呂布トールギス

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呂布
読み りょふ
外国語表記 Ryofu
登場作品

SDガンダムシリーズ

声優 宮内敦士
演者 トールギス
SRWでの分類 機体
パイロット
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プロフィール
異名 戦慄の暴将
種族 三璃紗人
性別
所属 呂布隊
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呂布トールギスは『SDガンダム三国伝 BraveBattleWarriors』の登場人物。

概要

呂布隊の大将。字は「奉先(ほうせん)」。一騎当千の武勇を誇る根っからの武人であり、三璃紗最強の侠。

戦と強き者との戦いを生きがいとしており、その為ならどんな勢力にも属する。弱者にも容赦はしないが、「敗者に追い討ちをかけるのは趣味ではない」と武人としての情けと矜持も持ち合わせている。必殺技を出す時に発する「魂ィィィィ!!」が口癖であり決め台詞。個人としては三璃沙最強の戦闘力を持ち、劉備・曹操・孫権を同時に相手取って引き分ける、曹操軍の武将8人を相手に大立ち回りをやらかした挙句これも引き分けるなど、怪物的な強さを持つ。

最初は董卓軍に属していたが、戦局の変遷と個人的な事情から、袁術軍、袁紹軍といくつかの軍を呂布隊の面々と共に渡り歩いていった。最終的には最大のライバルとなった曹操と激闘を繰り広げた末に敗北、落命した。

神話の三候、龍帝・雀瞬・虎暁とは全く関係ない人物のはずだが、どういうわけか玉璽に共鳴し、天玉鎧を操ることができる。彼が装備した場合の天玉鎧は玄武を模した「真武」という形態に変形する。

各三国志モチーフ作品の例に倣い、兜には触角のような飾りが付属。また仮面を着用しており、素顔は初代トールギスとなっている。『UX』でも撃墜の際の特殊アニメーションでその素顔の一部を覗うことが出来る。

なお、三国伝の世界におけるニュータイプ的な存在であるという設定がある。

漫画版

旧シリーズの『BB戦士三国伝』では風雲豪傑編で董卓軍に属していた際の戦闘で消息を絶つ。コミックワールド版では天玉鎧を降臨させた孫権の攻撃に巻き込まれたことが元で消息を絶ち、コミックボンボン版では董卓の攻撃から劉備を庇い、その後、天玉鎧を降臨させた劉備の攻撃で負傷しながらも逃げ延びた董卓にとどめを刺した後に消息を絶つ。

実は神話の英雄にもう一人「武義」と呼ばれる人物がおり、忠実においては龍帝等三人の力を借り、自らの身を犠牲に蚩尤を封印している。その為武義の名は「G記」には記されておらず、人々もそれを知らなかった。呂布が玉璽の力を使えるのはその魂を継いでいる為であり、天玉鎧が玄武の姿を取るのもそれが理由。

最終章となる戦神決闘編で玄武装呂布トールギスとなって再び姿を現す。魂の雄叫びと共に天玉鎧を召喚し、劉備たち三候を継ぐ者たちが苦戦していた闇の軍神を一撃で破壊するという衝撃的な再登場を果たし、光と闇の決戦の戦列に加わった。ちなみに、作中では語られず単行本のオマケとなる用語解説ページで重要人物『天の刃』の1人、北方の天の刃であることが明かされた。

漫画版では戦い終えた後の消息は不明だが、コミックワールド版では三国伝の新シリーズが始まったことで生存が確認された。

登場作品と役柄

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦UX
初登場作品。声優の宮内敦士氏も今作がスパロボシリーズ初出演となる。原作終了後なので貂蝉ともどもかつて官渡の戦いにて戦死していたが、死に際に「声」を聞いてUXの世界にやって来たらしい。その後は加藤機関の客将となり、UXと幾度と無く激突する。第2部の中盤に加藤機関を離脱し、第3部序盤に竜宮島において翔烈帝に再覚醒した劉備との戦いで敗れることになる。最終話『命の始まり』では彼の魂もUXに加勢した。
ユニットとしての強さはSSサイズでありながら、攻撃力は非常に高くHP・EN回復も所持(しかもL2)、序盤からHPが一定値まで減ると精神コマンド「魂」を使うなど、原作の強さを再現したかなりの強敵となっている。寄れば寄るほど破壊力が高くなるのだが、迂闊に離れるとほとんどのステージで組んでいる貂蝉から「胡蝶乱舞」で厄介な特殊効果が飛んで来る。反面サイズ差補正によるダメージ増加と最終戦でもHP40000弱という打たれ脆さもあって、終盤では大火力の一撃が決まればそれで落ちることも。
隠し要素の条件を満たすと第45話のヒトマキナ戦で貂蝉と共に「天の刃」として復活、自軍入りする。そして戦闘前会話も劉備たち三人に加わって参加する。カリ・ユガとの戦いの後、貂蝉たちと共にUXを元の世界に戻すための力の1つとなった。
味方になった時の性能は敵対時ほど強くなく、三国伝系では耐久力が高い代わりに運動性は低い。武装の攻撃力は高く「魂」もあるものの、「三侯の魂」が無いために劉備や曹操に火力で劣る。もっとも、EN回復が他の武将と違いL2であり、気迫もあるため大技を連発できる強みがある。
ちなみに、敵味方で戟を持っている手が変わらない(常に右手)。単純な左右反転ではなく敵味方で個別にグラフィックを用意している上、戦闘デモの造り込みが「三国伝」勢で随一の出来栄えで、一部武器には味方時限定の演出まで追加されており、スタッフの力の入れようが窺い知れる。
尚、本作の世界観においては劉備たち三人が「三候」自身であったため、それで言うならば呂布は「武義」となる。しかし、「G記」には呂布に関する記述が全く記されておらず、曹操や孔明はこれを司馬懿が意図的に隠したものだと推測している。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

破塵戟(はじんげき)
手に持っている巨大な戟。これを振り回して戦う。
UXでは最弱の攻撃だが、怒涛の連撃の後穂先に引っかけて空の彼方に吹っ飛ばす、という豪快なモーション。ついでに、敵の時はカットインの後にそのまま飛びかかるが、味方になった後はまず大地を踏み込んで正面からのアングルで飛びかかる、と入りの部分が追加されている。
モチーフはトールギスIIIのメガキャノン+シールド。プラモデルでは分割した破塵戟をモチーフ同様に両肩に装備できる隠しギミックがある。組立説明書には載っていないが、漫画版では1コマだけこの状態で登場する場面がある。
元ネタは演義における呂布愛用の「方天画戟」。
鋼撲棍(こうぼくこん)
本来は呂布隊の副将である高順ヴァイエイトの武器であるが、『BBW』における官渡の戦いにおいて、高順本人から差し出されて使用した。SRW未実装。
モチーフはヴァイエイトのビームキャノン。

必殺技

旋風爆裂衝(せんぷうばくれつしょう)
破塵戟を振り回して大地に叩きつけ、その衝撃波によって敵を攻撃する。
UXでは必殺技の中で唯一、トドメ演出がない。
旋風大烈斬(せんぷうだいれつざん)
必殺技。破塵戟を振り回して暴風を巻き起こし、それに相手を巻き込んで切り裂く。コミックワールド版では曹操との一騎打ちで放とうとしたが妨害され、不発に終わった。BBW本編での使用は僅か2回と、上記の爆裂衝より使用頻度が低い。
UXでは突っ込んで弾き飛ばし、そこから大烈斬に繋ぐ、という流れ。トドメ演出は動きの止まった相手の胴体を破塵戟で貫くというもので、本編で孫策を討ち取った際のモーション。
暴風激烈斬(ぼうふうげきれつざん)
破塵戟の回転によって竜巻を呼び、それに敵を巻き込んでズタズタに切り裂く。BBW中盤で追加された必殺技。
UXではトドメ演出が存在し、リアルカットインで敵を踏みつけて「力こそが正義だ!」と〆る。参戦後に相手取るのはどいつもこいつも呂布よりもはるかに巨大な敵ばかりなのだが、容赦なく地面に踏み込む。
天武真烈陣(てんぶしんれつじん)
「天に挑みし勇者」or「天に選ばれし覇者」で追加される最強攻撃。玉璽の力で天玉鎧・真武を呼び出し、それに乗って武義の魂を纏い、突撃。闘気を纏った破塵戟で斬りつける。
董卓を討ち取った際の真武召喚シーンと、『戦神決闘編』での玄武装の攻撃を合わせた半オリジナル技で、名称もUXにて追加された。
味方時にはトドメ演出が存在。斬りつけた相手がエネルギーの奔流に飲まれ、玄武の幻影ごと木端微塵になり、呂布がそこから飛び出して着地(この時一瞬だけ玉璽が飛んでいくのが見える)の勢いで振り返ってリアルカットインが入るという非常にド派手な流れで、三候の必殺攻撃に比べても明らかに力の入り具合が違う。敵対時には恐ろしいが、射程が1なので不用意に寄らなければ問題ない。味方になった後は三候の必殺技が全員射程1なので、PUを組むと火力が跳ね上がる。

合体攻撃

四神天玉鎧
劉備孫権曹操、そして呂布を加えた4人で放つ最終奥義。
神話の四英雄の魂に呼応し、蒼龍・弩虎・炎鳳・真武の四形態全ての天玉鎧を一斉に召喚・装着、その力を結集して攻撃をかける。

特殊能力

HP回復L2
三国伝武将の標準装備。他の武将と比べて回復量が多い。
EN回復L2
同じく標準装備。他の武将と比べて回復量が多い。
剣装備
同じく標準装備。
オールキャンセラー
敵時のみ所持。さらにキャンペーンマップでも持っている。

移動タイプ

サイズ

SS

機体ボーナス

UX
  • 初期段階:格闘武器+100 CRT補正+10
  • 第二段階:格闘武器+150 CRT補正+15 装甲値+100
  • 第三段階:格闘武器+200 CRT補正+20 装甲値+125
  • 最終段階:格闘武器+300 CRT補正+30 装甲値+150 運動性+5
攻撃力が中心に上がる構成。装甲も上がるためスーパー系と相性がいい。

パイロットステータス

能力値

格闘がいきなり200越えという本物の怪物。イベントで使用して来る「魂」のこともあり、序盤戦ではマスターテリオンに並んで最大級の強敵となる。大体においてぶつかるであろう三璃紗組では、まともに喰らうと勝負にならないので援護防御役を張り付けるべし。それだけに、45話での正式参戦後はいきなり大暴れしてくれる。

精神コマンド

UX
不屈必中直撃気迫
いきなり「魂」。三国伝の主役3人は決め台詞「正義」「理想」「勇気」のコマンドを覚えるのだが、呂布の場合最初から習得している。ラインナップ自体は典型的なスーパー系。
しかし一番大きいのは、「熱血」「魂」を覚えるのが非常に遅い本作において唯一、参戦時点から「魂」を使える(2周目以降のアーニー除く)という点。SP系を叩き込めば使用回数も増え、終盤のボスラッシュが楽になる。同じくイベントで「勇気」を習得する孫権と組んで「四神天玉鎧」を何度も叩き込んでやろう。

特殊スキル

UX
敵対時
底力L9、援護攻撃L2、気力限界突破カウンター見切り全体攻撃L2
削れば削るほど「底力」と「気力限界突破」で堅くなって行き、最終的にはSSサイズとは思えないほどの堅牢さを発揮して来る。
味方時
修羅の魂、底力L9、援護攻撃L2、気力限界突破カウンター見切り全体攻撃L2
「修羅の魂」は味方参入時に習得する専用のスキルで、HPが半分以下になる度に「魂」がかかる。敵の時に削ると絶対に使って来る「魂」はこれの再現。ただし、呂布自身の防御は三国伝組では高めとはいえ、全体的に見るとサイズ差補正も相まってそこまで高いわけではない。本気で生かすなら「ガード」をつけるなり、HPを強化するなりして「一撃なら耐える」構成で組むべし。

人間関係

貂蝉キュベレイ
呂布隊の紅一点。彼女だけが字の奉先で呼んでいる。
赤兎馬
愛馬。「人中の呂布、馬中の赤兎」と呼ばれたほどの名馬。何故か「戦輪形態」なるバイクへの変形機構を持つ
呂布が行方不明になった際は部下だった張遼が保護をする。のちに関羽に渡され愛馬になった。
張遼ゲルググ
呂布隊の仲間。袁紹に武将の誇りを穢されたことが元で袁紹軍と戦っている曹操軍に加わる。
余談だが、名前はゲルググであるが、カラーリングはアナベル・ガトー機その物であり、台詞回しもガトーに近いものとなっている。
高順ヴァイエイト、陳宮メリクリウス
呂布隊の仲間達で、高順は副将、陣宮は軍師としても活動。両者とも官渡の戦いにおいて曹操の攻撃から呂布を守る盾となり、呂布隊の誇りを抱いたまま散っていった。
原作では、郿宇城の弩弓乱射砲によって瀕死の重傷を負うもの、曹操軍の夏候兄弟の一騎打ちに立ち向かうが、力一歩及ばず戦死した。
董卓ザク
董卓軍の長にして最初の主君。彼に戦いを穢されたことに怒り、天玉鎧を降臨させて討つ。
李儒シャッコー、華雄ザンネック、胡軫ギャン、張角パラスアテネ、張宝ボリノークサマーン、張梁メッサーラ、馬元義ザク
董卓軍の軍師や武将たち。張角、張宝、張梁の張三兄弟と馬元義はアニメ版では董卓軍結成前に活動していた黄巾賊として描かれた。尚、張三兄弟は合体して、黄天ジ・オになる。
袁術ズサ
袁術軍の長にして第2の主君。董卓を討った後に倒れていたところを彼に拾われ、袁術軍配下となった。袁術とともに徐州を襲撃し、張飛を敗退させたが、「敗者に追い討ちをかけるのは趣味ではない」として敗走する劉備たちを見逃した。孫策を倒した直後、離反する。
紀霊ハンマ・ハンマ
袁術軍の武将。袁術の命を受けて孫堅軍を襲撃し、その結果、孫堅は呂布に敗れて戦死した。その後、孫策に討たれる。
袁紹バウ
袁紹軍の長にして3人目の主君。彼との戦いで曹操が天玉鎧を降臨させたことから、曹操に最大の決戦を挑んだ。
田豊ガルスJ、沮授Rジャジャ、顔良ガズアル、文醜ガズエル
袁紹軍の軍師たちと義兄弟武将。
劉備ガンダム
漫画版における最大の宿敵。彼のことだけは唯一名で呼ばず『龍帝剣』と呼び続け、自分に膝を着かせた彼との決着を強く望んでいた。UXではこの点を想起させる戦闘台詞も存在している。
コミックワールド版では初対面時に彼と張飛、関羽をまとめて圧倒し、三位一体星龍斬の直撃を無傷で凌いでみせるなど圧倒的実力を見せつけている。
曹操ガンダム
宿敵。董卓軍、袁術軍、袁紹軍いずれも属していた際に交戦。最終的には天玉鎧を纏った曹操との戦いで散る。
孫堅ゼフィランサス
孫一族の長。董卓軍に属していた際に討つ。
孫策サイサリス
孫堅の息子。袁術軍に属した際に討つ。しかし、その時の戦闘で自身の仮面の一部も壊れた。
孫権ガンダム
孫堅の息子。父に続いて兄まで討たれたことから勝負を挑まれるが、相手にしなかった。
丁原リグ・コンティオ
創世記に登場した義父。戦いを冒涜されて殺害する。

他作品との人間関係

加藤久嵩
UXでは序盤から中盤にかけて彼の許に客分として滞在。久嵩自身は呂布を『三国志』における呂布奉先になぞらえ「伝説の武将」と称すると共に、「戦場の中で己の死と向き合わねば、生きていると認識できない哀れな修羅」とも評している。
加藤機関の部隊長たち
UXでは加藤機関の客将として機関所属時に共闘。
余談だが、四番隊隊長の沢渡を演じる稲田徹氏はコーエーテクモゲームスの『真・三國無双シリーズ』をはじめとした『無双シリーズ』と『三国志戦記シリーズ』にて呂布を演じている。
ランカ・リー
UX第36話「天に選ばれし覇者」または「天に挑みし勇者」にて、彼女の歌を「魂を震わすほどの、天すら突き動かす歌」と評しつつアルカトラズに出現、玉璽を覚醒させた。
早瀬浩一ジョウ・マヤバーン・バニングス皆城総士羽佐間翔子フェイ・イェンHDチャム・ファウエレボスアニエス・ベルジュサヤ・クルーガー
UX第36話で現れた際、玉璽を介して「天の声」を聞かせた面々。この後この面子は、イベント発生まで気力-30、SP0の状態に追い込まれる。なおこの「天の声」は、終盤で本作の世界観に関わる重大な意味を持ってくることになる。
立上芹中島宗美矢島英明
UX第42話での呂布・貂蝉とUXの最後の決戦の後、呂布と貂蝉の墓を建てる。
シンジロウ・サコミズ
UXでは共に生存フラグが成立していれば、第45話にて共に参戦し、ヒトマキナを相手に奮戦し、アルティメット・クロスの突破口を開く。
余談だが、サコミズを演じる小山氏は、三国志漫画の一つ『蒼天航路』のアニメ版にて呂布を演じている。
道明寺誠
UXでは初めて呂布と対峙した際に『三国志』における呂布奉先の解説を行い、ダミアンを震え上がらせる。終盤、この世界の真実に触れたかのような呂布の言葉に強く興味を抱く。
ダミアン
UXでは初めて呂布と対峙した際、道明寺による「呂布奉先」の解説を受けて戦慄する。その後、呂布が仲間になった際には、また別の意味で戦慄している。
海動剣真上遼
UXで呂布と貂蝉もアルティメット・クロスに加わった場合、「この部隊には地獄がいるのだから、修羅がいても問題ない」と受け入れる。

名台詞

「魂ィィィィィィ!!」
必殺技使用時に口にする気合。UXではこの台詞と共に本当に「」を使って来る。しかも初登場時から。対策はできるが、いきなりは酷すぎる。
「だが……あと一歩だったな!」
孫策との戦いにて。自身に食らいつく「小覇王」の力量を称賛しつつも、それを叩き伏せて勝ち名乗りを挙げる。
「一騎打ちの最中に余所見か! ナメるなよ曹操!!」
コミックワールドにて、別箇所で起きた爆発に気を取られた曹操に対して。この一喝と共に「旋風大烈斬」を叩き込もうとするが、夏候惇ギロスに阻まれる。

スパロボシリーズの名台詞

「フフフ……聞こえるぞ、魂の叫びが!」
「フフフ……ふははははは!!」
UX第7話(日本ルート)「正義の代償」における初登場時。比類なき勇士、再び――。友を奪われた少年の怒りに呼応するかの如く、修羅が極東の地にその姿を現す。戦慄の暴将、ここに再臨。
「ククク……面白いッ! これでこそ、再び戦場に舞い戻った甲斐があるというもの!」
「滾るッ! 昂ぶるッ! 魂ィィィィィィィィ――――ッ!!!!」
同ステージでHPが減少するとこの台詞と共に本当に「魂」を発動して来る。恐らく大半のプレイヤーが初見で度胆を抜かれたと思われる。ちなみに、この後呂布は敵として登場するステージ全てで、大体同様の台詞と共に「魂」を発動して来る。
「フ、そうか……命を賭した、この歌声が!」
「魂を奮わすこの歌が、天すらも突き動かしたのかッ!!」
UX第36話より。バジュラを止めようと「星間飛行」を熱唱するランカだったが、その歌声を聞きつけてアルカトラズに乱入した際の台詞がコレ。誰もが想像しない展開に、UXの面々は大いに狼狽することに。命懸けの歌によって「天すらも動いた」と叫ぶ暴将、その手には今までにない光があった―――それは、聖印・玉璽。この世界において最初に目覚めたのは、失われし英雄・武義の魂だった。だが、UXの中に魂の顕現を待ち望んでいた覇王がいたことに、猛将は気付かなかった。
なおこのシーンのせいで「ランカファンクラブ親衛隊長」と呼ばれることも。かの有名な本作の「シェリルファンクラブ過激派」のライバルポジション。
「死によって輝く命…。その意味を識ろうともせぬ者に、魂の道を降ろすことはできん!」
「龍の輝き」における張飛・関羽との戦闘前台詞。二人からは真っ向否定されるが、「天」へと至った呂布からすれば、「死することによって天の意思へと至る道が存在する」という認識からの一言である。要するに彼が言いたいのは、UX世界における「次のループへ引き継がれる意思」のことである。
「達した……!」
「命の行き着く、天に……!!」
「龍の輝き」より。生は瞬き、死は永遠。死の先には何があるのか、廻る命はどこへ行くのか。只管にそれを追い求めた侠は、神話の三候との激突の果てについにそれを見る。戦慄の暴将、その魂。龍の名を持つ島にて、天へと至る―――。
「聞こえるか……! この、大地の意思がッ!!」
UX第45話「ユダ」での登場時。再び訪れた死の運命を打ち破り、石造りの街に降り立ったその姿は、玻璃の輝き纏う「天の刃」――――語られざる英雄・武義。その手に握る破塵戟の矛先は、新たなる敵・ヒトマキナに突きつけられる。戦慄の暴将・呂布トールギス、三度戦場に立つ。
「人であり、人であらざる者…上天から招かれしまた別の可能性…」
「どちらが渾沌へ至るのか、互いの生き死にで決すのも悪くない! 生命を賭し、己が存在を示して見せよ!」
対ヒトマキナ。月より飛来した「命持つ機械」、ある意味で自分達のルーツとも言える存在を前に、三璃紗の猛将が吼える。
「劉備! 曹操! 孫権ンンンッ!」
「今こそッ! 神話の力を結集する時だァァァッ!」
同ステージにて石神の生存フラグが成立した場合。積み重ねられた可能性の一つの具現、神話の四神の力。それは玉璽を介して三璃紗の武人達に応え、現れ出でたるは四つの天玉鎧――理想、魂、勇気、そして正義。天と呼ぶべきチカラを作る四つの意思が、命持つ傀儡へと飛翔する。
実は原作含めて、劉備を名前で呼んだのはこれが初めて。
「………」
「天に達した者だけが、触れることの出来る真理もある」
「貴様たちも天を目指すのであれば、いずれわかる時が来よう」
UX第46話「麗しのディストピア」IMにて、宗美や道明寺から「この世界の文化や歴史をどうして知ったのか」と問われて。竜宮島ルートの42話での「蓬莱の地」「渾沌」などを、三璃紗の人間である呂布が知っていた理由。明言こそしなかったものの、どうやら呂布もまた、UX世界における「始まりのもとに集った者」の一人であるらしい。どうして呂布なのかは彼は原作中におけるニュータイプのような存在という設定が影響しているためだろう。
「黒く濁った下衆な魂よ! 命のなんたるかをわからぬものに、あの地へ立つ資格はない!」
UX第49話「侵略の終焉」にてハザードと対峙して。かつて斃れた董卓を上回る醜悪な存在であり、自らの欲望を満たすためなら同族はもとより異種をも利用し、時にはその命と尊厳を踏み躙る凶行を行った下衆の極みを前に、戦慄の暴将は怒りに満ちた咆哮を上げる。
「人は己の魂の昂りで天すらも動かす! 紛い物の神など消し去ってくれるわッ!!」
「恋離比翼~サヨナラノツバサ~」より対クイーン・フロンティア。バジュラの女王を支配し神を気取る電脳貴族たちに、「天の刃」がその妄執を消し去らんと吼える。
「死を超えた先にあるもの……あの男もまた、天を目指すか!」
「巨人どもめ、聞こえるぞ! 貴様達もまた魂を持つ者達か……!」
マキナの戦闘台詞。マキナはある意味機械生命であるため、この見方は正しい。
「貴様が天か! フフフ、滾るぞ、この魂がァァッ!!」
カリ・ユガ。生きる運命を掴み、武義として再び戦場に降り立った呂布。その矛先が示すは、最後にして最大の敵―――「天」。

スパロボシリーズの迷台詞

「フフフ…浅ましい女め。そんなに命の証が欲しいか」
「それほど欲しくば、くれてやろう!」
「魂ィィィィィーッ!!」
UX第46話IMにて、冷蔵庫の牛乳を勝手に飲まれて激高したジャックに対して豪快に胸を見せつけたユリアンヌを見て「浅ましい女」と言い放ち、暴走した際の台詞。
ユリアンヌは悲鳴を上げ、貂蝉が止めに入ると言う事態となったが、何が起きたのかはプレイヤーの想像に任せるしかない……。が、キュベレイプを連想してしまうのはいたしかたない事だろう。
呂布には珍しい、というか本来皆無に近いギャグシーンである。
貂蝉「聞け、運命に立ち向かいし者たちよ!内なる命の叫びを…!」
呂布「魂ィィィィィィィッ!」
UX最終話にて、生存フラグが立たなかった面々が魂となって駆けつけた際の台詞。各々が自分達の願いをUXに託す中、トリを担当している呂布は完全に平常運転であった…
なお、呂布の生存フラグは貂蝉のそれと同じであるため、このシーンの台詞が「魂ィィィィィィィッ!」だけになる事は無い。

スパロボシリーズの名場面

四神降臨
UX45話「ユダ」より。転送フィールドを破壊すべく総力を結集するUXをあざ笑うかのように、ヒトマキナが次々と街に降り立つ。危機へと転がり落ちていく状況の中、戦慄の暴将が叫ぶ。それに応えて曹操が、孫権が、そして劉備が、その身に宿した可能性―――三候、否四神の魂を解放する。雀瞬、虎暁、龍帝、そして武義。幾重にも重ねられた可能性は、玉璽を介して三国の武人達に応え、結実する。現れ出でたるは四つの天玉鎧、天と呼ぶべきチカラを造る四つの意志―――三璃沙統一の「理想」、死を経てもなお砕けぬ「魂」、脅威へと立ち向かう「勇気」、大地の平和を目指す「正義」。別の、あるいは未来の歴史で「天を熾す鵬」を打ち破った神話の一撃は、命持つ傀儡をただの一撃で粉砕し、陸遜、そして司馬懿を驚愕させた。

関連形態

玄武装呂布トールギス
『戦神決闘編』での覚醒形態、「黒曜の闘神」。劉備にとっての翔烈帝にあたる姿。
ただし覚醒イベントのようなものは描かれず、再登場した時には既にこの姿だった。
異名の通り鎧が黒く変化しており、漫画版トールギスIIを彷彿とさせる。
プロヴィデンス呂布トールギス
コミックワールド版からの続編『BB戦士三国伝 LEGENDBB』での姿。演者はプロヴィデンスガンダム

メモ

  • 呂布は中国後漢末期の武将・群雄。字は奉先。(生年不明~198)
  • 元々は并州刺史(演義では荊州刺史)の丁原に仕え、彼と父子の契りを結んでいたが、董卓に対し丁原が袁紹や曹操らと共に反董卓の意を表明した直後、董卓の誘いに応じて丁原を斬り、董卓の配下となり、今度は董卓と父子の契りを結ぶ。董卓配下となってからは董卓軍の武の中心となり反董卓連合軍を相手に奮戦するも、後に董卓抹殺を目論む漢王朝の司徒・王允らと結び、董卓を暗殺する。董卓暗殺後は董卓軍残党に敗北し流浪の身となり、中原を彷徨いながら曹操と敵対、やがて徐州の劉備を頼るが、袁術と手を結び劉備から徐州を奪い、徐州の主となる。徐州を本拠地としてからも曹操と戦い続けるも、下邳城での戦いにて曹操軍に包囲されて籠城戦をとっていたところを部下の謀反により捕らえられ、最期は曹操に処刑された。
  • 後漢末期の武将の中でも群を抜く一騎当千の武勇を誇った武将で、『三国志』に登場する武将の中でも最強と謳われており(演義では強調されている)、前漢時代の武将・李広になぞって『飛将』とも呼ばれる。故に三国志を題材とする小説や漫画、アニメ、ゲームなどにおいても最強クラスの戦闘能力を持つ武将として登場する事が多く、『三国伝』における呂布トールギスも例外ではない。
  • しかし、上記にもあるように董卓の誘いに乗り丁原を裏切り、後にその董卓も裏切り、流浪の末頼った劉備も裏切り徐州を奪うなど、短期間であるが多くの裏切り繰り返した為信用性の無い「裏切りの代名詞」の武将としても有名である。その最期も部下に裏切られ捕らえられての処刑というある意味因果応報ともいえるもので、『正史』の著者である陳寿も「吠えたける虎の様な勇猛さを持ちながら、英雄の才略無く、軽佻にして狡猾、裏切りを繰り返し、眼中に有るのは利益だけだった。歴史上、彼のような人物が破滅しなかった試しはない」と厳しく評している。だが一方で『演義』での貂蝉との恋物語などに反映されたように、並外れた武勇や凶暴性だけでない不思議な魅力を持ちあわせた人物であり、後世・現代における彼の人気はその強さだけでなく、この不思議な魅力によるところも大きい。

余談

  • 演者はトールギスだが、デザインラインはトールギスIIIが主体になっており、頭部の角飾りはトールギスIIのもの。これらのことから歴代トールギス3機を纏めたような姿になっている。
  • 天玉鎧は「対応する四神」と「装備主の演者となったMSに関連した機体」をモチーフにした外見になるのだが、天玉鎧・真武は玄武の他に何をモチーフにしたかは不明。
    • トールギスの大気圏離脱ブースターやガンダムエピオンのMA形態がモチーフという説、単純に玄武のみがモチーフという説等があるが、公式な説明ではない。
    • なお、SDガンダムシリーズは時にガンダムシリーズ以外のロボット物作品、場合によってはロボット物でない作品をもモチーフに取る事がある。その視点で見るとこれもそうした可能性が考えられる(具体的に例を挙げるとすれば、かのスパロボユーザーにも知られた'90年代のSFヒーロー作品主役ヒーローのサポートロボットなど…)。
      • 呂布トールギス自身も槍に類する長柄武器を用い、マスクのゴーグル部分の下にガンダム目が覗いていたりといった点が同作の主役ヒーローを連想させ、天玉鎧ごと光を纏って突撃する姿はまさにそのものである。