アンジュ

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アンジュ
外国語表記 Ange[1]
登場作品 クロスアンジュ 天使と竜の輪舞
声優 水樹奈々
デザイン 小野早香
初登場SRW スーパーロボット大戦V
SRWでの分類 パイロット
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プロフィール
本名 アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ
種族 地球人(ノーマ)
性別
年齢 16歳
出身 ミスルギ皇国
髪色
髪型 ロングヘア→ショートヘア(第3話以降)→セミロング(第20話以降)
瞳の色 ピンク
所属 ミスルギ皇国アルゼナル
役職 第一皇女→パラメイル第一中隊 隊員→アルゼナル総司令→喫茶アンジュ店長
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アンジュは『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞‎‎』の主人公

概要[編集 | ソースを編集]

神聖ミスルギ皇国の第一皇女。気品を身に着けた皇女として国民からの人気と信頼も高かったが、(作品世界における社会通念の影響で)ノーマ根絶を理想とした歪んだ思想に染まっていた。洗礼の儀の際に兄ジュリオによってノーマである事実を暴かれ、アルゼナルへと追放。その際に皇女の身分と名前を剥奪され、一兵士「アンジュ」へと身を堕とされる。

当初は自身がノーマである事を受け入れられず、他のノーマを人として見なさず見下し、ミスルギ皇国へと帰すよう嘆願書も書くなど身勝手な振る舞いが目立っていた。だが、初出撃の際にドラゴンを目の当たりにした事で自身の現状と一見平和なこの世界の歪な現状を認識する。

初陣後、自身の好戦的な面を受け入れ、徐々にたくましさを身に着けていくが、ノーマを見下す姿勢は長らく払拭されず、傲岸不遜で排他的な性格へと変わっていった。しかし、後にパラメイル第一中隊の面々を始めとする様々な人物との出会いと交流を深めていくうちに、その態度は徐々に軟化。差別と偽りで彩られた掃きだめのような世界を破壊するべく動き出す。

なお、侍女のモモカ曰く「アンジュリーゼ(アンジュ)様の性格は男勝り」と評しており、強気な性格の土台は皇女時代から既に出来上がっていたようである。

皇女時代はエアバイクに搭乗して行う球技エアリアの選手として活躍しており、その時の経験からパラメイルの操縦にもすぐに適応している。

登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]

VXT三部作[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦V
初登場作品。担当声優の水樹奈々氏はネージュ・ハウゼン役を経て初の版権スパロボへの出演となる。衝撃のデビューを飾るが、原作からすれば平常運転である。正式加入は第14話「血塗られた白き翼」からだが、元皇女で非戦闘員だった事を反映してか、加入時の撃墜数は0となっており、初期レベルも他のメンバーより低い。
皇女時代の長い髪や原作終盤のセミロングを始め立ち絵が多く、中には原作再現とはいえ謎の光付き)のものも。初陣時の恐慌状態や風邪を引いた状態での戦闘台詞も有る等、ボイスも豊富。
ノーマへの偏見の無い他の版権キャラクターとの交流のおかげで、原作よりもトゲトゲしい雰囲気が薄れるのは早い。このあたりは恒例のスパロボ補正というところ。
メイルライダー技能と「幸運」持ち、さらにシナリオが進むとマップ兵器まで使えるようになるので部隊の稼ぎ頭としてガンガン活躍できる。
スーパーロボット大戦X
第6話から加入。今回は最初からヴィルキスに搭乗済みで、既にタスクと遭遇した後という設定。本作では『V』以上に積極的に他作品キャラに歩み寄り交流する場面が多く、より仲間に対して性格が丸くなってる印象が強まっている。
EDでは原作と異なり、アウラ側の世界に行かずアル・ワースに残留。シルヴィアとも和解し、傭兵として雇われる契約を結びその報酬として海沿いの土地を貰う。

単独作品[編集 | ソースを編集]

スーパーロボット大戦X-Ω
2017年7月のイベント『理想の世界』で初参戦。同時にボイス付きパイロットパーツも登場。

パイロットステータス[編集 | ソースを編集]

能力値[編集 | ソースを編集]

実戦経験がほぼゼロながらエアリアの経験のためか全体的に高めの水準で纏まっており、特に回避に優て、エースボーナスを獲得すれば更に回避率に磨きがかかる。

精神コマンド[編集 | ソースを編集]

VX
集中直感幸運気合
意外にも番宣ムービー等で触れられていた「不屈」は覚えない。そして最後はやっぱり「愛」。ただし、『V』第38話及び『X』の第44話でグラフィックが変わるまではいくらレベルを上げても習得はできない。また、あまり関係はないものの「幸運」「気合」「魂」は『V』第14話前半の時点では習得できないようになっている。
X-Ω
集中気合
パイロットパーツ装備時
気合幸運神速

特殊スキル[編集 | ソースを編集]

VX
メイルライダー底力L8、闘争心L2、サイズ差補正無視L2
初登場の『V』第14話「血塗られた白き翼」では、メイルライダーは「???」扱いになっている。

エースボーナス[編集 | ソースを編集]

出撃時SP+最大値の25%、最終命中率+15%、最終回避率+15%
V』、『X』で採用。ヴィルキスの長所を伸ばすボーナス。グレートエースも取得すると初手からSP最大で出撃できるので、思う存分愛(魂+幸運)+MAP兵器版ディスコード・フェイザーで資金稼ぎ&雑魚殲滅が可能。
最終命中・回避の修正も重要であり、見切りLv3を修得させればと互角の修正幅になるという優れもの。

サポートアビリティ[編集 | ソースを編集]

王家の血筋
SSR。回避率大アップ。

人間関係[編集 | ソースを編集]

アルゼナル[編集 | ソースを編集]

サリア
アルゼナルへと来たばかりのアンジュの世話役となった他、問題行動の多いアンジュをよく叱咤する。
しかし、ヴィルキスに執着しているためその意味でも因縁があり、その結果アンジュに憎悪を抱いてエンブリヲ側に寝返り、敵対する事になる。
ヒルダ
当初のアンジュの言動から「痛姫(いたひめ)」と呼び、徐々に頭角を表していった事から敵視。互いに犬猿の仲に。
エルシャ曰く「アンジュは、昔のヒルダに似ている」とのこと。後にお互いの肉親に会いに行くために脱走を試みたことで和解し、自身の目的の賛同者・親友・悪友同士に。
第一中隊のメンバーの中で特にいがみ合っていた彼女と、一番親密な関係になるという、いい意味で皮肉な結果を迎えている。
ヴィヴィアン
アンジュの才能に純粋な憧れを抱いており、彼女の明るい性格もあってか、隊内で一番最初に打ち解け友人関係となり、唯一最初から最後まで好意的な対応を取り、味方であり続けた。
エルシャ
ヴィヴィアン同様アンジュの事を気に掛けていた。が、アルゼナルで生まれ育ったためアンジュが脱走した際にはその心理を理解できず、帰還後は溝ができてしまう。
ロザリークリス
ゾーラを間接的に殺したためにアンジュを憎んでいたが、後の戦闘でアンジュに助けられた事で和解する。
ちなみに彼女らに盛られた下剤を無理矢理ロザリーに口移ししたのがセカンドキスである
ジル
アンジュに厳しく接し、一方で気遣う場面も多々あったが、リベルタスを強引なやり方で遂行しようとするジルの姿勢に対して、アンジュは嫌悪感を抱き敵対する。
エマ・ブロンソン
規律を重視する彼女からは度々小言を言われるので、鬱陶しく感じている。
ゾーラ
第一中隊隊長。アンジュが初出撃の際に狼狽し機体を組み付かれた所為で戦死。
出撃前にアンジュに「ノーマは闘争心が強い」と問い掛けており、アンジュがノーマとして生きる決意をする遠因となった。
ちなみに彼女に押し倒されてファーストキスを奪われている
ココミランダ
アンジュと同期の新兵達。何かとアンジュの世話を焼き、特にココは自分がノーマであることを認めず、孤立していたアンジュの唯一の味方だった。
しかし、アンジュの敵前逃亡についてきた所為で、両名ともドラゴンに殺されてしまった。
ナオミ
PS Vita用ソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞‎‎tr.』(SRW未参戦)のオリジナルキャラクターにして、プレイヤーが操作する主人公。
ココとミランダは、アルゼナルで幼い頃から共に育ってきた幼馴染。アンジュとの関係は、ゲームの進め方次第で親友やライバル等に変化していく。
なお、第2話でアンジュに渡される死亡したメイルライダーのお下がりのライダースーツには"NAOMI"と書かれており、原作アニメの世界では既にナオミは死亡している事が示唆されている。

ミスルギ皇国[編集 | ソースを編集]

ジュライ・飛鳥・ミスルギ
父親。妻のソフィアと共にアンジュがノーマである事実を秘匿していた。
ソフィア・斑鳩・ミスルギ
母親。洗礼の儀において、アンジュを庇って死亡する。死の間際に「何があっても生き抜きなさい」と遺言を残しており、それはアンジュの心の大きな支えとなった。
ジュリオ・飛鳥・ミスルギ
兄。洗礼の儀において、アンジュがノーマである事を民の面前で暴露し妹を社会的地位の破滅に追いやった。ある意味、「物語の始まりを作った人物」とも言える一方、彼女が歪んだ差別思想から脱却するきっかけにもなった。
アンジュは醜悪な本性を現したジュリオと決別しているが、その一方で彼の死後に「最後まで、解り合えなかった」と複雑な想いを抱いていた。
シルヴィア・斑鳩・ミスルギ
妹。過去の事故で歩行能力を失っており、その事もあってか気に掛けている。しかし、シルヴィアからは(筋違いな)怨恨を向けられている。
それでもなお、アンジュはシルヴィアの事を気にかけており、最終的には彼女を立ち直らせている。
モモカ・荻野目
アンジュに筆頭侍女として仕えるメイド。アンジュがマナの使用を必要とする場面では、全てモモカが代行していた。
アンジュを公私共に強く慕っており、忠節を尽くすべく単身アルゼナルまで追いかける程の行動力を持つ。ミスルギにおけるアンジュの数少ない味方にして、最大の心の支えである。
リィザ・ランドッグ
近衛長官。皇女時代に彼女とどの程度の関わりがあったかは不明だが、後にアウラの民スパイであった事を知った際には怒っている。
物語終盤において合流した際には、協力要請という形で彼女を許した。
アキホ
皇女時代の友人でエアリアの選手仲間でもあったが、洗礼の儀でのノーマ発覚で掌を返される。後に再会した時も「ノーマだからというだけでアンジュを憎む」等、もはやかつての友人としての姿は無かった。
『X』ではエンブリヲがミスルギから去っても、(悪い意味で)変わらない彼女に威嚇射撃を浴びせている。
セーラ
赤ん坊。アンジュが初めて出会ったノーマ。彼女が母親から引き離されていく場面に偶然通りがかる。
セーラの母親
セーラが憲兵に連れていかれるのを阻止しようと偶然居合わせたアンジュに懇願するが、拒絶された上、「ノーマではない正しい子を産みなさい」と告げられた事で、アンジュに憎悪を抱く。
なお、後にアンジュがノーマであることが発覚し、ソフィアが射殺され、アンジュが連行される中継映像を「ざまあみろ」と憎悪をこめた笑みを浮かべて視聴していた。

その他[編集 | ソースを編集]

ミスティ・ローゼンブルム
SRW未登場。ローゼンブルム王国の王女でアンジュの旧友で、エアリアのライバル選手でもある。ノーマへの差別意識が低いローゼンブルム王国出身の為か、アンジュがノーマと判明してもアンジュへの態度は(かつてのアンジュ同様現実を受け入れていなかったが)変わらなかった。一方で当のアンジュはシルヴィアを助けるためとはいえ、脱走する際の人質として利用するなど、昔の関係に戻る気はなかった。
第24話にて皇族専用機に乗り、載せろと押し寄せる民衆に困惑しているシーンを最後に出番が無くなったため、その後の去就は不明。
タスク
最初の出会いが原因で険悪感を抱くが直ぐに打ち解け、何度も窮地を救われていくうちに相思相愛の仲となる。
サラマンディーネ
当初こそ敵意を抱いていたものの、やがて親友同士となる。お互いに知らないが、どんな時代にあっても存在している限りどうあっても出会う運命を持っている。
エンブリヲ
ある事が原因で一方的に好意を抱かれる。当のアンジュは「根絶すべき敵」として見ている。

他作品との人間関係[編集 | ソースを編集]

気が強い上元皇女だったこともあってか、年が離れているキャラでも呼び捨てや普通の言葉遣いで接することが多い。

ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

宇宙世紀ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

アムロ・レイ
『V』ではヴィルキスのモードチェンジを使いこなすためのコーチの一人となるが、アンジュにとっては教え方が観念的で理解できなかった様子。
X』では、互いに甲児と鉄也を因果の果てから脱出させるための大きな力となる。
ジュドー・アーシタ
V』では死のうとしていた自身の行動に対して、「自分の生命を捨てるような真似をするな」と諭した。後には彼を中心とするシャングリラ・チルドレンのガンダムチームとドラゴン狩り勝負を演じ、お互いを認め合う関係となる。
X』においても、同じ持ち故か、シルヴィア救出に手助けしていた。
ビーチャ・オーレグ
X-Ω』のイベント「未練を振り切って」ではエゥーゴガンダムチーム、ネオ・ジオンアルゼナルアウラの民の連合チームをまとめるリーダー役に彼を指名する。
シャア・アズナブルハマーン・カーン
『X-Ω』のイベント「未練を振り切って」にて共闘。お互い素直になれないやり取りを交わす彼らに対し「痴話喧嘩」とツッコミを入れている。
オードリー・バーン(ミネバ・ラオ・ザビ
『V』では彼女から後述のダグザとのやりとりに関して感服される。またアンジュも満更ではなかったようで、上機嫌になっていた。
セシリー・フェアチャイルド
『X』では、「アル・ワース食堂開店」にて、ピザを焼くためにパン屋の娘でもあった彼女にパン生地を作ってもらい、その美味しさを絶賛した。
なお、どちらも高貴な家の生まれの令嬢という共通点があり、アンジュは(ノーマである事は知らなかったが)アルゼナルに送られるまでは生粋の皇族だったのに対し、セシリーは一般人と変わらない庶民育ちという違いがある。

その他ガンダムシリーズ[編集 | ソースを編集]

キラ・ヤマト
ヴィルキスよく似た機体に乗っており、なおかつタスクとよく似た外見を持つ人物。
それ故に『V』にて参戦が発表された時から「どう絡むのか」が話題となっていた。その期待通り劇中において互いに多く絡む。
ラクス・クライン
『V』ではサラマンディーネと並び彼女もまた「永遠語り」を継承する人物の一人であり、困難ルートでは共に「歌」によってエンブリヲネバンリンナを倒すための力となる。
カガリ・ユラ・アスハマリナ・イスマイール
『V』ではエンブリヲによって神聖ミスルギ皇国に捕らえられた際に以前より捕らえられていた彼女達と出会い、彼女達の口からエンブリヲの企てるハーレム計画について知らされることに。
ラウ・ル・クルーゼ
『X-Ω』のイベント「錯綜する意志」にて敵対。エンブリヲと手を結んだ彼から自身の身柄の確保を狙われるが、アンジュ自身も彼からエンブリヲに似たものを感じ強い敵意を向ける。
ロウ・ギュール
『X-Ω』のイベント「理想の世界」では彼がアルゼナルに出入りしているため顔なじみの仲となっている。
別の世界線が舞台のイベント「錯綜する意志」では平行世界から迷い込んできたところを助けられてヴィルキスを修理してもらった事から縁が生まれ、生まれも立場も関係なく誰とでも平等に接し、異邦人である自分も仲間と認めて助けようとする彼との関わりの中で、友情が芽生えていく。
叢雲劾
『X-Ω』のイベント「理想の世界」ではサハク姉弟に囚われていたところを彼とロムに救出される。
ロンド・ギナ・サハクロンド・ミナ・サハク
『X-Ω』のイベント「理想の世界」ではヴィルキスとアンジュの持つ力の一端について把握しており、アンジュを捕らえ世界を裏から操る神の打倒のために同志に勧誘するが、アンジュ自身は自分達を特別視する彼らの傲慢さにミスルギ皇国のマナ人類と同質の嫌悪感を覚え、拒絶する。
刹那・F・セイエイ
『V』では対面時に「いい声をしている」と好意を抱いた。その後もアンジュのヴィルキスのモードチェンジを使いこなすための特訓のコーチの一人になる等、絡みが多い。
『X-Ω』のイベント「錯綜する意志」では気絶していた状態から目が覚めた直後、彼の声を聴いて一瞬タスクと勘違いをしている。
スメラギ・李・ノリエガ
『V』では第16話アンジュ捜索ルート「絆、再び」にて、モモカの身柄を買い取る為にスメラギから借金をしている。
ネーナ・トリニティ
『X-Ω』のイベント「翻弄される少女」ではエンブリヲに造反し負傷した彼女をアルゼナルに連れ帰り捕虜とした後、仲間として受け入れる。
マスク
『X』DLC「アル・ワース食堂開店」では、クンタラとして差別される彼を「世界が気に入らないのなら世界を壊せばいい」「それが出来ずに強い者に従うだけの男に負けるつもりはない」と手厳しく批判した。

リアル系[編集 | ソースを編集]

相良宗介
『V』では着ぐるみ仲間(?)。宿が結託した事もあってか、よく絡む。
シークレットシナリオではボン太くんの正体に気づいたようで「ふも野郎」と呼ぶシーンも。
レナード・テスタロッサ
『V』では彼をエンブリヲの同類とみなし、強い敵意を向ける。
ゲイツ
『V』では二度にわたって彼に狙われ如何わしい真似をされそうになり、当然彼の変態ぶりに嫌悪感を露にしていた。
『X-Ω』のイベント「聖夜の前のハプニング」ではペロリーナ好きであった彼に、拭いきれぬトラウマを植え付ける事に…
ソフィア
『V』では、エンブリヲに囚われた時にサリアと共に彼女に逃がされる。さりげないが母親と名前が同じ。
フレア・ブランエレナ・ピープルズ
『X-Ω』のイベント「理想の世界」では共闘関係。
ショウ・ザママーベル・フローズン
『X』では彼等の逢引をヴィヴィアン共々のぞき見し、タスクのことを思い出していた。
ルルーシュ・ランペルージ
『X』にて共演。「祖国を追われた元皇族」「足が不自由な妹[2]がいる」「世界を壊すために戦う」[3]「目的の為なら手段を択ばない」等と何かと共通点の多い人物。
気質も近い物があり仲間からも似ていると言われ、アルゼナルのメンバーの一部からは「男アンジュ」(逆にアンジュは「女ルルーシュ」)と呼ばれる事も。
原作終了後である為、彼がゼロ時代に母艦としていた本名のミドルネームと同じ名前の戦艦は登場しなかったのが少々残念。
隼鷹・ディオ・ウェインバーグ
『X』にて、同じく足が不自由な妹を持つ故にシルヴィア救出に協力する。
アネモネ
『X-Ω』のイベント「未練を振り切って」では、彼女の性格をサリアに暗に「アンジュに似ている」と評され、タスクにもほぼ同意されている。
アナ・メダイユ
『X-Ω』のイベント「未練を振り切って」にて親しくなり、別れ際にも再会を約束している。
キリコ・キュービィー
『X-Ω』で数度共演。特にこれといった深い絡みはないが、物語の黒幕に目をつけられた点・支配される事や束縛を拒む点が共通している。一方でアンジュは気性が激しいが、キリコは物静かという正反対な部分もある。

スーパー系[編集 | ソースを編集]

流竜馬
『V』では血気盛んな者同士お互い波長が合い、彼を「鬼の流竜馬」と呼ぶなど少なからず敬意を表している。
また、彼もアムロや刹那と共にヴィルキスのモードチェンジを使いこなすためのコーチの一人となっているが、「勢い任せの根性論」呼ばわりされてしまう。
兜甲児
『X』ではマジンガーZEROとの戦いによって因果の果てに飛ばされた彼と鉄也を救うためにアムロと力を合わせ、彼らの救出に大きな役割を果たす。
剣鉄也
『V』では一時敵対した際に他の仲間達とは異なり、純粋に闘志を燃やしていた。
旋風寺舞人
『V』では、同い年な上にどちらも本作でストーリーの中核を成す作品の主人公同士なので、絡みが多い。
なお、どちらも「生家が裕福で良い所のエリート一家出身」、「両親をかの謀略によって暗殺される」、「殺された両親の遺志を継いで戦う道を選ぶ」、「世界の支配者である黒幕を倒し、想い人と結ばれる」など、(信じるものこそ違うが)生まれた環境や辿った運命などに共通点が多い。
ホイ・コウ・ロウ
『V』では後述にもあるようにノーマ蔑視の発言をした彼に強い怒りをぶつけている。
エグゼブ
『V』ではエンブリヲやレナードと結託した彼をその2名とは違ったタイプの人間と評しながらも、悪党である事に変わりはないと断じた。
ブラックノワール
『V』で敵対。「西暦世界」の真の支配者であり、エンブリヲをも利用していた巨敵。
数々の争乱を「ゲーム」に過ぎないとした上に「飽きたから終わらせる」と言う彼(彼女)に対し、「勝手に終わらせるな!」と激怒する。
ロム・ストールレイナ・ストール
『X-Ω』にて共闘。ロムとはイベント「理想の世界」にてアルゼナルに協力する彼と共闘しており、共に数多くのドラゴンを討ち取っている。
タカヤノリコアマノカズミヨーコ・リットナー
『X-Ω』のイベント「聖夜の前のハプニング」では彼女達からクリスマスパーティーに誘われており、当初は興味を示さず断っていたものの、ニアの誘拐事件が一件落着した後にはパーティーに参加する事に。
ニア・テッペリン
『X-Ω』のイベント「聖夜の前のハプニング」では彼女から自分たちは似た者同士と親近感を抱かれており、当初は反発するも、やがて彼女とは違いも多々あれど似た者同士な点がある事も事実と自覚し、心を通わせるようになる。
ギミー・アダイ
『X-Ω』のユニットシナリオ「堕とされし姫たち」にて、直接絡む場面こそ無いものの、彼から「ニアとは正反対の人間」と評されている(同シナリオではヨーコにも同じように評される)。
シモン
『X』では以前より開放戦争の英雄である彼の名を耳にしており、初対面時にはその真っ直ぐな人間性に対し、すぐに好感を示した。また、ビッグホーンドラゴンとの戦闘で重力制御で動けなくなってしまった時に、彼の地中からの攻撃で窮地から脱する。ミスルギ皇国でのサリアとの一騎打ちの際にも応援されるなど、色々と絡みがある。
ヴィラル
『X』では彼を自分と同じく殺してでも生きるタイプと評し闘志を燃やす。対するヴィラルも戦士の血の滾りを感じ、笑みを浮かべている。
アンチスパイラル
『X』では宇宙の崩壊を防ぐためだけに、生命を奪う彼に対し強い怒りを露わにする。
碇シンジ
『X-Ω』のイベント「錯綜する意志」では自分に自信を持てないでいる彼に自分に自信を持つよう後押しし、勇気づけている。
神凪いつき夢塔ハナ
『X-Ω』のイベント「女神たちの休日」では、彼女達と共にマオが企てた「訓練」という名目のある計画に参加する。
戦部ワタル
X』で共闘する救世主で弟分。彼の純粋さの前には、アンジュも素直な態度で接している。
忍部ヒミコ
『X』では、妹分的存在。「アル・ワース食堂開店」では、田舎育ちであるため、ピザを食べた事も見た事もない彼女に、ピザについて教えてあげる事に。ちなみに、母親と中の人が同じ
大神一郎
『X-Ω』のイベント「永遠の歌に花束を」にて共闘。アンジュも彼への信頼度が上がった人間の一人となる。
エリカ・フォンティーヌ
『X-Ω』のイベント「永遠の歌に花束を」では、彼女のマイペースぶりに振り回され、世話を焼きながらも親交を深めていくことになり、最終的には協力してエンブリヲの野望を打ち砕いた。
アンジュとは色々と対照的な人間性の持ち主だが、彼女も「赤ん坊の時に親に捨てられた」「生まれつき持った霊力のために周囲から恐れられていた」等、アンジュにも通じるところがある辛い過去を背負っている。

その他の版権作品[編集 | ソースを編集]

ナディア
『X』にて、ジャン曰く似ているとの事。確かに互いに気の強い性格で周囲と馴染めない態度を持つなど共通点が多い。
アンジュ自身も彼女に厳しい態度を取りながらも、常に気にかけている。
ジャン・ロック・ラルティーグ
『X』では我儘なナディアのフォローに終止する彼を初めは理解できずにいたが、次第にその度量を深さを認め2人の恋路を真剣に応援するようになる。

バンプレストオリジナル[編集 | ソースを編集]

如月千歳
当初は彼女との折り合いも悪く、衝突する場面もあったが、やがて彼女とナインの関係を気遣うようになるなど、徐々に良好な関係に。
ヴェルターブ・テックスト
彼の薀蓄話が苦手。また、ロッティの想いに気付かない彼の鈍感さには呆れている。
イオリ・アイオライトアマリ・アクアマリン
同じアル・ワースの人間として、魔従教団の術士である彼(彼女)に、当初は敬称付きで接していたが、当人たちから止めるように言われて、対等な立場で仲を深める。
魔従教団
世間でのノーマの扱いを身を以て知った影響か、他の仲間達とは異なり物語当初から信用していなかった。

名台詞[編集 | ソースを編集]

アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ[編集 | ソースを編集]

「絶対に逆転します!」
「我に続けぇぇーっ!!」
第1話より。皇女・アンジュリーゼとしての第一声。エアリア部の仲間達を鼓舞し、グラウンドの中央へ向けて飛翔する。 
この時点での凛とした雰囲気からは、この後の凄惨な運命など到底想像もつかない。
「あの日、約束しましたよね。勝ち負けよりも大切なものを目指しましょう、って」
「私たちはどのチームよりも強いを輝かせることができました。それが…それこそが、私たちにとっての勝利です」
同上。転落しそうになったチームメイトのアキホを助けに向かった事で逆転は成らず、敗北を察してしまうも、涙ながらに詫びるアキホやチームメイトに対して穏やかに声をかける。しかし…。
「悔しいわ…。仲間も助けて優勝もする…皇女たる者、そうでなくては…」
同上。皇宮へ戻る中、車中にて妹シルヴィアや兄ジュリオに向けて優勝できなかった事に対する悔しさを吐露する。マナ人類としては珍しく闘争心が垣間見える一幕。
「それこそがノーマの証…断じて見過ごすわけには参りません。人類が進化の果てに手にしたマナの光。それを否定するノーマは、本能のままに生きる、暴力的で、反社会的な化物…今すぐこの世界から隔離しなければなりません」
セーラの母親「…! お願いします、アンジュリーゼ様!私がきちんと育てますから…!」
「不可能です。ノーマは人間ではないのですから。早く忘れる事です。そして、次の子を産むのです。今度はノーマではない『正しい子供』を…」
同上。「ノーマ」である事が発覚し、セーラを連れ去られる母親に対して。皇女時代のアンジュがどのような思想だったか、そして作中世界の「常識」が歪んだものである事を表した台詞。
もっとも、この言葉が直後に自分自身へと跳ね返ってくるとは思いもしなかったであろう。 
アンジュとの面識は無いが、ヒルダの母親は上記の言葉どおりの行動をしている。
「進むべき道…お母様、私、この世界が好きです。マナの光に照らされ、戦争、格差、貧困、全ての闇が消え去った平和で、美しく完璧な世界。でも…ずっと探していました。私が挑むべき道が何処かにあるはずだと」
ソフィア「では、見つかったのですね?」
「今日、初めてノーマを見ました。マナを破壊する突然変異…どうしてあんなものがこの世にいるのでしょう?」
ソフィア「何も分かっていません。どの様に発生するのか、どうして女性だけなのか。そう…何も分かっていない」
「ですから私が解き明かそうと思います」
ソフィア「え…」
「ノーマがこの世界から根絶されれば、世界はもっと美しくなるはずです」
同上。洗礼の儀の前夜、皇宮のバルコニーで「永遠語り」を口ずさむアンジュリーゼ。そこへ、母親のソフィアが同じ歌を歌いながら現れる。昼間に初めて目にしたノーマの存在に疑問を抱いたアンジュリーゼは、謎の解明とノーマの根絶を目標にする事をソフィアに明かす。それを受けたソフィアは憂いを帯びた笑みを返し、斑鳩王家に伝わる指輪をアンジュリーゼに託した。
「お、お母様…!?」
ソフィア「…護りたかった…あなたを、真実から…生きるのです…アンジュリーゼ、何があっても…あなた…は…」
「お母様ぁぁぁっ!!」
同上。兄・ジュリオに自身がノーマであることを大々的に暴露され、暁ノ御柱からソフィアに手を引かれ逃亡するアンジュリーゼだが、入口で警護兵に囲まれてしまい、その最中ソフィアが警護兵の放った銃弾に倒れてしまう。
愛する娘を真実から護りたかった、と吐露したソフィアは、「何があっても生きるのです」とアンジュリーゼに最後の言葉を残し、事切れた…。
「やめなさい…やめろ…! 我はミスルギ皇国第一皇女、アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギなるぞ!!」
「いやああああああ!!」
第1話ラスト。アルゼナルへと連行され、ジル手荒い「身体検査」を受けさせられる
監察官のエマがドン引きした程のエグい光景であり、その過激な描写には、多くの視聴者が衝撃を受けた。何と『V』においてもDVE付きで再現される事に。
「いやああぁぁーーーーーっ!!」
「…死にたくない…死にたくない…! 死にたくないぃーーっ!!」
「お…お…お前がっ…お前が、死ねえぇぇぇぇッ!!」
第3話より。自棄のままヴィルキスへと乗りドラゴンに殺されようとするが、恐怖により死ぬ事を咄嗟に拒否。
直後指輪が輝いた事でヴィルキスが覚醒。超絶的な機動でもってブリッグ級ドラゴンを翻弄。最終的に凍結バレットを叩き込み撃墜する事に成功する。『V』ではDVEとなる。
「はぁ…はぁ…は…はは…あはは…こんな、感情…知らない…」
「…っ違う!こんなの私じゃない!殺しても、生きたいなんて…そんな、汚くて、浅ましくて…身勝手な…!」
「うっ…うぅ…うわぁぁぁぁ…っ!」
同上。戦いが終わった後、アンジュは自身の狂暴な一面を受け入れられず涙を流した。
「さようなら…お父様…お母様…お兄様…シルヴィア…」
(私にはもう何もない…何もいらない。過去も…名前も…何もかも…貴方たちのように簡単には死なない…生きるためなら地面を這いずり、泥水を啜り、血反吐を吐くわ…。私は生きる…殺して…生きる…!)
第3話ラスト。自身が過去―アンジュリーゼ・斑鳩・ミスルギ―へと戻れない事を悟って長かった髪を断ち切り、ノーマの一兵士―アンジュ―として生きる事を決意する。
「大丈夫なわけない!」
「バカっ!人形やドレスは、また作ればいい…でも、あなたはたった一人のあなたなのよ」
「これで大丈夫…割れものは、裏の木の下に埋めるといいわ。ナイショよ?」
第6話。モモカの回想内での、幼少時のアンジュの一幕。自身のドレスを包帯代わりに破き、壊れた人形でケガをしたモモカを止血治療する。この一件は、モモカのアンジュへの忠誠心の根幹を成すモノになっていた。

アンジュ[編集 | ソースを編集]

「…行くよ、ヴィルキス」
(私は…アンジュ。私は生きる。殺して…生きる…)
第1話プロローグ。「永遠語り」を口ずさみながら過酷な戦場に身を投じる。ヴィルキスから身を晒し、銃を構えてドラゴンを撃ち抜いた。
「監察官殿は、虫に裸を見られて恥ずかしいと思われますか?」
第4話より。ロザリーにボロボロにされた制服を着用して基地を歩き回っているのをエマに見咎められ、「そんなハレンチな格好で恥ずかしいと思わないの?」と問われた際の返答。
周りの者達を徹底的に見下している言動である。この返答を聞いたエマは呆気に取られ、周囲の者達からはさらに反感を抱かれる。
「誰か…誰も来るわけ…無い…」
「たす…けて…」
第5話より。孤島へ遭難した後、雨に降られる上に毒蛇にも噛まれてしまい消耗。涙目になるなど、キツい言動の多かった4話とは対照的な弱気な面を見せた。直後に自分が簀巻きにしたタスクに救われる。
「…いいこと? 私とあなたは何も無かった。何も見られてないし、何もされてないし、どこも吸われてない。全て忘れなさい、いいわね?」
「アンジュ。アンジュよ、タスク」
同上、自分を探しに救助が訪れていた事を知りアルゼナルへと帰る事にしタスクへ別れを告げる。顔を赤らめながら言っているのが印象深い。
「ありがと…」
「ヴィヴィアン。あの変なマスコット…まだある?」
「私のコクピット、何もないから…」
第5話ラスト。捜索隊に救助された後、拒絶していたヴィヴィアンに自分から歩み寄ろうとする。タスクと過ごした日々は心境を変化させるのに十分だった。
直後、ヴィヴィアンはニッコリ笑い「カレー臭いけどいい?」と返すのだった。これに対してアンジュは即「ヤダ」と返している。…ただ結局キーホルダーは貰ったようで、6話冒頭のヴィルキスのコクピットにぶら下がっている様子が確認できる。
「出ていけ…」
「出ていくのよ」
「違う!今すぐよ! マナを使えば、海を渡ったり潜ったりぐらいできるんでしょう!? 逃げなさい、モモカ!」
第6話より。モモカから古傷の思い出を聞かされて。モモカの想いを知ったアンジュはアルゼナルから逃げる事を促すが…。
「待ちなさい!!」
「その子、私が買います!」
同上。出撃の際に単独でドラゴンを全部狩り、それで得た膨大なキャッシュによってモモカの身柄を買った。他の面々からは顰蹙を買う等、隊列の乱れが進行する事となったが多くの視聴者は安堵した場面である。
余談だが、『V』では原作と異なる手段で膨大なキャッシュを入手してモモカの身柄を買っている(後述)。
「会えたかな…ヒルダ。お母さんに…」
第9話より。妹シルヴィアが処刑されようとしている情報をつかみ、アルゼナルを脱走してまでミスルギへと駆けつける中、途中まで同行していたヒルダを想い呟く。
「ありがとう…モモカ。あなたは…あなたね」
同上。移動用にエアリア用の器具を調達しに学園へと向かいアキホと再会するが、ノーマというだけで脅え、演技をしつつ警察に通報した彼女に失望し拘束。学園を後にした後、今まで同様に接するモモカに対して改めて感謝を述べた。
「ちょっと蹴飛ばして簀巻きにしただけでしょ! 大袈裟なのよ!」
第10話より。前回、偶然再会したアキホを拘束した事の恨みで生卵をぶつけられた際の台詞。確かにミスルギ国民の反応は異常なものだが、そんな事をすれば誰でも普通は怒る。
「モモカ。あなたと…あそこの人達だけね。差別や偏見…ノーマだとか人間だとか関係なく、私を受け入れてくれたのは」
(それに比べて……これが、平和と正義を愛する、ミスルギ皇国の民? 豚よ…こいつら皆、言葉の通じない、醜くて無能な豚共よ…! こんな連中を生かすために、私達ノーマは…ッ!)
第10話より。遂にシルヴィアの元へと辿り着いたが、それは兄ジュリオの罠であり、さらにシルヴィアも罠に協力していた事が発覚。捕獲され処刑寸前にまで追い込まれてしまう。
かつて自分を讃えてきたミスルギ国民達も掌を返してショーを楽しむかのように「吊るせ」のコールを響かせる…その姿を目の当たりにしたアンジュは目の前の「人間」達に絶望。そして自分をノーマだからと差別しなかったモモカやアルゼナルの仲間達の暖かさを改めて噛み締め、倦怠の海に自覚なきまま沈み込み、流されるまま生を謳歌しているミスルギの民を『話の通じない豚(人間以下のノーマの、更に下)』と断じた。
(道を示す光…お母様が私に遺してくれたもの…。私は死なない、諦めない…!)
(殺せるものなら、殺してみろ…!)
同上。母の言葉を思い出し、心中で覚悟を決めたアンジュは『永遠語り』を口ずさみながら絞首台に向かう。
「感謝していますわ、お兄様。私の正体を暴いてくれて! ありがとう、シルヴィア。薄汚い人間の本性を見せてくれて!」
「さようなら! 腐った国の家畜ども!!」
同上。絞首刑が執行された瞬間、強烈な閃光が辺りを覆いつくす。そして処刑場にタスクが駆るエアバイクが乱入し、アンジュの首にかかっていたロープを切断し救出する。それをきっかけに近衛兵を相手にした大立ち回りの幕が上がった。
モモカと連携して突破口を開いていくアンジュ。もはや自分の居場所はアルゼナルにしかない事を悟り、行きがけの駄賃とばかりに投げ放った手裏剣を置き土産に、故郷と兄妹へ決別を告げ飛び去って行った。
「希望ですって? そんなもの、本気であると思ってるの? あるのは迫害される現実と、ドラゴンと殺し合う日常。…全く、バカバカしくって笑えてくるわ。偏見と差別に凝り固まった愚民ども。ノーマってだけで馬鹿みたいに否定しか出来ない。マナが使えないのが、そんなにいけないこと? 違ってちゃ、いけないの…?」
「ぜーんぶ嘘っぱちなのよ、友情とか、家族とか、絆なんて…あ゛ぁ゛~っ!」
「友情って素晴らしいとか、絆こそが美しいとか、平気で口走ってた自分を殴りたくなったわ!」
同上。アルゼナルに帰ってきたアンジュを待っていたのは「脱走の罪による反省房で一週間の謹慎。並びに財産・資産を全て没収」という重いペナルティだった。
反省房の中で同じく連れ戻された満身創痍のヒルダと言葉を交わしながら、歪な世界やそれを享受していた無知な自分に対して嫌悪感をぶちまける。
「私を虐げ、辱め、貶める事しか出来ない世界なんて私から拒否してやる…! こんな…腹立たしくて、苛立たしくて、頭にくる世界…!」
ヒルダ「ムカつく…そういうの全部まとめて『ムカつく』って言うんだよ」
「だったら、ブッ壊してやるわ! こんなムカつく世界…ぜーんぶ!!」
同上。脱走の罪でヒルダと共に反省房へと入れられた後、世界の不都合全てをノーマ達に押し付け人間達は見せかけの繁栄の中で呑気に過ごしている事を悟り、かつて自分のその見せかけの中にいた事にも嫌悪。欺瞞に満ちた世界を壊す事を誓う。「世界を壊して、私は生きる」と。
「分かったよ私は、ヴィヴィアンだって…。お帰り、ヴィヴィアン」
第12話より。ドラゴン化したヴィヴィアンが歌った「永遠語り」に気付き輪唱、元の姿に戻ったヴィヴィアンに向き合い、微笑みながら。
「私…人間を…殺していた? この手で…この、手で…」
「…くたばれクソ女ッ! もうヴィルキスには乗らない! ドラゴンも殺さない! リベルタスなんてクソ食らえよ!」
同上。ヴィヴィアンがドラゴン化した事からある疑念が頭に浮かび、ジャスミンがドラゴンの死体処理をしている場所へ赴くアンジュ。だが、そこで見たのは「ドラゴンの死骸が人の形に戻りながら燃え尽きていく」という光景だった。
「パラメイル第一中隊がその日の糧を得る為に狩っていたドラゴンは、自分達と同じ『人間』だった」という事実。それを知ったヒルダらは絶句し、特に多くのドラゴンを「狩って」きたアンジュは嘔吐してしまい、呆然と立ちすくんだ…。
そこにジルが現れ、「気に入ってたんだろう? ドラゴンを殺して金を稼ぐ暮らしが」とアンジュに告げる。揶揄するように告げられたその言葉にアンジュは敵意を剥き出しにして噛み付いた。
その一言にサリアの顔は強張るが、ジルは涼しげな顔で「神様に飼い殺されたままで良いなら、そうすればいい」とだけ言い残し、何の痛痒も感じていないかのように立ち去るのだった。
「その為には、仲間の命も見捨てるって事?」
「…あの女ソックリ。訳の分かんない絵空事や無意味な使命感に酔いしれてるだけの偏執狂。巻き込まれて死ぬ方はたまったもんじゃないわね」
サリア「あんた、何もわかってないのね!自分がどれほど重要で恵まれていて、特別な存在なのか!」
「…分かりたくもないわ」
第13話より。ドラゴン襲撃後、さらに現れた兄ジュリオ率いるミスルギの軍勢によってアルゼナルは壊滅という状況で、自分とヴィルキスを逃がすために仲間を見捨てることを「仕方無い」と言い放つサリアに対して。
「好きだった。私ここが好きだった。最低で…最悪で…劣悪で…何食べてもクソまずかったけど…好きだった。ここでの暮らし。それを壊された。あいつに。だから…行くの」
「邪魔したら…殺すわ!」
同上。命令に背きヴィルキスへ搭乗。出撃するも制止に来たサリアに対して。
兵士として過ごしていくうちにアルゼナルでの日常が代えられない大切な物となっていき、それを破壊したジュリオは既に憎むべき敵となっていた。直後、ヴィルキスのミカエル・モードが発動する。
「生きる価値のないクズめ…! くたばれぇぇぇぇッ!!」
同上。みっともなく命乞いするジュリオに対して。怒りのままにヴィルキスのエネルギーブレードを振り下ろす。
「あの…ごめんなさい」
第14話より。アリエル・モードを発動させたヴィルキスによりアウラの民の地球へと転移した後、数少ない情報から自分たちが遥か未来へと飛ばされたと推測。それを受け入れられず、疲労が溜まる中、リベルタスを「ゴミのような作戦」と言い放ち、タスクを怒らせてしまう。
その後、見つけたアクセサリを持ち帰りタスクへと手渡して謝罪した。これに対してタスクは「君って…謝れたんだ」と驚いた。
「最後まで、解り合えなかった人もいたけど…」
タスク「お兄さんか…」
同上。廃墟のホテルへと辿りついた後、タスクにこれまでの事を振り返りながら。兄ジュリオに対して複雑な思いを抱いていた事が伺える。
「暴力的で、気まぐれで、好き嫌いが激しいけど、それでも…?」
タスク「ああ、それでも…」
同上。互いの身の上や境遇、これまでの出来事を振り返り、タスクと遂に結ばれる。何気に自身の性格が悪い事を自覚している。
ちなみに直後、ドラゴンを連れたナーガカナメが現れた事でまたも股間ダイブされてしまった
「夢なのか現実なのか…わからないわ。でも良かった。ヴィヴィアンが…人間で」
第15話より。アウラの民の集落へと連れられ「捕虜扱いする気は無い」と言われ、戻ってきた仲間の為にと祭事を上げたサラマンディーネらアウラの民達に困惑するも、ヴィヴィアンの姿を見て呟く。
「知ってどうするの? …私達は、あなた達の仲間を殺した。あなた達も、私達の仲間を殺した…それが全てでしょう…?」
同上。この後、カナメから「人間はそれを受け入れ許す事が出来る」と諭される。最も続く第16話でもアンジュの疑念は未だに消えないままだった。…だが。
「貴方、お姫様なんでしょうサラマンマン! 危機を止めて民を救う! それが人の上に立つ者の使命よ!」
第16話より。エンブリヲにより時空の歪みに巻き込まれるアウラの民たち。アンジュは焔龍號の収斂時空砲をヴィルキスのディスコード・フェイザーで相殺させることで威力を調整、歪みへとぶつける事を提案する。リスクが大きいと躊躇するサラマンディーネに対して叱咤する。
第1話で見せていた「仲間も助けて優勝もする」というアンジュの心構えから出た台詞であり、元皇女のアンジュだからこそ出せる答えである。
「貴方、世界を滅ぼした兵器なんでしょ!? 気合入れなさい、ヴィルキス!!」
同上。アンジュの声に応えるかのようにヴィルキスの破損個所が修復し、ディスコード・フェイザーが発動する。
「長いのよね。サラマンデンデンって。サラ子って呼んでいいなら」
サラマンディーネ「では、私もあなたのことはアンコと…」
「それはダメ…」
第16話ラスト。アンジュの機転もあり、歪みを打ち消し多くの人間達を救う事に成功。サラマンディーネへとあだ名を付けた。
「私はサラ子…サラマンディーネを少し手伝っただけです。…それに、助けられなかった人も、沢山居ます…」
第17話。晩餐の席にてラミアから民を救った事を感謝されて返した言葉。
同時に「全てを救う事は出来なかった」と憂いの表情を見せる。
なおこの台詞できちんと「サラマンディーネ」と呼んでいることから、他のシーンで「サラ子」を始めとするあだ名で呼んでいたのは、名前を覚えきれなかったわけでも発音しにくかったわけでもなく、単に正しい名前を発声するのが面倒なだけで、TPOを弁えればきちんと言えるという事である。その証拠にこれ以後のシーンでは最後まで彼女の事をあだ名で呼び続けている。
「そっか…アルゼナルみたい、なんだ…。私、帰るわ。モモカが待ってるもの」
同上。祭りを楽しむアウラの民たちを見て、マナに頼らず懸命に生きるアルゼナルのノーマたちと姿を重ね、自分の世界へ帰還することを決める。
「私はもう、あなた達とは戦わないわ」
ナーガ「ほら、やっぱり私達と…えっ!?」
「あなた達とはもう、戦わない…」
同上。そこへサラ達3人がやってくる。「また戦う事になるのかもしれないのですね」と憂うサラや「拘束すべき」と警戒するナーガに対して、ドラゴン達とは戦わない事を誓う。
この言葉を受けたサラは微笑み、シンギュラーからの帰還を促すのだった。
「次はカラオケ対決でね!」
直後、サラマンディーネから「まだ勝負の決着が付いていませんから」と言われ、再会と「闘技場」での決着を約束する。この約束は最終話エンディングで果たされる事になる。
「ごめんなさいねドクター。これは実験用の珍獣じゃなくて、私の騎士なの」
同上。帰還の折、名残惜しげにタスクにすり寄るドクター・ゲッコーからタスクを引き離しつつ。
「っ、飛びなさい、ヴィルキス!前にも飛べたんだから飛べるでしょ!」
「今飛ばなきゃいつ飛ぶのよ!飛ばないとぶっ飛ばすわよ!」
「飛べぇぇぇぇぇっ!!」
同上。シンギュラーを開き、元の世界に戻ってきたアンジュ達だったが、そこに待ち受けていたのは5機のラグナメイルだった。サラマンディーネ達を逃がし、タスクやヴィヴィアンと連携してでサリア達を相手取るヴィルキスだったが、三方向からの同時攻撃で四肢を封じられてしまう。
絶体絶命の窮地にアンジュはコンソールを叩きながらヴィルキスを叱咤する。それが通じたのがアリエル・モードを発動させることに成功したヴィルキスは、タスクの小型艇と共にアルゼナルの近海に飛ぶことに成功する。
「誰かに自分を託すなんて、空っぽなのね、あなた!」
「何が正しいかなんて、誰にも解らない…でも、あなたのやり方は大ッ嫌いよ! アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ!!」
「あなたのやり方じゃ…『喫茶アンジュ』は作れないからよ!」
第18話より。リベルタス成就の為、モモカを人質に取ってまで自身を従わせようとするジル。格納庫にて戦う二人だったが、「お前がエンブリヲを殺し、リベルタスを成功させるんだ!」となおも戦いを強要するジルに対して皮肉を叩き付け、直後に二段目の台詞で真っ向から否定する。
ジルは激昂しアンジュに殴りかかるも、躱された挙句隙を突かれて背後から後頭部にサバット(ソバット)の蹴りを喰らいダウン。ジャスミンから負けを宣告された。下段の台詞は倒れたジルを見下ろしてのもの。
「弱っ。サラ子に比べたら弱過ぎよ。ネーミングセンスも壊滅的だし、だいたい何その格好?プリティ・サリアンの方がよっぽど似合ってたわよ?」
第19話より。ミスルギ皇宮にてサリア達ダイヤモンドローズ騎士団と顔を合わせるも、完全にエンブリヲに依存しているサリアの姿を見て呆れと侮蔑のこもった感想を叩きつける。共に居たターニャやイルマから銃を向けられるも、あっという間に2人を叩きのめし、残るサリアもベッドの上に投げ飛ばし、上の台詞で否定する。当然サリアは赤面した。
「プリティ・サリアンの~」のくだりは敵対時のサリアに対しての特殊戦闘台詞としても採用されている。
「何でも与えてあげる? あいにく、与えられたもので満足できるほど、空っぽじゃないの私! 神様だか、調律者だか何だか知らないけど…死ぬまで殺して、世界を壊すわ!」
同上。エンブリヲに催眠術をかけられ唇を重ねられた瞬間、タスクとのキスが脳裏によぎり正気に戻る。すかさずエンブリヲの舌を噛み抱擁から脱出、銃を向ける。これに対してエンブリヲは「ドラマティック!」と予想外の反応を返す。
「この世界に未練は無いわ。でも、あなたの妻になるなんて死んでもゴメンなの!」
「調律者さん…だから、あなたが死になさい!」
第20話より。エンブリヲは世界を創り直すことを明かし、その上でアンジュに求婚を申し出てきた。それに対し彼女が取った返答はナイフでの刺突。当然の如く答えはノーだった。
エンブリヲの手の甲をナイフで突き刺し、さらに踏みつけてテーブルに縫い付ける。続けて頭を掴み、首元にもう一本のナイフを突き立て引導を渡した…かに見えたが。
「はい…エンブリヲさ…くたばれ、クズ野郎!」
「嫌ぁああああ!! 熱い…熱い!!」
「助けっ…!助けて、タスクっ! たす…けて…タス…ク…」
同上。致命傷を与えた筈のエンブリヲは死んではいなかった。さっきまで遺体があったであろう場所には血痕すら残っておらず、刺したはずのナイフが落ちる音が響くだけだった。
結果的に暗殺に失敗し、報復として「痛覚50倍&痛覚を快楽に変換される&それらに加えて他の感覚をも操作される」という責め苦を受ける。必死に抗おうとするアンジュだったが、遂に心が折れそうになる。
『V』『X』においてまさかのDVE付きで再現。『V』ではちなみに前後の流れが合成されており、ミケーネを見物するため宇宙世紀世界に出向いたエンブリヲが席を外し、その隙にかなめ(ソフィア)に頼まれたサリアに逃がされる、というものになっている。
「違う…! モモカはあたしの筆頭侍女よ! 目を覚ましなさい、モモカァッ!!」
第21話より。エンブリヲに操られたモモカに向けて叫ぶ。それに応えるかのようにモモカは正気を取り戻す。
「嫌…噓でしょ、ねぇ…噓よね…モモカ…タスク…」
「私を…一人にしないで…うわぁぁぁぁぁぁぁぁっ!!」
同話ラスト。ミスルギ皇宮から脱出するも、エンブリヲに追い詰められてしまう。精神支配から逃れたモモカがエンブリヲを道連れに崖下に消え、タスクが身を挺して彼女を小型艇に乗せて逃がすも、直後タスクはエンブリヲと共に自爆。一人になってしまったアンジュは絶望の叫びを上げるのだった…。
「無様ね…一人じゃ死ぬ事も出来ないなんて…」
「あなたがいなくなったら、何の意味もないじゃない…」
「好きよ、あなたが…こんな事なら、最後までさせてあげればよかったっ…」
第22話より。タスクと出会った孤島へと着き、住処でタスクの日記を見つける。タスクがどのような想いで戦っていたのかを知り、自殺しようとするが思い留まる。浜辺でタスクの言葉を思い出し、一人涙を流すが、背後に現れたのは……
「タスクは、死んだわ! これはエンブリヲが見せている幻!」
タスク「ち、違う!」
「爆発の傷も、撃たれた血も無いもの!」
タスク「俺は生きてるよ!」
「信じない! …タスクは死んだの!!」
タスク「えぇぇぇぇぇぇ!?」
「信じない! …信じないわ…」
タスク「…ごめっ…うぇっ!? ア、アンジュ!? 何を…」
「確かめるわ…ちゃんと!」
同上。傷心のアンジュの目の前に現れたのは、自爆した筈のタスクであった
ひとしきり動揺し、ビンタまでかまして幻だと疑う(実際、タスクの生存は視聴者から見てもかなり唐突だったことや、エンブリヲなら幻を見せるくらいのことはやりかねないので疑うのも無理はないが)。本物かどうか確かめるためにタスクにキスをして、押し倒し…。
なお、『V』では状況的にイスカンダルでやっていた事が示唆されている。おいおい。
「不思議ね。何もかもが新しく輝いて見える」
「私ね、あの変態ストーカー男に言われたの。『世界を壊して新しく作り直そう』って」
「でも私、この世界が好き」
「どれだけ不完全で愚かでも、この世界が」
同上。タスクと結ばれた翌朝、二人で夜明けを見ながら。今まで忌み嫌っていた自分の生まれた世界について、いかに矛盾や欠陥があろうと守ろうと決心する。
「腑抜けた事言ってんじゃないわよ!あなたの復讐に巻き込まれて、どれだけの人が人生狂わされたと思ってんの!?」
ジル「私に何ができる?革命にも復讐にも失敗した、この私に…」
「…私を逃がしてくれたのは、サリアよ」
ジル「何…?」
「哀れだったわ。あなたを忘れるためにエンブリヲに入れ込んじゃって…責任、無いとは言わせないわよ、アレクトラ・マリア・フォン・レーベンヘルツ」
第23話より。アウローラに無事帰艦したアンジュ達だが、現司令官がヒルダという事を聞かされジルの部屋に赴く。エンブリヲの殺し方を聞き出したのち「あなたはどうするの」と問いかけるが、ジルは「司令官はヒルダに譲った」と視線を逸らす。
その態度に苛立ったアンジュはジルの襟首を掴み「責任を果たせ」と叱咤する。
「変だなんて誰が言ったの? そういうくだらない世界をぶっ壊すんでしょう、二人で。新しい世界にはあなたもいてくれないと困るわ、ヒルダ」
同上。ヒルダの想いに応えて、唇を重ねた後にこう励ます。
「みんな、聞こえる? 総司令官のアンジュよ。私達はこれからミスルギに侵攻、時空融合を停止させるため、暁ノ御柱への強行突入作戦を敢行するわ」
「反社会的な化け物と呼ばれたノーマと、互いに戦い合ってたアウラの民…私達と一緒に来てくれる人たちと、古の民」
「迫害されてきた私達が、世界を守るために一緒に戦うなんて痛快じゃない?戦いましょう、私達が、私達の意志で生きるために。戦わずに滅ぼされる私達じゃないでしょ?」
「作戦名、ラスト・リベルタス。神様だろうがなんだろうが、殺して、勝って、生きるわよ。…みんなで!」
同上。ヒルダから総司令官の座を譲り受けたアンジュは、ラスト・リベルタスの発動をアウローラ全域に向けて宣言する。自分の足で立ち上がり、未来を紡ぐために。
「全機、我に続けぇぇッ!!」
同上。ヴィルキスのミカエル・モードを発動させ、パラメイル隊に号令をかける。第1話における皇女アンジュリーゼだった頃の名台詞を思い起こさせるシーンである。
「構わないわ。全然」
「都合の良い豚共…。だから、エンブリヲなんかに管理されるのよ」
同上。ミスルギ皇宮に取り残されたシルヴィアは市民達に詰め寄られていた。そこにサリアとの戦いで体勢を崩されたヴィルキスが突っ込んでくる。
市民達は自分たちの行動を棚に上げ図々しくもアンジュに助けを懇願するも、当のアンジュにそのような気は無く、素っ気無い態度に怒った市民の一人がアンジュへと銃を向けるが、アンジュはその市民を即座のヘッドショットで射殺
「自分の頭で考える事もせず、常に誰かにすがり、都合が悪くなればその誰かに責任を押し付ける」。その心底腐りきった「エンブリヲの家畜」達を全ての真実を知った今のアンジュが救うはずが無かった。冷淡な口調からも嫌悪感が滲み出ている事が伺える。
この場面は視聴者からの賛否が特に大きく分かれている事でも知られており、制作スタッフの中でも「芦野芳晴監督と福田己津央プロデューサーとの間で意見が分かれ、最終的に福田Pの意見が通った」という逸話も有る。
一応フォローしておくと、アンジュがこの時射殺したのは自身に銃を向けた市民一人のみ(つまり正当防衛)であり、その場にいた他の市民達を無差別に殺す事はしていない[4]
上述の通り物議を醸した場面であるためか、原作の際どい場面を多数再現した『V』でさえも流石にこの場面はそのまま再現される事は無かった(後述)。
「甘ったれてるんじゃないわよ! 何でもかんでも人のせいにして! 宮廷医師が言ってたわ、あなたの怪我、完全に治ってるって。あなたは自分で立とうとしないから立てないだけ」
「死ななきゃ治らないのかしら、その腐った性根は…!」
同上。市民を退けたアンジュはシルヴィアに逃げるよう促すも、当のシルヴィアは恨み言をアンジュにぶつけるばかり。業を煮やしたアンジュはシルヴィアに威嚇射撃をしながら叱咤する。
市民相手には一切のコミュニケーションを否定していたが、シルヴィアにはちゃんと彼女にとっての「真実」を伝えているあたり、やはり肉親の情は多少なりとも残っているというところだろうか。
それでもシルヴィアは「私はあなたの妹なのですよ!」と助けを乞うばかりで立ち上がろうとしない。自分の姉を化け物だの殺人鬼だのと罵り、鞭打ち、処刑しようとした事を棚に上げ、アンジュの情けにすがろうとする。それを見たアンジュは眉を釣り上げ、さらに銃弾を柱に撃ち込む…。
「戦いなさい! 一人で生きていくために! もう会うことはないわ。さようなら。たった一人の、私の妹…」
同上。シルヴィアは恐怖のあまり腕で這い、立ち上がり駆け出した。そして自分が歩けることに気付き茫然と立ち尽くす。その様子を見届けたアンジュはシルヴィアの背中へかつて自分が母に言われた言葉をかけた後、笑みを浮かべ飛び去って行った…。
なお、最終話で世界が完全に分かたれてしまったため、これが二人の今世の別れとなった。
『V』でもこのやり取りは存在するが、よりにもよってエンブリヲに脱がされた状態だったため、シュールな場面になってしまった。『クロスアンジュ』らしいといえばらしいが。
「人間だからよッ!」
「支配をぶっ壊す、好戦的で反抗的なイレギュラー! それが人間なの!」
「今ならわかるわ! なぜノーマが生まれたのか!? 人間はあなたなんかに操作されないという遺伝子の意思! なぜノーマが女だけだったのか!? 愛する人と子を成し、あなたの作った世界を否定するためッ!」
「だから、お母様はと指輪を託してくれたのね…最悪な創造主が作った、この腐りきった世界を壊すために!」
最終話より。エンブリヲに「私に支配されることの何が不満だというのだ!」と詰め寄られての返答。
ここに来てノーマが生まれた理由が語られるが、要点を言えばエンブリヲは女性に遺伝子レベルで拒絶されていたという事となる。
「何がよ! キモい髪型でニヤニヤしてて、服のセンスもなくていつも斜に構えてる、恥知らずのナルシスト!」
「女の扱いも知らない、千年引きこもりの変態親父の遺伝子なんて生理的に絶対無理!」
「塵に還れぇぇぇぇぇッ!!」
「私を抱こうなんて、一千万年早いわぁぁぁ――――ッ!!」
同上。エンブリヲとの最終決戦にて、彼にとどめの一撃と共に切った啖呵。今までの仕打ちに対する鬱憤を晴らすべく、ありったけの罵倒と拒絶の言葉を叩きつけ、因縁に決着を付けた[5]
ロボットアニメ史上に残る告白シーン」ならぬ「ロボットアニメ史上に残る振り文句シーン」と言っても過言ではないだろう。
『V』においては、他の女性陣が徹底的に罵詈雑言を浴びせた後の〆で言い放ち、当然のようにDVEとなった。しかも、水樹氏の熱演で原作よりもドスが効いたものになっている。必聴。『X』でも引き続きDVEだが、こちらでは更にエンブリヲの断末魔もDVEとして追加されている。
「国を作るわ、ここに。私たちだけの国を。ノーマも、人間も、ドラゴンも関係ない…皆が自分の意志で生きる、厳しくて当たり前の国を」
同上。エンブリヲを討った後、アウラ側への地球へと転移。サラマンディーネから改めて歓迎され「これからどうするのですか?」と問われて返した答え。
「知ったこっちゃないわ。エンブリヲは死んだ。これからはもう、誰も導いてくれない。自分達の力で生きていかなければ野垂れ死ぬだけよ」
「さ、私たちもいきましょう。自分の道を、自分の足で」
最終話エピローグ。上の建国宣言の後、「向こう側の地球はどうなったのか?」とモモカに聞かれるが、アンジュは「そんなもの関係無い」と言わんばかりの態度を取った[6]。そして、自分たちもエンブリヲの支配が無くなった世界で生きていく事を誓い、歩き出していく。
それに応えるように仲間達の声が響く。「イエス・マム!」
…このシーンを以て『クロスアンジュ』の物語は幕を閉じる。

迷台詞[編集 | ソースを編集]

その性格故か、次回予告のみならず本編中でも迷台詞が妙に多い。

次回予告[編集 | ソースを編集]

「第1話いかがでした? って最悪よ! あんな事やこんな事、セレブでハイソな皇女様に、何なのこの扱い!? 理不尽とリムジン、一文字違いで大違いよ! そもそもこれって、美少女ロボットアニメでしょ!? 美少女はともかくロボットは!?」
第2話次回予告より。衝撃的な展開が続いた第1話の放送直後にコレである
以降もアンジュを始めとした多くの人物が色々な事をぶっちゃけるのが予告のお約束となるのであった。
「は~い、今週のお話も最低でしたね! ご飯は不味いし、部屋は汚いし、ファーストキス奪われるし! もう、何で私ばっかりこんな目に!? これ、美少女ロボットアニメでしょ!? せっかくの美少女なんだから私を大事にして!」
第3話次回予告より。気持ちは判るが、不満にも程がある。この予告まではまだ皇女時代を引きずっている(一人称が「わたし」では無く「わたくし」)。
「「え~っ!?」だって。私、ずっと怒鳴ったり叫んだりしてない? ワンパターンなスタッフね!「うふふ♪」とか「てへっ♪」とか「ニャンニャン♪」みたいな可愛い台詞無いわけ? えっ、来週ある? ほ、ホントに~!?」
第5話次回予告より。最後がなんとも必死である。そんなこんなでスタッフに頼んだらしい結果が…。
「ほぅら騙された! 綺麗な海と神秘のジャングル、素敵な出会い…と思ったら、いつもの通りの血みどろバトル! バカンスもロマンスも無いサバイバルだったわ。もう騙されない。どうせこの予告も嘘っぱち。モモカなんてどうせ来るわけ無いのよ」
第6話次回予告より。このザマであった。今までに色々な意味で散々な目に遭ってきたとはいえやさぐれ過ぎである。なお、次回のサブタイトルが「モモカが来た!」にもかかわらず「モモカなんて来ない」とか言っているが、実際にはモモカはちゃんと来るのでご安心を。
モモカ「やっと会えましたね、アンジュリーゼ様♪」
アンジュ「モモカ絶対死んじゃうと思った」
モモカ「いっきなり酷い!」
アンジュ「だってあの監督、最後はお風呂と裸出しとけばいいと思ってるし。あ、来週あたり時間差で死ぬとか?」
モモカ「一番酷いのは姫様なのでは…」
第7話次回予告より。来たら来たでごらんのありさまである。
「皆さんお待ちかねの水着回だペロ~ン♪ と思ったらペロペロなシーンはほんのちょっとペロ! 走るブタと臭い着ぐるみの大脱走だったペロ! ホント、水着回の意味を分かってるのかしらペロッ、ってペロペロ言わせたいだけでしょペロペロ~ン!」
第9話次回予告より。ペロリーナの口調になっているのが特徴。ちなみにこの次回予告が放送された第8話が『クロスアンジュ』で一番際どくない水着回になるという謎の事態になっていたりもする。
ヒルダ「やっとあんたとダチになったって感じだね」
アンジュ「予想通りの展開で気に食わないわ。しばらく誰も死んでいないし。仲良くなったら死んじゃうの法則で、来週辺りあなた…」
ヒルダ「あ、あんたとダチになんてなってねーよ! バーカバーカバーカ!」
第11話次回予告より。ヒルダからのデレをメタ発言でぶった切る。ちなみにヒルダの「バーカ」の流れは戦闘台詞として採用されている。
アンジュ「ヴィヴィアンがドラゴンでも私はちっとも構わないわ」
ヴィヴィアン「アンジュは変わらにゃいにゃあ♪」
アンジュ「でもあの歌、私の物なのよね。勝手に歌ったからにはお金払ってね、7億ほど」
ヴィヴィアン「アンジュは変わらにゃいにゃ~…」
第13話次回予告より。そう、楽曲の二次使用には著作権使用料を払わなければならないのである。それはスパロボでも他のゲームでも同じこと。
とはいえ、本編でヴィヴィアンが「永遠語り」を歌ったのは状況から見て緊急事態であったのだが、それでも使用料を要求するとは…しかも7億はどう考えてもボッタクリ。
ロザリーの「銭ゲバ」呼ばわりもむべなるかな。更に視聴者からはJASRACに引っ掛けて「アンジュラック」と呼ばれた。
タスク「アンジュ、来週は対決だ!」
アンジュ「もう限界よ」
タスク「えっ!?」
アンジュ「貴方との予告はマンネリ。ボチボチネタ切れでうんざり。そもそも予告が予告してない」
タスク「そんな今更…」
アンジュ「私帰る」
タスク「えぇっ!? 待ってアンジュ、カムバーーーック!!」
第16話次回予告より。タスクの言うとおり本当に今更である。挙句の果てに予告を切り上げて帰ってしまった。まさかの予告放棄である。
ちなみに第16話「共鳴戦線」は一行目のタスクの台詞で説明が付く内容なので、全然次回予告が仕事をしていないわけではない。
アンジュ「最終回よ、みんな準備はいい?」
ヒルダ「これあと1話でちゃんと終わんのか?」
アンジュ「劇場版や映像特典、手は色々あるわ」
サリア「結局『クロスアンジュ』の『クロス』ってどういう意味だったの?」
アンジュ「『アンジュが苦労する』って事でしょ?」
ヒルダ&サリア「「ダジャレェ!?」」
最終話次回予告より。最後まで予告はこんなノリであった。「クロス(Cross)」には「受難、苦難」という意味も含まれているため「アンジュが苦労する」というのもあながち間違いではなかった…。
なお、実際はきちんと綺麗に終わったのでご安心を。

本編[編集 | ソースを編集]

「まっずぅ~~~!!」
第3話ラスト。第2話にてゴミ箱へ捨てたプリンを手に取り、一口食べる。…渡してくれたココはもうこの世におらず、それを思い出して涙を流し、悲しみに暮れた…
…と思いきやこの台詞。どうやら口に合わなかった様子。もっとも、一日ほど放置されていたため、既に傷んでいた可能性も否定できないが…。
「うぅぅ~…! わんっ!」
タスク「い~たたたたっ!」
「嚙まないとは言ってないッ!!」
第5話より。雨の中毒蛇に噛まれ、衰弱した所をタスクに助けられ、ベッドの上で目を覚ますアンジュ。海蛇のスープをふるまいながら「変な事しないから、撃ったり簀巻きにしたりしないでくれると嬉しいな」と弁解するタスクに、「毒を股間付近の傷口から吸い出した」事に気付いてタスクに食って掛かる。
…どうやら鼻を噛んだ模様。まぁ最初の邂逅時の銃撃+簀巻きよりかはいくらか穏便ではある。
「変な趣味、バラすわよ…?」
第7話より。風邪ひきで出撃したのに、報酬が少ない事に不満を持ってサリアを脅迫する。なお、この時のアンジュはマスクにマフラー、更にドテラ姿だった。
『V』でもドテラ姿こそ無いが、風邪を引いた状態がしっかり再現されている。
「面倒だから、消えるわ。…ほら、離れて。あなたが居たらすぐバレるでしょ」
「わたしはペロリーナだペロ~」
第8話より。ミスティの訪問を聞いて。面倒事に関わりたくないとエルシャが着ていたペロリーナの着ぐるみを着て姿をくらます。…しかし着ぐるみ内は快適とは言えなかったようで…
「暑い…蒸れる…酸っぱい…」
同上。炎天下の中、着ぐるみで歩けばそうもなろう。…決して前に着ていたエルシャが臭かったとか、そういう事ではない。
「んじゃ、ここにするペロ…どっこいしょっと」
「一人にしなさい…」
同上。基地の離着陸デッキへと現れ、逢引中のアルゼナル隊員二人へ向けて。「このペロリーナ普通じゃない!」とまで言われるほどの威圧感を放っていた。
「ブラジャーの恨み、忘れてないわ。あのせいで、大変な目にあったんだから…」
「それだけじゃない。後ろから狙い撃つ。手下を使って嫌がらせをする。ペロリーナの着ぐるみが臭い」
ヒルダ「最後の何!?」
同上。離陸する輸送機を追いかけるヒルダに対して。これまでの恨み骨髄とばかりに置いていこうとする…が、最後の件は一切ヒルダと関係ない完全な逆恨みというか八つ当たりである
ちなみに「ブラジャーの恨み」というのは、第4話でヒルダたちがヴィルキスの機関部に大量の下着類を詰めて不調を発生させた一件の事。
「どうして股間に顔を埋める必要があるわけ!? 癖なの!? 意地なの!? 病気なのッ!?」
同上。ミスルギ皇国から脱出する船の中で、タスクのこめかみを握り拳でグリグリと締め付けながら。…救出時にタスクはまたもやらかしたのである。さすがにこうも続いたのでアンジュも腹に据えかねたのだろう。
モモカ「その前にお風呂に!」
「あっ…そうね」
第11話より。焔龍號の襲撃でアルゼナルが半壊。混乱の中、出撃するために反省房から出るが一週間も閉じ込められていたためか結構臭っていた様子。
緊急事態だったためヒルダから即座に「ンな事言ってる場合か!」と突っ込まれた。ちなみに、風呂は次回で入った。
「ヒルダ!」
ヒルダ「今度は何?」
「落とすから拾って!」
同上。ヴィルキスを独断で操縦していたサリアに追いつき、操縦席から放り投げてしまう。さすがにヒルダも驚いた。自身の初陣の際にミランダが機体から投げ出され、落下途中でドラゴンに喰い殺されるのを目撃して恐慌状態に陥ったこともあるというのに無茶苦茶である。上から降ってくるサリアにヒルダも相当肝を冷やしたようで「別料金だぞバカ姫!」と毒づいていた。
「屋根もある! ベッドもある! お風呂もある! きっと名のある貴族のお城だったに違いないわ!」
第14話より。見知らぬ土地を探索中に「夢有羅布楽雅」と書かれた看板を付けたホテルを見つけて。確かにお城と言えばお城だが。
『V』でもタスクとの会話で触れられており、アスランへの土産話にした様子。聞かされた時、一体どう思ったのだろうか…?
「なによ?」
タスク「あ、いや、いつものアンジュだなって」
「はぁ?エッチ出来なくて欲求不満なの?」
タスク「えっ?」
「いいところで邪魔をされたもんねえ」
タスク「ええ~!?」
「今はそんな場合じゃないっていうのに…本ッとに男って…」
第15話の冒頭。アウラの民の都に護送されている際、コンテナ内での会話。前話ラスト、ホテルで初夜を迎えようとしていた間際にナーガとカナメがやって来たために出来なかったことを引き合いに出される。最後の台詞はドラゴン形態のヴィヴィアンも相づちを打っている。これだけ見るとタスクにばかり非があるように見えるが、実際はアンジュの方からタスクを誘惑していたため、自身の欲求不満をタスクにぶつけているだけにしか見えない。
「うるっさい!訊くなら一つずつにして!こっちだってわからないことだらけなの!大体ここはどこ!?今はいつ!?あなた達、何者!?」
第15話。大巫女達に矢継ぎ早に質問され、癇癪を起す。ナーガとカナメが後ろから武器を向けているにも関わらず、自分は次々に質問する。
「へぇ…人が大変な目にあっている間に…そう…」
「このケダモノがぁぁーっ!!」
同上。ドクター・ゲッコーによって性教育の教材にされ全裸で拘束されたタスクを目の前にして顔をヒクつかせながら羽箒とピンセットを手に取る。
直後、タスクの悲痛な叫び(多少笑い交じりの悲鳴であった)があたりに響き渡った…一体ナニをしたというのか。ともあれ、タスクに合掌。
「私、汚れちゃった…欲求不満だったらトカゲでも何でも良いのね!あのバカタスク!」
同上。性教育の材料になったタスクの股間にいつもとは逆に顔をうずめてしまった挙句、何かを口にしてしまったためにうがいをした後の台詞。「今更何を…」と思った視聴者も少なくないはず。
「この永久発情期がァー!!」
タスク「アッー!!」
第17話より。案の定股間ダイブされた際のやり取り。思いっきりふっ飛ばされたタスクは川にもダイブしてしまい、全身包帯だらけでバーベキューに顔を出す羽目になった。さすがにやり過ぎたと感じてか、この後謝っている。
「楽しそうね」
同上話。アウラの民にチヤホヤされるタスクの前に現れて不機嫌な顔をして串焼き…の縦に刺さったキノコを食い千切る。この時の串焼きはとても卑猥な形をしていた事も相まって、ただならぬ剣幕にタスクも股間を押さえて怯え、取り巻きたちも慌てて去っていった。
「な、なによ、あれ…!」
タスク「お化け!? 幽霊!? 海坊主…!?」
「い…いやあぁぁ!」
同上話。紆余曲折の末にアルゼナル跡地へと帰還した後、突如現れた三人組を見て脅える。実際はただ単に潜水服を着たモモカ、ヒルダ、ロザリーだったのだが、涙目になりタスクにしがみつくなど本気で怖がっていた。
「さぁ、タスク! 撃って! サラ子の所に行かなくちゃ!」
「ピンチにならないとヴィルキスは跳ばないんだから! さぁ、早く!」
第18話より。ジルと決別し、自分独自にリベルタスを成し遂げる事を決めた後、サラマンディーネらアウラの民たちと合流するためにヴィルキスの能力を解放してアウラ側の地球へと転移しようとするが、そのための方法がコレ。当然タスクは困惑したが、ヴィヴィアンはノリノリで撃とうとしていた。
具体的な条件が解らなかったからとはいえ、もう少し機体と自分の心配をしろと言わざるを得ない。どこぞの室長といい勝負である。
「ご心配無く。間違ってもダイコン騎士団になんて入らないから」
第20話より。アンジュをダイヤモンドローズ騎士団に招き入れようとするエンブリヲの元に向かう中、それを不服に思うサリアが立ち塞がり「エンブリヲ様に何を言われても断って」とナイフを抜いて脅迫してくる。アンジュは涼しげな顔でこう返し通り過ぎて行った。
サラマンディーネの時と同じく、つくづく長い名前を覚える気が無いようだ。
『V』『X』では初登場時にサリアが名乗ったおかげで浸透したのか、アンジュのみならずヒルダやロザリーからも特殊戦闘台詞としてダイコン騎士団の名前が挙がる。
「ねぇ、満足……した?」
タスク「もう思い残すことはないよ」
「だめよ、これからなのに……」
第22話より。五体満足で生存したタスクとを確かめ合った直後の会話より。死亡したと思われていたタスクが「思い残すことはない」と、死んでも悔いはないと解釈できる台詞を言ったことに対し、生きていればこれから先何度も同じように愛を交わす機会を得らるのだから、もっと長生きしてお互い幸せになろうとたしなめる台詞。
なのだが……アンジュの性格からすると「まだ全然満足できていない」とも解釈できてしまうのが何とも。ちなみにこの時二人は夕方から夜明けに至るまでの12時間ぶっ通しで事を致していたが、アンジュなら本当にそう考えてそうではある。
「これくらいしか無いけど…」
タスク「? あったかい…?」
「! 見ない、出さない、調べない! いい!? 帰ってきて必ず返して! でないと、風邪引くから!」
第23話より。最終決戦を前に、何かして欲しい事が無いかタスクに聞き「お守り的な物が貰えたら」と言った彼に対して脱ぎたてのパンツを渡した。「私、何も持ってないし」とは言うものの色々な意味で他に無かったのかと問いたくなる場面である…。
「サリアのくせに…」
同上。サリアとの戦闘にて、ミスルギ皇宮に突っ込んだ直後に。どこぞのガキ大将を彷彿とさせる。

その他[編集 | ソースを編集]

「そんなの簡単よ。ビューンてかっ飛ばして、ガシャガシャって変形してズバーッて斬って、バババーッて撃てばいいだけよ。楽勝でしょ?」
PS Vita用ソフト『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞tr.』のCMより。ナオミからパラメイルの操縦のレクチャーを頼まれるも、アンジュが返した答えがコレ。
さながらどこぞの狙撃手のような天才肌っぷりを感じさせる発言である。当然ナオミは「ゴメン、全然わからないよ」と困惑気味だった。
サリア「えぇっと…それが『最高の舞台』なの…」
アンジュ「はぁ…この素晴らしさが分からないなんて…」
「『無軌道戦士バンダム』。戦場に散る命と、残された者たちの愛…残酷さ、儚さ、そしてメカ…全てにおいて最高なのよ?」
ドラマCD『プリティ・サリアン、危機一髪!』より。アンジュが皇女時代に見たという「最高の舞台」を紹介するのだが、蓋を開けてみればまるっきり機動戦士ガンダム』のパロディであった。サリアがドン引きするのも無理はない。
(ゴルァ、タスク!! あなた、私の体で何やってくれてるのよ! 入れ替わったのをいい事に、豊満で形のいい胸の感触を存分に確かめたり、無防備な肉体を隅々まで味わったり、女体の神秘を存分に観察してたりしてたんでしょ! しかもサラ子の股間にまでダイブして!!)
『他の女の子の股間に飛び込むなんて許さないわよ! タスク、あなたが突っ込んでいい股間は私の股間だけよ!!』
ドラマCD『アンジュとタスク、ときどき犬』より。アンジュの身体と入れ替わってしまったタスクに吠え掛かって。
このエピソードではアンジュは犬のバルカンと入れ替わってしまっており、直前のシーンではタスクがサラマンディーネ(中身はヒルダ)に股間ダイブしてしまった後であった。
また、台詞の後半部分はサラマンディーネの秘密道具「ダダ漏れターバン」を付けられてのもの。まんざらではなかったらしい。それでいいのかアンジュ。

スパロボシリーズの名(迷)台詞[編集 | ソースを編集]

中断メッセージ[編集 | ソースを編集]

「…サリア…。精神コマンドは、あんたの大好きな魔法じゃないから」
中断メッセージでサリアに対して。昔のスパロボではそれこそ「魔法のようなもの」と例えられたこともあったが、昨今の作品で本物の使魔法が出てきた挙句、これである。
「プレイヤーのみんな、そういうわけで、私達もちょっと席を外すね」
ヒルダ「ゲームを再開した時はあたしとアンジュのどっちかがいないかも知れねえぞ」
中断メッセージ「ヒルダとアンジュ(1)」より。ヒルダから喧嘩を売られて。この時のアンジュは声こそ穏やかだが、表情が邪悪な笑顔になっている(これの場合、所謂『オリジナル笑顔』ではなくゲス顔である)。ちなみにもう一パターン「ヒルダとアンジュ(2)」が存在し、内容はヒルダの部屋で決着をつける(意味深)というものでアンジュも思わず苦笑いしている。
「別れの挨拶は済んだみたいね。それじゃ、いってみようか!」
中断メッセージ「さらば、アンジュの騎士」より、不死身と豪語するタスクに対して焚き火と水槽のどっちを挑戦するかと問い詰めての〆。「別れの挨拶」がプレイヤーに向けてのものか、この世に向けてのものかはアンジュのみぞ知る。
ペロリーナ「良い子のみんな~。ペロリーナだぺろ~♪」
ペロリーナ「今日はボン太くんと夢の競演だぺろ~♪ ボン太くん、よろしくぺろ~♪」
「あーっ! もうやってらんない! 暑いし、臭いし、おまけに相方は何言ってるかわかんないし!」
「え…あ…? やっぱり、顔出しはマズい?」
ペロリーナ「それじゃ、良い子のみんな~! またペロリーナとボン太くんと遊んでぺろ~♪」
『V』中断メッセージ「ペロリーナVSボン太くん」より。まさに夢の?競演である。何言ってるかわからないと言いつつ、ボン太くんに怒られて再びペロリーナに扮するあたりアンジュの謎のプロ根性が垣間見える。
もっとも「中の人が出てくる」という最大のタブーを犯しているため、ヴィヴィアン等には見せてはいけない光景だろう…。
「あんた達、何やってるのよ…」
中断メッセージ「タスクVSエンブリヲ」より。原作第24話の二人のやり取りを改変したものだが、余りにも大人げない内容にドン引きしてしまう。

戦闘台詞[編集 | ソースを編集]

「野蛮で暴力的で反社会的な連中が!」
火星の後継者テロリストへの特殊戦闘台詞。原作序盤での皇女時代におけるノーマに対しての評価が元となっている。ある意味、アンジュ自身へのブーメラン発言になっている気が…。
「始まりの光…終わりの光…!」
ディスコード・フェイザー使用時の台詞。「永遠語り」の歌詞が元ネタ。
「私と戦おうなんて、100万年早いわ」
「相手がバカで助かったわ」
「私に当てたいなら、もっと腕を磨きなさい!」
攻撃を回避した時の汎用台詞の数々。上段の台詞は前述のエンブリヲを完全否定する時に、叫んだ台詞が元ネタ。
中段下段も同じく回避した時の台詞だが、相手を罵倒したり、自信満々に言い放っている。事実ヴィルキスは屈指の回避能力を持つので、説得力はかなりある。
「意思を持たない機械なんかに!」
「こんな悪意のかたまりみたいな機械なんかに…!」
「機械なんかにやられるものか!」
「操り人形に後れを取るつもりはないわ!」
人工知能相手の特殊戦闘台詞。一・二段目は攻撃時で、三・四段目は回避時に発する。戦闘台詞の中でも特に対抗意識が強い印象。我の強さもしくは支配される事を拒む性質故なのかもしれない。
「バナージ!殴ってでも止めるから!」
「甲児!あんたを止めるわ!」
それぞれユニコーンガンダムマジンガーZEROへの特殊戦闘台詞
「自己紹介もできないの?無礼な奴……!」
「???」名義でのサラマンディーネとの特殊戦闘台詞の一つ。気持ちはわかるが…。
「プリティ・サリアンの方が、よっぽど似合ってたわよ!」
「やってくれるわね、プリティ・サリアンのくせに!」
サリアへの特殊戦闘台詞。ここぞとばかりにいじり倒している。
「エルシャ、あなたがそちら側につくなんて…!」
「エルシャ…!敵になったのなら、容赦はしないわ!」
エルシャ相手の特殊戦闘台詞。他の面々とは異なり、いつもは攻撃的なトーンが控え目になっている。最初から気にかけてもらったことが影響を受けていただけに、彼女が敵に回った時の衝撃は少なくなかったようである。
「何がダイコン騎士団よ!だっさい名前ね!」
「これがダイコン騎士団のラグナメイルか…!」
ダイヤモンドローズ騎士団相手の特殊戦闘台詞。よっぽど名前を覚えるつもりが無いのか。
「変態ストーカー男! ここで息の根を止めてやる!」
「あのデタラメな世界とあなたを、ここで終わらせる!」
「最低で最悪の変態男!ここで、永遠に、サヨナラよ!」
「千年生きててこれ?冗談でしょう?」
「女の扱いも分かっていない引きこもりなんかに…!」
エンブリヲへの特殊戦闘台詞。三段目は『V』50話、『X』44話のイベント後限定。
「鬱陶しい仮面の男に従うつもりはないから…!」
フロンタルネオ・アトランティスへの特殊戦闘台詞。対象のキャラ達は実際付き合いきれない思想や思考等を持っているため、アンジュでなくとも「鬱陶しい」と言いたくなる。
「機械も人間も関係ない!あなたは私の敵よ!」
「終わりよ、ネバンリンナ!あなたは私が討つ!」
「機械ごときに、私達の星を好きにさせると思って?」
ネバンリンナへの特殊戦闘台詞。すっかりお馴染みになった「版権→オリジナル」の掛け合いである。

『V』シナリオデモ[編集 | ソースを編集]

アスラン「邪魔した事を怒ってるのか?」
「そうじゃない…でも今は、その機体の色を見るとムカムカするのよ」
『V』第15話アンジュ捜索ルート「孤島の出会い」より。どうやら、ヒルダの事を思い出した模様。
「キャッシュなら、スメラギさんに前借りした分を含めて、これだけあるわ! 十分でしょ!?」
『V』第16話アンジュ捜索ルート「絆、再び」より。『V』では、「モモカの身柄を取り戻す為にスメラギから借金をする」という無理な手段を取ってまでして膨大なキャッシュを工面している。
スメラギテッサ達は、(「プライドの塊」だと思っていた)アンジュのなりふり構わぬ行動[7]に戸惑いつつも、外の世界の人間達との交流を通して変化・成長していく彼女の姿を微笑ましく見守るのであった。
「…勧善懲悪ものに興味はないけど…あなたは個人的に許せない! 二度と悪事が出来ないように徹底的に叩いてあげるわ!」
『V』第18話「迫るデンジャラスゴールド」に於けるホイ・コウ・ロウとの戦闘前会話より。ノーマに対する差別発言をしたホイに激怒する。
「どうして、こう赤い機体に乗ってる奴ってのはクセが強いのよ…!」
『V』第24話ロンド・ベルルート「若さという力」でフル・フロンタルシナンジュを見ての感想。やはりヒルダを意識しているようだ。
「…自分の顔を鏡で見てみたら?」
ダグザ「何…?」
「あなた…自分が今、どういう顔をしているかわかってる?」
「軍人は市民を守るために戦う…。あなた、こんなやり方をしている事を守るべき人達に胸を張って言えるの?」
ダグザ「戦争を終わらせるためには止むを得ないのだ」
「目的のためなら手段を選ばない…。その気持ち、わからなくはないわ…」
「だけどね…!人として、やってはいけない事をしたら、もう人間に戻れないわよ!」
ダグザ「…お前に何がわかる…」
「わかるわよ」
「私はもう…戻れないから」
『V』第24話独自ルート「岐路」に於けるダグザとのやりとり。この時のアンジュの言葉は、オードリーに強い影響を与えた。
刹那の話ってわかりにくいのよね。もっと上手に説明できないの?」
「あなたって本当に口下手よね。もうちょっと相手の身になって言葉を選びなさいよ」
『V』シークレットシナリオ「想いの形」より、訓練続きで疲れが溜まる中で刹那へと向けたボヤき。実際刹那は不器用な人物なので、アンジュの指摘は的を射ている。
(今はこれを使う…! 常識や体面に囚われている場合じゃないんだ!)
(私は生きる…! 世界を壊してでも…!)
同上。とうとう音を上げ訓練から逃げ出す中、ある物を見つける。それは…ペロリーナの着ぐるみだった
「…ち…て…。今…脱ぐ…」
同上。ペロリーナの着ぐるみを着てかなめの前に現れたところ、彼女に悲鳴を上げられたので、誤解を解くために着ぐるみを脱ごうとするアンジュだったが、宗介が中に入ったボン太くんに同じパワードスーツだと思われ迎撃されてしまうハメに…。
「さっきのお返しよ!」
で、ゲイツらの襲撃により跳躍してきたヴィルキスに乗った後に仕返しでボン太くんを射撃。幸い、当たらず周りからも誤射と思われたが…どこぞのニュータイプを彷彿とさせる一幕である。
ルリ艦長…。ナデシコの離脱は、そのままでいいわ。だけど、ドラゴンは全部倒していく!」
「こんな腐った国でも、ここは私の故郷だから…」
(お母様やお父様との思い出は守る…。それが最後のけじめよ)
『V』第30話西暦ルート「裏切りの故郷」より。処刑されかけ、更にナデシコ部隊が攻撃を受けている状況だが思い出を守ろうとするアンジュの複雑な心境が垣間見える。
「ほんと、バカよ! どいつもこいつもバカばっかり! 世界は腐っているわ!」
「...壊しちゃおっか、全部...?」
ヒルダ「はあ?」
「出来そうじゃない? ナデシコソレスタルビーイングの全ての戦力を使えば」
「それでも足りなきゃ、宇宙世紀世界に行って、あっちの連中も引っ張り込めばいい!」
ヒルダ「お前...本気か?」
「少なくとも、歴史があるってだけでふんぞり返ってる始祖連合国は潰す!」
「私を虐げ、辱しめ、貶める事しか出来ない世界なんて私から拒否してやる!」
同上。ソレスタルビーイングやナデシコという信頼できる仲間がいる為か、原作以上に強い決意を持っている。
サラマンディーネ「全てはあなたの乗る機体…ビルキスのせいです」
(ヴィルキスの事よね…。なまっているのかしら…)
『V』第32話西暦ルート「黒き神の歌」より。
何気に発音上、ボイス付きのアニメでは表現し辛い、テキスト媒体のスパロボならではの台詞とも言える。
「借り物の銃のおかげで照準がずれた…。でも、次は外さない」
「私の邪魔をするのなら容赦はしない。その空っぽの頭でも理解できたのなら、さっさと消えなさい!」
『V』第38話西暦世界ルート「歪む世界」より。原作第23話にて市民を射殺する場面の再現だが、『V』では銃が借り物だったためか殺すまでには至らなかった。もっとも、最初の台詞からしてやはり殺す気でいた事が伺える。
「この力は…!」
「そう、ヴィルキス…あなたもあいつを許せないのね」
『V』第50話通常ルート「終わりなき戦い」にて。エンブリヲ復活のカラクリを暴いた後、ヴィルキスが全ての能力を解放したのを見て笑顔で応える。この後エンブリヲは余裕を無くして取り乱し、その様をジョー鉄也らに嘲笑される羽目に。
「私はもう…アンジュリーゼじゃない。だからシルヴィア…あなたは、あなたの足で歩きなさい」
「出来ない…なんて言わせないわよ」
『V』通常ルートエピローグでシルヴィアから「今後どうすれば良いのか?」と相談されるも、こう諭した。二行目はゲス顔で言っている辺り、スパルタ方針に転換したと言えなくもない。

『X』シナリオデモ[編集 | ソースを編集]

「気に入ったわ」
第10話「めぐり合う螺旋」より。エクスクロスにいる以上は、対等な仲間だと言うシモンの言葉を聞いて好感を抱いた時の言葉。
権力を笠に着る兄と妹を持つアンジュからすれば、シモンの人間性に少なからず魅力を感じたことは想像に難くない。
「せっかくの提案だけど、私…赤い機体は大嫌いだから」
第11話「宿命の二人」に於けるクルージング・トムとの戦闘前会話より。今回は第6話で焔龍號と戦ったためか、『V』以上に嫌な色として記憶に残ってしまった模様。
「そう? 目的のためなら手段を選ばない奴って嫌いじゃないけど」
第18話「目覚める決意」より。ロザリークリスがルルーシュに対し畏怖する中、一人好意的な意見を述べた。
ちなみにこの時の表情はルルーシュに負けず劣らずのゲス顔であった。
タスク「彼等は自由への願いを込めて、奪ったビルキスの名をヴィルキスに変え…正しきドラグニウムの使い手である神部七龍神の使者…戦部の救世主の白き鎧にならってその色を白に塗り直したんだ」
ワタル「じゃあ…!」
「ヴィルキスが白いのは、ワタルの鎧や龍神丸が白いからなのね…」
第24話「偉大な勇者」より。前作とはまた別で、ヴィルキスの経緯や他作品の機体との関係が明らかになる場面。
「相手が神様だからって、私は止まらないから!」
同話にて、初攻撃時の戦闘前会話の一部。台詞がほぼと同じである。
「ああいう張り付いたような笑顔の男は好きじゃないから」
「何より、慈悲を与える…っていう上から目線が気に入らないのよ」
第26話より。タスクから魔従教団といずれ戦う事を予想していた事を問われた時の返事。自分の力で生きていくことを信条としていることもあって(エンブリヲを放置していることもあるが)魔従教団はアンジュにとって受け入れられない存在だった。また図らずもルルーシュに似た理由でセルリックを警戒していたようである。
「無限の可能性…か…」
第28話「闇と光」より。甲児や鉄也から諦めない限り無限の可能性があることを告げられて。彼らを救った際に大きな役割を果たしたこともあってか、嬉しそうに呟く。
「ヴィルキス! さっさと目覚めないと捨てるわよ!」
第36話「決戦、ミスルギ帝国」より。ディスコード・フェイザーを解放しようとした時にネモから指輪を通してヴィルキスに願いを込めるよう助言されて。原作でもヴィルキスを罵倒する場面はあったが、今回はネモから前以てヴィルキスに向かって願いを込めるようアドバイスを受けたにもかかわらずこの言葉を発している。
この光景にサリアやタスクは唖然としており、C.C.からは「タスクと似た趣味嗜好」とまで言われてしまった…。
「目の前で起きた事も受け止められず、数を頼みにぎゃーぎゃーと…」
「少し痛い目を見ないと現実がわからないみたいね、あなた達は」
第37話 「誰も知らない明日へ」 より。開始時、サリアエルシャ、クリス復帰後、アウラを開放して混乱しているアキホ達ミスルギ市民に対する怒りの言葉。又射撃を行った際、原作とは異なりV同様、アキホを含め市民側に対してはわざと狙いを外している。
「ミスルギの連中なんて滅んでもいいと思ったけど、私以外の奴がやるのは我慢ならない…」
「だから、あなた達の相手は私がする! ここは通さないわよ!」
第41話「天を貫く螺旋」での初戦闘時の台詞。ミスルギの民衆への嫌悪感もあるが、それ以上に自分達を滅ぼそうとする存在による侵略は更に我慢ならなかった。
「消えなさい、エンブリヲ! その腐った野望と共に!」
対ドアクダールート第44話「真実の黙示録」で二十人いたエンブリヲがとうとう一人だけになった時、その最後の一人に引導を渡す際の台詞。
容赦ない言い回しは実にアンジュらしいが、何気にを思い出しそうな台詞でもある。
「へえ…もう復活ができなくなったからどこかに隠れているかと思ったら、意外に潔いじゃない」
第46話「新たなる皇帝」にて。ガーゴイルの配下として現れたエンブリヲを見て、嘲笑うかのように悪い笑みを浮かべて呟く。エンブリヲの人間性や手段等を考えると、否定できないのが何とも…。
「かわいそうなエンブリヲ…」
「あなたがその力を正しい事に使ったら、きっと私達の関係も違うものになったのに…」
「何て言うと思ったら、大間違いよ!」
「あれだけの可能性を引っ張りだしても、まともなあなたが現れなかったって事はあなたに更生の余地なしって事よ!」
同話でエンブリヲ撃破の際にて。この直後に原作同様に拒絶の叫びと共に引導を渡すのだった。
なお、そうは言うもののゲーム作品『tr.』ではそのエンブリヲを更生させてしまう凄い展開もある。
「どいつもこいつも勝手な理屈で…!」
アンチスパイラル「この者…我々を恐れていないのか…!?」
「恐れる? 悪いけど、今の私は怒りに突き動かされてるのよ!」
アンチスパイラル「その無謀なまでの意思…! それこそがスパイラルネメシスを…」
「そういう御託はたくさん! あなたは口を閉じなさい!」
「それが出来ないっていうなら、黙ってもらうわよ! 強制的にね!!」
第51話より、アンチスパイラルとの戦闘前会話でのやりとり。彼の言葉に一切耳を傾ける事なく一蹴し、怒りに燃えながら牙を剥く。
生きることに並大抵ではない執着を持つアンジュが宇宙の崩壊を防ぐためという名目の為だけに、他の生命を奪うアンチスパイラルに従う筈もなかった。
シルヴィア! あなたも戦っているのね!」
最終話での魔獣エンデとの対峙の際、聖龍妃の出現において、エンブリヲから解放されたミスルギ皇国で戦い続ける、シルヴィアからの応援を受け、再び、闘志を燃やす。

『X-Ω』シナリオデモ[編集 | ソースを編集]

「あなたはアレをやらなくていいの?」
「理想の世界」より。ギナを相手にお約束の口上を叩きつけるロムの姿を目の当たりにして、に対して尋ねて。劾にロムに近い何かを感じて、彼の口上にも期待していたのだろうか。なお、劾曰く、「アレは俺にはできん」との事。
「そう、なら真実を教えてあげる」
「ペロリーナは私よ」
「聖夜の前のハプニング」より。ペロリーナのきぐるみを着たままゲイツを打ち破り、「ペロリーナに負けたから悔しくない」と負け惜しみを言う彼に対し、一行目の台詞を言い放った直後にきぐるみを脱ぎ去り、ペロリーナの中の人が自分であると正体を明かして。ある意味『W』でのの発言にある「必殺技」に近い行動である(アンジュは彼の言う「イカついの」ではなく美少女だが…)。結果、ゲイツは凄まじいショックを受け彼の悲痛な絶叫と共に機体が爆散するのであった…。
「…!」
「いや、なんか頭に変な音が…」
「永遠の歌に花束を」より。アンジュ達H.I.A.W.Dに喜んで力を貸すと意気込む大神の言葉を聞いた際に。大神に対する信頼度が上がった女性がまた新たに一人増えた瞬間である。
「あー! もう、またあの子は! 目を離すとすぐ…!」
「エリカ! 私から離れるなって言ったでしょ!」
同上イベントより。帝都の街に繰り出した際、自分が目を離した隙にまたトラブルを起こしてしまったエリカに呆れつつも駆け寄って。直後にエリカに「私から離れるな」の言葉の意味をプロポーズと勘違いされて狼狽してしまう。エリカに対して完全に「妹を放っておけない姉」、または「子供を放っておけない保護者」と化している。そんな様子をグリシーヌから「良いコンビ」と評される。
「そう、あんたが言う通り、ドラゴンだから殺していい、人だからダメ。そんな事を言うつもりはないわ」
「弾に当たれば誰でも死ぬ。銃弾に重いも軽いもないんだからね」
「私も偉い事を言える立場じゃない。あんたよりも沢山のドラゴンを殺してきたし」
「もしかしたら、その中には…争いが本当に嫌いなのに、大事な人を守るために生命を散らした人もいたかも知れない…」
「…あなたに求めるのはふたつ…人手と力だけ」
「その見返りはここで生きる権利だけど、先にあるのは餓死より苦しい運命かもしれない…それでも私たちは責任を持たない」
「だから、よく考えて決めなさい。ここで生きるか、ここで死ぬか…」
「翻弄される少女」より。アルゼナルの捕虜となったネーナと面会し、今まで討ち取ってきたドラゴンの正体が人間だと知り動揺を見せつつも強気の態度を崩さないネーナに対し、自身のこれまでの経験も踏まえた上で自分なりの戦いでの命のやり取りに対するスタンスを語り、改めて彼女に自分達の仲間になるか、それとも餓死するかの選択肢を与える。このアンジュの言葉はネーナの心にも強く残る事になる。
「ネーナ、あんたがやれないなら私がやってあげる」
「私と違って、あんたがお兄さんから大事にされていて、あんたも大事にしていたのも知ってる…」
「だから私が…。あなたから恨まれても…」
同上イベントより。エンブリヲによって差し向けられたミハエルの姿を模したホムンクルスが搭乗するガンダムスローネツヴァイと対峙し、相手が兄を模した偽物とわかっていても引き金を引く事ができず防戦一方のネーナに対し、自らが彼女に代わってスローネツヴァイを討つ意思を告げる。たとえ偽物であってもネーナに兄殺しをさせたくないという想いや悲壮な決意と共に、自身とは違い彼女が最後まで兄妹仲が良かった事への複雑な想いも垣間見え、非常にもの悲しい。しかし、ネーナはかつて肝に銘じたアンジュに諭された上記の言葉を口にすると、自ら悲壮な決意を固め、眼前の「兄」に向けて引き金を引き…
「御託はもう沢山よ!」
「あんたみたいに心の冷め切った男にはこいつがお似合いよ!」
同上イベントより。ネーナの兄への想いを散々弄び嘲笑ったエンブリヲに対し、自身の怒りもネーナの怒りも共にぶつけるが如く、凍結バレットを叩き込む。
「ちょっと…! 痴話喧嘩は家でやれって会議の時からずっと言ってるでしょう!」
「未練を振り切って」より。会議の後もお互い素直になれないやり取りを交わすシャアハマーンに対して。ヤキモキさせる光景をずっと見せられればこう言いたくなるだろうが、この二人を前に正面から遠慮なく言えるのは流石。
「…誰のことよ」
同上イベントより。ドミニクからアネモネの性格について、まず「気が強い」「気分屋」「気難しい」「すぐに手も足も出す乱暴者」と聞かされた際に、「まるでどこかの誰かさんみたいね」と呟いたサリアに対して、誰とは明言していないのに反応する。やはり自覚があるのか。
「悪いけれど、エンブリヲ…。アンタに道連れにされる気はないわ」
「アンタはたったひとりで、寂しく死んでいきなさい」
同上イベントより。アンジュ達に撃破されるも、クダンの限界を避ける事はできないと叫び、宇宙の崩壊を渇望しながら今度こそ最期を遂げたエンブリヲに対して吐き捨てた台詞。原作で彼に引導を渡した時の台詞に比べると一見冷めた台詞に見えるが、あちらの台詞にも劣らない程のエンブリヲへの強い怒りや嫌悪と同時に、絶対にエンブリヲの思い通りにはさせないという強い意志が込められている。
「アナ…いつかまた、遊びに来てもいい?」
同上イベントより。クダンの限界が阻止され、宇宙が救われた後に、アナに対して。直前のアナの台詞等からも察するに、アンジュも彼女に耳掃除をしてもらったらしく、笑顔も浮かべているあたり、アナの優しさに魅了された様子。

ファクトリー[編集 | ソースを編集]

「…色々と言いたい事がある」
宗介「俺もだ」
「だけど、みんなの夢を壊したくないから、今回だけは黙ってる」
宗介「そうしてくれると助かる」
「じゃあね、ふも野郎」
『V』シークレットシナリオ「想いの形」クリア後のファクトリーイベントにて。お互いに中の人に気付いてしまった様子。

搭乗機体[編集 | ソースを編集]

グレイブ
初出撃時の搭乗機。
ヴィルキス
愛機。

余談[編集 | ソースを編集]

  • アンジュを演じた声優の水樹奈々氏は、『クロスアンジュ 天使と竜の輪舞』が放送終了された2015年のハロウィンにおいてアンジュの仮装を行っている(TOKYO FMラジオ番組『水樹奈々のMの世界』2016年10月17日放送分より)。
    • なお、水樹氏曰く「アンジュの衣装はヘソや太ももが多く露出しているので、身体が冷えて大変でした」との事。

脚注[編集 | ソースを編集]

  1. CHARACTER、クロスアンジュ 天使と竜の輪舞、2022年2月13日閲覧。
  2. 銃で撃たれた事で本当に歩けなかったナナリーと違い、シルヴィアはもう治っているにも関わらず自分で歩こうとしなかったが。
  3. ただしルルーシュが妹の為なのに対し、アンジュは自分の為という違いがある。
  4. とはいえ、この時のアンジュの態度から察するに、市民を皆殺しにしなかったのは情けや良心に起因するものではなく、「単に面倒臭い、あるいは時間や弾丸が勿体無いと判断しただけ」とも否定できないのだが…。
  5. 台本では、もっと際どく生々しい台詞も多数候補として挙がっていた模様。
  6. しかしながら、口ではこう言いつつも、おそらく今生の別れとなったであろう妹のシルヴィアを想ってか、アンジュはわずかに寂しげな、憂いの有る表情を見せている。
  7. なお、スメラギによると「アンジュは自ら頭を下げて借金を申し込んできた」との事。

商品情報[編集 | ソースを編集]