トリルラン

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トリルラン
外国語表記 Trillram[1]
登場作品 アルドノア・ゼロ
声優 櫻井孝宏
デザイン 志村貴子(原案)
松本昌子(アニメ版)
初登場SRW スーパーロボット大戦DD
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
種族 火星人
性別
年齢 25歳
所属 ヴァース帝国
爵位 男爵
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トリルランは『アルドノア・ゼロ』の登場人物。

概要[編集 | ソースを編集]

火星の国家「ヴァース帝国」の火星騎士。身分は男爵。

37家門の火星騎士の一人であるクルーテオの食客だが、実際には同じ37家門のザーツバルムの部下として行動している。戦術輸送機スカイキャリアに乗ったスレイン・トロイヤードと共に地球に降下し、乗機のニロケラスの能力で地球連合軍を軽々と蹴散らす。性格は慇懃無礼かつ残忍で地球人を侮蔑した、火星騎士の悪い部分の塊のような人物。

帝国皇女のアセイラム・ヴァース・アリューシア暗殺を企む一派であり、証拠隠滅として実行犯を務めたグループを始末したが、取り逃したライエ・アリアーシュを回収した装甲車を追うが見失い、ニロケラスの性能上、相手が動くまで待つことを余儀なくされる(報告を受けたザーツバルムには「根比べをしている余裕はない」と切って捨てられ、街ごと破壊する隕石爆撃の使用を決断されていた)。そうして反撃に出た界塚伊奈帆らに機体の弱点を見抜かれてしまい、ニロケラスを破壊され、敗北。

脱出はしたものの、戦闘の場に暗殺した筈のアセイラムが現れ自分を一喝した事に大きく動揺し、救出のためにやって来たスレインに自らがアセイラム暗殺に関わっていたと明らかにしてしまう。その事実がスレインの怒りを買い、銃で射殺された。なお、彼の死因はスレインによって「隕石爆撃の巻き添え」として報告され、そのまま事故死として処理された。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦DD
初登場作品。序章ワールド5より登場するエネミーユニット。原作と異なり、余計なことを言わずスレインに救出されたため一度は生存する。
1章Part9ではニロケラスを修理して再度出陣。だが攻略法が既に知られているため、順当に対策されて撃破される。その後は、救助を装って尋問しに来たスレインに原作通り射殺される。

人間関係[編集 | ソースを編集]

ヴァース帝国[編集 | ソースを編集]

スレイン・トロイヤード
部下。暗殺実行犯抹殺のために共に出撃するが、戦闘で敗北した動揺からアセイラム暗殺の真実を彼に吐露してしまい、銃を奪われ射殺された。
アセイラム・ヴァース・アリューシア
帝国皇女。彼女の暗殺に関わっていたが、アセイラムの生存を知った事で激しく動揺した。
クルーテオ
食客として彼の揚陸城に所属する。
ザーツバルム
本来の上司。想定外の事態に彼の指示を仰いだ。

地球連合[編集 | ソースを編集]

界塚伊奈帆
スレイプニールを持ち出した彼の作戦に敗れる。伊奈帆一行を追撃する際の行動が、結果としてトリルランの敗北を招いたと言える。
箕国起助
装甲車から落下しそうな彼を見て、敢えて手を下す理由もなかったものの意図して死に追いやる。
鞠戸孝一郎界塚ユキ
彼らの所属していた小隊と交戦し、全滅に追いやった。

民間人[編集 | ソースを編集]

ウォルフ・アリアーシュ
アセイラム暗殺事件の実行犯。口封じのために彼を始末する。
ライエ・アリアーシュ
ウォルフの娘。仕留め損なってしまった彼女を追跡した。

名台詞[編集 | ソースを編集]

「やれやれやれやれ。躾がなってないじゃないかぁ、クルーテオ卿」
「まあよい、ならばこのトリルランが教育しよう。戦場の悦というものを!」
第2話。初めての実戦で逡巡して撃てない随伴のスレインを軽蔑し、操縦権を奪う。
「散り際を弁えぬ者は美しくないぞ?」
同話より。パラシュートで脱出した兵士にスカイキャリアで体当たりして殺害するという残虐な仕打ちを行い、スレインは目を逸らす。
「いざさらばだ、ドブネズミの諸君」
「後々チューチューと余計な鳴き声を立てられても困るのでねぇ?」
同話より。何も知らず自分を歓迎する暗殺実行犯のウォルフ達に向けてニロケラスの腕を振りかざし、跡形もなく消し去った。
「おや、これは可愛らしい子ネズミさんだ」
「逃がさないぞぉ、ハハハハ」
同話より。直後、その範囲から外れていたライエの存在に気がつき、下卑た呟きと共に追いかける。こんな悪趣味なことをしているから逃してしまった、のかどうかは、元々すぐ近くに地球連合軍がいて助けが来る状況だったので微妙なところ。
「手伝ってやろうか?」
同話より。今にも吹き飛ばされそうになる起助を助けようと伊奈帆が手で掴むが、それを見て嫌味ったらしくこう言うと、わざと衝撃を起こして手を放させ、起助を殺害した。外道ここに極まれり。
「このクソネズミ共がぁ~!」
第3話。煙幕で外部カメラの視覚を潰した伊奈帆達の策に憤る。この時点ではまだピンチでもないが、非常に情けない声である。
スレイン「お、お待ち下さい! アセイラム姫が、生きておられます! どういうことか…」
トリルラン「知ってるよ! だから殺すのだ! 今度こそ確実にな!」
スレイン「えっ?」
トリルラン「どこまで愚かなのだ劣等人種! あれを生かしておけば、我らは一族郎党逆賊であろうが!」
同話より。スレインの前でアセイラム暗殺事件の真実を話してしまい、これが命運を決めることになる。相手をなぶる様な悪癖や思慮の浅さ、そして激昂の果てにザーツバルム派でもないスレインに反逆者の一味であることをバラしてしまう[2]など、明らかに口封じという任務には不適格な本性が露見してしまっている。
なぜ彼の様な人物にザーツバルムは口封じを命じたのかと、疑いたくなる程だが、同胞でも「ドブネズミ」として容易に粛清出来るような面を買われたのかもしれない。
「貴様…何のつもりだ? よこせ」
「……ッ、お、おおおぉ……ああぁぁぁぁぁ……」
上記の直後にスレインに銃を奪われた際の反応。銃口を向けられているのにも関わらず、毅然とした対応…ではなく、「劣等人種の地球人が本気で我々に逆らえる筈がない」という先入観からの危機意識の欠如だろう。
アセイラムを想うスレインの怒りを侮った結果、何の備えもなく詰め寄ろうとして腹部を銃撃されてしまう。信じられない事態に愕然としたまま腹部を抑えながら蹲り…。
『DD』では銃を奪った描写がないので「よこせ」は省略されている。
「後悔…するぞ…」
同話より。そのまま激高したスレインに止めの銃口を突きつけられた際の最期の台詞。それは命乞いや嘆きではなく、火星騎士として反逆者に向けた言葉であった。
その小物ぶりに反し、死を覚悟しても失われなかったある種のプライドだけは立派と言えるかもしれない。

スパロボシリーズの名台詞[編集 | ソースを編集]

「あれが本物のアセイラム姫だという保証はない」
「仮に本物だとしても、姫が難を逃れられ、あのような所におられたなど…私には予想がつかぬことだった」
「いいか。この件に関しては、私がクルーテオ卿に報告する。余計な混乱を招かぬために、貴様は一切口を開くな」
『DD』序章ワールド5第3話。スレインからアセイラムを攻撃したことを問い詰められて。原作と異なり暗殺事件の真実を一応は隠したため、生き延びる。
トリルラン「それでもだ。地球人どもが影武者から我らの情報を聞き出す恐れがあろうが」
スレイン「しかし、本物のアセイラム姫だという可能性も…」
トリルラン「くどい!貴様もあのお方がどうのように暗殺されたか知っていよう! あれで生きておられるわけがない!」
『DD』序章ワールド5第8話。執拗にアセイラムを影武者だと決めつける態度を取ったことで、スレインから暗殺計画に関わっていると確信されてしまう。
スレイン「…私とあなたが見た姫様は、影武者ではありませんね?」
トリルラン「そ、そんなことはどうでもいい!」「だから、そんなことはどうでもいいと言っている!」
『DD』1章Part9第70話。スレインに救助されるもこう問われて動揺する。その後は原作通り反逆者の一味であることをバラして射殺される。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

ニロケラス
自身の専用機。

余談 [編集 | ソースを編集]

  • 髪型が原因で一部の視聴者から「キノコ」と呼ばれており、トリルランとの戦いの最中に流れた挿入歌『BRE@TH//LESS』は「キノコ狩りのテーマ」という愛称が付けられている。
    • 以降も第7話・第11話で使われており、使われ方を総合すると「伊奈帆の作戦開始のテーマ」といったところである。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. CHARACTER、アルドノア・ゼロ、2022年1月16日閲覧。
  2. しかも自分の失言にすら気付いていない。