デューク・フリード
デューク・フリード(Duke Freed)
- 登場作品:マジンガーシリーズ
- 宇宙円盤大戦争(未参戦)
- UFOロボ グレンダイザー
- 劇場版マジンガーシリーズ
- 声優
- ささきいさお(宇宙円盤大戦争)、富山敬(UFOロボ グレンダイザー)
- 堀内賢雄→山寺宏一(代役)
- 別名:宇門大介(地球上の名前)
- 種族:フリード星人
- 性別:男
- 所属:宇宙科学研究所
- 年齢:20歳
- キャラクターデザイン:小松原一男(TV版)、永井豪(原案)
『UFOロボ グレンダイザー』の主人公。初出は劇場作品『宇宙円盤大戦争』(未参戦)。
フリード星の王子だったが、ベガ星連合軍の攻撃を受け地球へと逃げ延びる事になる。そして宇宙科学研究所の所長である宇門源蔵に匿われ、養子となった彼は「宇門大介」と名乗り研究所と宇門の知り合いである牧葉団兵衛が経営する「シラカバ牧場」を手伝い平和に暮らしていた。
しかし、ベガ星連合軍の地球侵攻が始まり、己の宿命からは逃れられないと判断した大介は、フリード星の守護神グレンダイザーに乗り込み、緑の星・第2の故郷地球を守るためベガ星連合軍と戦うことを決意する。
正義感が強く仲間想いで自然を愛する心優しい性格であるが、繊細でナイーブな面も併せ持ち、それ故に過去のトラウマに苦しめられて苦悩する事も多く、甲児達仲間を巻き込むまいと敢えて冷たい態度を取ったり、単独で戦おうとしたりする事も。
物語中盤、ベガ星連合軍がフリード星へ侵攻した際に受けた怪我が元で、その肉体がベガトロン放射能に侵されており、余命いくばくも無い状態である事が発覚。以降、度々起こる発作に苦しめられながらも戦い続けていたが、終盤で敵として現れた嘗ての親友・モルスが正気に戻った際、彼からの治療を受けて全快する。
最終回でベガ大王とベガ星連合軍を倒した後は妹のマリアと共にフリード星の再建に旅立つ。
漫画版
彼が地球に到着した時の詳細は各媒体で微妙に異なり、永井豪の漫画版ではミケーネ帝国との決着直後に地球に到着したとされ、また桜多吾作の漫画版では地球に到着後、宇門博士に洗脳されて記憶を消されていたとされている。後者においては様々な葛藤を抱えながらも、地球とフリード星の為に戦い続けたが、その先に待ち受けていた運命は…
また、永井豪の漫画『マジンサーガ』においても同名の人物が登場し、こちらでは有翼の異星人という設定。
スパロボシリーズにおいて
原作初期は戦う事に苦悩し、甲児に対しても戦いに巻き込みたくない理由から嫌な態度を見せる面もあったが、スパロボではその一面はあまり描かれず、常に良識派と言った性格。その一方で、優等生的な正論を述べる傾向が強いため、MXでの鉄也やZのエイジからは「奇麗事」と一蹴される場面も。20代という年齢設定もあり一部作品ではアムロ、クワトロに続く第3のまとめ役として描かれる事も有る。また、地球在住の異星人ということで、他作品の異星人の存在を知っているというポジションになる事もしばしば。 作品によってはグレンダイザー以外には乗れず、マリアにグレンダイザーを奪われて2軍落ちしていることも。
基本的にパイロット時は「デューク」表記でマスクをつけた状態の顔グラが使われるのだが、旧シリーズでは素顔のままだった。
登場作品と役柄
旧シリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦
- 初登場。この頃では素顔のグラフィックで名前がデュークとなっていた。PS版(コンプリートボックス含む)では偽デュークも含め堀内賢雄氏が代役。
- 第2次スーパーロボット大戦G
- 増長したオデロに戦争の厳しさを説くシーンがある。
- 第3次スーパーロボット大戦
- 中盤で仲間になる。マリアとともに宇宙適応は7だが、2回行動が遅く、熱血も覚えないため、終盤の使用は厳しい。コンプリートボックス版ではスペイザーと合体すればスペイザー搭乗者の精神コマンドで補う事ができる。ブランのアッシマーに対して「出たな、円盤獣!」と失礼な事を言い放った。
- スーパーロボット大戦EX
- リューネの章に登場。最初はシュテドニアス連合軍のロドニー・ジェスハの客将として扱われており、カークス軍のリューネ達と戦場で再会する事になる。その際リューネやアムロ達と問答になり、リューネに「融通がきかないんだから」と言われていた。その後暫くしてロドニーの計らいで、リューネ達と合流。前作同様に熱血を覚えないが、グレンダイザーの攻撃力は高いので主力を張れる。グレンダイザーが参戦しないF・F完結編ではその後のデュークがどうなったかは不明。
- 第4次スーパーロボット大戦
- 経緯はよく分からないが、クワトロと共にエゥーゴに参加しているという設定で、中盤の宇宙ルートが最も早く仲間になる。マジンガー系で数少ない宇宙Aで、グレンダイザー自体も終盤まで通用するが、精神コマンドを一人で担わせるのはやや厳しい為、スペイザー要員で補わせたい。
- 第4次スーパーロボット大戦S
- 声優の富山敬氏が入院中(後に死去)であったため、主人公格にも拘らず声がつかなかった。これ以後暫くグレンダイザーの声付きでの参戦がほとんどなくなる。
Zシリーズ
- スーパーロボット大戦Z
- 「・」なしの「デュークフリード」名義で参戦。本作ではフルネームでのみ呼ばれ、MXのように「デューク」とは呼ばれない。登場するなりベガ星連合軍との決着寸前だが、ブレイク・ザ・ワールドにより持ち越し。混乱する多元世界の中で自分の正義を見つめ直すため旅に出る。
- セツコ編では、人間爆弾等の影響で異星人への憎しみを悪化させていくエゥーゴ、ザフト組を見ていく内に、彼等に対する不安を強め、アウトサイダー組の方へ合流する経緯が語られており、人を信じきれないデュークが見られるのはシリーズを通してもこれが初めて。また、周辺警戒ルートでは、彼のUNによる情報収集が、アウトサイダー組がエゥーゴ・ザフト組を嫌悪するようになる理由を示唆している。∀ガンダム組と同様、序盤のブレイク・ザ・ワールド前と中盤のZEUTH分裂で、メインルートとなる主人公が異なる。
- 使い勝手は悪くないが、グレンダイザーが今ひとつ目立たないのは残念(ダイザーフルパワーが追加されて劇的に強くなってはいるが)。山寺氏による二度目の収録が行われ、単独の中断メッセージも受け持つ。
COMPACTシリーズ
- スーパーロボット大戦COMPACT2第2部
- 格闘が高く本作では序盤自軍にいるボスキラー。熱血と必中(もしくは見切り)を確実に覚えることもポイントが高い。
- スーパーロボット大戦COMPACT2第3部
- 本作でも必中効果のある精神コマンドを必ず覚えてくれるため、どのパターンになっても戦力として数えられる安定感が売り。但し第2部より魂を覚えるパターンが減った。
- スーパーロボット大戦IMPACT
- キャスティングが山寺宏一氏に変更され久々に声付き参戦。精神コマンドに魂を覚えるので、単純な攻撃力はマジンガーチーム最強。
携帯機シリーズ
- スーパーロボット大戦A
- 一人でスカルムーンに突入し、甲児達に散々心配されつつ、ようやく中盤に登場し加入する。本作ではアキトに戦う意味を問われ、正義について彼に説くこととなる。他のマジンガー系パイロットと違い宇宙:Aなため終盤も使用することが可能。また魂も習得するためパンチ力は高い。終盤はマジンガーZとグレートマジンガーに宇宙:Aのマリア等を乗せ合体攻撃を中心に戦うといい。
- スーパーロボット大戦A PORTABLE
- Aとほぼ同様。本作も魂を持つ。エースボーナスは気力130以上になると自軍フェイス開始時に不屈がかかる。
- スーパーロボット大戦D
- 序盤のシナリオ「その名は"破滅"」でひかると共に合流する。本作ではタケルやアール博士など異星人の仲間との会話が多い。特殊技能でマリアに劣るので、グレンダイザーを奪われる可能性がある。
単独作品
- スーパーロボット大戦64
- 同作から「デューク・フリード」(戦闘服姿)と「宇門大介」(素顔)とで別々のグラフィックが用意されるようになった。
- スーパーロボット大戦MX
- 寺田プロデューサーの方針によりついにスーパー系第一話で原作第一話を完全再現されており、終盤まで劇場版関連のシナリオを含め原作再現のイベントが多い。使い勝手はグレンダイザーの性能を含めて良好。逆に言うと他のマジンガー勢はグレンダイザーのおまけのような感じになっている。
パイロットステータス設定の傾向
能力値
格闘と防御が非常に高く、命中と回避が低い典型的なスーパー系の能力。また、地形適応が過去作品から優秀で、ほぼ全地形でA。グレンダイザーがどのスペイザーと合体しても全ての地形で力を発揮できる。
精神コマンド
てかげん、必中、鉄壁などを習得する。また、信頼、友情、愛といった精神コマンドを習得するのも特徴。熱血はたいていの作品で習得するが、習得しない作品もあり、その場合は魂や愛(攻撃的な性能の)を覚える。
- 第2次
- 根性、信頼、気合、底力、怒り、テレポート
- 第2次(PS版)
- 集中、根性、友情、必中、気合、愛
- 第2次G
- 友情、集中、必中、熱血、てかげん、愛
- 第3次
- 根性、必中、集中、気合、友情、愛
- EX
- 根性、必中、気合、友情、てかげん、愛
- 第4次
- 鉄壁、集中、必中、友情、熱血、愛
- リンクバトラー
- 必中、友情、集中、熱血、愛、鉄壁
- 64
- 鉄壁、集中、必中、友情、熱血、愛
- IMPACT
- てかげん、必中、熱血、鉄壁、激励、魂
- A(A PORTABLE)
- てかげん、気合、必中、信頼、ひらめき、魂
- D
- 不屈、必中、鉄壁、熱血、信頼、気合
- MX
- てかげん、必中、鉄壁、友情、熱血、覚醒
- Z
- 不屈、必中、てかげん、友情、愛
特殊技能(特殊スキル)
底力Lv7くらいまで伸びる。IMPACTやMXでは統率を覚え、魂と併用でき一撃の重さに比重を置いた能力となっていた。
- IMPACT
- 統率L3、援護攻撃L2、援護防御L2
- A(A PORTABLE)
- 底力L7、切り払いL7
- D
- 底力L7、斬り払い、援護攻撃L1、援護防御L2
- MX
- 底力L9、切り払いL5、援護防御L2、統率]
- Z
- 底力L9、援護攻撃L2、見切り
小隊長能力(隊長効果)
- Z
- 命中率+10%、ダメージ-10%
固有エースボーナス
- 「気力130以上で自軍フェイズ開始時に「不屈」がかかる」
- A PORTABLEにおいてのエースボーナス。
パイロットBGM
- 「とべ! グレンダイザー」
- OPテーマ。旧シリーズから使われている。近年では下記のBGMが使われることが増えてきていたが、『Z』にて再び採用された。
- 「宇宙の王者グレンダイザー」
- EDテーマ。『D』・『MX』・『A PORTABLE』にて採用。
人間関係
地球
- 兜甲児
- 出会った当初は彼を心配して敢えて冷たい態度を取る事もあったが、互いのわだかまりが解けた後は良き親友となる。
- 宇門源蔵
- 地球における義理の父。
- 牧葉ひかる
- 共に好意を寄せる。
- 牧葉吾郎
- 弟分。
- 牧葉団兵衛
- 彼の元で普段は働いている。
- ボス
- 劇場版を含めて三回共闘。甲児とボスの親友関係を羨ましがっていた。
フリード星
- グレース・マリア・フリード
- 妹。デュークは彼女を置いて脱出したため、当初は死んだものと思い込み、心の傷になっていた。
- モルス
- 嘗ての親友で、モール星の王子。デュークは彼を庇ったがために、ベガトロン放射能に身体を蝕まれてしまう。
- ナイーダ
- フリード星時代の幼馴染。
- シリウス
- SRW未登場。ナイーダの弟で、彼とも親しい間柄であったが…
- シオン・フリード
- スパロボ未登場。団龍彦の小説『スーパーロボット大戦』において名前が語られた、デュークの100年後の子孫。闇の帝王に殺害された。
ベガ星連合軍
- ベガ大王
- デュークにとっては数々の悲劇を作った最大の仇敵。本来ならば義父にもなりえた関係である。
- ギルギル
- グレンダイザー初陣の円盤獣だが、桜多吾作版ではナイーダからその正体について、衝撃の事実を突き付けられる。
- ルビーナ
- ベガ大王の娘で、デュークの婚約者。
- キリカ
- ベガ星人ながらも彼女を保護する等、優しい態度を見せ、デュークを討つ目的があった彼女も亡き兄に重ね合わせるようになる。
- 偽デューク・フリード
- ベガ星連合軍の兵士が化けた偽物。
- バレンドス親衛隊長
- 劇場版では単なる敵だが、石川賢の漫画版では大きな因縁を持つ。
他作品との人間関係
ダイナミック系
- 剣鉄也
- 劇場版『決戦!大海獣』にて共演。作中ではいがみ合いになった甲児と鉄也の仲裁をしている。MXでは度々彼から状況判断の甘さを指摘されるが、対立劇に発展するほどの深刻な空気にはならなかった。
- 流竜馬、神隼人、車弁慶
- 劇場版『決戦!大海獣』で共演しているので、スパロボでは知り合いである事が多い。
スーパー系
- 明神タケル
- 色々と共通点も多いため、彼の理解者になる事が多い。
- アール博士
- Dではデュークの身元を知っており、その参戦を喜んでいた。後にクロッペンの正体を知り意気消沈した彼を叱咤激励した。
- ズール皇帝
- Dではフリード星を侵略した宿敵。
- ロジャー・スミス
- Dでは異星人でありながらペルフェクティオとの決戦に協力するデュークに感心し、以後の協力を約束した。
- ベガ
- MXでデュークがベガ星連合軍への憎悪を口走っていた際、名前が名前なだけに少し複雑そうな顔をしていた。
- 草薙北斗
- MX序盤で「戦う意味」についての疑問を彼から問われるが、「憎悪」も戦いの原動力となる事を敢えて肯定した上で、デュークなりのアドバイスを送る。
- ユニコーンドリル
- MX序盤、ギアコマンダーから飛び出した彼(?)を、馬を扱う要領で苦も無く手懐けた。
- ロム・ストール
- MXではEDで共にフリード星へと旅立ち、彼と仲間達に復興を手伝ってもらう事に。
- ターサン博士
- IMPACTではターサンの打算的な思惑に気付かずに「善意の協力者」として謝意を述べた事で、図らずも彼に釘を刺す形となった。
- ギル・バーグ
- IMPACT終盤の最終決戦で自らの敗北に愕然とする彼へ、その決定的な敗因を突き付けた。
- 女帝ジャネラ、総統ワルキメデス、ダンゲル将軍
- IMPACT終盤では母星に見限られ、行く当ての無い彼女らを憐れみ見逃そうとするが、結局雌雄を決する事となってしまう。
- 秋津マサト、氷室美久
- MX中盤、マグネイト・テンに被害を与えながら同部隊に配属された彼らを、敢えて「仲間」として迎え入れるが、その事で周囲から批難を浴びる羽目に。
- 神勝平
- Zではみんなに憎しみで戦ってはいけないと言うが、カッとなった彼にぶつけられてしまう。勝平の言うことも分かるため、距離を離れデュークはアウトサイダー組への合流を決意する。
- マリン・レイガン
- Zで共演。同じ異星人ということもあり、マリンたちの成長に一枚噛む事になる。後に彼とその仲間たちの成長を見て、デュークはアウトサイダー組への合流を決意する。
ガンダムシリーズ
宇宙世紀ガンダムシリーズ
- シャア・アズナブル(クワトロ・バジーナ)
- 第4次では彼と共にエゥーゴに属していた。また、COMPACT2第2部及びIMPACTでは、序盤からロンド・ベルの一員として彼と共に戦っていく事になる。
- ブライト・ノア
- COMPACT2第2部及びIMPACT第2部では物語開始以前から彼の指揮下に入り、戦力の乏しいロンド・ベル隊の主力として奮闘していた。
- マ・クベ
- 第2次では彼に人質にとられてしまう。
- エマ・シーン
- COMPACT2第2部及びIMPACTでは、序盤からロンド・ベルの一員として彼と共に戦っていく事になる。
- ブラン・ブルターク
- 第3次では彼のアッシマーを円盤獣呼ばわりしてしまう。
- コウ・ウラキ
- IMPACTでは自軍に搬入されてきたガーベラ・テトラについての講釈を彼から受け、ガンダムの流れを汲む機体である事を知る。因みにデューク自身は、ガンダムタイプの機体が「全て同じに見えてしまい区別が付かない」との事。
- オデロ・ヘンリーク
- 第2次Gでは増長した彼に戦争の厳しさを説き、戒めている。
アナザーガンダムシリーズ
- ドモン・カッシュ
- MXでは甲児と並ぶもう一人のフォロー役。自身の決断に迷いが生じた際、必ずと言って良いほど彼から叱咤激励を受けている。
- キラル・メキレル
- MXではベガ星連合軍との決戦を前にナーバスになっているデュークへ、暗殺者時代の自身の過去を語り、憎しみのまま戦わぬよう諭す。キラルの説法にデュークも一時は平常心を取り戻すが、直後に起こったルビーナの死によってベガ大王への憎悪を再燃させる事に…。
ガンダムSEEDシリーズ
- ギルバート・デュランダル
- Zでは人外勢力との決着もついていない状態でロゴスや賢人会議の存在を暴露した彼の行動に、「あまりにも性急過ぎる」と、疑念を抱いている。
リアル系
バンプレストオリジナル
- リューネ・ゾルダーク
- EXのリューネ編で同行する事になるが、本作でのデュークの頑迷な正義感に呆れる事も。
- ロドニー・ジェスハ
- EXでは一時期彼に世話になっていた。
- アル=イー=クイス
- 彼らの存在はフリード星の伝説を通して知っていた。
名台詞
- 「ま、君はこの際出しゃばらんほうがいいな。UFOを甘く見ていると痛い目に合うぞ」
- 第1話でベガ星人の出陣の狼煙である赤い月が出た際、いまいち信用しきれない甲児へかけた言葉。デュークとしてはあくまでも甲児を巻き込みたくなかった故の忠告であるが、この時点でベガ星人やデュークの事情を知らない甲児はこれまでのデュークの冷ややかな態度もあって激怒する。
- 「俺にはこの力強い大地がある! 美しい緑がある! 乗りたくない! 乗りたくない!あんな物に二度と乗りたくない! 乗りたくない!」
- ベガ星人が地球に迫っている事実を受け、再び戦わなければならないデュークの葛藤を表した台詞で、相当なトラウマ振りである。
- 「ナイーダ、君に誓う…。僕らフリード星の悲劇を繰り返さない為に、全宇宙の平和の為にベガ星連合軍を必ず撃滅してみせる事を!」
- 25話「大空に輝く愛の花」のラストで、デュークを追い詰めた責任からベガ星連合軍に特攻して死亡したナイーダに涙して。
- 「マリア… 悲しむ事は無い。父上は生きている。」
「僕とマリアの胸の中にだ。二人の胸の中に父上と母上はいつまでも生き続けている…」 - 69話で登場した父・フリード王がベガ星連合軍による偽者であった事に傷心したマリアへの慰めの台詞。
- 「モルス! 思い出すんだ、共に学び、共に遊び、俺達がかけがえのない無二の親友になった事を!」
- 洗脳されてデュークを母星の仇と憎むフリード星時代の親友であったモルスに対する必死の説得。
- 「とてつもない何かを背負い、今の仮面を被っているのだ」
「それが、地球人という仮面を被っている私にはよく分かる…」 - 漫画『真マジンガーZEROvs暗黒大将軍』にて。マリアから、今ループの甲児がTFOの開発に夢中になっていることを聞いたときに返した台詞。この作品でも、デュークは地球人と偽って過ごしているらしく、そこから甲児の今の態度が仮面であることを見抜き、また同時に共感してもいる。なお、この台詞からわかるとおり、この作品のデュークは一人称が「僕」ではなく「私」になっている。
- 「貴様の出る幕じゃない!!」
- 石川賢の漫画版『グレンダイザー対グレートマジンガー』クライマックスより。
怨敵バレンドスを追い詰めた際、背後から襲い掛かる円盤獣グビグビを振り向き様に一蹴したデューク怒りの咆哮。
迷台詞
- 「やめろ甲児君!グレートじゃ無理だ!!」
- 『グレンダイザー対グレートマジンガー』にて奪い返したグレートに甲児が乗り込んだ時の台詞。確かに弱点が敵にバレてしまったので危険と言えば危険だがいくらなんでも失礼な台詞である。しかもその後グレートマジンガーの助けを借りなければ危なかったシーンがある。
スパロボシリーズの名台詞
旧シリーズ
- 「出たな、円盤獣!!」
- 第3次でブランの搭乗するアッシマーと対決した時の台詞。
- 「そうだな… ぼくにとっての正義とは、力のない人達を守る事かな。この戦争でそんな人達が一番迷惑しているはずだからね」
「この戦争をできるだけ早く終わらせる事… それが正しい事なんじゃないかな」 - EXのリューネ編の終盤、リューネに自身の正義を問われた際に答えた台詞。
COMPACTシリーズ
- 「理想や夢…それを追い求める事に文句は言わない」
「だが、それが他人を犠牲にしてでしか実現出来ないものならば…」
「僕は命を懸けて、それを止める!」 - IMPACTでカロッゾが発した旧人類への侮蔑感情に対し、怒りを燃やす。
- 「この広い宇宙で…自分の星に閉じこもり、他人を認めようとせず…」
「見ようともしなかった時点で…お前達は負けていたんだ…!」 - IMPACTで爆死寸前ながらも選民思想を振りかざすアベルに対し、彼の決定的な敗因を突きつける。
- 「あの花は無残に散っただけか」
- ネオジャパンコロニーを襲ったカロッゾとラフレシアの最期を目の当たりにして。
- 「…帰る場所を失った者の悲しみを、僕は知っているつもりだ」
- 女帝ジャネラ一派を見逃す旨の発言に、周囲から批難を浴びるものの上述の台詞で胸中を語る。だが…。
- 「もしも、このままここから出られないなら…それも運命なのかもしれない」
「だが、運命なんてものは僕は結果論だと思う…それが運命だった、とね」
「ならば、その瞬間まではみっともなく足掻こうじゃないか」 - IMPACT通常ルートEDで、アインスト空間から脱出する術を失い絶望的な空気が漂う中、諦観する事無き意思を示し皆を鼓舞する。若干、遠回しな言い方を交えるところが良くも悪くもデュークらしい。
単独作品
- 「今はまだ分からなくてもいい。だが、君にもきっと見つかるはず…君の戦う理由がね」
- MX序盤、戦う理由が見出せずに苦悩する北斗へアドバイスを送り、「電童に選ばれた意味から逃げてはいけない」とも諭す。
- 「それとも、君はそのマジンガーZを悪魔の使者にするつもりなのか!?」
「君と共に戦ってきたマジンガーを、本当の魔神にしてしまうつもりか!?」 - 精神制御を受け、バレンドスの尖兵と化した甲児への説得。デュークの言葉に、甲児は叫びを上げつつ自我を取り戻す。
- 「彼らには彼らの事情があるはずだ…」
「例えそれが僕達には言えぬ事だとしても、見る目を変えるのは良くないと思う」 - 自軍に参入したマサトと美久への批判を上述の台詞で擁護するが、鉄也やチボデーからは「奇麗事」と斬り捨てられる。デュークも万が一の時には「覚悟を決める」と返答するが、今度は隼人から対応の遅さが招く最悪の事態を指摘される事に…。
- 「綾人君、僕達には血の色の違いなど関係ない」
「生まれた星、生い立ち…そして、それぞれの宿命…それら多くのものを乗り越え、団結した僕達の前にはね」 - 第3新東京市で孤軍奮闘中のラーゼフォンの救援に駆けつけた際、ムーリアンである事を知りながらも加勢してくれるマグネイト・テンの面々に戸惑う綾人へ、上述の台詞を贈る。
- 「見苦しいぞ、バレンドス!お前は自らが信じる力に敗れたんだ!」
- 爆死寸前にあっても尚、敗北を認めようとしないバレンドスを容赦無く斬り捨てる。
- 「みじめだな、ブライ大帝。居城を失い、協力者を失った今のお前は裸の王様も同然だ」
- MXでの百鬼帝国最終戦で、ズリルに見限られたブライの有様を痛烈に皮肉った。
- 「さあ、行こう。僕達のそれぞれの明日へ…」
「希望に満ち溢れた未来へ…!」 - MXのEDより。地球の戦友達に別れを告げ、デューク達はフリード星再興という新たな使命を胸に旅立つ。
余談
桜多吾作版では宇門博士やひかる同様、永井版ともTV版とも全く異なった氏独自のキャラデザインで一貫して描かれている(番外編の『決戦!大海獣』も含む)。
当時のコミカライズ作品に於いて、何らかの事情で本来のキャラデザインが使用されないケースは間々存在し、テレビマガジン版『勇者ライディーン』のひびき洸や冒険王版『戦闘メカ ザブングル』のジロン・アモスなどにも、同様の措置がとられている。
話題まとめ
資料リンク
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