ディバイン・クルセイダーズ

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ディバイン・クルセイダーズ(Divine Crusaders)

天才科学者ビアン・ゾルダーク博士が自らを総裁として設立した、地球圏の力を結集させて、来るべき宇宙規模の困難に立ち向かい、人類を存続させる事を目的とした団体。通常は略称の『DC』の名で呼ばれる。ディバイン・クルセイダーズとは、日本語で「聖十字軍」を意味する。

困難の襲来まで時間がさほど無いことを知ったビアン博士は可及的速やかな地球圏統一の必要性を訴えてこの機関を設立するわけだが、地球圏統一を急ぐあまりに武力行使も厭わない不穏当な団体となってしまっている場合が多い。そして癖のある人達が「地球圏統一」や「現政権の打倒」の部分に惹かれて集まる為に、悪の武装結社という側面が強くなり、逆に武力制圧に反対する主人公側の人々は抵抗をしたりする。

技術力・工業力・士気いずれも高いが、(ストーリーの都合とは言え)いかんせん獅子身中の虫が多過ぎる感が否めず、ビアン博士の掲げる地球圏統一の目標には程遠い。ビアン博士の開発した究極ロボヴァルシオンの敗北とともに、ビアン博士の遺志により異星人からの地球圏防衛の使命が勝者である主人公達に託され、DCは表向き解散となる。

シリーズによっては、DC壊滅後にその残存勢力を取り込み、武力による地球圏統一の大義を手段として使う団体『ノイエDC』が設立される。こちらは「ノイエ・ディバイン・クルセイダーズ」とは呼ばれない。

登場作品と役柄

旧シリーズ

このシリーズにおいては中心的な敵組織となる。外宇宙からの脅威に対抗すべく設立、世界征服を目指すも瓦解。その後は2度復活するが、本来は抗うべき存在である異星人との関係を深めていくなど、当初の志は失われていく。その一方、第4次では当初の目的に忠実な「ノイエDC」が分派として結成される。

第2次スーパーロボット大戦
原作で敵だったモビルスーツ機械獣メカザウルス円盤獣とあらゆる勢力が所属している本作唯一の敵対勢力。ラスボスもビアン博士。オーストラリア大陸東部が欠けていることから、ゲーム開始以前にコロニー落としを敢行した模様。また奪取されたソロモンに向けてソーラ・レイを発射しようとするなど、過激さはこの頃からかなりのものである。
第2次スーパーロボット大戦G
基本的には第2次と同じだが、新規参戦したVガンダムのザンスカール帝国の面々が組み込まれ、Gガンダムの東方不敗デビルガンダムと共にDCに協力している。また、ビアンが実はDCの抵抗組織リガ・ミリティアの創立者ジン・ジャハナムでもあり、自身が敗北した場合のことも考慮していたという設定が追加される。
第3次スーパーロボット大戦
ビアン博士の死後、ザビ家に牛耳られてしまう。実質的には機動戦士ガンダムのジオン軍をベースに他作品の敵キャラクターを組み込んだ形であるが、キシリアの一派のように組織内に異星人と手を組む勢力が現れ、内部分裂が起こる。
スーパーロボット大戦EX
残党軍の一部がラ・ギアスに召喚される。
第4次スーパーロボット大戦
メガノイドドン・ザウサーコロスによって復活する。設立時の理想は完全に消え去り、異星人ゲストと手を組む。これに反発した勢力がノイエDCを結成。また一部のキャラクターが地球連邦軍に加わりティターンズを結成。結果的に本作でのDCを構成しているのはスーパー系及びガンダム系の内、機動戦士ガンダム及び機動戦士ガンダム F91のメンバーである。
第4次スーパーロボット大戦S
スーパーロボット大戦F
メガノイドが登場しないので、第4次と違いノイエDCも登場しないが、ハマーン・カーンが指揮する宇宙軍と、Dr.ヘル率いる地上軍に分裂している。また第4次同様にティターンズが結成された。
スーパーロボット大戦F完結編
ザビ家ゲストによって生み出されたクローンとして復活し実権を握る。ルートによってはやっぱりゲストと組む。

αシリーズ

本シリーズではEOTI機関を前身として設立された連邦政府直属の研究機関。連邦政府がビアンの警告を受け入れた結果として設立された機関ということで、本シリーズでは敵対することはなく、超技術を有する謎の集団としての趣が強い(この点について、寺田Pは、後に「本来αから参戦する予定だった「勇者王ガオガイガー」における防衛部隊「GGG」の役割をDCに引き継がせた結果」だと説明している)。

当初はDC副総帥のシュウが黒幕的な存在感を放ち一人で頑張っていたが、彼の戦死に伴い、シリーズからはフェードアウトしていく。

スーパーロボット大戦α
本シリーズのDCは一切敵対せず、完全な味方である。
スーパーロボット大戦α for Dreamcast
スーパーロボット大戦α外伝
序盤のティターンズによる爆撃で、日本支部は壊滅状態となり、シュウの行方不明とその最期もあってこの作品で実質的にαシリーズから退場する。

OGシリーズ

基本的には旧シリーズの展開を踏襲しているが、宇宙の戦線は基本的にビアンの盟友マイヤー・V・ブランシュタイン率いるコロニー統合軍に委ねている。なお本シリーズでは、壊滅後に再建されたDCが「ノイエDC」と呼ばれており、主流派に対する分派というわけではない。

スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION
大枠は第2次をなぞっており、地球連邦政府ゲストへの降伏へ動いたことを危惧し、DCが反乱を起こす。ビアンの死亡により組織は半壊し、ジュネーブの闘いで残党軍も撃破される。なおリュウセイ編では、第2次の最終話『暁の決戦』を踏襲している。
基本的な襲撃対象は地球連邦軍関連施設が大半であった為か、民間人の居住区はほとんど手を出していない。
スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATION2
イスルギ重工らの支援を受け、バンがノイエDCを設立して勢力を盛り返す。しかしシャドウミラーの反乱により、組織は半壊する。
スーパーロボット大戦 ORIGINAL GENERATIONS
基本的にはOG1、OG2と同じだが、アンソロジー生まれのキャラであるロレンツォの出番が用意された。
スーパーロボット大戦 OG外伝
ロレンツォ率いる残党軍がヘルゲートを奪取し力を蓄えようとするが、バルトール事件が発生し放棄することに。

関連人物(OGシリーズ)

ビアン・ゾルダーク
総帥。
シュウ・シラカワ
協力者。αシリーズではDCの日本支部の総裁である他、アードラーが登場しないので彼が副総裁となっており、さらにビアンが行方不明なので総裁代理でもある。
アードラー・コッホ
DC副総裁。
エルザム・V・ブランシュタイン
特殊戦技教導隊の一員。
テンペスト・ホーカー
特殊戦技教導隊の一員。
テンザン・ナカジマ
バーニングPTでスカウトされた。
トーマス・プラット
リョウト・ヒカワ
バーニングPTでスカウトされた。後にトーマスの罠で殺されそうになったが、ハガネに保護されDCを離脱した。彼は知らなかったのだが『暁の決戦』において実はビアン本人はリョウトの事を名前から才能まで知っていた事が判明する。
ハンス・ヴィーパー
連邦軍の人物でありながら、己の保身のため密かにDCと内通していた。
バン・バ・チュン
OGシリーズにおけるノイエDCの設立者。DC時代からビアンを崇拝していた。(OGsでの追加設定)

関連人物(旧シリーズの版権作品)

機動戦士ガンダム

第3次ではザビ家がビアン亡き後のDCの実権を掌握している等、ストーリーとの関わりも強い為、登場人物も多い。無論内紛も再現されているが。

ギレン・ザビ
第3次におけるDC総帥。ビアンの遺志を継いだと語るが、実質的には原作同様に独裁を目論む者としてビアンの思想とはかけ離れている。
ドズル・ザビ
第3次ではDC幹部。
キシリア・ザビ
第3次ではDC幹部。異星人であるインスペクターと結ぶ等、独自の行動を取ってギレンに反旗を翻した。
ガルマ・ザビ
第3次ではDC幹部。
シャア・アズナブル
第3次までDC所属。ただし、ルートによっては最後までDCから離脱しない事もある。
ランバ・ラル
マ・クベ
第2次ではヨーロッパ方面軍司令官。
ガイア
マッシュ
オルテガ
コンスコン
ガデム
ジーン
スレンダー
デニム
トクワン
デミトリー
ララァ・スン
シャリア・ブル
クランプ
アコース
クラウレ・ハモン
ジオン・ズム・ダイクン
かつてビアンの右腕とも称された存在で、DCの思想的な支えとして人類の革新を唱えたが、武力による地球圏統一を図るビアンの考えには最後まで反対していた。原作同様にザビ家により暗殺され、ザビ家の後押しによりDCの世界征服が始まる事になる。

機動戦士ガンダム 0080 ポケットの中の戦争

シュタイナー・ハーディ
原作と同じくサイクロプス隊の隊長であるが、顔ありのメンバーはバーニィのみ。第4次ではノイエDC所属。
バーナード・ワイズマン
第3次のみ。第4次・Fではロンド・ベル隊所属となる。

機動戦士ガンダム 0083 スターダストメモリー

エギーユ・デラーズ
第4次ではハマーンとともにノイエDCの有力な指導者。DC時代も有力幹部であったと思われる。
アナベル・ガトー
第3次で初出。EXの時点ではDCを離脱するが、連邦の方針に嫌気をさしてDCに復帰する。
カリウス
シーマ・ガラハウ

機動戦士Ζガンダム

ティターンズ系のキャラが第3次まで所属しており、本来ならば相反する立場であるキシリアの配下となっている。第4次及びFでは原作通りティターンズ所属。

バスク・オム
Fではティターンズ所属(第4次では死亡した設定なのか未登場)
パプテマス・シロッコ
第2次ではDC宇宙軍司令という重要な立場ながら反旗を翻して失敗。第3次では独自の組織で暗躍する。
ヤザン・ゲーブル
第4次及びFではティターンズ所属。
ラムサス・ハサ
第4次及びFではティターンズ所属。
ダンゲル・クーパー
第4次及びFではティターンズ所属。
ジェリド・メサ
第4次及びFではティターンズ所属。
カクリコン・カクーラー
第4次及びFではティターンズ所属。
ライラ・ミラ・ライラ
第4次及びFではティターンズ所属。
マウアー・ファラオ
第4次及びFではティターンズ所属。
エマ・シーン
第3次では説得によりロンド=ベル隊所属となり、第4次及びFではそれに準じてロンド=ベル隊所属。
サラ・ザビアロフ
第3次ではDCを抜けたシロッコとともに行動するが、シロッコが死亡した第4次では再びDCに復帰する。
ブラン・ブルターク
第4次及びFではティターンズ所属。
ベン・ウッダー
ゲーツ・キャパ
フォウ・ムラサメ
ロザミア・バダム

機動戦士ガンダムΖΖ

第2次からハマーンを筆頭にDCの主力であるが、第4次ではノイエDCを構成する。

ハマーン・カーン
第2次からDCの幹部クラスで、第4次ではノイエDCの最高幹部。
マシュマー・セロ
ゴットン・ゴー
キャラ・スーン
グレミー・トト
ラカン・ダカラン
アリアス・モマ
オウギュスト・ギタン
ニー・ギーレン
ランス・ギーレン
エルピー・プル
プルツー

機動戦士ガンダム 逆襲のシャア

旧シリーズでは逆シャア設定のシャアが登場せず、後にスパロボでは味方ポジションであるクワトロ・バジーナ設定としてDCと敵対するので、立ち位置は微妙であるが、DC時代はシャアの部下にあたる。

ナナイ・ミゲル
ギュネイ・ガス
クェス・パラヤ
DCのメンバーであるのは第2次のみ。以後は隠し味方キャラとなる。
レズン・シュナイダー

機動戦士ガンダム F91

登場シナリオではDCの精鋭部隊という扱いで、クロスボーン・バンガードの面々が大抵勢ぞろいする。

カロッゾ・ロナ
第2次では精鋭部隊ラストバタリオンの指揮官。第4次ではクロスボーン・バンガードという呼称となったが、作品を経るごとに扱いが零落していき、Fに至っては登場すらしない。
ドレル・ロナ
ザビーネ・シャル
アンナマリー・ブルージュ
セシリー・フェアチャイルド

機動戦士Vガンダム

クロノクル・アシャー
カテジナ・ルース
ファラ・グリフォン
メッチェ・ルーベンス
ルペ・シノ
ブロッホ

機動武闘伝Gガンダム

東方不敗

マジンガーZ

Dr.ヘル
初出は第4次。
あしゅら男爵
ブロッケン伯爵

劇場版マジンガーシリーズ

獣魔将軍

グレートマジンガー

暗黒大将軍
第3次・第4次・Fで登場。DCの指揮官格の一人であるが、Fでは扱いが悪い。
悪霊将軍ハーディアス
妖爬虫将軍ドレイドウ

ゲッターロボ

キャプテン・ラドラ
第2次のみの登場。

ゲッターロボG

胡蝶鬼
鉄甲鬼

無敵鋼人ダイターン3

ドン・ザウサー
第4次ではDCの新指導者。
コロス
第4次におけるDCの実質的な指導者。ゲストのゼゼーナンとも密かに盟約を結んでDCの勢力を再興させた。

勇者ライディーン

プリンス・シャーキン

主な運用機体

ヴァルシオンシリーズ

ヴァルシオン
DCのフラングシップといえる、別名「究極ロボ」。
ヴァルシオン改
量産改良型で、先行量産機が7機、正式量産機が1機存在。

アーマードモジュール

グランゾン
カテゴリー上では全く別機種。

リオンシリーズ

リオン・プロトタイプ
リオン
ランドリオン
シーリオン
ガーリオン
ガーリオン・カスタム
バレリオン
ヘビーバレリオン

その他

F-32シュヴェールト
71式戦車バルドング
移動砲台(GBA) / M-ADATS(OGs)

旗艦

クロガネ
ライノセラス
キラーホエール
ストーク / グレイストーク

関連する用語

DC戦争
彼らが戦乱を起こしたため、その名で呼ばれた。
ラストバタリオン
DCの精鋭部隊。シリーズによって扱いや所属人物・機体が異なり、登場しない場合もある。
ノイエDC
第4次では異星人側とは異なるDCの派閥、OGシリーズでは残党を再統合。
コロニー統合軍
OGシリーズに登場。ビアンの盟友であるマイヤー・V・ブランシュタインを総司令官とする宇宙軍。DC戦争時に共闘。地球圏で活動するDCに対し、こちらは宇宙方面の戦線を担っていた。
イスルギ重工
生産元。
プロジェクトTD
DC内で立ち上げた外宇宙航行用アーマードモジュール開発計画
アイドネウス島
OGシリーズでは彼らの拠点。
クロガネ隊
エルザムの人望の下に集った元ラストバタリオン隊員で主に構成されたどの組織にも属さない、いわば陰で暗躍する集団。元DC関係者が多いがDC復興を目的とするノイエDCとは思想が異なり、ビアンが託した地球防衛の思想を軸に活動している。