カグラ・デムリ
カグラ・デムリ(Kagura Demuri)
アルテア界の戦士。非常に好戦的かつ野性的な性格を持ち、人の持つ何かを臭いとして察知し、臭いに例えるなど容姿と相まってアマタ・ソラ以上にアポロとの共通点が多い。
物語中盤で「逆さま」のエレメント能力に目覚める。無限拳などの発動中の能力を押し戻す事が出来るなど、かなり強力な能力。一方で一定の法則のもと、口にする言葉も意図と逆さまになってしまう副作用がある(例:「臭い匂い」なら「いい匂い」という意味になる)。「俺のシルフィ」として目を付けたミコノ・スズシロに対しては戦場に出るたびに猛烈なアプローチをかけていたが、この副作用のおかげで口説き文句が異様に物騒な文面(文字通りの殺し文句とも言える)になってしまい、共闘するまで真意には全く気づかれなかった。
正体は母アリシアがアルテア界に去る際、それを見送ろうとする存在と追いかける存在に分裂したアマタの対存在であり、カグラは「追いかけるアマタ」である。アルテア界にわたった際にアマタとしての記憶を全て失い、ミカゲに保護されるが、彼の歪んだ感情に晒されて育った結果、己の力のみを第一義とするねじれた人格に成長している。
ミコノに惹かれていた理由は、彼女がシルヴィア・ド・アリシアの転生体であるのに対し、カグラがアマタ同様アポロの転生体(の半分)であったため。その縁から彼女を廻って何度もアマタと激突を繰り返したが、最後には過去世ではなく今ある「ミコノ・スズシロ」を愛することを貫いたアマタに己の負けを認め、ミカゲに立ち向かう二人を後押しした。
戦後はかつての敵対行動の引け目から学園には留まらず、近隣の森で過ごしている。また、エレメント能力とは別に獣化能力を持つ。
登場作品と役柄
Zシリーズ
- 第3次スーパーロボット大戦Z時獄篇
- 初登場作品。声優の内山氏は本作でシリーズ初出演。PV1では何の因果か、中の人が同じバナージ・リンクスの次に戦闘アニメが公開された。
- 原作では息をつく暇もない状況で味方になったので他の候補生との交流や会話は全くなかったが今作ではしっかり絡みがある。ゼシカともエンディングでは原作に比べると良い雰囲気の仲になる。
パイロットステータスの傾向
能力値
アポロを超える野生児ということでか格闘・技量・命中・回避に優れる接近戦型。ミスラ・グニスの長所を存分に生かしてくる。 ただ、参入後は射撃一辺倒のアクエリオンゲパルトに乗ることになるため、高い格闘がほとんど活かせなくなる。優秀な能力だけに惜しいところだが、エレメントシステムでアマタやスパーダのパイロット達の格闘を補強する係として活用してもいい。
精神コマンド
特殊スキル
- 第3次Z時獄篇
- 逆さまの力、カウンターL5、底力L6、闘争心、戦意高揚、気力+ (ダメージ)、気力限界突破
- 「逆さまの力」は中盤で解禁されるエレメント能力で、この時はカウンターの発生率100%という強烈なもの。
- 味方時は闘争心がガードに置き換わり、気力+ (ダメージ)と気力限界突破がオミットされる。「逆さまの力」の補正も50%にガタ落ちしているが、こちらは自前の技量とカウンターのレベルが高いため大して気にはならないだろう。
固有エースボーナス
- カウンター発動時、ダメージ1.1倍
- 第3次Z時獄篇。リベンジの変形版のようなボーナス。
人間関係
- アマタ・ソラ
- 似たような容姿を持つが、性格は正反対。最後は負けを認めて和解。共にミカゲに立ち向かった。
- ミコノ・スズシロ
- 「クソ女」と呼び執着する。最終的にはアマタと結ばれた彼女を後押しした。
- ゼシカ・ウォン
- 最終話で、ミカゲに囚われていたゼシカを解放した。「クソ男」「どん底女」と呼び合い意気投合。息のあった連携プレーを見せた。
- ちなみにゼシカを解放した理由は小説版で詳しく補完されており、運命を手に入れようとして何かを得ることも何かを与えることもできなかった自身に対してアマタのために命を捨てようとする存在がいる事実に打ちのめされたためとのこと。
- トワノ・ミカゲ
- 師弟関係で彼に育てられたがその生活は異常であり、互いに嫌悪している。最終的には明確に敵対することになる。
- イズモ・カムロギ
- 上司。「(イズモの)おっさん」と呼んでおり、彼の言うことを聞かず困らせる事も多い。自らの半身であるアマタの実父である為、実はカグラにとっても父親と言うべき存在である。
- ジン・ムソウ
- 同僚。最終的にはジンがネオ・ディーバに寝返った彼と対決するが、時獄篇では展開次第で再び同僚となる。
他作品との人間関係
- アポロ
- 外見・粗暴な部分は彼に酷似している。『第3次Z』にてアポロを知る者達からは「彼の野性の部分を抽出した存在」、「彼を更に凶暴にした奴」などと評されている。
- 飛鷹葵
- 初対戦時に野性味溢れる所を見抜いた。
- 熱気バサラ
- バナージ・リンクス
- 『第3次Z』で共演。中の人が同じなのでアマタとは違った意味で同一人物。その為か彼に対する特殊台詞が用意されている。
名台詞
- 「トゥララララララ!」
- 戦闘時によく発する気合の声。
- 「見つけた……! 俺の……シルフィ――――ッ!!」
- 「なんて野郎だ……! 俺はシルフィを探して、一万と二千年の時を越えて……! しかしお前は今、今のミコノを愛した!」
「行っちまえ…… お前らまとめて、愛のかなたに行っちまえぇぇぇぇ!!」 - アマタのミコノへの告白を聞いて。ミコノを前世であるシルフィと重ねて見ていた自分とは違い、アマタが前世に関係無く今を生きる存在であるミコノを愛している事で、自らの負けを認めて発した言葉。そのあとに出る「今の心と書いて念」のテロップが秀逸。
スパロボシリーズでの名台詞
- 「お前… 変わった匂いがする…」
「そうか… これがガンダムの匂いか…!」
「う…! こいつの匂い、無臭に近い…!?」 - バナージ・リンクスとの特殊戦闘台詞。無臭というのは、自分と同じ存在であるアマタが無臭であるようにバナージも「別の意味」で同じであるため臭いがしないようだ。
- 「聞こえるか、シルフィ!」
「大っ嫌いだ! 初めて見た時から、お前が大嫌いだった! 俺のシルフィ!」
「だから、憎んで! 殺して! そう、この俺の腕の中で永遠に…!」 - 「涙の行方」/「堕ちた巨人」にて、アマタとの戦闘会話中にミコノに対して。カグラ的には一世一代の愛の告白のつもりなのだが、「逆さまの力」の副作用でこんな文面に。……思えば不憫な男である。
スパロボシリーズでの迷台詞
- 「何だ、ありゃ!? もふもふしやがってよ!」
- ボン太くんとの特殊戦闘台詞。着ぐるみそのものな見た目のボン太くんには流石のカグラも仰天しているようだ。ちなみに「もふもふ」とはボン太くんが基本的に使う「ふも」という単語を逆さまの力で逆転させた物と推測される。
- 「くるくる形を変えて忙しい奴!」
- 変形が可能な機体との特殊戦闘台詞。これ単体なら普通の戦闘台詞なのだが、時獄篇第一弾PVにて中の人が同じバナージの戦闘シーンの後にアクエリオンEVOLが紹介されたため、くるくる外見を変えて忙しい奴と一部でネタにされることに。
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