ヒュッケバイン

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概要

第4次スーパーロボット大戦』で、主人公リアルロボット系後期ユニットとして初登場したパーソナルトルーパー

動力炉に異星人の技術であるブラックホールエンジンを搭載している。通常型のエンジンを搭載している機体についてはヒュッケバイン009を参照のこと。

「ヒュッケバイン」の名を冠するその他の機動兵器については、ヒュッケバインシリーズの項を参照されたし。

旧シリーズでの設定

旧シリーズでは『第4次』と『F完結編』に登場。インスペクター事件の後、連邦軍が新たなる異星人の侵略に対抗できる新機体として開発されていたが、ティターンズの横槍により計画は凍結。それを破嵐財閥が投資をすることで計画を再開させ、テスラ・ライヒ研究所で極秘裏に完成させていた、という設定。ゲシュペンストの後継機という扱いでグルンガストとは対になる関係。ヒュッケバインが存在するリアル主人公系のルートではグルンガストは作られなかったことになる。αシリーズやOGシリーズでは複数機体が同時開発されていたことになっているが、旧シリーズではただ一機のみが開発されていたようである。

なお、旧シリーズでは実験中に暴走したという設定がなく、αシリーズやOGシリーズでの「バニシング・トルーパー」という不名誉なあだ名はついていない。

αシリーズ・OGシリーズでの共通設定

マオ・インダストリーが、ゲシュペンストシリーズ等で得られたデータを元に、数々のEOTを惜しみなく使って開発した。PTX-005ビルトシュバインの運用データを元に、ゲシュペンストMk-IIの量産化データを組み込み、コストダウンと汎用性を求めて3機が同時に開発されていた。

並行して開発された3機のうち2機がSRX計画のテストのため、当時発見されていたEOTのエネルギー炉「ブラックホールエンジン」のテスト機として先行ロールアウトし、RTX-008L/Rとなった。テストパイロットは、Lが当時PTXチームに所属していたリン・マオ、Rが「天才ライディース・F・ブランシュタインであった。

しかし008Rのテストドライブでブラックホールエンジンが暴走・大破。基地が丸ごとひとつ消滅する大惨事を引き起こし、更にライは生き残ったものの片腕を失う。残された008Lはリンの手によって封印された。以来、ヒュッケバインの名を冠する機体は「バニシング・トルーパー」という不名誉なあだ名で呼ばれるようになった。

その後008Lは、αシリーズではヒュッケバインEXに改修されて、OGシリーズではそのままの姿で共にエンジンの欠陥を克服したうえで戦線に投入されている。

OGシリーズではマオ・インダストリーが、年月を経て既に解明されつつあったブラックホールエンジンなどを大改修したものをヴィレッタ・バディムが借り受け、戦線に投入されたとの記録も残されている。インスペクター事件では、再びリン本人が搭乗した。

ブラックホールエンジンと直結し、腹部に連結して小型のブラックホール弾を発射する、大口径の「ブラックホールキャノン」が本機最大の兵装。その破壊力は脅威的。

スーパーロボット大戦V、スーパーロボット大戦X-Ωでの設定

ニコラ・ヴィルヘルム研究所所属のパーソナルトルーパー。2機製造されており、タイプRはヴェルターブ・テックスト、タイプLはシズキ・シズカワがテストパイロットを務める事になった。

なお、重量は旧作の132.4 tに戻っている。

登場作品と操縦者

作品によってデフォルトパイロットが目まぐるしく変化する。OGシリーズでは汎用機体として、多くのパイロットが乗り換え可能。

旧シリーズ

第4次スーパーロボット大戦S
リアル系主人公の後継機であり、テスラ・ライヒ研究所常勤の父親より主人公へ誕生日プレゼントで渡される。名前やペイントを変えることができる。なお、ペイント7番は後のヒュッケバイン009、ペイント8番はヒュッケバインEXの配色とほぼ同じである。白主体のトリコロールカラーパターンもあるが、後の問題と関係しているのかカラーリング変更が可能なのは本作のみ。味方機体では最高の運動性を誇り、途中で追加されるブラックホールキャノンにより高火力を実現。Iフィールド分身まで備わっていて間違いなくロンド・ベル隊の最強の機体。ブラックホールキャノンは味方機体の中では最長の射程を誇る。弱点は"地形適応:空B"を与えられながら飛行できないことと、飛行出来ない状態で飛行している敵に隣接されると強武器が軒並み使えなくなること。そのため、貴重なミノフスキークラフトを装備させる筆頭候補となる。
スーパーロボット大戦F完結編
リアル系主人公の後継機。名前の変更が可能。ほぼ『第4次』と同じ設定で登場。運動性や武装も同じ(ブラックホールキャノンは最初から使用可能)で、『第4次』とほぼ同じ感覚で使える。しかし、運動性が『第4次』のように味方機体の中で最高というわけでもなくなっており、マップ兵器のマイクロミサイルの威力が非常に低く、ブラックホールキャノンの射程も『第4次』ほどの長さはなくなっていて、少し弱体化された。また、P武器が射程1の格闘武器に偏っている点はゲシュペンストから変わっておらず、ブラックホールキャノン以外に切り払われずに攻撃可能な長射程武器を持たないのも難点。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α
エンジン暴走事故が史実として紹介される。008Lが改造された状態でヒュッケバインEXとして登場する。ただし外見はMk-IIの色違い。

単独作品

新スーパーロボット大戦
ゲーム中には登場しないが、ライの裏設定上では片腕を失った原因として存在している。『新』の攻略本によれば、公開されずに裏設定だったのは、完全新作である今作と旧シリーズの設定混同をユーザーに招きかねない為。
スーパーロボット大戦V
一部設定は引き継がれてはいるものの、大半の設定が一新された形で参戦。ヴェルトが搭乗する。
加入するスペシャルシナリオ「集結する希望」は第1話終了時に初回特典を適用していると第2話の前に、未適用ならかなり後になって発生することとなる。
OGシリーズでは未採用となっていたマイクロミサイルが通常版とマップ兵器版で復活した。早期加入した場合はブラックホールキャノンは追加武装、未適用なら参戦時から使用可能である。
射程・火力は十分だが序盤参入ユニットの中で唯一空を飛べない為、地上戦では足回りに注意する必要がある。
「F完結編」以来となる版権作品への参戦、若しくはヒュッケバイン問題を経ての参戦もあってか、戦闘アニメーションのクオリティは非常に高く必見。
スーパーロボット大戦X-Ω
2017年3月の強敵イベント「生命を守る剣」特効ユニットとしてV基準の設定で登場。Vで登場するタイプRではなく、シズキ・シズカワの乗るタイプLが参戦する。ユニットクエストもVの前日譚とも言える内容となっている。
レアリティSRおよびSSRのシューターでSSRは大器タイプ。最大の特徴はアビリティにあり、制覇モードの中でも特に難関とされるステージを攻略するためのものがずらりと並ぶ。
純粋な攻撃力は高いもののアビリティによる補正がないので、火力のブーストは魂頼みになる。さらにアビリティを全て解放するには限界突破が2回必要。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
エンジン暴走事故が史実として紹介される。RTX-009がヒュッケバイン009として登場し、008Lもある条件を満たすと終盤に登場する。デフォルトパイロットは009がキョウスケ編ではリョウト・ヒカワ、リュウセイ編では搬入当初はイルムガルト・カザハラが乗っているが、少し後のイベントでグルンガストに乗り換える為に実質不在。008Lがヴィレッタ・バディム
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION2
マオ・インダストリーの社長リン・マオが、008Lに普通に乗っている。009は登場しない。リンが一時的に離脱する際にレオナ・ガーシュタインに預けている。
スーパーロボット大戦OG ORIGINAL GENERATIONS
ブラックホールキャノンは必要気力が高いものの、非常に高性能。なお、予約特典のOGSオフィシャルパーフェクトファイルには掲載されなかった。
スーパーロボット大戦OG外伝
第24話で追加。ブラックホールキャノンの攻撃力が上がり必要気力も120と下がっているが概ね『OGS』と遜色無い性能。使える機体ではあるが、投資が大変。合体攻撃が無い事や性格との相性を考えると、ユウキレオナラミアあたりが相性が良い。ユウキは気迫でブラックホールキャノンを開幕から使え、レオナはデフォルトで習得しているヒット&アウェイとの相性が良い。ラミアはエースで射撃武器の攻撃力が上昇する為、火力面で秀でている。
第2次スーパーロボット大戦OG
フィールドグラフィック・及び名前のみ登場。性能不足による型落ちが否めなかったため、マオ・インダストリーにてオーバーホール中に襲撃を受け後継機のMK-II・MK-IIIL/Rと共に撃破されてしまうため、自軍機体として使用することは出来ない。なお、同じく撃破されたMK-II・MK-IIIL/Rと共に、一部の戦闘アニメは没データとして残っている。格闘用の換装武器のアニメは存在が確認されてるが、製作中に一部シナリオが変わったのかブラックホールキャノンのアニメは用意されていないため、棒立ちしたヒュッケバインが登場した後いきなり敵機体がダメージを食らうといった事となり、一部ではバニシングアタックなどと名付けられた。詳しくはヒュッケバイン問題を参照。

関連作品

スーパーロボットスピリッツ
ゲーム中には登場しないが『新』の設定を踏まえて制作された作品であり、ライがテストパイロットを務め事故で片腕を失った、ということが前日談小説にて明かされている。
スーパーヒーロー作戦
ライの台詞の中にのみ登場。本ソフト自体が『α』の前日譚的存在である為、『α』の設定に準じたエピソードが語られている。

装備・機能

武装・必殺武器

固定武器

バルカン砲
60mmバルカン砲。他の機体と同様に頭部に内蔵されていると思われるが、ヒュッケバインの頭部には発射口が描かれていないため詳細は不明。
マイクロミサイル
バックパックに搭載された小型ミサイル。旧シリーズでは着弾位置指定型のマップ兵器として登場。OGシリーズでは登場しなかったが、復活したVでは通常版と着弾位置指定型マップ版の2つがある。
ブラックホールキャノン
文字通りマイクロブラックホールを打ち出し、高重力で標的を圧壊させる武装。機体の全高とほぼ同じ長さ。後のヒュッケバインシリーズの重力系武装と異なり、ヒュッケバイン本体とは直接接続されず、両サイドのグリップを掴んで使用する。
コトブキヤが発売したプラモデルの解説書によると、このブラックホールキャノン自体にもブラックホールエンジンが搭載されており、ヒュッケバインのジェネレーターと連結させなければ使用できないとのこと。ヒュッケバインのジェネレーターとはブラックホールエンジンであるため、発射にはブラックホールエンジン2機分の出力を必要とする武装である。

換装武器

ロシュセイバー
刀身を重力波で形成する非実体剣。OGシリーズでは換装武器。『無限のフロンティア』にも同名の武器が登場し、詳細が説明されてる。コトブキヤが発売したヒュッケバインMk-IIIのプラモデルの解説書によると、グラビコンシステムを用いているとのこと。
リープ・スラッシャー
空間跳躍ブーメラン。扇型のパーツを空中に射出して円盤を形成し射出する。ただしPS2版OGシリーズでは跳躍する描写がカットされている。OGシリーズでは換装武器。
マグナ・ビームライフル
R-2も装備しているビームライフル。OGシリーズで『OG2』以降に追加された換装武器。

その他

4連装ミサイルランチャー
内蔵兵器でなくオプション兵器と思われる。OGシリーズでは装備しておらず換装武器としても未登場。
プラズマソード
刀身をプラズマで形成する非実体剣。OGシリーズでは装備しておらず換装武器としても未登場。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。OGシリーズでは登場しない。
分身
『OG1』以外の作品で実装している。
全スーパーロボット大戦電視大百科』によると、ガンダムF91の分身機能と同じ原理らしい。だと、するとヒュッケバインにも「マルチプル・コントラクション・アーマー(MCA)」が採用され、最大稼働モード(MEPE)状態に入っているものと推測されるが。F91が存在する旧シリーズ、αシリーズ、『V』なら採用も頷けるが、OGシリーズでも同様なのかは不明。
Iフィールド
対ビームフィールドによるバリア。ガンダムシリーズが登場する旧シリーズのみの設定。αシリーズでもこちらと思われる。
ABフィールド
ガンダムシリーズが登場しないOGシリーズで装備しているビームバリア。

移動タイプ

飛行は不可能。

サイズ

M

カスタムボーナス

Wゲージ+40、EN+20%
『OGシリーズ』での008Lの固有ボーナス。
運動性+20、最大EN+100
『V』でのボーナス。序盤はあまり意味がなく、ブラックホールキャノンが追加されてからが本番。

機体BGM

「TIME TO COME」
シリーズを通してのメインテーマ。ボーカルはMIQ氏と、岩永雅子氏のバージョンがある。
「TIME TO COME(Ver.OG)」
VでのBGM。
「BORN TO FIGHT」
OG1のデフォルトBGM。OGS以降は未採用。

関連機体

ここでは本機と近い関係にある機体を挙げる。派生機については「ヒュッケバインシリーズ」も参照されたい。

ヒュッケバイン009
同型機だがブラックホールエンジンを搭載していない。
ヒュッケバインEX
008Lの改修機。
ヒュッケバインMk-II
量産を前提とした後継機。
ゲシュペンスト
最初のPTであり、祖となる機体。作品によっては主人公が本機に乗り換える前に使用する。
ビルトシュバイン
ゲシュペンストと本機の中間となる機体。

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