ガンダムヴァーチェ

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概要

ソレスタルビーイングが所有する4機の「ガンダム」の内の一つで、第3世代型に属する。機体色は白と黒を基調としている。

重装甲による防御力と大火力による攻撃力を兼ね備え、大火力を活かした掃討戦、対要塞戦など物量や大規模建造物破壊に最も威力を発揮する。しかし、本編中では対要塞戦などのヴァーチェの得意分野が描かれなかったため、もっぱらMS戦艦に対してその火力を発揮している。MSならば数機纏めて蒸発し、戦艦をあっさりとなぎ払う様はヴァーチェの火力を物語る。本機の大火力を制御する粒子制御技術は他のモビルスーツに多大な影響を与えている。

装甲を外すことで本来の姿であるガンダムナドレになる。

その外見から劇中では「デカブツ」というあだ名で呼ばれていたが、GN粒子の質量軽減効果により細身のフラッグやイナクトよりも重量が軽い。

ミッションでは、高機動型のガンダムキュリオスと組むことが多い。

尚、これ以外に実弾兵器中心の「フィジカル」と呼ばれるタイプ(後述)が存在しており、TV版本編劇中に登場したこの機体の正式名称は「ガンダムヴァーチェパーティクル」である。

名前の由来はデュナメス同様、キリスト教の天使「力天使"Virtues"」と思われる。

劇中での活躍

第1話で人革連のモビルスーツを使うテロリスト相手に初陣を飾る。以降の戦闘では、第10話の人革連戦において窮地に陥ったことから、ナドレを初起動させた。第19話のチームトリニティ戦では、ガンダムエクシアとのコンビネーションを披露した。

第23話での国連軍戦でアリー・アル・サーシェスガンダムスローネツヴァイのGNファングで本機は中破。以降はナドレで運用された。

登場作品と操縦者

Zシリーズ

第2次スーパーロボット大戦Z 破界篇
ルートによっては序盤から参戦。原作ほど圧倒的な火力ではないが、GNフィールド鉄壁による耐久性が前面に押し出されている。ただし、初期状態では回避・命中・防御共に心許ない。また、能力的には砲撃機であるのだが、援護攻撃を持たず援護防御を持っているという変わり種なので、それが長所でも短所でもあり、リアル系ながらGNフィールドにより序盤なら無改造でも盾役としても機能するが、同時にバリアによるEN切れの危険度も高まっている。
ここまでだと中途半端なユニットで片付くのだが、ガンダムナドレが追加されると話が変わり、撃たれ強い上に分離でENが回復するのでトランザムが他のガンダム以上に連発できるというなかなか凄い特性を有する事になる。

装備・機能

武装・必殺武器

武装

GNキャノン
背部両側に装備されている2連装ビーム砲。通常型モビルスーツならば一撃で蒸発するほどの威力。
GNビームサーベル
両脚部に装備。当機体は基本的に近接戦闘を行わないが、予備武装として装備している。
GNバズーカ
本機体の主力ビーム砲。胸部のGNコンデンサーに接続して圧縮粒子を供給し、「バーストモード」で発射することができる。

必殺技

トランザム発動
原作のトランザムで強化したGNバズーカの再現。MSの身長をはるかに上回る極太ビームで敵を消滅させる。

特殊能力

剣装備
切り払いを発動。
GNフィールド
GN粒子で形成されたバリアフィールド。スパロボでは2000以下のダメージを無効化。発動時、ENを10消費する。
EN回復(小)
GNドライヴの恩恵により回復する。
単分離
ナドレ追加後に可能になるコマンド。HP・ENが全回復するが、一度分離するとマップ終了までヴァーチェには戻れないので要注意。
また、ヴァーチェが撃墜された場合も自動的にナドレに分離するため、リ・ガズィのBWSのように自動復活としても機能する。ナドレで撃墜されない限り修理費もかからないのもリ・ガズィと一緒。

移動タイプ

飛行可能。

サイズ

M

カスタムボーナス

最大EN+100

機体BGM

「DAYBREAK BELL」
1stシーズンOPテーマ。
「FIGHT」
劇中BGM。スパロボではトランザム使用時での固定BGM

関連機体

ガンダムヴァーチェフィジカル
SRW未登場。ガンダムナドレの外装甲の案の一つで、基本外見こそ殆んど変らないが、武装の殆どを事前にGN粒子を充填したミサイルなどの実弾兵器にすることで、攻撃に回す粒子を防御に転換可能であり、防御力は「パーティクル」タイプ以上。
なお、フィジカルとは「物理的」の意味を持つ。ついでに、TV版本編のヴァーチェのタイプは「パーティクル(粒子)」である。
ガンダムプルトーネ
外伝に登場するヴァーチェの前世代機。トライアルシステムのテストも行われる予定だったが、中止されている。「プルトーネの悲劇」と呼ばれる事件を引き起こし、フェルトの両親の命を奪った機体でもある。
セラヴィーガンダム
2ndに登場する後継機。
ラファエルガンダム
劇場版に登場する後継機。イノベイド陣営の技術を中心に製造されているため、CBメンバーが開発したヴァーチェとはシルエットなどが大きく変わっている。
なお、外伝に登場する地上用形態「ラファエルガンダムドミ二オンズ」(SRW未登場)は、ヴァーチェに近いシルエットになっている。

余談

  • そのずんぐりとした機体のかたちや白い機体色から、一部ファンからは「お相撲ガンダム」だの「ドスコイガンダム」「メタボガンダム」といったあだ名がついている。
  • 機動戦士ガンダム00』の監督である水島精二氏は、その体型から「リアルヴァーチェ」異名を持つ。
    • ちなみにグラハム・エーカー役の中村悠一氏は体格が良く、神谷浩史氏のラジオで「リアル・ガンダムヴァーチェ」と評されたことも。
  • 『ガンダムビルドファイターズ』(SRW未参戦)第19話冒頭において、ガンダムヴァーチェ(フィジカルカラー)のガンプラが登場している。
    • ちなみに、それを操縦していた人物はオルソン[1]と外見の似た紫色のヘルメットを装着したマッチョ体型の男性であった。
    • これは、当作の脚本家が『機動戦士ガンダム00』と同じ黒田洋介氏であることに由来する制作者側のお遊びであろう。

脚注

  1. 劇場版 機動戦士ガンダム00』の劇中映画ソレスタルビーイング』におけるティエリアに相当する人物。語尾に「バイ」を付ける喋り方(九州弁?)が特徴的な黒人男性である。

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