クエスターズ

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クエスターズ(Quaestors)とは、『スーパーロボット大戦30』に登場するオリジナル敵勢力。

概要[編集 | ソースを編集]

「探求者達」を意味する、異星人によって構成される組織。「なき世界で真理を探求する者」を自称する。

「先生」と呼ばれる人物を指導者とし、その下に幹部格である複数の師父達、実行部隊を率いる行動隊長カールレウム・ヴァウルや隊員クェーサーがいる構図となっている。

過去に神文明エーオスによる攻撃の標的とされたが、戦いの末に逆にエーオスを討ち滅ぼしている。見方によれば、彼等はエーオスの脅威から他文明を守った英雄と言っても差し支えない存在であるが、あろうことかエーオス打倒後は「神殺し」を遂げた自身達がエーオスに代わって宇宙の秩序を守る、即ち他の文明の行く末を管理する事を目論み、それをクエスターズ最大の責務とするようになる。

その一環として様々な星の文明に接触しており、各文明における知的生命体に実験と称して問い掛けを行い、そこから「先生」と師父達による討議の末に導き出された答え=真理を元に審判を下す。審判の内容は導き出された真理によって異なり、対象となる文明を害悪な存在として滅ぼしたり、自身達の管理下に置くために支配者となる「王」を配置するなどの手段を取る。

現在は、エーオスの遺産が眠る別次元の空間「サブ・スペース」を本拠地としている。

実態[編集 | ソースを編集]

実は現在のクエスターズの全ての構成員は、首領である「先生」ことクエスターの遺伝子から造られたクローンである。つまり、クエスターズという組織名は「探求者達」という意味だけでなく、「1人の人間(クエスター)とその遺伝子から生み出された者達」という意味合い(即ち、クエスターの複数形)も込められている。

本来のクエスターズは、エーオス打倒後に「先生」と同胞が作り上げた組織だったが、「先生」は同胞達を真理の探求に不適であるとして次々と粛清していき、遂には自分一人だけとなった。その結果、「先生」は自身の意志こそが絶対的な真理であると独り善がりの結論に到達。同胞達の代わりとして、自らの遺伝子からクローンを造り出し、現在のクエスターズを組織するに至ることとなった。

また、クエスターズは宇宙の秩序を守るべく真理の探求と審判を下す事を行動理由としているが、実際には「先生」の脅威となり得る可能性を持った文明を排除、または服従させる事が真の目的である。本編において彼等が接触した30番目の文明である地球には「世界の理を変える存在」であるMAGINEが多く存在しており、その力を得た地球人は「先生」にとってまさに危険な種であり、これまで接触してきた文明の中でも特に警戒していた事が窺える。

最終的に決戦の地となるサブ・スペースの戦いにおいて、「先生」がドライクロイツ(またはカールレウム)に討たれた事で壊滅することとなった。

登場作品[編集 | ソースを編集]

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦30
本作のオリジナル敵勢力。
矯正実行ルートではサブ・スペース、抹消実行ルートではサブ・スペースの最深部にある「真なる地球」で最終決戦となるが、彼等を倒しても新たなオリジナル敵勢力が現れ、ドライクロイツの戦いは続くこととなる。

人物[編集 | ソースを編集]

「先生」
クエスターズの指導者。師父達と討議を繰り返し、対象文明への審判を下す。
師父
クエスターズの幹部格と思われる者達。「先生」と同じ仮面を被っている。

実行部隊[編集 | ソースを編集]

カールレウム・ヴァウル
クエスターズの実行部隊を率いる隊長。第12銀河の戦闘種族「ヴァウルーガ」の一人を名乗っているが……。
クェーサー
実行部隊の隊員。

協力者[編集 | ソースを編集]

オルキダケア
かつてクエスターズに滅ぼされた神文明エーオスの生き残りだが、ドライクロイツに対する憎しみから彼等に降った。

運用兵器[編集 | ソースを編集]

主に「オルクスーラ・シリーズ」と呼ばれる機動兵器を用いる。

オルクスーラ
オルクスーラ・シリーズの基本となる機体。
オルクスーラ・ダン
格闘戦用の腕を装備した機体。
オルクスーラ・イン
砲撃戦用のキャノン砲を装備した機体。
オルクスーラ・ダイン
ダンの腕とインのキャノン砲を併せ持つ統合戦術機。
オルクスーラ・ザング
クェーサーの搭乗を前提にしたダインのカスタム機。
オルクスーラ・バング
ザングをオルキダケア専用に強化したカスタム機。
グラヴァリン
カールレウム専用の人型機動兵器。
アルティム・フィーニ
クエスターズの決戦兵器にして、彼等の文明におけるMAGINE。
エル・ミレニウムゼル・ビレニウム
古の宇宙より回収した兵器。なんの因果か、クエスターズの活動と「先生」の思想はこれらの兵器をかつて用いていた勢力と全く同じである。