「ヒュッケバインMk-II」の版間の差分

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[[ヒュッケバイン]]の後継機及び量産試作機として開発された[[パーソナルトルーパー]]。αシリーズでは1機のみが、OGシリーズでは3機が制作されたことになっている。
 
[[ヒュッケバイン]]の後継機及び量産試作機として開発された[[パーソナルトルーパー]]。αシリーズでは1機のみが、OGシリーズでは3機が制作されたことになっている。
  
ヒュッケバインが開発時に[[ブラックホールエンジン]]を搭載して悲惨な事故を巻き起こしてしまった教訓から、動力炉は通常型のもの(αシリーズでは[[核融合炉]]、OGシリーズでは[[プラズマ・ジェネレーター]])が搭載されている。またフレームには[[ゲシュペンストMk-II]]のGIIフレームが採用され、各種パーツもゲシュペンストMk-IIと同規格の物が使用されている。
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ヒュッケバインが開発時に[[ブラックホールエンジン]]を搭載して悲惨な事故を巻き起こしてしまった教訓から、動力炉は通常型のものが搭載されている。またフレームには[[ゲシュペンストMk-II]]のGIIフレームが採用され、各種パーツもゲシュペンストMk-IIと同規格の物が使用されている。
  
 
[[EOT]]も解析済みの物が採用され、グラビコン・システムと呼ばれる重力制御装置を搭載し、重力場の壁である[[グラビティ・ウォール]]を発生させることが可能。またαシリーズやOGシリーズの1号機には[[T-LINKシステム]]を搭載している。
 
[[EOT]]も解析済みの物が採用され、グラビコン・システムと呼ばれる重力制御装置を搭載し、重力場の壁である[[グラビティ・ウォール]]を発生させることが可能。またαシリーズやOGシリーズの1号機には[[T-LINKシステム]]を搭載している。
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コックピットにはパーソナルファイターと呼ばれる脱出機能を兼ねた小型戦闘機を内蔵している。
 
コックピットにはパーソナルファイターと呼ばれる脱出機能を兼ねた小型戦闘機を内蔵している。
  
ゲシュペンスト系の技術の採用の結果対コストでの性能評価が高くなり、連邦軍の次期主力機[[量産型ヒュッケバインMk-II]]として正式採用されることになる。
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ゲシュペンスト系の技術の採用の結果対コストでの性能評価が高くなり、連邦軍の次期主力機・[[量産型ヒュッケバインMk-II]]として正式採用されることになる。
  
=== 1号機===
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=== αシリーズ ===
*型式番号:RTX-010(αシリーズ)/RTX-010-01(OGシリーズ)
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*型式番号:RTX-010
;αシリーズ
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[[SRX計画]]において[[地球連邦軍]]極東支部、[[ディバイン・クルセイダーズ ]](DC)日本支部、[[マオ・インダストリー]]の共同で開発された機体。DC日本支部でデータ取得用の実験機になる予定だった。動力炉には[[核融合炉]]を使用。
αシリーズでは1機のみが制作された設定のためここに記載する。
 
 
 
[[SRX計画]]において[[地球連邦軍]]極東支部、[[ディバイン・クルセイダーズ ]](DC)日本支部、[[マオ・インダストリー]]の共同で開発された機体。DC日本支部でデータ取得用の実験機になる予定だった。
 
  
 
『[[スーパーロボット大戦α]]』にてマオ社の社員で輸送機・[[タウゼントフェスラー]]のパイロットであるリアル系主人公とその恋人にDC日本支部への輸送任務が下されたが、[[ティターンズ]]に襲撃され輸送機は爆発。主人公は通信のためにMk-IIに乗り込んでおり、[[T-LINKシステム]]を用いて操縦方法が主人公の脳にインプットされたことで交戦、その最中に[[エゥーゴ]]の[[アーガマ]]に保護され戦力に組み込まれる。
 
『[[スーパーロボット大戦α]]』にてマオ社の社員で輸送機・[[タウゼントフェスラー]]のパイロットであるリアル系主人公とその恋人にDC日本支部への輸送任務が下されたが、[[ティターンズ]]に襲撃され輸送機は爆発。主人公は通信のためにMk-IIに乗り込んでおり、[[T-LINKシステム]]を用いて操縦方法が主人公の脳にインプットされたことで交戦、その最中に[[エゥーゴ]]の[[アーガマ]]に保護され戦力に組み込まれる。
  
 
元々主人公の脳波パターンが登録されており操縦は主人公しか行えない。これはマオ社が[[ヒュッケバイン]]Mk-Iの暴走事故を理由にMK-IIの開発中止を決定したため、SRX計画の[[イングラム・プリスケン]]が[[カーク・ハミル]]を通して[[念動力]]の素質を持つ主人公達に輸送任務を与え、その一方でティターンズに情報をリークすることで起動実験を強行したものであった。
 
元々主人公の脳波パターンが登録されており操縦は主人公しか行えない。これはマオ社が[[ヒュッケバイン]]Mk-Iの暴走事故を理由にMK-IIの開発中止を決定したため、SRX計画の[[イングラム・プリスケン]]が[[カーク・ハミル]]を通して[[念動力]]の素質を持つ主人公達に輸送任務を与え、その一方でティターンズに情報をリークすることで起動実験を強行したものであった。
 
アーガマが[[南アタリア島]]を訪れた際には、DC本部にて武装強化が行われGインパクト・キャノンが追加される。
 
  
 
主人公が[[ヒュッケバインMk-III]]受け取りのため[[国際警察機構]]北京支部を訪れた際に、[[あしゅら男爵]]の軍勢の襲撃を受け、主人公はMk-IIで出撃するが[[龍王機]]との戦闘で大破してしまう。危機に陥った状況でMK-IIのウラヌス・システムが発動し、調整に難航していたMK-IIIを起動させ、射出されたパーソナルファイターがMk-IIIと合体しMK-IIは爆発した。
 
主人公が[[ヒュッケバインMk-III]]受け取りのため[[国際警察機構]]北京支部を訪れた際に、[[あしゅら男爵]]の軍勢の襲撃を受け、主人公はMk-IIで出撃するが[[龍王機]]との戦闘で大破してしまう。危機に陥った状況でMK-IIのウラヌス・システムが発動し、調整に難航していたMK-IIIを起動させ、射出されたパーソナルファイターがMk-IIIと合体しMK-IIは爆発した。
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スーパー系主人公の場合は、[[イルムガルト・カザハラ]]により主人公の恋人と共に奪取され、その後国際警察機構北京支部にて[[虎王機]]との交戦で破壊されてしまう。『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』以降の[[クスハ・ミズハ]]が主人公のシナリオでは、[[ブルックリン・ラックフィールド]]が主人公の恋人に該当するキャラクターになる。
 
スーパー系主人公の場合は、[[イルムガルト・カザハラ]]により主人公の恋人と共に奪取され、その後国際警察機構北京支部にて[[虎王機]]との交戦で破壊されてしまう。『[[第2次スーパーロボット大戦α]]』以降の[[クスハ・ミズハ]]が主人公のシナリオでは、[[ブルックリン・ラックフィールド]]が主人公の恋人に該当するキャラクターになる。
  
;OGシリーズ
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=== OGシリーズ ===
マオ社が[[地球連邦軍 (OG)|地球連邦軍]]の次期量産機トライアルのために開発した機体。3機製造されたMk-IIでは、この1号機にのみ[[T-LINKシステム]]が取り付けられていて、リンクを切って調整すれば[[念動力]]を持たないパイロットでも操縦が可能。
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マオ社が[[地球連邦軍 (OG)|地球連邦軍]]の次期量産機トライアルのために開発した機体。3機が製造された。動力炉には[[プラズマ・ジェネレーター]]を使用。
  
『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION]]』では、[[ヒリュウ改]]が[[ムーンクレイドル]]に救援物資を届けた際に戦力に組み込まれ、念動力の素質を持つ[[ブルックリン・ラックフィールド]]に与えられた。初出撃の際には[[ラーダ・バイラバン]]が補助のために同乗しており、Mk-IIのコックピットは狭いのだがラーダは体の柔らかさで対応したらしい。
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==== 1号機 ====
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*型式番号:RTX-010-01
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『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION]]』において、[[ヒリュウ改]]が[[ムーンクレイドル]]に救援物資を届けた際に戦力に組み込まれる。この1号機にのみ[[T-LINKシステム]]が取り付けられていたため、念動力の素質を持つ[[ブルックリン・ラックフィールド]]に与えられた。初出撃の際には[[ラーダ・バイラバン]]が補助のために同乗しており、Mk-IIのコックピットは狭いのだがラーダは体の柔らかさで対応したらしい。なおリンクを切って調整すれば[[念動力]]を持たないパイロットでも操縦が可能。
  
 
以後は[[ATXチーム]]の機体として運用され、『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2]]』においてもブリットの乗機として登場する。
 
以後は[[ATXチーム]]の機体として運用され、『[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2]]』においてもブリットの乗機として登場する。
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『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』において、マオ社の[[オルレアン工場]]で2号機や他のヒュッケバインシリーズの機体と共にオーバーホールを受けていたが、[[特殊戦技教導隊]]によってヒッカム基地に輸送されることになる。輸送機に積み込む前に異星人の襲撃を受け奪取されそうになるが、[[ガリルナガン]]が異星人の機体を撃破し、続いてヒュッケバインシリーズにも攻撃、Mk-IIは真っ先にバスタックス・ガンの狙撃で2機まとめて破壊されてしまった。
 
『[[第2次スーパーロボット大戦OG]]』において、マオ社の[[オルレアン工場]]で2号機や他のヒュッケバインシリーズの機体と共にオーバーホールを受けていたが、[[特殊戦技教導隊]]によってヒッカム基地に輸送されることになる。輸送機に積み込む前に異星人の襲撃を受け奪取されそうになるが、[[ガリルナガン]]が異星人の機体を撃破し、続いてヒュッケバインシリーズにも攻撃、Mk-IIは真っ先にバスタックス・ガンの狙撃で2機まとめて破壊されてしまった。
  
=== 2号機 ===
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==== 2号機 ====
 
*型式番号:RTX-010-02
 
*型式番号:RTX-010-02
[[コロニー統合軍]]がマオ社を占拠しようとした際に、社員全員の安全と引き換えに[[コロニー統合軍]]に引き渡された。その後、宇宙ステーション・コルムナにおける戦闘で[[ジーベル・ミステル]]が無人機として出撃させる。この措置は戦力として魅力的なMK-IIを、時限式のネットワームを仕込んだ状態で[[ヒリュウ改]]に回収させるという罠だったのだが、不審に感じたヒリュウ改の面々によって撃墜されてしまった。残骸は[[ゼンガー・ゾンボルト]]によって回収され[[エルザム・V・ブランシュタイン]]の手に渡り、Mk-II・トロンベとして運用されることになる。
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『OG1』において、[[コロニー統合軍]]がマオ社を占拠しようとした際に、社員全員の安全と引き換えに[[コロニー統合軍]]に引き渡された。その後、宇宙ステーション・コルムナにおける戦闘で[[ジーベル・ミステル]]が無人機として出撃させる。この措置は戦力として魅力的なMK-IIを、時限式のネットワームを仕込んだ状態で[[ヒリュウ改]]に回収させるという罠だったのだが、不審に感じたヒリュウ改の面々によって撃墜されてしまった。残骸は[[ゼンガー・ゾンボルト]]によって回収され[[エルザム・V・ブランシュタイン]]の手に渡り、Mk-II・トロンベとして運用されることになる。
  
 
『第2次OG』ではカラーリングを元の濃紺に戻してマオ社のオルレアン工場でオーバーホールを受けていたが、[[ガリルナガン]]の襲撃により1号機と共に破壊された。
 
『第2次OG』ではカラーリングを元の濃紺に戻してマオ社のオルレアン工場でオーバーホールを受けていたが、[[ガリルナガン]]の襲撃により1号機と共に破壊された。
  
==== ヒュッケバインMk-II・トロンベ ====
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===== ヒュッケバインMk-II・[[トロンベ]] =====
 
*正式名称:RTX-010-02T ヒュッケバインMk-II・トロンベ(Huckebein Mk-II Trombe)
 
*正式名称:RTX-010-02T ヒュッケバインMk-II・トロンベ(Huckebein Mk-II Trombe)
 
*型式番号:RTX-010-02T
 
*型式番号:RTX-010-02T
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型式番号の「T」は「Trombe」を指す。
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『OG1』において、ゼンガーによってコロニー統合軍に改修された2号機がエルザムに引き渡され修復・改修された機体。ゼンガー曰く「エルザムが興味を持っていた」とのこと。
  
型式番号の「T」は「[[トロンベ|Trombe]]」。[[スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION]]でエルザムがヒュッケバインMk-IIに興味を持った事から、[[ゼンガー・ゾンボルト]]が破壊された2号機を回収した。その後、エルザム機としてカスタマイズされた上で修復される。
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エルザムの趣向によりカラーリングは黒に変更され、グラビコン・システムの改良により重力障壁が後のMK-IIIと同様の[[グラビティ・テリトリー]]に強化、[[テスラ・ドライブ]]の搭載により飛行可能、詳細は不明だが[[分身]]が可能になるなど、大幅なスペックアップがなされている。
  
武装の性能が上昇し、[[G・ウォール]]が[[G・テリトリー]]強化された。さらに[[テスラ・ドライブ]]を追加搭載した上に[[分身]]可能など、大幅なスペックアップがなされている。彼の趣向を反映し、カラーリングは黒赤金でブランシュタイン家の家紋付。プレイヤーにエルザムや[[トロンベ]]のイメージを決定づけさせた機体でもある。
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初めて登場した「トロンベ」仕様の機体で、黒赤金のカラーリングやブランシュタイン家の家紋付など、エルザムや「トロンベ」のイメージをプレイヤーに決定づけさせた機体でもある。
  
GBA版当時は文字数の問題で、名称表記が「'''ヒュッケバイン・トロンベ'''」となっていた。後の[[OGs]]ではちゃんと「'''ヒュッケバインMk-II・トロンベ'''」に修正されている。
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GBA版の『OG1』では、文字数の問題で名称表記が「'''ヒュッケバイン・トロンベ'''」となっていた。後のPS移植版である『[[スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS]]』では「'''ヒュッケバインMk-II・トロンベ'''」表記となっている。
  
なお、[[スーパーロボットスピリッツ]]においてもエルザムは黒いヒュッケバインMk-IIに乗っている。
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なお、『[[スーパーロボットスピリッツ]]』の前日譚小説においても、エルザムは黒いヒュッケバインMk-IIに乗っている。
  
=== 3号機 ===
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==== 3号機 ====
 
*型式番号:RTX-010-03
 
*型式番号:RTX-010-03
連邦軍の量産トライアルに提出された機体。[[量産型ヒュッケバインMk-II]]の採用に貢献したものと思われる。『OG1』では[[DC戦争]]の戦況悪化により[[ユアン・メイロン]]が無事かどうか心配する場面があったが、『第2次OG』では[[ガリルナガン]]の襲撃後に[[カイ・キタムラ]]によって現存するヒュッケバインシリーズの機体として名前が挙がる。
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連邦軍の量産トライアルに提出された機体。[[量産型ヒュッケバインMk-II]]の採用に貢献したものと思われる。『OG1』では[[DC戦争]]の戦況悪化により[[ユアン・メイロン]]が無事かどうか心配する場面があったが、『第2次OG』では[[ガリルナガン]]の襲撃後に、現存するヒュッケバインシリーズの機体として[[カイ・キタムラ]]によって名前が挙がる。
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==

2020年3月22日 (日) 18:57時点における版

ヒュッケバインMk-II
外国語表記 Huckebein Mk-II
登場作品

バンプレストオリジナルOGシリーズ

初登場SRW スーパーロボット大戦α
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
分類 パーソナルトルーパー
ヒュッケバインシリーズ
生産形態 試作機
型式番号 RTX-010
全高 20.8 m
重量 52.0 t
動力
浮揚機関 テスラ・ドライブ(トロンベ仕様)
基本OS TC-OS
補助システム グラビコン・システム
補助MMI T-LINKシステム
開発者 カーク・ハミル
イングラム・プリスケン
開発 マオ・インダストリー
主なパイロット
テンプレートを表示

ヒュッケバインMk-IIは『スーパーロボット大戦α』のリアル系主役メカ

概要

ヒュッケバインの後継機及び量産試作機として開発されたパーソナルトルーパー。αシリーズでは1機のみが、OGシリーズでは3機が制作されたことになっている。

ヒュッケバインが開発時にブラックホールエンジンを搭載して悲惨な事故を巻き起こしてしまった教訓から、動力炉は通常型のものが搭載されている。またフレームにはゲシュペンストMk-IIのGIIフレームが採用され、各種パーツもゲシュペンストMk-IIと同規格の物が使用されている。

EOTも解析済みの物が採用され、グラビコン・システムと呼ばれる重力制御装置を搭載し、重力場の壁であるグラビティ・ウォールを発生させることが可能。またαシリーズやOGシリーズの1号機にはT-LINKシステムを搭載している。

コックピットにはパーソナルファイターと呼ばれる脱出機能を兼ねた小型戦闘機を内蔵している。

ゲシュペンスト系の技術の採用の結果対コストでの性能評価が高くなり、連邦軍の次期主力機・量産型ヒュッケバインMk-IIとして正式採用されることになる。

αシリーズ

  • 型式番号:RTX-010

SRX計画において地球連邦軍極東支部、ディバイン・クルセイダーズ (DC)日本支部、マオ・インダストリーの共同で開発された機体。DC日本支部でデータ取得用の実験機になる予定だった。動力炉には核融合炉を使用。

スーパーロボット大戦α』にてマオ社の社員で輸送機・タウゼントフェスラーのパイロットであるリアル系主人公とその恋人にDC日本支部への輸送任務が下されたが、ティターンズに襲撃され輸送機は爆発。主人公は通信のためにMk-IIに乗り込んでおり、T-LINKシステムを用いて操縦方法が主人公の脳にインプットされたことで交戦、その最中にエゥーゴアーガマに保護され戦力に組み込まれる。

元々主人公の脳波パターンが登録されており操縦は主人公しか行えない。これはマオ社がヒュッケバインMk-Iの暴走事故を理由にMK-IIの開発中止を決定したため、SRX計画のイングラム・プリスケンカーク・ハミルを通して念動力の素質を持つ主人公達に輸送任務を与え、その一方でティターンズに情報をリークすることで起動実験を強行したものであった。

主人公がヒュッケバインMk-III受け取りのため国際警察機構北京支部を訪れた際に、あしゅら男爵の軍勢の襲撃を受け、主人公はMk-IIで出撃するが龍王機との戦闘で大破してしまう。危機に陥った状況でMK-IIのウラヌス・システムが発動し、調整に難航していたMK-IIIを起動させ、射出されたパーソナルファイターがMk-IIIと合体しMK-IIは爆発した。

スーパー系主人公の場合は、イルムガルト・カザハラにより主人公の恋人と共に奪取され、その後国際警察機構北京支部にて虎王機との交戦で破壊されてしまう。『第2次スーパーロボット大戦α』以降のクスハ・ミズハが主人公のシナリオでは、ブルックリン・ラックフィールドが主人公の恋人に該当するキャラクターになる。

OGシリーズ

マオ社が地球連邦軍の次期量産機トライアルのために開発した機体。3機が製造された。動力炉にはプラズマ・ジェネレーターを使用。

1号機

  • 型式番号:RTX-010-01

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION』において、ヒリュウ改ムーンクレイドルに救援物資を届けた際に戦力に組み込まれる。この1号機にのみT-LINKシステムが取り付けられていたため、念動力の素質を持つブルックリン・ラックフィールドに与えられた。初出撃の際にはラーダ・バイラバンが補助のために同乗しており、Mk-IIのコックピットは狭いのだがラーダは体の柔らかさで対応したらしい。なおリンクを切って調整すれば念動力を持たないパイロットでも操縦が可能。

以後はATXチームの機体として運用され、『スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2』においてもブリットの乗機として登場する。

第2次スーパーロボット大戦OG』において、マオ社のオルレアン工場で2号機や他のヒュッケバインシリーズの機体と共にオーバーホールを受けていたが、特殊戦技教導隊によってヒッカム基地に輸送されることになる。輸送機に積み込む前に異星人の襲撃を受け奪取されそうになるが、ガリルナガンが異星人の機体を撃破し、続いてヒュッケバインシリーズにも攻撃、Mk-IIは真っ先にバスタックス・ガンの狙撃で2機まとめて破壊されてしまった。

2号機

  • 型式番号:RTX-010-02

『OG1』において、コロニー統合軍がマオ社を占拠しようとした際に、社員全員の安全と引き換えにコロニー統合軍に引き渡された。その後、宇宙ステーション・コルムナにおける戦闘でジーベル・ミステルが無人機として出撃させる。この措置は戦力として魅力的なMK-IIを、時限式のネットワームを仕込んだ状態でヒリュウ改に回収させるという罠だったのだが、不審に感じたヒリュウ改の面々によって撃墜されてしまった。残骸はゼンガー・ゾンボルトによって回収されエルザム・V・ブランシュタインの手に渡り、Mk-II・トロンベとして運用されることになる。

『第2次OG』ではカラーリングを元の濃紺に戻してマオ社のオルレアン工場でオーバーホールを受けていたが、ガリルナガンの襲撃により1号機と共に破壊された。

ヒュッケバインMk-II・トロンベ
  • 正式名称:RTX-010-02T ヒュッケバインMk-II・トロンベ(Huckebein Mk-II Trombe)
  • 型式番号:RTX-010-02T

型式番号の「T」は「Trombe」を指す。

『OG1』において、ゼンガーによってコロニー統合軍に改修された2号機がエルザムに引き渡され修復・改修された機体。ゼンガー曰く「エルザムが興味を持っていた」とのこと。

エルザムの趣向によりカラーリングは黒に変更され、グラビコン・システムの改良により重力障壁が後のMK-IIIと同様のグラビティ・テリトリーに強化、テスラ・ドライブの搭載により飛行可能、詳細は不明だが分身が可能になるなど、大幅なスペックアップがなされている。

初めて登場した「トロンベ」仕様の機体で、黒赤金のカラーリングやブランシュタイン家の家紋付など、エルザムや「トロンベ」のイメージをプレイヤーに決定づけさせた機体でもある。

GBA版の『OG1』では、文字数の問題で名称表記が「ヒュッケバイン・トロンベ」となっていた。後のPS移植版である『スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS』では「ヒュッケバインMk-II・トロンベ」表記となっている。

なお、『スーパーロボットスピリッツ』の前日譚小説においても、エルザムは黒いヒュッケバインMk-IIに乗っている。

3号機

  • 型式番号:RTX-010-03

連邦軍の量産トライアルに提出された機体。量産型ヒュッケバインMk-IIの採用に貢献したものと思われる。『OG1』ではDC戦争の戦況悪化によりユアン・メイロンが無事かどうか心配する場面があったが、『第2次OG』ではガリルナガンの襲撃後に、現存するヒュッケバインシリーズの機体としてカイ・キタムラによって名前が挙がる。

登場作品と操縦者

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
リアル系主人公の初期機体。空は飛べず機体性能はそこそこだが、ソード、ライフルの他に気力105で使える格闘武器チャクラム・シューターの存在が大きく、P属性、射程1-3、クリティカル+30、EN消費10、地形適応良好で威力もある。1話から使える武器としては高性能なので乗り換えまではこちらを軸に戦うことになる。エースになれば気力条件を開幕から満たせるため、使っていくなら積極的に狙いたい。
中盤追加されるGインパクト・キャノンや乗り換えにより強力な射撃武器も増えていくのだが、チャクラムの優秀さから意識しないと技能ポイントで主人公の射撃を伸ばしにくいのはうれしい悲鳴と言うべきか。ただ乗り換え後にも伸びた格闘を生かせる換装形態もあるため、無駄にはならない。
またグルンガスト弐式と違い、フォトン・ライフル以外の改造はMk-IIIに引き継がれるため、この時点から改造しても問題ない。ただしそのライフルの他に、チャクラムの引き継ぎ先が射撃武器に、必殺武器であるGインパクトキャノンの引き継ぎ先が、Mk-IIで言うライフル互換の武器になってしまう点には注意。
スーパー系で始めた場合は敵対中の恋人がこちらに乗っているが、加入前に破壊され虎龍王のパイロットとなるため、自分では使うことができない。その代わりイルムの乗る(今作は本機の色違いとなっている)ヒュッケバインEXが条件次第で使用可能になる。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
EN装甲が僅かにアップ。武器性能は変化ナシ。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
汎用パーソナルトルーパー。デフォルトパイロットはブルックリン・ラックフィールド。しかし、ブリットは格闘向きのステータスのため、ビルトシュバインに乗り換え、こちらはリョウトラトゥーニに譲ったほうが良い。また、後半にはエルザム用の高性能カスタム機『ヒュッケバイン(Mk-II)・トロンベ』が登場。GBA版のOGシリーズではチャクラム・シューターが換装武器なので、他の機体でも使用できた。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
汎用パーソナルトルーパー。デフォルトパイロットはブルックリン・ラックフィールド。しかし射撃武器メインのこの機体に合わせてブリットを射撃向きに育てていると、格闘武器のみの虎龍王に乗り換えた時に苦労する。換装武器フォトン・ライフルの弾数が増加し、同武器とビームソードの武器改造費が安くなった。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
チャクラム・シューターが本機の固有武器に戻り、他の機体間で使い回せなくなっている。また、エルザム専用のヒュッケバインMk-II・トロンベの名称が省略されなくなった。
スーパーロボット大戦OG外伝
ATXチームが自軍にいる期間に使用可能。Gインパクト・キャノンの必要気力が110とさらに使いやすくなっている。とはいえ、話数少なく数多いユニットでどう扱うかが問題。
第2次スーパーロボット大戦OG
008LやMK-IIIL/Rと共にマオ・インダストリーにて、1号機と2号機がオーバーホール中にガリルナガンによって完全に破壊されてしまうため、自軍ユニットとして使用することは出来ない。なお、アッシュ・エグゼクスバインを除くヒュッケバインシリーズの中では、撃破シーンではあるものの唯一本作で戦闘アニメ用のグラフィックが正規に見られるヒュッケバインである。ちなみに、没データには射撃換装武器のアニメが存在する。
3号機に関しては所在が不明のままとなっており、今後登場する可能性があるが、形状が大幅に変わる可能性を考慮すべきである。

装備・機能

武装・必殺武器

固定武器

ツインバルカン / バルカン砲
頭部に内蔵されている武器。αシリーズでは前者、OGシリーズでは後者の表記。
ライトソード / ビームソード
ビームで刀身を形成する非実体剣。OGシリーズでは換装武器のビームソードに変更された。
フォトン・ライフル
光子弾(フォトン)を発射する携行武装。OGシリーズでは換装武器。
『α』の攻略本によるとR-2のマグナ・ビームライフルの発展系とのことだが、OGシリーズでも同様かは不明。
『α』ではMk-IIIの武器に改造段階が引き継がれない。だがMk-IIIでガンナーを使う場合は、射撃の技能ポイントのためにこの武器を積極的に使っていきたい。
チャクラム・シューター
左腕に装備されているユニットから有線式の小型チャクラムを発射する。発射後チャクラムからは回転ノコギリのような刃が出現する。
『α』の攻略本によるとR-2の有線式ビームチャクラムの発展系とのことだが、OGシリーズでも同様かは不明。
『OG1』と『OG2』では換装武器で、グラフィックも手持ちの小型銃のような形状になっている。『OGs』からは『α』と同様の仕様に戻され固定武器となった。
『α』ではMk-IIIのファング・スラッシャーに改造段階が引き継がれる。P属性で射程があり使い勝手がいいが、『α』では格闘武器扱いであるため多用していると格闘の技能ポイントが加算される点には注意が必要。ボクサーを使う場合はいいが、ファング・スラッシャーでは射撃武器扱いに切り替わる点にも注意が必要。
Gインパクト・キャノン
グラビコンシステムにより発生した重力場を光線状に発射する大型キャノン砲。重力衝撃砲とも呼ばれる。
どこからか射出されてきたキャノンをMk-IIの股間ブロックに接続して使用するため、接続位置がとにかくネタにされがちな武器。エクセレン・ブロウニングは「男らしい」という危険な発言をしている。
MK-II以外にもAMガンナーに4門装備されていたり、『スーパーロボット大戦α ORIGINAL STORY』ではアイドネウス島に固定砲台として配備されている。
『α』ではロンド・ベル隊が南アタリア島を訪れた際にDC本部にて追加される。Mk-IIIのグラビトン・ライフルに改造段階が引き継がれるが、設定通りに攻撃力は低下してしまう。

換装武器

シシオウブレード
PTサイズの日本刀。OGシリーズでは隠し要素として入手できる最強クラスの近接換装武器。
『OG2』では入手条件にブリットが関わり、『第3次スーパーロボット大戦α』に登場するブリットの乗機・雷虎改にも装備されているためか、『OGs』の配信版PVではブリットのMk-IIによるシシオウブレードの戦闘アニメが披露されている。ただし『OG2』では入手から数話でブリットが虎龍王に乗り換え、他の機体には乗せ換え不可になるためこの組み合わせが使える期間は短い。

特殊能力

剣装備
ライトソードを用いて切り払いを発動。OGシリーズでは未実装。
グラビティ・ウォール / G・ウォール
機体の前面に重力場の壁を発生させる。一定値以下のダメージを無効化するバリアで、『α』の序盤は有効だがそれ以降は装甲の低いMk-IIでは機能させづらい。
『α』でのみ前者表記。
G・テリトリー
G・ウォールの強化版。トロンベ仕様のみ実装。
分身
気力130以上で発動し、敵の攻撃を表示上の回避率と無関係に特定確率で完全回避する。トロンベ仕様のみ実装。

移動タイプ

通常仕様。
トロンベ仕様のみテスラ・ドライブを搭載したことで飛行可能。

サイズ

M

機体BGM

「VANISHING TROOPER」
ヒュッケバインMk-IIのテーマ。曲名はヒュッケバインシリーズの異名「バニシング・トルーパー」から。初出は初代α。OGシリーズではOGsで初採用されたが、曲の出だしがαとは異なる。ボーカルヴァージョンの歌は影山ヒロノブ。

関連機体

ヒュッケバインシリーズ
ヒュッケバイン
曰く付きの前機種。Mk-IIは同機種での反省を活かすように制作された。
量産型ヒュッケバインMk-II
本機の量産型。EOTを活用した装備は排除されているが、ほぼ同等の性能を維持している。また、OGシリーズではテスラ・ドライブの標準搭載により全機で単独飛行が可能になっている。
ヒュッケバインMk-III
本機の後継機。だが量産化を前提としたMk-IIとは違い、コンセプトは「小型化したSRX」となっている。なお、MK-IIのパーソナルファイターはMK-IIIと互換性があり、共通して運用する事が可能である。
R-1
コクピットが同一なために移植可能。αシリーズではMk-IIがSRX計画で開発された機体であることから兄弟機という間柄。

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