ディートハルト・リート
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ディートハルト・リート(Diethard Ried)
ブリタニア人でありながら、黒の騎士団のリーダーであるゼロに協力する男。元々はテレビ局の特派員で、数多くの番組も制作した。しかし、ゼロの何者にも省みない行動力と思想に心酔し、小踊りなどの奇行も見せたことがあった。黒の騎士団では組織の人員把握、資金、人脈構築に絶大な影響力を及ぼした。
時にはゼロにも内密で暗躍する事もあるが、あくまでもゼロの利になる為の行動であり、少なくとも彼が不利になる様な事は、なるべく控えている。
一方で、天子を日本人の誰かを結婚させる事をゼロに提案させる、中盤にてゼロが黒の騎士団に追放されるや否や、彼を見捨てるなど非情な一面を見せる。
その後はシュナイゼルにつくも、ゼロのギアスにかけられたシュナイゼルに撃たれた挙句、「ギアスに掛ける価値もない」と切り捨てられて死ぬという、自業自得な末路を迎えた。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第2次スーパーロボット大戦Z破界篇
- NPCであるため声の収録は行われていない。顔グラフィックがひとつしかないためか原作で見せたゼロに心酔してはしゃいだ時の言動はほとんど再現されていない他、虐殺事件の被害を最小限に抑えた万丈の行為を良く思わないなど原作以上に非道な面が強い。また後述の名台詞の項から原作と違って明確にイレブンを軽視していることがわかる。
- 第2次スーパーロボット大戦Z再世篇
- 概ね原作通りの役回り。中盤において原作同様、天子を日本人の誰かと結婚させる事をゼロに提案した所を、ZEXISの女性陣から袋叩きにされ、キリコに「お前は人でなしか」と言われてしまう。両ルートではシュナイゼルの策略によって窮地に立たされたゼロを見捨てていたが、ゼロ・レクイエムルートではダモクレス要塞制圧の時点では死亡せずルルーシュにまだ利用価値があると見なされて生かされるが、前述したように鞘替えしたうえに、原作通り一度は殺そうとした為か、後に切り捨てられてしまい、爆発するダモクレスと共に消えた。黒の騎士団ルートではシュナイゼル側に付き、フジ決戦にて独断でナナリーを人質を取った結果、ゼロの逆鱗に触れて「ギアスをかける価値もない」と切り捨てられた挙句、ただ一人ダモクレスに取り残され、最期は宇宙からトレーズ達によって放たれたリーブラ主砲の一撃によってダモクレス共々消滅させられるという、第3次αの三輪防人やWのアズラエルの最期を彷彿させる末路を迎える。どちらのルートでもある意味原作以上に惨めな最期を遂げており、特に騎士団ルート52話においてはルルーシュ側のキャラもシュナイゼル側のキャラもほぼ全員が原作より救いのある結末を迎えているだけに、彼の悲惨な最期がより際立っている。ちなみに顔グラフィックが増えており多彩な表情を見せるようになった。
人間関係
- ゼロ
- 彼を「カオスの権化」として崇拝している。しかし、彼が黒の騎士団から追放されるや否、彼を見捨てた。死の間際になった際には、自らにギアスをかけるよう懇願しても、今度は自分が見捨てられた。
『第2次Z再世篇』でのゼロレクイエムルートでは、爆発するダモクレスに置いてけぼりにされる、という原作より惨め過ぎる形で見捨てられ、黒の騎士団ルートではナナリーを人質に取った卑劣に等しい行為をとったディートハルトを完全に見限った。 - 藤堂鏡志朗
- 1期EDで一枚絵に登場する。藤堂が「武」なら、ディートハルトは「才」といったところ。黒の騎士団内では馬は合わないが、互いに自分の持たないものを自覚しあっているのか、ゼロの懐で立場を弁えている。
- 朝比奈省悟
- 再世篇ではディートハルトの事を快く思っていない。
- 扇要
- ブリタニア軍人であるヴィレッタと内通していた事で、ヴィレッタを人質にとって牽制している。尤もこれは、扇の裏切りに等しい行動に問題があった為で、ディートハルトの判断が間違っていたとは言い難い。
- ヴィレッタの解放後、ディートハルトの顔には扇に暴行を受けたかの様な後があった。
- ヴィレッタ・ヌゥ
- 扇との関係を知った事で人質にされ、扇の牽制として利用された。
- 皇神楽耶、C.C.、千葉凪沙
- 天子の一件で彼女らの顰蹙を買った。
- 『第2次Z再世篇』では、彼女達に加えて、多数の人物からより顰蹙を買う羽目に(後述)。
- 紅月カレン
- 再世篇では天子の一件で彼女の反発を買った(原作ではブリタニア軍に捕まっていたため)。
- 篠崎咲世子
- ゼロ(ルルーシュ)の専属メイドであるが、ディートハルト個人から雇った協力者。咲世子自身はゼロの正体を知った上で協力者となっている(本編では明らかにされてない)。
- シュナイゼル・エル・ブリタニア
- ゼロ追放に伴い彼の陣営につき、彼の思想を見て「ゼロ以上のカオスの権化」と表するが、最後には「ゼロに仕えよ」のギアスを受けた彼に射殺された。
他作品との人間関係
- 破嵐万丈
- 破界篇ではユーフェミアによるイレヴン(日本人)虐殺事件において、被害を最小限に抑えた彼の行動を快く思っていなかった。
- ルナマリア・ホーク
飛鷹葵
エスター・エルハス
クラン・クラン
桃井いぶき
ミヅキ・立花
アデット・キスラー
サラ・コダマ - 再世篇17話で彼女たちに大バッシングを浴びせられる。
- キリコ・キュービィー
- 再世篇17話でZEXISの女性陣から大バッシングを浴びた挙句、トドメといわんばかりに彼から「人でなし」と駄目出しを喰らうハメに。
- トレーズ・クシュリナーダ、ミリアルド・ピースクラフト、カーンズ
- 再世篇の黒の騎士団ルートでは、最期は彼らによって放たれたリーブラ主砲によって引導を渡される。
名台詞
- 「カオスの権化だ!」
- ゼロを称賛した際の台詞。
- 「どうやってこの状況を創ったのかはわかりませんが計画以上の策略ですよ、ゼロ」
- 虐殺の最中、笑みを浮かべながらの独白。
- 「伝説の英雄、ゼロは志半ばにして戦死。しかし、その勇敢な生き様は永遠に刻まれるでしょう」
- ゼロが黒の騎士団から追放される事を知り、カメラをゼロに向けてこう言い放つ。同時に「打ち切り」を決めるが…
- 「ゼ、ゼロ! あなたの物語は既に完結している! あなたは生きていてはいけない!」
- シュナイゼルをギアスで陥落させたルルーシュに対して。直後に銃を向けるが、シュナイゼルの銃撃に斃れることに。再世篇(黒の騎士団ルート)にてシュナイゼルを完全に下したゼロにこれと同じ事を言う。
- 「タイトルが長すぎてラテ欄に乗せられませんね」<br />「そしてなにより、タイトルが長いってことは番組の中身に自信がない事の現れ、内容が薄いのをタイトルでごまかそうとしているのでは…」
- CDドラマ「CタケられたC.C.」にて、C.C.を元に戻すために開催された「第1回チキチキ 初めて見るキノコでドーン! 料理自慢のゆかいな仲間大集合! キノコだ!料理だ!C茸を探せ大会」への批判。ラテ欄とは紙面のラジオ・テレビ欄のことであり、実際「銀魂」でサブタイトルが長すぎて略された事もあるのでディートハルトの言う事も間違っていないのだが、いかんせん二つ目の台詞で内容が薄いとか言ったのがロロの逆鱗に触れたのかギアスを使った攻撃でボコボコにされ、テレビでは見せられない姿に…
スパロボシリーズの名(迷)台詞
- 「破嵐万丈。余計な事をしてくれたものですね」
「その通りです。あそこで欲しかった絵は虐殺の風景です」
「あなたのおせっかいによって被害が最小限に抑えられた事は我々にとってデメリットしかないのです」
「あの地に集まったのは所詮は日和った大衆…。ゼロの創る新しい日本には不要です」
「ならば、せめて我々の活動をアシストするために死んでほしいものです」 - 破界篇エリア11ルート36話において、イレブン市民の避難を誘導した行動をした万丈に対して。組織の利益を優先し、そのためなら市民の命を切り捨てる発言をしたことで、カレンから非難され、ゼロに窘められてしまう。
- 「キ、キリコ・キュービィー!」
- 再世篇17話「朱禁城の花嫁」エンドデモより。救出した天子を日本人の誰かと結婚させるという策を口にしたところ女性陣から大バッシングを喰らい、挙句にキリコから「お前は人でなしか」とバッサリ斬られてこの台詞である。
ゼロ・レクイエムルート
- 「私も…! 私も連れて行って下さい!」
「私は陛下の創りだす新しい世界を世に伝えるという義務があります!」 - ゼロルート57話にて崩落するダモクレスから脱出しようとするルルーシュに自分も連れていくと嘆願するが、切り捨てられてしまう。それでも自分にギアスをかけるように頼んだがルルーシュの答えは変わる事は無かった。
- 「陛下ぁぁぁっ!!」
- ゼロルートにおける最期の台詞。心酔の対象であるルルーシュに捨てられた挙句、爆発するダモクレスと共に消える、という惨めで無様な最期としか言いようがなかった。なお、留美もダモクレスに取り残されてしまったが、ディートハルトとは対照的に彼女は自分の望みが叶ったこともあってか毅然とした態度を崩さなかった。
黒の騎士団ルート
- 「不遜な口を利くのはここまでだ、ゼロ! お前の妹の生命は今、私の手の中にある!」
- 黒の騎士団ルート52話にて、ダモクレスの内部に突入したゼロに揺さぶりをかけようと、独断でナナリーを人質にかけた。
- 「ギ、ギアスだ! ギアスを使ったな、ゼロ!」
「お前はギアスを自らにかける事によって妹への執着を断ち切った…! だから、撃てた! だから…!」 - ナナリーに構わず発砲したゼロに激しく狼狽。先ほどまでの余裕はどこへ、一気に醜態をさらすハメになり、直後にゼロに威嚇射撃をされ、惨めに悲鳴を上げる。
- 「こ、こんなはずでは…! 私は…新たな世界をプロデュースして…」
- ダモクレスでの戦いが終わり、降伏したシュナイゼルやコーネリア達が次々とダモクレスから脱出した中、只一人取り残されたディートハルトは表情を大きく歪めながら取り乱してしまう。ZEXISは引導を渡すべくダモクレスを破壊しようとしたその時…
- 「あああああああっ!!」
- 黒の騎士団ルートでの断末魔。リーブラ主砲から放った光によって、「力による支配の象徴」であるダモクレス共々塵も残らず消し去られてしまう。この一連の最期はWにおけるアズラエルの末路を彷彿させ、原作もしくはZRルートよりも悲惨なものであった。