「スカブコーラル」の版間の差分

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== スカブコーラル(Scab Coral) ==
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スカブコーラル(Scab Coral)とは「約束の地」と呼ばれる惑星を覆っている珊瑚のような大地。『[[交響詩篇エウレカセブン]]』の世界観と物語の根幹。
「約束の地」と呼ばれる惑星を覆っている珊瑚のような大地。『[[交響詩篇エウレカセブン]]』の世界観と物語の根幹。
 
  
=== スカブコーラルの正体と目的 ===
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== 概要 ==
 
まだ約束の地が「[[地球]]」と呼ばれた時代。「EUREKA」と呼ばれるロケットが[[宇宙]]へと発射された。そのロケットが海に墜落し、ロケット内の実験物が生命を持つ存在へと成長した。これがスカブコーラルである。
 
まだ約束の地が「[[地球]]」と呼ばれた時代。「EUREKA」と呼ばれるロケットが[[宇宙]]へと発射された。そのロケットが海に墜落し、ロケット内の実験物が生命を持つ存在へと成長した。これがスカブコーラルである。
  
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それが「人型コーラリアン」[[サクヤ]]であり、[[エウレカ]]である。彼女らは完全に人間そっくりに作られているため、自身がコーラリアンであるという自覚を持って生まれてはいない。
 
それが「人型コーラリアン」[[サクヤ]]であり、[[エウレカ]]である。彼女らは完全に人間そっくりに作られているため、自身がコーラリアンであるという自覚を持って生まれてはいない。
  
サクヤはスカブコーラルを信仰する[[ヴォダラク]]教の頂点となり、エウレカは[[アドロック・サーストン]]の「スカブコーラル知性体仮説」を実証する存在となった。
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サクヤはスカブコーラルを信仰するヴォダラク教の頂点となり、エウレカは[[アドロック・サーストン]]の「スカブコーラル知性体仮説」を実証する存在となった。
  
スカブコーラルには「[[司令クラスター]]」という頭脳と呼べるものが存在し、その内には取り込まれた人類が精神のみ存在している。スカブコーラルは数十万兆の生命体が上乗せされた存在であり、それらが一斉に目覚めると人類が滅ぶどころか、次元破壊すら引き起こされてしまう。またスカブコーラルは極度の刺激を与えると「[[抗体コーラリアン]]」という無作為に生命を奪う存在を生み出す。この刺激を与えるのが「[[オレンジ (エウレカセブン)|オレンジ]]」で、[[デューイ・ノヴァク]]がオレンジを投下して[[司令クラスター]]が存在する場所を突き止めた。これに対してスカブコーラルは[[トラパー]]を介して、約束の地に住む人類を[[隕石]]により任意で抹殺しようとする。デューイは司令クラスターを発見し、刺激を与えてコーラリアンの活動を阻止する。さらにデューイはコーラリアンの活動阻止と共に、スカブコーラルの目覚めを食い止めるべく「代理司令クラスター」を立てようとした。それがエウレカであり、[[アネモネ]]であった。
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スカブコーラルには「[[司令クラスター]]」という頭脳と呼べるものが存在し、その内には取り込まれた人類が精神のみ存在している。スカブコーラルは数十万兆の生命体が上乗せされた存在であり、それらが一斉に目覚めると人類が滅ぶどころか、次元破壊すら引き起こされてしまう。またスカブコーラルは極度の刺激を与えると「[[抗体コーラリアン]]」という無作為に生命を奪う存在を生み出す。この刺激を与えるのが「[[オレンジ (エウレカセブン)|オレンジ]]」で、[[デューイ・ノヴァク]]がオレンジを投下して[[司令クラスター]]が存在する場所を突き止めた。これに対してスカブコーラルは[[トラパー]]を介して、約束の地に住む人類を隕石により任意で抹殺しようとする。デューイは司令クラスターを発見し、刺激を与えてコーラリアンの活動を阻止する。さらにデューイはコーラリアンの活動阻止と共に、スカブコーラルの目覚めを食い止めるべく「代理司令クラスター」を立てようとした。それがエウレカであり、[[アネモネ]]であった。
  
 
エウレカは代理司令クラスターとなり、スカブコーラルの目覚めを食い止める役目を担うが、エウレカ自身がそれを望んでいないと分かった[[レントン・サーストン]]は、[[ニルヴァーシュ type ZERO spec3]]を駆り、代理司令クラスターへと突入。レントンの[[告白シーン|告白]]に、エウレカが応え、自我を持つ[[ニルヴァーシュ]]からもスカブコーラルと共に生きていくことを語り、エウレカやレントンの意思に応えたスカブコーラルの一部は約束の地から、別世界へと旅立った。
 
エウレカは代理司令クラスターとなり、スカブコーラルの目覚めを食い止める役目を担うが、エウレカ自身がそれを望んでいないと分かった[[レントン・サーストン]]は、[[ニルヴァーシュ type ZERO spec3]]を駆り、代理司令クラスターへと突入。レントンの[[告白シーン|告白]]に、エウレカが応え、自我を持つ[[ニルヴァーシュ]]からもスカブコーラルと共に生きていくことを語り、エウレカやレントンの意思に応えたスカブコーラルの一部は約束の地から、別世界へと旅立った。
  
その後、旅立ったスカブコーラルが行き着いた先が、'''「[[交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい|ポケットが虹でいっぱい]]」'''の物語である。
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その後、旅立ったスカブコーラルが行き着いた先が、'''「[[交響詩篇エウレカセブン ポケットが虹でいっぱい|ポケットが虹でいっぱい]]」と「[[エウレカセブンAO|AO]]」'''の物語である。
  
 
=== スカブコーラルが齎す影響 ===
 
=== スカブコーラルが齎す影響 ===
スカブコーラルからは生体エネルギーの一種「[[トラパー]]」が発生。これを応用して機械を空中へと飛ばせる技術が開発された。「[[リフボード]]」もその一つ。<br />また、スカブコーラルからは「[[アーキタイプ]]」と呼ばれる生体人形が発掘され、これを素体として人型ロボット「[[LFO]]」が開発された。「[[ニルヴァーシュ]]」はスカブコーラルの恩恵を得て作られた存在であった。
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スカブコーラルからは生体エネルギーの一種「[[トラパー]]」が発生。これを応用して機械を空中へと飛ばせる技術が開発された。「リフボード」もその一つ。
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また、スカブコーラルからは「[[アーキタイプ]]」と呼ばれる生体人形が発掘され、これを素体として人型ロボット「[[LFO]]」が開発された。「[[ニルヴァーシュ]]」はスカブコーラルの恩恵を得て作られた存在であった。
  
 
== 関連用語 ==
 
== 関連用語 ==
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;[[抗体コーラリアン]]
 
;[[抗体コーラリアン]]
 
:スカブコーラルを守るための存在。極彩色の風船のような独特の形状をしており、スカブコーラルに強い刺激を与えると沸いてでてきて、周囲に無差別に攻撃を加える。
 
:スカブコーラルを守るための存在。極彩色の風船のような独特の形状をしており、スカブコーラルに強い刺激を与えると沸いてでてきて、周囲に無差別に攻撃を加える。
;[[人型コーラリアン]]
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;人型コーラリアン
 
:[[エウレカ]]、[[サクヤ]]、[[ゴンジイ]]が該当。
 
:[[エウレカ]]、[[サクヤ]]、[[ゴンジイ]]が該当。
 
;[[ゲッコーステイト]]
 
;[[ゲッコーステイト]]
 
:スカブコーラルとの対話が目的。
 
:スカブコーラルとの対話が目的。
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;[[イマージュ]]
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:『ポケットが虹でいっぱい』におけるスカブコーラルの名称。
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;プラントコーラル
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:『エウレカセブンAO』に登場するスカブコーラルからトラパーを採掘するプラント。
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;シークレット
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:『エウレカセブンAO』に登場するスカブコーラルを狩る謎の存在。
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;スカブバースト
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:シークレットとスカブコーラルが接触する事によって発生する対消滅で、大規模な爆風を伴う。
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;クォーツ
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:『エウレカセブンAO』に登場するスカブコーラルが体内で生成した物質。
  
 
== 登場作品 ==
 
== 登場作品 ==
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2019年10月12日 (土) 16:40時点における版

スカブコーラル(Scab Coral)とは「約束の地」と呼ばれる惑星を覆っている珊瑚のような大地。『交響詩篇エウレカセブン』の世界観と物語の根幹。

概要

まだ約束の地が「地球」と呼ばれた時代。「EUREKA」と呼ばれるロケットが宇宙へと発射された。そのロケットが海に墜落し、ロケット内の実験物が生命を持つ存在へと成長した。これがスカブコーラルである。

スカブコーラルは加速的に地球の大地を取り込み、生物さえも取り込んでしまった。最終的に地球はスカブコーラルに覆われた星へと変貌した。生き残った人類は一度宇宙へ避難し、スカブの活動が休眠した時期に戻ってきた。一方、スカブコーラルは「知性生命体」であり、地球に他の生物がいなくなってしまったことで、スカブコーラルは孤独に耐え切れなくなっていた。人類の帰還により彼らとの接触を求めるが、取り込むこと以外にコミュニケーションの方法を知らないスカブコーラルは、人類と対話を行う端末として、人類を模した生命体を作り出した。

それが「人型コーラリアン」サクヤであり、エウレカである。彼女らは完全に人間そっくりに作られているため、自身がコーラリアンであるという自覚を持って生まれてはいない。

サクヤはスカブコーラルを信仰するヴォダラク教の頂点となり、エウレカはアドロック・サーストンの「スカブコーラル知性体仮説」を実証する存在となった。

スカブコーラルには「司令クラスター」という頭脳と呼べるものが存在し、その内には取り込まれた人類が精神のみ存在している。スカブコーラルは数十万兆の生命体が上乗せされた存在であり、それらが一斉に目覚めると人類が滅ぶどころか、次元破壊すら引き起こされてしまう。またスカブコーラルは極度の刺激を与えると「抗体コーラリアン」という無作為に生命を奪う存在を生み出す。この刺激を与えるのが「オレンジ」で、デューイ・ノヴァクがオレンジを投下して司令クラスターが存在する場所を突き止めた。これに対してスカブコーラルはトラパーを介して、約束の地に住む人類を隕石により任意で抹殺しようとする。デューイは司令クラスターを発見し、刺激を与えてコーラリアンの活動を阻止する。さらにデューイはコーラリアンの活動阻止と共に、スカブコーラルの目覚めを食い止めるべく「代理司令クラスター」を立てようとした。それがエウレカであり、アネモネであった。

エウレカは代理司令クラスターとなり、スカブコーラルの目覚めを食い止める役目を担うが、エウレカ自身がそれを望んでいないと分かったレントン・サーストンは、ニルヴァーシュ type ZERO spec3を駆り、代理司令クラスターへと突入。レントンの告白に、エウレカが応え、自我を持つニルヴァーシュからもスカブコーラルと共に生きていくことを語り、エウレカやレントンの意思に応えたスカブコーラルの一部は約束の地から、別世界へと旅立った。

その後、旅立ったスカブコーラルが行き着いた先が、ポケットが虹でいっぱい」と「AOの物語である。

スカブコーラルが齎す影響

スカブコーラルからは生体エネルギーの一種「トラパー」が発生。これを応用して機械を空中へと飛ばせる技術が開発された。「リフボード」もその一つ。

また、スカブコーラルからは「アーキタイプ」と呼ばれる生体人形が発掘され、これを素体として人型ロボット「LFO」が開発された。「ニルヴァーシュ」はスカブコーラルの恩恵を得て作られた存在であった。

関連用語

トラパー
生命エネルギーの一種。人の意思に反応する。
抗体コーラリアン
スカブコーラルを守るための存在。極彩色の風船のような独特の形状をしており、スカブコーラルに強い刺激を与えると沸いてでてきて、周囲に無差別に攻撃を加える。
人型コーラリアン
エウレカサクヤゴンジイが該当。
ゲッコーステイト
スカブコーラルとの対話が目的。
イマージュ
『ポケットが虹でいっぱい』におけるスカブコーラルの名称。
プラントコーラル
『エウレカセブンAO』に登場するスカブコーラルからトラパーを採掘するプラント。
シークレット
『エウレカセブンAO』に登場するスカブコーラルを狩る謎の存在。
スカブバースト
シークレットとスカブコーラルが接触する事によって発生する対消滅で、大規模な爆風を伴う。
クォーツ
『エウレカセブンAO』に登場するスカブコーラルが体内で生成した物質。

登場作品

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
概ね原作通りだが、違う点は多元世界が構成されたことで、スカブコーラルの大地は取り除かれて、約束の地と呼ばれた本来の地球が現れたこと。オレンジは地殻貫徹弾でなく時空振動弾とされ、それを提供したのはジエー・ベイベルである。多元世界が構成されたことで、スカブコーラルと共に地球の次元境界線が安定していないため、ZEUTHUNによって多元世界の成り立ちを伝えて「人類の意思の統一」を図る。統一された意思をトラパーにより運び、νガンダムの「サイコフレーム」によって大特異点に集中、世界を修復・安定させようとする。そのためにはスカブコーラルも多元世界の安定を望む必要があり、代理司令クラスターとなったエウレカとレントンの告白によってスカブコーラルとの対話も果たした。
多元世界の修復を望まぬジ・エーデル・ベルナルが現れて妨害を図るが、レントンとエウレカとニルヴァーシュも協力してジ・エーデルを倒す。しかし、戦いの余波とエウレカが離れたことで代理司令クラスターが不安定となり、次元境界線が安定しなくなったが、アクエリオンに搭乗したアポロシリウス頭翅による「無限合體拳」により代理司令クラスターの活動を安定させた。これにより多元世界のスカブコーラルは人類と対話し、無事に別世界へと旅立った。