キャプテンハーロックは『わが青春のアルカディア 無限軌道SSX』の主人公。
概要
海賊戦艦アルカディア号の艦長。眼帯と頬に傷がある姿が特徴。地球を侵略した異星人のイルミダスによって指名手配され、コードナンバー(S-00999)を付けられている。義に厚い性格で、時には敵であっても救いの手を差し伸べる。大山トチローら同志達と共に、宇宙にあるという理想郷「アルカディア」を目指す。腰には銃撃や刺突が可能な重力サーベルを携帯している。
登場作品と役柄
単独作品
- スーパーロボット大戦T
- 初登場作品。担当声優の井上真樹夫氏は『A PORTABLE』から11年ぶりのシリーズ出演。
パイロットステータス
- T
- 不屈、必中
- T
- 宇宙海賊、底力L6、闘争心L2、気力+(ATK)
人間関係
SSX
- 大山トチロー
- 親友。アルカディア号の設計・開発者。
- クイーン・エメラルダス
- 宇宙海賊。トチローの恋人。
- ラ・ミーメ
- オペレーターを務める異星人。母星のアロザウルス星はイルミダスに滅ぼされた。
- 有紀螢
- 移動新聞星の編集長の娘。彼女もアルカディア号の乗員となる。
- 物野正
- アルカディア号の乗員になった少年。
- レビ
- 強盗団に襲われた船から救助され、アルカディア号の乗員になった少女。
- ドクター蛮
- レビと共に救助された医者。
- ドスコイ機関長
- アルカディア号の機関士。
- トリさん
- ハーロックの肩にとまっている鳥。
- Mr.ゾーン
- 宿敵。彼の開発した宇宙船を「性能は優秀だが、乗り込む人間の安全を考慮しない失敗作」と酷評した事で逆恨みされる。
- ベンツェル
- イルミダスに雇われたデスシャドウ号の艦長。
松本零士作品
- ファントム・F・ハーロック
- 松本零士氏の短編集『ザ・コクピット』に集録された「スタンレーの魔女」に登場する先祖。
- 劇場版『わが青春のアルカディア』の冒頭で登場した時は、何と石原裕次郎氏が声優を務めるという非常にゴージャスなサプライズが行われた。
- ファントム・F・ハーロック二世
- 『ザ・コクピット』に集録された「わが青春のアルカディア」に登場する先祖で、前述のファントムの息子。第二次大戦のドイツ空軍パイロットで、トチローの先祖と親友となった。
- ゾル
- 『わが青春のアルカディア』に登場。イルミダスに征服された惑星トカーガの戦士。ハーロックと友情が結ばれ、トカーガの危機をハーロックに伝える。処刑されそうになったエメラルダス達を救出する為に蜂起するが、乱戦の最中に射殺されてしまう。
- その後、ハーロックはトカーガの救援に向かうが、イルミダスの手でトカーガは破壊され、僅かに救出したトカーガ人達もアルカディア号を宇宙の難所から脱出させる為に自らの命を断っていった。トカーガの悲惨な最期はハーロック達にイルミダスへの怒りを新たにさせた。
- マーヤ
- 『わが青春のアルカディア』に登場。ただ一人愛した女性。ハーロックの服装とドクロの旗は彼女が作ったものである。地球で「自由アルカディアの放送」という地下ラジオを放映していたが、蜂起を促す放送をした事でイルミダスに捕縛され、処刑されそうになる。ゾルが蜂起した事で救われるも、乱戦の中で銃撃されて重症となり、最期はハーロックの腕の中で息を引き取った。
- 彼女の死後、エメラルダスは自身の旗をマーヤの血で染め上げ、遺体はゾルと共に宇宙葬にされた。
- ゼーダ
- 『わが青春のアルカディア』に登場。イルミダス軍の地球占領軍司令官。他のイルミダス人と異なり、地球人を見下す事なく公平に扱っている。己の思い通りに生きるハーロックには嫉妬にも似た思いを抱き、自身の乗艦「スターザット号」でアルカディア号に戦艦同士の決闘を挑む。
- 激戦の末に敗北し、部下を脱出させると自身は艦と運命を共にした。
名台詞
- 「俺の旗の下で、俺は旅立つ!」
- ハーロックの生きざまを象徴するセリフ。
- 「物野正、お前は背中から撃たなかった。足は震えていたが正面から堂々と立ち向かってきた。どうだ、俺の艦に乗らないか」
- SSX第1話。賞金を稼ぐためハーロックに一騎打ちを挑んできた正を自分の艦へ勧誘する。
- 「これが海賊のやり方だ!」
- 同話より。アンカーチューブで敵艦の艦橋に乗り込んだハーロックは、指揮官を討ち取った。
- 「かまわん、SOSに答えるのは船乗りの義務だ」
- 第3話。艦の位置がイルミダスに知られるかもとトチローから忠告されるも、強盗団に襲われた貨物船を助けに向かう。
- 「馬鹿な奴。恥の上塗りをしただけだ」
- 第7話。エメラルダスとの一騎打ちに敗れたグリンに対し吐き捨てたセリフ。
- 「人の心を裏切る奴は、俺は許せん!」
- 第8話。金を受け取っておきながら壊れたロケットをあてがい、ハーロック達をイルミダスに売ったブローカーを粛正する。
- 「偽物が偽物に引っかかるとはな」
- 第9話。スパイ騒動を解決するため、策を用いてスパイの正体を暴いた。
- 「いや、俺がやる。これは俺自身との戦いだ」
- 第10話。デスシャドウ号と二度目の戦闘。トチローから自分が指揮を執ろうかと告げられて。
- 「俺は彼らを犬死にさせたくなかっただけだ。それが叶うなら、喜んで汚名を着る」
- 第11話。ミストラル星にて、イルミダス軍に命を賭けて立ち向かおうとするレック大尉を撃って負傷させ、彼ら若者の出撃を止めさせた。
- 「戦闘システム、航法システム、全てフェーダー・ゾーンのコンピューターの方が上だ…!」
- 第12話。Mr.ゾーンが操る光子戦闘艦との戦いで苦戦を強いられる。
- 「フェーダー・ゾーン!お前をあえて撃つこともあるまい。お前は屈辱という弾で胸を撃ち抜かれたのだ」
「いずれイルミダスの救助船が来るだろう。それまで隕石の一つになって漂うがいい。さらばだ」
- 同話より。アルカディア号との勝負に敗北して項垂れるゾーンに通信を繋ぐ。
- 「トチロー、ありがとう」
トチロー「ん?」
「アルカディア号は本当に素晴らしい艦だ。改めて、礼を言うよ」
- 同話より。トチローに対し感謝の意を示す。
- 「アンカーチューブで奴を救出する!」
正「そんなキャプテン!」
「敵だからこそ犬死にはさせられん!」
- 第13話。正に反対されるも、崩壊するレスト星に取り残されそうになったゾーンを助けようとするが・・・。
搭乗機体
- アルカディア号
- 艦長を務める。
- デスシャドウ号
- 以前の乗艦。
- スペースウルフ
- アルカディア号の艦載機で、これに乗り込んでの空中戦も得意としていた。デザインモチーフは、第二次大戦時のドイツ軍戦闘機フォッケウルフFw190である。
余談
- 「ハーロック」の名を持つキャラクターは松本零士氏の関わった作品では『銀河鉄道999』等をはじめとしてちょくちょく登場しており、さながら一種のスターシステムに近い扱いとなっている。
- 『宇宙戦艦ヤマト』の石津嵐(現:磐紀一郎)氏による小説版では、「ハーロックは古代守と同一人物にして沖田十三の実子である」という衝撃的な役割が用意された事も。
- 『劇場版 銀河鉄道999』での「男なら、危険をかえりみず、死ぬと分かっていても行動しなくてはならない時がある。負けると分かっていても戦わなくてはならない時がある…」は、外部出演時の台詞ながらハーロックの生き様を象徴する名言である。
- ちなみに『SSX』の企画段階では、『さよなら銀河鉄道999』に登場した鉄郎の父ファウストとの友情が描かれる予定だった。
- 松本零士氏自身が監修した別冊宝島『松本零士 大宇宙ファンタジー』によれば、ハーロックの名の由来は少年時代の松本氏が歩行時に発していた掛け声だという。
- 掛け声に特に意味は無かったのだが、ある時に新聞で見たニュースにハーロック氏という人物がいたのを見て人名として使える事を知り、自分のキャラクターの名前として採用した。
脚注
- ↑ 『宇宙海賊キャプテンハーロック』での年齢は28歳(推定)。