」で追加された砲戦型の機体。; 外見モチーフはエルガイム。; 「GC」/「XO」に登場したクロイツ・ヴァールハイトはこの機体の色違いのリデザイン。