カズマ・アーディガン

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カズマ・アーディガン
外国語表記 Kazuma Ardygun[1]
登場作品

バンプレストオリジナル

SRWでの分類 パイロット
主人公
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プロフィール
種族 地球人
性別
年齢 16歳(第1部) → 17歳(第2部)
所属
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カズマ・アーディガンは『スーパーロボット大戦W』の主人公

概要[編集 | ソースを編集]

トレイラー一家であるアーディガンファミリーの長男。

可変型戦闘機ヴァルホークのメインパイロットを務める。普段のファミリー内では、航海日誌の記入を担当している。

性格は良くも悪くも熱血漢。直感的な判断力・決断力に優れている一方、細かいことを深く考えるのは苦手。とはいえ、耳にした話を総合して的確な推論を導き出すこともあり、大雑把な単純馬鹿というわけでもない。意外に執念深い面も持ち、自分にとって気に入らない者に対しては、味方であったとしても毒づくこともある。色恋沙汰に興味のある年頃らしく彼女を作りたがっていたが、本編中で相手が見つかることはなかった[2]

トレイラーとして優秀な父ブレスフィールド・アーディガンを持つが故に、自分のパイロットとしての力量不足、人間としての器の小ささに強い劣等感を感じていた。それ故に無茶な行動を起こして、苦手なブレスの拳骨を喰らうこともある。トレイラー稼業の中で様々な人物との出会いや出来事を経験し、ヴェルターに加入することになってからは、パイロットとしても人間としても徐々に成長していく。またアリア・アドヴァンスとの出会いなどを経て、ヴァルホークやヴァルストークの謎へも足を踏み入れ始めていた。

しかし「聖バレンタインの光」でブレスを失ってしまってからは、大切な人を守れなかったとの自責の念から行方をくらます。やがて「カイト」という偽名を名乗って傭兵となるが、戦いからは逃げるかのように遠ざかっていく。「カイト」とは「トンビ」の意。父ブレスフィールド・アーディガン「タカの目」と呼ばれていたことから、「不詳の息子」という自嘲を込めて名乗っていた。つまり「トンビが鷹を生む」の逆である。

だが任務中にヴァルストークファミリー一行と再会し、紆余屈折を経てそれぞれの思いと本音をぶつけ合ったことで自分のやるべきことを見出し、再びヴァルストークへと舞い戻った。以後はノイ・ヴェルターの一員としてかつての(あるいは新たなる)仲間たちと共に戦いながら、アリア達のザ・データベースとヴァルストークファミリーを繋ぐ因縁を追っていくことになる。

操縦技術は当初未熟で、ミヒロまたはキャレットのサポートがなければまともに戦えない状態だった。しかし、ヴェルターとして激戦を潜り抜けるうちにスペースマンとしてもパイロットとしても成長して行き、ノイ・ヴェルター参加時にはヴァルホークの戦闘プログラムを上回る反応速度を見せるなど、ケタ違いに技量を上げていた[3]。なお、ヴァルホークに蹴り用の武器(ヒートエッジ)があるためか、戦闘時には蹴りを多用する。

航海日誌をほぼ欠かさずに書いている割には、しばしば意味の通らない文法ミスを犯す[4]。加えてネーミングや、物事を形容する際のセンスも壊滅的。また下品な言葉を非常に苦手としており、マオが過激なセリフを口走った際には泣きそうになっていた。

エンディングでは、30年後に出版された彼の著書『トレイラーの真実~トンビがくるりと輪を書いた~』の一文が引用されている。攻略本にて、この書が『W』本編の未来である連合宇宙暦130年代にはベストセラーになっている事が明かされている。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

携帯機シリーズ[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦W
初登場作品。本作の主人公。人間的・家族的・シナリオ的・ゲーム的にはかなり恵まれていた主人公と言える。また、全編を通してやたらと周囲にからかわれたり、一人だけ損な目に遭ったりと、何かと三枚目な役回りも多いが、良くも悪くも年頃の少年らしいその姿が、親しみやすさを生み出している。
第1部ラストで一旦離脱(ただし、彼が復帰するまでの間は殆どイベントのみなのであまり困ることはない)し、後に復帰する。2周目以降はバグを利用しての無限精神要員。何気に第2部Verは全パラメータが+2されている。
なお、「魂」を覚えれば、本作で唯一カンストダメージを叩き出せる存在になる(アカネかアリアの「熱血」と同時選択すると両方かかる)。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

能力値[編集 | ソースを編集]

バランスよく高いが防御だけは低め。主人公だけにほぼフル参戦するため、BPを稼ぎやすいのが利点なので、優先的にスキルパーツを叩き込んでやろう。意外にもSPが高く、全パイロット中5位。

第2部での復帰後は全能力が+2されて強くなるが、実は養成無しの場合、命中と回避・防御がミヒロより下(第2部だとカズマはそれぞれ127・127・110だが、スポット参戦時のミヒロは130・130・120)。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

W
不屈集中闘志熱血気合
ややスーパー寄りのリアル系の構成。を覚えているのは「家族愛」なのだろうか(『W』本編にて「恋愛面が恵まれてないのでは?」という無粋な突っ込みはさておいて)。
なお2周目以降は自由にエディット可能。「魂」「気合」「ド根性」のうちいずれかを覚えておけば、後々無限精神ワザが使える。

特殊技能[編集 | ソースを編集]

W
シールド防御斬り払い撃ち落とし底力L6(L7)、援護攻撃L2、援護防御L2、コンボL2
特筆すべきはコンボL1の習得レベルの早さで、Lv15と全味方パイロット中でも群を抜いている(L2はLv35と特に早くない)。
また両援護技能もL1をレベルアップ(Lv5)で習得する希少なパイロットでもある(他の味方パイロットはアカツキ以外L1は初期取得。アカツキもLv5で習得だが、基本的に加入時にはそれ以上のレベルになる)。
なお第2部では底力の最大習得レベルが1伸びる(L6までの習得レベルは同じ)。

パイロットBGM[編集 | ソースを編集]

『W』では、必殺武器の曲であっても一度聴けば自由に通常戦闘BGMとして選択可能。

「BULLET STRIKER」
「ブレット・ストライカー」。カズマ及びヴァルホークのメインBGM。「ブレット(バレット)」は「弾丸」、「ストライカー」はおそらく「ストライカー撃発」のことで、簡単に言えば銃における弾丸の発射装置の一種。多分「射手」としての意味とのダブルミーニングで意訳するなら「弾丸の射手」だろうか。
「BREAK THROUGH」
ヴァルストークとの合体攻撃プロトンキャノン・フォーカスや、ヴァルガードの必殺兵器クロスプロトンパニッシャー使用時のBGM。ちなみに「ブレイクスルー」と読む。技の追加されるタイミング的に「突破口」の意味だろう。
「SAIL ON FUTURE」
「セイル・オン・フューチャー」。ヴァルガードヴァルザカード搭乗時のメインBGM。エンディングで流れるのもこの曲で、成長したカズマのメインBGMとも捉えられる。ちなみにイントロの繰り返し部分は左右のスピーカーから順番に流れる(イヤホンだとわかりやすい)。「セイル」は単体では「帆」だが「セイル オン」の場合「航行」の意になるので、さしずめ「未来への航海」と言ったところだろうか。
「JUST ONE CHANCE」
「ジャスト・ワン・チャンス」。ヴァルザカードの必殺武器エクサノヴァシュート・オーバー使用時に流れるBGM。他の曲が流れている状態で、かつ戦闘前会話がない時にアニメONにして戦闘すると、アニメの最後で丁度曲が1ループする。

人間関係[編集 | ソースを編集]

ミヒロ・アーディガン
妹。第1部の頃はカズマの操縦技術が未熟だったため、彼女がいなければ満足にヴァルホークを動かすことができなかった。
ブレスフィールド・アーディガン
父。カズマは内心で偉大なるトレイラーとして尊敬していたが、同時に越えるべき壁でもあった。彼がいなくなってから、カズマは改めて父の存在の大きさに気づく。
シホミ・アーディガン
長姉。カズマは「姉さん」と呼んでいる。彼女には全く頭が上がらない。第2部でカズマが復帰した後は、彼にヴァルストークファミリーの行動判断の最終決定権を委譲した。
アカネ・アーディガン
次姉。カズマは「チイ姉」と呼んでいる。性格的には似たもの同士。普段はカズマに突っ込みを入れることが多いが、時に彼以上の大ボケをやらかす。
ホリス・ホライアン
ヴァルストークファミリーの一員。
アリア・アドヴァンス
カズマをライバル視するが、後に和解。ある意味ではもう一人の自分。
インファレンス
自身のコピーといえる存在であり、正真正銘もう一人の自分。
アプリカント
父ブレスが自らの分身として造り上げた、機械式の人工生命体。カズマは彼を父とは違う存在で、倒さなければならない敵であると見ていたが、最終的には父の意志と魂を受け継ぐ存在であると認めた。
レギュレイト
母・ユウミのコピーともいえる存在。アリアと共にザ・データベースを離反し、カズマ達に協力する。アリアに気持ちが傾きかけた際に彼女に釘を刺される事に。

版権作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

非常に多くの版権作品のキャラクターと絡む。その交友関係の広さは、『スーパーロボット大戦D』の主人公のジョシュア・ラドクリフと比べても遜色が無い。ただ仲間の誰とも友好的な関係を築いてゆけるジョッシュと違い、尊敬する兄貴分や親友を得る一方で気に入らない相手(特に五飛など)にはたとえ仲間であっても喧嘩腰な態度をとるなど、見方によっては生々しい。

ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

アナザーガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

デュオ・マックスウェル
第1章の頃から友人。カイトの時の喋り方は容赦なく弄り倒し、ルートによっては結果的にカズマが元に戻るきっかけを作っている。
余談だが、『W』は恋人であるヒルデが登場しないので、デュオに恋人がいることをカズマは知らない
カトル・ラバーバ・ウィナー
友人。デュオと共に出会って早々に仲良くなる。
張五飛
敵対時には彼を一方的に激しく敵視しており、彼が仲間に加わる際も面と向かって彼の変節を激しく非難している。仲間になった後も彼に対して内心毒づくなど仲間としての好意的な感情を向ける事は無く、親友になったデュオやカトルと違って彼の事は遠巻きに見ている傾向がある。基本的に仲間内では人付き合いのよいカズマにしては珍しく明確に嫌悪感が描写されている存在であり、五飛に対する態度が改善される展開もない。
ルクレツィア・ノイン
教官。素敵な御褒美をカズマは期待するが、ゼクスの合流であっさり敗れる。

ガンダムSEEDシリーズ[編集 | ソースを編集]

キラ・ヤマト
出会ってすぐに打ち解け合い、彼の苦悩を聞き、励ます。
ムウ・ラ・フラガ
第1部から何度か助けてもらう。
ナタル・バジルール
ラクスを人質に取った事に最初は憤り、文句を言ったが切羽詰った状況であった事を理解し、お互いにきつい発言をしたことを謝罪した。彼女の事を「厳しい人だが、悪い人ではない」と評価するなど、言動が元で誤解されやすい彼女の本質を的確に評している。
フレイ・アルスター
ヘリオポリスのシェルターに取り残されているのを助け、それがきっかけで親しくなる。この出会いが彼女を大きく変える事に。
カガリ・ユラ・アスハ
初対面時に自らを「砂漠の戦闘のプロフェッショナル」と語る彼女の毅然とした態度に「こっちが恥ずかしくなる」とデュオやルネと共に内心呆れる。また、彼女もカズマ同様にシンクラインの罠を見抜けなかった者の一人である。
ロウ・ギュール
仕事仲間。互いに誇りを持ったスペースマン同士波長が合うのか、プライベートでも仲が良い。兄貴分的存在その4。
山吹樹里
仕事仲間で、ロウと同じく仲が良い。
キャプテンG.G.
アプリカントとの初戦で窮地に陥った際、彼のアドバイスに救われた。
叢雲劾
一時期サーペントテールで彼の世話になっていた。カズマの心を熱くさせてくれる人の一人。最終話でインファレンスの言動がカズマの一面であると聞かされた時に、「俺はあんな気取ったしゃべり方してねえぞ!」との反論を、「していた」と僅か4文字で一蹴、鮮やかにカズマの古傷を抉った。兄貴分的存在その1。
イライジャ・キール
一時期同僚で、その頃はカズマと仲が悪かった。カズマの偽名のせいか、当時のカズマの気取った態度のせいは不明。しかし、彼から見たカズマの操縦技量自体は「すべてにおいて神業」だとか。
風花・アジャー
彼女にミヒロと重ね、可愛がる。

リアル系[編集 | ソースを編集]

ダイゴウジ・ガイ
ナデシコのパイロット。カズマの心を熱くさせてくれる男の一人。
テンカワ・アキト
彼が食堂で働いている時期は、バイトをしていた。甲児やボスと共に彼のラーメンを食い逃げすることもあった。
ハルカ・ミナト
第24話冒頭で航海日誌を執筆している際、彼女の隠れファンであることを明かしている。
メリッサ・マオ
教官。海兵隊式の過激な罵声を始めとしたスパルタ教育でカズマを訓練した。
アクア・クリムゾン
序盤に金欠にあえいでいた所を彼女に騙され、ナデシコを攻撃するバイトをさせられてしまう。
ガウルン
カズマにとって「まさに外道!」な人。尤もそう言ったら、当人は喜ばれてしまった。
ゲイツ
カズマは彼を色々な意味でミヒロに悪影響な存在と考えている。

テッカマンブレードシリーズ[編集 | ソースを編集]

Dボゥイ / テッカマンブレード
同じスペースマンとして強く尊敬している。ほぼオリジナル用語の「スペースマン」という用語を用いて、主人公に「あんたは最高のスペースマンだ!」とのセリフを言わせるなど、非常に明快に敬意を払った人間関係が描かれている。兄貴分的存在その2。
ユミ・フランソワ / テッカマンイーベル
上記のアカネやカガリ同様、カズマ同様にシンクラインの罠を見抜けなかった者の一人。
バーナード・オトゥール
第1部から色々と縁がある。彼からもスペースマンとしての心意気を学ぶことに。
レビン
彼が他の多くの女性キャラクター達と「女性同士のお茶会」をしていた際に給仕をやらされていたところ、彼に「男のあんたがどうしてここにいるの」と言われてしまい、言葉を失う。
コルベット
通信で初めて彼の姿を見た際には彼のハゲ頭を内心嘲笑しており、その後も彼を「ハゲオヤジ」「タコオヤジ」と蔑称で呼ぶなど、地球連合軍の嫌な軍人の一人として徹底して嫌悪している。
フリッツ・フォン・ブラウン / テッカマンダガー
第1部の序盤にちょっとした因縁ができ、オービタルリング内で彼に殺されかけたり、GGG本部内を散々走り回らされたり、その後お返しとばかりにパワーローダーでブン殴ったりしている。執念深い彼を「粘着ダガー」と呼び、忌み嫌っており、彼からも「忌々しい小僧」呼ばわりされ、強い敵意を向けられていた。
フォン・リー / テッカマンソード
独り身で寂しいカズマではあるが、それでも彼女のような歪んだ愛はお断りらしい。
相羽シンヤ / テッカマンエビル
五飛同様、心底気に入らない存在。カズマ曰く「根性ねじ曲がってる」と一方的に激しく敵視する。その割には、43話で彼がブラスターテッカマンブレードに挑み返り討ちにされた時は、バルザックと違い特に何も言わなかった。

スーパー系[編集 | ソースを編集]

獅子王凱
不屈の勇者。カズマの心を熱くさせる男の一人。兄貴分的存在その3。
兜甲児 (OVA)
出会っていきなり彼と戦う事になってしまったが、合流後は即意気投合。一緒にテッサの罰ゲームを待ち望んだ仲。
バルザック・アシモフ
当初は彼が自分達を利用した事に憤りを感じ、後に彼が左遷されて大変な思いをしたことに自業自得と思っていたが、彼の改心を知った際には見直していた。
ルネ・カーディフ・獅子王
第2部で、ルート次第で彼女がすかした言動を続けていたカズマに「似合ってない」と突っ込みを入れる。その際、彼女が父親との関係を改めるきっかけになっている。その影響か、彼女が突っ込むルートではカズマへの周囲の当たりはきつくない。
Zマスター
二度も後継機の初戦相手になる。カズマ曰く「俺の成長の踏み台」。
暗黒大将軍
彼に後述の珍言を浴びせる。

名台詞[編集 | ソースを編集]

戦闘台詞[編集 | ソースを編集]

「こっちのテンションはとっくにレッドゾーンだぜ!」
カズマの代表的な戦闘中の台詞。ビンゴ大会ではより情熱的に用いられた。
「この一撃…俺達の魂だあああああっ!!」
エクサノヴァシュート・オーバー使用時の台詞。

第1部[編集 | ソースを編集]

「赤けりゃ早さも三倍なんて迷信だっての!」
第10話「赤と白の悪魔」に於けるテッカマンエビルとの戦闘前会話。言うまでもないがあの男を意識したネタである。ちなみに同作に登場のゲイツも赤いコダールiに乗ってあのネタを披露している。
「失敗が続いたんで左遷でもされたんじゃねえの?」
第19話「激突!魔神vs地獄王」にて機械獣軍団の指揮を執っているのがあしゅら男爵じゃないことを気にしたミヒロの発言に対して。まあ、あながち間違ってはいないのが面白い。

第2部[編集 | ソースを編集]

「…やめてくれ…。俺は…もう…戦いたくない…。戦えないんだ…」
「…怖いんだ…戦う事が…。だから…」
「…親父は…俺を守って死んだ…。俺が未熟なばかりにあの親父が死んじまった…俺はもう戦いたくない…。俺の力が足りなければまた…誰かが死んでいくんだ…」
第29話「赤い魂、青い炎」より。アカネやホリスと再会して。
「宇宙の怖さ、一人の人間の弱さ…、そして、生命の大切さ…俺は弱い人間だ…! だが、生命の大切さは忘れない…!」
同上。ホリスに諭され、父親の言葉を思い出しながらの台詞。これはカズマの強い信条となった。
「よせよ、チイ姉。それはフレイの責任じゃない…悪かったな、フレイ。チイ姉も悪気があって言ったわけじゃないんだ」
第30話「女神の夢、戦神の希望」より。アカネをなだめて。
(無理もないか…。いきなり戦闘に巻き込まれれば誰だってこうなる…このショックが悪い方へいかなければいいけどな…)
同上。フレイの様子を見て。実際、原作におけるフレイはこの後みるみる悪い方向に向かっていくことになる。
「…俺にはナチュラルもコーディネイターも関係ない…命を大切にしない奴は俺が相手になってやる…!」
同上。ザラ隊との戦闘前会話。この時期の発言の中ではまともなものの一つであり、同時に基本熱血漢であるカズマが静かに怒りを表した珍しいシーン。
「そりゃブルーコスモスみたいにコーディネイターを差別したがる連中もいるさ…だけど、お前自身が自分の事を差別してどうするんだよ…!?」
「人と人との関係ってのはコーディネイターもナチュラルも関係ないはずだろ…!?」
第31話「姫と道化、女王と勇者」より。父親を失ったフレイを励ましに行く際、自分がコーディネイターであることに負い目を感じていたキラを叱咤した。
「もう一度言っとくぜ、軍人さん。俺はあんた達のやり方に口をはさむ気はない…俺は俺の生き方を自分で決めたい…。そのために、この世界をもっと知りたいだけだ」
同上。ナタルに対して。
デュオ「久しぶりだな、カズマ。やっぱり生きてやがったか」
カズマ「フ…死神のダチがあの世に行っちゃシャレにならないからな」
第34話(依頼を受けないルート)「よみがえる墓場の名刀」にてデュオと半年ぶりの再会を果たした際に。スカした発言ではあるが、デュオも死神を自称するなどけっこう一人で呟いていたりするためあまり人の事は言えない。
ルネ「…そこまで憧れるって事はあんたの父親ってのは立派だったんだね」
「そうでもないぜ。金にうるさいくせに、スカした男でいつも余裕ぶってよ…」
「だが、あれでも俺の親父だからな。俺の中には『タカの目』の誇りが受け継がれてると思ってる」
第34話(依頼を受けるルート)「揺れる想いと小さな決意」エンドデモ。スカした発言に対する一通りの洗礼が終わった後、ルネからの言葉を受けて。立派でなくとも父親を誇るカズマの姿は、ルネも自分の父親への態度を軟化させるきっかけとなった。
この父と子の話に繋がるためか、依頼を受けるルートでは後述する公開処刑の話が幾分か和らいでいるが、同ルートでもデュオにはカイト時代の言動を知られてしまっているようである。
「まさに外道! 根性がねじ曲がってやがるぜ!」
第35話「熱砂に吹く風」にてガウルンに対して。元ネタは漫☆画太郎先生の漫画『地獄甲子園』の有名な名(迷)シーンからだと思われる。
「俺達を裏切った罰だぜ、そんなのは」
第42話「暁の閃光」にてバルザックがエリート街道から最前線送りにされた話を聞いて。バルザックの裏切りを相当根に持っていた事が伺える。
「出たな、妖怪! お前の存在はミヒロに悪影響だ!」
終盤、ゲイツと再び対峙した際の発言。そのミヒロもゲイツを嫌がっているので、言っていることは間違っていない。後年の作品でもある人物がゲイツに「妖怪の類」と言い放っている。
「で、お前…いまさら何しに来たんだよ?」
「ちっとは悪びれろよな! お前、俺達に散々敵対してきたじゃねえかよ!」
五飛が「自分の正義を貫く為に」ノイ・ヴェルターに合流した際、彼に浴びせた罵声。おそらくカズマから見れば(五飛の事情や苦悩を知らなかったとはいえ)理由が何であれデキムギナのような世界を自分の思い通りに動かし支配しようとする人間に手を貸しておきながら、今更立場を変える五飛は、卑怯者以外の何者でもなかったのだろう。結局カトル達に諭され、渋々引き下がる。
「涼しい顔してるけどよ、坊ちゃん…お前もその一人なんだぜ」
五飛が仲間になった際、「ガンダムパイロットは変人ばかりだ」とぼやいた際に「そうかもしれないね」と自分は常識人のつもりだったカトルへのツッコミ。実際カトルはTV版ではかなり変人な一面があるし、ガンダムパイロットで一番暴走した人物である。この台詞の直後、カトルはデュオにも「自分だけまともと思ってたのか」と突っ込まれて狼狽する。
「気安く人の名前を呼ぶな! お前はザ・データベースだろうが!」
第49話「戦いの海に勇気の帆を」より。ザ・データベースに捕らわれた際、自分とミヒロを解放してくれたレギュレイトに不信感と怒りをぶつけて。基本、カズマは敵対勢力の所属者に対してはこんな感じである。
(お前の方は、いつもできねえよ…)
第49話終了後の分岐選択より。終盤になぜなにナデシコに喜ぶトロワに驚き、「時々、あいつの事が理解できん…」とぼやいた五飛に対して内心浴びせた皮肉。
「だったら、俺が兄ちゃんになってやる!」
同上。ザ・データベースを追われ、ノイ・ヴェルターと共に戦う事に困惑するアリアに対して。しかし、当のアリアから「あんた、バカ?」と返された上、からは「お前が兄貴ってガラか?」等と突っ込まれ醜態を晒す羽目に。カズマはカッコイイ事を言ったつもりだったらしいが。
「くそっ! まだこれだけの悪党が世界には残っていたのかよ!」
「黙れよ、ド悪党共! てめえらまとめて相手してやるぜ!」
第54話「忘れえぬ思い出を胸に」より。ザ・データベースの本拠地を目前にして、彼らの尖兵として立ちはだかったシンクラインDr.ヘルクルーゼを前にして。厳密にはブルーコスモスザ・データベースなど様々な組織に協力しながら平然と生き残っているレナードや彼の所属組織であるアマルガムに壊滅していないバイオネット、『SEED DESTINY』の時代に存在が露になるジブリールロゴスやSEEDシリーズの外伝に登場する「一族」など、『W』世界にはED後もまだまだ悪党は残っているのである。
「馬鹿野郎! 確かに思い出は大事だけどこんなやり方が正しいわけはねえ!お前が記録をするのは勝手だ! だが、そのために誰かの生命が奪われるのは許すわけにはいかねえ!」
「いくぜ、インファレンス! 親父がてめえに教えてなかった事を俺が教えてやる!宇宙の怖さ、一人の人間の弱さ…。そして、生命の大切さ、をな!!」
終盤でサピエンティアに乗り換えたインファレンスに対して。アプリカントと第5惑星人の願いである知の記録者として使命を果たすために他の文明を滅ぼそうとする彼のやり方を真っ向から否定した。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

戦闘台詞[編集 | ソースを編集]

カズマ「いくぜ! マグロは酢飯とノリで巻いてやる!」
ミヒロ「それは鉄火巻だよ、お兄ちゃん!」
テッカマンと戦った際の台詞。
カズマ「死中に活あり…ここからだ!」
アカネ「馬鹿! シチューにはトンカツよりビーフだよ!」
被弾(大)時。…カズマは純粋に気合を入れているのだが、アカネの大ボケで台無しである。ちなみに都合上ヴァルガードかヴァルザカードに合体していないと見られないので、この台詞後に手番が来たら早急に回復すべし。
シホミ「トレイラー心得、泣きっ面に蜂……」
カズマ「弱ったところに援護攻撃だ!」
援護攻撃に入った時の台詞パターンの一つ。まさかのトレイラー心得。しかもメタ。
大半のキャラクターに専用台詞があるため、見られるかどうかは割と運が絡む。

シナリオ[編集 | ソースを編集]

「あの二人が…そんな事になっていたとはな…」
「運命の女神が二人に嫉妬しちまったのかもな…」
「あの説明好きのイネスさんまで…」
「だけど、あの人達の事だ…。きっと天国でも毎日、騒動を起こしているだろうさ」
「フ…愛の天使達が呆れる程のな」
第30話「女神の夢、戦神の野望」にて、アキトとユリカ、イネスが事故死した事を聞いて。カイト時代の言動の中でも特に痛く、かつての仲間の死に対してこのコメントは、いくら何でも不謹慎すぎるのではないかという意見も少なくない。ただし本人は茶化すつもりは毛頭なく真剣であり、後にルリと再会した時には彼らの幸せを奪った火星の後継者を絶対に許さないとも発言している。逆に言えば、本人は真剣なだけに寒過ぎる発言になっている(アカネに至ってはこの時噴きだしかけていた)。この場にルリ達がいなくて本当によかった。
「く、くそおおおおっ! せっかくイメチェンして大人の男になったってのによ!」
「これだから昔のダチってのはタチが悪いぜ!!」
第34話依頼を受けないルート「よみがえる墓場の名刀」エンドデモ、デュオに気取った言動を突っ込まれて。カズマ本人は大人になったつもりだったが、周囲からはそうは思われておらず、結局素の自分が出てしまう。同ルートでは特に手厳しい荒療治を受ける。
反対の依頼を受けるルートでもやはり突っ込まれて前半の台詞を吐くが、突っ込みを入れるのがルネであり先述の場面に繋がるためか、まだ言動に理解がある。
「すんません…。もうほんと、勘弁してください…」
同上。手厳しく突っ込まれた果てに、ルリから「大人の男性はそんな風にスネたりしませんよ」とトドメを刺され、ギブアップする。第30話の先述の大失言の場面にルリはいなかったので、純粋に言動だけで心底抱いていた思いをぶつけられたのだろう。
「顔面にボディーブローをお見舞いしてやるぜ!」
暗黒大将軍に浴びせた珍言。暗黒大将軍に限らず、ミケーネの戦闘獣は腹部に本来の顔があるので、間違いではないが。なお、第2次Z破界篇にてどこぞのグレン団のリーダーがこれと同じセリフを言った。
カズマ「くっそおおおっ! 何て汚い真似をしやがるんだ! 許せねえぜ、ガルラの野郎!」
カトル「落ち着いて、カズマ。ワナだって事は承知の上で動いているんだから」
カズマ「何だってーっ!?」
デュオ「…馬鹿だ! 本物の馬鹿がここにいるぜ!」
カズマ「じゃ、じゃあ…! みんな、気づいてたのかよ…!?」
デュオ「当然だろ。あまりに見え見えだったからな」
アカネ「えーっ!?」
イーベル「本当に!?」
カガリ「くっ…それならなぜ、あいつらを行かせたんだ!?」
第43話「記憶の底から」。ガルラ大帝国からの同盟が罠だと周囲が気づいていた中、カトルに指摘されるまで全く気付いていなかった。その時はカズマ一人、全く気付いていないと思われていたのだが…同じく気づいていなかったチイ姉大ボケユーミカガリの3名に関係者はそれぞれ呆れ果ててしまう。プレイヤーからは彼ら4名がアホの子代表として扱われているとかいないとか…。
「もう俺…突っ込む気力もねえよ…」
第46話「新しい時代の始まりに」より。女性キャラクター達のお茶会で給仕をやらされていたところ、オカマであるレビンに「男のあんたがどうしてここにいるの」と言われてしまった際に漏らした台詞。
「あのクソ親父…俺達の宇宙の恥だ!」
第49話「戦いの海に勇気の帆を」より。レギュレイトの容姿がユウミに似ている理由を知って。

カイト時代の言動[編集 | ソースを編集]

カズマが『カイト』という偽名を名乗って傭兵となっていた時期の言動は、父ブレスに恥じないようにとの思いから、無理に背伸びをして着飾った『痛い』(あるいはネット上で言う所の『邪気眼』『中二病』)ものとなっていた。スパロボの過去作品の登場人物のパロディもある。

ヴァルストークへ戻った後もしばらく気取った言動は続いていたが、やがてただ単に周囲の失笑を買っていただけだと思い知らされ、以前の熱い言動へと戻した。だが、以後もしばしば家族や仲間達からネタにされている。シホミ曰く「はしかのようなもの」。あまりに気取り過ぎてたせいでサポート役のミヒロは逆に調子が出なかったらしい。

以下の台詞は実際には「カズマ」に戻ってからの発言がほとんどだが、便宜上カイト時代の言動とする。

「この弾の一つ一つがお前を地獄へと誘う…!」
レーザーバルカン使用時。大げさである。
「フ…相手の攻撃を予測すれば、この程度、屁でもない」
回避時。「屁でもない」という言い回しに、地が出ている気がする。
「フ…誉められて悪い気はしないぜ」
これも回避時にホリスから「逃げ足はキャプテン・ブレスも顔負け」と誉められて。アーディガン一家にとってはケチ、セコイに並ぶ誉め言葉である。
「フ…面白い。敵はエースクラスか!」
「今は純粋にお兄ちゃんのミスだよ」byミヒロ。
「ちっ…数ミリ踏み込みが足りなかったか」
エリート兵のパロディ。なのだが、被弾したときに言う台詞ではなく、しかも数ミリと言う微妙な数字。
「フ…ヴァルガードも甘く見られたものだな」
被弾時。シホミからは「はいはい」と軽く流された。
「瞬く光の交錯の中に、たわむれるのは生と死の交わり…」
レイブレード使用時の戦闘台詞だが、ミヒロにはドン引きされていた。しかし、後にミヒロに真似されてしまい、逆にカズマが悶絶する事に。
分の悪い賭けは…えーと、どっちでもいい!」
分の悪い賭けが好きな人する気がない人のパロディ。
「俺に出会った不幸を呪え…!」
ライのパロディ。気に入ったらしく、元の言動に戻ってからも「俺に出会った不幸を呪いやがれ!」と叫ぶ事も。他にも、エルザムのパロディと思しき台詞もある。ちなみにOGで名門一族はみな似たようなセリフを言う
「フッ、もらった!」
ギリアム・イェーガーのパロディ。
「さらばだ…強敵と書いて友よ…」
『北斗の拳』のパロディ。
「フ…またつまらぬものを斬ってしまった…」
『ルパンIII世』より石川五ェ門のパロディ。気に入ったらしく、元の言動に戻ってからも使っている。
「俺は不死鳥…生と死を分かつ壁さえも越える!」
ヒートエッジエクスプロイダー使用時の台詞。他にもカズマはヒートエッジエクスプロイダーを不死鳥に例える台詞を言っている。
「フ…真っ白に燃え尽きちまったか…」
あしたのジョー最終回のパロディ。撃墜時につき、ミヒロに「こんな時までかっこつけないでよ!」と怒られる。
「く…辞世の句はまだできてないというのに!」
撃墜時。作る気だったらしい。
「宇宙の海は俺達の海、その海をいく魚雷は…と、とにかく当たれぇぇぇ!」
某宇宙海賊のパロディ。また、ブレスの物真似でもある(言うまでもないが「ハーロック」ネタ)。
「く、うまい台詞が浮かばない!」
「駄目だ! 台詞が思い浮かばねぇ!」
「ふう、ギリギリだった…じゃなくて! フ、余裕だ…」
「くらいやがれえええええ! …じゃなくて、消えろ!」
「くっ!相手の力をみややまった…じゃなくて、見誤ったか!」
「進路に光明、退路に…何だっけ…?と、とにかく、まだだ!」
「俺達の一つになった魂…味あわわわ…味わわせてやる!」
「地獄への案内役つかつまる…じゃなくて、つかまつる!」
「ぶち抜けええええっ!…じゃなくて、消えろ…!」
「光れ、俺の剣…いや、『煌け』の方がいいかな?」
後にミヒロに指摘された通り、「かっこつけるのにいっぱいいっぱい」だった事を示す台詞。ちなみに「進路に光明、退路に…」はαのBGM及び49話タイトルのパロディ(「進路に光明、退路に絶望」)。
「くそっ!やりやがったな、てめえ!」
ミヒロ「そういう台詞の方がお兄ちゃんっぽいよ!」
被弾時。完全に素に戻ってしまっている。
「く…決め台詞を考えている隙に…!」
ミヒロに先に武器名を言われてしまって。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

初期搭乗機のヴァルホークはリアル系的な性能だが、ヴァルガードヴァルザカードは完全にスーパー系。しかし回避値や運動性をきっちり強化すれば十分に避けられるので、無理に運用法を変える必要はない。

ヴァルホーク
カズマとミヒロのメイン機体。第1部から第2部終盤まで長く付き合うことになる。
ヴァルガード
ヴァルホークヴァルストーク合体した形態。
ヴァルザカード
ヴァルガードに、アルムアルクスアルムストラが合体した最終形態。
メビウス
聖バレンタインの光の後、カイト偽名サーペントテールに所属していた時期に搭乗。ただ、まともに戦闘することなくすぐヴァルホークに戻るので、イベント的機体と考えていい。『機動戦士ガンダムSEED』の機体。

余談[編集 | ソースを編集]

  • 前述のとおり、一時期『カイト』を名乗っていたが、『機動戦士ガンダムSEED ASTRAY』の続編『DESTINY ASTRAY』(SRW未参戦)にも『カイト・マディガン』というキャラが登場している。また、TV版『機動戦艦ナデシコ』と『劇場版 機動戦艦ナデシコ -The prince of darkness-』の間のエピソードを描いたセガサターン用ゲーム『The blank of 3years』(SRW未参戦)にも「カイトと名付けられる素性不明の主人公」が登場する。こちらは(偶然だとは思われるが)登場時期的にも一致している。
  • 当初は「カズマ・ハーディガン」という名前だったが、「『機動戦士ガンダム シルエットフォーミュラ91』(SRW未参戦)に登場するハーディガンと名前が被るから」という理由で変更になったとのこと。[5]
  • 実は当初は性別選択が出来る予定であり、内部データに女性版の顔グラフィックが没データとして存在している。なおこの場合ミヒロは弟、それに伴いアリアは男性となる予定であった。この画像の右上二つが女性版のカズマ、二つ下が男性版のミヒロである。
    • この男版アリアの顔グラは口元の表情などを修正の上ディセイバーの顔グラに流用されている。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. ソフトバンク クリエイティブ『スーパーロボット大戦W パーフェクトガイド』308頁(書籍では全て大文字表記)。
  2. 反面、誰とでもすぐに打ち解けることが出来る性格からか、同年代を中心に「友達」と呼べる存在は多い。
  3. 偵察特化の特注メビウスでラダム獣を撃墜する、吹き飛ばされたヴァルホークを作業ポッドでキャッチするなど、サーペントテール参加の時点で既にその域に達している。
  4. 顔面にボディーブローをお見舞いしてやるぜ!!」など。ただし、この発言は腹に顔がある暗黒大将軍に対するものなので、あながち間違ってはいない。
  5. スパロボOGネットラジオ うますぎWAVE第769回より。