ジ・エーデル・ベルナル

提供: スーパーロボット大戦Wiki
2018年12月1日 (土) 10:30時点における忠犬キャット (トーク | 投稿記録)による版
(差分) ← 古い版 | 最新版 (差分) | 新しい版 → (差分)
Jump to navigation Jump to search
ジ・エーデル・ベルナル
外国語表記 The Edel Bernal
登場作品

バンプレストオリジナル

声優 平川大輔
SRWでの分類 パイロット
ラストボス
テンプレートを表示
プロフィール
異名 創世の芸術家
種族 人間
性別
所属 フリーランス→チームDEM(Z-BLUE
好きなこと 他人に暴力を揮われ、罵倒されること
テンプレートを表示

ジ・エーデル・ベルナルは『スーパーロボット大戦Z』の登場人物。

概要[編集]

多元世界を修復すべく、司令クラスターの前に辿り着いたZEUTH、そしてエーデル・ベルナルの前に現れた「黒のカリスマ」の正体。「ジ・エーデル・ベルナル」という名は自身の並行存在の意思を統合した総称である。

時空崩壊により形成された混沌たる多元世界を非常に気に入っており、「黒のカリスマ」として様々に介入することをただ興味本位で楽しんでいた。また、新地球連邦におけるカイメラ隊の技術顧問「ジエー・ベイベル」としての姿も持っており、自身が作り出した人造人間「エーデル・ベルナル」に仕えて、弱々しい老人の姿で敢えて彼女に暴力を揮われ、激しく罵倒されることにもまた快楽を感じていた。ジ・エーデル曰く「圧倒的弱者であるエーデルに虐げられることが快楽」という退廃的且つ理解不能な理由らしい。

科学者としてのジ・エーデルは天才的な素質を持っており、「次元力」(彼曰く「源理の力」)の一部解明と制御に成功している。もっとも、それにより得られた力は、基本的に彼が楽しみを得るためにのみ行使され、時にはジエー・ベイベルとして、また時には黒のカリスマとして快楽を貪り、多元世界を又に駆けて思うがまま楽しんでいた。そして、並行世界の自分自身の同一存在の記憶が統合されおり、思考や性格も様々に混在しており、その深層心理についてはっきりとは断言できない(ティファ・アディール曰く「複雑に絡み合って底が見えない」)。また、あらゆる版権作品に詳しく、本編流竜馬の別存在(流竜馬 (OVA))の人間性、ブライト・ノアには息子ハサウェイ・ノアが辿った末路を仄めかし、ジロン・アモスとの戦闘前会話では「ラスボスの僕を無視するっていうのかい!?」というメタフィクションな発言しては、楽しんでいる(ちなみに、「ラスボス」と言ったラスボスは、スパロボシリーズ史上初めて)。

これらの点から明らかなように、彼は極度の快楽追求主義者であり、他人の事を意に介さない自己中心的・唯我独尊な性格であり、自分以外の存在全てを玩具やゴミクズとしか見ていない。また、極度のマゾヒスト且つサディストでもある。「善悪」という観念的な意見は一切意に介さず、行動に一切悪びれることがなく、全てを嘲笑し弄ぶ。俗に「高二病」。

ジ・エーデルは元々特殊な性癖の人間ばかりが集まっていた「カイメラ隊」において、部下の性格が霞むほどの変態で、歴代のバンプレストオリジナルキャラクターの中でも間違いなく変態中の変態の烙印を押せるキャラクター[1]である。その言動・行動は現実の人間が持つ本音の集合体であり、いわば「何気ない、無自覚の悪意の塊」。だからこそ、対峙するキャラクター達からは猛反発を喰らう「倒す理由が明確なラスボス」の一つ。

「ZEUTH」が多元世界の修復を行ってしまっては快楽の源が失われると考え、自らが開発した機体「カオス・レムレース」に搭乗し、司令クラスター付近にて彼らZEUTHと対峙し、倒された。だが、それでも復活して大特異点に接触しようとする彼らを邪魔立てするが、主人公ランド・トラビス or セツコ・オハラ)のスフィアによる干渉を受け、動きを止めた。最後は多元世界修復の余波により、ジ・エーデルもまた自身の望む理想の世界が崩れゆく様を見届けながら消息不明となった。

目的とその後[編集]

快楽を追求するジ・エーデルだったが、その中の一つに「『太極』を屈服させる」というものがある。とある世界において、ジ・エーデルの一人が開発した「時空振動弾」の影響で「御使い」らが住む「カオス・コスモス」を多元世界に引き込んでしまった。

ジ・エーデルの主人格を務める『ジエー・ベイベル』は自身の並行存在が引き起こした惨事を「楽しむこと」と「止めること」を両立するべく、御使いも狙う十二のスフィアの獲得と対応する機動兵器の開発に着手した。その一環として、まずは手勢として人造人間エーデルを傀儡にカイメラを組織した。配備した機動兵器群のカオス・シリーズはそれぞれスフィアの奪取次元力の抽出スフィアの力の再現を目的に作られたものであり、最高傑作たるカオス・レムレースは御使いを封印するためのシステム「天獄」を組み込まれていた。

しかし、カイメラは二人のスフィア・リアクターを擁する(ゲーム中ではどちらか一人だが、シリーズの歴史ではこうなっているらしい)ZEUTHに敗北し、ジエー自身が「ジ・エーデル」を名乗って搭乗したカオス・レムレースも敗北。趣味を優先して時空修復を妨害しようとしたものの失敗、UCWは多元世界のまま安定することになった。

この後、スフィアの力を思い知ったジエーは、御使いを打倒するにはどうしても本物のスフィアが必要と考え、並行世界に散らばる自分自身と交信しつつスフィアを探索。ADWのエルガンは幸運にもクロノが保持していた「揺れる天秤」の奪取に成功し、これをアクシオン財団経由でスコート・ラボに持ち込んだ。続けて起きた破界事変と再世戦争のタイミングで、擬似真化のため他のジ・エーデルに召集をかけたジエーは、消えつつあったエルガンの精神を引っ張り上げて存在を統合、AGとして活動を開始した。

強い意思を持つスフィア・リアクターはどうやっても思い通りにならないことを知ったジエーは、自分自身がリアクターになることを決断。ジェミナイに存在していた「いがみ合う双子」を奪取すべく、カオス・レムレースをダウンサイジングして再設計したジェニオンを開発した。その乗り手として選んだのが、召集に応じず西条涼音の精神で眠っていた別人格、自称「アムブリエル」であった。だが、肝心のジェニオンに接触したのは、近くにいたヒビキ・カミシロの方であり、やむを得ず当初の計画に近づける形でヒビキと接触、彼がリアクターとして成長するよう計らいつつ、保険としてスズネを丸め込んでジェニオンに乗せていた。

AGとなった後のジ・エーデルはジエーの人格が主体であるため、欲望に忠実で自虐趣味な性格が健在であるものの、エルガンを始めとする他の人格の影響もあり協調性は高く空気も読める。また、統合に応じたジ・エーデルの総意として、御使いの打倒こそが第一義であり、そのためなら他者を道具として扱うことも、また他者と協力することも躊躇せず、時に人道を外れた手段を取ることも厭わない、という目的優先の存在となっていた(相手が相手なので無理もないが)。

シリーズ全体を通してみるとジ・エーデルとは、「神を名乗るものに仇なす、自分のために他を利用して踏みにじることを躊躇しない、目的のためには手段を択ばず享楽的など、太極および御使いというに対になる『悪魔』として描かれた存在であった」といえる。事実、聖アドヴェント第3次Z天獄篇での最終決戦及びエンディングにてジ・エーデルを悪魔と評していた。また、ジ・エーデルのトリックスター的な性質は、ジェニオンの攻撃のモデルともなっている北欧神話のラグナロクを引き起こした悪神ロキを思わせるものだといえる。

ちなみに、『スーパーロボット大戦Z』においてジ・エーデルが成した次元力の使い道は、

  • 自我を残したまま並行存在と成り代わる
  • 別世界から並行する自分自身を呼ぶ=並行世界の同一人物を同次元・同時間軸に存在させる
  • 破壊された僚機を無傷で再生させる
  • 撃墜された並行存在の「死」をなかったことにする

など少ないながらも強烈な部類であり、カオス・レムレースを「人造スフィア」と評したとおり、次元力制御の第3段階である「事象の制御」を可能としている。 これらの事象制御は第3次Zにおける高次元生命体達も実行していた内容であり、カオス・レムレースの完成度を伺わせる。

登場作品と役柄[編集]

Zシリーズ[編集]

スーパーロボット大戦Z
プロフィールは上記参照。平川大輔氏は本作がスパロボ初参加なのだが、ジ・エーデルのキャラ性もあり実に強烈な印象を残していた。
2回行動マップ兵器の組み合わせが厄介。できれば脱力使いの小隊を作り、プレイヤーフェイズで打ち損じた場合の後詰めとして控えさせると保険になる。特に母艦を前線に出すと撃沈してゲームオーバーに陥りやすい(特にソレイユディアナエターナルラクスの場合は『隣接する味方の攻撃力+10%』の能力で突出する傾向があるので)。
なお、ラスボスであるが、獲得経験値が170と名有り敵パイロットとしては平均程度である。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
前作における彼の究極と言うべき異常な思考と悪辣さは、戦ったZEUTHの面々に相当な遺恨を残しており、同時に「彼の様な存在に二度と人の命や世界を好きにさせてはならない」という使命感を植えつけていた。
なお、後半でジ・エーデルについて桂木桂が言及している。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
登場しないが、エルガン・ローディック平行世界のジ・エーデルという衝撃の事実が明らかになる。
エルガンによれば、「ZEUTHが戦ったジ・エーデルは黒の英知の影響を最も強く受けた存在であり、彼の度を越した享楽主義はいずれ訪れるであろう絶望の未来から目をそむけた逃避だった」と推察されていた。
なお、続編第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇』では、用語項目として追加されている。
第3次スーパーロボット大戦Z天獄篇
AGの正体としてジエーの姿で登場。ジ・エーデルの目的の全てが、今回ようやく明かされることになった。

パイロットステータス設定の傾向[編集]

能力値[編集]

基本能力値は、これまでのシリーズではラスボスと言えば他を圧倒する数値に設定されるのがお約束であったが、彼の場合はそこまで高くはなく、敵の中でベスト5に入る能力値は一つもない。技量も平凡で、アムロの基本技量値が186で、ジ・エーデルは185。「成長タイプ」もアムロと同じ「万能系・回避型」。よって、再攻撃をジ・エーデルを含む幹部クラスに発動させる場合にはアムロの技量値を平均値として底上げすると無駄が無い。彼の強みは後述の特殊スキルと隊長効果にある。自身を戦闘のアマチュアと言っているが、能力値自体は自軍のエースパイロットと殆ど同じ能力値。このせいか、近年の据え置きのラスボスにしては珍しく回避が非常に高い。回避だけに限って見れば、イルイ霊帝以上である。

精神コマンド[編集]

Z
直感覚醒勇気希望
愛、勇気、希望と、ジ・エーデルの性格を反映してか妙に前向きなものが揃っている。そこそこ優秀なラインナップで消費SPも低め。
また、ラスボスにしては珍しく全ての精神コマンドの習得レベルが1ではない。この為、SPDで黒のカリスマとして登場する時は希望が未修得状態になっている。

特殊技能(特殊スキル)[編集]

Z
底力L9、集束攻撃天才精神耐性強運2回行動
キャラクター性のためと言っても過言ではないラインナップ。2回行動はマップ兵器と相性抜群で、1回目の行動で接近、味方ユニットの密集地帯にマップ兵器を容赦無く撃ち込んでくる。脱力などで対応すると良い。強化された底力の補正・天才の相乗効果で瀕死時には硬くなり、稀に攻撃を回避する事も起こりうる。エーデルと異なりを習得していない事が有難い。精神コマンドの使用タイミングを見誤らないようにしたい。
精神耐性・強運は死にスキルと化しているが、第2次Z再世篇にて精神耐性は仕様変更され敵側にとってかなり有用なスキルとなった。仮にこの時点で精神耐性が仕様変更されていたら、隊長効果と合わせて恐ろしい事になっただろう。

小隊長能力(隊長効果)[編集]

小隊全員に『気力+ (ダメージ)』が掛かる
Zで採用。極度のマゾヒストなので、攻撃を受けると快感で気力が上がる。1ターンで打ち損じた場合、マップ兵器が恐ろしいので、脱力気力を下げる場合は後詰め要員を作ったほうが良い。この隊長効果のおかげでやたらと気力が上がりやすいが、気力限界突破を持っていないことが救いである。

パイロットBGM[編集]

「CHIMERA」
黒のカリスマおよびジ・エーデル専用BGM。イントロはカイメラ機全て共通。
複数の異なる動物の要素を併せ持つ怪物キマイラ(カイメラ)の如く並行世界における複数の異なる同一存在が存在するジ・エーデルを象徴する曲名であると言えよう。

人間関係[編集]

ジエー時の人間関係は「ジエー・ベイベル」を、黒のカリスマ時の人間関係は「黒のカリスマ」を、AG時の人間関係は「AG」を参照。

平行世界の同一存在[編集]

ジエー・ベイベル
次元力により姿を変えた老人のジ・エーデル。本人の「どちらも本来のボク」という発言からして、こちらも「平行世界」における自分なのだろう。
しかし、性格や言動はやや異なっており、同一人物でも容姿を始めとした様々な要素に違いがあるようである。
エルガン・ローディック
ジ・エーデルの所業は認識していたらしいが、それに共感する様な描写は見られず、飽くまで別人として見ていた。
西条涼音
並行世界の同一存在。

その他[編集]

エーデル・ベルナル
彼女を作りだして、多元世界を混乱させる。そしてジエーの姿となって、自らの被造物である彼女に罵倒される行為を快楽としていた。
ランド・トラビス
ジエーを「じいさん」と語り、正体を明かした後も「じいさん」と呼んでいた事から、それなりに親しみを持っていたようだ。
…とはいえ、曲がった根性の持ち主であるジ・エーデルは、最終決戦でヒートスマイルのゼロ距離射撃をおみまいされることになる。
セツコ・オハラ
ジエー時に彼女の機体を改良の際、「バルゴラ」の「スフィア」の能力を研究した。
セツコはグローリー・スターの思いが込められたバルゴラが、ジ・エーデルの快楽の材料にされたことに心を痛めた。
ツィーネ・エスピオ
時空振動弾により部下を失い、絶望に沈んでいた明け暮れていた彼女の心の拠り所。だが、彼女はアサキムの生き方に惹かれていった。
アサキム・ドーウィン
協力者。ジ・エーデルの次元力制御の技術は彼からも齎された。ランドルートでは条件を満たせば最終的には敵対し、戦う事になる。ちなみに彼からは心底呆れられている様子。

版権作品との人間関係[編集]

ガンダムシリーズ[編集]

ブライト・ノア
彼に対して「後に降りかかる不幸」を示唆したが、幸いにもZシリーズの世界観では無事回避している。
アムロ・レイ
実は彼をニュータイプ研から助けていた。彼を助けたのは、黒歴史の終末に起こる彼とシャアの戦いを見たいが為である。しかし、アムロは毅然とジ・エーデルの言葉を否定した。
クワトロ・バジーナ
彼に対して地球に逆襲する事を望むが、彼は毅然とジ・エーデルの言葉を否定した。
ガロード・ラン
彼の名前を皮肉るような発言をする。彼にとってジ・エーデルは、フロスト兄弟と同じく絶対許せない存在。
ティファ・アディール
ジ・エーデルの精神構造を「複雑に絡み合って底が見えない」と表現。ここからすると、黒の英知に触れた反動でジ・エーデル同士の精神がリンクしているらしい。
ロラン・セアック
彼を挑発・嘲笑する為に悪意をこめてわざとグエンを真似て「ローラ」呼ばわりするが、対するロランはグエンを私欲の為に利用したジ・エーデルのやり方に激怒した。
シン・アスカレイ・ザ・バレルルナマリア・ホーク
デュランダルを私欲の為に利用したジ・エーデルに激怒する。
タリア・グラディス
デュランダルがタリアとの過去の一件もあってデスティニープランを実行していた事について言及し、彼女にデスティニープランの続行を仄めかすかのように嘲笑するが、タリアは毅然とジ・エーデルの言葉を否定した。
キラ・ヤマト
彼に対して「自分と同類」などと言って挑発し嘲笑するが、キラははっきりとジ・エーデルを拒絶した。
ラクス・クライン
彼女に対してアッシュギンガナムが言ったように「平和の歌姫を名乗っておきながらいつも戦争の渦中にいる」などと言って嘲笑するが、ラクスはその矛盾を否定せず「その中でも明日を信じる決意」を表明した。

リアル系[編集]

ゲイナー・サンガ
実は彼とゲームで対戦した事がある(その結果はジ・エーデルの0勝12敗)。
ゲイン・ビジョウ
彼の二つ名を気に入り、くれるように頼む(ゲインが「俺を倒せたらくれてやる」と、最初から負ける気が無い事を宣言した)。
タルホ・ユーキ
ジ・エーデルに最も激怒していた一人で、ジ・エーデルを「最低野郎」と評し、「胎教に悪い存在」とした。ジ・エーデルは彼女を「母は強し」と評する。
この台詞と関連し、ガロードもジ・エーデルに対しサテライトキャノンを放つときに「最低野郎」という他、SPDでホランドがギンガナムに対し、戦闘前台詞で「父も強し」という。
ジロン・アモス
メタフィクション発言の多かった原作に則り、自身を「ラスボス」と称したジ・エーデルに対し「自分の人生における石ころみたいなもん」と返した。ジ・エーデルとの戦闘前セリフにおいて、最も彼の扱いを軽んじたのがジロンであった。

スーパー系[編集]

流竜馬
数多の世界に存在する「」の存在を知っているためか、それをZ世界の彼に対して示唆した。ジ・エーデルは「平行世界の彼」を「ワイルドで好き放題」と評する。
ロジャー・スミス
彼とはネゴシエイションで勝負したかったらしい。彼からジ・エーデルに対する特殊戦闘台詞は、味方パイロットの中でもトップクラスの多さ。

名台詞[編集]

「これはカオス・レムレース。お前のレムレースの完成形だ」
ジ・エーデルとして仮面を外した時の初台詞。この時点ではまだラスボスの風格が漂っていたのだが…
「…救世の戦士…太極への旅人…法の守護騎士…因果律の番人…呪われし放浪者…そう…ボクこそが全て! その名もジ・エーデル・ベルナルだよ!」
シリアスな語り口から、おちゃらけた語り口へと変化する。ちなみに、黒のカリスマの時にも羅列したこれらの用語のうち「呪われし放浪者」が第2次Zでピックアップされることとなる。
これらの肩書はのちにアドヴェントが自身の敵対者として挙げており、適当に言ったのではなく何かしら意味があると思われる。因果律の番人を考えると、過去作の登場人物だろうか。
「源理の力……キミ達のいう次元力を使えば、ざっとこんなもんさ」
「違うよ。ジエー・ベイベルも、この姿もどちらも本当のボクさ。源理の力を使えば、並行世界間の別の自分を一つの世界に集合させることも可能なんだよ」
「ルックスを変えるくらいは朝飯前なのさ」
ジエーに化けていたからくり。恐らくこの時点でAGとしての素地は出来ていたと思われ、その主人格となっていたのが「ジエー・ベイベル」だったのだろう。
ランドルートでツィーネシエロに、セツコルートでアサキムトビーに化けていたのと同じ理屈であるが、ジ・エーデルは外見に留まらず、内面までも入れ替わっているのが違い。
「アイラビュ~…。この言葉の後に続く命令を君は拒否する事は出来ない」
「アイラビュ~」は彼が好む言葉であり、エーデルを操る「バインド・スペル」のキー・命令形である。
「そろそろ飽きも来ていたからね。さよならだ、ボクのお人形…!」
「ハハハハハハハ! バイバイ、エーデル・ベルナル!」
戦闘イベントで自身の創造物であったエーデルを始末するときの台詞。
「こんなハチャメチャな世界だからね。誰もが大それた野望に取り憑かれてチャンスを狙う。虚々実々の駆け引きと権謀術数。様々な世界から集った力と力のぶつかり合い…ま・さ・に! バトル・パラダイス! いやあ! 時空崩壊からの一年。実に楽しませてもらったよ!
多元戦争の感想。一応世界を滅ぼすような気はないとはいえ、完全にテンプティと同レベルのタチの悪さである。
「それの何が悪いんだい? 常識で、道徳で、論理で、愛で? ちゃんと説明してくれよ」
ZEUTHの面々からの怒りの言葉に、返した彼の反論。いわゆる「正義の味方」であるZEUTHに対する、ある意味リアルな反応。実際、現実の人間はこんな感じかもしれない。
「知らないよ、そんなの。ビーカーで量ったわけじゃないし」
「それとも何? 血と涙の混合液が10Lを超えると、正義の味方は怒るのかい?」
「どれだけの血と涙が流れたと思っている!?」という怒りの言葉に、返した彼の反論。前の台詞と合わせ、自分以外にはまったく興味がないことがこれでもかというほど分かる。
「素敵だろ、ベイビー! ボクこそがこの多元世界の体現者! カオスの王だよ!」
この言い回しからするに、もしかすると本当にゼロを見てそれを真似ていたのかもしれない。
「レーベンもおかしかったよね。憧れのエーデル様が人形だって教えてやったら、壊れちゃってさ」
レーベン軌道エレベーターでの決戦で敗れたときに突然錯乱してしまった原因。
「決まってるさ。彼女にぶってもらうためだよ」
「自分の造った美しい人形に罵倒の限りを尽くされ、暴力の嵐に翻弄される…」
「この人形め! 人形め! よくも創造主である、このボクを!」
「嗚呼…だけど、だけどボクは無能で下劣で愚図な薄汚い老人…」
「その歯がゆさの中での痛みは想像を絶する快感なのさ」
ロジャーからエーデルに従っていた理由を問われての答え。ジ・エーデルの常人には理解しがたい嗜好が明らかとなった台詞。
なお、フェイに至っては悲鳴を上げるほどの拒絶反応を見せる。
「ちなみにボクの調査ではあの中には64兆の4乗以上の命がある」
「だけど、顔も知らない人間が何兆人死のうと、ボクは痛くも痒くもないね!」
「地球の裏側で飢え死にしている人がいるのを気にしたら、毎日のゴハンが美味しくなくなっちゃうよ」
「もっとも、顔を知っていたって同じ事だけどね!」
スカブコーラルの中の命の数を自慢げに話して。トレーズの数字ネタだろうが助ける気は全くなかった。大方興味本位で調べたのだろう。
ちなみに、64兆の4乗とは17×10の54乗、約1700阿僧祇となる。
「ありがとう。最高の褒め言葉だ」
レントンから「おかしな奴」呼ばわりされて曰く。どっかで聞いたような台詞だが、黒の叡智=黒歴史ならば、ZEXISの戦いがどこかに記録されていたのかもしれない。
「人聞きの悪いことを言わないでくれよ。太極を屈服させるっていうボクの目的は不滅さ」
ツィーネが加入していた場合に出る台詞。この時点の情報では世界を好き勝手に弄ぶために太極になり替わろうとしていたとしか思えない発言だったが、後に御使いの打倒のことだったことが判明する。ただ、第3次ZのAGは自分以外が世界を好き勝手するのが許せないなどの発言をしているため、彼が太極を屈服させたとしても、またろくでもない事をしそうだが。
ちなみに、初代Zはシリーズ化しなかった場合単発作品で終わる予定だったので、第3次Z天獄篇の設定とは多少混乱が生じている。
「ブライト艦長、あなたはここでボクに討たれるのが幸せだと思うよ」
「あなたはこのまま生きていれば、親として最高の不幸に直面するかも知れないんだ。だから、ここで大人しくボクにやられて、死んでおきなよ」
ブライトとの戦闘前会話での台詞。『閃光のハサウェイ』を意識したとしか思えない台詞であり、多くのユーザーに衝撃を与えた。「最高の不幸」と嘲笑を込めた言い方をしているあたり、ジ・エーデルらしい。
ちなみにこの「最高の不幸」についてはAGが散々ネタを振ったほか、第3次Z時獄篇クェスが生存したことで事実上回避されている。
「出たよ、優等生発言! 君ももっと心の中の欲望を吐き出しなよ、流竜馬!! 別世界の君は、もっとワイルドで好き放題だよ!」
ゲッターチームとの戦闘前会話での台詞で、竜馬に対して平行世界の彼の存在を示唆した台詞。
また、ここで平行世界の竜馬を「好き放題」と評しているが、暗に竜馬を自分と同類とでも言っているような台詞とも解釈できる。
確かに自由奔放で自分に正直に生きているという点では似ているが、OVAの竜馬もチェンゲ・新・ネオ問わず、TV版の竜馬と同じく、悪意に満ちた存在…それこそジ・エーデルのような自分の快楽の為に他人を弄び、傷つけるような真似をする存在…即ち、『悪』を絶対に許さない強い義侠心を持ち、また敵には容赦ないが、自身のために他者を傷つけるような真似は絶対にしない人物である。ことに、続編で登場する竜馬はその傾向が顕著。
「もしかして、御父上への反発心? だとしたら、君って思ったよりもずっと人間っぽいね」
万丈との戦闘前会話。下手をするとαシリーズどころか、Zの万丈も「究極のメガノイド」である可能性が…
「僕はね…ぶつのも、ぶたれるのも、大好きなんだよ!」
彼の変態ぶりを象徴する台詞。
「汗…? どうして、ボクが汗をかいてるんだ…?」
被弾時の台詞の一つ。後述するように、ジ・エーデルが痛みを快楽と出来るのは相手が弱者であるが故なので、「強者」たるZEUTHを相手にしている自覚のない彼には、搭乗機の被弾に対して「恐怖」を覚えていることがわからない。
「ハハハハハハ! サイコーだ! サイコーだよ、君達は!」
「プリーズ! プリーズ! もっと痛みを! もっと刺激を! ボクを! ボクを絶頂に導いてくれ!」
「来たあああああああっ! 今までにない最高の刺激だああっ!!」
「サイコーだよ、ZEUTH! アイラビュ~! フォーエバー!!」
撃墜後の台詞。ZEUTHの一斉攻撃によってジ・エーデルの野望は潰えたかに思われたが…
「残念! そうは問屋が卸さない!」
あの岩の塊を破壊すれば全てはおじゃんなんだ!」
大特異点に接触し、多元世界の修復を行おうとするZEUTHの前に何事もなかったの様に復活。あまりにも唐突な再登場に「また戦うのか!?」と思ったプレイヤーもいたかもしれない。
なお、彼が虐げられて喜ぶのは、本人の弁を信じるなら相手が圧倒的弱者であるが故なので、気づく人は上記の快楽丸出しなセリフから気づくこともできる。実際、本気で追い込まれたときは下記のような断末魔を上げている。
実はこの大特異点の破壊の回避は後に別の大特異点にも同様の事が必要な事が発覚している。
「ジ・エーデル語録その27! 約束は破るためにあるんだよ!」
勝平の「俺たちが勝ったら好きにすればいいって言ったのは、お前じゃねぇか!」の言葉に対する反論。残り26個の語録は不明だが、ジ・エーデルの性格を考えると、ろくな物がないのは確かである。
「暑苦しい! 近寄るな! この破壊魔!!」
「い、嫌だっ! こんな暑苦しいラストだけは嫌だああああああっ!!」
ジ・エーデルの妨害に対してランドが互いのスフィアを干渉させて彼を道連れにしようとした時の叫び。流石のジ・エーデルでも暑苦しいものだけは苦手のようだ。…これまで行った悪事の報いと言われたらそれまでであるが。
「そんな! ボクの…ボクだけのワンダフル・ワールドがああっ!!」
完全敗北を喫したジ・エーデル。カオスに満ちた多元世界が修復される様を目の当たりにし、これ以上楽しめないという事実に大ショックを受けて取り乱しながら光の向こうへ消えた。だが、彼の暗躍はこれで終わったわけではなかった

搭乗機体・関連機体[編集]

カオス・レムレース
ジ・エーデル・ベルナル自ら操縦するため開発した機体。「次元力」(ジ・エーデル曰く「源理の力」)を限定的に行使できる能力を持つ。
レムレース
黒のカリスマとしてZEUTHの前に姿を現わした時に搭乗していた(もっとも、このレムレースは次元力による擬態なのだが)。
ジェニオン
AGとなった後に開発したDEMシリーズの完成機。開発コンセプトはスフィアを搭載し、コンパクトに再設計したカオス・レムレース。

余談[編集]

  • ジ・エーデルの本来の人格および本来存在する世界は、結局不明である。
    • なお、ジ・エーデルの姿とジエーの姿とでは記憶を共有しても、性格はやや異なるようである(様々な姿をとることが可能である点やその形態毎に異なった性格を有する点においてはダークブレインも似たような性質を持つ)。
  • 自分の代わりに世界を動かす人形を生み出し、自身は別人に変装して影から世界をコントロールするその様は、エルガイムアマンダラポセイダル(ミアン)の関係に良く似ている事が指摘されている。もしかしたら、平行世界の中でエルガイムの物語を知ったジ・エーデルが真似たのかもしれない。

脚注[編集]

  1. Zシリーズのディレクター兼シナリオライターの名倉氏からも「ジ・エーデルは他人から見れば、欲望丸出しの変人だが、それは裏を返せば、全ての束縛から自由になった者」と評している。余談であるが、これは「何者にもなれる可能性を有し、奇矯な格好と足に食いついた犬を気にせず我が道を行く」というタロット「愚者」の絵柄が示している内容そのままである。また、後述のエルガンの件も「時代や見る者によって意味合いが変化する」という愚者のアルカナの特性に沿っていると言える。