カップリングシステム

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カップリングシステムは、『バディ・コンプレックス』および『バディ・コンプレックス 完結編 -あの空に還る未来で-』に登場する用語。

概要

一部のヴァリアンサーに搭載された特殊システムで、ヴァリアンサーの搭乗者同士の脳波・感覚をリンクさせることによって2機の戦闘能力を飛躍的に向上させる。また、搭乗者同士の感覚リンクによって操縦技術などを共有・習得できるという点や、エース級パイロットの訓練時間を大幅に短縮できるというメリットも期待されている。開発の初期段階では、多数の被験者を廃人に追い込む程の危険なシステムだったが、西暦2088年時点においてはリスク面は解消されている。

自由条約連合軍によって大ゾギリア共和国への対抗策として開発されたものの、軍の上層部はシステムに懐疑的であり、あまり重要視されていない。

システム適合者を「カップラー」と呼び、両者の相性が良ければシステムが「ナイスカップリング」反応を示す。「カップラー」の養成学校も存在する。システムの起動については「プロポージング」、解除は「デカップリング」と呼ぶ。なお、強制的なデカップリングはパイロットに深刻な後遺症を与えかねないため、推奨されない。

連合においては、カップリング理論を提唱した科学者のアレッサンドロ・フェルミや、エンジニアのエルヴィラ・ヒル達の手で開発が行われており、一方のゾギリアではかつてフェルミの下にいた研究員のヴィルヘルム・ハーンにより開発が進んでいる。

応用として、完結編ではハーンによってシステム内に作った疑似人格とカップリングすることでシングルでのカップリングを可能とする「スタンドアローンモード」が実現され、自由条約連合側では青葉ヒナのエンファティア波形(基準波形)が完全に同一だった事から青葉を中心に、ヒナ、ディオによるトリプル・カップリングを実現している。

タイムスリップ

仕組みは不明だが、カップリングシステムはカップラー同士の思考をタイムラグなしで同期させるため、信号を素粒子レベルで1ナノ秒未来へ送っているのだが、このためか状況によって特異点の発生を招く事があり、これが第1話での青葉やビゾンタイムスリップの原因となっている。

完結編においては青葉とディオが攻撃衛星を破壊するため、システムが必要ないほど思考を完全に一致させた結果、0秒から0秒へ信号を送るが、1ナノ秒未来へ送らねばならないという事象の矛盾からタイムパラドックスが発生し、パイロットと機体を1ナノ秒過去へ送るという状況が発生。青葉達の主観視点からは周囲の時間が巻き戻っていく現象が見え、その他の人物からは二人の機体がまるでワープしてるかのように離れた位置へ過程を省略して現れるというあり得ない異常なデータが観測された[1]

関連人物

渡瀬青葉
何一つ訓練を受けていない民間人である筈の彼だが、カップリングシステムに求められる基準波形と自身のそれが100%一致しており、システム適合者となら誰とでも100%の適合率を誇る。
実は本来彼が辿るべき歴史では、大学に進学後そこで出会い恋人となる弓原雛と共にカップリングシステムの研究開発に携わり、最初の被験体として彼の持つエンファティア波形が基準となり後のカップリングシステムへと繋がっている。
つまり彼がカップリングシステムへの高い適性を持っていたのは偶然では無く、ある意味必然であった。
弓原雛
大学で出会い恋人となった青葉と共にシステムの研究に携わるが、実験中の事故に遭って単身2088年に飛ばされてしまう。飛ばされた先で本篇における青葉の立ち位置に収まる形でディオと共に戦うが、アラスカ基地戦で敵対関係にあったビゾン共々特異点に呑み込まれ、自分が青葉と出会う数年前の時代へと戻ってしまう。
今なお想い続けている青葉の傍に居たいが為に彼と同じ高校に通うも、ある日現れたビゾンの襲撃から青葉を護り[2]再び特異点に飛び込む。しかし今度は2078年のザグレフに飛ばされ、しかも身体は幼児化して記憶も失ってしまうが、そこをゾギリア軍人のヴィクトル・リャザンに救出され、そのまま彼の養女「ヒナ・リャザン」として生きる事となる。
そして同じく特異点に呑み込まれて未来に飛び、自身を「弓原雛」と見て接触を試みる青葉と敵として出会うも心通わせ、しかしアラスカ基地戦で特異点に呑み込まれ、飛ばされた先の過去で当時の青葉を殺そうと動くであろうビゾンを止める為に再び過去に戻り、戻った先で案の定発生したビゾンによる青葉襲撃を防ぐも特異点に呑み込まれ、再び過去の記憶を失い幼児化した所をヴィクトル・リャザンに救出され…といったループを延々と繰り返す事となる。
アレッサンドロ・フェルミ
2088年の自由条約連合でカップリング理論を提唱し、カップリングシステム開発班のリーダー。
エルヴィラ・ヒル
2088年の自由条約連合で、カップリングシステムのエンジニアを務める女性。フェルミとは彼女が赤ん坊の頃からの知り合いである。
ヴィルヘルム・ハーン
かつてはフェルミの部下であったが、大ゾギリア共和国へと亡命。カップラーの養成の為に薬物投与や精神制御といった非人道的な手段を平然と行っている。

搭載機体

連合製

ルクシオンブラディオン
初のカップリングシステムを搭載した正式採用機。
ルクシオンネクストブラディオンネクスト
ルクシオンとブラディオンの後継にあたる次世代新型機。
スカイナイト、ファイヤブランド
初期型のカップリングシステムを搭載したテスト機。

ゾギリア製

カルラネルガル
ハーンの手で開発されたゾギリア初のカップリング機。
カルキノス
ゾギリアの最新鋭機。

SRWでの扱い

VXT三部作

スーパーロボット大戦X
ルクシオンおよびブラディオンそれぞれの後継機、そして終盤に入る辺りで加入するカルラ特殊能力として採用。
気力120で発動。どちらか一方のパイロットが精神コマンド閃き集中必中直感を使用すると、もう一方にも同様の効果を与える。なお、アニメ本編とは違い、操縦技術等の共有はシナリオ上の演出のみでシステム的(スパロボ的に言えばこの辺とかこんなの的なこと)には実装されていない。
中盤に青葉とディオがそれぞれ乗り換えると、気力制限が撤廃される。そしてヒナ及びカルラが加入すると彼女もこのシステムの対象者に追加される。3人共通で「集中」を所持している為(消費SPはディオが15、他の二人は20)、3人で交代しつつ発動すれば常時3機共「集中」を維持する事が可能。加えて3機は全て空Sな為、3人の空適応をSにしてやると凄まじい回避性能を発揮する(フル改造ボーナスなどで宇宙Sを追加するとさらに良い)等効果は驚異的。
残念ながら、発動するのは自力使用した時限定であり、感応先見およびヒナの、強化パーツ「ブレイブカリバー」に含まれる必中・閃きの効果は対象外であるのに注意。

脚注

  1. ただし、これはエルヴィラによる推測に過ぎず、実際に何が発生したのかは不明。
  2. アニメ1話で発生したのと似た状況だが、雛が乗っているのはカルラではなくルクシオン、ビゾンが乗っているのはネルガルではなくネビロスという違いがある。