「ナイトメアフレーム」の版間の差分

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:ジルクスタン王国の主力機。砂漠や荒野での運用を前提とした調整がなされ、格闘性能も低くない。元々兵士の練度が高いジルクスタンならば運用方法で第七世代の量産機で編成された部隊をも圧倒できる。
 
:ジルクスタン王国の主力機。砂漠や荒野での運用を前提とした調整がなされ、格闘性能も低くない。元々兵士の練度が高いジルクスタンならば運用方法で第七世代の量産機で編成された部隊をも圧倒できる。
 
;ナギド・シュ・メイン
 
;ナギド・シュ・メイン
:国王シャリオの専用機。ブリタニア機の技術の色合いが強い、純粋な人型でフロート固定装備型。
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:国王シャリオの専用機。ブリタニア機の技術の色合いが強い、純粋な人型でフロート固定装備型。劇中でも最高クラスの性能を持つ最新鋭機であり、「第十世代」との呼び声も高い。
 
;ガン・ドゥ・グーン
 
;ガン・ドゥ・グーン
 
:大将軍ボルボナ・フォーグナーの専用機。完全な人型で、陸上戦闘特化の大型重装甲機。
 
:大将軍ボルボナ・フォーグナーの専用機。完全な人型で、陸上戦闘特化の大型重装甲機。

2020年8月2日 (日) 22:40時点における版

ナイトメアフレーム(Knight Mare Frame)とは、「コードギアスシリーズ」に登場する人型兵器の総称。略称は「KMF」「ナイトメア」。

概要

直訳のとおり「騎士の馬」が由来であり、「悪夢」を意味する「Nightmare」ではない(とはいえ、作中では悪夢のような存在という二重の意味でも演出されている)。ブリタニア軍日本侵攻の際に実戦初投入される。コクピットブロックが機体後部に大きく張り出しており、脱出カプセルの役割を果たすのが特徴。スパロボでは撃墜時に脱出時の動きが描かれている。

テロリストがガレージ等に隠し持てるサイズのロボット兵器としてデザインされており、設定上でも全長4m前後と小型の部類に入るのだが、サイズとデザインに乖離が生じており、サイズ設定に忠実な作画をするとパイロットがコクピットに入ることができなくなるらしい。そのため劇中でのナイトメアは6m前後と一回り大きく描かれている。

ナイトメアフレームに分類される機体

機体に搭載されている機能や開発された時代などで世代分けされている。

ブリタニア製KMF

第一世代、第二世代

KMFの開発における最初期の区分。第一世代はコクピットに手足が付いただけの単純な構造だったが、第二世代においてメインフレームの基本構造が完成された。また、第二世代から戦闘兵器としての開発が推し進められ、「ナイトメアフレーム」の名が冠されたのもその時である。

第三世代

実戦的な戦闘用KMFの完成を目指した試作段階の区分。

第四世代

実戦投入を目した正式モデル。KMFはこの区分を以て一応の完成を迎えた。

グラスゴー
世界初の実戦投入されたKMF。

第五世代

同じKMFとの戦闘を想定して開発された区分。白兵戦能力の向上に主眼を置かれている。

サザーランド
ブリタニアの主力KMF。
グロースター
主に指揮官クラスの兵が搭乗する。

第六世代

これまでのKMF開発においては見られなかった新技術の導入を図った実験的な区分。ワンオフの試作機が多く、開発中止になった機体も多いとされ、具体的な成果を挙げられなかったため欠番扱いになっている。しかし、この世代で生み出された数々の新技術は第七世代以降の高性能を実現する礎となった。

第七世代及び相当

ランスロットシリーズに端を発する新世代のKMF。最大の特徴として従来機を遥かに凌駕する高出力が挙げられ、これによりハドロン砲やMVSなどの強力だが燃費の激しい新型武装も問題なく運用可能となっている。

ランスロット
大量のサクラダイトを搭載した実験機。これまでのKMFを遥かに凌駕した基本性能を持ち、後の機体にも搭載される多くの技術を持ち合わせた傑作機。扱えるデヴァイサー(パイロット)が限られており事実上の枢木スザク専用KMFでもある。
ランスロット・エアキャヴァルリー
枢木スザク専用KMF。ランスロットに飛行用装備フロートユニットを装備した機体。
ランスロット・コンクエスター
枢木スザク専用KMF。ナイトオブラウンズ専用KMFとして登録されている。機動力と火力の増加が図られた実験的な機体。
ランスロット・フロンティア
C.C.専用KMF。カラーリングはピンク。
ヴィンセント
ランスロットの先行量産型の機体。
ヴィンセント可翔式
ロロ専用機に飛翔滑走翼を装備した機体。
ヴィンセント・ウォード
ランスロットの正式量産型KMF。量産向けにヴィンセントから更に機能を簡略化している。
ランスロット・グレイル
外伝『双貌のオズ』に登場するオルドリン専用機。ランスロットの試作機の一つでカラーリングは赤。
ランスロット・トライアル
ランスロットの量産試作機。
ガレス
ガウェインの正式量産型KMF。

特殊

ガウェイン
試作KMF。ハドロン砲の搭載などKMFの中では最大の火力を持ち、数々の実験的装備を備えている。複雑化したシステムの制御の為、複座式のコクピットになっている。

ナイトオブラウンズ専用機(第八世代相当)

劇中では正規の第八世代機は登場していない。使われている技術こそ第七世代相当のものだが、ナイトオブラウンズはそれぞれが専用のKMF開発機関を持つことを許されているので、各ラウンズ毎に合わせた徹底的なカスタマイズとピーキーな調整により、全ての機体が一般的な第七世代機を凌駕する性能を誇るワンオフの専用機になっている。実験的な装備や局地的な発展を遂げており、外伝『双貌のオズO2』では「迷走の産物」と評された。ヴェルキンゲトリクスは第七世代相当機だが、ナイトオブラウンズ専用機でもあるので本項に記載。

ギャラハッド
ビスマルク・ヴァルトシュタイン専用KMF。大剣と巨体が特徴。上記のガウェインがベースになっている。
トリスタン
ジノ・ヴァインベルグ専用KMF。変形機構を有する可変KMFでもある。
トリスタン・ディバイダー
ランスロット・アルビオンの攻撃で中破したトリスタンの改修型。黒の騎士団に改修されたため、ブリタニアと日本の技術のハイブリッド機になった。
モルドレッド
アーニャ・アールストレイム専用KMF。高い火力と防御力を誇る。
パーシヴァル
ルキアーノ・ブラッドリー専用KMF。過剰なまでの攻撃兵装を搭載したKMF。ベースはヴィンセント。
フローレンス
モニカ・クルシェフスキー専用KMF。鹵獲したアレクサンダ・ドローンを有人機として改修したKMF。

第九世代

ロイドとセシルが持てる技術を全て投入した結果、在来機が全て旧式になってしまう程の超高性能機となる。

ランスロット・アルビオン
枢木スザク専用KMF。ランスロットの後継機。後述の八極式に比べると、性能自体は非常に高レベル程度で収まっているが、それでも八極式以外のKMFは相手にならない。
紅蓮聖天八極式
中華連邦で鹵獲された紅蓮可翔式を改造した機体。パイロットの搭乗を考えずに趣味全開で手を加えた結果、その性能はランスロット・アルビオンよりも高い。公式で最強のKMFとされている。

第十世代

劇場版『復活のルルーシュ』に登場する最新鋭の区分。

日本製KMF

当初はブリタニア製のコピーが主力だったが、紅蓮の開発と成功以降、独自のKMFを開発していく。しかし、紅蓮壱式は元々インド軍区で開発された機体であり、大元を辿れば紅蓮は中華連邦製のKMFである。

つまり、厳密に言えば日本が本当に一から組み立てた意味での純日本製のKMFは作中で一機も存在しない。極端な話、日本にはそれだけの技術力は無いということになる。

無頼
グラスゴーのコピー機。
無頼改
無頼の改良機。グロースターと互角の戦闘力を持つ。
紅蓮弐式
初の純日本製KMF。ブリタニア内では「技術的に第七世代に相当する」との評価も有る。
紅蓮可翔式
紅蓮弐式に飛翔滑走翼と新型の右腕を装備した機体。
月下
紅蓮弐式の量産型に相当するKMF。
白炎
『双貌のオズ』に登場するオルフェウス専用機。紅蓮壱式の改造型。十得ナイフのように7の武装になる腕を装着している。
蜃気楼
ガウェインのデータを元に設計したゼロ専用KMF。ゼロ(ルルーシュ)が脱走した後、ブリタニア所属として運用している。一部資料では第八世代機相当とされている。
斬月
藤堂専用のKMF。月下の発展型に当たる。

E.U.製

E.U.は中華連邦に比べれば、若干KMFの開発が進んでいる。しかし、ブリタニアと中華連邦と比較して腐敗しきった民主制故に一部の軍需産業や技術者を優遇することは無いために、ブリタニアからはナイトメアもどきと称されるパンツァー・フンメルしかない。

特殊作戦機のアレクサンダは第七世代機相当の高い性能を誇るが、イレヴンへの差別が蔓延した現状ではイレヴンが搭乗するという理由でナイトメアもどきと侮蔑する者までいる始末である。

アレクサンダ
外伝『亡国のアキト』の主役機。E.U.が開発したKMFで多脚機動形態「インセクトモード」への変形が可能。有人機と無人機「アレクサンダ・ドローン」が存在する。
アレクサンダ・リベルテ
アキトが乗るType-01を改良した機体。
アレクサンダ・レッドオーガ
密かに建造された新型アレクサンダ。

中華連邦製 

厳密に言えば、紅蓮を始め黒の騎士団で運用している月下や暁も中華連邦インド軍区で開発されたものであり、ラクシャータ・チャウラーの存在は中華連邦にとっても大きなアドバンテージとなっている。

鋼髏(ガン・ルゥ)
第四世代に相当する中華連邦製KMF。他のナイトメアと違い、非人型。
神虎(シェン・フー)
黎星刻専用のKMF。紅蓮と同時期に開発された。

ジルクスタン王国製 

主力KMFのゲド・バッカは鋼骸やパンツァー・フンメルと同じ人型のKMFではない。しかし、兵士を各国に派遣して経済を支えてきたために各国の技術を取り入れやすく、ゲド・バッカ自体もE.U.と中華連邦の主力機よりも高い完成度を誇る。

ゲド・バッカ
ジルクスタン王国の主力機。砂漠や荒野での運用を前提とした調整がなされ、格闘性能も低くない。元々兵士の練度が高いジルクスタンならば運用方法で第七世代の量産機で編成された部隊をも圧倒できる。
ナギド・シュ・メイン
国王シャリオの専用機。ブリタニア機の技術の色合いが強い、純粋な人型でフロート固定装備型。劇中でも最高クラスの性能を持つ最新鋭機であり、「第十世代」との呼び声も高い。
ガン・ドゥ・グーン
大将軍ボルボナ・フォーグナーの専用機。完全な人型で、陸上戦闘特化の大型重装甲機。
ジャジャ・バッカ
聖神官親衛隊隊長シェスタール・フォーグナーの専用機。ゲド・バッカのカスタム機で、上半身を人型に改修した半人型。見た目で想像がつくようにバランスが悪く、本人の趣向で見栄えが優先された機体。

関連用語

サクラダイト
KMFなどの開発に不可欠なレアメタル。原作における日本エリア11)は世界最大のサクラダイトの産出国であり、この利権を巡る対立がブリタニアによる日本侵攻の原因とされている。
また流体化させたサクラダイトは化学的に不安定で、ショックを与えると容易に爆発を起こす危険物と化す。
ユグドラシルドライブ
KMFの動力炉。コアにサクラダイトが使われており、これを触媒にエナジーフィラーを動力(電力)に変換する。
エナジーフィラー
ユグドラシルドライブを動かすためのバッテリーで、一種の燃料電池。カートリッジ式であり、交換するだけで簡潔に補給が行える。
ランドスピナー
KMFの脚部に装備されている、ホイール式の地上走行用ユニット。所謂「ローラーダッシュ」を行うための装置だが、スラッシュハーケンとの組み合わせでビルの壁面を登るなどの使い方も可能。
ファクトスフィア
KMFに搭載されている情報収集用カメラ。一部の機体では作動時に機体の顔にあたる部分が「割れ」てファクトスフィアが露出するという、ちょっと不気味な仕様になっている。『第2次Z』でも一部機体で対空攻撃を行った場合、このファクトスフィアを露出させる演出が見られる。
スラッシュハーケン
多くのKMFに装備されているワイヤー式アンカー。遠くの建造物などに向けて射出し、突き刺した後にワイヤーを巻き取ることで立体的かつ高速度の移動ができるほか、武器としても使用可能で、敵機にアンカーを突き刺して攻撃に用いたり動きを封じたりと、多彩な使い方ができる。なお、日本製KMFのそれは「飛燕爪牙」(ひえんそうが)と呼ばれている。
脱出装置
KMFに標準装備されている脱出装置。「イジェクションシート」とも呼称される。機体が一定のダメージを受けると自動作動(パイロットの手で手動で作動させることも可能)し、コクピットブロックが機体から切り離されて後方に射出される。ただし機体の体勢次第では射出されてそのまま地面に叩きつけられる危険性もある。因みにランスロットなどの一部の試作機などには装備されていない。『第2次Z』では一部機体でこの演出が再現されているが、ダメージモーションが長くなり過ぎるためかどう見ても脱出途中に爆発に巻き込まれている
ブレイズ・ルミナス
一部のナイトメアフレームが装備するビームシールド。最初の実装機はランスロット。
フロートシステム
ブレイズルミナスの力場を発生させて浮遊・飛行を行う推進機関。システムが稼働する限り失速の心配はなく、長時間の空中停止も可能であるなど、従来のジェット・プロペラ推進による飛行よりも格段に優れた安定性を有している。浮遊艦向けの大型のものと、ナイトメアフレーム用の小型のものが存在する。後に小型のものはよりコンパクトに最適化された「フロートユニット」の完成に繋がる。
フロートユニット
世界初の「ナイトメアフレーム専用のフロートシステム」。背部に装着される。速力・運動性のバランスが取れている。
飛翔滑走翼
日本製KMFに実装されたフロートユニットのコピー品。フロートユニットに比べて小回りが利く。
エナジーウイング
第九世代にのみ実装された空中機動装置。ブレイズルミナスを応用したエネルギーの翼を基部から発生させることで、従来のフロートシステムを圧倒的に凌駕する高速飛行を可能とする。理論構築者はセシル・クルーミー

余談

  • KMFの武装であるスラッシュハーケンは『ガサラキ』に登場するメカ・タクティカルアーマーの装備・リフティングウィンチの発展であり、ファクトスフィアとランドスピナーは『装甲騎兵ボトムズ』のアーマード・トルーパーが元ネタと、全体的に高橋作品のオマージュ要素が多い。