内海

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内海
読み うつみ
登場作品 機動警察パトレイバー
声優 鈴置洋孝
種族 地球人
性別
所属 シャフト・エンタープライズ
役職 企画7課・課長
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内海は『機動警察パトレイバー』の登場人物。

概要

シャフト・エンタープライズジャパン企画7課・課長。アーケード・ゲーム機やゲームソフトの製品企画や市場調査を行う部署の課長という肩書は必ずしもウソではないが、実際は非合法活動を組織的に行っているシャフト内の裏仕事部署のリーダーである。飄々としている快楽主義者だが、内面は子供っぽい性格で課の開発したレイバーグリフォン」を率いて特車二課に戦いを引き起こす危険な男。

漫画版では本性を見せると表情や発声が一転して険しくなり言葉遣いも急に荒くなるが、アニメ版ではそういった面は見られず、発声にドスを利かせた場面も非常に少ない。

香港支社に所属していた時は「リチャード・王」と名乗っていたが、詳細は不明。そもそも内海という名が本名なのか、また日本人なのかどうかもはっきりしない[1]

アニメ版では黒崎と二人仲良く逃亡に成功して姿を消したが、漫画版では特車二課に敗北後、海外逃亡を企てるが元シャフト・セキュリティー・システム(通称「SSS」。シャフト・エンタープライズの私兵的警備会社)のジェイクに刺されて絶命[2][3]する最期を迎えた。

登場作品と役柄

単独作品

スーパーロボット大戦Operation Extend
初登場作品。当初は原作同様特車二課やコネクト・フォースと敵対するが、後にシャフト上層部の意向によりバドとグリフォンをコネクト・フォースに出向させ、まさかの味方化。裏方での工作・交渉等でコネクト・フォースを支援する。
エンディングにて後藤に逮捕されそうになるが、日本に到着する前に黒崎と共に逃亡した。

人間関係

バドリナート・ハルチャンド
部下。重傷を負った際に彼に艦の指揮を託す。
黒崎
部下。
後藤喜一
敵対関係だが、ウマが合うところも。
熊耳武緒
昔の恋人。現在は特車二課に所属。
地球防衛軍
テロリスト。データ収集のため変装して彼らにブロッケンを提供するなど支援していた。
ジェイク
SSSから内海の監視役に派遣された男。しかし、彼等の横槍でグリフォンのデモンストレーションが失敗したため、内海はSSSのメンバーを爆殺。生き残ったジェイクは最終話で雪辱を果たすが、彼も黒崎に撃たれ死亡した。

名台詞

黒の騎士とでも呼んでもらおうか」
アニメ版で野明遊馬の前に姿を現した際に。内海は自社製品のゲームに遊馬が手こずっていたのを見て、それを見かねて声をかけた模様。
「ば、バカ!なぜ撃った!?」
自分の事を知る熊耳を撃った部下に対する𠮟責。めったに見せない真剣な表情をしていることを考えると彼女に未練があることが窺える(恋愛感情とは言えないだろうが)。
バドリナート・ハルチャンド!! いい加減にしろ! 引き上げどきを間違えるな! このまま警察の手に落ちる気か!!」※漫画版
「バドリナート・ハルチャンドちゃん。いい加減になさぁい、引き上げどきを間違えるんじゃない! このまま警察の手に落ちる気なの?」※アニメ版
予定外のアクシデントでダメージを受けたグリフォンが捕縛されそうになって。普段は友達のように接しているバドをフルネームで呼び、漫画版では叱責して離脱を命令する一方、アニメ版では母親の様な口調で離脱を命令する。
「高度が取れていない。これでは海に落ちるぞ!」※漫画版
「高度が取れてない。これじゃ海にドボンだ。」※アニメ版
上記の一件の後、何とか離脱に成功したバドだが、ダメージを受けた影響でグリフォンの高度が取れない状態になっているのを見届けて。こちらも漫画版・アニメ版とで台詞が異なっている。
「内海でございまぁす♪」
携帯電話越しに発した第一声。なお、内海役の鈴置氏はアニメ版『サザエさん』風のイントネーションで演じている。
「週刊誌の作り方知ってるかい?」
「強きをけなし弱きを笑う。勝者のアラ探しで庶民の嫉妬心をやわらげ、敗者の弱点をついて大衆にささやかな優越感を与える」
「これが日本人の快感原則にいちばん合うんだな」
黒崎「卑しい国民だ
「だから、独裁者も革命家も出現しないんだよ。いい国じゃないか、まったく」
ゆうきまさみ氏の漫画版『パトレイバー』第14話「嵐の到来その2」より。悪徳週刊誌『パトス』に食いつかれた特車二課の記事を見ての皮肉。
冷やかさに満ちた黒崎の一言に、ドキリとさせられた読者は少なくないであろう。
マスメディアや大衆の愚かな部分を辛辣に皮肉る内海と黒崎の会話シーンは、漫画版『パトレイバー』において最も有名な場面の一つとなっている。
「やれやれ、不粋なもんだよ。せっかくの巨人の格闘に飛び道具を持ち出すかね」
「バドもバドだ。ロマンってもんがわかってないんじゃないか?」
AVS-98(SRW未参戦)から拳銃を奪って発砲したグリフォンに対して。派手好きな彼には不満だったようで「帰ってきたらお仕置きだ」と怒っていたが、直後に銃を捨てて再び格闘戦に移ると一転して大喜びしていた。
「頭ってのは相手より上に立った時こそ下げなくちゃあ!」
シャフト内の勢力争いでグリフォンを取り上げられそうになるが、巧みな立ち回りで対抗勢力を翻弄して。
この後も「対抗勢力の別荘敷地内にグリフォンを隠す」「相手の目の前でグリフォン(実は偽物)を爆破する」など破天荒な行動を繰り返す。
「こいつ…どうしてこんなことを……」
漫画版ラスト、死亡時の台詞。

余談

  • 担当声優の鈴置洋孝氏の死去後に発表された『CR機動警察パトレイバー』では、氏の持ち役を多く引き継いだ成田剣氏が代役を担当している。

脚注

  1. ただし「日本人という民族」についてはよく知っているようである。名台詞参照。
  2. 直接的な描写はないが、刺された直後でありながら大量の出血をしていたこと、松井が指紋からの身元判明と話していること等から推測される。
  3. ちなみに、漫画版作者であるゆうきまさみ氏は「少年誌だからこそ内海は殺しておかなければ、と考えた」と証言している。