ゲッター3

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ゲッター3
外国語表記 Getter 3
登場作品

ゲッターロボシリーズ

デザイン 永井豪(原案)
山田起生(世界最後の日)
鈴木藤雄(真対ネオ)
田中良(新)
初登場SRW スーパーロボット大戦
SRWでの分類 機体
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スペック
分類 海中作業用ゲッターロボ
機種 ゲッターロボ
全高 20 m
重量 250 t
動力 ゲッター炉心
エネルギー ゲッター線
出力 90万馬力
最高走行速度 150 km/h
最高水中速度 28ノット
装甲材質 ゲッター合金
別形態 ゲッター1
ゲッター2
開発者 早乙女博士
所属 早乙女研究所
乗員人数 3名
主なパイロット
【メイン】
巴武蔵
【サブ】
流竜馬
神隼人
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ゲッター3は「ゲッターロボシリーズ」の登場メカであり、主役メカの一形態。

概要[編集 | ソースを編集]

ゲッターロボ水中戦用形態。

上から順にベアー号イーグル号ジャガー号の組み合わせで合体することで、この形態になる。メインパイロットは巴武蔵

3形態の中で最大のパワーを持ち、その怪力を利用したパワー殺法を得意とする。下半身がキャタピラになっている。

TV版では第2話に於ける対ズー戦より初登場。基本的には水中および地上での戦闘を受け持つが、他の形態が戦闘不能状態に陥りゲッター3のみで空中戦を行なわなければならぬ状況となった第21話では、胸部と背面にブースターユニットを装着し短距離ながらも飛行する事に成功している。

TV版に於ける初出動の際、竜馬&隼人が自分達の意志で愛機たるゲットマシンを選択し乗り込んでしまった為、結果的に武蔵は「余り物」の形で残されていたベアー号へと乗り込まざるを得なくなり、そのままゲッター3の正パイロットと成った経緯が有る。

原作漫画版においては、当初の数戦は早乙女博士がベアー号に搭乗し、ゲッター3形態でも戦闘しているが、身体への負担は大きかった。後に現れた武蔵がパイロットを熱望するもパイロット適性が悪かったため頷かず、早乙女博士のパイロットスーツを奪って無理矢理乗り込んだのが武蔵のベアー号初搭乗だった。なお本作では武蔵がゲッター3で戦った描写はない。

世界最後の日』版ではデザインはほぼTV版と変更がないが、腕部が大きく伸縮するようになり、格闘戦や大雪山おろしで活用されている(真ゲッター3も同様)。また劇中真ゲッターロボと同じ場面に登場した旧ゲッターロボでもある(EDではゲッター1と真ゲッター1が同じイラストに登場している)。また第1話でジャガー号を省いた構成[1]で登場しており、『ゲッターロボ大決戦!』にも登場している。その後は怪我を押してまで竜馬の救援のために武蔵が搭乗して登場、一度竜馬のイーグル号と合体する形でゲッター1になるが、その後真ゲッター1からゴール&ブライの攻撃で落下した早乙女博士を救出する際にゲッター3の状態で再登場した。しかし、ミサイル落下阻止を行うために宇宙に向かった竜馬達を見送った後損壊した機体内にインベーダーが侵入し、ゴール&ブライに機体頭部に直撃を与えられた事で武蔵が死亡してしまう[2]。第4話では早乙女研究所地下に落下した弁慶、渓の目の前に半壊した姿で登場。機体の傍らに落ちていた軍帽から、武蔵が搭乗していた機体と思われる。最終的には真ドラゴン攻防戦時に研究所が崩壊した余波に巻き込まれる形で失われたと思われる。また、前日譚『クレーターバトル』では脚部のジャガー号部分の先端を展開できるギミックがあり、ゲッタービームの主砲が格納されている。

真ゲッターロボ対ネオゲッターロボ』では冒頭、ニューヨークにおける武蔵の孤軍奮闘の一番手として登場。単独で2体のメカザウルスを撃破し、続く爆煙に包まれた後にはゲッター2に変わっている。

各作品の武蔵を始め、ゲッター3系統のパイロットは異常に死亡率が高いのだが、ほとんどはゲッター3系形態時以外で死亡しているという事が、むしろゲッター3の出番の少なさを物語っている。

構成機体[編集 | ソースを編集]

ベアー号
上半身を構成。巴武蔵が搭乗。
イーグル号
胸部を構成。流竜馬が搭乗。
ジャガー号
下半身を構成。神隼人が搭乗。

合体パターン[編集 | ソースを編集]

ゲッター1ゲッター2は「ゲットマシン3機が縦に繋がる」のに対し、本機の場合

  1. ジャガー号が横倒しになる
  2. ジャガー号の中央部に、イーグル号が上下逆の状態で機首を突き刺す
  3. イーグル号の上から、ベアー号が同じく上下逆にドッキングする

と大幅に異なっている。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

主に武蔵が乗るが、後に車弁慶が引き継ぐことも。格闘とミサイルで意外と器用に戦えるが、本領は武蔵の得意とする柔道の技の応用である大雪山おろし。弁慶が乗る場合は特訓を経て、あるいは登場時に既に習得している扱いで使用可能。ゲッターの3つの形態でもっとも装甲が高く、また必殺技の燃費が良好なことが多く、陸および水中の敵に対しては活躍が見込める。

しかし根本的に水中の敵が少なく、いたとしても大抵は空中から攻めるスパロボでは出番が作りにくい。陸ならば、よほどメリットやこだわりが無い限りゲッター1やゲッター2で満足してしまうのが悩みどころ。設定上は宇宙開発用に作られたロボットのはずだが、宇宙適正も低く抑えられている場合がほとんど。性能の改善よりも出番作りに苦労するユニットかもしれない。

旧シリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦
大雪山おろしは攻撃力は中々だが、陸では威力が落ちてしまう。陸の敵にはゲッター2で戦おう。PS版では第3次同様の高性能。
第2次スーパーロボット大戦G
大雪山おろしの威力がゲッタービームと同じになり、燃費や地形適応で劣るので使われる事は少ない。
第3次スーパーロボット大戦
プロトゲッターから乗り換える。歴代最強の能力。命中射程装甲いずれも優秀であり、何より大雪山おろしが非常に強力(ゲッタービームのおよそ1.4倍の威力で命中率も高く、気力120になればEN無消費で使える)。気力上げをして集中をかけ、敵陣に放り込めば瞬く間に敵を殲滅してくれる。オープニング戦闘デモではこちらが出てくる。ポセイドンに改造は引き継がれないが、長く活躍できるので装甲とHPを数段、ムサシのLvに合わせた反応を少し改造しておくと良いだろう。PS版では地味にPS版『第2次』よりゲッターミサイルの射程が短くなっていることに注意。
第4次スーパーロボット大戦S
『第3次』でムサシが戦死したので、初めてベンケイが搭乗。序盤の特訓イベントを経て大雪山おろしが追加される。最大の出番はルート選択によって登場する事があるドラゴノザウルス戦であるが、水中に入ったMSHMを蹴散らすのにも有用。
スーパーロボット大戦F
スーパー系ルートでは3話にて特訓で大雪山おろしをマスターする。リアル系では1話で登場した時にすでに習得済みだが宇宙では使えないため実際に使えるのは3話から(つまりスーパー系と同じ話数)。第6使徒ガギエルを倒すのであれば決して欠かせない。大雪山おろしの攻撃力と燃費のおかげで、シリーズの中では活躍できる部類。

αシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦α
久々にムサシが搭乗。機体も武器のほぼ全ても陸Bなので水中以外では今一つだが、序盤は水のあるマップが多く、海適応の高い武器を持たない敵も多いので被弾をあまり気にせず戦えるのが利点。グロッサムX2ドラゴノザウルス相手にも良い戦力になる。

Zシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
OVA版で登場。水中の敵は少ないが、援護攻撃などを使えるようにすればかなり役に立つ。改造は真ゲッターに引き継ぐ。

COMPACTシリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦COMPACT
燃費のいい大雪山おろしで地上と水中の敵相手なら活躍可能。
スーパーロボット大戦COMPACT for WonderSwanColor
援護が可能になったので援護攻撃、援護防御両面で活躍できる。
スーパーロボット大戦COMPACT2 第1部:地上激動篇
必中+鉄壁で突っ込ませるのが定石。三形態で一番装甲も高いため援護にも活躍でき、地上でも力を発揮できる大雪山おろしは燃費も良い。今作ではボスユニットが陸にいる事が多いため、ゲッタービームではなく大雪山おろしを改造するのもあり。
スーパーロボット大戦IMPACT
第1部では水中戦も多いので頼りになる。でも燃費と援護攻撃の関係で活躍する機会は多い。

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦A
ムサシが搭乗。初のオープンゲット回避能力を得る。ゲッター1が1人乗りになると使用不能になるので武器改造は無駄になる。
スーパーロボット大戦A PORTABLE
1話の時点で旧式と呼ばれている割に本作唯一の海S。地形適応の効果が大きい本作では水中にいればほかの2形態より命中率が高くなる。
スーパーロボット大戦D
OVA版ゲッター3が参戦。下半身のジャガー号機首の機関砲が使えるようになった為、射程1の対空に隙が無くなった……が、あくまでも無くなっただけでこれを主力にするのはかなりの無理がある。一人乗りの時も三人乗りの時も素直にゲッター1に任せよう。ちなみにゲッターチームがチーム単位で乗り換え可能なので、が乗る事も出来る。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦
初登場作品。ゲッターチームを選択した場合に自軍ユニットとして登場する。
スーパーロボット大戦64
序盤のシナリオ「破滅を導くガンダム」より、シャイニングガンダムと共に登場。ムサシが搭乗している。大雪山おろしは燃費が良く攻撃力も高いが、空中にいる敵が多く、ゲッター1に合体攻撃が追加されたため、あまり出番は無い。
スーパーロボット大戦Card Chronicle
『世界最後の日』設定。
スーパーロボット大戦X-Ω
UC・SRのシューター、大器型SRディフェンダーが実装。
スーパーロボット大戦30
OVA版。サイドミッション「東アジア戦線」にマップアイコンのみの登場。武蔵が搭乗して光子力プラント防衛を行っている。
またDLCミッション「ジャブロー再び」では、一年戦争のジャブロー攻防戦において、水中用の短足モビルスーツ(おそらくゾックと思われる)を大雪山おろしでぶん投げ、「史上最大の重心が低いロボット同士の対決」を繰り広げた、と言及されている。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

格闘
蛇腹状の腕、ゲッターアームで殴るなどのパンチ攻撃を行う戦法は「ゲッタースマッシュ」とも呼ばれている。
『X-Ω』ではディフェンダータイプの通常攻撃に採用。

武装[編集 | ソースを編集]

ゲッターミサイル
肩部からせり出して発射する大型の水陸両用ミサイル。よく見るとベアー号の推進機部分(ゲッター1の脚)。撃った瞬間、新しいものがせり出してくる。大雪山おろしで投げた敵へのとどめとしても使われる。
旧シリーズでは弾数や地形適応に難点があることも多かったが、『α』以降では改善されている。また、この変更により水中戦以外でも援護役として使いやすくなった。
『X-Ω』ではシュータータイプの必殺スキルに採用。
機関砲
ジャガー号機首の機関砲をそのまま発射。
TV版では使用しておらず、『世界最後の日』でのみ使用。
『世界最後の日』名義の『D』『破界篇』のみで採用されていたが、『X-Ω』ではTV版名義ながらシュータータイプの通常攻撃に採用されている。
ゲッタービーム
ジャガー号の先端から砲門を展開して放つゲッタービーム。
『世界最後の日』の前日譚『クレーターバトル』にて3機連結ゲッタービームの主砲として使用。通常のゲッター3でも使えると思われるが、この場面以外では未使用。

必殺技[編集 | ソースを編集]

大雪山おろし
武蔵が柔道の技を利用して開発した。敵の力を利用して体勢を崩し、遠心力を利用して相手を投げ飛ばす荒技。OVA版では伸縮する腕で敵を絡めとる。その関係上、ゲッター3の武装・必殺技と言うより武蔵の必殺技と言うのが正しい(SRWでは弁慶が使ってるが、原作では使えない世界線がある)。実は、この技単体でトドメを差したメカザウルスは2体だけだったりする。また原作漫画版に至っては、短編作品『ガンバレ!! ムサシ』以外の作品で一度も使ったことがない。
SRWでは「水中戦と言えばこの技」というほどの活躍を見せるが、「投げ技」という特性上無重力の宇宙空間では使用不可という弱点があった。OVA版では適応は下がることはあるものの宇宙でも使用可能であり、この点は真ゲッター3も同様。
旧シリーズや『α』、『IMPACT』で水中の敵に使用すると、回転による撹拌によって水中に大量の泡が発生し、若干ながらアニメーション演出が変化する。
大雪山おろし(範囲)
『X-Ω』ディフェンダータイプの必殺スキル。自機を中心として全方位に投げ攻撃を行う。複数の敵を巻き込める。
ゲッターチェンジアタック
各ゲッターの連携攻撃。ゲッター3は主に大雪山おろしからのゲッターミサイルのパターンとなっている。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

変形
ゲッター1ゲッター2へと変形する。
分離
オープンゲットイーグル号ジャガー号ベアー号に分離する。特殊能力としての採用は一部のみ。
オープンゲット
分離して相手の攻撃を回避し、即座に再合体する。気力120以上で発動。
EN回復
Dで装備。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

サイズ[編集 | ソースを編集]

M
大半の作品ではこちら。
L
『第2次Z』。

カスタムボーナス[編集 | ソースを編集]

超合金Z
第2次G』。装甲+100。
攻撃後に変形可能
A PORTABLE』。
移動後に『変形』可能
第2次Z破界篇』。

関連機体[編集 | ソースを編集]

プロトゲッター3
ゲッターポセイドン
真ゲッター3
ゲッターノワール3号機

スパロボシリーズの名場面[編集 | ソースを編集]

特訓!大雪山おろし
『第4次』の同名シナリオより。ゲッター3を充分使いこなせていない弁慶のため、武蔵の得意技であった大雪山おろしを特訓させることになる。ハヤトやミチルの協力の甲斐もあり、もう一息で習得…という所で襲来するあしゅら男爵。ぶっつけ本番での使用に躊躇する弁慶だが周囲の声援を受け、見事に大雪山おろしを自分のものとする。小ターンルートでは海底要塞ブードとの対決、多ターンルートでは変形不能になったゲッター3で戦うことになるなどの細かい違いはあるが大まかな流れは一緒。
『F』にも同名のシナリオがあり、こちらでは兜甲児も特訓に協力。更に弁慶に触発された特定主人公ゲシュペンストも必殺技を覚えるなどのクロスオーバーもある。
そして、これ以降に制作されたゲッターロボシリーズでは「大雪山おろしを使える車弁慶」は半ばお約束となる。
VSゴッグ
『IMPACT』シナリオ「ファイヤー・オン!」より。科学要塞研究所周辺の海から迫るゴッグ軍団。獣戦機隊基地での戦闘で散々ガンドール隊(とプレイヤー)を苦しめた強敵を前に警戒を強める一行だが、彼らをよそに余裕すら見せつけるゲッターチーム。水中戦のプロは伊達ではなく、ここでは葉月長官の指示通りゲッター3を中核に戦っていけば第一話での雪辱を存分に晴らすことができる。

余談[編集 | ソースを編集]

  • ゲッター1のデザインは石川賢氏だが、ゲッター2と3のデザインは永井豪氏が手掛けている。石川氏はゲッター1のデザインはすぐ出来たものの、2と3にどうやって変形すればいいのかが思い付かず悩んでいたそうなのだが、永井氏がその場でチャチャッと「こんなんでいいんだよ」とデザインを描き上げてしまったらしい[3]
  • (媒体ごとに)地味に鼻があったりなかったりする。基本的に漫画版準拠(OVA含む)では窓の中は目のみで、初代TV版では鉄色の太い鼻筋がある…という違いがあるのだが、放送当時のグラビアやおもちゃなどでは(TV出典であっても)ナシにされがちだったり、ゲッター1の窓の数などと比べるとその辺の差別化はやや曖昧なところがある。スパロボでも例えばドット絵の小さめな初代では鼻が省略されていたりする。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. これは機体を収納しているトレーラーに収まらなかった為と思われる。
  2. その後もゴール&ブライによる攻撃は続いており、ミサイル落下の寸前の場面でも機体を殴られている様子が登場した。
  3. 原作:永井豪 インタビュー、【公式】アニメ『ゲッターロボ アーク』、2021年10月3日。

商品情報[編集 | ソースを編集]