スクライド

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スクライド
外国語表記 s.CRY.ed
監督 谷口悟朗
シリーズ構成 黒田洋介
キャラクターデザイン 平井久司
音楽 中川幸太郎
制作 サンライズ
(井荻スタジオ)
放送局 テレビ東京系
放送期間 2001年7月4日 -
2001年12月26日
話数 全26話
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
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スクライド』はサンライズ制作のテレビアニメ作品。

概要

監督の谷口悟朗氏やメインライターの黒田洋介氏など、『無限のリヴァイアス』のメインスタッフが同作に続いて制作したテレビアニメ。

地殻変動により日本から切り離された島「ロストグラウンド」を舞台に、「アルター」と呼ばれる異能力を持つ者達の戦いを描くSFバトルアクション。

同系スタッフの『リヴァイアス』と対称的に勢いとノリを重視した活劇作品となっており、カズマと劉鳳という二人の「男」が拳を交え、共闘し、意地をぶつけ合う姿を描いたドラマは現在も根強いファンを持つ。

2011年から2012年にかけてテレビシリーズに新作パート追加やアフレコ新録を施し再構成したスペシャルエディション『スクライド オルタレイション TAO/QUAN』がイベント上映された。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

メインキャラクター

カズマ
本作の主人公。アルター能力は融合装着型の「シェルブリット」。
劉鳳
本作のもうひとりの主人公。ホーリーのエース的存在でアルター能力は自立稼働型の「絶影」。
由詑かなみ
カズマとともに暮らす少女。
桐生水守
劉鳳の幼馴染み。
シェリス・アジャーニ
劉鳳に想いを寄せるホーリー隊員の少女。アルター能力は自立稼働型の「エターナル・デボーテ」。

ロストグラウンドの住人

君島邦彦
カズマの悪友。
寺田あやせ
ネイティブアルターの女性。アルター能力は具現型の「ノーブル・テンペスト」。
ビフ
巨漢のネイティブアルター。アルター能力は具現型の「NRハンマー」。

ホーリー部隊

マーティン・ジグマール
ホーリー隊長。アルター能力は自立稼働型+融合装着型の「エイリアス」。
ストレイト・クーガー
元ネイティブアルターでカズマの兄貴分。アルター能力は具現型の「ラディカル・グッドスピード」。
瓜実
常にスイカを携えた大男。アルター能力もスイカに由来する具現型の「瓜実」。
橘あすか
インナー出身の青年。アルター能力は具現型の「エタニティ・エイト」。
イーリャン
小柄で寡黙な少年。アルター能力は具現型の「絶対知覚」。
雲慶
アフロヘアーが特徴の長身の男。アルター能力はアクセス型の「最悪の脚本(マッド・スプリクト)」。
立浪ジョージ
粗暴かつ下品な男。アルター能力は具現型の「ビッグ・マグナム」。
エマージー・マクスフェル
狡猾な性格の痩身の男。アルター能力は自立稼働型の「スーパーピンチ」。
来夏月爽
フェミニストを気取ったナルシスト。アルター能力は自立稼働型の「常夏三姉妹」。
ダース
仮面を付けた特殊工作員。個人名ではなく量産型アルター能力者としての総称であり、複数人で同一の能力を使用する。

その他

無常矜侍
本土より派遣されたアルター使い。アルター能力は具現型の「アブソープション」と融合装着型の「ホワイトトリック&ブラックジョーカー」。

用語

アルター能力
ロストグラウンドの新生児の1%にのみ発現する精神感応型物質変換能力。周囲の物質を原子レベルまで分解し、自身の望む形に再構成する。
先天的な才能ももちろんのこと、意思の強さがそのままアルターの強さになるため、強靱な意志の持ち主であるほど強力な能力となる傾向が強い。
高い身体能力の獲得や物理法則を無視した物質変化といった様々な力の行使ができるようになるが、それ故に犯罪に利用する者も多く、ロストグラウンドが無法地帯となる原因となっている。
また、ホーリーに帰属しない能力者は「ネイティブアルター」と呼ばれ、犯罪者予備軍のような扱いとなっている。
ロストグラウンド
神奈川県横浜市近辺が物語開始前の20年前に発生した大隆起現象によって日本本土から切り離された、断崖絶壁に囲まれた孤島。なおロストグラウンドは通称で、正式な地名は「連(むらじ)経済特別区域」。
独自の貨幣制度や法体系などにより一種の独立国となっているが、実態は本土からの援助物資に依存しており、本土からの政治・軍事的な介入が後を絶たない。
10%が本土と同等の秩序や生活水準を維持された「インナー」、残りが廃墟や荒野、山岳地帯が広がる無法地帯「アウター」となっている。
ホーリー
アルター能力者で構成された対ネイティブアルター特殊部隊。アルター能力者による犯罪を取り締まる目的で創設された警察に近い組織。

楽曲

オープニングテーマ
「Reckless fire」
1話~25話まで使用。話に応じて歌詞、物語が進むにつれて映像が変化していくという放映当時は極めて珍しい手法がとられていた。
カズマがメインの回は1番、劉鳳がメインの回は2番が使われ、歌詞もそれぞれをイメージしたものとなっている。
なお、終盤は3番で固定となる。
エンディングテーマ
「Drastic my soul」
1話~25話まで使用。最終回ではオープニングテーマとして使用された。
「旅立ちの鐘が鳴る」
最終話のエンディングテーマ。

登場作と扱われ方

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。期間限定参戦。

余談

  • クロスオーバー系作品にはスパロボ参戦に先駆け『ヒーローズファンタジア』に参戦している。
  • メディアミックス展開のひとつとして、アニメ放送と同時期に『週刊少年チャンピオン』にて漫画版の連載が開始されたが、谷口監督の方針によりアニメ版とは大きく異なる内容となっている。シナリオ担当の黒田氏や作画担当の戸田泰成氏の健筆もあって独特のノリを持った作風となっており、こちらも熱烈なファンを獲得している。
  • 2002年に兵頭一歩氏により後日談小説となる『スクライド アフター』が発表された。全3巻予定で最終巻を残し長く未完状態となっていたが、2012年に完全版の制作が発表され9年越しに完結となった。その他、同じく兵頭氏作によるサイドストーリー小説『スクライド 新しき盟約(ニューオーダー)』も存在する。