アダマトロン

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アダマトロン
登場作品

バンプレストオリジナル

デザイン 斉藤和衛
SRWでの分類 機体
ラストボス
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スペック
分類 変異融合型特殊機動兵器
動力 クロスゲート・パラダイム・システム
MMI AI1
パイロット ユーゼス・ゴッツォ
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アダマトロンは『第2次スーパーロボット大戦OG』の登場メカ

概要[編集 | ソースを編集]

ユーゼス・ゴッツォが生み出した「新世界の創造主」「新人祖」

南極遺跡ファブラ・フォレースにてズフィルード・クリスタルの力でラズムナニウムを励起し、まずはAI1を再生。そのままクロスゲートを取り込ませ、イルイ・ガンエデンが念を閉じてマシアフの制御から離れたナシム・ガンエデンを、真言で操った人造マシアフたるイーグレット・イングを利用して掌握。クロスゲートを完全に開かせるとともに両者を融合させることで誕生した。名前は人の始祖である「アダム」と神の代理人たる天使「メタトロン」に由来する。

その姿は、ガンエデン自体がユーゼスに擬態したかのようなもので、3対の天使の羽と一対の悪魔の羽、下半身は蛇を象り、腰の部分にも悪魔の羽のようなものが巻きついている。これは神と悪魔の中間、即ち「人間」を現した姿。胸にはコアであるAI1が埋め込まれ、顔はユーゼスの仮面を巨大にしたようなフォルム。頭部には天使の輪のようにクロスゲート(ユーゼスやギリアムいわく「真のクロスゲート」)が鎮座しており、ユーゼス曰く「アダマトロンこそクロスゲート・パラダイム・システム」であるという。以前のクロスゲート・パラダイム・システムには無かった「アカシャ変動因子」をクロスゲートから得ているとのことで、ゼストやジュデッカに比べて完成度がより高くなっていると思われる(その割に出来るコトはかなり限定されていたが)。胸のAI1とその左右にある赤い球体はゾフィーを彷彿とさせる。

その能力により、クストースや四凶の超機人はおろか限りなく本体に近い能力を持ったヴォルクルスさえも召喚可能(この世界のものとは少し違いがあるらしく、どこかの並行世界から召喚された可能性が高いとシュウが推測しており、OG世界で倒されたものを再生させたわけではない様子)。

クロスゲート・パラダイム・システムにより限定空間なら因果律を意のままに操作できるはずであるが、鋼龍戦隊の存在は消したくても消せなかった模様。シュウの問いに対するユーゼス自身の弁によると、どうやら輪廻を完全に刷新して構築するためには、因縁に深い者を自らの手で倒して輪廻を抹消していく必要があったらしい。ユーゼス自身はこのアダマトロンを以って、ゴッツォ家に関わる者やバルマー本星、果ては全ての並行世界を滅ぼして新たな世界を作ろうとしていた。

境界空間に引きずり込んだ鋼龍戦隊をその力とAI1由来の再生能力で以って追い詰めたが、エア・クリスマスの転移特攻による融合爆発と内部からのイルイの力によって、イングに脱出されクロスゲート・パラダイム・システムが不完全になる。

ユーゼスは「マシアフに力が残っていれば、それによって自分を拒絶したはず」と述べ、イルイの念が完全に閉じたと思っていたが、実際にはイルイはまだ健在であった。 マシアフの代わりとして取り込まれたイングは、自らの存在を消し去ってイルイを脱出させようとしたが、今イングがいなくなればナシムの念に対するブレーキがなくなり、アダマトロンはユーゼス諸共滅ぶが破壊エネルギーとなった念動力に巻き込まれて仲間達も死んでしまう。そのため、イルイはイングの代わりにナシムの念を相殺すべくその場に残り、イングだけが外に弾き出されることになった。

また、イルイを取り込み、さらにそのままにしていた影響で、鋼龍戦隊とイルイがT-LINKシステムに依らず互いの念を繋ぎ合わせ、双方の力となったことがイレギュラーとなった。さらに、枷から逃れたイングには真言によるコントロールも効かず、不完全なクロスゲート・パラダイム・システムでは鋼龍戦隊を因果律操作で直接抹消することも不可能であり、形勢が逆転。鋼龍戦隊の猛攻を受け、撃破された。ガンエデンがアダマトロンになった時点で不要になっていたイルイを取り込んだままだったことが大きな敗因となった。

過去作の大ボスの立ち位置を一気に担ったような存在で、まず真っ先に、ユーゼスが乗って異空間の決戦場に現れたということで『α』のジュデッカ、ユーゼスが超越者となるためのプロセスという点ではゼスト、アストラナガン(に相当する機体)を取り込んだ点ではアウルゲルミル、ゴッツォの者がガンエデンを奪い、自ら作り出した存在と対峙したという点ではシヴァー・ゴッツォの操るゲベル・ガンエデン、となる。

登場作品と操縦者[編集 | ソースを編集]

OGシリーズ[編集 | ソースを編集]

第2次スーパーロボット大戦OG
初登場作品。ハードルート最終話「古の忌憶」のラスボス機として登場。
攻撃力は存外控えめだが、ユーゼスの能力と強烈な特殊効果、そして反則クラスの特殊能力により、歴代でもトップクラスに厄介なボスとして立ちはだかる。唯一の救いは材料になった機体のダメージ軽減の特殊能力を引き継いでいないことだが、慰めにもならない。エルヨウン・イェダ・ドーマー以外弾数制なので多くの時間をかけ、165発+MAP4発を耐えきればの話だが、それ以外の武装を全弾使わせると最大射程が4になるので、そこから長射程武器でボコボコにするという方法も可能。
実はMAP兵器以外にバリア貫通武器がないため、強化次第では全くダメージを受けずにやり過ごすことも出来る。
スーパーロボット大戦DD
2022年6月のイベント「天下無敵のスーパーロボット」にて後日談が描かれた。クロスゲートの先の空間で爆散したのだが、クロスゲート・バーストの影響で地上に破片が落下。欠片を巡ってSRXチームとバルシェムの部隊が戦うが、アイン・バルシェムがリュウセイに鹵獲される前に自身の機体を破片を背にしてSRXからの攻撃を受けたことで、共に爆散し破片は失われた。

装備・機能[編集 | ソースを編集]

武装・必殺武器[編集 | ソースを編集]

エデン・ゲルーシュ
翼の基部と胸部左右にある赤い球体を発光させ、無数の黒いレーザーを放って攻撃。MAPW版もあり着弾点指定・十字型の範囲で識別あり・精神使用不可の状態異常付き。ユーゼスはエースボーナスで3回行動して来るが、MAP兵器を撃ってくるのは最初の1回だけ。幸いなのは4発の弾数式という点。囮でしのぐべし。光が降り注いでくる場面はナシムの「マヴェット・ゴスペル」と全く同じ構図になっている。
「ゲルーシュ」はディバリウムのMAPWにも使われていた単語。戦闘台詞で「かつてのアダムはエデンの園より追放された……」と言っている通りヘブライ語で「追放」の意味。
イドオニー・ザアム・カーラー
頭部のクロスゲートからカナフザナヴケレン窮奇王饕餮王応龍皇を呼び出し、一斉攻撃をかける。その後、胸部のAI1の部分から呼び出した者達を巻き込みながら、なぎ払うようにビームを撃つ。
ヘブライ語で「イドオニー」(yidoni)は予言者や降霊術者、「ザアム」(zaam)は呪われた、「カーラー」(qara)は召喚。寺田Pの意訳も「死者の霊魂と呪いによる攻撃」とまんま。
エルヨウン・イェダ・ドーマー
クロスゲートによって時間と空間を別の世界のそれと交錯させ、敵を異空間に引きずり込んで「古の忌憶」を垣間見せた後、AI1から現出した敵をクロスゲートに飲み込み、バラルの園に落下させたのち空から流体を降らせて追撃をかけ、最後に頭部の仮面にエネルギーを収束・爆裂させて敵を消滅させる(この時爆破と同時にアダマトロンが木っ端微塵になる)。
この「忌憶」の中にはユーゼスと因縁の深い「黒き地獄」「黒き天使」「黒き銃神」「古き人祖達」のシルエットが映る演出があり、ユーゼスと因縁の深いウルトラマンのOPを彷彿とさせる。なお、〆にシルエットが通過する演出があるが、これはゲベル⇒ディス⇒ジュデッカ⇒ナシム⇒アストラナガンの順。
戦闘台詞で「至高の知識が、お前の脳髄を焼滅させる……!」と言っている通りヘブライ語で「エルヨウン」は至高、「イェダ」は知識、「ドーマー」は死による沈黙。そのため、知恵熱と言われることも。またこのうち「エルヨウン」については、後の作品で同じ単語を冠する武装を持つ存在が現れている。

特殊能力[編集 | ソースを編集]

HP回復(小)
『OG外伝』でダークブレインが強すぎたためか、今作の敵の回復能力は控えめ。ただし『OG外伝』ではシステム上存在しなかった2回行動をユーゼスは所持しているため、油断は禁物である。
フルブロック
状態変化無効。従来通り「直撃」で抜くことは可能。
エネルギー吸収
被ダメージの1%だけENを回復。1%と言われると少ないように聞こえるが、ボス相手ともなれば一撃で数万クラスの必殺技を叩き込む事になるため回復量は100~200以上となり、武器の消費ENは余裕で賄えてしまう。しかもEN回復は手番を回さなければいいのに対し、こちらはHPを削った分に比例してENを回復されてしまうため、反撃に使う分のENを常に確保されてしまう。AI1と同様に、エナジーテイカー(ドレイン)とヴァンピーア・レーザーはほぼ無力と考えた方がいい。ただ、上記の通りEN消費武器は射程が短く気力制限もあるエルヨウン・イェダ・ドーマーしかない上にEN消費系バリアの類も無いため、良くも悪くも戦局に強く関わる能力ではない。
監視の目
HP10%以下で「必中」がかかる。厄介なのは特殊能力の上に条件がHP減少であり、さらに起動判定がHP回復より前に来るため、防ぎようがないこと。対策らしい対策としては、発動するHPが近づいたら一旦攻撃を止めてEPを回し、11%を下回ったらそのターンのうちに一気に削りきるしかない。とはいえ、これが発動するという事は残りのHPが45000を切っているということなので、マキシマムブレイクや強力な援護攻撃を仕掛けられる配置に予め組んでおけば反撃を許さずに倒しきれる。
そのマキシマムブレイクを使うなら、主題歌の最初の部分が流れているうち(攻撃の内容や特殊台詞の有無、長さにもよるが「IN Force、空を埋め尽くす~」の辺りか直前)に開始しておけば、曲がループする直前ぐらいで(演出的な意味で)ちょうどよくなるだろう。
由来は、元ネタの一つであるメタトロンが「無数の眼を持つ監視者」であったことから来ている。

移動タイプ[編集 | ソースを編集]

飛行可能。

サイズ[編集 | ソースを編集]

LL

機体BGM[編集 | ソースを編集]

「ULTRA ONE」
専用BGMで「THE ARROW OF DESTINY」のアレンジ。「Trombe!」よりも優先度が高く、意訳すれば「全てを超越した唯一の存在」だが、曲名からしてまんま「ウルトラマン(ULTRA MAN)」のもじりである。「ZEST SEVEN」の件からしてONEは「初代ウルトラマン」、もしくは機体の意匠から「ウルトラ兄弟の長兄・ゾフィー」という意味もあると思われる。
「Wings of the legend」
『第2次OG』の主題歌。やはり「Trombe!」よりも優先度が高くアダマトロンのHPを約30%まで減らすと会話イベントが発生し、この曲が流れる。また、他の原曲と違い1周目が完全にフルバージョン(ループは途中の部分から)になる為か、ライブラリでの試聴は不可能。素直にCDを買うか、配信サイトでダウンロード購入しよう。
なお、この曲が流れ出すと他の敵と戦闘してもこの曲が流れ続けるが、ヴォルクルス合体イベントが発生すると「巨大な闇」が流れてしまう。それで萎えるのが嫌ならこの曲が流れる前にヴォルクルスを倒してしまおう。

余談[編集 | ソースを編集]

  • アニメ『ビビッドレッド・オペレーション』の最終話に登場したラスボスがアダマトロンに似ていると話題になった事がある(姿形だけでなく、他のものを取り込めるという共通点もある)。
  • ウルトラシリーズのゾフィーの造形が入っているのは前述の通りだが、よりにもよってユーゼスの元ネタにあたるギリアムは声がゾフィーと同じである。唯でさえウルトラセブンの事を覚えている可能性が極めて高いのに、同じ声のゾフィーの造形まで入った機体を見せられたギリアムの心境や如何に。
  • 通常、ラスボスの機体は何らかの設定面での理由がない限り図鑑の一番最後に登録されるのが通例だが、さらに後ろに登録されている味方機が存在する