核ミサイル

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核ミサイル(Nuclear Missile)

現実に存在している、(21世紀初頭の時点で)人類史上最強の兵器。統合的には「核兵器」と呼称される。兵器としての破壊力は勿論、環境や人体に甚大な悪影響を及ぼす為、禁忌とされている。よく荒廃した世界観を作る為、フィクション作品でも使われる。スパロボとは関係が無いが『北斗の拳』が好例である。

威力については、実際の全ての核兵器が都市を壊滅出来る威力を持つ訳では無く、冷戦時代には戦場での使用を想定して、威力の抑えられた核兵器も開発されている(それでも大半の通常兵器よりは破壊力に勝るが)。2009年初頭の研究によれば、の質量を外的に消滅させるためには、最も強力な核兵器である水素爆弾の、二兆倍の威力が必要とのこと。

未知のエネルギーが数多く登場するスパロボにおいても、その危険性は霞む事は無く、『核を撃たれるとゲームオーバー』というシナリオが存在する。代表的なのは、第3次αにおける『機動戦士ガンダムSEED』の原作終盤を再現したもの。他にも、基本的にガンダムシリーズでの登場が多い。これらのシナリオやOGシリーズを含め、ユニットとして登場する場合もある。

武装としてはラー・カイラム山のバーストンの他、『マクロスシリーズ』のバルキリーの武装である「反応弾」も基本的には同じものである(ただし反応弾は近年では反物質弾という設定も見受けられる)。

関連する用語

原子爆弾
人類史上初の核兵器。核分裂反応を用いる。実際は製法や材料によって様々に分類される。なお、歴史上実戦で使われたのはアメリカ軍の爆撃機B-29により広島に投下された「リトルボーイ」と長崎に投下された「ファットマン」。ちなみに両者とも形状や構造が異なるが、時限式起爆の原子爆弾である(信管が地面にぶつかって起爆する仕組みではない)。
水素爆弾
熱核爆弾とも呼ばれる。核融合反応によりその破壊力は原爆を更に上回る。現状技術では起爆に内蔵した原爆を用いる。過去にビキニ環礁の実験において日本のマグロ漁船である第五福竜丸が遠洋漁業の際に遭遇し死の灰による乗組員の被曝で犠牲となっている。
中性子ミサイル
ICBM
大陸間長距離弾道ミサイル。弾頭に原水爆(核弾頭)を搭載したものがいわゆる「核ミサイル」である。発射には通常のミサイル発射台と異なるミサイルサイロが必要となる。
ガンダム試作2号機
スパロボにおいて、核を使用した印象が最も強い。ただし、このユニットが使うのは『核ミサイル』ではなく、核弾頭を発射する『アトミックバズーカ』である(現実に存在した小型核弾頭であるデイビークロケットに近いか)。0083で使用した際はソロモン(コンペイ島)に集結した艦隊の過半数を消滅させるほどの威力をもっているが、流石にイベント以外の通常の戦闘で使用する際は、そこまでの威力を持たせる事はゲームバランス的に不可能である。なお、『EX』ではラ・ギアスにおいて核兵器が無効となる設定がある為装備されていない。
ニュートロンジャマー
核分裂を抑制する機能を持つ。SEEDの原作中では、これによって全ての核兵器は無力化され、抑止力として機能していたが、更にこれを無効化する『ニュートロンジャマーキャンセラー』が中盤を過ぎた頃に登場した。なお核融合は抑制できない。詳しくはリンク先を参照。
ニュートロンジャマーキャンセラー
ニュートロンジャマーを無力化する装置。ザフトが開発した2機の新型機・フリーダムジャスティスに搭載された。後にそのデータがクルーゼの手によって連合に漏洩。核ミサイルが再び戦場に現れる事になる。
ジェネシス
Nジャマーキャンセラーの登場で使用できるようになった、γ線レーザー砲。れっきとした核使用の兵器である。
メビウス
核ミサイルを搭載したボンバータイプが存在する。「血のバレンタイン事件」を引き起こす原因となった機体でもあり、『J』では一度撃墜すると核ミサイルとなって復活するという厄介な敵である。
ウィンダム
核ミサイル搭載マルチストライカーパックが用意されており、劇中でも使用されている。下手をすると自軍にも危険が及ぶ為か、ご丁寧に核マークが描かれている。
山のバーストン
核ミサイルを装備した八卦ロボの一体。原作では未使用だったが、スパロボでは使用する場面を見る事が出来る。
ハウドラゴン
八卦ロボの武装を持つので、核ミサイルを使用可能。
グレートゼオライマー
ハウドラゴンと同様。地震と同時使用の為かEN制なので、スパロボの味方機体ではトップの核ミサイル発射数を誇る事になってしまう。
反応弾
マクロスシリーズにおける核兵器。現実世界やガンダム世界の「核」と似て非なる兵器。核と違うのは、放射性物質の半減期が極めて短く、二次被害が実質的に殆ど無いという点。いわば綺麗な核。小説版マクロスFでは反物質弾という設定になった。
N2兵器
「エヴァンゲリオン」シリーズに登場する兵器。「N2爆雷」「N2地雷」等のバリエーションが存在する。核兵器に匹敵する威力と規模を持つためここに記述しているが、実際はそもそも核兵器なのかすら詳細は不明。旧シリーズの設定資料集本の一部には「核ではないが核に次ぐ威力を持つ」「多大なエネルギー放出により周囲に電波障害を引き起こす」等と言う記述が見られる。『α』においても核物質を使わないが核兵器並みの脅威と、多数の軍事衛星に装備されている等と語られている。『新世紀エヴァンゲリオン2』で使えるエヴァンゲリオン専用携行兵器『マステマ』にも装備されており、実際に使用すると威力はあるが都市部や建造物の多くは確実に壊滅的なレベルに陥る為、扱いが非常に難しい兵器となっている。

核を使用したキャラ

その破壊力や環境などへの影響から、敵側が使うことが多いイメージがある兵器だが、意外と味方側のキャラも結構使っている(勿論、好き好んで使っている訳では無いだろうが)。

マ・クベ
一年戦争時代、オデッサの戦いにおいて戦況不利になった終盤に連邦に退かせようと水爆使用を通告するが、レビルが拒否、実際に発射するがアムロによって阻止される。
アナベル・ガトー
ソロモンに観艦式中の連邦軍艦隊をアトミックバズーカで撃滅した。
ブライト・ノア
第2次ネオ・ジオン抗争において落下するアクシズを止める為に核ミサイルを使用。シャアに「やるな、ブライト!」とまで言わしめた。
キンケドゥ・ナウ
トビア・アロナクス
ジュピトリス9撃墜のために核弾頭グレネードを使用。
クラックス・ドゥガチ
ディビニダドに積んだ大量の核兵器で地球を滅ぼそうとしたが、上記2名に阻まれて失敗。
ロラン・セアック
の重力に引かれた小惑星の破片を破壊する為に使用。『人を殺す為』でも『敵を討つ為』でもなく、純粋に「人を救う為」に核を使用した数少ない人物。
もりもり博士
OVAにて猛獣将軍ライガーンを倒す為に発射し、死亡する。
カシム・キング
シビリアンとの最終決戦でICBMを放ったが、ウォーカー・ギャリアに投げ返され自滅。
ムルタ・アズラエル
プラント攻撃へは何の躊躇も無く使用。ただ、宇宙のみの使用で、地球上で使用はしてない。「青き清浄なる世界の為に」というスローガンには、コーディネイターが住む宇宙は含まれていない、という事を明確に示唆している。
ノーマン・スレイ
OG1に登場。オペレーションSRWで連邦軍本隊の艦隊へ、ホワイトスターネビーイーム)に向けて核ミサイル発射の指示を出した。しかしリュウセイ編では完全に防がれ、キョウスケ編では核ミサイルを連邦軍に向けて転移させられてしまう。どちらのルートでもその後、エアロゲイターの攻撃を受け戦死する。
ウィンストン・ゲイブリッジ
ブレンパワード21話『幻視錯綜』にて、ノヴィス・ノアに向けて大量の核ミサイルを発射。オーガニック・シールドによってバイタル・ジャンプさせられ、逆にオルファンに飛んできてしまうが、ブレンパワード隊とリクレイマーの活躍により、ほとんどは着弾前に止められた。スパロボJで再現イベントがある。
ルド・グロリア
最終決戦で追い詰められた際に、プラントへ向けて使用する。また上記の核ミサイル装備のウィンダムを自軍勢力として地上や月で使用している。

関連人物

ジョン・コーウェン
地球連邦軍中将。ガンダム開発計画の責任者で軍では良識派とされるが、同時に核搭載のガンダム試作2号機を製作した責任者でもある。結果として核は奪われ連邦軍艦隊を壊滅させ、自身の失脚が後のティターンズ台頭を許している。
カムラン・ブルーム
機動戦士ガンダムシリーズ』に登場する元ミライの婚約者で連邦政府監査官。『逆襲のシャア』ではロンド・ベルに対し「博物館行きのシロモノ」の核ミサイル(ただし威力は充分あった)を渡している。終身刑間違いなしの重罪と本人は言っているが、戦後どのような処分を下されたかは描かれていない。
スパロボでも第2次αで同イベントはあるが、続く第3次αでも引き続き登場し、プリベンターが用意した核を渡そうとしている事から、処罰無しか、もしくは厳罰は受けなかったものと思われる。恐らく、グローバルなど、αナンバーズを擁護する者の庇護を受けたのだろう。プリベンターであるハヤトと共に登場するのでプリベンターに転属になったものと思われる。

ユニットとしての登場作品

作品によって「撃墜するとゲームオーバー」なユニットだったり「撃墜しなければならない」ユニットだったりと役割は様々。「撃墜しなければならない」場合、ステージが核爆発が起きても地上ほど影響の少ない宇宙空間のステージだったり、あるいは外部から破壊されると信管が作動せず、核爆発が起きないものと推定される。
ちなみにほとんどの作品で「マップの外に出るor特定の場所に到達するとゲームオーバー」な点は共通している。

αシリーズ

スーパーロボット大戦α外伝
現代編では条件によってマリーメイア軍が使用し、未来編ではイノセントが多数発射する。いずれにせよ撃墜する、あるいはマップ外に出る事が敗北条件であり、消すためには一定の値までHPを減らす必要がある為、精神コマンドの「てかげん」を使えるキャラクターは必須。唯一の武装である「核ミサイル」の攻撃力はなんと9999というとんでもない数値を誇る(ネオ・グランゾンの縮退砲はおろかスパロボでも相当上位に匹敵する攻撃力)。パイロットの核ミサイルも射撃能力がL1の段階で255とぶっ飛んでおり、これを食らえば一撃で消し飛んでしまう…と思ったら、肝心の核ミサイルの攻撃属性が何故か「格闘」に分類されているので、折角の射撃能力が完全に死んでしまっている。ちなみに戦闘演出は敵に突撃して爆発するというシンプルなもので、突撃=格闘武器?という事も分からないわけではないが。
第2次スーパーロボット大戦α
「応えよ、オルファン」で先走ったケルナグールが使用。α外伝とは違い、撃墜しても良いのが難易度を下げている。
第3次スーパーロボット大戦α
ブルーコスモスが使用。クォヴレールートの2話「血の狼煙」で旧式のものが出て来る他、共通ルート51話「終わらない明日へ」でSEED版が登場。威力はシグーを2発で落とせるほどに収まっている。

携帯機シリーズ

スーパーロボット大戦J
第3次α同様、ブルーコスモスが使用。メビウス(核ミサイル装備)を破壊すると出現。プラントがあるマップでは核ミサイルが同地形に到達するとゲームオーバーだが、普通に撃墜することが可能。ユニット性能自体は貧弱であるものの、自爆系武器(必中+直撃)で基本攻撃力5000の『突撃』を持っており、自ら攻撃してくる思考パターンのユニットも存在する。
スーパーロボット大戦L
序盤で地球連合軍がプラントに向けて使用。今回はニュートロンスタンピーダーが登場しないため、自軍、S.M.S、ザフトが合同で迎撃に当たる。序盤の登場ながら1発あたり5000もの資金を持っているうえ敗北条件の都合全滅プレイもやりやすい一種のボーナスキャラであるが、自爆させてしまうと資金は手に入らない。
最終話でも「コンクェストボム」と言う名前のものをラスボスが使用。例によって攻撃対象はプラントで、マップ端に到達してしまうとゲームオーバー。自爆の桁違いの攻撃力も同じ。最終話なだけあってどれだけ撃墜しても無限に湧いて出るので、ミサイル迎撃部隊と分かれるか、ミサイルが飛んでいく前にラスボスを撃墜しなければならない。

OGシリーズ

スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATION
キョウスケ編38話『作戦コードS・R・W』で、連邦軍が放った核ミサイルが逆にこちらに向けて転移させられてしまう。撃墜するとゲームオーバーになるので、ギリギリまでHPを減らして無力化させることになる。攻撃力は恐ろしいことに9999もあるので、絶対に当たらないように(一撃で落とされる他にゲームオーバーになる敗北条件もある)。リュウセイ編では核ミサイルが防御されるため、転移しない。その代わり「マリオネット・ソルジャー」でゲーザが使って来るため、キョウスケ編同様無力化の必要がある。
スーパーロボット大戦ORIGINAL GENERATIONS
基本的にはGBA版と同じ。

資料リンク