トドメ演出

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

トドメ演出とは、スパロボシリーズの戦闘シーンのアニメーションにおいて、ダメージを受けた側が撃墜判定となった場合にのみ発生する特殊な演出。

概要[編集 | ソースを編集]

第4次スーパーロボット大戦』におけるダイモスの烈風正拳突き(撃墜判定では敵の装甲を突き破る演出が入る)及びダイターン3の「サン・アタック」(撃墜判定でダイターン・クラッシュが追加)が初出とされる。

基本的に相手を撃墜することが多い味方ユニットに用意されているものだが、2010年代以降の作品では敵(主に大ボス級)に用意されていることもある(エメラルダンの「阿吽斬魔」、リベル・レギスの「シャイニング・トラペゾヘドロン」、カリ・ユガの「浄化の槍」、グランゼボーマの「反螺旋ギガドリルブレイク」など)。一部はイベント戦闘で見ることになるが、用意されてない場合はスポット参戦時に該当技での撃墜を狙う、または撃墜上等で誰かを特攻させないといけない(トドメ演出を見たいだけなら「特攻させる前にクイックセーブ→撃墜後にロードして再開」という手を使えば余計な損害を出さずに済む)。

また、多くは最強武器・必殺技に用意されているが、通常武器であっても原作で印象的な使い方をした機体や、特徴的な武器や必殺技を持たない機体に用意されているケースもある(例として、『第3次Z時獄篇』のクシャトリヤビームサーベルなど)。

原作を意識した演出がファンの心を躍らせる一方で「トドメ演出で撃破したことがわかってしまう」という意見も散見される。

主なバリエーション[編集 | ソースを編集]

演出のバリエーションは多岐に渡るが、おおよそ以下のパターンに分類できる。

1.追撃
もっとも多いタイプ。通常時の攻撃にくわえてトドメの一撃、というパターンが大半。なお、このパターンは下記の「台詞追加」と合わさっていることが多く、一部にはトドメでない場合中途半端に終わる武器もある(『UX』でのマークザインの「ダブルルガーランス」、オデュッセアの「エンド・オブ・リバース」がこの類)。
2.特殊撃破
初期に多かったタイプでもあり、今はその他の要素との複合にもなっている。被撃墜側の演出で斬撃などで真っ二つや細切れになる、ドリルなどで特殊な傷跡が空いた後に爆発する他、分解される、光に還元される、まで吹っ飛ばされるなど、その作品ならではのトドメ演出もある。
3.撃破確認
バルキリーモビルスーツにこの傾向が強い。変形形態から元に戻ったり、そこから離脱したりと行動が追加されていることもある。
4.ホワイトアウト
爆破デモを飛ばして画面がホワイトアウト、そこから戦闘マップに戻るパターン。『OGS』以降のOGシリーズで採用されている。
5.カットイン&台詞
専用のカットインや台詞が追加されるパターン。このパターンの有名どころはダイゼンガーの「斬艦刀・雲燿の太刀」。この手の代わり種は『L』のダンクーガノヴァ・マックスゴッドの「アブソリュートノヴァビースト」で、攻撃そのものよりトドメ演出の方が長い。

たいていの場合、トドメにならなかった場合は途中で攻撃が終わるのが通例だが、数は少ないもののトドメにならなかった時用の演出が用意されている場合もある。

作品別トピックス[編集 | ソースを編集]

第4次スーパーロボット大戦
ダイターン3の「サン・アタック」、及びダイモスの「必殺烈風正拳突き(同・改)」、ザンボット3の「ムーン・アタック」の演出でトドメ演出が初登場した。ただしいずれのユニットも幸運は非所持であり、祝福未採用の本作では彼らがボス戦でトドメを刺すと資金面で損になりがちなため注意。
魔装機神 THE LORD OF ELEMENTAL
斬撃系のトドメ演出が登場。真っ二つの他にも、細切れになる演出や風化するような演出も登場した。
スーパーロボット大戦A
機体に貫通したような穴が開くという、簡易的なトドメ演出を採用。その位置は機体ではなく戦闘画面全体を基準にしているようであり、機体によっては不自然な位置に穴が開いたように見えることも。主にスーパーロボットに分類される機体に多く「石破ラブラブ天驚拳」の場合はハートマークといった粋な演出もある。
スーパーロボット大戦J
携帯機シリーズでは本作以降、現在のものに近いトドメ演出が採用されている。
スーパーロボット大戦W
戦闘デモの演出方針として「トドメ演出の強化」が掲げられており、ほぼ全ての自軍機体に最低でも1種トドメ演出付き武器が設定されている。
スーパーロボット大戦NEO
エルドラン系ロボのトドメ演出に「トドメ時のみ必殺技BGMがループせずに終了する」という特殊な演出が採用されている。
第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
「全体武器属性で、なおかつタッグチームに対してのみ」など、発生に特定条件を要するトドメ演出が登場した。

トドメ演出を有する武器を持つ機体[編集 | ソースを編集]

演出が強化された『Z』以降は(主役機を含めて)登場作品でメインを張った機体ならば、最低一つは持っていることが多い。

ガンダム系[編集 | ソースを編集]

νガンダム
第2次Z』では「フィン・ファンネル」のトドメに一年戦争時の名場面である「ラストシューティング」を意識した演出が取り入れられている。
第3次Z』では追加武器の「オールレンジ・アタック」に『逆襲のシャア』ラストシーンを思わせるサイコフレームの演出が入る。
ゴッドガンダム
ガンダム系の元祖トドメ演出と言える機体。どの作品も概ね共通で「爆熱ゴッドフィンガー」で敵を鷲掴みにした後、ドモン・カッシュ「ヒィィィト! エンドォ!」という熱い叫びと共に敵機体を爆散させる。
ウイングガンダムゼロ
『EW』版含め「ツインバスターライフル(最大出力)」が該当。演出は色々とあるが、共通でヒイロの「任務完了」の台詞が入る。
呂布トールギス
「旋風大烈斬」「暴風激烈斬」「天武真烈陣」が該当。敵版・味方版と個別に用意されており、味方版のみトドメ演出が存在する。

マクロスシリーズ[編集 | ソースを編集]

VF-19改 ファイアーバルキリー
第2次Z』においては次元獣を始めとする一部の敵に対して「DYNAMITE EXPLOSION」でトドメ演出がある。
VF-19E エクスカリバー (アイシャ機)
武器名になっている「ピンポイントバリアパンチ」そのものがトドメ演出であり、トドメにならない場合単なる徒手空拳での格闘というある種驚愕の内容。

スーパー系[編集 | ソースを編集]

作品の特性上派手な演出が多く、それがトドメ演出の増加に繋がっている。

ダイターン3
トドメ演出の元祖。「サン・アタック」で撃墜するとトドメに「ダイターン・クラッシュ」を叩き込んで〆。ちなみに『Z』に出るまで、万丈のカットインが入る数少ない武器だった。
ゴッドマーズ
「格闘」「ファイナルゴッドマーズ」が該当。『Z』では一連の動作(前者は腕が敵を突き抜ける、後者はゴッドファイヤーで動きを止めた後にマーズフラッシュで〆)が忠実に再現されている。
第3次Z』では「マーズフラッシュ」にもトドメ演出が追加されたが、タッグチームを同時撃墜した時にしか発生しないという限定条件がある。
ライジンオーエルドランシリーズの機体
原作自体に「必殺技でとどめを刺した後勝ち名乗りを上げる」一連のバンクシーンがあり、それが再現されている。
未映像化作品である『完全勝利ダイテイオー』の機体も、それに倣い必殺技後に勝ち名乗りをあげるトドメ演出がある。
ガオガイガースターガオガイガーガオファイガージェネシックガオガイガーガオガイゴーファイナル・ガオガイガー
「ヘルアンドヘブン」「ハンマーヘルアンドヘブン」が該当。ハンマーの方は相手を光に分解して消滅させる。
通常のトドメ演出の他に「特定の敵(ゾンダー、原種)へのトドメ」として別の演出(前者はコア抜き出し、後者はハンマーヘブン追加)が用意されている。人命救助としての演出が含まれる珍しい例。
ビッグオー
「Oサンダー」「サドン・インパクト」「ビッグオー・ファイナルステージ」が該当。「Oサンダー」は〆がベック・ザ・グレートRX3を撃墜する際の演出に変更、「ビッグオー・ファイナルステージ」はビッグファウを半壊させた後に砲身を廃棄する演出が追加される。
『第3次Z』では「サドン・インパクト」のトドメ演出が削除されたが、ドロシー1を機能停止に追い込んだ後に火柱が噴き上がる演出が追加された。
ソーラーアクエリオンアクエリオンEVOL
両者共に「無限拳」が該当。特にソーラーアクエリオンの無限に伸びる腕で敵機体を月面に叩きつける演出は、まさにトドメ演出を語る上で外せない存在である。
演出なので、たとえ月よりもサイズが大きかろうと、撃破後に撤退する演出があろうとお構いなし。地上戦における(名有り)パイロットに対して「月面から帰還できるのか?」というツッコミは野暮である。
また、これを意識してか、御大将アポロに対して興味を示すというクロスオーバーを意識した一場面も(ちなみに『Z』においては演出ではなく本当に月面送りにしている)。
ダン・オブ・サーズデイ
K』『30』では「大刀投げ」以外の全ての武器(追加武器・合体攻撃を含む)にトドメ演出がある
天元突破グレンラガン超天元突破グレンラガン
「超天元突破ギガドリルブレイク」が該当。原作のシーンを繋ぎ合わせた半オリジナルのトドメ演出となっている。
マイトガイン
必殺技である「動輪剣縦一文字斬り」が該当。剣をしまう動きと舞人の台詞で〆る。
グレートマイトガイン
X』『T』では「マイトガンナー・セルフキャノン」に劇中未使用のグレートクラッシャーによる追撃が加わる。

リアル系[編集 | ソースを編集]

キリコ・キュービィーの搭乗するアーマード・トルーパー
「アサルト・コンバット」が該当。とりわけ印象的なのは物憂げなキリコの素面カットインで締めるラビドリードッグと、至近距離からキリコがアーマーマグナムで銃撃するバーグラリードッグ
テッカマンブレード
『W』における『ブレードII』版「ボルテッカ」が該当。ペガス搭乗時の「ハイコートボルテッカ」にはないので、意図して降ろさないと見られない(普通に進めた場合は第37話のデッド戦で見ることになる)。

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

サイバスター
オリジナルでの元祖。『LOE』での「バニティリッパー」と「ディスカッター乱舞の太刀」が該当。オリジナル初のトドメ演出武器となった(バニティリッパーは相手がチリとなるかのような演出、乱舞の太刀は相手が細切れになる演出が入る)。
スイームルグS
『64』の主人公機で唯一のトドメ演出持ち。「ブラッディ・ハウリング」が該当。敵機体が爆散せずに星になる。
グルンガスト
「計都羅喉剣・暗剣殺」が該当。『F完結編』ではパイロットが「斬!」と見得を切った後に、敵機体を水平に両断する演出がある。
グルンガスト参式
「斬艦刀・一文字切り(第2次α)」「参式斬艦刀(OG2)」「参式獅子王刀・歳破(第2次OG)」が該当。『第2次α』初期主人公機では唯一のトドメ演出持ち。
ダイゼンガー
トドメ演出の代表格。『第2次OG』の「斬艦刀・雲燿の太刀」と「竜巻斬艦刀」は『ジ・インスペクター』の1シーンをほぼそのまま再現している。
ディス・アストラナガン
「ラアム・ショットガン」以外のすべての武器にトドメ演出がある。
グルンガスト零式
「斬艦刀・疾風怒濤(OGS)」「零式斬艦刀・疾風怒濤(第2次OG)」が該当。
『第2次OG』ではリシュウ搭乗時に「零式斬艦刀・疾風怒濤」を使用すると、唐竹割りを繰り出す際にリシュウのカットインが入る。
ヴァルホーク
「ビームショットランチャー」「レイブレード」「プラズマエクスキューション」「プロトンキャノン・フォーカス」が該当。一方で単独最強武器の「ジェイドフロウジョン」にはトドメ演出がない。
ヴァルザカード
「エクサノヴァシュート・オーバー」が該当。戦闘前会話がない状態で使用すると、攻撃終了時にちょうどBGMの「JUST ONE CHANCE」が1ループするように組まれている。
また「ディメンジョンブレイカー」にもトドメ演出が存在するが「倒しきれなかった時はリアルサイズカットインが挿入される」という珍しい演出がある(トドメ時は追撃と入れ替わるので見られない)。
レヴリアス
合体攻撃を含む全ての武器にトドメ演出があり、「ブレイブ・クラッシュ」では最後にレヴリアスの等身大カットインが入る。
ガンレオン
「チェイン・デカッター」「ライアット・ジャレンチ」「ペイン・シャウター」「ザ・ヒート・クラッシャー」が該当。
「ザ・ヒート・クラッシャー」は連続攻撃を加えた後に地面に叩き落し、そこから更に両手の爪で追撃。〆にライアット・ジャレンチで敵機体もろとも粉砕(切断)するトドメ演出で、ランドの「ザ・クラッシャー」としての一面(本性?)が垣間見られる。なお、この武器はトドメにならなかった場合、マグナモードを解除する演出が入る。
ジンオウ
敵側のトドメ演出の元祖。「ガイストカッター」でサイバスターやジャオームが両断されることも第2部序盤では珍しくない。
ケイサル・エフェス
「終焉の銀河」が該当。ダメージ数値が表示される前に機体のパラメータが表示されるため、撃墜されたか否かが容易に分かるトドメ演出になっている。
アリエティスエメラルダン
この2機から敵側のトドメ演出が本格化(前者は「ジ・エンド・オブ・マーシレス」、後者は「阿吽斬魔」が該当)。「阿吽斬魔」はイベントでお目にかかれるが、「ジ・エンド・オブ・マーシレス」は意図的に狙わないと見るのは困難。
同様の理由でサフィアーダの「レイジング・メイスマッシュ」、聖王機ジ・インサーの「宝剣コールブランド(スフィア共鳴後)」も見るのは難しい(ジ・インサーの場合、最強武器はイベントで見られる)。
ゲールティラン
「無窮の牙」が該当。逆に次元将ガイオウの最強技「太極・斬」にはトドメ演出が無い。
ファービュラリス
『第2次OG』の「コンゲラティオー」が該当。敵時は機体のフェイスカットイン、味方時はここにグラキエースカットインが加わる。
ワース・ディーンベル
「消滅の弐式:EXHALT」が該当。VXT三部作の敵勢力(超文明ガーディム魔従教団UND)の中で数少ないトドメ演出を持つ機体で、ストーリー終盤(通常ルート第49話・困難ルート第50話)のイベント後にセルリックのカットインが変化する。

関連用語[編集 | ソースを編集]

アニメーション
トドメ演出時のアニメーションは原作作品の有名な場面の再現等、凝っているものが多い。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 同様な特殊演出として『α外伝』以降、トドメ演出とは逆の攻撃ミス時限定で発生する(単純な素通り、空振りなどの演出とは異なる)「ハズレ演出」が存在する。
    • 顕著なのは『Z』におけるゴッドΣグラヴィオンの「グラヴィトンランサー」で、この武器には外した時専用のカットインと台詞が用意されている
  • 一部の携帯シリーズには、シナリオ上で撃破後に撤退するという流れになっている機体は、倒してもトドメ演出が発生しないようにしているものがある。