牙狼〈GARO〉

提供: スーパーロボット大戦Wiki
2020年10月7日 (水) 13:37時点における2400:2200:474:4f18:b8fc:8d3a:d684:a39e (トーク)による版
ナビゲーションに移動 検索に移動
牙狼〈GARO〉
読み ガロ
原作 雨宮慶太
監督 雨宮慶太
横山誠
梶研吾
金田龍
脚本 雨宮慶太
梶研吾
小林雄次
林壮太郎
田口恵
キャラクターデザイン 雨宮慶太
韮沢靖
音楽 BUDDY ZOO
栗山善親
澤野弘之
制作 東北新社クリエイツ
ディープサイド
オムニバスジャパン
放送局 テレビ東京系列
放送期間 2005年10月7日 -
2006年3月31日
(全25話)
初登場SRW スーパーロボット大戦X-Ω
テンプレートを表示

牙狼〈GARO〉』は東北新社クリエイツ、ディープサイド、オムニバスジャパン制作による特撮テレビドラマ作品。

概要

80年代後半から90年代初頭にかけて東映の特撮テレビドラマでキャラクターデザイナーとして活躍し、映画監督としても『未来忍者』『ゼイラム』などの作品を数多く世に送り出してきた雨宮慶太氏の原作による『牙狼〈GARO〉』シリーズの第1作。深夜枠で放送され、大人をターゲットとしたホラー色の強い描写が特徴。当時の特撮番組としては珍しい製作委員会方式が採られたことで、従来の特撮番組の2倍近い予算が投入され、テレビシリーズとしては破格と言える激しいアクションやワイヤーシーン、CGなどが盛り込まれた。

様々な分野から起用されたゲスト俳優の豪華さやパチンコとのタイアップにより一般層にも知名度を拡げ、『ウルトラマン』『仮面ライダー』『スーパー戦隊』を除く本邦の特撮作品としては異例のロングランシリーズとなっている。

前述の通りシリーズ化により、本作より派生した多数の作品[1]が製作されている。他のシリーズと区別するため、本作は『暗黒魔戒騎士篇』とも呼ばれる。

ストーリー

光あるところに、漆黒の闇ありき。古の時代より、人類は闇を恐れた。しかし、暗黒を断ち切る騎士の剣によって、人類は希望の光を得たのだ。

亡き父のような画家になることを夢見る御月カオルは、初めての個展を間近に控えていた矢先、突如異形の怪物「ホラー」と化した美術館のオーナーに襲われる。カオルの窮地を救ったのは、純白のコートを羽織り、剣を振るって戦う青年・冴島鋼牙だった。

鎧を纏い、魔戒騎士・ガロとなった鋼牙によってホラーは切り捨てられたが、カオルは誤ってホラーの返り血を浴び、極上の餌としてホラーに狙われる羽目になってしまう。カオルを守り日夜ホラーと戦う鋼牙。しかし、やがてその背後では、一人の男の邪悪な陰謀が動き始めていた。

登場人物

スパロボ毎の登場人物一覧については以下を参照して下さい。

冴島鋼牙
主人公。魔戒騎士最高位とされる黄金騎士ガロ(牙狼)の称号を持つ剣士。
魔導輪ザルバ
鋼牙の相棒の魔導具。
観月カオル
ヒロイン。画家見習い。
ホラーに襲われていたところを鋼牙に救われたが、その際にホラーの返り血を浴びてしまったせいでホラーに狙われるようになったばかりか、余命100日となる[2]。鋼牙と共に過ごすうちに彼に惹かれていくが……。
倉橋ゴンザ
冴島家に仕える老執事。穏やかで心優しく、魔戒語や魔界の伝承に詳しい。鋼牙やカオルからも全幅の信頼を寄せられている。
涼邑零
とある理由から鋼牙を付け狙う、素性不明の青年。とはいえ、魔戒騎士の使命は心得ており、ホラー討滅の際は鋼牙と共闘する。
銀牙騎士ゼロ(絶狼)の称号を持つ。
魔導具シルヴァ
零の相棒の魔導具。
邪美(じゃび)
魔戒法師の女性。鋼牙とは幼なじみで、強さも互角。
龍崎駈音(りゅうざき かるね)
カオルが懇意にしている心理カウンセラーで、彼女のことを常に気にかけている。
冴島大河
鋼牙の父親で、先代の黄金騎士。故人。
バラゴ
冴島大河のかつての弟子だった魔戒騎士。家族をホラーに殺され、憎しみのあまり力を渇望するようになり、自ら闇に堕ち、暗黒騎士キバ(呀)となってしまった。

用語

魔戒騎士
古代より存在する「守りし者」のうち、物理戦闘に特化した戦士。
ソウルメタルという人間の世界には存在しない金属で作られた、狼を模した鎧を纏い、剣・刀・槍・斧・弓などの武器を駆使してホラーを討滅する。
なお、ソウルメタル製の武器は女性には扱えないことから[3]、魔戒騎士になれるのは男性のみ。
心滅獣身
魔戒騎士の鎧を現世で装着する際は99.9秒の時間制限が存在しており、それを過ぎると紋章が上下反転、鎧が巨大化して獣のような姿となり、身も魂も鎧に喰われて暴走してしまう。
魔戒法師
古代より存在する「守りし者」のうち、法術戦闘に特化した戦士。
古代においては魔戒法師がホラーと戦っていたが、強力なホラーに対しては法術での対抗が難しくなってきたことから、武術によって戦う魔戒騎士が生まれたという歴史を持つ。
現代においては魔戒騎士が使う道具などを作ったり、魔戒騎士のホラー討滅をサポートするのが主な役割だが、その現状に不満を持つ魔戒法師も少なからずおり、TVシリーズ第2作『MAKAISENKI』において、その対立が表面化してしまう。
ホラー
古代より人間を餌とし、魔戒騎士や魔戒法師と戦ってきた、異界の魔獣。一部を除き、メシアが全てのホラーの始祖となっている。
本拠地の魔界から「陰我(負の思念)」が宿った物体を通って人間界に出現。心に闇を持つ人間に憑依し[4]、姿形をコピーして、人間を次々と襲い、その血肉を喰らう。
鋼牙や零の相棒たるザルバ、シルヴァも「魔導具に封じられたホラー」であり、彼らの協力を得る代償として、1ヶ月に一度、「1日分の寿命」を差し出さねばならない。

楽曲

オープニングテーマ
「THEME OF GARO」(第1 - 13話)
作曲 - TRY FORCE、JAM Project
インスト楽曲。戦闘BGMとしても何度か用いられた。
以降のシリーズでも前半のOPはインスト楽曲、後半のOPは歌という流れが通例化する。
「牙狼(GARO)〜SAVIOR IN THE DARK〜」(第14 - 25話)
作詞・作曲 - 影山ヒロノブ / 編曲 - 須藤賢一 / 歌 - JAM Project
JAM Projectが特撮番組の主題歌を担当するのは本作が初となる。第14話から23話までは1番、第24話では2番が使用された。
OPとして使われるのは第14話からだが、第9話で戦闘BGMとして使われたのが初出。『X-Ω』ではイベント「黄金ノ騎士」にて原曲がクエストBGMに採用。
エンディングテーマ
「牙狼(GARO)〜僕が愛を伝えてゆく〜」(第1 - 13、22話)
作詞・作曲 - 京本政樹 / 編曲 - 山本はるきち / 歌 - 京本政樹
第22話では本作の主演キャスト陣で結成されたグループ・GARO Projectのカバーバージョンが使用された。
「僕はまだ恋をしてはいけない」(第14 - 21、23、24話)
作詞・作曲 - 京本政樹 / 編曲 - 山本はるきち / 歌 - 京本政樹
第23、24話ではGARO Projectのカバーバージョンが使用された。

登場作と扱われ方

単独作品

スーパーロボット大戦X-Ω
初登場作品。2020年10月のイベント「黄金ノ騎士」期間限定参戦。シリーズ15周年を記念しての参戦となる。
真マジンガーZERO vs 暗黒大将軍』や『真ゲッターロボ 世界最後の日』といったダイナミックプロ作品とクロスオーバーする。なお、鎧の時間制限に関しては「鎧を脱がなくても大丈夫」な異世界に転移したことで解決されている。

各話リスト

話数 サブタイトル 登場ホラー 備考 再現スパロボ
第1話 絵本  アングレイ  
第2話 陰我 イシュターヴ
第3話 時計 モラックス
第4話 晩餐 パズズ
第5話 月光 ルナーケン
第6話 美貌 ウトック
第7話 銀牙 ゼロ登場
第8話 指輪 モロク
第9話 試練 ハンプティ 魔導馬・轟天登場
第10話 人形 アスモディ
第11話 遊戯 ダンタリアン
第12話 大河 ノウル
第13話 約束 ブエル
第14話 悪夢 OP・ED変更
第15話 偶像 ガーゴイル
第16話 赤酒
第17話 水槽 ハル
第18話 界符
第19話 黒炎 12体融合巨大ホラー キバ登場
第20話 生命
第21話 魔弾 ボナファルツ
モロク
第22話 刻印
第23話 心滅
第24話 少女 始祖ホラー・メシア
第25話 英霊

脚注

  1. 本作の完全な続編(『牙狼〈GARO〉スペシャル・白夜の魔獣』『牙狼〈GARO〉~MAKAISENKI~』『牙狼〈GARO〉~魔戒ノ花~』)、世界観を一新したもの(『牙狼〈GARO〉~闇を照らす者~』『牙狼〈GARO〉-VERSUS ROAD-』など)、特定の人物に焦点を当てたスピンオフ作品(『呀〈KIBA〉~暗黒騎士鎧伝~』『絶狼〈ZERO〉-BLACK BLOOD-』『神ノ牙 -JINGA-』など)、実写では描写が難しい古い時代や近未来を舞台にしたアニメシリーズ(『牙狼〈GARO〉-炎の刻印-』『牙狼 -紅蓮ノ月-』『牙狼〈GARO〉-VANISHING LINE-』)など。
  2. ホラーの血を浄化すれば助かるが、その方法が、多くの「守りし者」が命を落とすほどに危険かつ困難なためホラーの血を浴びた者はその場で殺すのが「守りし者」の掟となっている。
  3. 理由は不明。あくまで「武器」に限った話なので、「道具」であれば女性でもソウルメタルは扱える。
  4. ホラーに憑依された人間は心身をホラーに侵食され、ホラーと入れ替わる形で消滅する。これは「守りし者」も例外ではない。

商品情報

Blu-ray