カウボーイビバップ

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カウボーイビバップ
外国語表記 COWBOY BEBOP
原作 矢立肇
監督 渡辺信一郎
シリーズ構成 信本敬子
脚本 信本敬子
横手美智子
村井さだゆき 他
キャラクターデザイン 川元利浩
メカニックデザイン 山根公利
音楽 菅野よう子
制作 サンライズ
放送局 テレビ東京
WOWOW
放送期間 1998年4月3日 - 6月26日(テレビ東京)
1998年10月23日 - 1999年4月23日(WOWOW)
話数 全12話+総集編(テレビ東京)
全26話+総集編(WOWOW)
初登場SRW スーパーロボット大戦T
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カウボーイビバップ』は、サンライズ制作のテレビアニメ作品。

概要

宇宙開発が進んだ2071年の太陽系内を「ゲート」を使って移動し、賞金首の犯罪者を狙う宇宙船「ビバップ号」の賞金稼ぎ達の物語。ハードボイルド路線を基本に据えつつ、スラップスティックコメディやメカアクション、ラブロマンス、ホラー等と、回によって著しく趣を変えるバラエティに富んだ作風が特徴。本作や劇中曲やOP曲の「Tank!」は非常に高い評価を受けており、ハリウッドで実写化企画が持ち上がったほどである。2001年には映画『カウボーイビバップ 天国の扉』が制作されている。

アニメの放送は当初テレビ東京にて行われたが、放映枠が1クール分しかとれず、全26話の所を12話+総集編として放送されたため、エピソードの繋がりが極めて分かりづらい作品となってしまった。さらに放映当時のテレビ東京はもっとも自主規制が激しかった時期であり[1]、台詞や映像演出には無残までの修正を施された[2]。最終話の「よせあつめブルース」は制作スタッフがこの惨状に抗議するような内容を盛り込んだ異例の総集編となった[3]。その後、WOWOWのノンスクランブル放送で全26話が修正抜きで無事放送された。現在における作品の評価はそちらがベースである。

2018年11月28日、全10話の米国実写TVシリーズとなって、Netflixにより全世界(一部地域を除く)へ向けて配信される事が正式に決定し、本作を手掛けた渡辺信一郎監督もコンサルタントとして参加する旨が報道された。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

主要人物

スパイク・スピーゲル
本作の主人公。元マフィアの賞金稼ぎ。ジークンドーの達人。
ジェット・ブラック
スパイクの相棒の賞金稼ぎ。元警官で、ビバップ号の船長。
フェイ・ヴァレンタイン
イカサマが得意な女性。過去の記憶を失っている。
エドワード・ウォン・ハウ・ペペル・チブルスキー4世
通称「エド」。凄腕の天才ハッカー。容姿が中性的な女の子。
アイン
ビバップ号で飼われる犬。かなり知能が高い。

レッドドラゴン

ビシャス
スパイクと因縁を持つレッドドラゴンの幹部。
ジュリア
物語のキーパーソンの女性。
リン
ビシャスの側近。

その他 

パンチジュディ
賞金稼ぎ番組「BIG SHOT」の司会者二人組。
アンディ・フォン・デ・オニヤテ
大牧場の御曹司である賞金稼ぎ。
トゥインクル・マリア・マードック
環境保護団体「スペース・ウォーリアーズ」の代表。
東風
「マッドピエロ」の異名を持つ暗殺者。

登場メカ

スパロボ毎の登場メカ一覧については以下を参照して下さい。

ソードフィッシュII
スパイク専用の高速戦闘機。
ハンマーヘッド
ジェット専用の高出力牽引機。
レッドテイル
フェイ専用のVTOL機。
ビバップ号
漁船を改造したスパイク達の母船。

用語

カウボーイ
賞金稼ぎ達の通称。普通に暮らしている一般人からの評判は悪い[4]
カウボーイ法
多発する犯罪に対応して制定された法律。犯罪者の摘発を一般公募する。
賞金首
カウボーイ法で賞金が掛けられた人物を指す。死者に賞金は出ず、生け捕りが必須。
BIG SHOT
パンチとジュディがMCを務める、賞金稼ぎ御用達の情報バラエティ番組。
ウーロン
本作における通貨の単位。太陽系全域で使用可能。主に電子マネーが使われている[5]
I.S.S.P.(Inter-Solar Systems Police)
太陽系刑事警察機構。惑星・国家間を超えた警察組織で、ジェットの元所属先。
モノ・システム
作中での宇宙船や戦闘機が搭載する共通規格。機体の制御や航路管理を担う。
位相差空間ゲート
惑星間の距離を高速移動できるゲート。自動車の高速道路のようなもの[6]
レッドドラゴン
主に火星宙域を拠点とするチャイニーズ・マフィア。組織力が高い。

楽曲

オープニングテーマ
「Tank!」
作曲 - 菅野よう子 / 演奏 - シートベルツ(THE SEATBELTS)
イントロのカウントダウンが印象的な本作を象徴するメインテーマ。
インストゥルメンタルゆえ使い勝手が良いのか、ひと頃のバラエティ番組では流用BGMとして用いられる事が非常に多かった。
『T』にて採用された他、『T』限定版にて原曲が採用。
エンディングテーマ
「THE REAL FOLK BLUES」
作詞 - 岩里祐穂 / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - 山根麻衣
『T』限定版にて原曲が採用。
「SPACE LION」(第13話)
作曲 - 菅野よう子 / 演奏 - シートベルツ(THE SEATBELTS)
「BLUE」(第26話)
作詞 - ティム・ジェンセン / 作曲・編曲 - 菅野よう子 / 歌 - 山根麻衣
イメージソング
「さすらいのカウボーイ」
作詞 - 渡辺信一郎 / 作曲 - 菅野よう子 / 歌 - TADA ED AOI(多田葵)
サウンドトラックに収録された上記オープニングのボーカルアレンジ。本編では使用されていない。
『T』限定版にて原曲が採用。

登場作と扱われ方

VXT三部作

スーパーロボット大戦T
初登場作品。原作の世界観設定は使用されているものの、ロボットアニメでない上メカニック戦が主体でないこともありストーリーの再現は大方がシナリオデモ内で処理されるため、会話シーンにおける賑やかし役といった扱い。他作品とのクロスオーバーはそれなりに多い。
ソードフィッシュIIについても無強化のままでは息切れが免れないため、終盤まで使いたいなら強化・養成は必須。スパイクの能力が稼ぎの面で魅力的であるため、その価値は十分にある。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場メカ 備考 再現スパロボ
Session #1 アステロイド・ブルース
Asteroid Blues
Session #2 野良犬のストラット
Stray Dog Strut
地上波版第1話
Session #3 ホンキィ・トンク・ウィメン
Honky Tonk Women
地上波版第2話
Session #4 ゲイトウェイ・シャッフル
Gateway Shuffle
Session #5 堕天使たちのバラッド
Ballad Of Fallen Angels
Session #6 悪魔を憐れむ歌
Sympathy For The Devil
Session #7 ヘヴィ・メタル・クイーン
Heavy Metal Queen
地上波版第3話
Session #8 ワルツ・フォー・ヴィーナス
Waltz For Venus
地上波版第4話
Session #9 ジャミング・ウィズ・エドワード
Jamming With Edward
地上波版第5話
Session #10 ガニメデ慕情
Ganymede Elegy
地上波版第6話
Session #11 闇夜のヘヴィ・ロック
Toys In The Attic
地上波版第7話
Session #12 ジュピター・ジャズ(前編)
Jupiter Jazz (PART 1)
地上波版第8話
Session #13 ジュピター・ジャズ(後編)
Jupiter Jazz (PART 2)
地上波版第9話
特殊ED1
Session #14 ボヘミアン・ラプソディ
Bohemian Rhapsody
地上波版第10話
Session #15 マイ・ファニー・ヴァレンタイン
My Funny Valentine
地上波版第11話
Session #16 ブラック・ドッグ・セレナーデ
Black Dog Serenade
Session #17 マッシュルーム・サンバ
Mushroom Samba
Session #18 スピーク・ライク・ア・チャイルド
Speak Like a Child
地上波版第12話
Session #19 ワイルド・ホーセス
Wild Horses
Session #20 道化師の鎮魂歌
Pierrot Le Fou[7]
Session #21 ブギ・ウギ・フンシェイ
Boogie Woogie Feng Shui
Session #22 カウボーイ・ファンク
Cowboy Funk
Session #23 ブレイン・スクラッチ
Brain Scratch
Session #24 ハード・ラック・ウーマン
Hard Luck Woman
Session #25 ザ・リアル・フォークブルース(前編)
The Real Folk Blues (PART 1)
Session #26 ザ・リアル・フォークブルース(後編)
The Real Folk Blues (PART 2)
特殊ED2
Session XX よせあつめブルース 地上波版最終話
未ソフト化

商品情報

Blu-ray

DVD

書籍

楽曲関連

動画配信

サイト名 取扱いの有無 備考
Amazonビデオ
dアニメストア
GYAO! ストア 配信期限あり( - 2019年3月29日)
hulu
U-NEXT ×
バンダイチャンネル

余談

  • 本作のタイトルは、企画当初は『流れ星ビバップ』という仮題であったが、後に『シューティングスタービバップ』へと変更を経て、最終的に現在の『カウボーイビバップ』に決定された。ただ、このタイトルはスタッフの音楽チームには相当評判が悪かったらしい。
    • この『シューティングスタービバップ』名義で連載された漫画も存在するが、一部設定が異なっている。
  • 本作は日本国内は元より海外においても高い評価を得ており、初放映から現在に至るまで再放送が繰り返され、国によってはガンダムシリーズ以上の知名度と人気を誇っている。これと双璧を成すのがTHE ビッグオーで、日本と海外での認知度はほぼ180°異なっているのが凄いところ。

資料リンク 

脚注

  1. 神戸児童連続殺傷事件をはじめとして未成年の凶悪犯罪の報道が増えていた頃。
  2. 何と予告まで修正が入り、『死』を想起させるような言葉は一切無くなってしまった。
  3. この回は現在に至るまで再放送・映像ソフト化もされていない
  4. 荒くれ揃いな上に、賞金のためには手段を選ばない者も多いため。
  5. 貨幣価値については現代の日本円にして約1円とされている。
  6. 通行する際には料金リングを潜ることで通行料が支払われている。
  7. 外国語表記の元ネタはジャン=リュック・ゴダール作品『気狂いピエロ』より。