デビルマン

提供: スーパーロボット大戦Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動
デビルマン
登場作品 デビルマン (原作漫画版)
声優 速水奨(OVA版・SRW)
武田真治(AMON)
内山昂輝(crybaby)
デザイン 永井豪
初登場SRW スーパーロボット大戦DD
SRWでの分類 機体
パイロット
テンプレートを表示
プロフィール
分類 デーモン(デビルマン)
全高 約2.9m
重量 約220kg
変身者 不動明
テンプレートを表示

デビルマンは『デビルマン』の主人公

概要[編集 | ソースを編集]

不動明が「デーモン族屈指の勇者」と称されるデーモン・アモンと合体し、変身した姿。

本来、デーモンに合体された人間は意識をデーモンに乗っ取られてしまうが、強い精神力を持った人間であれば、逆にデーモンの意識を押し込め、デーモンの体を乗っ取る事が出来る。さらに変身していない状態でも怪力や超能力などが使えるようになる。明もその例外の一人であり、物語後半では、自身の他に、同じように人間の心を持ったまま悪魔の体を得た人間たち―デビルマンが存在することを知り、彼らを集めて「デビルマン軍団」を結成し、デーモンたちとの戦いに備えた。

ベルトなどが描かれたヒーロー然としたデザインであるTVアニメ版とは異なり、漫画版は体毛で覆われた下半身や尻尾など、生物らしさが強調された獣のような姿をしており、体色もTV版の青緑ではなく肌色となっている[1]

アモンと合体した直後は「地獄の野獣」という異名に相応しい獰猛さを発揮してデーモンの殺戮に酔いしれていたが、戦いを重ねる内に明の理性がアモンの凶暴性を抑え込むようになり、対ジンメン戦以降は宛ら哲学者の如き佇まいで物思いに耽る姿も垣間見せていた。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦DD
初登場作品。序章ワールド1より参戦。攻撃&回避タイプ。声はOVA版の速水奨氏。
ワールド1は地上戦しかないので問題にならないが、宇宙の地形適応がB。SSR必殺技パーツを装備して初めてAになる。シナリオ中では宇宙でも生身で行動可能と扱われている[2]。サイズSSのお陰でスピードが素でストライクインターセプターと最速タイを誇る700であり、自身の行動に回りやすい利点があり、あまりの速さでたまに行動終了後もう一度デビルマンのターンが回ってくる擬似的な2回行動のような現象が起きるが集中等が直ぐに効果が切れる欠点にもなっている。
攻撃力も自軍の中で上位なのだがサイズのせいで平均的な火力に収まっている。精神コマンドの直撃を覚えているのでこれでフォロー可能。また、必殺技の「デビルブロー」を装備することでサイズによる与ダメージ補正が無効になるため、攻撃力の高さを生かすことができる。活躍させるには欲しいところ。
回避力をいかした囮役とするのならばSSR「デビルアロー」を装備すれば安定する(発動条件がHP半分と厳しいが)。
SSR「デビルフラッシュ」のメインアビリティ「悪魔の超能力」で出撃後1度だけ蘇生が可能になり照準値も上がるという特性を持つため、対決戦向きのキャラと言えるだろう。対決戦ではもう一つ、必殺技スロットが全て装備不可能になるデメリットを承知の上で他機体であるEVA初号機のSSR「陽電子砲」を装備させることで、上記の強みのうち最速のスピード以外全てを捨てて戦う囮特化の運用をされることがある。詳細は初号機のページを参照。

関連作品[編集 | ソースを編集]

バトルドッジボールII
「ダイナミックウォーズ」にシレーヌと共に所属。必殺技Lv1がデビルファイヤー、Lv2が神々の怒り。
TV版での参戦だが、デザインは漫画版となっている。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

TV版デビルマンでは昭和ヒーロー然とした多彩な技を有しているが、漫画版とは出自や詳細が異なるため必然的に技の名称や説明にも差異が存在する。『DD』ではTV版のOPから技の名前を引用している。

身体能力[編集 | ソースを編集]

格闘
生身の身体であるが故に肉弾戦が必然的に多い。牙や爪で相手の体を引き裂くほか、肘にはデーモンの身体を切り裂ける刃がある。
デビルチョップ
OP曰く「デビルチョップはパンチ力」。もちろん視聴者からはネタにされた。
『DD』では打撃属性の通常攻撃及びR必殺技として登場。メインアビリティは「ブレイクアタックI」で、サブアビリティは「攻撃力・運動性アップI」。
デビルキック
「デビルキックは破壊力」。
『DD』では打撃属性のR必殺技として登場。メインアビリティは「危険察知I」で、サブアビリティは「ダメージアップI(打撃)」。
尻尾
これで相手を突き刺す等の攻撃を行っている。
触覚
こちらでも相手を突き刺す、首を引きちぎる等の攻撃を行っている。
デビルウイング
背中から生える蝙蝠のような翼。「デビルウイングは空をとび」、振り回して敵を切り裂いたり、電撃を放ったりできる。
『DD』では打撃属性[3]のSSR必殺技。翼を広げ強襲し、2回すれ違い様に鋭い翼で敵を切り裂く。
メインアビリティは「悪魔の翼」で、デビルウィングの必殺技威力が増加する。さらに反撃命中時、一定の確率で、敵の防御力を減少させる。サブアビリティは「攻撃力・運動性アップIII」。
超能力
メディアによって使用の有無は異なるが、超能力も数多く持つ。
原作ではテレパシーを用いて各地のデビルマン軍団と交信したり、捕らえられたミーコを助ける際に念動力でガラスを割っている。OVAではシレーヌの発生させた核爆発からテレポートで逃れており、TV版では「デビルイヤーは地獄耳」「デビルアイなら透視力」と歌われる超能力も使用した。
またどちらかというと身体能力に近いが、『サイボーグ009VS』では加速装置を使用した009の動きを本能で見切り、またその速度に対応できる程の動きを見せ反撃している。

必殺技[編集 | ソースを編集]

熱線
両方の掌から熱線を放射する。TVアニメ版で言うところの「デビルビーム」。OP曰く「デビルビームは熱光線」だが、本編の描写は原作漫画版と同じように熱線放射である。
『DD』では特殊属性のSR必殺技として登場。前に突き出した右腕から放射して続けて左腕からも放射する一連の流れは原作漫画版でのゲルマー戦の再現となっている。こちらも変身前の姿で使用している。
メインアビリティは「高機動II」で、サブアビリティは「攻撃力・運動性アップII」。
デビルアロー
触覚から放つ電撃状のビーム。「デビルアローは超音波」…なのは主にTVアニメ版の描写(ただし、そちらでも電撃を放ったことはある)。
原作漫画版では不動明の姿でも眉毛を変化させた触覚から低出力の物を発射している。GBAソフト『レジェンド オブ ダイナミック 豪翔伝』では「デビルサンダー」と表記。
『DD』では特殊属性のSSR必殺技として登場。メインアビリティは「悪魔の力」で、攻撃力・運動性が増加する。HP50%以下の時は更に運動性が増加する。サブアビリティは「ダメージアップIII(特殊)」。SSR必殺技の共通の特徴として、地上だけではなく宇宙も地形適応がSになっている。
デビルファイヤー / ヘルファイヤー
口から灼熱の炎を吐く。デビルマンの怒りの象徴。
名称は『バトルドッジボールII』では「デビルファイヤー」、『豪翔伝』では「ヘルファイヤー」と表記。同ゲームでは「ゲヘナの炎」という技も存在する。
デビルブロー
『DD』で打撃属性のSSR必殺技として登場。デビルアローと格闘を織り交ぜた連続攻撃。トドメはパンチで敵を貫いてから、さらに真っ二つに引きちぎる。原作でジンメンに取り込まれたサッちゃんの顔面を突き抜いて致命傷を与えた剛拳と、その後の甲羅を引き剥がしたシーンの再現。
メインアビリティは「悪魔の生命力」で、戦闘回数に応じて運動性が増加、気力が10上昇する毎に攻撃力・照準値が増加、戦闘時の命中ユニットのサイズ差による与ダメージ減少効果を無効化する。デビルブロー命中時、移動力が減少する弱体効果を敵ユニットに付与する。サブアビリティは「攻撃力・運動性アップIII」。
移動力減少効果で引き撃ち防止や足止めなどに活躍する。移動力減少は特性0~2が-1で、特性3~4が-2、特性5が-3。
デビルフラッシュ
『DD』で特殊属性のSSR必殺技として登場。左腕から放電を行った後に敵を掴みそのまま急上昇、眩い光を放ち相手を消滅させる。『愛蔵版』で追加されたラズバ戦で放った技を基とした攻撃。ラズバ戦は『愛蔵版』以外の改訂版では省略されている事が多いため、レアな技と言える。
メインアビリティは「悪魔の超能力」で、移動力・攻撃力・照準値・運動性・気力上限が増加し、気力が10上昇する毎に攻撃力・照準値・運動性が増加する。更に出撃後1度だけ、撃墜されずにHP1だけ残り、HP30%まで回復して復活する。「悪魔の超能力」の効果で復活した際、照準値が増加する強化効果を自分に付与する。サブアビリティは「運動性アップIII」。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

バリアフィールド(照準値)
超改造で追加。被ダメージを500〜2000軽減し、照準値が増加する(改造段階で強化される)。

サイズ[編集 | ソースを編集]

SS

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

DD
直撃かく乱ひらめき熱血集中俊敏

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

DD
デビルマン
与ダメージ・運動性が増加する。
悪魔の力
攻撃力が増加する。HP30%以下の時、ステージ中一度だけ「不屈」(レベルが上がると「奮起」も追加される)がかかる。
憤怒(デビルマン)
攻撃力・運動性が増加する。気力130以上のとき、ステージ中一度だけ「」(レベルが上がると「集中」も追加される)がかかる。
[+]悪魔ハンター
照準値・運動性・HPが増加する。

対決・名場面[編集 | ソースを編集]

サバト
飛鳥了からデーモンの存在を知らされた不動明は、デーモンへと対抗するためデビルマンになる事を決意。多くの人間たちが踊り狂う宴「サバト」に参加する中、突如人間たちがデーモンへと姿が変わっていく。デーモンによる恐怖と混乱の中、理性が飛び本能だけで動いていた明にも異変が起きる。
だが、明は正義の心によりデーモンを押さえつけ、逆にデーモン族の勇者アモンの身体を乗っ取る事に成功する。驚愕するデーモンたちへ向けて、不動明――デビルマンは叫ぶ。「アモンではない! おまえたちデーモン族をひとり残らず地上から消すために生まれた悪魔。デビルマンだ!!」。

スパロボシリーズの名場面[編集 | ソースを編集]

サバト(Ver.DD)
DD』ワールド1第5話「デビルマン誕生」より。
デビルマンがSRWに参戦する上で、上記の「サバト」は他作品とクロスオーバーさせるには余りに過激な描写であり、シナリオ面での再現がどうなるかファンの間で話題となっていたが、なんとハニワ幻人に襲撃されてパニックを起こした一般人が理性を失い暴動を起こすのを待ち、それを原作のサバトの代用とする」という、他の作品を巻き込みつつ原作にも劣らぬ狂気の宴が描かれる。
人類の守護者たるディドに「お前は何者だ?」と問われた了は叫ぶ。「そうだ! 人間を守るために…俺たちは人間を捨てるのだぁぁっ!!」
悪魔の始末
DD』2章Part1「悪魔の所業」より。
実質的に地球連合軍の指揮を執っていたムルタ・アズラエルドミニオン。乗員は脱出し、ナタル・バジルールはアズラエルに撃たれ、悪魔一人が健在となった状態で、獅子王凱鋼鉄ジーグと共にデビルマンはドミニオンに取りつく。人として、勇者として降伏勧告を迫る凱にナタルの救助を進言し、デビルマンはアズラエルと二人きりになる。
…デビルマンはこの時を待っていた。なおも降伏勧告を突っぱねるアズラエルに対し、デビルマンは凱の話を反故にし、殺意を剥き出しにする。「悪魔の始末は、俺がやる」。天使の名を冠し、「人間のからだを持ちながら悪魔になった者」に、デビルマンは引導を渡した。
後に明かされたところ、この時のデビルマンはアズラエルの命「は」奪わなかったようだが、この際の剣幕や後にアズラエルが相当この時のことを根に持っていたことから、この時のデビルマンがアズラエルに何をしていたかは想像に委ねられた部分となっている。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 漫画版では上述の通り不動明がアモンの体を乗っ取った姿(正確にはデーモンと合体してなお人間の心を持つ者たち)を指してデビルマンと称するが、TV版では、デビルマンという名のデーモンが死亡した明の体を乗っ取っている。
    • このため、デーモン族へ戦いを挑む経緯も漫画版とは異なっており、「牧村美樹の愛に触れたデビルマンが彼女を守るためにデーモン族を裏切り彼等に立ち向かう」という筋書きとなっている。
    • なお、放送当時連載された蛭田充によるTV版準拠の漫画版では、逆に「不動明がデーモン族・デビルマンと合体しながらも、人間・明としての意志でデーモン族に立ち向かう」というTV版とは正反対の状況となっている。
    • 派生作品も数多いが『デビルマンサーガ』では鎧を纏って悪魔の力を手にした不動明が、『闘神デビルマン』では人間・神代慶の精神力に驚嘆したアモンが共存して二人で一人の、『デビルマンG』では不動明を乗っ取ったアモンがデビルマンのふりをする、という形でデビルマンとなっている。
  • TV版においては、漫画版のデビルマンのデザインを元にした「妖獣ゴッド」が物語のラスボスとして登場している。使用する技もゴッドカッターやゴッドアローなどデビルマンを彷彿とさせるものだった。
  • OVA『CBキャラ永井豪ワールド オレは悪魔だデビルマン!』ではOVA版と同じデザイン・声優で登場するが、元となったアモンはTV版デビルマンそのものの姿で描かれている。
    • また、同作においては明との合体合戦に敗れて消滅したアモンの方の人格があるものに生まれ変わっている。
  • 漫画『マジンガーエンジェル』にもTV版に準拠した設定・デザインで登場している[4]。一方OVA『サイボーグ009VSデビルマン』ではTV版のように肌は緑だがデザインは漫画版が基本となっている。
  • 漫画版では特定の動作を行わなくとも変身が可能だが、TV版では胸の前で両腕を交差させ、「デビール!!」と叫ぶ動作をしないと変身できない弱点が有る。
  • TV版では身長12mまで巨大化する能力が有る(場面によっては身長60mの妖将軍ムザンと取っ組み合うなどそれ以上のサイズになっていることも)が、漫画版では使用していない。また戦いの舞台も地上のみだった。
    • ただ後日談の一つになる漫画版『デビルマンレディー』では、巨大化能力は地獄に堕とされる前から使っていたようでデビルマン軍団の一人がそのことに言及している。また宇宙で活動できないという訳では無い様子。
    • 派生作品『デビルマンG』では一切超能力を持たないかわりに、溜め込んだ精神力を相手に叩きつける事で、巨大化したかのような幻影による恐怖で殺害する『毘所の毒煙、棚引くは四劫の果て(シルキュイ・アンテルディット)』という必殺技を持つ。その際の掛け声は「デビール!!!!」である。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. 媒体やフィギュアなどによってはTV版と同じ青緑で描かれたものもある。
  2. 2022年3月放送の「生スパロボチャンネル」では、ダイナミック企画に宇宙にいけるかどうかを確認した所、「いけるんじゃないでしょうか」と返されたとのこと。この他FCソフト『デビルマン』でも最終決戦時に宇宙空間を生身で飛び回っている。
  3. デビルマンが戦闘台詞で「切り裂いてやる!」と言っているが、斬撃属性ではない。
  4. ただし漫画版のデザインも女湯のオブジェとして登場している。

商品情報[編集 | ソースを編集]