ヒューゴ・メディオ

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ヒューゴ・メディオ
外国語表記 Hugo Medio
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

声優 高橋広樹
デザイン 河野さち子
初登場SRW スーパーロボット大戦MX
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 地球人
性別
年齢 20歳
所属組織 連邦軍(MX)
地球連邦軍(OG)
所属部隊
MX
クライ・ウルブズ(現在は壊滅) → ツェントル・プロジェクトマグネイト・テン
OGシリーズ
クライ・ウルブズ(現在は壊滅)→ ツェントル・プロジェクト → 鋼龍戦隊 → 特殊戦技教導隊
軍階級 少尉
コールサイン

ウルフ8(クライ・ウルブズ所属時)

エレーブ3(特殊戦技教導隊所属時)
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ヒューゴ・メディオは『スーパーロボット大戦MX』の主人公

概要[編集 | ソースを編集]

連邦軍特務部隊「クライ・ウルブズ」出身の人型機動兵器パイロット。連邦軍の特殊プロジェクト「ツェントル・プロジェクト」に参加し、オペレーターのアクア・ケントルムと共に試作機のテストパイロットを務める。

幼い頃から貧困と向き合ってきた事や、クライ・ウルブズ時代の隊長であり人生の師であるアルベロ・エストの教えから、「生」に対する執着心が非常に強く、泥をすする事も躊躇わないハングリー精神を持つ。根は熱血漢であるが、成人しているためか思考は安定している。

OG外伝』では戦場での功を焦りがちなフォリアの押さえ役に回ることがほとんどで、良く言えば模範的、悪く言えば平凡な発言が多い。フォリアからもその点について「優等生だな、お前は。出世するよ」と評されている。この聞き分けの良さは長所ではあるが、濃いメンバーに囲まれると個性が埋没してしまう原因にもなっており、MXでは主人公であるにも関わらず今一つ目立っていないという意見もよく聞かれる。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦MX
初登場作品。本作の主人公。担当声優の高橋広樹氏は本作でSRW初出演となる。
本編開始前のクライ・ウルブズ在籍時代、同隊はデビルガンダムとの戦闘において壊滅、戦友のフォリア・エストは戦死し、隊長のアルベロは行方不明となる。ヒューゴ自身も瀕死の重症を負い、ミタール・ザパト博士の手によって九死に一生を得るが、その際に身体の約半分を機械化され、定期的に専用の薬物を投与しなければ拒絶反応を起こすようになってしまった。その後、薬物の投与と引き換えにツェントル・プロジェクトのテストパイロットを強要された彼は、何者かに強奪された試作5号機『メディウス・ロクス』奪還の任務に付くこととなり、その過程でネェル・アーガマ隊や特機部隊と合流。彼らと行動を共にし、様々な勢力と戦いを繰り広げながらメディウスを追うこととなる。しかしこの強奪劇は、彼の搭乗機に搭載された『TEエンジン』、そしてメディウスに搭載された『ラズムナニウム』の実戦データ収集のためにザパトが仕組んだ狂言であり、皮肉にもメディウスに搭乗していたのはかつての隊長アルベロと、パートナーであるアクアの恩師、エルデ・ミッテであった。一度は彼らを追い詰めるも、エルデの手で異常進化を果たしたメディウスに敗北を喫し、機体を大破させられてしまう。しかし体の半分が機械化していた彼は一命を取り留め、その治療の際に薬物投与を行わなくても問題のないように身体を調整される。当初の彼は自身の体の真実を周囲に秘密にしており、アクアや仲間達が必要以上に自分の領域に踏み込んでくる事を嫌って、無愛想で近寄り難い雰囲気を醸し出していた。しかし、この出来事をきっかけとして秘密が公然のものとなり、また薬物という枷から解き放たれたことで大分雰囲気が明るくなり、良き兄貴分といった印象が強くなった。この後、アクアやマグネイト・テンの戦友達とも改めて打ち解けた彼は、受領した新型機と共に戦乱の終結のため、また師であるアルベロを乗り越えるために、仲間達と共に更なる戦いへ身を投じて行くこととなった。終戦後は、パーソナルトルーパー操縦の経験を生かし、後進を育てる教官としての道を選んだ。
スーパーロボット大戦MX PORTABLE
後継機登場イベントを中心にシナリオの変更がされている。初期主人公機がメディウスに撃破された際に消息を絶ち(MIA認定、実際はプロジェクト側が回収)後に偵察任務中窮地に陥ったアクアたちの下に後継機に搭乗して駆けつける。また、機械化された身体についても、拒絶を抑える薬が効きやすくはなったものの不要にはなっていない。このため、ザパトがエルデに殺害された後は薬の供給が無くなり、ガルファとの決戦頃からは薬のストックが作戦中持つかどうかという非常に危険な状況になっていた。幸い後にエルデの凶行を逆に一蹴したアルベロにより薬の製法・素材のありかの情報がもたらされたため、事なきを得ている。エンディングでは元の身体に戻るための手術を控えている状態。
スーパーロボット大戦X-Ω
シナリオNPC。

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦OG外伝
「OGシリーズ」初登場。『MX』本編開始前のクライ・ウルブズ隊の壊滅までが描かれている。クライ・ウルブズを壊滅させた敵がイェッツトレジセイアに変更されている。
第2次スーパーロボット大戦OG
本格的に登場。カイなどを筆頭にクライ・ウルブズの顛末や身体の事情、ツェントル・プロジェクトの後ろ暗さなどを把握している人物が少なからずおり対人関係については『MX』よりも余裕がある印象を受ける。反面、ツェントル・プロジェクトのスポンサーがガイアセイバーズなので、薬の供給は早々に無くなってしまう。加えて機械化された身体の一部にはラズムナニウムも用いられており、薬が尽きれば拒絶反応のほかにも内側から侵食されて死ぬ事になる、と身体面については『MX』以上に深刻な状況にあり、焦りを募らせていくことに。大まかな流れは『MX』と同様だが、アクアとの関係が深く掘り下げられており復帰以降は自覚がないとはいえ少ない会話で意思疎通がなされ、さながら熟年夫婦のような掛け合いを見せる。
スーパーロボット大戦OG ムーン・デュエラーズ
封印戦争後に特殊戦技教導隊にアクア共々所属し、「エレーブ3」のコールサインを用いるようになった。
中盤のパリルートで『告死鳥戦記』にまつわる話題を持ち出すシーンが存在する。
スーパーロボット大戦OG ジ・インスペクター
最終話でアルベロ・フォリア共々顔見せ出演。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

『MX』ではリアル系スーパー系で多少能力が変化するがそこまで劇的な差は無く、戦闘スタイルは乗機に依存する部分が大きい。ただどちらも射撃より格闘の方が高く、本人の死に急いでいる気質を反映したのか防御がかなり低く、射撃重視のサーベラスともスーパー系のガルムレイドとも咬み合わせが悪いという難点を抱えており、序盤は活躍し難い(どちらの欠点もそれぞれの後継機が登場すると武装ラインナップの刷新やバリアの追加によって改善される)。

『OGシリーズ』では能力に関してはある程度改善されたが、精神コマンドでは「不屈」を得た代わりに「直撃」も「覚醒」も「」も没収されて爆発力が大きく減衰してしまった。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

MX
スーパー系
加速必中気合熱血直撃覚醒
リアル系
加速必中気合熱血直撃
差異は最後に習得する精神が「覚醒」か「魂」かの違いのみ。防御系の精神を自前で持たずアクアの「集中」「ひらめき」が頼みの綱になるため、特にガルムレイドは改造が進まないと不安定な戦いを強いられる。
OG外伝
集中不屈必中熱血気合加速同調(ツイン)
第2次OG
不屈必中気合加速熱血闘志(ツイン)
外伝からの比較で「集中」が削除され、ツイン精神が「闘志」に変更。「集中」はアクアが持っているため運用は問題なく、「不屈」と「ひらめき」の重ねがけによる敵の連続攻撃への対応力を得た。

特殊技能(特殊スキル)[編集 | ソースを編集]

MX
スーパー系
強運援護攻撃Lv4、援護防御Lv4
リアル系
強運切り払いLv4、援護攻撃Lv4
OG外伝
援護攻撃Lv2、援護防御Lv2、ヒット&アウェイアタッカー
第2次OG
援護攻撃Lv2、援護防御Lv1、ヒット&アウェイ連続攻撃Lv2

エースボーナス[編集 | ソースを編集]

受ける最終ダメージ-5%、命中率+10%
OG外伝』で採用。
最終回避率+10%、受ける最終ダメージ-10%
第2次OG』で採用。
機体の耐久性を浅く広く高める。
HPが50%以下で、自軍フェイズ開始時に「不屈」が掛かる
OGMD』で採用。
HP減少で防御系の精神コマンドが発動するのはアクアと同様。被弾1回が限度であるものの、習得後は驚異的なしぶとさを発揮できる。

パイロットBGM[編集 | ソースを編集]

「Burning Red」
ヒューゴのテーマ。デフォルトBGM
「The Watchdog of Hell」
サーベラス・イグナイト搭乗後のBGM。『地獄の番犬』の直訳。
「Let's IGNITION!」
ガルムレイド・ブレイズ搭乗後のBGM。

人間関係[編集 | ソースを編集]

アクア・ケントルム
ツェントル・プロジェクト移籍後のパートナー。初期のアクアはヒューゴをライバル視しており、彼自身も実戦経験のない彼女に信頼を寄せているとは言い難いものがあった。何かと衝突が絶えなかったが、様々な出来事を経て、やがては息が合った最良の関係を築いていく。第2次OGでは周囲の人間関係もあってか、比較的早期から着実に関係の改善がされていく。
アルベロ・エスト
メディウス・ロクス強奪の実行者でありそのパイロット。クライ・ウルブズ時代の隊長で、ヒューゴにとっては恩師にあたる。メディウス奪還作戦で正体が判明してからは敵対するが、度重なる死闘を通じてヒューゴの成長を認めてもいく。MXの物語終盤では、同じ因縁の敵であるデビルガンダム戦や、世界の調律と補完を前に彼と共闘する場面もある。ちなみに彼の影響で、ヒューゴは日本文化にも詳しい。
フォリア・エスト
恩師の息子でヒューゴとはクライ・ウルブズ時代の戦友だったが、デビルガンダムイェッツトレジセイア)との戦いで死別してしまう。彼の死はヒューゴに深いトラウマを残し、以後も長く彼を苦しめることになる。
ミタール・ザパト
自らの目的のために、利用できるヒューゴを拾い『生かしている』。OGシリーズではクライ・ウルブズ壊滅を仕組んだ張本人であり、ヒューゴ自身もそれを察しているため、明確な憎しみを抱いている。
エルデ・ミッテ
アルベロと共にメディウスへ同乗。当初はさして接点を持っていなかったが、彼女の存在と正体が明らかになってからは敵対関係となる。
ジョシュア・ラドクリフ
第2次OGでは同時期に教導隊預かりになる。プロジェクトの都合に振り回されるという点でも似たもの同士。ルイーナの出現に悩むジョッシュを諭したりと気にかける場面が多い。ジョッシュにとっては戦友兼兄貴分といったところで、ヒューゴに気を遣うことも多い。
アクセル・アルマー
ホワイトスターで大破したソウルゲインを回収したのを切っ掛けに縁が生まれ、イエッツト戦で共闘。レジセイアに乗機を大破させられた際には彼が駆けつけたことで命を救われている。OG外伝では直に顔を合わせることは無く、第2次OGでの再開が初顔合わせ。

版権作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

ドモン・カッシュ
デビルガンダム関連における自らの不幸から初対面の際はデビルガンダムを早急に討てなかった彼に怒りを抱いたが、ドモン自身が最もデビルガンダムに振り回された被害者である事を思い起こしてその怒りを鎮めた。それ以上はわだかまりを示す事も無く、対等な戦友といった関係に。
リィナ・アーシタ
物語序盤から常にヒューゴの体調を心配しており、彼女から幾度と無く精密検査を受けるよう勧められるが、その度に申し訳無く思いつつも断り続けていた。
ケーン・ワカバ
軍属の先輩として、また、頼りになる兄貴分として彼から慕われている。グン・ジェム隊の罠に嵌りDチームと共に孤立した際には、自分と同じ運命を辿らせたくない一心で、イキがって玉砕上等を叫ぶ彼を一喝し、自制を促した。
葛城ミサト
彼女からの報告で、エルデの手に掛かりザパト博士が殺された事を知る。同時に、エルデがMAGI開発に携わった外部関係者である事から、現在もNERV及びゼーレと何らかの接点を持っている可能性を示唆された。

名台詞[編集 | ソースを編集]

戦闘台詞[編集 | ソースを編集]

「多少の無茶は、承知の上だ!」
ヒューゴが戦闘時にしばしば発する口癖。いくつか台詞のバリエーションがあり、アクアとの信頼関係が強化された後には「多少の無茶は…」「承知の上よ!!」「アクア、多少の無茶は…」「…承知の上、ってことね。いいわ」と掛け合う事がある。また、MXのエンディングでも「多少の無茶は、承知の上さ」と発言している(MXPでは会話の流れ上カット)。特徴的な口癖を持つバンプレストオリジナルキャラの中でも、彼は比較的口癖の使用頻度が高い。MXではオリジナルの敵および対する専用台詞が少なく、汎用の割合が高いためだろう。
「イグニション!!」
ガルムレイドのバーニング・ブレイカーや、ガルムレイド・ブレイズ(G)のエグゼキューション・レイドなど、スーパー系専用機体で最強武器を使用した時のみ聞ける。ヒューゴの代表的な叫びとして定着しており、非常に決まっている為、この台詞の為にガルムレイドを選ぶプレイヤーも少なくはない。なおアクア・ケントルムもブレイズ(S)のマシン・アニマリートレイドやトリニティ・デッドエンド使用時に、アルベロ・エストメディウス・ロクス (第2形態)でヘブン・アクセレレイション発動時に叫ぶ。
第2次OGではイグナイトでも聞けるようになった。
「ディスチャージ!!」
サーベラスのターミナス・キャノンや、量産型ゲシュペンストMk-II改のフォールティング・ツーウェイ・キャノンなどリアル系専用機体で最強武器を使用したときや、ガルムレイド・ブレイズ(G)でターミナス・ブラスターやエグゼキューション・レイドを使用した際に聞ける。此方もヒューゴの代表的な叫びとして定着。アルベロもまた、量産型ゲシュペンストMk-II改搭乗時にもフォールティング・ツーウェイ・キャノン使用時に叫ぶ。

MX(MX PORTABLE)[編集 | ソースを編集]

「チッ…。また同じ夢を見るようになっちまった」
第4~6話「悪夢のガンダムファイト」より。かつてデビルガンダムとの戦いでクライ・ウルブズが壊滅した悪夢を見、目が覚めた時に口にした台詞。元ネタはアムロのそれだろうか。
「それから…のぞきはやめておけ。中尉にバレたらタダじゃすまないぞ」
第8話「CONFLICT」より。甲児とケーンが女風呂の覗きを企んでいた事をたしなめる。この、やんわりだが説得力のあるたしなめ方は流石に20代というところか。
「ああ、そうだ! 銀河と北斗は俺達の仲間だ…俺は目の前で仲間が失われるのを見るのは、もうたくさんなんだ!」
第15話宇宙ルート「揺れる螺旋、甦る記憶」における電童救出作戦での対アルテアとの戦闘前会話。かつてのクライ・ウルブズ壊滅の経験から、仲間を守るためには全ての力を尽くす。
「そりゃカエルだ」
「食ってみろよ、うまいぞ」
第16~17話重慶ルート「Bright you now」より。サイ・サイシーの振舞う中華料理の中に混ざる、一般的ではない料理に物怖じもせず、カエル料理を見つけたアクアにそれを薦める。
ヒューゴ「…こっちの料理はウミヘビか」
アクア「ヘ、ヘビ!? た、食べられるの、それ!?」
ヒューゴ「ああ。俺は普通の蛇も任務中に何度か食ったことがある」
アクア「し、信じらんない…!」
ヒューゴ「言っとくが、世の中にはお前が思ってる以上に食えるものが多いんだぜ?」
同上。今度はウミヘビ料理を見つけて、自らの体験談も重ねて話を進める。中身自体はゲテモノ料理体験談だが、彼にしては珍しく満面の笑みを浮かべているシーンでもある。アクアは驚き困惑し、極端な例の質問を出すのだが、その答えは後述…。
「壊れたパーツは交換すれば済む…要はモビルスーツや特機と同じさ」
『MX』第28話「月下の惨劇」or『MX PORTABLE』第30話「ゼオライマー、暁に出撃す」より。メディウス・ロクスに敗れた事で、身体の秘密を知られたアクアへ自嘲気味に語る。
「ヘビは頭を潰せば終わる! こいつの場合、本当の頭は腹にあるようだ!」
第33話(『MX PORTABLE』では第34話)地上ルート「決戦! 大海獣」に於けるドラゴノザウルスとの戦闘前会話。原作では弁慶が看破した弱点に関する台詞を、アレンジして言い放つ。蛇の頭云々は、先述のゲテモノ料理体験談で語ったサバイバル訓練時に得た知識だろうか。
ヒューゴ「俺達の死を以て、過去に犯した罪を償うためだと言うのか? そんなことで…! そんなことで本当に罪が償えると考えているのか!? フォリアや仲間達がそれを望んでいると思っているのか!?」
アルベロ「フン…そんな安っぽいロマンチシズムなど、持ってはいない。俺はこのメディウスとAI1を使って、過去を清算しようと考えているだけだ」
ヒューゴ「そうすれば、死んだ者達が許してくれるというのか?」
アルベロ「そんなものはお前の勝手な解釈に過ぎん」
ヒューゴ「だが、あんただってそうだろうが! 死んだ連中が生きている俺達に何を望んでいるか…そんなことはわかりやしない! 死者に引きずられるのが俺達の宿命だというのなら、俺は生きてそうされることを選ぶ! 死の苦しみよりも、生の苦しみを選ぶ!」
第54話(『MX PORTABLE』では第55話)「遙か久遠の彼方」より。人類補完計画が着々と遂行されつつあるなか、それを阻止しようとするマグネイト・テンの前に現れたアルベロとのやり取り。『MX』の中でも屈指の熱いやり取りである。
「ああ、下らないだろうさ。あんたにとってはな」
「だが…貴様の理論が正しいなら、何故俺達はここにいる?何故、メディウス・ロクスは倒された?」
「貴様とAI1はその下らないものを理解していない…!戦いの勝敗を決するもの、それは生き抜こうとする意思だ…!自分自身の力で生き抜こうとする決意だ…!己の身をも引きかえに、結果のみを求めようとする貴様に俺たちを排除することなど出来ない!多くの人が生きていこうとするこの世界を終わらせることなど出来ない!」
最終話「約束の地」に於けるAI1登場~戦闘開始までの会話から。『機動兵器の性能を引き出すのは人間である』と言う理論を認めた(少しは信じる気になった)と言いつつ、その本質をまるで理解していないエルデを痛烈に否定した台詞。
「貴様などに世界の行く末を決めさせはしない!!エルデ! そしてAI1! 貴様らの身体に…俺たちや隊長の生き様を! 俺達の生きる意志を刻み込んでやる!!」
同上。AI1登場時イベントの締めくくりの台詞。こうして戦闘開始前に思い切り啖呵を切ってしまうためか、彼にはAI1との戦闘前台詞が存在しない。

第2次OG[編集 | ソースを編集]

シエンヌ「ははは! アルベロは自分の教えを実践できなかったねぇ! 死んでちゃ、意味ないだろうが!」
ヒューゴ「ならば、お前にそれが出来るか」
シエンヌ「何……!?」
ヒューゴ「お前はここで生き残れるか! 俺達を相手にして!」
「紅の聖夜祭(前編)」にて。ヒューゴの師であるアルベロへの侮辱に対する、静かな怒り。数多くの修羅場を掻い潜ったヒューゴは仲間と共に切り抜けており、己の死を奪う相手には目的も言葉も必要ない。飼い主に尻尾を振る犬と地獄から還ってきた狼の差が明確に現れている。
(そうか……隊長……)
(そうなのか……!)
(それが……あなたの最後の命令なのか……!)
境界空間(ファブラ・フォレース)での死闘の最中、アルベロの声を聞いて。幻のようなその言葉が、彼のクライ・ウルブズ隊長としての最後の命令であることを悟り、操縦桿を握りしめる。
「いや、AI1は隊長の肉体を取り込めても、その意思を封じ込めることはできない!」
「死中に活を見出し、倒すべき敵を倒す! それが本当の……クライウルブズ最後のミッションだ!!」
第2次OGにて、AI1に起こった不調に意を課さないエルデに「全てを同化しても強い意思を封じることはできない」と告げる。そして、鋼龍戦隊にいるヒューゴのやるべきことは一つ、アルベロを初めとする多くの人間を利用し、AI1ですべてを飲み込まんとするエルデを倒すことだった。
「違う! お前が見るのはお前自身の死! そして、俺たちの勝利だ!!」
直後、「どうしようもない馬鹿」と徹底的に嘲笑したエルデに対して、最後に残った狼が勝利へ向かって咆哮する。この台詞と共にBGM『VICTORY』が奏でられる。
(アルベロ隊長…………クライウルブズ……最後のミッション……コンプリート……!)
AI1を打ち倒した後、エルデを道連れに去りゆくアルベロに告げるかのように心中でこう呟いた。こうしてツェントル・プロジェクトから続く因縁が終焉を告げた……だが

OGMD[編集 | ソースを編集]

「……その伝説は少し間違っているな。以前、俺が見た亡霊は処刑人風で、鎌は持っていなかった」
パリルート第23話「仮面の潜伏者」にて、アビアノ基地にまつわる怪談が展開された際の発言。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

「男であの格好は勘弁してくれ」
第2話「D and E」or「不滅のマシン ゲッターロボ」より。アクアのDFCスーツに関する話題の煽りを受け、話が自分のコスチュームにも及んだ時の反応。ヒューゴの言葉に男子一同、納得する。
「ああ、あれはやめとけ。腹を壊すぐらいじゃ済まないぞ」
第16~17話重慶ルート「Bright you now」より。先述のゲテモノ料理体験談を語った際、「部屋に生えてるキノコも食べたの?」と訊ねてきたアクアへの返答。食ったらしい
「み、皆さん……自分のことで大変なご迷惑とご心配をお掛けしました。依然として予断を許さぬ状況でありますが、今後も……」
生還後、記念パーティーという大仰な事態になってしまい、一言求められて。対する周囲の反応は「真面目」「硬い」「カイ少佐かっつーの」というもので、「ただいまとでも言えと?」と当惑しながら返すことに。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

MX及び第2次OGではガルムレイドまたはサーベラス系列の機体に乗るが、OG外伝では量産型ゲシュペンストMk-II系列の機体に乗っている。MXでもクライ・ウルブズ時代の回想(夢)シーンではゲシュペンストに乗っているのが確認出来る。

ガルムレイド
ツェントル・プロジェクトの試作7号機。特機サイズで、至近距離での格闘戦に重点を置いた機体。サーベラスと違い、後継機でもヒューゴの役割担当はそのままなので、格闘戦に特化した養成が通用する。その為、序盤からPPを有効に使った養成が可能。
ガルムレイド・ブレイズ(G)
ガルムレイドのデータを元に開発された試作9号機。ガルムレイドの性能を強化して引き継ぐ。アクアがSフォーム時の操縦を担当する際は、サブパイロットに回る。
サーベラス
ツェントル・プロジェクトの試作6号機。PTサイズの遠距離砲戦用機体。射撃戦重視の機体だが、ヒューゴは後継機では格闘形態を担当するので、射撃にしか効果のない養成はしないように。SP回復集中力あたりから養成していくと、PPを無駄なく使える。
サーベラス・イグナイト(G)
サーベラスの運用データを元に開発された試作8号機。射撃戦はアクアのSフォームが担当するようになった為、ヒューゴの分担は格闘戦用の形態に変更されている。
量産型ゲシュペンストMk-II
機体色は赤。後期量産機なのか、固定武装が増加している。
量産型ゲシュペンストMk-II改
同じく機体色は赤。ロールアウト直後の3号機を受領している。イェッツトレジセイア戦で大破し、自身も再起不能の重傷を負う。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 当初は「イグニス」という名前になる予定だったが、『スーパーロボット大戦D』で同名のキャラクターが既にいたため変更された[1]
    • 彼の代表的な叫びや後継機の名前はいずれも「火」に関するもので、パートナーの名前が対になる「水」である。結果として彼自身の名前だけ「火」とは無関係になってしまった。あるいはスペイン語で「火」を意味する「fuego」をもじったものなのだろうか。
  • 『MX』において彼は主役を務めているものの、同作にはドモン・カッシュロム・ストールなどといった非常に熱く、そして濃いメンバーが大挙して参戦しているため、彼の存在感はかなり薄かった。そのせいか、ファンの間では「MXに主人公っていたっけ?」「ヒョーゴさんだろ」「いやニャーゴだろ」などと名前をわざと間違え、名前を覚えてもらえていない影の薄い主人公として扱うネタがよく見受けられる。ある意味、愛されてると言えなくもないのだが。
    • それどころか、生スパロボチャンネルにて寺田プロデューサー自ら「ヒョーゴ」とネタにしており、公式ネタになってしまった。
  • なお、ポータブル版では彼とアクアの復活劇が追加シナリオになっているが、肝心のシリアスなシーンでヒューゴゴと名前を誤植されてしまっている。無論、上記の名前ネタのようにわざとやったわけではないのだろうが、結果として「公式すら名前を間違えた」としてそれを補強する形になってしまった。

脚注 [編集 | ソースを編集]

  1. メディアワークス『スーパーロボット大戦MX ザ・コンプリートガイド』414 - 415頁。