「キングゲイナー」の版間の差分

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「[[オーバーデビル]]の眷属」とも呼ばれるオーバーマンで、オーバーデビルもまた感情のマイナス因子によるオーバースキルが共通していると推測される。最後はゲイナー自身が仲間たちの熱い心に胸打たれて、凍結の逆「加速による加熱」から発現したオーバースキル「オーバーヒート」を生み出し、オーバーデビルを消滅させた。
 
「[[オーバーデビル]]の眷属」とも呼ばれるオーバーマンで、オーバーデビルもまた感情のマイナス因子によるオーバースキルが共通していると推測される。最後はゲイナー自身が仲間たちの熱い心に胸打たれて、凍結の逆「加速による加熱」から発現したオーバースキル「オーバーヒート」を生み出し、オーバーデビルを消滅させた。
  
原作では時間を止めるオーバースキルも何度か使用したほか、[[ブラックメール]]のコートを着て透明になるオーバースキルを使用したこともある。
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時間を止めるオーバースキルも何度か使用したほか、[[ブラックメール]]のコートを着て透明になるオーバースキルを使用したこともある。
 
 
余談だが、テレビアニメのオープニングで踊っていたことで有名。また、ゲイナーが仕込んだ「ニンポーカラテ」なる変幻自在の体術も使用。
 
  
 
[[ブリュンヒルデ]]やオーバーデビルと同じ「アーリーオーバーマン」という特別なオーバーマンの一機。前述の通り「オーバーデビルの眷属」と呼ばれているが、オーバースキルの性質からすると逆に「対オーバーデビル用」の機体だった可能性もある。
 
[[ブリュンヒルデ]]やオーバーデビルと同じ「アーリーオーバーマン」という特別なオーバーマンの一機。前述の通り「オーバーデビルの眷属」と呼ばれているが、オーバースキルの性質からすると逆に「対オーバーデビル用」の機体だった可能性もある。
 
漫画版ではアーリーミイヤが自らの使命を歪んだ形で遂行するオーバーマン(オーバーデビル)の強すぎる力を抑えるために作ったという設定でアニメでは不明瞭であった『対オーバーデビル』という用途が明確にされている他、言葉こそ発しないもののゲイナーを乗せずに完全な自立行動を取る、ゲイナーが搭乗していたとしても起動キーは存在せず急に動いたり何故か動かなかったりするなど自我を持っている描写がされている。
 
オーバースキルは単純な『加速』であると思われていたが、最終盤にミイヤによって明かされたその力の正体は『時間の超越』であり、ミイヤはゲイナーに「この子を信じて動かせば、あなたの使い方次第で色々な力を引き出せるはず」と語った。
 
  
 
== 登場作品と操縦者 ==
 
== 登場作品と操縦者 ==
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:2016年12月にレアリティSSRのシューター属性のキングゲイナーが登場。
 
:2016年12月にレアリティSSRのシューター属性のキングゲイナーが登場。
 
:2017年1月にレアリティSSRの大器タイプのアタッカー属性、キングゲイナー(オーバーヒート)が登場。こちらは空を飛べるようになっており攻撃を一定数当てる毎に攻撃力、命中率、回避率が上昇していくアビリティを持つ。2018年12月のイベント「BY NECESSITY」にてオーバーヒート状態の大器型SSRディフェンダーが、2019年5月のイベント「愛の果てに…」にてオーバーヒート版のΩスキル搭載大器型SSRアタッカーがそれぞれ追加。共に通常タイプのキングゲイナーでの限界突破は不可能な点に注意。
 
:2017年1月にレアリティSSRの大器タイプのアタッカー属性、キングゲイナー(オーバーヒート)が登場。こちらは空を飛べるようになっており攻撃を一定数当てる毎に攻撃力、命中率、回避率が上昇していくアビリティを持つ。2018年12月のイベント「BY NECESSITY」にてオーバーヒート状態の大器型SSRディフェンダーが、2019年5月のイベント「愛の果てに…」にてオーバーヒート版のΩスキル搭載大器型SSRアタッカーがそれぞれ追加。共に通常タイプのキングゲイナーでの限界突破は不可能な点に注意。
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:ファイタータイプはSRのみで、SSRは実装されていない。
  
 
== 装備・機能 ==
 
== 装備・機能 ==
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=== 武装・[[必殺武器]] ===
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==== 武装 ====
 
;チェンガン
 
;チェンガン
:キングゲイナーの主力武器。銃と剣が一体化した武器で、剣部分はチェーンソーになっている。「チェンガン」「チェーンガン」「チェインガン」など名前が多く、表記がはっきりしない。ここでは『Z』の表記に従う。弾丸は通常のもの以外に、オーバーフリーズバレットなど特殊なものも発射可能。スパロボでは銃撃と斬撃で分けられている。後述のポシェットにスペアが存在し、劇中では二刀流も披露。Kのオーバースキル連続攻撃で再現されている。[[XAN-斬-]]の「アクナギノツルギ」が変化したものと思われる。
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:キングゲイナーの主力武器。銃と剣が一体化した武器で、剣部分はチェーンソーになっている。「チェンガン」「チェーンガン」「チェインガン」など表記ブレが激しい。弾丸は通常のもの以外に、オーバーフリーズバレットなど特殊なものも発射可能。スパロボでは銃撃と斬撃で分けられている。後述のポシェットにスペアが存在し、劇中では二刀流も披露。『K』のオーバースキル連続攻撃で再現されている。[[XAN-斬-]]の「アクナギノツルギ」が変化したものと思われる。
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:;チェンガン(銃撃)
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::『Z』では素早く連射して撃ち込み、『K』では一発ずつ狙って撃つ。
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::『X-Ω』ではシューター版の通常攻撃に使用。
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:;チェンガン(斬撃)
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::使用時にはチェーンソーが回転して刃がオレンジ色に光る。
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::『X-Ω』ではアタッカー・ファイター・ディフェンダー版の通常攻撃に使用。
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:;チェンガン二刀流
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::『第2次Z再世篇』から追加。気力制限・燃費ともに良好かつ、P兵器で射程もなかなかなので、雑魚散らしに使おう。
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::原作では第24話にて披露。オーバースキルそのものを攻撃に使う描写が少なく(特に序盤)、ゲイナーの技量も相まってこれ一丁で多くの敵を倒してきた。
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::『X-Ω』ではオーバーヒートディフェンダー・オーバーヒートアタッカー版の必殺スキルとして「チェンガン二刀流(乱舞)」名義で採用。
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:;チェンガンコンボ
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::『X-Ω』でのファイター版の必殺スキル。
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;ポシェット
 
;ポシェット
 
:キングゲイナーの左腿にあるポケット。いわゆる四次元ポケット的な性能を持ち、チェンガンのスペアやオーバーフリーズバレットなど様々な装備が収納されている。なおこれは[[XAN-斬-]]だった頃からある。
 
:キングゲイナーの左腿にあるポケット。いわゆる四次元ポケット的な性能を持ち、チェンガンのスペアやオーバーフリーズバレットなど様々な装備が収納されている。なおこれは[[XAN-斬-]]だった頃からある。
 
;フォトンマット
 
;フォトンマット
:オーバーマン共通の防御バリア。飛行にも転用できる。
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:オーバーマン共通の防御バリア。飛行にも転用できるほか、武器としても使用可能。キングゲイナー自身を「加速の[[オーバースキル]]」から守る役割も持つ。
 
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:『Z』ではトライチャージ用の武器として採用。
=== 武装・[[必殺武器]] ===
 
;チェンガン(銃撃)
 
:チェンガンで銃撃を行う。Zでは素早く連射して撃ち込み、Kでは一発ずつ狙って撃つ。
 
;チェンガン(斬撃)
 
:チェンガンで斬撃を行う。使用時にはチェーンソーが回転して刃がオレンジ色に光る。
 
;チェンガン二刀流
 
:再世篇から実装されたチェンガンの二刀流。気力制限・燃費ともに良好かつ、P兵器で射程もなかなかなので、雑魚散らしに使おう。
 
:アニメではオーバースキルそのものを攻撃に使う描写が少なく(特に序盤)、ゲイナーの技量も相まってこれ一丁で多くの敵を倒してきた。二刀流披露は24話。
 
;フォトンマット
 
:オーバーマンが飛行の際に円形に放出するエネルギー。これを武器として使う。キングゲイナー自身を「加速の[[オーバースキル]]」から守る役割も持つ。
 
:Zにおいて、トライチャージ用の武器として登場。
 
 
;オーバーフリーズバレット
 
;オーバーフリーズバレット
 
:ポシェットに収納されている、相手を一瞬で凍結させる弾丸。チェンガンにセットして発射する。
 
:ポシェットに収納されている、相手を一瞬で凍結させる弾丸。チェンガンにセットして発射する。
:運動性低下の[[特殊効果]]を持つ。
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:運動性低下の[[特殊効果]]を持つ。SRWではかなり早めに使える武装だが、原作では全26話中第24話の「オーバーマックス」で初登場と最終盤での使用となる。
:SRWではかなり早めに使える武装だが、原作では全26話中第24話の「オーバーマックス」で初登場と最終盤での使用となる。
 
 
:Zシリーズでの対空攻撃演出は、角度を分けて二発発射→一発目が空中の相手を凍結させ、自由落下→あらかじめ落下角度を予測して放たれた二発目が直撃、と、ゲイナーの高い技量をうかがわせる演出になっている。
 
:Zシリーズでの対空攻撃演出は、角度を分けて二発発射→一発目が空中の相手を凍結させ、自由落下→あらかじめ落下角度を予測して放たれた二発目が直撃、と、ゲイナーの高い技量をうかがわせる演出になっている。
;オーバースキル攻撃(凍結)
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:Zでは「加速による凍結」から発現した[[オーバースキル]]で、ブリザードで相手を凍結させる。P属性中射程の[[全体攻撃]]で雑魚戦で便利。第2次Zでは「加速」のオーバースキルを利用したものに変更されており、第2次Zでのそれは「オーバーフリーズ」に名称が変更されている。
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==== 必殺技 ====
:スパロボシリーズでは必殺技といった趣で序盤~中盤に追加されるが、オーバーフリーズバレット同様原作後半の20話「カテズで勝てず」にて初使用。というか20話でしか使わない1回きりの技である。
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;オーバースキル攻撃(凍結) / オーバーフリーズ
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:『Z』では「加速による凍結」から発現した[[オーバースキル]]で、ブリザードで相手を凍結させる。P属性中射程の[[全体攻撃]]で雑魚戦で便利。『第2次Z』ではオーバースキル攻撃の内容が「加速」を利用したものに変更されたため、こちらの技は「オーバーフリーズ」に名称が変更されている。
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:SRW必殺技といった趣で序盤~中盤に追加されるが、オーバーフリーズバレット同様原作後半の20話「カテズで勝てず」にて初使用。というか20話でしか使わない1回きりの技である。
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:『X-Ω』ではアタッカー版の必殺スキルに採用。
 
:作中長らくキングゲイナーのオーバースキルがはっきりせずにいた描写があり、ブリザードが巻き起こった時ゲイナー自身も驚いていた。
 
:作中長らくキングゲイナーのオーバースキルがはっきりせずにいた描写があり、ブリザードが巻き起こった時ゲイナー自身も驚いていた。
 
;オーバースキル攻撃(加速)
 
;オーバースキル攻撃(加速)
:加速を用いた分身殺法(ヤーパンニンポー)で、分身して相手を取り囲み、止めに真上からの「真っ向唐竹割り」で一刀両断。そしてキングゲイナーの勝ち名乗り。第2次Zで実装。かつての姿であるXAN-斬-の「ヤーパンニンポー」を思わせる。
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:『第2次Z』で追加。加速を用いた分身殺法(ヤーパンニンポー)で、分身して相手を取り囲み、止めに真上からの「真っ向唐竹割り」で一刀両断。そしてキングゲイナーの勝ち名乗り。かつての姿であるXAN-斬-の「ヤーパンニンポー」を思わせる。
 
:非常に汎用性に長ける[[オーバースキル]]で、他に作中ではアントリオン(スパロボ未登場)の削岩用ドリルビットを加速させ岩盤をぶち抜いたり、[[メックスブルート]]の幻の分身を生成速度を上回る速さで全て倒したりと[[オーバーマン]]の名に恥じぬ凄まじい活躍を見せた。モーションの元ネタになっている分身はオーバーフリーズとは逆にかなり序盤で使用する。
 
:非常に汎用性に長ける[[オーバースキル]]で、他に作中ではアントリオン(スパロボ未登場)の削岩用ドリルビットを加速させ岩盤をぶち抜いたり、[[メックスブルート]]の幻の分身を生成速度を上回る速さで全て倒したりと[[オーバーマン]]の名に恥じぬ凄まじい活躍を見せた。モーションの元ネタになっている分身はオーバーフリーズとは逆にかなり序盤で使用する。
 
;オーバースキル連続攻撃
 
;オーバースキル連続攻撃
:Kにおいてオーバースキル攻撃に代わって使用。加速のオーバースキルを利用した高速の剣術と体術。
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:『K』でオーバースキル攻撃に代わって使用。加速のオーバースキルを利用した高速の剣術と体術。
 
;オーバーヒート
 
;オーバーヒート
 
:「加速による加熱」から発現した[[オーバースキル]]で、キングゲイナーが「加速」により分子運動を操り、その衝突エネルギーで相手を加熱させる。原作最終話では更にチェンガンを構えて突撃、[[オーバーデビル]]の腹を突き破って撃破している。
 
:「加速による加熱」から発現した[[オーバースキル]]で、キングゲイナーが「加速」により分子運動を操り、その衝突エネルギーで相手を加熱させる。原作最終話では更にチェンガンを構えて突撃、[[オーバーデビル]]の腹を突き破って撃破している。
:Zではオーバーデビル戦のイベントで習得。トドメ演出では髪の毛部分から余剰エネルギーを放出している。破界篇では未実装だがデータは残っている。しかし、ゲイナーの対応台詞はなし。デスティニーの「フルウェポンコンビネーション」にはきちんとシンの台詞があったというのに。
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:『Z』ではオーバーデビル戦のイベントで習得。トドメ演出では髪の毛部分から余剰エネルギーを放出している。『第2次Z破界篇』では未実装だが没データは残っている。
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:『X-Ω』では必殺スキルに採用。シューター版が「オーバーヒート」、オーバーヒートアタッカー版が「オーバーヒート突撃」となっている。
  
 
=== [[特殊能力]] ===
 
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;[[フォトンマット]]
 
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:[[オーバーセンス]]により強度が変化する[[バリア]]。
 
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;[[オーバースキル]]
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:運動性・照準値に補正がかかり、[[分身]]が発動する。
  
 
=== 移動タイプ ===
 
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;S
 
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=== [[オーバースキル]] ===
 
==== [[スーパーロボット大戦Z]] ====
 
;[[オーバースキル]]L2
 
:運動性・照準値(10%+[[オーバーセンス]]L×1上昇)、30%の確率で[[分身]]が発動。
 
;[[オーバースキル]]L4
 
:運動性・照準値(10%+[[オーバーセンス]]L×2上昇)、30%の確率で[[分身]]が発動、移動力+1。
 
;[[オーバースキル]]L6
 
:運動性・照準値(10%+[[オーバーセンス]]L×2上昇)、50%の確率で[[分身]]が発動、移動力+2。
 
 
==== [[スーパーロボット大戦K]] ====
 
;[[オーバースキル]]加速Lv1
 
:運動性・照準値([[オーバーセンス]]Lv×3上昇)、敵との技量差に応じて[[分身]]が発動。
 
;[[オーバースキル]]加速Lv2
 
:運動性・照準値([[オーバーセンス]]Lv×3上昇)、敵との技量差に応じて[[分身]]が発動、移動力+1。
 
;[[オーバースキル]]超加速
 
:運動性・照準値([[オーバーセンス]]Lv×3上昇)、敵との技量差に応じて[[分身]]が発動、移動力+2。
 
  
 
=== カスタムボーナス ===
 
=== カスタムボーナス ===
 
;特殊能力『[[オーバースキル]]』の強化
 
;特殊能力『[[オーバースキル]]』の強化
:[[第2次Z]]
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:[[第2次Z]]』。
  
 
== 対決・名場面 ==
 
== 対決・名場面 ==
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:キングゲイナーの本来の姿とされる謎のオーバーマン。
 
:キングゲイナーの本来の姿とされる謎のオーバーマン。
  
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== 余談 ==
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*テレビアニメのオープニングで踊っていたことで有名。また、ゲイナーが仕込んだ「ニンポーカラテ」なる変幻自在の体術も使用。
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* 漫画版ではアーリーミイヤが自らの使命を歪んだ形で遂行するオーバーマン(オーバーデビル)の強すぎる力を抑えるために作ったという設定でアニメでは不明瞭であった『対オーバーデビル』という用途が明確にされている他、言葉こそ発しないもののゲイナーを乗せずに完全な自立行動を取る、ゲイナーが搭乗していたとしても起動キーは存在せず急に動いたり何故か動かなかったりするなど自我を持っている描写がされている。
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** オーバースキルは単純な『加速』であると思われていたが、最終盤にミイヤによって明かされたその力の正体は『時間の超越』であり、ミイヤはゲイナーに「この子を信じて動かせば、あなたの使い方次第で色々な力を引き出せるはず」と語った。
 
== 商品情報 ==
 
== 商品情報 ==
 
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2019年11月14日 (木) 11:50時点における版

キングゲイナー
外国語表記 King-Gainer
登場作品 オーバーマン キングゲイナー
デザイン 安田朗
初登場SRW スーパーロボット大戦Z
SRWでの分類 機体
テンプレートを表示
スペック
異名 髪の毛つき
分類 オーバーマン
全高 成人男子の4.2倍
重量 毛長象の1.4頭分に匹敵
エネルギー 光子エネルギー
装甲材質 オーバーコート
オーバースキル 「加速」(凍結⇔加熱)
所属 ヤーパンの天井
パイロット ゲイナー・サンガ
テンプレートを表示

キングゲイナーは『オーバーマン キングゲイナー』の登場メカ

概要

メダイユ家が秘蔵していた高性能の骨董オーバーマン

シベリア鉄道警備隊(通称シベ鉄)によって牢に囚われていたゲイナー・サンガが隠れ蓑代わりに乗り込んだ際に起動させてしまった。「キングゲイナー」という名前はゲイナーがつけたもので、乗った日の朝にオーバーマンバトルゲームのキングになったという事に由来しており、元の名前は不明(設定通りなら正しい名前はXAN-斬-)。髪の毛の生えたような特徴的な姿から、敵のシベ鉄側の人間には「髪の毛のオーバーマン」などと呼ばれており、「キングゲイナー」の名称が通ったのはリオンネッター戦以後。

オーバースキルは「加速」で、機体の超高速移動を可能にするだけでなく、分子運動によるプラスとマイナスエネルギーの反発を操る。当初はオーバーマンの特性を活かせないゲイナーが、3Dゲーム感覚で操縦していたが、やがて彼のオーバーセンスの向上によりマイナスエネルギーによる「加速による凍結」を発揮。「オーバーフリーズバレット」やオーバースキルによる「ブリザード」は彼の感情のマイナス因子から発現したオーバースキルと思われる。

オーバーデビルの眷属」とも呼ばれるオーバーマンで、オーバーデビルもまた感情のマイナス因子によるオーバースキルが共通していると推測される。最後はゲイナー自身が仲間たちの熱い心に胸打たれて、凍結の逆「加速による加熱」から発現したオーバースキル「オーバーヒート」を生み出し、オーバーデビルを消滅させた。

時間を止めるオーバースキルも何度か使用したほか、ブラックメールのコートを着て透明になるオーバースキルを使用したこともある。

ブリュンヒルデやオーバーデビルと同じ「アーリーオーバーマン」という特別なオーバーマンの一機。前述の通り「オーバーデビルの眷属」と呼ばれているが、オーバースキルの性質からすると逆に「対オーバーデビル用」の機体だった可能性もある。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

スーパーロボット大戦Z
原作同様に徐々にパワーアップしていく。パイロットのゲイナーの能力もあり、育て方次第ではスーパー系に劣らない火力を持たせることが可能。再攻撃との相性は抜群なので、ぜひゲイナーに取得させたい。「サイズS」ということもあるので、「サイズ差補正無視」を覚えさせるといいだろう。ほとんどのスパロボに言えることだが、後半は宇宙MAPが多いので、その点に関する補強も忘れずに。
スーパーロボット大戦Zスペシャルディスク
ストーリーモードでは主役を勤め、同一の存在である「XAN-斬-」と対決する。
第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
オーバーヒートは封印。その代わりオーバースキル攻撃が分身殺法(ヤーパンニンポー)となった。
第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
新技として『チェンガン二刀流』が追加された。
以降のZシリーズには未参戦だが、『第3次天獄篇』ではZ-BLUEに参加していない旧ZEUTHZEXISのメンバーと共に、翠の地球サイデリアルと戦っている設定となっている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦K
『オーバースキル攻撃』の代わりに『オーバースキル連続攻撃』が登場。ゲイナーのオーバーセンスLv上昇で取得。

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
2016年4月の進撃イベント「ビフォアー・イット・スターツ」の特効ユニットとして登場。レアリティSSRのアタッカー。アビリティは回避型だが、フォトンマットによるダメージ軽減、オーバースキルによるダメージアップもあるので総じてバランスは良い。必殺スキルはダメージを与えつつ広範囲にスタンをバラ撒けるためボスへの初手として有効。デフォルトで加速は持つものの、意外にも移動速度は「高速」止まりで、同じく特効ユニットのニルヴァーシュ type ZEROとの差別化のためか空も飛べない。
2016年12月にレアリティSSRのシューター属性のキングゲイナーが登場。
2017年1月にレアリティSSRの大器タイプのアタッカー属性、キングゲイナー(オーバーヒート)が登場。こちらは空を飛べるようになっており攻撃を一定数当てる毎に攻撃力、命中率、回避率が上昇していくアビリティを持つ。2018年12月のイベント「BY NECESSITY」にてオーバーヒート状態の大器型SSRディフェンダーが、2019年5月のイベント「愛の果てに…」にてオーバーヒート版のΩスキル搭載大器型SSRアタッカーがそれぞれ追加。共に通常タイプのキングゲイナーでの限界突破は不可能な点に注意。
ファイタータイプはSRのみで、SSRは実装されていない。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

チェンガン
キングゲイナーの主力武器。銃と剣が一体化した武器で、剣部分はチェーンソーになっている。「チェンガン」「チェーンガン」「チェインガン」など表記ブレが激しい。弾丸は通常のもの以外に、オーバーフリーズバレットなど特殊なものも発射可能。スパロボでは銃撃と斬撃で分けられている。後述のポシェットにスペアが存在し、劇中では二刀流も披露。『K』のオーバースキル連続攻撃で再現されている。XAN-斬-の「アクナギノツルギ」が変化したものと思われる。
チェンガン(銃撃)
『Z』では素早く連射して撃ち込み、『K』では一発ずつ狙って撃つ。
『X-Ω』ではシューター版の通常攻撃に使用。
チェンガン(斬撃)
使用時にはチェーンソーが回転して刃がオレンジ色に光る。
『X-Ω』ではアタッカー・ファイター・ディフェンダー版の通常攻撃に使用。
チェンガン二刀流
『第2次Z再世篇』から追加。気力制限・燃費ともに良好かつ、P兵器で射程もなかなかなので、雑魚散らしに使おう。
原作では第24話にて披露。オーバースキルそのものを攻撃に使う描写が少なく(特に序盤)、ゲイナーの技量も相まってこれ一丁で多くの敵を倒してきた。
『X-Ω』ではオーバーヒートディフェンダー・オーバーヒートアタッカー版の必殺スキルとして「チェンガン二刀流(乱舞)」名義で採用。
チェンガンコンボ
『X-Ω』でのファイター版の必殺スキル。
ポシェット
キングゲイナーの左腿にあるポケット。いわゆる四次元ポケット的な性能を持ち、チェンガンのスペアやオーバーフリーズバレットなど様々な装備が収納されている。なおこれはXAN-斬-だった頃からある。
フォトンマット
オーバーマン共通の防御バリア。飛行にも転用できるほか、武器としても使用可能。キングゲイナー自身を「加速のオーバースキル」から守る役割も持つ。
『Z』ではトライチャージ用の武器として採用。
オーバーフリーズバレット
ポシェットに収納されている、相手を一瞬で凍結させる弾丸。チェンガンにセットして発射する。
運動性低下の特殊効果を持つ。SRWではかなり早めに使える武装だが、原作では全26話中第24話の「オーバーマックス」で初登場と最終盤での使用となる。
Zシリーズでの対空攻撃演出は、角度を分けて二発発射→一発目が空中の相手を凍結させ、自由落下→あらかじめ落下角度を予測して放たれた二発目が直撃、と、ゲイナーの高い技量をうかがわせる演出になっている。

必殺技

オーバースキル攻撃(凍結) / オーバーフリーズ
『Z』では「加速による凍結」から発現したオーバースキルで、ブリザードで相手を凍結させる。P属性中射程の全体攻撃で雑魚戦で便利。『第2次Z』ではオーバースキル攻撃の内容が「加速」を利用したものに変更されたため、こちらの技は「オーバーフリーズ」に名称が変更されている。
SRW必殺技といった趣で序盤~中盤に追加されるが、オーバーフリーズバレット同様原作後半の20話「カテズで勝てず」にて初使用。というか20話でしか使わない1回きりの技である。
『X-Ω』ではアタッカー版の必殺スキルに採用。
作中長らくキングゲイナーのオーバースキルがはっきりせずにいた描写があり、ブリザードが巻き起こった時ゲイナー自身も驚いていた。
オーバースキル攻撃(加速)
『第2次Z』で追加。加速を用いた分身殺法(ヤーパンニンポー)で、分身して相手を取り囲み、止めに真上からの「真っ向唐竹割り」で一刀両断。そしてキングゲイナーの勝ち名乗り。かつての姿であるXAN-斬-の「ヤーパンニンポー」を思わせる。
非常に汎用性に長けるオーバースキルで、他に作中ではアントリオン(スパロボ未登場)の削岩用ドリルビットを加速させ岩盤をぶち抜いたり、メックスブルートの幻の分身を生成速度を上回る速さで全て倒したりとオーバーマンの名に恥じぬ凄まじい活躍を見せた。モーションの元ネタになっている分身はオーバーフリーズとは逆にかなり序盤で使用する。
オーバースキル連続攻撃
『K』でオーバースキル攻撃に代わって使用。加速のオーバースキルを利用した高速の剣術と体術。
オーバーヒート
「加速による加熱」から発現したオーバースキルで、キングゲイナーが「加速」により分子運動を操り、その衝突エネルギーで相手を加熱させる。原作最終話では更にチェンガンを構えて突撃、オーバーデビルの腹を突き破って撃破している。
『Z』ではオーバーデビル戦のイベントで習得。トドメ演出では髪の毛部分から余剰エネルギーを放出している。『第2次Z破界篇』では未実装だが没データは残っている。
『X-Ω』では必殺スキルに採用。シューター版が「オーバーヒート」、オーバーヒートアタッカー版が「オーバーヒート突撃」となっている。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動する。
分身
「加速」のオーバースキルで超高速移動。確率は機体性能向上とオーバースキルと共に上がる。
フォトンマット
オーバーセンスにより強度が変化するバリア
オーバースキル
運動性・照準値に補正がかかり、分身が発動する。

移動タイプ

フォトンマットの勢いで推進して飛行する。

サイズ

S

カスタムボーナス

特殊能力『オーバースキル』の強化
第2次Z』。

対決・名場面

ラッシュロッド
初のオーバーマン戦。「時間停止」のオーバースキルに苦戦するものの、同じく「加速」のオーバースキル発動により撃退に成功する。
ドミネーター
遭遇する度互角の戦いを繰り広げるが、搭乗者がシンシアであったことにゲイナーが動揺した隙を突かれ、敗北を喫してしまう。
オーバーデビル
搭乗者であるゲイナーのオーバーセンスの高さが災いして取り込まれるものの、仲間の呼びかけでゲイナーが正気に戻るとともに復活、新たに得たオーバースキル「オーバーヒート」によって撃破に成功する。
XAN-斬-
ZSPD』にて実現。黒歴史と言う過去の世界から時を越えて現れたもう一つの自分自身と、世界の行く末を懸けた激突を繰り広げる。

関連機体

XAN-斬-
キングゲイナーの本来の姿とされる謎のオーバーマン。

余談

  • テレビアニメのオープニングで踊っていたことで有名。また、ゲイナーが仕込んだ「ニンポーカラテ」なる変幻自在の体術も使用。
  • 漫画版ではアーリーミイヤが自らの使命を歪んだ形で遂行するオーバーマン(オーバーデビル)の強すぎる力を抑えるために作ったという設定でアニメでは不明瞭であった『対オーバーデビル』という用途が明確にされている他、言葉こそ発しないもののゲイナーを乗せずに完全な自立行動を取る、ゲイナーが搭乗していたとしても起動キーは存在せず急に動いたり何故か動かなかったりするなど自我を持っている描写がされている。
    • オーバースキルは単純な『加速』であると思われていたが、最終盤にミイヤによって明かされたその力の正体は『時間の超越』であり、ミイヤはゲイナーに「この子を信じて動かせば、あなたの使い方次第で色々な力を引き出せるはず」と語った。

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